みんなの議会

美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月11日

(1)市政執行方針について/(2)教育行政執行方針について

2024年3月11日、美唄市議会の一般質問で、吉岡建二郎議員が「市政執行方針について」「教育行政執行方針について」について質問し、市長 桜井恒、教育長 石塚信彦が答弁しました。

質問者
吉岡建二郎 議員
答弁者
市長 桜井恒、教育長 石塚信彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 吉岡建二郎

2024年第1回定例会において、大綱2点について、市長、教育長に質問いたします。大綱1点目、市政執行方針について市長に伺います。今定例会初日に市政執行方針が市長より出されました。「市民の暮らしを守ることを最優先にする」「事業の優先順位を見直す」「びばいの未来へ投資する」、この三つを基本政策の柱とし、市政運営を行っていくとのことでした。このことを踏まえて、4点質問をいたします。1点目として、中心市街地活性化について伺います。「中心市街地活性化基本計画」の策定に向け、官民一体となって取組を進めるとのことでしたが、本市の中心市街地の考え方については、線路、12号線を挟んで西側の地域が主なものとされていると考えます。しかしながら、本市の住宅街は東側に密集しており、人口が多いのも東側というのが実態だと考えます。このため、従来の線路の西側を中心市街地と捉えた考え方から人口の多い東側まで視点を広げた考え方があっても良いのではないかと考えています。市政執行方針の中では、観光交流について、道道美唄富良野線の開通を見据えた観光地づくりについても触れられていました。美唄富良野線が開通をすることで、人の動きも大きく変わってくるかと考えます。これまで以上に本市の東側の地域に視点を広げていく必要があると考えますが、市長の考えを伺います。また、まさに中心市街地、市の中心とも言える本市の玄関口にも当たる国道12号線沿いですが、現状、空き地が目立っている状況にあります。多くの市民から空き地が12号線沿いにあるというのが寂しいという声が上がっています。中心市街地活性化は官民一体となって取組を進めると、執行方針の中でも触れられておりましたが、行政として、中心市街地の正に真ん中にある国道12号線の空き地についてどのように考え、今後どのように対策をしていくのか伺います。2点目として、都市基盤整備について伺います。市営住宅について、耐用年数が経過した市営住宅で空き住戸となっている建物を解体するとともに、入居者には、既存団地への移転を促し、新たな市営住宅の建設に向け、旧美唄工業高校跡地を候補地として基本計画を策定するといった内容、市政執行方針の中で確認をいたしました。いなほ団地、南美唄団地、進徳東団地の3団地について解体集約をし、新たな市営団地を建設する事業については、これは2019年度に本来であれば基本計画が策定されるはずでしたが、見送りとなり、先送りがされてきているものです。議論自体ということで考えれば2019年度以前から、美唄工業高校跡地を候補として市営住宅、新たなものを建設するという話はずっとされてきているものです。関係する市民から、特に周辺の住民、また実際に市営住宅に住まれている方からは、やはり「ようやく動き始めたか」というようなことで声が聞こえてきます。新たな市営住宅の建設に向けて、現状、具体的にどのような動きがなされているのか、また、耐用年数が経過した市営住宅の解体工事、こちらも執行方針では触れられておりましたが、この事業概要について、それと新たな市営住宅の建設のスケジュールについて、また、既存団地に移転及び新築団地へ移転した場合の使用料について、さらに、現状の市営住宅の入居の一般公募について、併せて近隣住民への周知、説明の時期について伺います。また、この都市基盤整備についての中では、上下水道の料金の設定について検討を進めるとありました。この点に関しては、金曜日、同僚の議員から別途質問があり、そちらでは値上げをするようにという観点からの質問だったかと思うのですが、私は異なる意見を持っていますので、また別途質問をさせていただきます。水道に関して言えば、3年前の2021年2月の水道事故、大規模断水を本市として経験をしまして、まさに水道というのが生活に欠かすことのできないライフラインであるということを市民も行政も全体として広く実感をしたと考えています。安全で安心な飲料水の安定供給と快適な生活を支える上下水道なしに、今と同じ生活を続けるということは非常に困難である、下手したら不可能であると言わざるを得ないかもしれません。それだけ大切なのが水道です。この上下水道の維持管理はまさに市長が三つの基本政策の柱としているうちの一つ「市民の暮らしを守ることを最優先にする」これを考えれば、優先順位が非常に高い事業ではないかと考えます。同時に、過度な市民負担を強いることはできないものであると考えます。こういった観点から上下水道の料金の見直しについて、両事業の経営戦略の策定状況、今後の見直しについて、また、両事業のこれまでの関係法令に基づく、現在に至るまでの現状と取組経過について、併せて使用料の改定も含めた今後の検討方針について伺います。3点目として、庁舎について伺います。昨年の第3回定例会でも庁舎について建替えと、また、夏場の暑さ対策について、私から質問をさせていただきました。市政執行方針では、今回、庁舎の1階窓口周辺に冷房設備を設置すると、このように書かれておりまして、その際の質問へのご答弁でいただいた内容の中で取組が始まるということ、非常に喜ばしいことかと思いますし、働く職員の皆さんもそうですし、庁舎を利用しに来る市民にも、夏場の暑さ、少しでも和らぐのであればいいのではないかと考えています。ただ、建替えについてですが、これは市政執行方針で一切触れられておりませんでした。確かに庁舎の建替え、当時の答弁でも、今日、明日取りかかれるようなものではないと、なかなかすぐにはならないという事業でのお答えでしたが、現時点で庁舎耐震化されていませんし、老朽化も進んでいます。また、本会議場に関して今いるところも耐震化がされていない状況、また、先週の金曜日には暖房がなかなか効いてこないということで、今日から膝掛けの持ち込みを許可していただいたような状況にもありますので、大変、庁舎の建替えが早急に求められているものだと考えています。市長の三つの基本政策の柱の一つの「びばいの未来へ投資する」というものがありますが、この観点から見れば、やはり美唄の未来を考えれば、庁舎の建替えを先送りするのではなく、現実的に具体化をしていくというのが、正に市長に行っていただきたいことの一つになってきます。検討だけでも進めていく必要があるかと強く考えますので、以前ご答弁いただいた際は、社会教育施設の複合化を含めて、来年度、どのように考えていくのか、市長のお考えを伺いたいと考えています。4点目、今回の市政執行方針の「むすび」について伺います。市政執行方針、締めくくりとなる「むすび」は、市長の市民に対しての思い、非常に強く語られて、実際に目の前で、市長が語られた際にも言葉に力がある、大変、市長の思いが伝わる中身として良いものが聞けたなと考えています。思いはすごく伝わったのですが、その中で少し気になる点がありましたので、そちらについて伺います。ビジョンについての説明で「ときめく」という言葉に非常にフォーカスを当てられて、この「ときめき」という言葉に「わくわく感、期待感、希望」、それと「安心」、この二つの意味を持たせて語られていたかと思います。私はこの表現に少し疑問を覚えています。「ときめく」という言葉と「安心」という言葉、これはあまりにもかけ離れている言葉だと感じているからです。市民に安心をしてもらうためには、行政としては市民の下支えとなる事業を行っていく必要があると考えます。そういった事業というのは、民間事業者ではなかなかできない。いわゆる不採算部門と言われるようなものも多くありますので、まさに「ときめく」「わくわく感」といったものとは違うところになってくると考えています。ただ、安心するための下支えとなる事業を行政が行わないとなれば、市民生活は崩壊してしまうと考えますので、是非とも「安心」、非常に重視していただきたい。このときめかなくても、安心ができる事業がたくさんあるかと思っています。今回質問をさせていただいている中でも、上下水道事業に関して、これまでの議論でもなかなか苦しい状況にあるとは伺っておりますし、決して「ときめく」「わくわく感」のあるような事業とは必ずしも言えないものだと考えておりますが、ただ先ほど申しましたとおりライフラインです。本当に市民の安心につながる事業、こういったものに関しては、ときめかなくてもいいと、そういった立場から是非とも取組をしていただきたいと考えておりますが、市民生活にとって非常に優先度が高くなってくる事業、市長のビジョンについての考え方について伺います。また、「むすび」の中では美唄に足りないものの一つとして「変化を受け入れること」、こちらを取り上げていました。確かに「変化を受け入れること」、非常に大切なことです。もちろん、なかなか受け入れがたいものもありますが、時代は流れていますし、仮に1個人が受け入れることを拒んだとしても、それとは関係なく変化をしていくのが社会ですので、美唄市全体として変化を受け入れるということをしていかなくてはならない部分は多々あるかと考えます。ただ、「変化を受け入れること」を非常に市長強い言葉でおっしゃられていましたので、市民に強いることになってはいけないのではないかと考えています。この「変化を受け入れる」ことは、先ほどの安心とは真逆、変化というのはやはり非常に不安を伴うものですので、安心にはつながってこない部分が多くあるかと思います。その上で、変化を受け入れる中での安心を市民に感じてもらうためには、やはり市長が率先して、市長の役割として、市民の声を傾聴し、懇切丁寧に説明をしていく中で、市民の側から自発的に変化を受け入れてくれるようになっていくということが理想的なのではないかと考えます。その点について市長の考えを伺います。もちろん市長は対話を大事にしているということは分かっておりますので、そこを是非とも述べていただきたいと考えています。大綱2点目、教育行政執行方針について教育長に伺います。教育行政執行方針の中で2点、伺います。1点目は、学校教育について伺います。新たな義務教育制度の中で、小中一貫校や義務教育学校の導入について、教育内容の方針や、これからの学校づくりについて調査・研究を進めていくと教育行政執行方針の中にありました。多様化、複雑化する社会状況の中で地域社会の実情に応じた活力ある学校づくりが求められるとも書いてありましたが、これまでの検討状況、小中一貫校、義務教育学校というのは何年か前から既に検討はされていることかと思いますので、検討状況と今後の方向性について伺います。併せて、本市の小中学校は大規模改修を行ったばかりであり、また、来年度にはエアコンの導入がされるということで、こういった整備が進んでいる中で、小中一貫校、義務教育学校といったものを導入するとなると、現状の施設が継続して使えるかどうかというのは非常に重要になってくるかと思います。新たな施設を建てるとなれば、大規模改修した後に、また新たな施設の建設の計画となっていくことになってしまいますので、是非、小中一貫校、義務教育学校の導入となる際に現状の施設が継続して使えるものなのかということを伺いたいと思います。また、教育行政執行方針の学校教育についてでは「確かな学力の育成」についても触れられていました。「確かな学力」ですが、文部科学省によると「知識や技能はもちろんのこと、これに加えて、学ぶ意欲や自分で課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等までを含めたもの」、こういった意味が「確かな学力」という言葉だそうです。知能や技能の部分は、市政執行方針の中でも触れられております全国学力・学習状況調査で一定程度、図ることは可能なのではないかと思いますが、しかしながらテストというものは、決まった日付で自分の体調など関係なく集められて行っているものかと思いますので、その日の体調等に大きく左右されるものであるため、そこで出される数値というのは絶対的なものではないかとも考えます。また、数値で図れる学力だけではなく、数値化されにくい学力も、これは文科省の言っているとおり「確かな学力」の重要な要素であると私も考えます。この点について、教育長の考えを伺います。また、「望ましい生活習慣と家庭学習の定着に努める」ともありました。家庭環境というのは非常に多様化しているものだと思います。昔のように、おじいちゃん、おばあちゃんと父母と子どもと兄弟がいてというような家庭は逆に非常に減っている。核家族化であったり、ひとり親家庭であったりといったものが増えているような状況にあるかと思います。昔のように近くに勉強を見てくれている大人や、若しくは上の兄弟がいるような環境であれば、非常に家庭学習というのは、はかどった部分があったのかと思うのですが、今だと家庭環境の中で、家庭学習に取り組むのが困難な児童生徒もいるのではないかと考えています。その点について、教育長の考えを伺います。教育行政執行方針についての2点目です。社会教育施設の充実について伺います。本市の社会教育施設は、公民館・市民会館など築50年が既に経過している施設があり、今後、更新をしていく方針、早急に検討する必要があると考えています。教育行政執行方針では残念ながら更新については触れられておりません。市長にも庁舎についてということで質問をし、複合化含めて伺っておりますが、特に老朽化が著しいのは、公民館・市民会館、図書館かと考えます。この建替えの議論の具体化、やはり急いでいく必要がありますし、市長もおっしゃっていた「びばいの未来へ投資する」ということであれば、こういった社会教育施設がしっかり整うということは非常に重要なことかと思います。老朽化した社会教育施設の考え方について、特に建替え含めた考え方、教育長に伺います。

答弁 市長 桜井恒

中心市街地活性化についてでありますが、はじめに、本市の中心市街地は、市立美唄病院、市役所などの公共施設、金融機関、商業施設等が設置され、市民の利便性が高まるエリアとして美唄駅から西側エリアと認識しております。しかし、本市の住宅街は東側地域に増加しており、民間の大型商業施設も国道12号から東側に整備されてきたのが実態であります。道道美唄富良野線は今年の夏以降の開通が予定されていることもあり、東側地域の新たな物流や観光などでの交通量増加が見込まれるところであります。このことにより、観光振興等に変化が生じる期待がありますことから、今後、東側エリアでは、観光・交流などに視点を置いた取組を推進してまいりたいと考えております。次に、国道12号沿いの空き地についてでありますが、国道沿いに隣接する商業地区の空洞化は、本市の地域経済振興に大きな影響があるものと考えております。事業継続に関する後継ぎ問題や老朽化した建物の扱い等に苦慮されているとお聞きしているところでありますが、今後の中心市街地としての活性化を図るべく、その基本的な計画となる「中心市街地活性化基本計画」の策定に向け、本年は、情報収集、現状分析、組織の立ち上げ等により策定作業を進め、来年には基本計画の認定手続に向け取り組んでまいります。このことにより、国道12号沿いの空き地を活用した「にぎわいと活力あふれるまちづくり」や商工業の発展、地域の活性化を商工会議所や関係団体と連携を図りながら、官民が一体となった取組を進めてまいります。次に、都市基盤整備についてでありますが、市営住宅の解体事業の趣旨・目的については、南美唄団地、いなほ団地、進徳東団地の建替え対象3団地の入居者のうち、ゆたかニュータウンや有為団地などの既存の市営住宅への移転を希望する入居者には、既存団地のうち、空き住戸となっている住戸への移転を令和4年度から進めているところであります。移転を進めた結果、建替え対象の3団地のうち、1棟単位で空き家となった住棟を対象に棟ごとでの解体を令和4年度から行ってきております。令和4年度では、いなほ団地の4棟16戸を解体し、令和5年度では、いなほ団地の3棟12戸、南美唄団地の2棟8戸、進徳東団地の3棟12戸の計8棟32戸を解体しています。このように建替え対象団地の入居者を対象に既存団地への移転を促すことにより、現在、建設候補地となっている旧美唄工業高校跡地に新築を予定している市営住宅の住戸数を減らすことで建設コストの削減に努めていくこととしております。次に、市営住宅の建替えにつきましては、今年度、美唄市公営住宅建替え基本構想等の策定に向けた作業を進めているところであり、新年度には、この基本構想に基づいた美唄市公営住宅建替え等基本計画に着手していく予定であります。また、令和7年度以降に基本設計、さらには、令和8年度に実施設計等を進めることで、公営住宅の新築時期につきましては、令和9年度を予定しているところであります。次に、移転対象団地の方々が引っ越した際の住宅使用料につきましては、新築団地及び既存団地に引っ越した際には、やがては、規定の使用料となるものの、傾斜家賃制度を導入することで1度に使用料を上げるのではなく、緩やかに使用料を上げていくことと併せて、入居者1世帯の所得により低廉な使用料を設定することで、日常生活に過度な負担を生じさせないよう取り組んでまいります。次に、市営住宅の一般公募につきましては、令和4年度では9月に13戸、10月に11戸の公募を行い、令和5年度では8月に11戸、10月に8戸、2月14戸の公募を行い、広く市民の入居についても促しているところであります。次に、新団地を建設する際に行う予定であります近隣住民への説明会につきましては、基本計画の策定をもって実施していきたいと考えております。次に、上下水道料金の設定の検討についてでありますが、両事業の経営戦略につきましては、水道事業は平成30年度に下水道事業は平成28年度に策定し、両事業とも令和6年度に見直しを行う予定となっております。下水道事業につきましては、令和5年度に地方公営企業法を適用し、財政状況がより明確に把握できる状態となりました。現状におきましては、過去の建設投資で借り入れた公債費の負担が大きく、一般会計からの繰入金で収支均衡を保っている状況にあり、厳しい財政状況となっております。下水道を供用開始してから30年以上経過している区域もありますので、今後は順次改良を行っていく必要があるため、今後も事業を安定的に継続していくためには、その財源の一部である下水道使用料の適正価格の把握は必要であると考えています。現在の使用料は、平成20年度の改定以降、見直しは行っておりません。まずは、中長期的な投資・財政計画の見直しをするため、経営戦略の改訂を行い、今後の検討材料としていきたいと考えております。次に、水道事業についてでありますが、平成27年度に料金の値上げを行い、料金算定期間を5年としていましたが、既に数年経過しており、さらには物価高騰の影響もあり、施設の建設改良や維持管理を行っていくことが難しい状況になってきております。そのため、令和5年度及び令和6年度には一般会計から繰入れを行っており、経営状況は極めて厳しいものであると認識しております。しかしながら、本来必要となる上下水道料金を全て市民負担とすることは、今後の市民生活に大きく影響しかねないことから、財政部局とも議論を重ね、市民の暮らしを守ることを念頭に置きながら、ライフラインを維持していくために、適正な上下水道料金の設定に向け検討してまいりたいと考えております。次に、庁舎についてでありますが、建替えの必要性につきましては、庁舎は様々な行政サービスを提供し、日常における市民の皆様の暮らしを支える役割を果たすとともに、災害対応や防災拠点の中枢的役割を担う施設であり、昭和50年に建設されて以来48年が経過し、老朽化が進んでいることから、将来的に耐震化や建替えは必要であると考えているところであります。しかしながら、建替えには多額の費用を要することから、これまで病院建替えを優先的に進めてきたところであり、さらに、令和6年度においては恵風園・恵祥園建替え等の基本構想策定に着手することとしており、現時点では、具体的な計画はないところであります。このため、令和3年6月に策定した「美唄市公共施設等個別施設計画」では、市役所の再編方針は、現施設を維持するために必要な修繕を行うこととして、当面、建物の更新をせずに、令和7年度までに耐震化又は建替えについて方針を検討することとしております。庁舎の建替えは先送りできない課題でありますことから、人口減少や高齢化を見据えた中、施設機能の集約化・複合化など公共施設の再編による庁舎の在り方や、財源の確保に向けた基金設置の必要性など、公共施設全体の配置計画などを踏まえ、庁内における連携を図りながら、必要な検討を行ってまいりたいと考えております。次に、市政執行方針における「むすび」についてでありますが、私の美唄の目指すべきビジョン「皆がときめく未来を語るまち」の「ときめく」という言葉に「安心」と「わくわく感、期待感、希望」という二つの意味を込めていると申し上げました。「安心」は市民の皆様が暮らしていく上で大変重要なものであると考えております。そして、現状が「安心」な状況でなければ、未来のことを考える余裕はなく、「わくわく感、期待感、希望」も感じられません。「安心」な状況は、市民一人一人が自身で全て創り出せるものではなく、行政の役割が大きいものと考えます。そのため、私の基本政策であります「市民の暮らしを守ることを最優先にする」の下、私が先頭に立って、市民の皆様が美唄に暮らす幸せを感じ、未来を語れるまちづくりのため、全身全霊で取り組んでまいります。次に、「変化を受け入れること」につきましては、「安心」な状況で、未来に向けた「希望」を感じるためには、変化を受け入れることも必要であると考えております。そのため、私はスローガンとして掲げた「対話からはじまるまちづくり」の下、公約とした年間40回の「対話」を目指し、令和6年度においては、昨年行った「市長とのオープンディスカッション」のほか、様々な手段により、市民の皆様との対話を重ねながら、互いの意見を把握し、理解を深め、市民の皆様の納得を得られるよう、しっかり取り組んでまいります。

答弁 教育長 石塚信彦

はじめに、小中一貫校の導入についてでありますが、小中一貫教育を行う学校には、小学校から中学校までの9年間の義務教育課程を一貫して行う「義務教育学校」や現行の小学校と中学校を組み合わせ、一貫した教育を行う「小中一貫校」があるところです。「義務教育学校」は、これまでの小中6-3制とは異なる学年区分の導入による児童生徒の発達段階に応じた効果的な教育課程を組み、指導が可能となるほか、小学校から中学校に進学した際、環境の変化に馴染めず、不登校や成績が下がるなど、いわゆる「中1ギャップ」の解消が期待される一方、入学から卒業まで児童生徒の人間関係の固定化や新たな施設設備が必要となるなどの課題があるものと承知しているところであります。また、施設分離型の「小中一貫校」は、校舎が分かれていることで、それぞれのねらいを明確に示すことができるとともに、体育館やグラウンド等の教育環境が整い、割り振りがしやすいことなどの一方、教員の学校間の移動のため、時間割編成が複雑になるなどの課題があるものと承知しているところであります。本市ではこれまで「義務教育学校」を設置する当別町や安平町の学校を視察するなど、調査・研究を行ってきたところでありますが、近年において、全小中学校を対象に大規模改修等の施設整備を行うとともに、本年度補正予算により、今夏までに全ての普通教室等にエアコンの整備を進めるなど、子どもたちの教育環境の充実に努めているところであります。しかしながら、少子化の影響により、児童生徒数が減少している現状を踏まえると、今後の学校における教育活動や学校運営に影響を及ぼすことが懸念されることから、次代を担う子どもたちが集団の中で学び合える教育環境を整備するためにも、義務教育学校、あるいは小中一貫校の必要性や効果的な取組時期などについて、他市町の状況を調査するなど、引き続き、検討してまいりたいと考えております。次に、確かな学力の育成についてでありますが、変化の激しいこれからの時代を生きる子どもたちには、基礎的・基本的な「知識や技能」はもちろんのこと、「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力」など、幅広い力を育んでいくことが求められています。このため、各学校においては、家庭や地域と連携・協働した教育活動を推進するとともに「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させ、ICTを活用した授業など、積極的に展開するなど、児童生徒が主体的に学ぶことができるよう教育活動の充実に努めているところであります。次に、「見える学力」と「見えない学力」についてでありますが、「全国学力・学習状況調査」や「標準学力検査」をはじめとする各種テストの結果や学校の成績など、数値で表さられるものは「見える学力」と言われるものであり、学力全体のほんの一部分に過ぎないものであります。この「見える学力」を向上させるためには、土台として支えている「見えない学力」、新学習指導要領で求められている「(学んだことを人生や社会に生かそうとする)学びに向かう力、人間性等」を充実することが大切であると考えております。一方、「見えない学力」は「挑戦する気持ち」や「情報を集める力」、「学んだことを生かす力」など、いわゆる「やる気(意欲)」であり、これを育てるためには、基本的な生活習慣の定着をはじめ、粘り強く最後まで諦めない心の育成など、家庭での協力が不可欠であり、学校と家庭とが強固な連携のもと取り組んでいくことが大切であると考えております。今後においても、学校では、子どもたちの学習意欲の向上と学習習慣の定着に向けた中学校区で統一して取り組む「家庭学習強化週間」を継続するとともに、教育委員会といたしましては、全家庭に家庭学習における学びの基本的事項をまとめたリーフレット「家庭学習の手引き」の配付により、家庭でも児童生徒主体の学びが充実するよう、引き続き、望ましい生活習慣と家庭学習の定着に向けて取り組んでまいります。次に、社会教育施設の充実についてでありますが、本市の社会教育施設につきましては、公民館・市民会館のほか、図書館や郷土史料館など、様々な施設があり、郷土史料館については築40年以上経過し、また、公民館・市民会館、図書館については築50年以上を経過していることから、社会教育施設の建替えや整備などは先送りできない課題であると認識しているところであります。特に、公民館・市民会館及び図書館については、老朽化が著しく進んでいることから、利用者が安全で、快適に利用していただけるよう、指定管理者と連携を図りながら、施設の適切な維持管理や修繕に努めているところであり、令和3年6月に策定した「美唄市公共施設等個別施設計画」の再編方針では、令和13年度から令和17年度までに複合化による建替えを行うこととなっております。このため、公共施設全体の配置計画などを踏まえ、庁舎を含めた施設機能の集約化・複合化などの公共施設の再編による社会教育施設の在り方や財源の確保など、市長部局と連携を図りながら、必要な検討を行ってまいりたいと考えております。

質問 8番 吉岡建二郎

市政執行方針について、中心市街地活性化についてですが、ご答弁いただいた内容を理解いたしました。その上でなのですが、国道12号線沿いの空き地について、美唄の玄関口であり、12号線沿いに大きな会議の開催等で使用できる施設の設置を検討してもいいのではないかと考えています。現状、本市にそういった機能を担う施設、コンベンション機能を担う施設というのは市民会館の1か所しかない状況かと思います。会議の開催について、利便性の面で疑問に思うところが今の市民会館にはありますし、また、12号線沿いの空き地となれば、そこは民有地とは承知してはいるのですけれども、駅からも程良く近く、また市外から会議等にこられるという方も非常に利用しやすいという状況を作れるのではないかと考えています。すぐにということではないかと思うのですが、官民一体で進めていくということもありましたので、是非とも行政側からの考え方として、利活用の一つとしてご検討いただければと思います。こちらについて市長の考えを伺います。都市基盤整備についてです。市営住宅についてですが、新築を予定している市営住宅については、建替えの対象3団地以外からの市民も入居ができるように戸数の確保に取り組んでいくのか、こちらについて伺います。また、周辺住民の説明、基本計画策定をもって実施すると答弁をいただきました。旧美工跡地への市営住宅の建設の話というのは、先ほども言いましたとおり、話が出てからかなり時間が経っている状況であって、なかなか建たない、「いつになったら建つんだ」、「その計画はなくなったという話を聞いた」ということを言っている市民もいましたから、非常に不安に思っている市民もいる状況なのです。ですので、丁寧な説明が今後必要になっていくかと思いますが、市長のお考え、丁寧な説明をどのようにしていくかをお願いしたいと思います。また、上下水道料金の設定について、適正な上下水道料金の設定を行わなければならないという厳しい状況というのは、答弁から理解をいたします。しかしながら、同僚議員からの質問でも求められていたような値上げを前提とするという話ではなく、やはり物価高騰で市民生活への不安が非常に高まっている状況です。事業者も経営状況に不安があるという話も出ていますから、市長もその際のご答弁では、しっかりと述べられていたかと思うのですが、今一度、市民への影響を最小限に抑えるようにしていただきたいと考えていますので、こちらについての考え方を伺います。また、上下水道事業の建設投資に対する補助金等について、やはり美唄市の予算だけではなかなか厳しいような状況もあるかと思っています。これはもちろん近隣の似たような自治体も水道事業というのがなかなか厳しい状況は出てきているかと思いますので、改めて市長からも、市長会などを通じて、国に対して強く要望を行っていただいて、国から水道事業、維持ができるような補助金が出るように働きかけをいただければと思いますが、こちらについても市長の考えを伺います。それでは庁舎について、こちらはご答弁いただいたとおりで、築48年経過で老朽化が進んでいる。将来的な耐震化や建替えが必要ということなのですが、やはり再編方針では、当面の建替えはなかなか難しいというお言葉でした。令和7年度までに方針を検討するということでしたが、教育長から社会教育施設の建替えについて、ご答弁いただいた中にもありましたけれども、複合化となればどちらも同時に動いていくのかと思いますが、再編の方針、令和13年度から17年度の中でということで、下手すると10年以上後になってくるということですと、正直早急に検討すべき課題であるかと考えていますので、立ち遅れしまっているのかなと言わざるを得ません。是非、複合化に伴う建替えを行うということで、あまりにも先送りにはせずに、なるべく再編に関して早急に検討を行って、前倒ししていくことが、まさに「びばいの未来へ投資する」ということにつながるかと思いますので、この点についてはなかなか難しい答弁なるかと思いますけれども、市長からご答弁をお願いします。そして、学校教育についてです。確かな学力の育成のためには、家庭学習も大変必要なもの、大切なものだと捉えています。しかしながら、家庭環境によって大きく左右されるのが家庭学習とも考えています。全家庭にリーフレットの配布をしても、なかなかその定着をすることが難しいという家庭は必ず存在するものかと思いますので、その家庭学習が困難だという児童生徒に対して、家庭学習に依存し過ぎない学習環境づくりが、今後、必要となっていくかと考えておりますが、教育長の考えを伺いたいと思います。

答弁 市長 桜井恒

施設整備の考え方についてでありますが、現在、市内にコンベンション機能を持つ施設については、美唄市民会館1か所で担っている状況でございます。全道規模の会議やイベントの開催など、多くの参加者が集える場所の必要性につきましては、美唄ホテルスエヒロの休業に伴い、これまでも様々なご意見をいただいたところであります。また、国道12号沿いの空き地につきましては、民有地であると承知しているところでありますが、今後、「中心市街地活性化基本計画」の策定を進める中で、民間投資を含めたコンベンション機能を持つ施設の在り方について協議を行ってまいります。次に、市営住宅及び上下水道料金についてでありますが、旧美唄工業高校跡地に新築を予定している市営住宅の住戸数につきましては、一般公募の申込状況を踏まえながら、適切な建設戸数の把握に努めてまいります。次に、近隣住民への説明会につきましては、事前に広く周知徹底を図るなど、多くの住民の方々に参加していただけるよう取り組んでまいります。次に、上下水道料金についてでありますが、市民生活を守るためのライフラインの整備や維持管理、さらには上下水道事業の厳しい経営状況など、課題が山積している状況でありますが、「対話から始まるまちづくり」の下、今後も市民の皆様との対話を重ね、美唄市の現状と今後のインフラ整備について理解していただきながら、安定した上下水道事業の経営を行ってまいります。さらに、上下水道のインフラ整備に係る費用は多額となっており、問題を抱えているのは当市だけではないと承知しているところでありますので、今後も国や道に対して補助金等の要望活動を行ってまいります。次に、庁舎の建替えについてでありますが、公共施設等個別施設計画における公共施設の再編方針につきましては、建替えを行う場合には、現状の規模や機能のまま更新するのではなく、機能の集約化や複合化等を併せて検討することにより、より良い住民サービスの提供の可能性を検討することとしております。いずれにいたしましても、庁舎の建替えに当たっては、人口減少や高齢化を見据えた中、住民サービスの低下を招くことのないよう、社会教育施設等との施設機能の集約化・複合化など、公共施設の再編による庁舎の在り方や公共施設全体の配置計画などを踏まえ、まずは、方針の検討について取り組んでまいりたいと考えております。

答弁 教育長 石塚信彦

確かな学力の育成についてでありますが、保護者の経済状況や家庭環境が子どもたちの学力に影響を与えるという意見があることは承知しているところでありますが、児童生徒の学力差は、子どもたちを取り巻く環境や生活習慣、習い事に対する考え方など、様々な要素が影響するものと考えているところであります。学力を着実なものとするためには「見えない学力」である「非認知能力」を学校と家庭とが一体となって育むことが大切であります。このため、学校においては、児童生徒一人一人が基礎的基本的な知識・技能を確実に身に付け、主体的な活動となるよう探求的な学びとICTを効果的に活用したわかりやすい授業に取り組むなど、個別最適な学びの充実を図るとともに、学習の楽しさを気づかせ、具体的な仕方についても指導を行っているところであり、家庭においては、基本的生活習慣の定着とともに、自ら立てた計画により学習に取り組むことができるよう、主体的な態度を育んでいるところであります。「学校での学びが家庭で生かされ、家庭での学びが学校で生かされる。」子どもたちにとっては、日々の生活そのものが学びであります。これからの新しい時代を生きる子どもたちに必要とされる、資質・能力を確実に育むとともに、誰一人取り残さない教育活動を学校と家庭とが協力して取り組んでまいります。

出典:美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月11日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる