美深町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月14日
コロナ禍における高齢者の介護予防の勧め方について
2020年9月14日、美深町議会の一般質問で、名取明美議員が「コロナ禍における高齢者の介護予防の勧め方について」質問し、町長 山口信夫が答弁しました。
- 質問者
- 名取明美 議員
- 答弁者
- 町長 山口信夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 名取明美
コロナ禍の中、皆様ご苦労様です。この状況はさらに続きます。町民皆様のご苦労を少しでも和らげるために知恵を出していきたいと思っております。それでは一般質問に入ります。項目 社会福祉、件名 コロナ禍における高齢者の介護予防の勧め方について。コロナ禍の中で高齢者の活動が自粛されています。全町シニア元気アップフェスタや福祉大会など、様々な行事が中止され活動の場がなくなっています。各地域の自治会サロンも開催が遅れて行われています。コロナ禍の中、フレイルという状態が問題視されています。フレイルとは、健康状態と要介護状態の中間であります。日本老年医学会が2014年にフレイルという概念を提唱いたしました。フレイルとは日常生活や自立度の低下を経て要介護の状態に陥っていく、この心身機能の点著の低下を虚弱と呼んでおり、要介護への最たる要因です。具体的には、体重減少、握力が弱い、疲労感がある、歩くのが遅い、運動の習慣がないことです。今、フレイル問題は急速に進んでいます。ただフレイル状態は適切に支援を受けることで健康な状態に戻ることができる時期でもあります。高齢者の健康を守るために基礎体力づくりとして運動は効果があります。高齢者のフレイル対策として自宅での運動が重要になります。自宅での運動で介護予防を勧める方法を考えなければならないと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。1 コロナ禍において介護予防事業が十分に出来ているのか、現在の状況をどのように考えているのか。2 自宅での取り組みとして、防災端末機を活用しラジオ体操を流すなど、基礎体力の向上のために今、出来る取り組みはないのか。3 コロナ禍の終息が見えない中、高齢者がフレイル状態にならないために今後介護予防事業をどのように進めていくのか町長の所見をお伺い致します。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
只今、名取議員からコロナ禍における高齢者の介護予防の勧め方についてのご質問をいただいたところでございます。まず、コロナ禍における介護予防事業の現状についてのご質問でありますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で3月から5月の緊急事態宣言下では、保健センターで実施している運動機能向上教室や社会福祉協議会・各自治会が実施しているサロン事業のほとんどが中止となった状況であります。緊急事態宣言が解除された6月からは、新しい生活様式や施設利用等の段階的緩和を目安にしつつ、サロン等が感染予防対策を行いながら再開されてきているわけであります。中でも参加者が多い社会福祉協議会のサロンは、密集を防ぐため2つのグループに分けるなどの工夫をしながら再開している状況と伺っております。再開後、病気や入院、手術後などの理由から数名の方が参加していないとお聞きしておりますけれども、参加されなくなった方々については、それぞれ社会福祉協議会の生活支援コーディネーターが訪問や電話連絡を行い、状況の把握等をおこなっているとのことでもあります。また運動機能向上教室やサロンでは、感染が心配で参加を自粛されている方がほとんどいないという状況もあるわけでありますけれども、消毒の徹底や密を避けるなど感染予防対策を取り組みながらではありますけれども、ほぼ従来通りの事業が取り組まれていると考えているわけであります。また地域包括支援センターでは、7月に80歳以上の独居高齢者で介護保険サービスを利用していない方に対して電話連絡を行い、健康状態や生活状況の確認を行っているわけであります。対象となった方々についてニーズ的なことを申し上げますと、89名が対象となっているようでありますけれども、63名の状況を把握しながら、留守等の方々26名に継続して確認作業等を行っているというように伺っているわけであります。その方々は緊急事態宣言が解除されてから少しずつサークル活動などを再開されたり、畑作業や散歩、買い物等で外出をしている方も多く、コロナ禍でも特に生活や身体に大きな支障がないという状況を確認してきているわけであります。しかしながら、ご質問にもありますように様々な行事やイベントが中止されておりますので、これまで積極的に活動されていた高齢者においては、外出の機会が減り、社会参加活動が減っている状況は否めないという認識に立っているわけであります。これまでも電話での呼びかけや町広報での介護予防に関する周知をして参りましたけれども、新型コロナウイルス感染症が収束するまでの間、さらに運動などで介護予防を進めていく必要があると考えております。次に基礎体力の向上に向けた取り組みはないのかというご質問をいただいたところでございます。介護予防に必要な自宅でできる運動については、これまでの町広報や回覧を活用し、新型コロナウイルス感染症の感染予防と併せて運動のポイントなどを周知してきているところでもあります。今後さらに外出期間が減る冬期間に向けて、防災情報端末機等を活用した情報の発信について現在検討をしているところでもあり、外出を控えている高齢者に自宅での運動を勧めるなど介護予防に努めて参りたいと考えております。次に、コロナ禍において介護予防をどのように進めていくのかという質問もいただいたところでございます。先程も申し上げましたけれども、冬に向けて更に外出が減り、活動が低下することが懸念されております。新型コロナウイルス感染症の心配とあわせて、これから冬にかけてインフルエンザの流行時期を迎えることとなり、高齢者のみならず感染症対策が重要となってくると考えております。こうした中での対策といたしましては、サロン等を実施している社会福祉協議会や自治会に対して、消毒液などの感染予防用品の配付や介護予防・健康体操DVDの貸し出しなどにより、感染予防対策を十分に行っていただきながら介護予防事業を継続出来るよう支援して参ります。また健康寿命を延ばしていくためにはフレイル予防は重要な課題であると認識しており、高齢者には社会参加の促進や活動低下によるフレイル等のリスクが高まることについての啓蒙も引き続き行い、運動や生活での工夫等についての町広報や回覧、防災情報端末機などを活用しながら情報を提供して参りたいと考えております。フレイルとの概念等々については、今ご質問ありましたけれども、それぞれ認識は一致するものでございますのでご理解を頂きたいと思います。尚、回覧等で4月さらには9月等で包括支援センター等でのフレイルも合わせてこのようなことをしたらよろしいのではないのかということも広報しておりますので、ご理解をいただきたいと思っているところございます。
質問 1番 名取明美
福祉活動が開催されず町民の健康に不安を感じていました。先程、町長も言われておりましたが、社会福祉協議会は3密防止を行うために、いきいきサロンを2グループに分け、1人が月2回までしか参加できない条件で開催をしております。8月のサロンでは第1グループ25名の内11名の参加。第2グループ23名の内9名の参加と約4割の参加率でした。コロナ感染を恐れ、参加を控えた人が多かったとの関係者の声を聞きます。発症していなくても保菌者はいると思います。それを考慮した上で活動を進めていかなくてはなりません。3密防止と消毒、マスク着用は今後も守っていかなくてはなりません。継続して注意することは大切なことで、その中で活動を進めていくことが大切なことです。しかし、ソーシャルディスタンス、3密防止を守らない活動が出て来ています。地域でやっている活動までには3密防止やマスク着用が行き届いていないことに心配するところであります。住民に新しい生活様式が徹底されていないことに心配しています。行政で指導しなくてはならないと思いますが、町長いかがでしょうか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
先程、社会福祉協議会、さらには自治会等でやっている、催して頂いている対策等についてご質問、答弁として十分やれているような話をいたしましたけれども、少しその中においてやり切れていない部分があるのかなと思ったりするわけであります。さらにまた、今3密のご指摘もあったところでございます。行政としても、また私個人としてもその辺について努力し、町民にその辺の徹底をお願いして参りたいと思いますのでご理解をお願いします。
質問 1番 名取明美
地域の方が徹底して出来ない理由は、昔から知っている仲間だったり近所だったり、親密であったり、距離感をとると寂しさを感じてしまうのが地域の特徴なのです。行政の方でコロナ禍の時期であるので、寂しいとは思いますが3密をご協力して頂きたいと指導してほしいと思います。もう一度町長いかがでしょうか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
最後の答弁になるわけでありますけれども、努力して参りたいと思います。
質問 1番 名取明美
今、町長から努力して参りたいというお言葉をいただきました。夏場は窓を開けることにより密閉を予防することができますが、冬場に向けては出入り口を開放し、サーキュレーターなどにより空気の循環をしなければ室内活動をすることが出来なくなります。密集と密接は人数制限により避けることができますが、密閉につきましては、夏は窓を開放していますが、冬場に向けてはなかなか難しいものがあります。その中で活動をしていく方法を考えなければなりません。町長、冬場に向けてのサーキュレーターの活動による空気の循環で密閉対策をしてはいかがでしょうか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
夏場の状況、特に今年は暑かったわけでありまして、ただここに来て急に寒さも訪れておりまして、窓もかなりしまっているのかなと思っておりますけれども、今サーキュレーター等のお話もあったわけであります。そういうことも含めながら何が良いのか、出来る限りの努力をしていきたいと思っております。
質問 1番 名取明美
福祉活動を中止すると町民の健康状態の確認ができないだけではなく、参加者のコミュニケーションによる心の交流ができなくなる問題もでてきます。身体能力だけではなく、精神的にも大きく影響いたします。3密を防止しながら交流の場を維持する必要性があると私は思います。2番目の質問につきまして、町長は先程、さらに外出が減る可能性があるというように答弁されておりましたが、私は運動の習慣づけが大事だと思っております。ラジオ体操につきましては、私は基礎体力をつけることによって免疫力も高まると考えています。結果、感染を防止し感染しても重篤化しない体力をつけることが大事だと思います。フレイル問題に対応するためには、この基礎体力をつけることが最も重要です。コロナ禍の中、感じたことが2点あります。はじめのキーワードとして、自宅であります。2つ目は、運動であります。自宅についてはコロナ禍の中、自宅での時間が増え、どのように過ごすかが大切です。外出自粛と言われ、自宅で我慢されていると思います。この自宅での時間を有効に活用することが大切です。私はまず、基本的な運動として誰でもができるラジオ体操が最も適していると思います。子どもから高齢者まで誰でもが知っている運動です。子どもは夏休みにラジオ体操をしています。夏休み期間、1日のリズムを保つために決まった時間に行われています。高齢者にとってもラジオ体操は家でできる3密を避けられる、誰でも知っている、季節に関係ない、座ってでもできる、免疫力を高める全身運動であります。高齢者にとって適している運動です。コロナ禍の中、生活リズムが乱れ健康にも悪い影響がではじめています。そこで自宅での運動として行政の支援として、防災端末機を活用し、決まった時間にラジオ体操を流すことが有効だと思います。町民の健康を守るために、ラジオ体操を決まった時間に流し、生活リズムを保ち基礎体力の向上を目指してはいかがでしょうか。町長、どのように思われますか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
具体的に、今ラジオ体操のお話を伺ったところでございます。役場全体としてこれらを検討しながら3密を避けながらラジオ体操等の件については検討していきたいと。今直ちにどうするこうするということは申し上げませんけれども、検討させていただきたいと思っております。
質問 1番 名取明美
本当によろしくお願いいたします。今回のこの判断は、今後の美深町の介護予防に大きく影響すると思います。お願いいたします。エクササイズイズメディスンという言葉があります。直訳しますと、運動は薬。つまり運動することは薬を飲むのと同様の効果があり、アメリカのスポーツ医学会が強く発信しているメッセージです。運動が健康な生活を送る為には、もっとも重要です。最後に介護予防として包括支援センターの運動機能教室、社会福祉協議会・各自治会において週一回のふまねっとが行われてきましたが、基礎体力維持及び向上には不十分でないかと思いながら活動をしてきました。コロナ禍の中で私は、毎日の運動の習慣づけによる基礎体力作りを基本とすることが大切だと気付きました。特に自宅での運動が大切であり、自宅での運動に着目し、ラジオ体操を提案させていただきました。精神的・肉体的支援として介護予防事業も欠かすことはできないと思います。新しい生活様式を守り、積極的な支援を行わなければならないと思います。町長、運動の習慣づけと介護予防事業の両輪で積極的な支援を必要であると思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
今ご質問で運動が全てだとは思いませんけれども、3密を避けながらそれぞれ食べること、さらには栄養をつけること、そして家庭内でどのような運動ができるか、フレイルの話もあったわけでありますけれども、この辺については9月の広報等で案内をさせていただいているということも申し上げたところでございます。言ってみれば家庭でできる運動、こういうものも大事にしながら、さらに今ラジオ体操というお話も具体的にありましたけれども、その辺も検討しながら今後さらに3密をさける方向で何が出来るかということを検討して参りたいとこのように思っております。
質問 1番 名取明美
結論といたしまして、フレイル問題を糸口にラジオ体操を考えてきましたが、高齢者の基礎体力作りに繋がり重要であります。感染しない体力作り、感染した時に重篤化しない体力作りが大切なのです。これが最後になります。今後美深町の介護予防について最後の答弁になります。町長どのように考えておられますか。お願いいたします。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
現状を見る時に簡単にコロナ、さらには冬に向けてインフルエンザ等々、かなり蔓延してくるのではないかとこういう心配をしているわけでありますけれども、家庭でできる運動、外に出ること等々を心掛けるということを町民に訴えながら、これらを取り組みコロナ禍に向けての取り組み等、さらに充実といいますか心掛けていきたい。中々昔から隣近所の目だとか、隣近所の関係だとか中々非常に難しいものあるわけでありますけれども、口で言うほど簡単なことではありませんけれども、しかしながらこの機会にこれらのことを十分考えながら対応していく努力をさせていただきたいとこのように思っております。保健衛生といいますか、運動こういうことについても心して参りたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 1番 名取明美
よろしくお願いいたします。これで一般質問を終わります。