美幌町議会 平成29年第5回定例会 2017年9月20日
(1)JR石北線存続問題について/(2)学校司書の配置について/(3)学校給食費無償、あるいは助成措置について
2017年9月20日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「JR石北線存続問題について」「学校司書の配置について」「学校給食費無償、あるいは助成措置について」について質問し、町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、建設水道部長 石澤憲が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 土谷耕治、教育長 平野浩司、建設水道部長 石澤憲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 大江道男
私は通告しております3点につきまして、以下質問をいたします。1点目は、JR石北線存続問題についてであります。その一つは、オホーツク圏活性化期成会中間報告以降の取り組み経過について伺います。5月29日の期成会定期総会で、国、道、自治体、JRの役割、JR石北線の現状分析と課題の整理など、五つのテーマにつきまして上川総合開発期成会と合同で協議、検討を進めるというような中間報告が示されましたが、国や道の主体的な役割の確認など、現時点でどのような状況か、まず最初に伺います。2項目めは、期成会独自の取り組み強化についてであります。JR北海道が昨年11月にJR単独では維持が困難として示されました石北線など10路線は、北海道の地域公共交通網として、現在及び将来的にも必要不可欠な鉄路であり、管内住民を含めて積極的に世論喚起が求められているというように思います。ヨーロッパ各国のエネルギー政策の転換、あるいは政府によります地方への公的補助を前提として鉄道が運営されています。あるいは、日本全国の人口減少、あるいは道路、橋梁の整備問題など、鉄路の維持、拡充の必要性を期成会自身が主体的に啓発する必要があると考えますが、いかがでしょうか。2項目めは、学校図書館の充実についてであります。その一つは、図書標準の達成状況について伺います。平成28年度に文科省が公表しております学校図書館の現状に関する調査によりますと、美幌町の小中学校の図書標準の100%達成状況は、それぞれ33.3%、中学は0%でありまして、全国平均と比べても大きく立ちおくれています。現状の達成状況及び今後、全校100%の計画や古い蔵書の整理などの取り組みについて伺います。2点目は、学校司書の配置についてであります。平成26年度からは、各学校に学校司書を置くよう務めなければならないとされまして、全国的には公立小学校の59.3%、公立中学校の57.3%、これは平成28年4月時点でありますが、このように学校司書が配置されております。平成29年度から学校司書の配置に向けて、5カ年で1,100億円の財政措置が行われる予定であります。美幌町では、図書館司書が各学校を巡回して、学校司書不在の穴埋めが行われていますが、早急に学校司書の全校配置を実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。平成29年度からの学校司書配置5カ年計画では、小中学校の1.5校に1名程度配置可能な予算となっておりまして、不足分を県費で助成を行っているという県も散見される状況であります。北海道は、司書配置14.2%と、全国で下から2番目、ワースト2位にありまして、北海道全体の学校司書配置を促進するためにも、この際、道に対して助成措置を講ずるよう要請すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。3項目めは、学校給食費無償、あるいは助成措置についてであります。義務教育無償、子育て支援の両面から、大変要望の強い学校給食費の無償、または助成措置が近年急速に広がっています。美幌町でも、「ぜひに」との声が強まっていることから、早急に全庁的な議論が求められていると思うところであります。美幌町議会は、子育て支援を全庁一本化した体制での取り組みを政策提言してまいりましたが、この点での実際的な対応を含めて伺いたいと思います。以上です。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
大江議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。初めに、JR石北線存続問題について。オホーツク圏活性化期成会中間報告以降の取り組みについてでありますが、その前に、2番目の学校図書館の充実について、三つ目の学校給食費無償(助成)措置については、後ほど教育委員会のほうから答弁をさせていただきたいと思います。オホーツク圏活性化期成会石北本線部会中間報告で、国の役割としてJR北海道の持続可能な経営構造の確立に向けた抜本的な支援、地域における協議等への参画、JR北海道に対する指導を重点項目として、議論を進めることとしております。国における取り組み状況としましては、北海道運輸局にJR北海道の事業範囲見直しに係る持続可能な交通体系構築に向けた連携推進本部を設置し、北海道及び沿線自治体と連携し、総合的かつ一体的な取り組みを推進していく方針が示されていることから、今後、国からの具体的な対応策について示されてくるものと考えております。また、北海道の役割としましては、全道的観点から将来を見据えた鉄道網及び交通ネットワークのあり方の提示、JR北海道に対する抜本的支援に関する国への要請を重点項目として、論議を行うこととなっております。北海道の具体的対応といたしましては、持続的な鉄道網の維持についての検討・協議への参加・協力、国の抜本的支援要請、地域での取り組みへの協力などが示されており、地域での検討・協議に際するさまざまな情報提供とともに、地域における客観的な現状分析や公共交通ネットワークのあり方について議論を深めていくこととされております。また、今年度末には交通政策に関する新たな指針も策定されることとなっております。このように、現在、国及び北海道では、地域公共交通のあり方の中で、鉄道について論議されている段階であり、国及び北海道からの情報提供とあわせ、今後、具体的な論議を深めていくことになると考えております。次に、期成会独自の取り組み強化についてであります。期成会として、住民の方々に石北本線の現状や課題についてお知らせするとともに、石北本線の重要性についてPRを図るために、各自治体の広報紙の活用とシンポジウム開催の取り組みを進めてきております。本町といたしましても、これらの取り組みに対し、今後、広報紙への掲載やシンポジウム参加への周知を図る予定をしているところであります。石北本線部会において、地域での世論形成の必要性は十分認識しており、期成会を中心とした世論喚起について、どのような手法により行っていくのか協議を進めていくことが必要であると認識をしているところであります。以上、答弁をさせていただきました。よろしくお願いをいたしたいと思います。
答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)
大江議員の御質問に答弁いたします。初めに、図書標準の達成状況についてです。学校図書館図書標準における現在の各小中学校の蔵書冊数についてですが、美幌小学校は、図書標準9,960冊、蔵書冊数8,379冊で達成率84.13%。東陽小学校は、図書標準1万760冊、蔵書冊数1万1,674冊で達成率108.49%。旭小学校は、図書標準7,960冊、蔵書冊数8,737冊で達成率109.76%。美幌中学校は、図書標準9,600冊、蔵書冊数5,600冊で達成率58.33%。北中学校は、図書標準1万1,200冊、蔵書冊数1万910冊で達成率97.41%となっており、東陽小学校、旭小学校の2校で図書標準を達成しております。今後におきましては、学校図書館図書整備等5カ年計画に基づき、財政状況を勘案しながら、学校図書の計画的な更新を図ってまいりたいと考えております。また、古い蔵書の廃棄につきましては、時間の経過とともに、誤った情報を記載している図書や汚損、破損している図書について廃棄しており、今後においても簡易的な学校図書館の電算システム導入等にあわせて古い蔵書を整理してまいりたいと考えております。学校図書館の図書については、社会の変化や学問の進展を踏まえた児童生徒にとって、正しい情報に触れる環境を整備する観点から、図書標準の達成に加え、適切な図書の更新を図ってまいりたいと考えております。次に、学校司書の配置についてです。本年3月、文部科学省から学校図書館図書整備等5カ年計画が示されておりますが、財政状況や司書資格、司書教諭資格などの有資格者が望ましいとの観点から、町の図書館との連携を基本として、図書館司書が学校を巡回しているところであります。しかしながら、次期学習指導要領で学校図書館の重要性が示されたこと、昨年10月に文部科学省で学校図書館ガイドラインが定められ、望ましいあり方が示されたことから、学校図書館の整備充実を図る必要があると認識しているところであり、今後の学校司書配置につきましては、財政状況も勘案しながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。学校司書配置に伴う国の財政措置は29年度から開始されていますが、北海道による助成制度は、現在のところありません。配置率の高い他県においては助成期間を設定した人件費助成等が行われている状況です。今後、学校司書配置のために、管内教育長部会会議、管内教育委員会協議会など、あらゆる機会を通じて北海道に要望してまいりたいと考えております。次に、学校給食費無償(助成)に係る検討の状況でありますが、町長部局においては、さまざまな子育て支援事業に取り組む中、学校給食についても助成する市町村が増加してきていることから、オホーツク管内の給食費の助成状況などを参考として、具体的な助成方法について調査、研究を進めてきたところであります。子育て支援につきましては、総合的に関係部局全体で協議を行った結果、医療費助成を優先的に取り組むこととして判断したところであります。今後におきましても、子育て支援全体の中において、給食費助成も含め、引き続き町長部局と調査、研究を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、御答弁をいたしましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 2番 大江道男
再質問を行います。一つは、石北線存続にかかわってです。今から30年前、国鉄は、本州3社は黒字、北海道、四国、九州は赤字を前提にいたしまして分割されました。鉄道事業は、利益優先、市場任せによる民営化という方針が確定いたしました。その結果、鉄道事業の公共性がはるか後景に追いやられたところであります。今日、30年を経過して、当時指摘された分割民営化は、大変な事態になるということは明らかになっています。大都市と地方の格差が大きく拡大しまして、地方は人口減少、地域経済の衰退で、苦しむ地方鉄道には国はまともな支援を行ってこないと。ここに、道内10路線の存廃がかかる非常に根本的な問題があるわけであります。ちなみに、分割民営化の結果について、これは2016年3月期のJR各社の鉄道事業の営業利益ですが、当初から指摘されておりました本州3社、一つは東日本3,722億円の黒字、東海5,556円の黒字、西日本1,242億円の黒字です。一方、切り捨てられると指摘されておりました北海道は、マイナス483億円、四国マイナス109億円、九州マイナス115億円と、数字は30年前に国鉄は解体されるということを、今私ども自身が石北線の問題として受けとめているところであります。最初の町長の答弁で、オホーツク圏活性化期成会では、全道的観点から将来を見据えた鉄道網及び交通ネットワークのあり方の提示、JR北海道に対する抜本的支援に関する国の要請を行うと、このように言われておりますが、そのとおりだと思います。時間も非常に限られているので、私は、期成会や美幌町として、どのような取り組みが今求められているかということに限って、御質問をしたいと思います。それは、鉄道がなければ地域は成り立たないと、代替の機能は働かないということについて、明確な情報発信が必要なのだろうというように思います。そこで、鉄路が廃止された場合に、トラックの代替は不可能だという部分を明確に示すべきだと思います。ちなみに、8月29日の石北線沿線自治体の会合で、全国通運北海道支社の調査役が指摘しておりました。トラックや船舶輸送での本州輸送は、一つには時間がかかりすぎると、二つには、輸送経費が大きくかさむと、三つ目は、トラック運転手の確保は困難だということであります。現在でも運転手の不足は各地で事故が発生するたびに指摘をされています。2040年の生産年齢人口、美幌町も含めまして約半減します。ますます運転手の確保はできないという状況が見えております。JAの清野組合長は、大量輸送はトラックでは無理だと、仮に、陸送するとすれば、ヨーロッパのように40トンとか50トンのトレーラーで運べるのかということを言っておりますが、一つは担当でもありますので、美幌町内の橋の耐荷重の状況について、最大で25トン、次いで、20トンが加重の条件に設計されていると思うのですが、担当部長いかがでしょうか。何橋あるのでしょうか。全体の中での橋の荷重に耐えられないのではないかということで、お示しいただきたいと思います。
答弁 建設水道部長 石澤憲(建設水道部長は2019年6月まで)
平成25年度の長寿命化計画を策定したときの美幌町内の橋梁は108橋でございまして、道路橋示方書に基づく自動車荷重25トンの設計の橋については、108橋のうち16橋でございます。
再質問 2番 大江道男
私も事前に資料をいただきまして、最大で25トンです。25トンといいますと、例えば、わかりやすい話で、ダンプトラックで見ますと、自重が11.5トンありますから、積める荷物は8.5トン、あわせて20トンという状況です。25トンにはまだ余裕がありますが、20トンが19橋、合わせて35橋ということで、JAが、鉄道がなくなったら陸送できるのか、40トン、50トンのトレーラーが走れるのかという指摘に対しては、1橋もないのです。これを全然議論されていない。いろいろな大学の先生方が、この件に関して抗議されていますけれども、肝心かなめのところは、全く抜けているという状況です。なくなったら代替はきかないという状況です。もう一つは、ガソリン車、ディーゼル車は、ヨーロッパで販売禁止が目の前に迫っているということで、走られない、使えないという時代が、目の前にこようとしています。ことし4月、イギリス、フランスで相次いで、2040年にガソリン、ディーゼル車の新車販売は禁止となりました。オランダ、ノルウェーでも2025年までに禁止すると。ドイツは昨年10月ですが、連邦議会でガソリン、ディーゼル車の販売を禁止する決議が採択されています。スウェーデンのボルボ車は全車種を電気自動車に変えると、インドも2030年までに電気自動車に変えるということであります。電気自動車を調べてみましたら、充電時間が相当長くかかって、バッテリーなどの開発はそう簡単に進まないと、充電に長時間かかるので、農業を基幹産業にする美幌町としてみますと、本州にどんどん陸送するのだというわけには、簡単にはならないという状況です。私は、こういう点で本当に目の前のエネルギーの転換が迫られているときに、ヨーロッパ諸国ではガソリン車などの乗り入れを禁止してまで鉄道を重視しているということです。この世界の流れに日本国全体として、まるで逆の方向をたどっていて、考えるのは地方が考えろということであります。ふざけるなというように思うのですが、町長は、昨年11月に示されて以降、いろいろな場所で御発言されていると思うのですが、こういう背景も含めて、どのように捉えておられるか、改めてお聞きしたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
貨物といいますか、トラック便の代替性については、余り議論としてはなされていないというのが、大江議員御指摘のとおりだと思います。それはなぜかというと、多分この議論は、かなり幅広い範囲で議論をされているということが原因であろうと、私はそのように思っているところでございます。それで、鉄路の優位性といいますか、トラックコンテナに比べて、大量輸送が可能だということが一つあります。トラックに比べて貨物の部分については、大量に輸送が可能だと。それと、あとは定時性があるだとか、あるいは環境に優しいだとか、いろいろな言われ方がしておりますけれども、いずれにいたしましても、我々としては、これはなくてはならない路線の一つでありますので、しっかり守るように私どもは声を上げていきたいと、そのように考えているところでございます。
再質問 2番 大江道男
私も、いろいろ資料をこの際あさってみたのですが、これは国立国会図書館の調査及び立法調査局の担当者がレポートを出していまして、そこで、そのとおりだというように思っていますが、日本では比較的少ない平野部に形成された都市への人口集中が進んでいるのだと。公共交通に対する集中的な需要がそこで生まれて、そのことが民間事業者による独立採算方式の公共交通運営を可能にしてきたと。これは、ただし例外があるということで、本州3社については、まさにそのとおりだと。しかし、北海道、四国、九州については、これではないのです。一方で、この部分が大事だと思っているのですが、ヨーロッパ諸国では、もとより可住地、住める場所当たりの人口密度は小さくて、日本に先駆けて20世紀中盤にモータリゼーションが進行したため、早くから独立採算による公共交通運営が前提とされていないと。それが多いのだということで、公的補助を前提とした公共交通の運営が広く行われているということであります。ここなのだと思うのです。北海道、中国、九州は若干旅客部門以外のところで利益を上げているので、会社全体としては少し違うかというように思いますが、それで、こういう部分の具体的な中身を、特に北海道は人口が非常にまばらだということで、もともと独立採算は不可能なのだというところで、みずからの努力で情報発信していかないとだめなのだと思っております。例えばドイツは、国から州に対して大幅な権限と財源の移譲が行われていて、運営がされている。フランスは、交通税制度などを含めて運営されているということで、フランスの例を見ますと、収入に占める運賃の収入は、わずか14.3%です。独立採算なんか絶対にできない。できないことがわかって、しかしやられている。交通税、国の補助金、地方の一般財源、地方債というのが残り86%近くです。これは毎年のものが出ているので、運賃収入は17.7%、16.3%ということで、2割に満たないということを承知で走らせているということになっています。私は、こういうような情報こそ、全国紙は載せるべきだというように思っているのですが、なかなか、全国3大紙などは、こういうことは載せないです。世論がつくられていないと。一方で、これは地方紙の北海道新聞です。7月25日から8月2日まで6回の連載がされていまして、大変おもしろく、それぞれスウェーデンの例、イギリスの例、オーストリアの例、イタリアの例などで、いずれも独立採算ではないやり方が詳しく報道されています。こういう情報こそ、今美幌町でも大いにまず町民に知らせる必要があるというように思います。私は、TPPに反対するということで、全町的な取り組みが行われましたが、そのとき役場が果たした役割というのは、まだ不十分だという声はもちろんありますが、全国的にもまれだと思いますが、町の広報に何が問題なのかということを徹底して載せました。こういう取り組みが、今北海道中でやられないと、なくなってから大変だと言っても、もう追いつかないという状況だと思いますので、ぜひ研究していただきたいと思います。沿線自治体の首長などの会議で、講師を務めておられる先生方の話を詳細には私はわからないですが、見ますと、地方が頑張らないとだめなのだと、全く世界の流れに逆行して、本州3社をベースにして物事を考えると、そういう遺伝子で占められている先生方が盛んに北海道でもしゃべっているなというように思うのですが、いい先生をお呼びして、やはり地方が存続するためには、特に農業を基幹産業としている町としては、絶対に見過ごすことはできない問題なのだということで、大いに観光も含めて、その有用性についてキャンペーンを張っていただきたいというように思うのですが、町長いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
6月だったと思いますが、別の議員から今まさに世論を喚起する時期ではないかというようなことで御発言をいただいて、私はそれをもって先ほど1回目の答弁にありましたように、そのあとの石北本線の期成会の石北本線部会のほうに出席させていただいて、その旨の発言をさせていただきました。この後どうするかについては、今預かり状態になっていますので、それに期待をしたいと思っているところでございます。いずれにしろ、これからは地域を巻き込まなければ、行政だけでやっている、あるいは議会論議だけしていても、なかなか打開策が出てこないということで、やはりここは、地域の皆さんの声がどこにあるのかということをしっかり受けとめて、またそれを背景に頑張っていかなければいけないのではないかと思っているところでございます。それで、大江議員がおっしゃったように、地域をどう守るかという観点で、いろいろな先生がいろいろな話をされております。それで、先ほど物流の関係で、多分菊地先生のお話だと思いますけれども、実は前回の石北線部会の中で私もお話を聞かせてもらいました。本当にそういった意味で、トラック便は厳しいというような状況であります。したがって、我々としては、この石北本線をしっかりと守らなければいけないと思っているところでございます。それで、四国、九州、北海道の三つの会社がありますけれども、これのうち、九州についてはことしから基金もおろして使うようにできることになったのだろうと思っております。したがって、残ったところは四国と北海道だけだというようなことだろうと思いますので、北海道の役割としましては、地域性も含めて広く考えますと、やはり広い土地に人口が少ないところが配置されているということで、人口密度が低いということもあると思いますが、しかし一方では、日本の最大の食料基地としての役割があります。せっかくつくったものを本州まで送れないというようなことがないようにしなければだめだと思っておりますので、そういったことも含めて総合的に石北本線を守っていかなければ、私はだめだと思っているところでございます。
再質問 2番 大江道男
鉄路の存続という点では、ぜひ知恵の限りを尽くしていただければと思います。時間がどうしてもありませんので、次に移りたいと思います。学校図書館の整備、学校図書整備について再質問いたします。実は調べてみましたら、平成24年度から開始された第4次学校図書館図書整備等5カ年計画は、平成28年度まで毎年図書整備のために200億円、総額1,000億円の地方財政措置を講じたと文科省は言っています。それで、図書標準100%を目指してほしいということですが、最初の答弁でもありました美幌小学校、美幌中学校、北中学校は、この第4次の5カ年計画期間中には100%にいかないということで、現時点でもう少しという状況です。それで今、第5次の図書館整備5カ年計画が始まりましたが、財政状況も勘案しながら計画的な更新を図るという答弁の内容でしたが、国では第4次期間中に100%の整備は図れるというような中身なのです。それで、第5次が始まりましたので、私は財政状況も勘案しながらではなくて、本当に一刻も早い図書の蔵書数を100%にするということは、美幌町として見れば、本当に喫緊の課題ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。裏づけは出しているのだから整備を図ってくれと国が言っているのですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)
今まで国は、今、大江議員がおっしゃったとおり、4次までやってきた中で、財政的な裏づけはしますと言っております。ただそれは、交付税の中で、標準基準の定めで、現実にそれがどれだけのお金として町の中に入ってくるかということだと思うのです。それが、なかなか国が言うような、全体で幾ら措置しているというのは、実際にそれぞれの町に配られたときに、きちんと100%の値として出てくるのがあればいいのですが、実際に入ってくるお金はそれの6掛けとか、そういう状況になっているのも事実であります。そういった中では、もう国が措置しているから、それで全て本を買っていくということにはなかなかならない部分があるので、今回答弁の中では、財政的なことを考えながらということで、町としても全体の予算の中で協議をして、私としては、図書標準、要は100%に達したからそれで満たされているという考えよりも、ほかに考えなくてはいけないことがたくさんあるということで考えております。ですから、そういう意味からいけば、まず100%になっているからこれでいいのだという気はないので、正直なところ毎年きちんと努力もしていますし、今回も大江議員の質問の中で、28年度を見ると、27年度末ですから、例えば達成率が小学校で言えば33%、でも現時点で見れば、達成率は二つですから3校を100%として見ますので66%。一般的に見ると、66%は低いのではないかと見られてしまうのですけれども、現実的に学校自体ここの本はどこまでなのかというと、やはり小学校であれば100%を超えているところもあるし、90%に近いところもあるということで、そっちもきちんと町民の方には知っていただきたいという思いでもあります。
再質問 2番 大江道男
議論したいのはやまやまなのですけれども、そうはいかないということであります。27年度末の達成率、各学校ごとの状況も出ておりまして、その時点をベースにしまして質問をしたので、少し現状は改善されてきているということで、それはそれで押さえておきたいと思うのですが、蔵書と更新という表現ももちろんありますので、更新しながら100%を超過するという取り組みという意味でも否定はされておりませんので、一刻も早く達成していただきたいということを申し上げて、学校司書の配置にかかわって再質問いたします。これも平成24年から28年までの第4次学校整備5カ年計画で、年間150億円、1週当たり30時間の職員をおおむね2校に1名配置可能な予算措置を行っているということで、第4次の平成28年度までには、財政措置がとられていて、美幌町でも2校に1名の学校司書が配置されるべきだと、この点では思うのですが、しかし、代替がされています。それで、改めて第5次の学校整備5カ年計画が今年度から始まりました。今度は小中学校に学校司書をおおむね1.5校に1名程度配置することが可能な予算措置ということなので、答弁書の中に必ず財政状況も勘案しながらという枕言葉がつくのです。国は財政措置を図っているにもかかわらず、計画的な配置ができないというのは、いささかどうなのかというように思うのです。それで、全国学力試験が行われていますが、これは文科省が出している第4次の「みんなで使おう!学校図書館」というものの中にも、実は学力検査の結果を分析して、全国学力・学習状況調査では、読書が好きな児童生徒のほうが正答率が高い傾向が見られたということです。それから、そういうことで蔵書、それと今申し上げております学校司書が配置されている学校のほうが、児童生徒の読書量が多いことが確認されているということで、例えば、恵庭を調べてみますと、学校司書が配置された結果、読書量は5倍にふえています。やはり、学力をベースに押し上げていくという点では、学校図書のあり方、整備充実と司書の配置は、学校図書館の充実には図書館資料プラス人材の双方の充実が必要だということで、本も大事だけれども、人材としての司書の充実が必要なのだということで、父母も何で美幌町の学力試験が余り芳しくないのかということには目が向きますが、ベースとなるところに、やはり必要な予算をつけていかなくてはならないということだと思います。そこで、ことしから始まる第5次5カ年の整備計画の中で、私は、美幌町の子供たちの名誉にもかかわることなので、環境をしっかり整えていくということを、町長も参加される総合教育会議の中で、大至急計画を立てていただく必要があるのではないかというように思うのですが、この点では町長に通告していませんので、教育長、いかがでしょうか。
答弁 教育長 平野浩司(教育長は2018年12月まで)
学校図書館の重要性という部分においては、今、大江議員がおっしゃったとおりだと思っています。具体的に、学力状況調査においても、美幌町においては、例えば小学校の中で国語科、特に朝読とか、音読に力を入れている学校は伸びています。それは講評されているものと同じで、特に国語科に力を入れなくてはいけないという部分では、今までは、確かにお金を国はつけたという部分の中で、そこまでは至っていないと。ただ、美幌は、学校司書は置いていなかったのですけれども、学校図書館がすごくかかわってくれて、そういう意味では、他の町よりも自信を持って言える状況だったと思います。今、こういう状況になって、やはり学校司書のあり方、図書館をどうきちんと整理していくかという部分においては、この時期になってと言われるかもしれないですが、今美幌町の進み方の中においては、こういう状況で私としては努力してきたつもりではあるのですけれども、やはり一般的な部分からは、至っていなかった部分があるのかと思っています。このことについては当然、町長とはきちんとお話もしていますし、先ほど財政状況を見ていて、これは枕言葉かという話だったのですけれども、これは、教育委員会としては財布を持っている組織ではないので、そういう意味では、必ずこれから町長とも協議してという意味も込めてお話をしている状況ではあります。ただ、総合教育会議の中で、今の実態についてはきちんと会議を持っていただいて伝えていますし、日常的に何かあればきちんと報告して、そこの連携はきちんと図っておりますので、今後私どもが示したことについては、町長はきちんと理解していただけることだというように思っております。
再質問 2番 大江道男
持ち時間が5分を切りましたので、ぜひ、その点でも教育長、それから聞こえていますので町長、よろしくお願いしたいと思います。最後ですが、学校給食費無償化の点について再質問いたします。道教委から、実は平成27年度、28年度の2年分について資料をいただきました。平成27年度、無償9市町村、食材費公費負担58市町村、合計で67市町村37%であります。平成28年度、無償13市町村、食材費公費負担64市町村、計77市町村ということで、29年度は期待しておりましたが、公表の予定はないということで、資料が手に入りません。私は、新たに二つの町が無償に踏み切ったということを承知しておりますので、最低の推計で79市町村にはなっているかというように思います。そこで、実は安倍政権内でも、学校給食費無償化を求めるという議論を見つけました。昨年3月11日開催の平成28年第3回経済財政諮問会議、座長は安倍総理です。成長と分配の好循環のテーマの中で、新浪剛史議員、サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長が給食の無料化について応能負担も考えあわせて、そして食事指導も含めて、将来の魅了にもつながるということがあるので、ぜひ検討していただきたいという中身です。それで、実は教育費の公的支出と父母負担の状況がOECD(経済協力開発機構)で、毎年発表されています。ことしも9月12日に2016年版が発表されました。それによると、GDP(国内総生産)に占める教育機関への公的支出の割合は、日本3.2%、デンマーク6.3%、ノルウェー6.1%、約半分です。それで、最下位です。そこのコメントは、日本の教育費は家計に重い負担となっているという表現です。昨年11月24日にOECDでの数字が読売新聞で発表されました。日本の公的教育費、6年連続で最下位と。その際、別な機関が出していますが、途上国も含めた公的教育費の対GDP比率では、日本は101番目ということで、途上国にも大きく溝をあけられているということです。まち・ひと・しごと創生総合戦略を立てた平成27年4月から5月に実施された町民アンケート、美幌町は大変大事なものを持っています。子育て支援で行政に期待することは、小学校入学後にかかる費用、教材費、給食費、医療費等への助成を求める声が59.3%と断トツの1位です。第2番目は20%台ということで、私は全町的な子育て支援ということもあり、それから父母負担がどんと重いという実感を伴っている学校給食無償化について、そろそろ美幌町としても全力で検討する必要があるというように思うのですが、時間がありませんので、町長に最後お聞きして終わりにいたします。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
所管します教育委員会と十分協議を積み重ねながら検討してまいりたいと、そのように思っているところでございます。