みんなの議会

美瑛町議会 平成28年第5回定例会 2016年9月20日

8月の大雨禍被災と農業再生産に係る支援等について

2016年9月20日、美瑛町議会の一般質問で、野村祐司議員が「8月の大雨禍被災と農業再生産に係る支援等について」質問し、町長 浜田哲が答弁しました。

質問者
野村祐司 議員
答弁者
町長 浜田哲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番 野村祐司

番号7番、野村祐司、質問方式、時間制限方式でございます。質問事項、8月の大雨禍被災と農業再生産に係る支援等について。8月の異常な天候は連続して北海道を襲い、17日の台風7号、21日の11号、23日の9号と1年間に道内3回の上陸は観測史上初めてとされ、その異常さを物語っています。特に本町白金地区での、23日午前10時までの24時間降水量は191ミリで、これも観測史上最多を更新し、結果として道路や橋梁の損壊、農地や農作物の流亡など実りの秋を目前に甚大な農業被害を発生させ、加えて連日の大雨はライフラインの要の町有施設、農作物や農業生産施設は大きな被害をも助長させられました。町も浜田町長を本部長とする災害対策本部を設置し町民の命と財産を守る取り組み、人命を損なうことなく災害被害を最小限に抑えるべく関係職員の懸命な作業にねぎらいと敬意を表するものであります。災害から日が経つにつれてその実態が明らかになり被害面積は約70ヘクタールと報告され大きな面積となっています。つい前まで収穫を待っていた水稲や馬鈴薯、甜菜、スィートコーンなど多種の作物や、農業ハウス、畜舎を濁流が襲い、圃場の水没や農地流亡害は生産意欲を失望させ、収穫を待ち家族ともども穫り入れを歓ぶべき圃場が忽然として流失し、一方では圃場が川底化している惨状を見るとき「もうこれで農業は出来ない」とつぶやき困惑する被災者にはかける言葉も見当たりません。想像を超える災害と言えども、被災者には気丈に立ち直り前を向き再生産に向けて営農・経済活動に取り組まれる事を切望する次第です。そこで、今回の未曾有の災害発生に当たり地域再生に物心両面で出来る限りの支援を講ずるべきと思いますが再発防止、危機管理の観点を含め、次の点について町長の考えをお伺いいたします。(1)被災者の気持ちを汲み一日も早い復興に「激甚災害指定」を目指していると思いますが現時点での方向性について(2)農地の流亡、冠水被害者への営農資金対策、種子確保など再生産対策に対する考え方について(3)大町地区の冠水は、美瑛川、置杵牛川の氾濫危険水位を超える樋門逆流とされていますが、その要因を検証し再発防止を図るべきと思いますが、その考えについて質問の相手は町長でございます。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

7番、野村議員よりの一般質問に答弁をさせていただきます。災害に関係するご質問であります。よろしくお願いいたします。質問事項、8月の大雨禍被災と農業再生産に係る支援等について。今回の台風がもたらした大雨による被害は、昭和56年8月に発生した暴風雨による水害以来であり、近年、経験したことのない事態となりました。町道や橋りょうといった社会資本への被害はもとより、河川の氾濫による農地への被害や床下、床上浸水等の災害も発生してしまいました。1点目の激甚災害指定に係る現在の方向性についてでありますが、災害発生直後に高橋知事から国に対し、激甚災害への指定についての要望がなされ、また、自由民主党の二階幹事長が本町に来町され、被災した九線橋などを実際に視察し、激甚災害への指定についての検討を表明されました。9月14日には、安倍総理大臣が、十勝地方などの被災地を視察し、北海道全域に被害を与えた一連の台風災害を激甚災害の指定とする旨を、16日に閣議決定することを表明しています。本町といたしましては、現在、災害箇所及び状況を示した災害マップを整理しているところであり、その他必要な書類の作成や資料の準備が整い次第、北海道との協議に向けて行動をしてまいります。2点目のご質問についてでありますが、現時点で農地の流亡や冠水被害に遭われた農家戸数は約44戸で、それぞれの生産者と被災農地の復旧に向けた協議を実施しているところであります。例年では、次年度の営農へ向けて種子や肥料などの取りまとめ時期であり、今後の被災農地の復旧計画次第では、営農計画の見直しをしなければならないことになりますので、9月15日に、関係機関、団体との連絡会議を開催して、次年度の営農への影響が最小限にできるよう取り進めているところであります。また、営農資金対策や種子の確保については、個々の生産者の経営への影響を把握しながら、美瑛町農協が中心となり取り進めることを確認しておりますので、引き続き関係機関、団体との連携を図りながら支援対策についても検討してまいります。3点目の大町地区の冠水に係る樋門逆流についてでありますが、当該樋門につきましては、国が直接開閉の操作の管理を行っていますので今後、国から町に対し、河川管理に係る何らかの協力要請があった場合は、今回の事態を重く受け止めて、町としてどのような管理体制での協力ができるのかを協議してまいりたいと考えております。以上であります。(「はい」の声)

質問 7番 野村祐司

7番です。よろしくお願いいたします。激甚災害指定の見通しということで、町長の方からも話がありましたが、今回激甚災害ということで復旧のスピードが速くなるということにつきまして、町長も各省庁東奔西走されたと思いますが、これらにつきまして一層の早い各関係者の事務方も含めて努力について敬意を表するところでございます。そこで激甚災害については地域を指定するものと、それから、いわゆる局地的な激甚災害と2種あると聞いておりますが、これについては、どのような指定になっているかお答えをいただければと思います。よろしくお願いいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

はい、激甚の部分については町として強力に推進をしてきたところであります。激甚になりますと、公共施設の復旧に向けても、かなり補助率が上乗せになってまいりますし、農地におきましては90%を超える補助というような形になっていくというふうにみてます。ただ農業施設、今回農協さんでの被害を受けた施設等を共同施設につきましては、激甚対応だけではなかなか支援の金額的に積み上げがなされないという部分で、先日の南富良野においての私どもの要求として、告示地域施設等の対応をお願いしたいというようなことも進めてまいりました。100%これが受け入れられるかどうか、ちょっと今までの部分からすると我々の要望は国からすれば過大な要望だというふうなところもありますので、国がそういった部分を認めてくれるかどうかは今のところまだ不明でありますけども、こういった取り組みを進めていきたいというふうに思ってます。激甚の部分については、美瑛町の全体の部分について激甚と認める。また、北海道全体の事業についても激甚ということでありますので、今後その地域地域で指定される部分、先ほど申し上げましたとおり、補助、支援等がなかなか激甚だけではみなされないものについて私どもも適切な要望をしていくということの段階になっているところであります。そういった答弁でよろしいでしょうか。(「はい」の声)

再質問 7番 野村祐司

再質問させていただきます。いわゆる町長の方からも、町としても最大限の支援をしていくというような表明がありましたので、もちろん町民一丸となって再生支援をするということには異存はありませんが、いわゆる本当に被災を受けた農家の方と一緒に歩いてたら、今年、来年の営農どころか離農しなきゃならんということもちらほら出てくる場合があるわけですね、それも含めて、今回も答弁の中で検討するということが非常に多いんですが、これについて、これらの検討という部分は、いわゆる直接的な支援をするよというような受け止め方をしてよろしいのかどうか、この辺についてお願いいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

町として検討するということはですね、今も激甚の部分も含めて、農家の方々の負担がどういった形になっていくかということがまだ見通し切れてないということ、それから農家の方の被害の部分についても整理しきれてないと、復興に係る部分といったものがどの程度かかってくるのかというようなこと、それから農協さんとも話してるんですけども、後継者のいる農家の方々までが農業の継続意欲をなくしつつある部分があるというふうに伺ってますので、そういった部分については町としても農家の人を直接に見据えた対応をしていかなきゃならん部分があるというふうに思いながら検討していきたいということであります。(「はい」の声)

再質問 7番 野村祐司

町長から、いわゆる支援者、災害者に向けて包容力のある言葉をいただきましたので、それについてよろしくお願いしたいと思っておりますが、もう1点でございますが、今回橋脚が洗掘されて、今まで通っていた作道がなくなってしまったと、その先に、これから穫り入れなければならない収穫地があるんだということが、声として寄せられているんですが、これについては、いわゆる優先して作道の確保をしていただけるというような捉え方でよろしいでしょうか。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

町といたしましては、農家の方々の農作業に関わるような道路ですとかそういった部分については差別なしに、復興に対して支援すると、町の方も率先して取り組んでいくということで進めてますので、具体的に個別な部分がありましたら、ぜひ言っていただければ対応させていただきたいというふうに思ってますし、私の方から指示を出してるのは、細やかに砂利の関係ですね入れなくなったとかもありますので、こういった部分についても支給について検討せという話をしてますので、個別の案件をいろいろ拾い上げて対応していくということでありますので、ぜひ情報を上げていただくような部分について、いろんな面で議員からも各機関に連絡等、連携していただければというふうに思ってます。(「はい」の声)

再質問 7番 野村祐司

先般、農林課の方からいわゆる被災者というか、農地の被害を受けた方へという文書が出ておりますけど、この中で、いわゆる水稲で言えば米の生産安定対策事業、町の事業でやってるんですが、この中の文言の中で10アール当たり2500円に1等米の比率を掛けるよっていう、そういう制度を設けていただいておりますけど、今回の施策の中で、一等米については、今回特例を検討するというふうに文言の中にあるんですが、この特例という部分については、被災者に向けてはもう少し具体性を持って被災者に告知をしたらよろしいかと思うんですが、これについて町長の考えをひとつお伺いいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

今ご指摘いただいた内容につきましてもですね、農家の方々の被害状況を確認しながら、当然ですね日頃から一等米を作られているところが、被災で米の収穫ができなくなったり、品質が落ちるというようなことについてはですね配慮をしていく必要がありますので、これについて対応していく考え方を示していきたいというふうに思います。(「はい」の声)

再質問 7番 野村祐司

河川管理についてお伺いをさせていただきますが、町長の方からもちろん答えの中にもありますけど、いわゆる、今回については西町の地区もそうでありますし、ああいう冠水被害を受けたということであります。美瑛町にも、東小学校の近くですとかいろいろ樋門があるんですが、これらについてはやはり、きちんと管理していただかなければどうしても被害に遭ってしまうということになりますので、これについての町としての危機管理というのはちょっとなかなか答えは難しいかと思うんですが、実害が出てるっていう部分がありますので、これについて町長のお考えをお伺いをいたします。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

今回、美瑛川の樋門の操作の部分で、幾つかの操作上の課題があったんじゃないかということで、いろいろと意見交換がされました。災害非常時なので、そこの部分がどういうふうに樋門の部分をやれば良かったのかっていうのは終わった後ではいろいろ言えるんですけども、やはりその時点ではですね、いろんな条件があって判断の部分について見えない部分も出てくるんだろうなというふうに思っているところであります。今回開発さん、国の管理の河川、それから北海道、道管理の河川、こういった部分で調査をしましたけども、道管理の部分についてはですね樋門管理の方々を道の方から樋門管理をお願いされている方の氏名等は我々も把握をしていますので、何かあったときは町側も要請等はできるという状況でありますが、今回の国の河川については我々に情報は一切ありませんでした。それで何とかしてくれということにも対応ができなかったということで、その後開発さんに、この樋門の部分については町側も災害対策また安全管理に一翼を担う部分を提案してもらえないかとこちらからお願いしたところでありまして、開発側も、ぜひそういった部分でお願いしたいということが見てきましたので、今後は町もこういった部分に関わっていく、どういったときに町が対応するのかということをしっかり確認し合いながら、こういった部分についての問題の今後の発生に対応していくということで今進んでるところであります。(「はい」の声)

再質問 7番 野村祐司

それでは今回の災害ということで、私の方から最後の質問をさせていただきますが、もちろん今回町管理の施設ですとか、あるいは農地の流亡ですとか、生産施設の被害は本当に甚大であります。私もこの前片田先生の話を聞いて、先生は本当に冒頭、町長もおっしゃってましたけど、十勝岳の関係で来たんだけど、水害の話をすると思わなかったという前置きをしながら話をしておりました。やはり認識、防災に対する認識、あるいは気象は間違いなく狂ってるっていうようなところを私も再認識させられました。重なりますが、この辺はやはり教訓は教訓として受けとめて、やはり町民の皆さんの財産や生命を守ると、いわゆるその行政力の発揮というのが1番これから求められてくるのではないかと思っております。もちろん町民の意識や、それから協力も重要でありますけど、農業生産あるいは産業の再生に向けて、どうか行政力の発揮を求めて私の質問を終わります。以上です。(「はい」の声)

答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)

災害にどう対応するかというのは、今回1番勉強になったことがあります。我々、十勝岳の災害または土砂崩壊とかですね、いろんな災害対策をマニュアル等を通し作り上げながら今までの経験も生かし、また訓練もしながら対応してきました。しかしですね、こういった積み上げが実はほんの一部の防災対策でしかないということが理解をしたような気がします。教えられたというのが本音であります。そういう面からすると、まずその災害に対応するその1番の要は住民の方々が本当に自分の生命や財産を守るということの意味と言いますかね、そんなことを十分に理解して生活をしていただく、そのことをまず共有することだというふうに改めて思っているところであります。そんなことから、よくですね災害出ると、行政や国が本当に情報発信できたのかとか、こうすればああすればというようなことがあるんですけども、予想って言いますか、予想を超える、また今までの経験を超えるような災害等の発生に対してはですね、行政がいくら頑張っても100%それを防災の対応を担うということは、もう基本的には無理なんだと。そこをしっかりと認識してですね、そしてお互いに力を合わせ自分の命を守る、また生命、財産を守るというようなところに行く必要があると思っています。ですから、今後の防災の対応としては今のような考え方をしっかりと中心にしてですね、美瑛町全体の住民の方々の安全対策につくり上げていきたいというふうなことを今考えてるとこであります。

出典:美瑛町議会 平成28年第5回定例会 2016年9月20日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる