美唄市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日
(1)市政執行方針について/(2)市民との協働のまちづくりについて/(3)環境行政について
2025年3月10日、美唄市議会の一般質問で、本郷幸治議員が「市政執行方針について」「市民との協働のまちづくりについて」「環境行政について」について質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 本郷幸治 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 本郷幸治
令和 7 年第 1 回市議会定例会に当たり、大綱 3 点、市長にお伺いします。初めに、大綱の 1 点目は、市政執行方針について。令和 7 年度の市政執行方針で、基本方針、主要施策については、おおむね理解ができました。しかしながら、「むすび」においての市長のまちづくりに対する思いの一端について述べられている箇所で、何か所か理解ができない部分がありますので、ここでお伺いします。まず質問に入る前に前置きします。私の見解はオーストラリアの経営学者であるピーター・ドラッカー氏の著書「ネクスト・ソサイエティ」を参考にしております。この著書の中で、これからの企業や組織は、ミッション、ビジョン、バリューを定め、組織全体で明確な存在意義や、価値観を共有できている状態が望ましいと述べております。また、ピーター・ドラッカー氏の思想は、欧米だけではなく、日本の企業人や経営学者らに多大な影響を与え、2005 年にドラッカー学会が設立されております。それでは質問に入ります。「むすび」のところで述べられた箇所について、一つ目として、市長は「そもそもミッションとは何か。それは、何を成し遂げられるのか、英語で言えばWhatです。」と述べておりますが、私の見解ではミッションはビジネスや組織でよく使われる言葉です。組織における「ミッション」は、組織が社会において果たすべき「使命」や「任務」のことを指します。英語で言えばWhyです。そこで、地方自治体においては、地方自治法の第 1 条第 2 項に「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。」と明記されております。この条文は、地方自治体の基本であり、使命であると思います。ですから「ミッション」は、「住民の福祉の増進を図る」ことを使命とするとの解釈が適切ではないでしょうか。その二つ目として、市長は同じ「むすび」で「それではビジョンとは何なのか。それは英語で言えばWhere、どんな状態を理想として目指すのかを表す言葉です。」と述べられておりますが、私の見解では、ビジョンとは何か、それは行政が今何を目指すべき理想とするのか、英語で言えばWhatです。それは市長が述べられている「未来に持続可能なまちづくり」を行うことです。以上が私の見解ですが、改めて市長の見解をお伺いします。大綱の 2 点目は、市民との協働のまちづくりについて、旧美唄工業高校跡地の利活用について。旧美唄工業高校跡地については、市街地西側のほぼ中心部に位置する 4 万 6,000 平米以上の広大な土地であることから、その土地利用に関しては行政としても慎重に議論を重ね、検討されたものとして高く評価したいと思います。特に昨年度においては、安易に設計コンサルタントに委託するのではなく、市民検討委員会を設置した上で、北海道大学に基本構想の策定を依頼するなど、新たな視点を持って進めてきたことを、これまでの議会議論の中から私自身も十分にその取組内容に関して評価し、理解してきたところであります。旧美唄工業高校跡地の活用については、市民意見も大変重要な要素となるものの、市民意見を踏まえた庁内の調整も大変重要かと考えるところであります。本市も既に、人口減少や少子高齢化が進展する中で、少なからずこうした課題解決に向けた視点での重要な事業であると認識しております。以下、何点か具体的にお伺いします。その一つ目として、今年度における庁内調整の方法について、次に、そこでの協議内容と、さらにはどのような結論に至ったのかを伺います。二つ目として、庁内調整の結論と令和 5 年度に策定した市民検討委員会を柱とする、基本構想との相違点はいかなるものとなったのかを伺います。次に三つ目として、そもそもまちづくりというのは、かつてのような行政が独自に決めて進めるものではなく、「まちづくり基本条例」で示しているとおり、市民との協働のものでなければなりません。しかしながら、その一方において、まちづくりにおいて行政が関わっていくその役割は、やはり大変重要な取組でもあります。故に本市が進めるまちづくりにおいては、市民意見を尊重した行政的な判断が極めて重要になると思います。このことを踏まえて、庁内調整の中でまとめた内容と市民検討委員会を柱とする基本構想とのすり合わせ、調整及び市民委員会との相違点に関して、市民への理解をどのように図ってきたのかを伺います。大綱の 3 点目は、環境行政について、宮島沼について。初めに、宮島沼水鳥・湿地センターと国土交通省開発局岩見沢河川事務所との植生試験について今年の 1 月に植生試験をするための測量を実施したと聞き及んでおりますが、以下、何点か伺います。一つに、植生試験の目的と工事の概要について。二つに、この事業の事業費とその財源はどのようになっているのか。三つ目に、事業に当たり、宮島沼周辺の地権者への説明はいつどの様にされて、理解を得たのかを伺います。二つ目として、宮島沼の水質悪化について。私は、昨年の 12 月定例会の一般質問で、水質について取り上げ、その経過と結果につきましては、昨年 6 月から 9 月に実施した水質検査の結果は「宮島沼からの排水が三日月第一集水路に流出することで、植物プランクトンを多く含む緑色の水が流れ込み、下流域の水におけるCOD及びT―N濃度を基準値よりも高くした。こうした水を水稲栽培のかんがい水として使用した場合、植物プランクトンを主体とした有機物やこれらに含まれる水稲の初期の生育不良や倒伏などを引き起こすことで、その収量を少なくさせる可能性が考えられた。」と結論付けております。その宮島沼の水質悪化を招いたのは、春と秋に飛来する多くの渡り鳥の排泄物が主な要因と思われます。しかしながら令和 6 年度最終版の「宮島沼の保全と再生に関するマスタープラン」では、「宮島沼の水質の悪化と浅低下を招いている要因として、周辺農地から農業用水とともに流入する土砂や栄養分があげられます」との説明が記述されております。一体水質の悪化を招いた最大の要因は「渡り鳥の排泄物」なのか、それとも「農業用水」なのか、これは大変重要な問題であります。そこで仮に、マスタープランでの「周辺農地から農業用水が流入して宮島沼の水質悪化を招いた」のが原因であるとすれば、その具体的な根拠と理由を示してください。三つ目として、去る 2 月 18 日に開催した「宮島沼水鳥・湿地センター運営協議会」での令和 7 年度事業計画の主な内容について、協議会の構成員は、環境省北海道地方環境事務所、空知総合振興局保健環境部環境生活課、美唄市、宮島沼の会、宮島沼プロジェクトチーム、美唄観光物産協会の 6 団体と承知しておりますが、令和 7 年度計画について、どのような協議をしたのか、その主なものについて伺います。
答弁 市長 桜井恒
「むすび」で述べた箇所の確認についてでありますが、市は現在、人口減少や少子高齢化といった社会構造の変化に直面しており、地域の活力を維持し、持続可能なまちづくりを進めることが喫緊の課題となっています。こうした状況の中で、私が掲げるミッションは「持続可能なまちづくり」であり、「なに」をするのかという意味において「What」という単語で表現しました。これは単なるスローガンではなく、将来にわたって本市が発展し、全ての市民が安心して暮らし続ける社会を築いていくという、極めて重要な使命であると考えています。また、ビジョンとして掲げた「皆がときめく未来を語るまち」については、「どこ」へ向かっていくのかという意味において「Where」という表現をしました。これは使命を果たすための「市民のありよう」であり、市民一人一人が我が事として、まちに暮らすことの安心や希望を話題に語り合う状態という将来の「あるべき姿」、「未来像」であると考えています。この考え方は、民間企業においても取り入れられている組織の方向性を明確にし、関係者と共有するための重要な指針PMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)という概念を基にしており、本市においても、まちづくりの方向性を示すために、この考え方を基にして、市民の皆様から負託された市長としての強い思いを込めて表現したものです。しかし、このミッション、ビジョンは行政だけで達成できるものではなく、市民の皆様、議員の皆様、市職員が一丸となって取り組んでいく必要があります。本市が抱える課題に真正面から向き合い、地域の未来を守り、より良い社会を次の世代へ引き継ぐために、まさに全市民で取り組んでいくことが不可欠です。今後も、市民の皆様の理解と共感を得ながら、私、そして市職員は、市民の先頭に立って、共に知恵を出し合い、着実なまちづくりの歩みを進めてまいりたいと考えております。次 に 、庁 内 検 討 委 員 会 に お け る 協 議 内容 と 結 論 に つ い て で あ り ま す が 、旧 美 唄工 業 高 校 跡 地 の 活 用 に つ き ま し て は 、「 美 唄 市 公 営 住 宅 建 替 え 等 基 本 構 想 」に基 づ き 、公 営 住 宅 に 加 え 、新 た に 整 備 する 公 共 施 設 等 に つ い て 、「 美 唄 市 旧 美 唄工 業 高 校 跡 地 の 利 活 用 に 関 す る 庁 内 検討 委 員 会 」を 設 置 し て 協 議 を 進 め て き たと こ ろ で あ り ま す 。庁 内 検 討 委 員 会 で は 、上 位 計 画 と の 関 連 性 を 意 識 し つ つ 、各 部署 で の 施 策 推 進 に 向 け た 公 共 施 設 の 課題 の 洗 い 出 し や 整 理 を 行 い 、 そ の 上 で 、ど の よ う な 施 設 を 整 備 す べ き か に つ いて 、幅 広 い 意 見 を 聴 取 し な が ら 整 備 を 進め る な ど 、こ れ ま で 4 回 の 会 議 を 開 催 して き た と こ ろ で あ り ま す 。ま た 、市 政 アド バ イ ザ ー と の 意 見 交 換 な ど も 適 宜 実施 し な が ら 、先 月 実 施 し た 第 4 回 会 議 にお い て 、事 務 局 が 整 理 し た 公 共 施 設 再 編案 を 示 し 、今 後 の 基 本 計 画 に お け る 内 部事 項 と し て 、一 定 の 合 意 形 成 を 図 っ た とこ ろ で あ り ま す 。次 に 、基 本 構 想 と の 相 違 点 に つ い て であ り ま す が 、現 時 点 に お い て 、庁 内 検 討委 員 会 で 最 終 的 に ま と め た 公 共 施 設 再編 案 を 基 本 計 画 に ど の よ う に 盛 り 込 んで い く の か に つ い て の 結 論 は 出 て お りま せ ん が 、庁 内 検 討 委 員 会 の 議 論 に お いて は 、基 本 構 想 で 掲 げ て い る 基 本 理 念 や基 本 方 針 に 基 づ き 、世 代 間 の 交 流 を 意 識し た 施 設 の 在 り 方 や 多 世 代 が ど の よ うな 目 的 で こ の エ リ ア に 集 い 、賑 わ い を 生む の か と い う イ メ ー ジ の 具 現 化 を 軸 に進 め て き た と こ ろ で あ り 、今 後 に お き まし て も 、基 本 構 想 と の 整 合 性 に 留 意 し なが ら 、 庁 内 検 討 を 進 め て ま い り ま す 。次に、市民との合意形成についてでありますが、本年度においては、公営住宅に加え、新たに整備する公共施設等について、庁内検討委員会において議論を進め、最終的には一定の公共施設再編案を取りまとめたところであります。しかしながら、公共施設の再編に当たっては、施設ごとの個別課題に加え、整備手法や財源、スケジュールの検討など、庁内全体で議論を行う必要があり、現時点で、市民の皆様へ説明を行う段階には至っていないところであります。施設の再編に当たっては、当然、施設を利用する市民や地域住民の方々、関係する団体の団体との合意形成を図ることがまちづくりを行っていく上で重要であると認識しておりますことから、このことを念頭に置き、庁内での議論を進めてまいりたいと考えております。次に、宮島沼についてでありますが、初めに、植生試験につきましては、事業主体であります国土交通省北海道開発局岩見沢河川事務所が、宮島沼湖岸のヨシ群落の表土を剥ぎ、石狩川河川敷地に試験的に移植したものであり、事業費につきましては、全額、事業主体が負担しているところであります。次に、試験目的につきましては、石狩川河川敷の河道掘削区域において、草原環境を創出してヤナギ等のかん木の繁茂を防ぐとともに、宮島沼においても、水質改善につながる沈水植物を再生するなどの効果が期待され、双方に優位性があると考えられることから、その適性について検討するものであります。次に、植生試験を行うに至った経過、周辺住民への周知につきましては、昨年 12 月に岩見沢河川事務所から、本植生試験に係る打診があり、植生試験実施に当たっては、環境省の許可を得るとともに、大富連合会や地元農業者で構成する宮島沼プロジェクトチームと情報共有したところであります。次に、宮島沼の水質悪化の原因につきましては、宮島沼の富栄養化と考えており、その要因として、湖外から流入する栄養塩による「外部負荷」と湖内に堆積した栄養塩による「内部負荷」があり、外部負荷につきましては、沼に流入する農業用排水とマガン等の水鳥の糞尿によってもたらされますが、平成 29年度から令和元年度に宮島沼周辺のほ場整備に伴い、農業用排水路の迂回化が図られたことから、農業用排水の影響は排除されたと考えているところです。また、内部負荷につきましては、沼底に堆積した底質によってもたらされていると考えられますので、現状では、内部負荷を減らすための底質のしゅんせつに加え、沼の自浄作用をもたらす沈水植物の再生が宮島沼の水質改善に必要なことと考えているところであります。次に、令和 7 年 2 月 18 日に開催した「宮島沼水鳥・湿地センター運営協議会」における令和 7 年度事業計画の主な内容につきましては、宮島沼における体験型プログラムや水質調査などの自然環境調査の実施及び「みやぷら」の次期ロードマップ策定などとしたところであります。
質問 7番 本郷幸治
大綱 2 点目の市民との協働のまちづくりについてでありますが、その三つ目、令和 5 年度に策定した基本構想の個別のエリアは、また別の機会に取り上げますが、全体の美唄工業高校跡地の活用に関して、今後どのように市民意見を大切にしながら計画を進めていくのか、お伺いします。二つ目に、大綱 3 点目の宮島沼について。宮島沼の特に水質改善については、今日まで地元近隣の生産者のご協力をいただいて取り組んできたと思いますが、ただいまの答弁では、沼の水質悪化を招いた大きな要因が春と秋に飛来する多くの水鳥の排泄物との答弁でしたが、そこで水鳥排泄物についての研究等は過去に行われたのか。また、市では、水鳥排泄物に係る課題に今後どのように対応していくのか、お伺いします。
答弁 市長 桜井恒
旧美唄工業高校跡地の活用に関して、どのように市民意見を大切にしながら進めるのかでありますが、旧美唄工業高校跡地の活用に関する市民との合意形成につきまして、庁内議論を経て設置する市民検討委員会での協議のほか、移転対象 3 団地の入居者や当該跡地の周辺住民を対象とした説明会等を重ねることで、より多くの方々の意見を集約できるよう精一杯努めてまいります。次に、宮島沼のマガンの排出物による影響についてでありますが、2016 年に論文が発表されており、マガン排泄物による研究内容は認識しているところであります。マガンの排泄物も宮島沼の水質悪化の要因であり、引き続き、地域の皆様と宮島沼に関する課題を共有しながら、宮島沼の保全再生や宮島沼を活用した地域づくりに取り組んでまいります。