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美唄市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月7日

(1)感染症対策について/(2)教育行政について

2022年3月7日、美唄市議会の一般質問で、森明人議員が「感染症対策について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。

質問者
森明人 議員
答弁者
市長 板東知文、教育長 天野政俊

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 森明人

ただいま議長より発言のお許しをいただきました、令和議員会森明人です。通告に従いまして、大綱2点、中項3点を質問させていただきます。コロナ蔓延防止期間ということもあり、簡潔に質問させていただきたいと思います。まず大綱1点目、感染症対策について、エキノコックス症についてお伺いいたします。エキノコックス症は千島方面から流氷に乗って渡ってきたキツネが持ち込み、発生したと言われております。寄生中の一種であるエキノコックスが主に肝臓に寄生して発症するエキノコックス症は、キツネや犬などから排出された寄生中の卵の経口摂取が原因とする感染症であり、北海道本島で1960年代初めに根室地方でエキノコックス症を確認、1970年代まで年間5人程度の発症者でありました。それが80年代に10人になり、2000年代には20人になり、発症者の数は年々増加傾向にあります。また、エキノコックスの寄生虫が寄生するキツネの道内の感染率は、1990年までは高くても20%程度でありましたが、現在は40%前後で推移している状況であると、北海道立衛生研究所から発表されております。年々その猛威が北海道をはじめ、全国に広がってきております。現在、日本において北海道を初めとするエキノコックスの対策を目的とした、キツネの計画的な駆除は行われておりません。駆除によって、エキノコックスにかかったキツネだけの数を減らすことはとても難しいと考えられます。昨今、北海道内の複数の自治体で行われているのが、キツネの体内の寄生虫だけを死滅させる駆虫薬の散布であります。ブラジクアンテルという薬をキツネが好む食べ物に混ぜ合わせた駆虫薬を散布したところ、感染したキツネの割合が大きく低下し、その効果が認められているところであります。エキノコックス症の市民の意識は、名前は知っているものの、日常的に意識している人は少なく、知識や予防策を知らないのが現状であります。改めて、エキノコックス症に関する知識や予防策を知り、基礎的な予防策を行うことが重要と考えられます。市の取組状況と、今後の対策、また駆虫薬についての市長の考えをお伺いしたいと思います。大綱2点目、教育行政について。安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄についてお伺いいたします。安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄は、彫刻や周りの景観などが、小さな子どもから高齢者まで、心の癒やしの場として、市内外から高い評価をいただいている所だと思っておりますが、開館30年を迎えることや、旧栄小学校として日本遺産に認定されている面を含め、今後どのように活用していくのか、教育長にお伺いします。また、活用していくためには、老朽化した施設などの整備が必要になると考えるが、その財源は、どのような内容を考えているのか、併せてお伺いいたします。続きまして、給食費無償化についてご質問いたします。今年度から学校給食の1割助成を行っておりますが、令和4年度からは全額無償化ということで予算計上されております。無償化には多額の予算が必要であり、ふるさと納税については、今と同様の額が入ってくるとは限らないと思う。美唄市民の保護者にとっては大変助かることであり、また、移住・定住促進という意味でも大変良いと考えるが、1割助成から1年後に全額無償というのは、少し不安があります。こちらは継続事業と考えているのか、教育長にお伺いいたします。

答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)

エキノコックス症についてでありますが、はじめに、エキノコックスの発生状況につきましては、令和2年度までの10年間で、全国での発生が241件となっており、このうち北海道での発生が227件となっておりますが、本市におきましては、発生はなかったところであります。次に、キツネのエキノコックス感染状況につきましては、令和元年度に北海道が各市町村からの検体を調べた疫学調査結果によります と 全 道 が 40.5 % 、 岩 見 沢 保 健 所 管 内 が55.6%であり、本市におきましては、50%の検体に感染が認められております。次に、市の感染防止に向けた取り組みについてでありますが、北海道が定めた「エキノコックス症対策実施要領」に基づき、小学校3年生以上で5年間以上検診を受けていない方を対象に、希望により血液検査によるエキノコックス症検診を毎年行っているほか、病気の症状や感染経路、感染しないための対策を広報紙メロディーや市ホームページでお知らせするとともに、健康相談や各種健診実施時におきまして、予防策の周知に努めているところであります。次に、駆虫薬散布につきましては、北海道が策定した「キツネの駆虫に関するガイドライン」において、キツネの感染率を下げる効果が示されておりますが、実施に当たりましては、農作物等への影響や子どもの誤飲防止などの課題もありますことから、他の自治体の取り組み事例なども十分参考としながら、今後検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、予防には市民1人1人が日頃から感染症対策を意識し、実践することが重要と考えておりますことから、エキノコックス症も含め病気や感染予防について、今後も引き続き様々な機会を通じて正しい対策知識の普及に努めてまいります。

答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)

初めに、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄についてでありますが、本美術館は、令和元年5月には、旧栄小学校として日本遺産の構成文化財に認定され、令和4年度には、開館から30年を迎えます。芸術作品を売りとする美術館は、当然のことながら、国内は勿論、世界各地にも存在します。しかし、置かれた芸術作品の力だけでなく、繁栄と衰退の歴史を染み込ませてきた土地の記憶や人々の歓びや哀しみの集積が場のエネルギーとなって、訪れた人の心を打つ芸術空間は、この「アルテピアッツァ美唄」をおいて他になく、世界に類例がないものであります。パンデミックに見舞われたこの揺れる時代、暮らしの原点やその在りようを見つめ直すことが世界中で求められています。「アルテピアッツァ美唄」が歳月をかけて育んできたこの芸術空間は、類い稀な、オンリーワンの価値を有する「場」であり、本市にとって地域としてのアイデンティティを内外に広く発信する上で、唯一無二の空間であります。私たちにとって、地域の潜在する価値をしっかりと見つめ直し、心和む地域社会を創造していくために、次代の子どもたちの未来に連なる確かな道として、遺していかなければなりません。今後は、指定管理者や市長部局、市内の各種団体、日本遺産に関わる団体などと連携しながら、美術館の価値を伝え続け、全国的にも稀有な美術館として活用してまいりたいと考えております。また、保全のための財源につきましては、過疎債など、有効な財源確保に向け、引き続き、検討してまいりたいと考えております。次に、学校給食費の無償化についてありますが、学校給食については、人間の生命の源である食と農をつなぐことによって、人々が協同して自然に働きかけ、食べものをつくり、暮らしを立てるという人間生活の根源を学び、子どもたちが命の大切さや、給食を通じて地域の食文化、自然の恵みや豊かな環境に感謝する心を育む重要な役割を担っております。本市の特色である「食農教育」の生きた教材として位置づけている学校給食を通じて、子どもたちに「自分の住む地域を理解すること」や「食文化の継承」、「勤労の大切さ」を学び、「生きる力」を育んでほしいという教育的視点から学校給食費を無償化することとしたところです。学校給食費の無償化については、「美唄市子どもの生活実態調査」において、保護者の方が「子育てしやすいまちであるために、必要と思われる施策」として上位に上げた項目であり、子育て環境の向上・改善に向けた重要な施策であると考えているところであります。教育委員会といたしましては、地域の未来を担う子どもたちのために、学校給食の質の充実と安全安心な給食の提供に努めるとともに、保護者の経済的負担を軽減するため、学校給食費の無償化を継続してまいりたいと考えております。

再質問 1番 森明人

大綱2点目の安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄について再質問をさせていただきます。新年度においては、過疎債などの財源を充てて取り組んでいくとの回答でありましたが、本美術館で収益を確保することは、難しいものと感じております。特に、ここ2、3年と長い間、コロナ禍で生活が困窮している市民が増え、企業などの経済状況も悪化しているという状況がある中、生活支援、経済支援、財源を確保してほしいという声も多々伺います。安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の文化や芸術の空間は、生活の中で、心を癒す役割があることも理解しております。そこで、美唄市は基より、市外からの評価も高い美術館ですので、起債や一般財源だけではなく、クラウドファンディング等の手法で、財源確保することを検討すべきではないかと思いますが、教育長の考えをお伺いいたします。

答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)

安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄についてでありますが、施設保全のための財源確保は重要なことであり、クラウドファンディングも有効な手段であると考えております。また、企業版ふるさと納税や様々な国や道等の補助制度を検討し、有効な財源確保を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、彫刻と自然が創り出すアルテピアッツァ美唄ならではの空間は、人の心を和ませ、柔らかな感銘を与える施設として人の心の打ち、多くの皆さんの共感を得ているものと考えており、今後におきましても、この空間を維持できるよう努めてまいります。

出典:美唄市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月7日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる