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美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日

農業行政について

2024年3月8日、美唄市議会の一般質問で、海鉾則秀議員が「農業行政について」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。

質問者
海鉾則秀 議員
答弁者
市長 桜井恒

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 海鋒則秀

令和6年第1回定例会において、市長にお伺いいたします。まず1点目、美唄の農業の現状について、お伺いいたします。農業者の所得減少について、農林水産省は、昨年12月30日に2023年における「農業物価指数」について発表いたしました。2020年の価格を100とした場合、2023年は生産資材全体で21.3%の増加、統計が残る1951年以降で最高の指数になりました。このうち肥料と飼料にあっては、5割高にもなっています。その一方で農産物は7.8%の増加と資材に比べて上昇幅は小さく、生産コスト上昇分を農産物価格に十分転嫁できない状況が農林水産省の発表で浮き彫りになったところであります。農業を営む上で、資材、肥料、飼料が3年前と比べていかに高くなり、このことが農業収益の減少に大きくつながっていること、さらに近年の異常気象による高温障害の影響や台風による米・大豆等の倒伏の影響による収穫量の減少などにより農業者の所得が減少していることについて、現状を市長は把握しているのか。このような状況が続くと、後継者の問題、そして美唄の自然、田園風景を守っていくことが困難になり兼ねません。持続可能な対策を今から進めていかなければならないと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。二つ目ですが、美唄の農業を守るための対策について。様々な商品等の物価の高騰が社会問題となっていますが、農業においても、肥料や土壌改良剤などの価格の高騰により、農業経営が圧迫されている状況にあり、これらの状況は、これからも続いていくものではないかと、大変危惧しているところであります。現在、本市においては、生ごみ堆肥を生産していますが、担当課に確認したところ、生ごみ堆肥の引渡先の確保については、毎年大変苦慮していると聞いております。米や麦、大豆などに使用している肥料については、生ごみ堆肥で代用するというのは困難なものですが、例えば、肥料以外の土壌改良剤などについて、生ごみ堆肥でも十分、代用が可能であるものではないかと考えております。また、生ごみ堆肥の使用により、将来的には肥料の減肥にもつながっていくのではないかと期待しているところでもあります。実際、肥料等の散布に当たっては、現状の市の生ごみ堆肥の引渡方法である粉末状態では、農業者が所有している散布用の機械では対応はできるものの、散布時に正確に投入量を図ることができず、適量散布ができない状況であることから、生ごみ堆肥の使用を行えない状況にあります。例えば、生ごみ堆肥を粉末状況からペレット状にすることで、必要量を散布することができ、そのような状態に生ごみ堆肥を加工することができれば、我々農業者の資材高騰対策に資することはもちろんのこと、市の生ごみ堆肥化もさらに促進することができるものと考えます。しかしながら、生ごみ堆肥のペレット化につきましては、新たな設備投資等が必要になるかと思います。繰り返しにもなりますが、これらの投資により、美唄市の基幹産業である農業の支えにもつながるほか、本来の生ごみ堆肥化の目的である市内で発生した生ごみの域内における循環利用にも資するものであることから、様々な課題等はあるかと思いますが、是非、前向きに検討を進めていただければと思いますが、市長の見解についてお伺いいたします。

答弁 市長 桜井恒

美唄の農業の現状についてでありますが、はじめに、コロナ禍や国際情勢の変化による物価高騰のほか、気温上昇による高温障害など、農業を取りまく状況は困難を極めております。こうした中、農業者の皆様は経費を節減しながら、良質な農作物を愛情込めて生産されており、市としましても、基盤整備事業やスマート農業機械の導入支援などにより、基幹産業である農業への支援を行っているところであります。また、令和4年度及び令和5年度におきましては、肥料や燃油、農業資材の高騰により、農業経営に甚大な影響が出ている農業者様へ美唄市農業経営緊急支援金により支援を行ったところであります。しかしながら、美唄市農協の組合員勘定の状況を見ますと、組合員1世帯平均では、令和元年を基準とした場合、令和3年では収入が140万円減少し、支出は140万円増えていることにより、影響額は180万円となっております。令和4年では収入が220万円減少し、支出は15万円増えることにより、影響額は235万円となり、令和5年では影響額がさらに大きくなると予想されます。私も、農業振興協議会のほか小麦調製出荷状況視察、農作物作況視察、水稲収穫・乾燥調製状況視察などにおいてほ場や施設に出向き、様々な農業者の話を伺った中で、農業所得の減少について、今の生活が精一杯で、農業を続けるために必要な農業機械の導入ができなくなっているなどのお話を伺いました。今後の営農継続において、複数年に及ぶ所得減少は大きな問題となっており、さらに、担い手への影響についても深刻な課題として受け止めているところであります。次に、美唄の農業を守るための対策についてでありますが、本市の施設で製造しております生ごみ堆肥につきましては、主に市内の一般家庭から収集いたしました生ごみに、もみ殻を副資材として加えて水分調整を行い、発酵と攪拌を繰り返し熟成させ、生ごみの状態から3か月程度を経て、粉状の堆肥を製造しているところであります。生ごみ堆肥のペレット化について、現状で想定される課題といたしましては、ペレット加工の適性や需要、農業者が使用する散布機による散布方法の検証が必要であるとともに、新たな設備の導入に係る設置場所、作業体系、全体費用の調査などが必要と考えております。今後につきましては、多くの農業者の方々に使用していただけるよう、農業者及び関係機関と情報共有を図りながら調査を進めるとともに、国の「みどりの食料システム戦略」における取組などを踏まえて、検討してまいります。

質問 4番 海鋒則秀

令和元年との比較により、農業者の所得減少状況を理解していただいていたことはわかりました。実際に農業者はこの数年、農業を継続するための手段として営農方法を試行錯誤しながら見直し、経費節減に努めております。しかしながら、物価高騰に加え、農作物の減収などにより、ますます農業者の所得は減少している状況にあり、計画的に更新しなければならない農業機械も購入を見送らざるを得ないため、今後の営農に影響を与えかねない状況となっております。こうした状況を受け、美唄の農業を持続可能にする対策を進めていかなければならないと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。

答弁 市長 桜井恒

答弁の前に1点、訂正させていただきます。先ほどの海鉾議員の答弁の中で、組合員勘定の状況につきまして言及した際に、令和3年では、収入が140万円減少し、支出は140万円増えることによりと申し上げましたが、実際には収入が140万円減少し、支出は40万円増えることにより影響額が180万円となるものでございます。訂正してお詫び申し上げます。農業者の所得向上対策についてでありますが、農業者の所得が減少する厳しい状況ではございますが、所得向上のためには、計画的に農業機械を導入することで、健全な農地を守りながら担い手につないでいくことが重要であり、こうした考えの下、令和6年度では新たに将来への投資に当たる農業機械をより低コストで導入するための助成制度を創り支援するほか、新たな取組では、たまねぎ直播栽培への支援や園芸施設共済掛金の一部支援、スマート農業機械の精度を向上させるRTKアンテナの設置支援などを行ってまいります。また、これまで行っておりましたスマート農業機械の導入支援や高収益作物に対する支援につきましても継続してまいります。一方で、農業者の所得向上のため、美唄の特色ある農産物の認知度や付加価値を向上させる取組として、美唄産農産物の展示会や物産展などでのPRのほか、農商工連携や6次産業化など、農業団体等が行うブランド化、販路拡大に向けた取組支援を行いながら、美唄産農産物の魅力につきましても発信してまいります。こうした様々な取組により、先人が築き、守り抜いてきた美唄の農業を持続可能なものとするため、今後におきましても、農業者の皆様の声を聴き、関係機関の方々との協議を行いながら必要な支援を行ってまいります。

出典:美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる