美深町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日
予算編成方針と農業の振興、担い手育成について
2019年3月11日、美深町議会の一般質問で、岩崎泰好議員が「予算編成方針と農業の振興、担い手育成について」質問し、町長 山口信夫、農業委員会会長 外崎敬雄が答弁しました。
- 質問者
- 岩崎泰好 議員
- 答弁者
- 町長 山口信夫、農業委員会会長 外崎敬雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 岩﨑泰好
一般質問にあたりまして一言申し上げたいと存じます。今日3月11日は東日本大震災によりまして多くの尊い命が奪われました、鎮魂の日でございます。改めまして多くの命に対して追悼の心を捧げたいと思います。あれから8年が経ったことでございますが、未だ5万2,000人あまりの方々が仮設住宅に住まざるを得ないようなそのような状況をはじめ、原発事故によります終息というものは遠い闇の中にあり、帰宅困難者と言われるようなふるさとに帰れない方々を抱える自治体が未だ数多くあるという、この現実につきまして、国やあるいは東京電力など復興への努力を更に加速をさせることを強く申し述べさせて頂きます。それでは、一般質問に入りますが今日の一般質問につきましては、私、議員3期目の最後の一般質問となります。過去12年間私に与えられました、この一般質問の機会は48回ございました。そのうち町長選出馬のために辞職願いを出した平成19年の3月の議会、それから体調が優れずお休みを頂いた平成20年9月のこの2回を除いた46回に渡り、103項目の質問に登壇をさせて頂きました。非常に私自身も勉強させて頂いた一般質問でございます。たかが一般質問ではございますが、されど一般質問でもございます。来月の4月統一自治体選挙に立ち上がって頂きました議員の皆様に改めまして、果敢にこの場所に登壇をされて頂けることを切望して一般質問を始めたいと存じます。今日は町の施策方針を基に質問したいと思っております。項目は産業の項目でございます。予算編成方針から農業の振興と担い手の育成確保対策についてお聞きしたいと存じます。今回に限っては質問内容により理解をいただくために事前に3点の資料を添付して質問にあたるところでございます。皆様のお手元にいっていると思いますが、別紙の①・②・③という資料です。これを基に質問をしたいと存じます。この資料の添付につきましては、議会運営委員会に諮りまして了承されたものであることを付け加えたいと存じます。前置きが長くなりましたが具体的な質問に入ります。農業の振興について、予算編成方針には農業を取り巻く環境は担い手の減少や経営者の高齢化をあげ、先人から受け継いできた農業が持続的に発展し続けるように安心安全で高品質な農畜産物づくり、担い手の育成・確保、個々の課題に対応した諸施策を推進しますとあります。以下の件につきまして、町長と農業委員会会長の所見を伺うものです。1つ目は、担い手の減少や高齢化から見える農家戸数や農業者人口の減少の推計について、所見と対応策について伺いたいと存じます。2つ目は、消費者の環境問題あるいは食の安全への関心度や農畜産品の安全性についての所見と美深農業としての対応策について伺うものであります。3点目は、高付加価値化の推進について農業振興センターが果たす役割についての所見と地場産品開発や6次化に向けた新たな手法として、本格的販売へのワンステップ・小ロットへの製品を加工生産し販売できる手法の導入と会場使用料にも生産コストの視点で加工品目ごとに量目で利用料金設定を行うというような取り組みはいかがであろうかという問いです。4つ目には、担い手の育成確保について、新規就農予定者の受け入れには現状の土地要件のハードルがあることが1つのネックであるというように考えています。それを緩和することで1つの解決の糸口がつかめるのではないか。具体的には空き家バンクとの連携で農村地区の農家住宅と農地のセット販売を行い、新規の就農者の確保を図ってはいかがかということです。それから5つ目については、滞在型の市民農園の開設で過去に私も2回ほど質問を行いました。2回目の平成25年6月の2定では関連する美深菜園の貸付の現状と課題についての町長からの回答で、貸付要件の見直しと利用促進方法の改善を約束されました。その後これらについてはどのように解決策が打たれて来たのかということについてお聞きしたいと思います。以上、5点について町長に伺うものであります。6点目は農業委員会の平成29年度の目標およびその達成に向けた活動の点検・評価によりますと、担い手への農地の利用集積・集約化の課題では個々の経営面積が増加し、規模拡大による限界が生じつつあるという記述がございます。さらに地域農業を支える新たな担い手の育成、確保が求められるとして締めくくっておられますが、農地集積の現状と課題について。それからもう1点、7番目として農地法第3条の下限面積の現状について美深町は2ヘクタールとしています。これについては資料2を見て頂ければわかりますが、時代の変化の中で遊休農地の有効利用や新規就農者の確保のために緩和していくという考え方についてはどのような所見をお持ちか、この2点については農業委員会会長に伺うものであります。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
岩崎議員から産業、予算編成方針の農業の振興、担い手育成等々について大きく分けて5点についてご質問を頂いたところでございます。順を追ってご説明答弁をしたいと思います。初めに担い手の減少・高齢化に関する質問を頂いたところでございます。農家戸数と農業者人口の推移につきましては、年々減少しているわけでありますけれども、農林業センサスによる農家戸数、平成7からの20年間で申し上げておきますけれども、戸数にして210戸ほど、減少となっております。今現在といいますか27年度時点の話でありますけれども、170戸程になっているという状況であります。そして農家就業人口についても563人減少して現在357人となっていると。これは27年度のセンサスの数字でありますけれどもそのような状況になっております。このことは少子化と相まって農家子弟の他産業への流出であるとか、後継者のいない農業経営者の高齢化によるものと認識をしているような状況であります。美深農業の持続発展のためには、やはり担い手の育成・確保が最重要課題であるというように捉えておりまして、農業を継承希望する農家と新規参入者をどのように繋いでいくのかと併せて、農家子弟やUターンによる後継者に、いかに継承してもらうかが課題であると、そのように捉えている訳であります。この対策として、美深町地域担い手育成総合支援協議会の新規就農者等指導員会などを中心に、北海道農業担い手センターと連携をしながら担い手の育成・確保に努めてきたところでございます。その中で新規就農者等に関する条例などを設けながら農業支援塾による若手農業者の研修だとか、様々な担い手育成・確保について努力をしてきたというところでございまして、数字等については一般質問でありますから、細かいことを申しませんけれどもこの間、農家戸数の推移は今申し上げた通りでありますし、主要作物の作付面積等々についても、稲作は昭和7年当時でも320町ほどあったわけありますけれども、今は213町ほどになっていると。小麦も平成7年でありますけれども、426町ほどあったものが250町ぐらいになっているという状況です。ただ馬鈴薯についても210町ほどあったものが、残念ながら今は50町ほどになっているという状況でございます。甜菜についても200町を超えていたものが今50町ちょっとと、こういう状況でございます。非常に作物の変更といいますか、推移も変わってきている状況であります。それは馬鈴薯、甜菜そういうものから蕎麦だとかそういうものに変わってきて、特に変わっているというのは、当時、平成7年で140町くらいのかぼちゃが今、418町ほどになっているという状況があるわけでありまして、非常に作物の推移が変わっているのだということもご理解を頂いておかなければならないのかなと思います。それは先程言いました農家人口が変わるだけではなくて、高齢化等々になって作る作物、力を要する作物はやはり避けられてきたのかな、そのような状況があるのかな。その間、アスパラであるとかそういう施設園芸的なものも入ってきているのは事実であります。そのようなことで1つ目の担い手の高齢者から見える農家戸数の関係だとか、所見は申し上げておきたいというように思います。次に、消費者の環境問題・農畜産品の食の安全の関心関係でありますけれども、海外から輸入される農畜産物の農薬であるとか遺伝子の組み換えなど非常に消費者の関心は高くなっているなと感じております。本町においても平成6年から持続的農業・循環型農業の確立を目指しながら班渓の堆肥場の生産、そして有効活用さらには有機農産物の産地づくりを推進するという観点から、平成12年から他の産地に先駆けて化学肥料だとか農薬の使用を最小限にとどめながら有機肥料の施用を考えたもち米生産等の販売をやっているということでございます。これらに併せて19年からは南と富岡の水田地帯においては化学肥料だとか化学農薬、5割軽減を目指しながら更に稲わらの秋すき込み、そういうことを言ってみればエコファーマーと言われる認定を受けながら特別栽培米の生産に努力してきたと言えるのかなと思っております。現在では全ての水田地帯において取り組みを進め、環境問題に取り組む安全・安心の農産物にするため消費者ニーズに応えてきているのかなということを言えると思います。さらに近年、GAPと言われる研修会に参加するなど、商品の環境だとか商品の安全についての取り組みを進めているところであります。これらについては、生産者団体はもとより農協、普及センター等々の連携の中で進めさせて頂いているわけであります。GAPは押さえておられると思いますけれども、言ってみれば農業の安心安全に向けての生産工程の管理の話でありますから、GAPについては押さえて頂いているのかなと思います。高付加価値の推進についての農業振興センター等々の役割といいますか、こういう部分があるわけでありますけれども、これについても何回かの議会の中で議論をしてきたところでありますけれども、1つは情報提供、2つは教育研修、農業技術の試験研究、土壌診断さらには農畜産物の加工といった諸々もやらせて頂いているおります。その中で特に開設以来努力してきたというのは土づくりが根幹になっているわけで、土壌診断事業等のことでありますのでご理解を頂きたい。そういう中で施肥の部分で過不足という部分に一定の土対策といいますか、土づくりを進めてこられたと思っているわけで。ただ、今後とも言ってみれば肥えた土というのか、肥えた土づくりというのか基盤整備そのものを進めなければいけないと、今後進めなければならないと思っております。ただ本格的な栽培に向けた試験販売といいますか、ワンステップ上げていくような加工の部分のこともお話があったと思いますけれども、これも一定程度の製造販売に結び付けたものもありますし、そういうところでご理解を頂ければと思います。そこで量目の話があったわけでありますけれども、料金設置するにあたって加工品目を11区分に分類をしながら量目の設定を、言ってみれば今の改正を17年度まで適用しているようでありますけれども、味噌だとか麹だとかそういう部分については、あそこで取り組んでいるわけでありますね。次に、担い手の育成確保についての関係で申し上げておきますけれども、新規就農の確保提案を頂いたところでありますけれども、土地要件の緩和があるわけでありましても、言ってみれば、ご存知だと思いますけれども、農業者の就農にあたって営農計画、言ってみれば営農類型なるものをうちでつくっているわけであります。その根本なるものは経営規模、生産方式さらには経営管理の方法、農業従事者の態様等についての例示をしているものでありまして、新規就農者にとってはこの面積をクリアするのが厳しいのではないかというようなお話もあったわけでありますけれども、これはあくまでも最低基準といいますか、1つの考え方を示しているわけでありまして、必ずしもこうでなければならないというものでもございません。総合的に判断をしながら所得を得て経営が成り立つ農業の形態として例示しているものでありますので、判断にわたってはそういうことを加味しながら考えておりますので、必ずしも営農類型に合うとか合わないとか、それだけをもっての考え方ではありません。あくまでも営農類型を基本としながらも総合的に判断をしながら言葉は適当ではありませんけれども、やる気も含めて、真剣度も含めて見ているわけでありますからご理解を頂きたいなと思っているわけであります。言ってみれば非常に心掛けなり計画性の問題等々もあるものですから、その辺のことを判断させて頂いているわけであります。それと岩崎さんから過去にも質問があったと記憶しておりますけれども、町民菜園の関係でありますけれどもこれは農業というより農地法の例外として認められている農地法の特例措置であります。言ってみれば家庭菜園は農業者というよりも家庭菜園の話でありますので、ご理解を頂きたいなと思っております。ただ、うちの菜園の状況を申し上げておきますと、今20区画ほどあるわけでありまして、空いている区画というのは4区画かな。そういう中でその4区画も排水状況が悪くて基本的に貸し付けていないというようなところも出ているようでありますから、あえて当時もお話がありましたけれども、検討してみなければならないと言った部分も当時あるのですけれども、あえて町外の方へ対象を拡大するというような考え方はとっていないのが現状でございますのでご理解を頂きたいと思います。また、この頃ずっと菜園を使っている方はずっと使っているのですが、特にPRしていかなければならない部分というのはそこまでないのかなというように認識をしております。
答弁 農業委員会会長 外崎敬雄
農業委員会にご質問を頂きました2点についてお答えいたします。はじめに農地集積の現状と課題について申し上げます。農業委員会では、毎年度、目標とその達成に向けた活動の点検・評価を行っており、その内容については公表しているところでございます。集積率の現状は平成29年度末現在82.6%となっております。担い手の集積は進んでいますが、ご質問の通り、今まで経営面積の規模拡大を図ってきた農業者の集積の限界が生じつつあるという現状にございます。また、農業経営の高齢化と後継者がいない農業者や労働力不足により、農地拡大ができない農業者が増えてきていることが要因と考えております。こうした中、将来こうした状況が深刻になり、農地の流動化が困難な状況になると遊休農地が発生するのではないかというご心配を頂いておりますが、今のところ遊休農地はございません。現在、優良農地の維持・確保を図るため、農地のパトロール調査を行って遊休農地の発生防止に努めております。また、引き続き農地の利用の最適化に取り組んで参りたいと考えているところでございます。次に、下限面積の考え方について申し上げます。下限面積は農地を取得しようとするものの方策する農地の面積が新たに取得する農地の面積を加えて北海道では2ヘクタール以上であるということ、と農地法で定められております。美深町においても美深町全域を区域として2ヘクタールを下限面積として決定しているところであります。ご質問ありました遊休農地の有効利用や新規農業者の確保のための緩和していく、という考え方についてですが本町の経営形態の現状を見る限り新規就農についても下限面積が就農の障害になっているとは考えてございません。営農類型に基づく就農であることから緩和することによっての新規就農希望者の確保ということにならないと考えているところでございます。
質問 7番 岩﨑泰好
順番通りにはいきませんけれども、農地法の第3条の下限面積の現状とそれからそれについての緩和について農業委員会の会長にお伺いしたところですが、実は平成15年12月の4定で同じような質問を亡くなられた倉兼議員は農業委員会の会長と町に問いかけをしています。いわゆるその農業後継者という解釈の問題も1つあるのですが、そこで当時の議事録がありますがちょっとその辺を読み上げたいと思いますが、倉兼政彦様の発言は、農地取得の関係で細分化を防ぐという観点から農地取得後の最低経営面積要件が設定されていると思います。美深町の中で少しおかしいと思うところが多々ありますというような形で農業振興計画の目標面積あるいは基本構想の指標、あるいは経営規模拡大目標面積、それらのばらつきについておかしいということを言いながら今の道の新しいこの年は特区構想ということがございましたが、農業特区の関係ですね。多様な農業の参入の促進、というものがあるということで農的暮らしの推進を混ぜて現状あるその下限面積というのは当然あって然るべきで、農業者がそれをきちっと守ってやることは当然だけれども、そこに農的暮らしの推進を混ぜていくという手法も必要ではないか。例えば定年退職者を照準にした定住対策、そういう中で農地取得、下限面積等についての規制緩和も必要ではないかという当時の質問をしておられます。それに対して当時の農業委員会の会長細川進さんはこう答えています。当然その原則は原則として答えている中で、倉兼議員が言われたのは、そのいわゆる農業者としての4つの項目があります。4つの項目の1つの中にその下限面積の、要するに農地の下限面積の問題が出ているのですけれども、倉兼議員はいわゆる農業に帰るという農業を希望するけれども2ヘクタールもいらないといういわゆる農業振興法にものらない、そういう方々を対象とする下限面積の緩和というのが必要ではないかというように述べています。いわゆる今、企業誘致なり人口維持なりとはならないけれども、人口維持の1つの施策になり得るだろうという形で倉兼議員はこの時質問をしておりますが、その時農業委員会会長は答えの中で家庭菜園に近い部分の質問ですかというようなことに対して倉兼議員は家庭菜園に近い部分もあると思います。10アールという農地を取得するということ、宅地を取得するというのであれば、家庭菜園が何であろうが問題は農地を取得する面積の下限面積の緩和は考えられないかというさらに質問をしておりまして、細川会長は農地法の第3条である程度を対応できるのではないかと考えています。農業者としての要件を満たせば農地法第3条によってそれは可能であるというような答弁をしております。さらに希望者がある程度あるとすれば可能ではないかというように考えると当時答弁をしております。当時の美深町の人口は6,000人規模でございました。やはり当時から倉兼議員もさることながらやはり、今、農業センサスを見ても町長からもお話がありました。どんどん農業者は減っていく、そして高齢化がどんどん進んでいくというそれにしっかりと対応していく施策が必要ではないかと思うのですが、そういう観点から下限面積の緩和というのはする必要があるのではないかと思うのですが、会長の見解をもう一度お聞きしたいと思います。
答弁 農業委員会会長 外崎敬雄
只今のご質問ですが、農地法で定められておられる方は、農地として購入できるのは農業者に限るとなっております。ですからそれは3条でもそれはできません。
質問 7番 岩﨑泰好
これは、農林水産省の経営局農地政策課から平成29年3月に出されております農地法第3条の許可要件についてといういわゆる下限面積の要件についての文章がございますが、その中で個人が農業に参入する場合の要件として1つには農地の全てを効果的に利用すること。いわゆる適切な機械や労働力、あるいはそれを利用するための営農計画を持っているということ。それから2つ目には必要な農作業に常時従事すること。原則年間150日以上の農業従事、常時従事をするということ。それから3つ目には一定の面積を経営するということで、ここに下限面積が出てくるのですね。原則50アールですが北海道は例外として2ヘクタールという形の面積、下限面積の要件があります。4つ目には周辺の農地利用に支障がないことということで、水利調整等に参加しないとか、無農薬栽培の取り組みが行われている地域での農薬の使用など、いわゆる周辺の農地とのことについて触れて、その4つの要件をしっかりクリアできれば個々人が農業に参入できると、そういう要件を出してきています。さらにその要件の中で下限面積における別段面積の設定状況という形で今、全国の6割以上の地域で実情に応じた独自の面積を設定しているというようなのが現状だと思います。農業委員会数にすれば1,737農業委員会がある中で、独自の面積設定をしているところは、1,094いわゆる63%のところは独自の面積を進めています。それは町長の方に提案をしました鷹栖町の例をとって農家の住宅とプラス近隣の農地の組み合わせによる売買という形のことが実現できるように全国6割以上の自治体、農業委員会が取り組んでいると、それについて美深町もできないかということなのです。現状、できないということはわかりますよ。現状できないというのはわかりますけれども、そういう時代に来ているのではないかと思うのですが、改めてその辺の見解をお聞きしたいと思います。
答弁 農業委員会会長 外崎敬雄
現状ではできないような事になっております。そのような中でICT技術を活用した農作物栽培高度施設というのが今国の方で出しております。これがまだ実現をされておりません。それは地面がコンクリートにしてハウス栽培という条件がついております。その中では農業で生活できるだけのものをハウスでつくらなければならないというのが条件ですね。それともしやめた場合は、コンクリートそのものは全て撤去して元の形に戻すというのが、国が出して検討している最中です。そういった中で僕もどのように変わるかわかりませんけれども、今後農業委員会としても町と協議しながらその辺をどのように対応していったらいいかも検討させて頂きます。以上です。
質問 7番 岩﨑泰好
今後の問題については色々検討課題もあるというような答弁としてお聞きしたところでございますが、農林業センサスの中の数字を見ると非常に危機的な状況というのが如実のうちに数字で出てくるのですね。先程、町長からの説明でもあったように大幅な農家戸数の減少と、それから高齢化による今後の農業の危機と言うのが差し迫っていると思います。私なりにセンサス見せて頂いて自分なりにまとめてみたところがあるのですが、1つには年齢別農業経営者数。これについては、2015年の資料ですが60歳以上が61%、158人農業経営者がおられる状況ですがその中の61%あまりが既に60歳以上、これは2015年の資料ですから今年にあっては既に高齢者に入っているという形になっていますが、そのような実態があります。それからもう1つは、経営耕地面積の規模別形態数というものがあるのですが、今その2ヘクタールという要件とありましたが、数としては少ないのですが経営耕地がなし2戸、0.3未満2戸、0.3から0.5が1、0.5から1ヘクタールが2、1ヘクタールから1.5ヘクタールが4戸、1.5から2.0が3戸という形でいわゆる2ヘクタール未満の経営体数が実は14ほど現状の中ではあると、これはセンサスの2015年の数です。これらの今後、現状では2ヘクタールなくても農業経営をしているところもあるし、自家的な農家という形で生き残っているところもあると思いますが、それらの今後についてそういう人たちも含めて、先程来休憩の時間に話しましたが新たなその農業経営者になりうる人達をしっかり受け止めるような体制というのは作る必要があると思うのですが、特に今、農業委員会会長から言われたICTの関係のものもあります。つい最近、これは北海道誌にも載りました旭川の野菜工場です。これが農地かどうかは別。調べていないのでわかりませんが、いわゆる工場でレタスを栽培して出荷するというものです。これについても年間収量3万トンを予定して出荷が始まっているという現実があります。それからこれは一般社団法人の農山漁村文化協会、いわゆる農文協が出版している「うかたま」という雑誌ですが、この中にも耕す女子として女性がしっかり農業に参入するというようなシリーズで今回が41回目になりますが、規模面積にしますと本当に限られた5反程度の田畑を耕して農業を従事しておられると。単にそこから生産するものだけではなくて、それが無農薬だったり、あるいは近くにオーガニックなそういうものを提供するようなレストランであったり、そういうものを進めていくとそのような農業の形態、新たな形態といいますか、多様な農業の形態がこれから考えられるというように思うのですね。そういう人たちをしっかり呼び込むような底辺を広げるというような形の取り組みというのもこれから必要になると思うのですが、その辺の取り組みについて町長の見解を改めて聞きたいと思います。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
ずっと質問といいますか農業委員会に関する質問等も聞いていたのですけれども、なかなか農業を取り巻く環境といいますか、これは難しいものがあるなと思って見ております。というのは、美深農業の状況については先程岩崎さんからも私も申し上げたところでありますけれども、この高齢者になって人口の推移だとかさらに作る作物の推移だとかというものが変わってきているわけであります。そして営農類型等も一度といいますか、過去に見直してきておりますけれども、それでも1つの形を作り上げております。そこで岩崎さんも言いかかっておりましたけれども旭川近郊の鷹栖農業の状況だとか、そういう小さな面積でもやれる、言ってみれば鷹栖だとあの辺の都会型というか都市近郊の農業とこの辺の農業の在り方が少し違うのかなと思ったりしております。そしてどんどん農地が都市化されて、減ってきている部分等々もあるわけです。我が町的に農業は衰退しているというか数が減ってきているのですけれども、確かにその傾向はあるのだけれども、かと言って農業者として育てるというか認定していく、確かに岩崎さんの言われる農家住宅も農地も少し将来について農業委員会会長から不用土はないのだという話がありましたけれども、実態としてはどうなのだという部分。そして農地に付随している空き家等々もどうなのかという部分。ただそこで農家として暮らしていけるかどうかという部分もやはり考えていかなければならないと。やはり将来に向かって考えて行く場合に、なかなかそこまで今の段階で巾は広げてしまうと難しい部分もあるのではないのかな。ただ1回退職といいますかリタイアして入ってくる人のこともわからないわけではないのですが、そういう部分まで農業者として認めていけるかどうかという、これは農業委員会の見解もあるでしょうし、農協といいますか、そういう集まり的な団体的な見解等々も聞かなければならない。町としても見解を求められますけれどもそういうところの話も十分参考にしながら、やはり取り組んでいく必要がある。なかなか非常に町としてどうなのかと求められる部分もありますけれども、なかなか今の制度上で農業委員会、農地法がありますし、色々ある中でそれを今、町に求められますけれども、ぱっと答えを出していくということにはなかなかならないという諸々も含んでいるのだということをご理解頂きたいと思います。ただ、あくまでも農業者として生活が成り立っていくのかどうかという心配がないわけではない。そうしないと町としてはなかなか押していけないなというものがあります。
質問 7番 岩崎泰好
一般質問は考え方を伺うものですから、あまり議論したいとは思いませんが、ただその非常に農業者として自立していけるかという心配はあるということなのだけれども、実際に先程紹介したのは都市部ではありません。先程紹介した、これは年4回出る雑誌「うかたま」という雑誌ですが、その中にはこれからの農業の傾向、多様性というかそういう部分では様々な生き方があって、今、相手をしっかりと出来る人がいれば農家に入って自分が食べる分、プラスアルファ出荷分くらいでも十分成り立っていけるような生計がたっていくようなそういう生活の仕方も色々な提案の中で出てきています。そういう方がどんどん増えてきているという現状にあります。総体の数ではさほどではないかもしれないけれども、そういう芽が実際に出てきていると。そういう人達にしっかりとまずはハードルを下げて門戸を空けてあげるという努力が必要ではないかということでの質問なのですね。私も戦後生まれですから、終戦後から状況はあまり文献でしかわかりませんが、やはり今ある農家さんというは、いわゆる多くは大地主がいて、そこにいた小作の方々が一生懸命苦労しながら耕したところを戦後、占領軍によって農地解放があって、自分達で土地を取得して今の農業が基本的にあると思っています。そこはある意味農地解放によって得られた多くの方々が生まれたという現実があると思います。それで、やはり今段々と農家戸数が減っていき、農家の高齢化が進み、担い手がどんどん少なくなっている中で新たに農家として将来やっていけるような人たちの芽をしっかり育てていくようなそういう人を受け入れるような、そういう形を基本的には作る人があるのではないかというように思っているから今このような質問をしているのですね。その辺のことについて、やはり色々こうしなければいけない、最低限これでなければいけないというのはわかりますが、しかしそういう芽も先程同僚議員が発言された無加温ハウス1つにとっても、あれがしっかりとああいう形がそれぞれの企業として成り立つような、農業として成り立つような形に成長する可能性は十分にある中身ですよね。そのようなことをしっかり考えて行く必要があるとは思うのですが、そういう手法は今後しっかり検討されるのか、先程、農業委員会の会長さんは、今政府が進めている中身については検討していく方向性にあるというような答弁を頂いたと思いますが、町としてやはりしっかりその辺のことを今後検討していかれるのかどうか改めてお聞きしたいと思います。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
ここで大きく議論するつもりはないのですけれども、基本的に今スマート農業といいますか、IT技術を活用した大型農業といいますか、それだけでは北海道といいますか、この地域はやっていけないということを十分理解をしているつもりでおります。十勝の農業と形態が違うのだということも十分理解して、農業者が減っているけれども、かといって農地が余っているわけではないから新しい農業者に継承されていっているということは、面積が拡大しているわけでありますけれども、しかしながらIT化なりスマート農業に即向かえるかとなったらそうはならない部分もあるということも認識していると。そこで小さな小規模な農家等々も大事にしていかなければならない。新しい北海道の農業方針といいますか、新しい知事の2人の争点にもなっているような部分もあるわけでありますけれども、そういうことも踏まえて我々かかっていかないと。そこで先程美深の農業振興センターで言われた無加温ハウス等々の部分で取り組んでもらっているのは農業者の奥様方というか新規就農も含めてでありますけれども、そういう方が中心であります。全く新しい農業者、俗に農業と関係のない新しい人が参加しているわけではなくて、農業者として参加している方々の奥さん方であるとか、そういう方達が中心でありますからあまりそっちの方まで直接的にからまないのかなと思っておりますけれども、なかなかそういう事を想定していくと難しい課題があるのだという部分、難しい課題は先程色々うちの農業を取り巻く情勢で申し上げましたので、なかなか農業者、自らの農業者はありませんので農業自体わからない部分もあるのかもしれませんけれども美深の課題としてはそういう問題もあるのだということもご理解を頂きたいと思います。
質問 7番 岩崎泰好
是非、検討というお約束はして頂けなかったところですが、是非考えて頂きたいと思っています。それと時間の関係もございますので、5番目のいわゆる美深菜園の貸付の現状と課題についての課題について一定程度しっかり見直していくという答弁をされた経過がありますが、その後、何によってどう変わったのかということをちょっとお聞きしたいと思いますが、当時、私もいわゆる人口流入の誘導策として、美深菜園を市民農園として位置付けて、そしてあそこは私も借りておりますが7畝ほどあります。非常に大きな面積、農業者ができるようなそのような、私にとってはですが、農業者として農業ができるようなそのような面積ですが、そこをやはりしっかり今の要件では町民だけの貸付になっています。町外から借りたいという人がいれば貸し出しが出来るような仕組みにできないか、そして更にはあそこで採れたものについては、販売は禁止するというような1つの決めがありました。それについても農林水産省の見解では、自分達で作って食べきれないものについては販売ができるというその見解の中で多くの市民農園、全国各地にある市民農園ではそういう見解のもとにそこで採れたものについては販売OKだよというOKを出しているのですね。それによってある意味限られた面積ですから採れたもの、自分達が食べたもの以外のものを出荷するといっても本当にそこに使った種代だとか、あるいは肥料代だとか、その程度プラスぐらいのお金しか入ってこなくても、あそこで実際にやっている人達の励みになるのではないかというような趣旨で質問しました。それについて町長は、しっかりとそれについては検討していくという全くその通りだという見解を示して見直しを図って利用図を図りたいと。まだ貸し手が付かないところもあるので、見直しを図って利用増を図っていきたいというような答弁だったのですね。それは1つの私が先程、農業の担い手の芽を作っていくという部分では、そういうものも1つの手法ではないかという話をしたのですね。その時に町長はそういう答弁をされたから、しっかり今ある菜園を、町民菜園を町外の方でも貸し出しますよということで通ってきてでも、あそこを耕して、そこで採れたものを自分達の食べる以外については販売してもいいよとなっていれば借り手は多分出てくるだろうし、そしてその人達に面白みが出て、少しまた別の所に土地を借りて農業をしたいなというようなことに繋がっていくと、底辺を広げるという意味ではそういうことも必要だなと思って聞いたことに対する町長の回答ですから、それがどこでどう変わったのか、現実そうなっていませんよね。その辺についてはどのように。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
あの時点での答弁をもう一度読み返しながら担当課とも協議をしているわけでありますけれども、必ずしも質問された方の意図になっていない部分もあるのかなと思っています。ただ現実として余った生産物等々がある方も見受けられておりまして、そういう人は先程の国の考え方もあるようでありますけれども、一部売るといいますか、あげたり何かしている人もいるようでありますから、それはそれで認めているというか暗黙で了解しているということでありますので、ご理解を頂いておかなければならないのかな。ただ、町外に貸すという部分については、そこまでの拡大はしていないのが実情でございますので、その辺の見解は何故という場合もあるかもしれませんけれども、それは必要とされるかどうかということが、具体的にそういうものがあるのだとすれば考えていかなければならない部分もあるのかもしれないけれども、そういう具体的な声も質問はありましたけれども、という部分もなく余っている部分もあるのですけれども、という部分について担当課として、そういう町長はあのような答弁もあるのはわかっているのですけれども、具体的な話としてはそのようなことがないのだよなという関係でありましたのでご理解を頂きたいと思います。
質問 7番 岩﨑泰好
需要とか必要性とかがあるからやるというような、もしもあればあるというような見解であるというように聞いていいですか。
答弁 町長 山口信夫(町長は2023年3月まで)
冒頭に町外の方へ拡大をする考えはないという答弁をさせて頂いているところでありますので、ご理解頂いているのかなと思っております。
質問 7番 岩﨑泰好
非常に難しい問題を抱えていますが、しっかりと担い手の減少や高齢化から見える農業の現実について改めて認識をしながら具体的な対策を是非検討、立案をして頂きたいというように思って、これで質問を終わりたいと思います。