美唄市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日
(1)保健福祉行政について/(2)教育行政について
2025年9月9日、美唄市議会の一般質問で、本郷幸治議員が「保健福祉行政について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井恒、教育長 石塚信彦が答弁しました。
- 質問者
- 本郷幸治 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒、教育長 石塚信彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 本郷幸治
令和7年第3回市議会定例会に当たり、大綱2点市長並びに教育長に伺います。大綱の1点目は、保健福祉行政について、子どもの「5歳児健診」について。現在本市では、国の母子保健法で義務付けられております子どもの発育状況などを確認するため「乳幼児健診」と「1歳6か月児健診」「3歳児健診」を実施しておりますが、発達障がいの早期発見に向けた5歳児健診について伺います。1980年代において、神経発達症は当時言われていた、微細の機能障がいや自閉症ぐらいしかありませんでした。現在、注意欠陥多動症、学習障がい、自閉スペトラム症をはじめとした子どもは、8.8%に達しております。神経発達症は3歳児ぐらいまではっきりしないことが多いですが、4歳になるとほぼ分かるようになっております。家庭では気付きにくく、社会性が入園して友人と関わることではっきりするようになります。3歳児健診で落ちつきがない、指示が入りにくい、会話になりにくい等の特性が見られる集団を対象としたコホート研究では、神経発達症に該当する小児が35.3%、軽度の知的発達症に該当する小児が29.4%、定型発達と思われる小児が35.3%であることが分かっております。神経発達症に気付くのは、3歳児健診では早過ぎ、就学前健診では遅いことが分かり、その間を埋める必要性から、1996年、鳥取県大山町で5歳児健診が始まりました。その後、2007年に厚生労働省の研究班において有用性と感度、特異度、費用対効果などが報告され、全国の自治体で取り組まれるようになりました。2023年12月には、こども家庭庁において、「「1か月児」及び「5歳児」健康診査支援事業」が策定され、いずれも公的予算の対象となりました。5歳児健診の目的は、幼児期において、幼児の言語の理解能力や社会性が高まり、発達障がいが認知される時期であり、保健・医療・福祉による対応の有無が、その後の成長・発達に影響を及ぼす時期である5歳児に対して健康診査を行い、子どもの特性を早期に発見し、特性に合わせた適切な支援を行うとともに、生活習慣、その他育児に関する指導を行い、もって幼児の健康の保持及び増進を図ることとしております。指摘されうる疾患としては、注意欠陥多動症、自閉スペクトラム症、知的発達症、場面かん黙症、吃音、機能性構音障がいが挙げられます。児童の支援体制を早期に整えることができる利点が多く、2024年度末の道内実施自治体は48市町村と前年度末の4倍に急増しております。本市においても、少子化の現状の中、子どもは宝であり、将来の心身の健やかな成長のためにも、是非、5歳児健診の早期実現に向けて取り組むべきと考えますが、市長の見解を伺います。次に、大綱の2点目について、教育長に伺います。教育行政について、その一つ目として、児童・生徒の眼の健康について。GIGAスクール構想が加速する中、本市におきましては、児童・生徒に1人1台のタブレット端末の環境が整備され、さらに、ICT教育が進化されていくことに期待はしております。一方で、懸念されることは、子どもたちへの心身の健康面について、特に目の健康予防について伺います。文部科学省の2020年度学校保健統計調書によりますと、裸眼視力1.0未満の児童・生徒が増加傾向にあり、小学校37.52%、中学校58.29%と、いずれも過去最多となっております。この30年ほどでパソコン・ゲーム機が普及し、さらに各世帯でのスマートフォン保有率は83.4%に達するなど、スマホやタブレットが急速に暮らしに浸透しました。近視によってさらに深刻な病気のリスクが高まるおそれがあると指摘されております。まず考えられるのは、視野を狭める緑内症や網膜剥離などの眼の病気のリスクです。そこで、次の2点について伺います。一つ目として、本市の児童・生徒の視力検査は、具体的にどのような方法で検査をしているのか。二つ目として、本市の過去3年間の児童・生徒の裸眼での視力検査で1.0未満の児童・生徒の実態はどのようになっているのか。次に、日常的に家族の世話や介護を担う「ヤングケアラー」について、この問題については、令和6年6月に改正子ども・若者育成支援推進法では、国や自治体の役割が明確化されました。令和6年度から全市区町村での設置が努力義務となった「こども家庭センター」を通じ、当事者に確実な支援が行き届く環境整備が進められております。ヤングケアラーは、自身を当事者として認識していない場合が多く、周囲の大人も深刻な状況に気付きにくい実態があります。そこで国は、新たな支援の取組として、自治体ごとに役割を明確化しました。具体的には、市区町村が実態調査を行い、こども家庭センターから学校などの関係機関を通じて、ケアラー自身に気付きを与え、家族の世話を外部サービスに代替するなど、切れ目のない支援につながり、都道府県において「オンラインなどで個々の相談に応じ、状況の課題の整理」「必要な支援に向けた市町村への働きかけ」「精神的ケアなど専門的な相談を支援する」などの実施体制を整備。子どもや若者の複雑な心情にも十分配慮し、社会の理解を深める広報啓発に取り組むことになりました。私は、この問題を取り上げてから約1年経過しておりますが、本市として、その後の実態調査や環境整備に具体的にどのように取り組んできたのか、その内容について伺います。
答弁 市長 桜井恒
本郷議員の質問にお答えします。子どもの5歳児健診についてでありますが、5歳児は、身体的な発育や精神発達のほか、集団生活を送る上で求められる社会性や調和的な行動などの成長が見られ、基本的な生活習慣が安定する時期とされております。5歳児健診は、子どもの成長発達や日頃の生活習慣及び集団生活について、保護者とともに確認でき、子どもの心身の発達や社会性を促すための専門的な相談の機会を通して、適切な支援や就学の準備につながるものと認識しております。本市においては、令和8年度の実施に向け、医師、保健師、管理栄養士のほか、子どもの発達や心理の専門職が、子どもの発達支援に従事するとともに、健診後のフォロー体制を含め、保育所、幼稚園など、集団生活の場や地域においても支えられるよう、関係部署と情報共有を図り、準備を進めているところであります。美唄市で生まれ育つ子どもたちの将来の可能性を最大限伸ばすことができるよう5歳児健診に取り組んでまいります。以上でございます。
答弁 教育長 石塚信彦
本郷議員の質問にお答えします。児童・生徒の眼の健康予防についてでありますが、初めに、視力検査の方法につきましては、学校で行う視力検査は、学校保健安全法に基づき、児童・生徒の現在の視力の状態を早期に把握し、必要に応じて眼科受診につなげることを目的に、各学校で実施しております。市内小中学校の検査方法は、基本的に裸眼による視力検査を実施しておりますが、既に眼鏡やコンタクトレンズを使用している児童・生徒については、眼鏡等を使用した状態による矯正視力検査を行っております。これは、日常的に眼鏡等を使用している児童・生徒が、視力検査を通じて、その矯正具が適切であるかどうかを確認するために実施しております。視力検査の結果については、全ての児童・生徒の保護者に対して情報提供を行うとともに、左右いずれかの視力が1.0未満であった児童・生徒の保護者に対しては、必要に応じて医療機関等の受診を促しているところであります。次に、過去3年間の視力検査における1.0未満の児童・生徒の実態につきましては、裸眼による視力検査及び矯正視力検査の結果で申し上げますと、令和5年度は、中央小が43.5%、東小が57.8%、美唄中が44.6%、東中が50.9%となっております。令和6年度は、中央小が37.9%、東小が52.2%、美唄中が56.1%、東中が67.4%となっており、令和7年度は、中央小が46.4%、東小が54.5%、美唄中が54.2%、東中が63.8%となっております。このような結果から、近年のデジタル機器の急速な普及に伴い、学校現場におけるタブレット端末の利用や、家庭におけるスマートフォンの使用の増加により、児童・生徒の視力低下や眼の疾患のリスクが高まっているものと考えております。このため、学校内においてタブレット端末の使用時間の管理や正しい姿勢での利用について引き続き注意を払い、また、各家庭におきましてもスマートフォンの利用に関するルールの策定や指導をお願いするなど、家庭と学校が連携して、児童・生徒の眼の健康を守るための取組を進めてまいりたいと考えております。次に、ヤングケアラーに対する取組についてでありますが、子ども・若者育成支援推進法の改正により、ヤングケアラーが法的に支援対象として明文化され、市区町村が実態調査を通じて該当者を発見し、こども家庭センターを通じて学校等と連携して、支援へつなげる仕組みが整えられました。具体的には、学校などが気になる子どもたちの把握を行い、こども家庭センターにて情報提供を集約し、家庭の状況に応じたサポートプランを作成して、必要な介護サービスなどの外部支援につなげる体制が推進されています。本市では、令和8年度にこども家庭センターを開設する予定でありますので、教育委員会といたしましては、新たに設立するこども家庭センターとの綿密な連携の下、気になる子どもを的確に把握し、情報提供を行い、適切に支援につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。