みんなの議会

美瑛町議会 令和3年第6回定例会 2021年12月17日

スマート農業の推進について

2021年12月17日、美瑛町議会の一般質問で、山本賢一議員が「スマート農業の推進について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。

質問者
山本賢一 議員
答弁者
町長 角和浩幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 12番 山本賢一

番号12番山本賢一、質問方式、回数制限方式。質問事項、スマート農業の推進について。質問の要旨、2020年に調査された農林業センサスでは、美瑛町の販売農家戸数は406戸と10年前と比べて30%減少しました。今後も高齢化や担い手不足などで規模拡大が進むことから、スマート農業の推進により、これらの課題解決が期待されるところです。内閣府は、2016年に策定した「第5期科学技術基本計画」において、新たに提唱された「Society5.0」では、社会生活やあらゆる産業構造の変革が起こるとされています。農業分野においても、情報通信技術(ICT)やデータを活用した作業の軽減や省力化が期待されています。しかし、農村部では電波状態の脆弱な地域や情報通信基盤(5G)などの整備が進まない中、次世代技術として、ロボットや農業機械の遠隔操作、圃場状況や気象データなど、あらゆる情報を集積・解析することで品質・収量の高位平準化などに向けた活用が難しい状況です。今後は、地域限定で整備できる「ローカル5G」や「地域BWA」などの無線通信基盤の整備も必要となり、この通信技術は、農業分野だけでなく医療や教育、テレワーク、防災への活用や、バス、除雪作業の自動化など町民生活の利便性にも貢献すると思われます。そこで、今後のスマート農業の推進と情報基盤の整備について、次の2点を伺います。(1)スマート農業の現状と今後の推進計画について。(2)次世代情報通信インフラの活用に向けた情報収集や計画等策定の必要性について。質問の相手は町長でございます。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 角和浩幸

12番山本議員さんからの1項目の質問に対して答弁を申し上げます。質問事項、スマート農業の推進について。国は、スマート農業推進総合パッケージにおいて、「2025年までに農業の担い手のほぼ全てがデータを活用した農業を実践」を掲げて施策を展開しており、先端技術を活用したスマート農業が全国的に普及し始めております。本町におけるスマート農業の推進につきましては、9月に町内生産者、農協、関係機関で構成される美瑛町スマート農業推進協議会を設立し、その取組を始めたところであります。本年は、9月にRTK基地局を設置し、トラクターの自動操舵に必要不可欠なGPS位置情報を活用できる環境の整備を進め、農業用機械の自動操舵による試乗体験を通して、機能性を体感できるよう開催した企業との共催による実演会には、多くの町内農業関係者に御参加いただいております。また、本町が支援する「美瑛町未来につなぐ農業支援事業」におきましても、スマート農業技術の導入に関する申請が多く、生産者の関心の高さが伺えます。一方、多様な技術が実装されている中で、経営形態等により求められる農業用機械等の性能が異なるため、今後は実態把握調査を実施し、生産者の導入の意向や導入に際しての問題点の把握に努めてまいります。さらに、その調査結果を踏まえて、先進地の取組事例や新たな技術の勉強会を開催するほか、自動操舵システムの導入に向けて、引き続き町の支援策を活用いただくとともに、国の補助事業の有効な活用を図るなど、関係機関と連携しながらスマート農業を推進してまいります。2点目につきましては、現状、町内光通信網を全申込世帯に対して整備しておりますが、携帯電話の電波の微弱な非居住地域につきましても、携帯電話事業者や北海道などと改善に向けて協議してまいります。また、スマート農業を推進するに当たり、電波レベルの低い地域などへの対策として、地域BWAやローカル5Gなどが考えられますが、そのような地域での農業分野以外の活用方法や既に整備済みである光通信網地域内での活用について情報収集を行い、必要に応じて計画作成等を検討してまいります。以上でございます。よろしくお願いします。

質問 12番 山本賢一

12番山本です。今答弁いただきましたけれども、スマート農業の推進ということで、町長もこの令和3年の執行方針の中にこう掲げられておりまして、これが今進んできているのかなという風な状況でございます。9月にRTKの基地局が設置され、協議会も立ち上がったということで、これから進んでくるのかなと思うんですけれども、ただですね、私の方からもですね申し上げるのが遅かったのもあるんですけれども、近隣町村から比べても美瑛町ちょっと取り組みが遅れたかなという部分もございます。そういう面で見てですね、これから取り急ぎ進めていく必要があるということなんですけれども、今町長から答弁いただきました自動操舵のシステムなんですけれども、単純に申し上げますと、圃場内で農業機械ですね、トラクターですけども、ただ単にまっすぐ走らせるという、ただそれだけの技術なんですけれども、システムなんですけれども、ただこの部分なんですよ。ただそういうことを言うものですけども、ただこれを行うためには、相当熟練した技術が必要になってきまして、やはり5年、10年ですとかそういうような経験を積まないと中々こういう技術には辿り着かないということでして、それらをサポートする面でもこういうものが今出てきております。実際のところはもう既に20年以上前からこれ出てる訳ですけども、ここ近年特にこういうものが整備が進んでまして、それに向けてということなんですけれども、実態としてどのぐらいの導入が進んでるかといいますと、道内で大体1万2,000台ほどの、平成20年からですね、令和2年にかけて1万2,000台ほど導入が進んでおりまして、北海道の販売農家戸数3万5,000戸と言われてますので、ですから一戸当たり1台導入されてるということになれば3分の1ぐらいの農家の方が使ってるってことになるんですけども、美瑛町の実態からいきますと、10%もいってないんじゃないかと思います。ですのでこういう部分が必要です。で、導入がですね今後進んでくると思うんですけども、地域的な問題ですとか地理的な条件もあります。美瑛町の場合どうしても中山間地の指定には受けてるような地域ですので、傾斜があってですね、この精度が落ちてしまいます。この自動操舵の部分でいきますと誤差2、3センチという高レベルなガイダンスが行われるんですけども、これはどうしても誤差が出てしまうということでの導入が遅れていったりですね、あと導入機器は高額なためにですね、どうしてもその辺が導入が進んでなかったという現状があるのかなと思います。ですけれども、今回こういう形で町も進めておられますので、進んでくると思うんですけれども、ただこのRTKの基地局の補正電波を受信するためには、携帯電話、要するにスマートフォンが必要なんですね。ですけども先ほど答弁がありましたとおり、電波の空白地帯があります。これはどうしても仕方のないことなんですけども、そういう部分については、どういう風に今後していくのかっていう問題もあります。ですけれども、今の現状の4Gですね、の電波塔を新たに設置するということが現実的ではないというのと同時に、今この5Gに切替えがどんどん進んできてまして、美瑛町はまだそこまでいってませんけれども都市部からどんどん進んできてる訳なんですけれども、それも合わせた形で今後進めていかないと、これは中々難しいのかなと思います。で、この5Gの技術を導入するに当たりですね、活用方法って色んなものが出てきます。今の自動操舵の部分というのはスマート農業の中でも入り口の入り口でして、これはあくまでも初歩的なものでして、将来的なスマート農業の形というのは、まず最初の質問で申し上げましたとおりロボットですとか、自動運転ですとか、自動化というのがこれが入ってきてます。この5Gですとかローカル5Gというのがございますけれども、こういう技術を使ってもう実証実験で無人のトラクターですとか、自動運転ですとかそういうのが行われてまして、実際この分野では、第一人者ですけども北海道大学の野口教授がおられますけど、この野口先生が今実証実験を行われましてもう実用化に近いところまで来ておりまして、この運用するためには、ローカル5Gの技術ですか、5Gが必要になってくるという風になります。遠隔でですね、数台のトラック度を操作するというようなことの実験も行われておりまして、これが今後ですねどんどん進んでくるという風に思われます。その他にこの5Gの技術ですね通信網を使った実証実験全国各地で行われておりまして、その中でもですね私が注目したのはですね、スマートグラスですとかARグラス、MRグラスというこういう眼鏡のタイプのものがありまして、これ売られているんですけれども、もう販売されてますけれども、こういうものを活用した形でですね、例えば山梨県で行われたブドウの収穫実験ですね。これではスマートグラスのカメラからブドウの情報を入手して、収穫をするのかしないのか、それからそれをどういう風な形で収穫作業していくのかというのをモニターでですね、ガイダンスが行われて、それが収穫作業できるということになるようになってます。そういう実験を行われてるんですけども、これは本来、収穫作業ですとか選別作業というのは熟練した技術が必要なんですけれども、それがなくてもこういう形でARグラスですとかスマートグラス、それからそれを情報通信網でAIで判断してですね、ガイダンスを行うというような技術があるんですけども、こういうようなことが今もう行われております。その他にもこのカメラを使った部分ですね、4Kカメラぐらいのカメラを使って圃場の管理ですとか、それらを判断して、あと気象データなんかも総合的に分析したもので、圃場の管理、それから病害虫の発生なんかが出る場合はですね、事前に管理者に知らせるですとか、そういうようなものが、今出てきております。その他に施設野菜の場合であれば、ハウス内の管理ですね、これも自動化されるですとか、そういうのが今後のスマート農業の最終段階といいますか、行きつく部分なんですね。ですから、今のこの自動操舵だけでですね、これで終わりという訳ではなくて、これから情報通信も含めて、こういうのも一体となった形で進めていかないとスマート農業の推進につながってこないということになるんですけども、まずその部分について町長にですね、この自動操舵の部分の今後の部分と、それから今後、スマート農業推進のですね、どういう風に進めていくか、まずその辺について伺いたいと思います。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

スマート農業の推進につきましては、農業の担い手が段々減少している中で、また、一戸当たりの農家が受け持つ面積が広がっている中で、美瑛町としてはもう必要不可欠な技術であり、農業の中に組み入れていくということは、もう今後、必然となっていくと思っております。それだけに、美瑛町といたしましても、スマート農業を更に推進してまいりたいと考えているところでございます。美瑛町でのスマート農業の取り組みの遅れというご指摘もございましたけれども、議員がご指摘のとおりで、傾斜地であるが故に、なかなか平坦地に比べては導入が遅れてきているのかなという風に受け止めておりますけれども、技術の革新というのが進んでおりますので、この傾斜地、丘陵地である美瑛町でも使えるスマート農業技術というのが進展していく、それに合わせて美瑛町も遅れずに、スマート農業の推進に取り組んでまいりたいと考えております。RTK基地局を設置させていただきましたけれども、利用するには、受ける側の携帯基地局からの電波が必要であるというご指摘でございまして、そのとおりでございます。そして、美瑛町内で携帯基地局の電波が届かない畑作地帯があるということも認識しているところでございます。一義的には、自動操舵を実現するために、携帯基地局がまずは必要となってくる訳でございますけれども、一義的には、携帯事業者さんに、まず、町としては依頼をすると、ご相談するという形になります。一般的には、そこに住んでいるかとか、どのぐらいの方が利用しているのかというところで判断をされてしまうようでございますので、状況的には厳しいものが予想されておりますけれども、農地であると、働く場であるということをきっちりと伝えることで、町行政と事業者一体となって整備進むことができないかなという風に考えているところでございます。ただ、民間事業者の方で、いやどうしても無理なんだということでございましたら、議員ご指摘、ご提案いただいております5G方式、あるいはBWAでの設置を行わない限り、この空白地帯での農業者、生産者がスマート農業の技術を使えないという状況が続く訳でございますので、そういった空白地帯の解消には努めてまいりたいと思っているところでございます。そして今、様々な先端技術、最先端の取り組みもご紹介をいただきました。スマート農業の分野はまさに技術革新が非常に素早い分野でございまして、どんどん新しい技術ができてきております。そこにどう追っかけていくか対処していくかということにつきましては、今般設置をさせていただきましたスマート農業協議会の中で方向性を定め、議論をいただきたいなという風に思っております。5Gと4Gで、5Gの方がもちろん高速化される訳でございますけれども、現在の4Gの中ででも、農業分野の取り組みであれば十分対応できるという技術もあると伺っております。まず、4Gの中で最大限できること等を検討いただき、その先の5Gを利用する最先端技術につきましては、その技術がどう進展していくのかということを見極めさせていただきながら、協議会の中で議論いただきたいなという風に考えているところでございます。(「はい」の声)

質問 12番 山本賢一

答弁いただきましたけども、今答弁いただきましたとおり、4Gで今のところは何とかこうできる部分は多いので良いんですけれども、将来に向けていきますとキャリアというより通信業者が今後は5Gの通信システムに切替えていくということもありますので、それに対応した形での、例えばサービスですね、ですとかそれから色んな機器も出てくると思いますので、そういうものを活用した形での今後の農業の進展というのは見込まれてくるかと思いますので、その時にローカル5Gという技術は地方自治体等も整備できるようなものですので、そういうのも含めて今後整備、まだまだ先になるかとは思いますけれども、しっかりと検討していただく必要があるかと思います。今回ずっと今、農業の分野でずっとお話しさせていただいてるんですけれども、質問させていただいてるんですけれども、実はこの分野ですね、もしこの5Gの技術が通信網がしっかりとした形で出来上がりますと、これ農業分野だけじゃなくて他の分野にも活用できるという風なことを言われております。特にこれらもこの部分でも実証実験を行われてる訳ですけれども、例えば医療ですとか、それから教育ですとか、あとですね観光ですとかそういうのにも活用できると言われております。特にその遠隔医療ですとかそういうのもそうなんですけども、先ほどの自動化ですとか自動運転なんていうことを言いますと、例えば路線バスなんかも自動運転、これも実証実験とか行われてまして、やはり5Gクラスの情報通信網でないと中々これは制御できないということもありますので、そういうのがあると。それから、医療についてもですね遠隔医療ですね、これらの方にも実証実験を行われてまして、先ほどスマートグラスなんかを使って、離島なんかで医師がいないようなところでは、看護師が医師の指導を受けてですね、スマートグラスを通して診察するですとか、そういうようなものにも活用されておりまして、この5Gの技術というのは、過疎地域ですとか、農村地帯が非常に必要だという風に言われております、今後。ですので、今ずっと農業の分野の話をしてましたけれども、この情報網が整備されることによって、各分野ですね農業分野もあり、医療、教育、介護ですとか、それから防災ですね、色んな分野で活用できるという風に言われておりますので、ただ単にこの農業分野だけで整備するとなればですね、これだけの多額の投資をかけても、回収といいますか費用対効果として難しいかもしれませんけども、行政サービスして、これを活用するとなれば、ちょっと話が変わってくるんじゃないかなと思います。ですので今後ですね、そういうことも含めた形での情報通信網の整備、それからそれらに向けての活用方法ですね、これ今後色々と出てくると思います。2020年にですね、総務省がですね、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略ですか、この中でですね新たに入ってきてるのは地域におけるSociety5.0の推進ということで、5Gですとか光ファイバーの通信網の早期整備が必要だという風に言っておりまして、この中でそれがですね地方創生を推進するというようなことも、この中に入ってきております。ですので、これらを活用した形でのまちづくりということにもなってくるかと思いますので、そういうことも踏まえてですね、やはりその、これからもこういうものを、最先端の部分ですけども、必要になってくるんじゃないかと思います。昨日町長もですね、冒頭のご挨拶の中でも未来につながるということですので、もう質問として私もしたいと思ってるんですけども、将来やはりどうしてもこういうところで行政サービスの低下ですとかそういうのが懸念されますので、その辺を補うためにも、こういう技術導入してですね、しっかりとした形のまちづくりが必要ではないかなと思いますので、その辺を十分考慮した上で、今後進めていくことが必要でないかと思います。今現在何かこう、農業分野が先んじて進んでるように見えますけれども、実際問題そうではなくて、これ一体となってですね、色んなものが一体となって進んでいくということになりますので、その辺を十分考慮した上でですね、また今後人材の確保というのも必要になってくるかと思いますので、そういうのも含めてですね、進めていただきたいなと思いますけど、その辺どうでしょうか。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

議員ご指摘のとおりでございまして、Society5.0はじめ、国も非常に情報化というものを力を入れて進めている現状にございます。そのことが美瑛のような立地条件のところ、人口条件のところでこそ力を発揮するという風に言われておりますし、私もそのとおりだと思って受け止めております。さらに、この新型コロナの中で、より一層この方向性への動きが早まっているという風にも受け止めておりますので、情報の地域技術の改革の革新の流れについていくよう、うまく利用できるように、庁内で検討を既に始めているところでございますけど、更なる検討を加えてまいりたいと思います。遠隔医療ですとか、特に美瑛町の場合災害も防災の面もございます。こういう美瑛町の特色といいますか、美瑛町であるからこそ、この分野で5G技術を活用できれば、より町民生活の安心にも安全にもつながる、地域の振興にもつながるという、美瑛ならではの、美瑛であるからこそ、どの分野でどの技術が必要なのかというようなことをまず突き詰めていき、それを実現するためには、じゃあどういうような最新技術を活用していくのかというような視点からの検討が必要かなという風に思っております。現在、新しい技術に関するこの計画を作るという段階までは正直なところまだなってございませんけれども、この日進月歩で進んでいる技術の中で、どの分野を狙っていく、これこそが美瑛に必要なんだというところを突き詰めるところから始めさせていただきまして、ローカル5Gとなりますと自治体で整備もできる分野でございますので、そのことも視野に入れながら、最新技術を活用した、より豊かな美瑛町のまちづくりに向けて庁内で検討を更に続けてまいりたいと考えているところでございます。

出典:美瑛町議会 令和3年第6回定例会 2021年12月17日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる