美瑛町議会 平成30年第3回定例会 2018年6月21日
町有林の管理について
2018年6月21日、美瑛町議会の一般質問で、大坪正明議員が「町有林の管理について」質問し、町長 浜田哲が答弁しました。
- 質問者
- 大坪正明 議員
- 答弁者
- 町長 浜田哲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 大坪正明
大分お疲れのことと思いますが、よろしくお願いいたします。番号8番、大坪正明。質問方式は、回数制限方式です。質問事項、町有林の管理について。質問の要旨。本町の森林面積は4万6000ヘクタールで町の面積の約7割に及び、このうち民有林は一般民有林が1万3039ヘクタール、町有林が1550ヘクタールあります。町有林では、人工林が1100ヘクタールあり、カラマツの林地も多くあります。カラマツは、かつて炭鉱の坑木や建築現場の足場丸太として多くの需要があり、また成長も速いことから多くの植林が行われてきました。しかし、炭鉱の閉山などや木材の性質上、ねじれや割れ等が生じ、建築材として不向きとされ、また、輸入の自由化で価格も低迷し、需用も大きく減少しました。近年、木材の加工技術も向上し、集成材、集積材として、建築材としての利用も増え、またチップ材としても重要が高まっています。本町の町有林でも樹齢が50年を超える人工林が約500ヘクタールあり、カラマツ林ですでに伐期を迎えた林地も多くあります。森林環境保全事業等、補助事業を活用しながら伐採や植林等も行われていますが、適期を過ぎると空洞等も発生し、木材としての価値も大きく減少します。町有林は町や町民の大切な財産であり、その管理や施策について、お伺いします。また、道道十勝岳温泉美瑛線沿いのカラマツ林では強風や雪による倒木が多く見られ、白金エリアの入り口としては景観を損ねている状況であり、速やかな処理が必要だと考えます。町長のお考えを伺います。質問の相手は町長です。よろしくお願いします。
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
8番、大坪議員の町有林の管理についてというご質問に答弁を述べさせていただきます。森林は木材生産のほか、水源涵養機能による水資源の供給、二酸化炭素の吸収による地球温暖化抑制、土砂災害の防止や景観形成など様々な公益的機能を有しており、このような多面的機能を総合的かつ高度に発揮させるために美瑛町森林整備計画を策定し、人材を確保しながら森林組合や他の事業者の力をいただくことで、町民共通の財産である民有林の適正な管理と森林資源の保全に努めています。さらに、平成31年度からは、国の新たな施策として、全ての国民が等しく森林を支える費用を負担する森林環境税を財源とした森林管理システムが導入されることにより、木材価格の低迷や森林所有者の高齢化などから、森林経営や管理が行き届かなくなったなった森林を町が管理する体制を整え、林業経営の集約化を担う役割を果たすことで、町有林に限らず広範な森林管理の推進が求められています。町有林の管理については、森林環境保全整備事業などの補助事業を積極的に活用し、植えて育てて、伐って使って、また植えるという森林資源の循環利用を推進しています。町有人工林の約6割を占めるカラマツ林については、白金街道沿いのように、景観保全のため60年生以上皆伐控えているものもありますが、概ね50年生ほどで皆伐するものが多く、生育に合わせた下刈りや間伐等の小まめな施業や鳥獣被害防止薬剤の散布など、木材価値が減少しないよう適切な管理に努めており、伐採された木材は主に梱包材、パルプ用チップ材に利用されています。道道十勝岳温泉美瑛線沿いの町有林については、左右にカラマツやシラカバなどが植栽されており、平成28年の台風以降、倒木や掛かり木の被害が見受けられ、安全性や景観上の観点から倒木処理に取り組んでまいりました。引き続き倒木処理を実施するとともに、木の生育状況を見極めながら、人工造林と天然更新を適切に組み合わせた風害に強い複層林施業に取り組んでまいります。また、青い池より先の道道沿いには国有林が広がっており、春の新緑から秋の黄葉など四季折々の魅力を発信する、白金エリア全体の活性化を図るため、関係機関と連携を図るとともに、景観に配慮した森林施業の実施を国有林管理者に要望してまいりたいと考えております。以上であります。(「はい」の声)
質問 8番 大坪正明
今、町長からご答弁いただきました。概ね、大分理解できるところが、非常に多いというふうに思います。町有林のうちに、50年超えたものが500ヘクタール程度あるということで、そのうち町有林もカラマツ林が大半を占めているっていうこともありますし、既に伐期を迎えているところが非常に多いと思います。今年の森林環境保全整備事業では、立木の売り払いっていうことで約15ヘクタールほど、予定されているわけですけど、樹齢からいきますと、本当に林地のわずかの面積しか伐採できないと。当然伐採した後は概ね2年程度で植林するっていうことで担当課から伺っておりますけれども、植林するにしましてはやはり、国からの補助金頼みっていうところも大きくありますし、補助金がなければ、木材伐採した収益も、植林とか他の経費でなくなってしまうということもあります。当然国の補助金も枠もありますし、当然それに合わせたような計画ということにもなろうかと思いますけれども、やはり50年60年かけてまたそれ以上かかって育った木材をやはり適期に伐採して有効に利用していくということはやはり、資源の大きな利用にもなりますし、また、新たな植林をして次の世代50年後100年後に向けた、そういう、森林経営っていうことも、長い目で本当に長い目で見ないと、非常に難しいことだっていうふうに思います。簡単に植林面積増やすと言いましても、やはり苗木の手配からいろいろありますので、そんな単年度でもできませんし、苗木の生産にも数年かかるわけですから、やはりそういうところも視野に入れながら、また林業、町有林の方も、適切な管理または伐採、植林っていうそういう循環したスタイルが必要ではないかというふうに思います。あともう1点、ビルケの森に向かって行く途中の道道ですけれども、答弁にもありましたように、ある程度、春先から見ますと大分倒木も伐採されて大分見やすくもなったのかなっていうふうに思います。ただまだ一部、ちょっと入ったところには掛かり木とか、いろいろありますし、やはり人工林はやはり手入れが行き届いてこその美観もありますし、また、白金エリア、特に青い池ですとか、道の駅白金ビルケもできましたが、また、防災シェルターとかも、私も先週ちょっと現地の方見てきましたけれども、やはりちょうど寒い日でしたけども、やはり結構お客さんは来ていただいている。やはり白金エリア、これから再構築ということもありますので、やはり来ていただく、観光客の皆さんにきれいに整備できてるなっていうふうに見ていただけるように、処理することが必要ではないかと。やはりあの倒木処理というのも非常に経費はかかりますし、またその材木集めるとか売り払うって言ってもなかなか経費がかかりますので、まだ利益にはなかなかつながらないと思いますけれども、こちらの方はやはり観光面の振興っていう意味からも、やはりあの適正な管理をしていくということが必要でないかと。また、カラマツ林も、かなり樹齢も経っております。皆伐っていうわけにはいかないと思いますけれども、初めに道道沿いは多少伐採して白樺街道にふさわしいような、白樺を植えるとか、ある程度大きくなれば、カラマツも徐々に伐採して、また植林していくとかそういうことも必要ではないかというふうに考えますが、以上、町長にお伺いいたします。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
町有林、また民有林全般について森林の管理、また、活用という部分では有効な資源としての活用が望まれるわけであります。町有林につきましてはですね、もう何年前とは言い切れないですけども相当前から、森林管理に精通した方をですね、町の嘱託職員というような形で採用させていただいて、そして管理をして、なかなかこれは専門技術なもんですから、林務課に町の職員を置いたからといってですね、管理ができるものではなく、我々としても、そういった部分では人材の確保も含めてですね、これまでも努力をしてきた経過があります。そして、業務に当たってる方々はですね、非常にこう一生懸命やっていただいて町有林の有効な管理に寄与してくれていると感謝をしているところであります。そんな中で、今後、伐期を大きくいろんな町村でも伐期を迎える木材が多くなってまいります。そうなるとですね今後、今まではですね間伐を中心にした管理ですとか、いろいろこう小範囲に伐採をして植林するというふうな施工でも間に合ったんですけども、今後はですねやはり、ある程度大きな範囲で主伐を行うというような、そういう運営方法も出てくるというふうに思ってます。森林林業の関係につきまして私も道の造林協会の会長として、国の施策にも関わる中でですね、提案として間伐から皆伐の管理が必要だと。ずっと長く言ってきました。この2年間ぐらいはですね、国の方も皆伐に対応した林業管理という部分を打ち出してきまして、その打ち出しの中からですね、この森林環境税という部分が実態として、一つの財源を持った制度として、確保されることになりました。そんな面からしますと、今後この皆伐、木材が多く、伐期を迎えた木材が出てくる。その木材をどう活用するのかということがテーマになってくるものだというふうに思ってます。今、木材の加工、町有林はですね、基本的には町内の業者さん、森林組合さんそれから木材加工する方々、こういう方々に提供してそして入札等をさせていただいています。そんな中でですね、やはり、木材を利用する方もその時々によって需要があったりですね、いや今木材は余ってるぞみたいなとこもあるもんですから、なかなかその部分でもうちの管理をしてる人間苦労している部分もあるというふうに思っています。しかし、この基本的な流れは管理維持していただいておりまして、地元の林業関係者の皆さん方には町有林の活用等で大変ご尽力をいただいています。現在ですね、こう言った木材の活用の中に大きなちょっとこう影響を与えてきてるのがバイオマスであります。バイオマスも、実は我々もいろいろこう検討したんですけども、地域主体のバイオマスであれば地域のエネルギーを確保する、また循環型の経済環境をつくる上で非常に有効なんですけども、設備投資が結構かかるもんであります。国の補助等も支援の要望等も出してきたんですけど、なかなか国はですね、原発の政策等も含めて、電力政策を大きく変えるという部分に対して一歩も二歩もまだ遅れた状況でありますので、なかなかこのものになってこない中で、民間業者がバイオマスに北海道では参入、多くしてきました。苫小牧とかですね道東にもあるんですけども、ここのところがですね、木材を燃料とする木材の需要が非常に高まっていて、値段があまり高くないんですね、そういった部分では本当にこういうことでいいのかなという疑問も沸きながら、今の状況を見ているところであります。今回、森林組合さん、上川管内の森林組合さんが一堂に集まりまして、これからの木材の活用に今の認証制度という部分ができてますんで、この認証制度がなければ、公共事業等なかなかこう使ってもらえない状況が出てくると。特に環境税が一般化してくると広まってくるとこれはもう当然の流れになるということで、上川管内の木材の認証取得についても動き始めていて、町村会としてもこの動きに対して、バックアップをし、私も今組織の役員としての関わりを持たしていただくような形で対応しているところであります。そんな面からしますと、木材の利用という部分、議員のご指摘のとおり、伐期を迎える中で適切な活用をどうするのかということについて、関係機関と特に森林組合さんのような、いろんなこうノウハウを持ってる方々との連携をしながら、適正な有効な活用の部分について町有林また民有林全体の方向を探っていくべきだというふうに思っています。そんな部分について、少しずつ、準備をさしていただいてるということであります。ただ一方でですね、議員もここでご質問にありますように、美瑛町においては木材は環境資源としても非常に重要な役割を持っています。ですからこの部分についてはですね、木材としての原材料としての木材から環境財環境資源としての木材という部分も視野に入れながら、対応していくことになるというふうに思ってます。そんなことで今協議をしながら、この木材の有効な利用について、町有林の管理について進めているということであります。(「はい」の声)
質問 8番 大坪正明
森林というのはやはり、木を植えてからまた伐採するまで非常に長期間になりますから、今需要があるから成木になった時に、どういう需要があるかというそういうことわかりませんし、かつてのカラマツが一時そういう時期があったということもわかりました。現在は大半と言っていいかチップ材としての利用ということになりますし、やはりあの価格としてはやはり木材として売れるものは売っていく、使えないものと言いますか需要によってはチップ材としても当然、活用していかなければならないということは、理解はできます。今後ともその森林へ、伐採の時期を迎えている林地が非常に多くあるということでありますし、これは町有林ばかりでなく民有林でも数多くあると思いますけれども、やはり当然国の施策もありますから、町だけにどうこうっていうことにもなりませんし、今後森林環境税のこともありますが、これが伺いますとこれは民間で管理できないところ、町が変わって管理できるような仕組みをつくるっていうそういうこともありますけれども、町有林の方にもそういうのが活用できていくのか、そういうのも期待もしたいし、そういう点も国に要望していかなくてはいけないんではないかなっていうふうにも考えておりますが、いかがでしょうか。あともう1点、道道沿いの点につきましては町有林の方もある程度処理を進められているということでありましたけども、国有林の方につきましても答弁書の方に触れられておりますけども、国有林の方はやはり国立公園ということも縛りもありますし、保安林ですとか、水源涵養保全林とかいろんな縛りがありますから、簡単には行かないっていうふうには理解できます。ただ、道道から見えるところが非常に白樺など広葉樹がほとんどですけども。倒木とかほんとになんか非常に荒れたような状態にもなっているっていうところもありますし、やはり関係機関、国、林野庁ですか、営林署とか、そういうところ、お願いして、できるものであればもう少し景観的に見やすいものになればなというふうにも、思いますけれども、その点についてお伺いします。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
答弁を申しあげます。木材の活用、また、川上から川下までという言い方を良くするんですけども、植えて管理する方、そして苗木を生産する方々やら、いろんな川上の方での活動される、森林の維持管理をする。一方では、木材を有効な形で活用していく、そういう一貫した施策が必要であります。そんな面からしますと、これまでこの数年間、国は補正予算でありますけども、一貫して木材に対する有効な活用の部分、また管理の部分について、基金等も積みながら取り組んできましたが、今回そういった部分も、国の方では見直しをして木材の部分についてこういう環境税の方に振っていくのかなというふうに見ているところであります。そんな面からするとこの環境税を財源とした事業等を十分に踏まえながら、植えてまた使う、植える方使う方一体となっての制度ができるように、また我々もそういうふうな制度の策定に意見を言っていかなきゃならんというふうに思っているところであります。美瑛町の大事な財産であるこの森林が今後ともですね、有効な活用できるようなそういう方向性を探っていきたいというふうに考えてます。それから、景観等の関係で管理の部分、やはりなかなかこう木材の管理もですね、結構お金のかかる仕事でして、森林の中に一本木倒れてですね、その倒れた木を一本するにも数十万というような、かえってですね、いっぺんにこう施業してくと、1本当たりの単価はそんなことにはならないんですけど、ぽつんと倒れたやつをこう処理して抜根まで整理すると相当かかるもんですから、町としてもそういった部分、効率性効果性という部分を考えながら、対応してるところでありますけども、国の国有林となりますと、国の方はですね、個別な案件になかなか対応しづらい部分があるのかなというふうには推測をしてます。しかし、国の持っている国有林ですから、やはり彼らにちゃんとした管理の責任があるということで、今後ともそういった部分についての要望等、また意見等を出していきたいというふうに思ってます。