みんなの議会

美深町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月12日

移動投票所車の活用による投票環境の改善について

2026年3月12日、美深町議会の一般質問で、名取明美議員が「移動投票所車の活用による投票環境の改善について」質問し、選挙管理委員会委員長 瓜田晃が答弁しました。

質問者
名取明美 議員
答弁者
選挙管理委員会委員長 瓜田晃

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 4番 名取明美

誰一人取り残さない地域づくりのために。これから一般質問に入ります。項目 行政、件名 移動投票所車の活用による投票環境の改善について。質問の要旨、令和9年度は、統一地方選挙の年であり、北海道では知事選挙と道議会議員選挙があり、本町では町長選挙と町議会議員選挙が予定されています。本町における投票所は、平成27年統一地方選挙の時には12カ所設置されていましたが、現在、美深町保健センター、吉野地区農作業準備休憩施設、西紋改善センター、恩根内センタープラザの4カ所となっています。投票所の減少した地域では投票の不便さを感じている方もいます。特に障がいや高齢のため選挙で投票したいが足を運ぶのが難しく、行けないなど投票環境は厳しい状況となっています。また令和8年2月8日の衆議院議員選挙の本町の投票率は67.03%であり、近隣の町村と比較すると最も低い状況です。平成27年6月の公職選挙法改正により18歳になると選挙権が与えられ選挙権年齢が拡大されました。今後の自治体の運営に影響する町民の大事な1票のためには投票環境の改善による投票率の向上が必要だと思いますが、以下の点について伺います。1、投票率向上のためには本町の特性として高齢化率が高い地域であること、投票所が閉鎖され4カ所となっている現状を把握した移動手段等の確保は考えられないか。2、障害や高齢者のために簡単に投票できるような取り組みとして移動投票所車の考えはないかお伺いいたします。よろしくお願いいたします。

答弁 選挙管理委員会委員長 瓜田晃

移動投票所車の活用について、投票環境の改善についてご答弁申し上げます。1点目の投票率向上のための移動手段等の確保についてですが、投票所は公職選挙法の規定に基づき選挙管理委員会が各選挙執行の際に場所を指定し設置してございます。人口減少に伴う農村部での有権者数の減少や期日前投票の浸透による投票日当日の投票者数の減少などから平成28年7月執行の参議院議員通常選挙から投票所を12カ所から5カ所に。令和7年7月執行の参議院議員通常選挙からはさらに1カ所減らして4カ所に再編を致しました。投票所を再編するに際しましては、それぞれの地域において住民の皆さんに説明をするとともに広く周知をして参ったところでございます。投票所が遠くなる地域においては、不便さを解消するため投票日には送迎者を運行し投票環境の維持に努めて参りましたけれども、送迎者の利用者はなかったことから現在は運行してございません。本年2月に執行した衆議院総選挙での美深町の投票率は近隣町村に比べて低いとのご指摘でございますが、北海道第6区の町村の平均投票率よりも高く、人口が同規模の町村と比較しても平均的な投票率であると認識しております。議員がおっしゃる投票率が伸びない大きな要因は投票所の数や移動手段ではというご指摘かと思いますが、それが主たる要因と言えるかどうかは一概には言えないのではないかと考えてございます。投票しやすい環境の整備といった点では期日前投票が浸透しており、直近の選挙では投票者の約6割が期日前投票により投票をしている現状にございます。また移動機能や心臓の障害などで1級・2級の障がい者手帳をお持ちの方や、要介護5の方など移動が困難である方については自宅において郵便不在者投票をする郵便投票の制度をご活用いただいているところでございます。第一投票所は保健センターを使うことによって靴を脱がずに入場できますし、会場内の移動距離も短く、段差のないフラットな床であることから歩行が困難な方の投票環境は大きく改善されたと思っております。このことは町民体育館を投票所としてきた長年の課題でもございました。投票所への移動手段の確保については核家族化や高齢化が進んでいる現状を考慮し、投票所まで自ら移動することが困難で公共交通機関を利用することも難しい高齢者や障がい者の投票機会を確保するという点では投票所までの送迎車両の運行は有効であると考えますので実施の可能性について検討して参りたいと考えてございます。2点目の移動投票所の考え方についてですが、これまでの導入については検討をしてきたことはございません。選挙の秘密性の確保や二重投票防止のための選挙人名簿照合システム導入、投票所の人員の確保など間違いが許されない投票事務においてクリアしなければならない課題は少なくないことから、現状では導入は難しいと考えております。まずは投票所への移動送迎、投票環境の整備について要望をお聞きしながらその必要性を検討して参りたいと考えてございます。以上答弁とさせていただきます。

質問 4番 名取明美

答弁ありがとうございました。郵便投票とか、北海道全体にしては平均的だというお話も理解致しました。それではまず本町の特性としての話で入ります。本町の特性としては65歳以上の高齢化率が高いことが挙げられます。令和7年3月末で高齢化率43.3%となっています。高齢者の中には1人で公共交通機関の利用が難しい方もいらっしゃいます。また家族などの送迎が難しい方もいらっしゃいます。地域が抱える問題としてこの方々をどのように対応しなければならないかを考えなければならないと思います。次に投票所が閉鎖され4カ所となりました。先ほど人を運んでいるという、あれでしたが現行は運行していないという委員長の言葉でしたが、投票環境をまず改善、配慮した取り組みが必要だと思います。具体的には令和7年参議院選挙から仁宇布の投票所がなくなりました。委員長の話では町民の理解を得てなくしたというお話でした。仁宇布に投票所があれば移動距離は1、2キロ程度でしたが、現在最寄りの投票所までは20キロ以上となっています。その他の地域においても最寄りの投票所への移動距離が伸びています。仁宇布地区はデマンドバス等で行政サービスが行われており、配慮はされておりますが投票率の向上のためにはその他の地域においても現状の問題を配慮した投票環境の改善が必要だと思われます。令和8年2月8日の衆議院議員議員選挙の投票率ですが、近郊の町村では和寒町74.65%、剣淵町70.13%、下川町71.38%、音威子府村75.26%、中川町74.35%、幌加内町は73.31%で美深町は67.03%でした。投票率の低下の原因これは冬場の選挙とかポスターの掲示版減少とか色々あると思いましたが、令和7年の7月20日夏に行われました参議院議員選挙においても美深町は66.87%であり、近隣の町村よりも低く本町の特性としての高齢化率が高いのと投票環境が4カ所に減少したことも原因と思われます。次に2番目の質問に参ります。障害や高齢者の中には車椅子を利用して移動されている方もいらっしゃいます。町をシルバーカーを利用して移動されている方もいらっしゃいます。その方々が簡単に投票できる取り組みとして移動投票所車があります。道内の同じような町の事例を申し上げますとまず士幌町です。令和5年4月の北海道知事選挙と道議会議員選挙において行政の役割として投票のできない方をどう救おうかであり、士幌町は移動期日前投票所車を運行されました。自宅と高齢者福社施設前に設置し、実施されました。10人乗りのワゴン車を使って選挙管理委員の職員の他に、ケアマネジャーも同乗し介助支援を行いました。車いす対応の記載台を用意するなど参加者の身体状況に配慮した運営が行われました。選挙管理委員のお話で利用者からは今回の導入がなかったら投票を辞退するつもりだった。助かったという声やサポートもあって安心できた、予想以上に簡単でよかったという声も寄せられています。次に仁木町です。令和6年衆議院議員選挙において移動期日前投票所車を運営されました。8人乗りのワゴン車で55人が利用されています。住んでいる人の民意が反映される大事なものであり、高齢者が多い地域では必要になると選挙管理委員会のお話もありました。続いて標茶町です。1つの投票所の閉鎖により特に交通手段のない高齢者の投票率低下に懸念があるため救済措置として移動期日前投票所車を設置致しました。車いすでも利用できるよう記載台を用意して行いました。令和3年衆議院議員選挙対象地域における有権者数は、51人で投票者数は13人であったということです。平成28年の執行経費基準法改正で投票率向上と維持のために総務省は移動支援に要する経費の財務措置を新設いたしました。移動投票所への送迎及び移動期日前投票所車の取り組み等には国政選挙では全額の補助があります。地方選挙の場合には経費の2分の1の特別交付税措置があります。投票率の低い美深町にとっては少しでも投票率の向上と維持さらには誰一人取り残さない地域づくりのための投票環境の配慮をよろしくお願いいたします。最後に今後の選挙管理委員会での投票環境の向上と維持の方向性を伺います。これが最後になります。よろしくお願いいたします。

答弁 選挙管理委員会委員長 瓜田晃

今、名取議員の方からそれぞれ再質問をいただきました。その質問の趣旨と言いますか一貫する部分につきましては、投票率の向上をいかに図っていくかということがそれぞれ質問の項目の中での話だなと思っております。そういった意味で答弁した趣旨についてもそういった部分でご答弁申し上げたつもりでございますけれども、現在答弁でも申し上げましたけれども、管内的に見てもさらには道内的にも近隣町村では確かに投票率は低いというような認識については、それは理解をさせていただくところでございますけれども、ただ選挙区の中では平均的な投票率、全道についても平均的な部分で推移をしているということでございます。ただ投票率につきましては、年々若干ずつですが下がって来ているというのが現状でございます。ただその中には色々な要因がございます。町の人口減、それから高齢化、さらにはなかなかその何といいましょうか。車等の移動がなかなか難しい公共交通機関を使って移動する方が困難な方も確かに増えているのかなというようなことが考えられるかと思いますけれども、そういった意味では当委員会としては全道的にも6区管内でもそれほど投票率が下がっているという認識がたってございませんが、今後名取議員からお話のあった移動送迎車の部分についてはそれぞれ過去に運営してきた部分もございます。ただ残念ながら利用者がいなかったといこともございましたけれども、そういった意味では来年統一地方選挙がございます。そういった部分では1番町民に身近な選挙ということで過去の事例を見ても投票率については国レベルの選挙よりも投票率は高い。前回で記憶にありますけれども74%を超えるような投票率ということでございますし、名取議員も来年のその統一選挙における投票率の低下という部分を危惧されてご質問されているのかなと思いますけれども、そういった意味でもやはり町民はやはり身近な生活を考えた時にやはりそういった町議選が大事だという部分では凄い関心を持っているのかなと思っていますので、それは町民を信じてその辺は投票率が向上するであろうと考えてございますので、その辺をよろしくお願いしたいなと思います。それともう1つ投票所車ですか。この部分につきましては、今答弁の中では今のところ検討する余地はないということでお話をしました。名取議員から縷々実施している町村の事例をお話しいただきました。この部分についてはそれぞれ各町村、投票率を上げるためまた投票機会を拡大するといった部分でそれぞれ創意工夫をされているのかなと思ってございます。ただ、全道的にもまだ事例が少なくございますので、本町においてもさらに研究を重ねながら答弁でも申し上げたとおりその選挙人名簿照合システムの導入ということで生じる地域に出たその移動投票所の車と役場、保健センターですか。保健センターで期日前投票するその辺の名簿との連動性というものを構築していかなければならないというようなこともありますし、人員の確保、最低でも投票管理者1名、立会人2名、事務専従者最低2名、こういった人員確保も必要になってきます。こういったところでは立会人がなかなか通常選挙においてもその立会人の方が探すのが難しいというような現状もございますので、その辺もどうクリアできるのかなといった部分もあるのかなと思いますし、1番大事なのが投票の秘密性の確保という分で車両を行う場合にはやはりその投票記載場所をどのように確保するのかと、そういった問題も出てきますし、安全制の確保、投票用紙、投票箱の管理といった部分も今後どのような形で進めていくのか、それらの諸問題を解決して、どのように解決をして導入するかしないのか、それは今後の研究課題として残るのかなと思いますので、そういった意味で選挙管理委員会としても投票率の向上に向けて様々な小さい活動も行ってきてございます。そういった意味ではさらに選挙管理委員会としてもしっかり投票率向上に向けて努力して参りたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

質問 4番 名取明美

これで一般質問を終わります。

出典:美深町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月12日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる