美唄市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月6日
(1)市長公約について/(2)地域行政について/(3)教育行政について
2019年9月6日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「市長公約について」「地域行政について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長職務代理者 高橋泰浄が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長職務代理者 高橋泰浄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 川上美樹
令和元年第3回市議会定例会におきまして、大綱3点について、市長並びに教育長職務代理者にお伺いをいたします。大綱1点目は、市長の公約について、市立美唄病院の建替えについてです。7月定例会において、私は市長に対して、6月の市長選で争点となった市立美唄病院の建替えについて、病院建設に係るスケジュールと規模、機能、実施設計、旧看護宿舎に要した経費について、専門性を有する高度医療について、近隣市への通院バスについて、現施設の早期改修について、総合診療医の確保について、市民合意の方法等について質問したところです。その際、市長からは「現段階では具体的な計画を持ち合わせていないが、20年後、30年後を想定しながら財政推計を作り、将来的に負担できるかどうか検証を進め、課題の抽出と財源の見通し、関係機関との協議を進めながら、できるだけ早く建替え案を作成する」とした答弁があったところです。傍聴に訪れた多くの市民は、質問に対して、具体的な答弁がない市長の政治姿勢に不満と不安を感じたのではないでしょうか。また、8月に開催されたまちづくり懇談会において、市長は「50億円の事業費は過大である」と説明した上で、「しっかりとした将来の見通しのもと、医師会や市民との合意形成を図り、美唄市にふさわしい病院建替え計画を策定する」と説明し、あわせて、通院バスの確保の考えを示したところです。この懇談会においても、7月議会での答弁と全く変わらず、抽象的、漠然とした説明に終始していたことに対して、参加した市民からは「具体的な内容がない」との声が上がっていたと聞いています。7月議会での質問と重複しますが、市長は選挙前、選挙期間中、そして当選後のマスコミ取材の中で、「建設費が過大である建替えは白紙撤回し、美唄にふさわしい病院建替え計画をつくる」、さらに公約の中で「専門性を有する高度医療については、先進医療を有する近隣市の医療環境を活用する」とし、「砂川や岩見沢、札幌圏などの病院と連携を強める考えを掲げるとともに、美唄には、慢性的疾患を支えていく総合診療医が中心となる医療をつくり、広域的医療を使うのであれば、通院バスで市民の足を確保する」とも述べております。また、前市長が示していた市立美唄病院の役割は、民間ができない医療を行うこと、また、病院機能については、現在7診療科は絶対必要であり、建設時期については、2021年4月に着工し、2022年中に完成を目指すとの考えに対して、市長は「一時、建設費が50億円になった建替え計画は過大」と批判した上で、「今の病院機能を維持する建て方は、将来、高齢化が進んだときにマッチしない」と主張しました。また、建設時期については、道新の取材に対して「とにかく早くとの気持ちはあるが、これからの市民との話し合い、市民合意が必要」とコメントし、特に具体的スケジュールには言及していないところでありますが、道新の取材に対しては、「今の建物の欠陥は直す」と述べ、現施設の改修を急ぐ意向を示してきたところです。具体的な答弁をいただけなかった7月から2カ月が経過しました。そして、議会初日の所信表明では、実施設計の解除を進め、新たな建替え計画策定に向け、庁内と病院内にそれぞれ検討会を設置する考えを示し、加えて新聞取材に対しては「まず案を固め、市民委員会のような市民を巻き込んだ意見交換をする手続きを踏みたい」とのコメントをされました。市長は、市政運営にあたっての基本姿勢として、まちづくりは、市民の、市民による、市民のための政治が基本で、市民が主役のまちづくりを進めるとしています。しかし驚いたことに、市長は市民の意見を聞く前に、市内の医療関係者の意見を聞く前に、そして庁内協議がされる前に実施設計を取りやめる考えを市政報告でされました。実施設計を取りやめるということは、当然、病院建設は白紙撤回という考えなのでしょうが、これらを踏まえ、7月議会での質問と重複しますが、次の10点について市長にお伺いします。1つ目は、病院建設にかかるスケジュールであります。市長は20年後、30年後を想定しながら財政推計をつくり、将来的に負担できる本市にふさわしいかどうか検証を進めるとしています。また、市長は選挙期間中、そして就任後、さらには、まちづくり懇談会において、50億円の建設費は過大であり、市民合意が得られないと繰り返し答弁し、新聞取材では、建替えは白紙撤回し、美唄にふさわしい病院建替え計画をつくることを訴えてきています。さらに9月市議会定例会において、実施設計を解除する市政報告をされたところです。実施設計をやめた場合、建設まで相当年数がかかると考えますが、今現在、市長が想定しているスケジュールについてお伺いをいたします。2つ目は、病院規模についてであります。市長は、前市長の病院建替えの建設費が過大としてきましたが、これまで何ら代替案を示してきていないところでした。このたびの市政報告では、庁内、病院にそれぞれ検討会を設置する考えを示されました。市民が1番に関心を持っているのは、市長が50億円は過大とする病院規模に対して、どの程度の規模の病院を建設しようとしているのかであると思います。このように質問しても、市長は今後設置するそれぞれの検討委員会の中で協議するとのお考えを示すことと思いますが、病院規模については前市長の時代に何年もの歳月をかけ、すでに病院関係者と協議し、診療7科目は堅持するとの考えで合意し、途中で保健センターの併設を見送るなど、総事業費の圧縮に努めてきたところです。市長のこれまでの発言を総括すると、50億円は過大であり、美唄市の将来にふさわしい病院規模の背景にあるのは、診療7科目の削減も視野に入れてのことかと思うところです。病院経営の黒字の要因は、病床数などにより交付される補助金収入が大きな要因であります。病床数を減らせば、病院運営交付金は削減されることとなり、医業費用を圧縮しなければ、病院経営が成り立たないことになります。前市長は、道や医師会などの関係機関との協議を慎重に重ねた中で、7診療科目を維持しつつ、病床数を大幅に減らさない病院規模により実施設計を進めてきたものと受け止めているところです。そのような中、市長は50億円の事業費は過大としております。当然、今後の病院建設にあたっては、病院運営交付金を見据えた規模を考えているところと思いますが、適正な病床数はどのくらいと見込み、庁内検討委員会や病院の検討委員会と協議していくのかをお伺いいたします。3点目は、実施設計及び旧看護宿舎に要した経費についてです。市長は、市政報告で実施設計を取りやめる方針を出されました。そうなれば、中止に伴う設計委託料とその内訳はどのようになっているのか伺います。また、中止に伴い病院設計の継続性がなくなるので、起債を財源とした解体した旧看護宿舎の解体費用や実施設計委託費の返還はいくらになるのか伺います。4点目は、近隣の医療機関との協議についてであります。市長は、「専門性を有する高度医療については、先進医療を有する近隣市の医療環境を活用する」とし、「砂川や岩見沢、札幌圏などの病院と連携を強める」ともコメントしており、まちづくり懇談会でも、近隣市の病院との医療連携の必要性を説明しているところであり、7月議会以降、近隣市の医療機関とどのような協議をしてきたのか、お伺いいたします。5点目は、近隣市への通院バスについてです。7月議会において、市長は通院バスについて、どの範囲にバスを出すのか、何回出すのか、財源はどうするのか、市外病院の受け入れ体制は可能なのかとの質問に対して、何ら明快な答弁はありませんでした。先月のまちづくり懇談会では、公共交通体系の整備の中で、通院バスの運行について、来年度に向け、市内の2バス事業者と3タクシー会社を想定した事業を検討するとの説明をされたとお聞きしています。通院バスを出せば、当然、医業費用として必要な費用を見込まなければならないと考えるところですが、改めて、どの範囲にバスを出すのか、何回出すのか、財源はどうするのか、医業収益が減少することで、病院経営に本当に支障がないのか、いつから実施するのか、医師会と協議した経過はあるのか、お伺いをいたします。6点目は、現施設の早期改修についてです。市長は実施設計を取りやめるとしましたが、そうなれば、病院建設はかなり遅れ、当然、老朽化したボイラーや屋上防水工事など、大規模な設備改修をしなければならないことになりますが、新病院ができるまで、今の病院を使うとしたら、どのような設備に、どの程度の費用がかかるのか、お伺いします。7点目は、病院建設と総合診療医の確保の真意についてです。市長は「総合診療医を確保するのが先で、病院建設は本末転倒」とのコメントをしておりますが、一方で、まちづくり懇談会では、「病院を建設しても、医師が来るとは思えない」との発言をされているとお聞きしていますが、この発言からすると、病院建設と医師確保には積極的ではないと受け止めるところですが、これら発言の真意についてお伺いいたします。8点目は、大学医局とのつながりについてです。院長が退職される予定となっておりますが、その後どのようになるのか、後任はどうなるのか、また、北大医局とのつながりについてはどのようになっているのか伺います。9点目は、病院職員との話し合いについてです。現病院の職員は、新しい病院について希望を持ち、また、縮小となれば、その雇用も心配されるところと思いますが、このことについての意見聴取はどのようなものだったのか。10点目は、市民合意についてであります。市長は以前の道新の取材に対して、「とにかく早くという気持ちはあるが、これからの市民との話し合い、市民合意が必要」とコメントしております。また、今回の道新取材では「市民委員会のような組織を設置し、市民合意を得る」内容のコメントをしております。市立美唄病院の建設については、これまで市民検討委員会で十分協議されてきたところでありますが、市長は、新たに設置しようとする市民委員会において何を協議するのか、お聞きいたします。次に、大綱2点目は、地域行政について伺います。伺いたい点は、空き家等対策計画についてです。空き家は年々増え続け、現在も近隣住民からの苦情に個々に対応し、持ち主への助言などを粘り強く行い、対応しているところと伺っておりますが、令和元年第2回定例会での同僚議員からの一般質問では、増え続ける空き家に対する計画的な対策を行うために、本市独自の空き家等対策計画の策定を本年度から取り組んでいるとの答弁がありました。私も本市の空き家について著しく保安上危険である、著しく衛生上に有害である、著しく景観を阻害するといった特定空き家については、計画的に対応が必要であると思いますので、空き家等対策計画の策定を早急に行い、計画を速やかに進めるべきだと思います。そこで、次の2点について伺います。1点目は、4月から行っている本計画策定について、どのようなことを行ってきたのか。2点目は、空き家等対策計画を今後どのように進めようとしているのか市長に伺います。大綱3点目は、教育行政についてです。伺いたい内容は、文化財である日本遺産に認定された東明駅舎とSL機関車についてです。かつて9万人の人口を誇った本市は、まさに石炭産業で栄え、その産業遺産は現在でも各地に点在しております。これらの産業遺産は、空知では石炭、また室蘭では製鉄、小樽では港と、道央圏における石炭、鉄鋼、港湾というテーマを鉄道で結び、かつて北海道の発展に大きく貢献した北の産業革命といわれる炭鉄港の取り組みは、新たな人とのつながりをつくり、地域の活性化を目指そうと、空知総合振興局をはじめとした取り組みが2010年から行われており、本市も炭鉄港の取り組みについて推進してきたところであります。このことについては、同僚議員から今ほど質問があったとおりで、本市におきまして、文化庁から日本遺産として5月20日に4つの遺産が認定され、その中に東明駅舎とSL機関車があります。そこで質問ですが、1つ目は、日本遺産に認定された東明駅舎、SL機関車について、市としてどのような考えをお持ちなのか。2点目は、老朽化の激しい駅舎の修繕やSL機関車の塗装など保存についてです。現在は、毎年、地元の保存会の皆さんが草刈りや花植え、清掃を行い、できる範囲での修繕も行っておりますが、どうしても限りがあります。SL機関車も毎年ボランティアで塗装を行っております。市として、修繕などに対してどのように考えているのか、教育長職務代理者にお伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、市長公約について、市立美唄病院建替えについてであります。建設スケジュールにつきましては、しっかりとした将来の見通しのもとに、医師会や市民の皆さんとの合意形成を図り、美唄にふさわしい病院建替え計画を策定し、早い段階に庁内及び院内に検討会を設置し、来年度より基本構想・基本計画を取りまとめていきたいと考えております。また、実施設計についても、私の任期の4年間のうちに取り組んでまいりたいと考えております。次に、病院の安定経営に必要な病床数につきましては、人口推計の動向や北海道地域医療構想調整会議における協議などを踏まえつつ、病院経営に必要な採算ラインの病床数を試算し、庁内及び院内の検討会において検討してまいりたいと考えております。次に、基本設計等これまでに要した経費につきましては、基本設計に2,384万9,000円、旧看護師宿舎解体の実施設計及び解体費用に1億3,536万7,000円、地盤調査費用に950万4,000円を支出したほか、実施設計については、契約金額6,242万4,000円のうち、平成30年度に1,156万円の前払い金があり、費用の総額としましては、2億3,114万4,000円でございます。このうち、すでに支出している額は、1億8,028万円となっております。ただ、今後、実施設計の契約解除に伴い、これを清算する費用が新たに発生することになります。次に、高度医療を有する広域的な医療機関との話し合いにつきましては、砂川市立病院とは、7月に美唄市医師会が主催されました救急医療意見交換会や、私が市長就任のご挨拶に訪問した際に病院長とお会いし、高度急性期医療の対応などについて意見交換を行ったところであります。今後、岩見沢市立病院とも意見交換等を行ってまいりたいと考えております。次に、近隣市への通院バスにつきましては、将来的な医療の広域連携を見据え、今後、病院建替え計画がある程度具体化した段階で、関係機関との合意形成に向けた協議を進めていくほか、運行にあたりましては、現行の地域公共交通網形成計画にある公共交通体系をさらに進め、市民の皆さんの利便性の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、現施設の早期改修につきましては、療養環境の維持や改善に向けて適切に対応していく必要があることから、特に、経年劣化が進んでいる設備について、早急に整備してまいりたいと考えております。次に、総合診療医の確保につきましては、現在は、総合診療医自体の数がまだまだ少ない状況と承知しておりますが、新しい市立美唄病院は、総合的な医療、いわゆるプライマリ・ケアの充実を目指してきたところであり、現在、市立美唄病院が日本プライマリ・ケア連合学会北海道ブロック支部の事務局を担当していることから、こうした関わりも最大限活用し、さまざまな機会を通じて、総合診療医をはじめとした必要な医師の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、大学医局とのつながりにつきましては、これまでも大学医局を訪問し、医師派遣を要請しているところであり、今後も市立美唄病院の診療体制に影響を及ぼさないよう、引き続き要請活動に力を注いでまいりたいと考えております。次に、病院職員との話し合いにつきましては、院長とは、二度、個別にお話し合いをもったほか、先月29日には、病院職員向けに院内で説明会を実施し、私の市政運営にあたっての基本姿勢や市立美唄病院の建替え計画の見直しについて、病院長をはじめ医師、看護師、医療スタッフに説明を行うとともに、意見交換を行ったところでございます。次に、市民合意につきましては、これまでの市立美唄病院建替えに向けた計画においては、財政負担に不安を抱く市民に対しまして、十分な説明がなされないまま取り組みが進められてきたと考えていることから、改めて行う財政推計と将来負担の見込み、医療を取り巻く状況などをより明確に示すほか、広く市民の皆さんのご意見をお聞きし、美唄市まちづくり基本条例第23条第1項に基づく説明・応答責任をしっかり果たしながら、合意形成を図ってまいりたいと考えております。次に、地域行政について、空き家等対策計画についてでありますが、空き家等対策の推進に関する特別措置法第6条に基づく美唄市空き家等対策計画の策定につきましては、現在、北海道空知総合振興局から、計画の策定内容や補助メニューの活用についての助言をいただきながら、過去の相談がありました空き家等のデータ整理を行っているところでございます。また、計画の内容につきましては、国が定める基本指針に基づき、計画期間や空き家等の調査、所有者等による適切な管理の促進、危険度の高い特定空き家等に対する措置、住民等からの相談への対応、計画の実施体制などを定めてまいります。次に、今後の取り組みにつきましては、この計画の策定により活用が可能となる国の財政支援措置を受けることにより、空き家等の利活用の促進や適切に管理されていない空き家等の対策について取り組んでまいりたいと考えてございます。
答弁 教育長職務代理者 高橋泰浄
川上議員の質問にお答えいたします。日本遺産に認定された東明駅舎とSLに対する考え方と修繕についてでありますが、初めに、東明駅舎とSLに対する考え方については、現在、本市にあるSLは、市指定の有形文化財となっており、今年の5月20日からは、東明駅舎と合わせ、日本遺産の構成文化財にもなっています。平日でも全国から鉄道ファンや鉄道の操業時を懐かしむ方が訪れており、今年の5月から始めている第1日曜日の半日駅舎開放、延べ5回の合計で260名以上の見学者が訪れており、これまで市で考えていたよりも注目度が非常に高いものであると認識したところですので、今後も地域の宝物として、後世へ引き継ぐための保全とあわせ、市の地域資源としての活用をしてまいりたいと考えております。次に、東明駅舎とSLの修繕についてですが、それぞれについて老朽化が進んでいるのが現状で、地元団体や企業などの協力をいただきながら、最低限の維持修繕をしてまいりました。今後は、日本遺産の構成文化財でもあることから、施設や車両の状況について、専門的な知識のある企業などの協力をいただきながら、状態を見定めつつ適切な保全に努めてまいりたいと考えております。
質問 6番 川上美樹
自席より再度お伺いをいたします。まず、大綱1点目の病院建替えについてですが、スケジュールとして、検討会は、今年度の時期に設置するのか、そこで何を議論するのかお聞きします。また、市長任期の4年間のうちに基本設計を行い、実施設計も早期に取りかかれるよう取り組んでいくとの答弁でしたが、この流れでいうと、病院は早くても6年から7年後に完成となるのではないかと思うところですが、私のスケジュール感で良いのかお答えください。また、仮に6年後、7年後になる計画が策定されるとしたら、病院医師の合意が得られるのでしょうか。あわせて、早期完成を望む市民は仕方がないとして理解すると考えるのか、市長の考えをお聞きいたします。次に、病院の規模についてです。今後の協議において、今回解除した実施設計と大きく変わらない結果が示された場合、市長はその結果をどう判断するのかお聞きします。次に、基本設計等これまでに要した経費についてです。答弁では、基本設計費、旧看護師宿舎解体の実施設計費、解体費、地盤調査費、実施設計の契約費のうち、平成30年度分の前払い金、これらの総額2億3,114万4,000円で、このうち支出済額は1億8,028万円となっており、今後、実施設計の契約に伴い、これを清算する費用が発生することとなるとの答弁でしたが、今後、返還すべき総額の財源についてお聞きいたします。次に、近隣市への通院バスについてであります。通院バスの運行について、医師会や近隣病院に対して相談したことがあるのか、また、相談した機会があった場合、どのような意見が出され、どう説明したのかお聞きいたします。あわせて、現行の地域公共交通網形成計画にある公共交通体系をさらに進めていくとの答弁がありましたが、この計画において、本当に通院バスの運行を盛り込めるのかお聞きいたします。次に、現施設の早期改修についてです。現在の病院施設の整備には4億円程度の費用がかかると聞いていおりますが、これから病院建替え計画がゼロからスタートし、まだ方針が決まらない中、これら整備を先行し、計画的に整備する理由について、お聞きいたします。次に、病院建設と総合診療医の確保についてです。市長は就任以来、病院医師と総合診療医の確保について協議したことがあるのか、あった場合、どのような協議内容であったのかをお聞きいたします。さらに、これまで全国で5,000人程度といわれている総合診療医の確保に向け、要請行動を行った経過があるのかお伺いいたします。次に、大学医局とのつながりについて再度伺います。退職する医師もおられる中、新年度の診療体制に影響を及ぼす要因があるのかどうか、お聞きいたします。最後に、市民合意について再度お伺いいたします。病院建設後の将来像と将来推計への理解が市民との合意と考えていることから、しっかりとした財政推計をつくり、説明していくとの答弁でしたが、財政推計をつくらない限り、市民に対して病院建設の説明をしないということなのかお聞きいたします。また、何をもって市民合意が得られたとするのか、その判断根拠、判断基準について市長に伺います。次に、大綱2点目の空き家等対策計画の策定について再度伺います。今後、空き家の調査を行うとのことですが、この1年間で十分検討する時間はあったかと思いますが、この定例会後、いつから調査を行うと考えているのか、また、いつまでに計画の策定を終わらせる予定と考えているのか。さらに組織体制についても、空き家等対策計画の計画作りについては、十分な体制で臨むことが必要かと思います。そのため、住宅と関係する庁内部署との連携を強めながら進めるべきかと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。次に、大綱3点目の教育行政について、東明駅舎とSL機関車について、再度お伺いいたします。今年もお盆には駅舎を一般公開しましたが、答弁では、半日の公開を5回行い、260名以上が訪れたとのことで、懐かしさや心の癒しを求め、多くの人が集まる場だと私は思います。そこで、駅舎の修繕や周辺の景観の整備などをぜひ進め、人の集まる居心地のよい場所にするべきだと思います。修繕や景観を整備するための財源ですが、過去の一般質問にて、文化財のクラウドファンディングについて検討すると伺っておりましたが、その取り組みについて、市単独ではなく、東明駅保存会などの地元団体との協力関係を持つ方が目標達成につながると考えますが、市の考えとしてはどのようなものなのか、教育長職務代理者にお伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えします。まず1点目の検討会の設置時期につきましては、年内の早い段階で、庁内及び院内にこれを設置し、これまで積み重ねてきた医療現場の議論や病院長をはじめとした医療スタッフのご意見等を踏まえるとともに、地域連携の強化に向けた議論や検討を行い、美唄にふさわしい病院建替え計画案の策定に向けた取り組みを進め、早期に実施設計まで取りかかれるよう取り組んでまいりたいと考えております。2点目の病院の規模についてでございますけれども、人口推計の動向や北海道地域医療構想調整会議における協議などを踏まえつつ、地域に求められている病床タイプと安定的な病院経営に必要な病床数等を検討するなど、将来を見据えて、美唄にふさわしい建替え計画にしていきたいと考えておりまして、現時点では、具体的には規模を何病床ということでお答えすることはできないところでございます。これから検討するということでございます。3点目の実施設計の契約解除に伴う清算費用につきましては、契約解除後、契約業者との協議が整い次第、今後、補正予算案として、議会にご提案申し上げたいと考えているところでございます。その財源につきましては、病院が厳しい状況にありますので、一般会計が負担するべき経費だと考えております。次に、通院バスでございますけれども、運行につきましては、医師会や近隣病院への投げかけをまだ具体的に行っておりませんが、今後、病院の診療科など、経営形態が具体化した段階で協議を行ってまいりたいと考えております。また、地域公共交通網形成計画を推進するための検証をこれから行うという形になってございますから、今後、市民の皆さんをはじめ、交通業者と行政が共に支え合うための合意形成、こういったものにしっかり努めてまいりたいと考えております。計画の見直し段階で、通院バスについてはしっかり検討を行っていくということでございます。次に、現施設の改修につきましては、新たな病院建設計画による病院建設を急ぐ一方、それまでの間、適切な療養環境の維持を図るため、経費をよく見極め、抑制しながら、必要な修繕等を早期に行ってまいりたいと考えております。次に、総合診療医の確保でございますけれども、市立美唄病院職員との意見交換で、総合診療医はニーズの高さに比べ、まだまだ供給といいますか、数が育成されていない、少ないということです。それから、現場の医師らは専門医であっても、総合診療医と変わらない気持ちをもって診療されているということを伺っているところでございます。私としましては、日本プライマリ・ケア連合学会北海道ブロック支部の支部長ともよく相談しながら、今後の医師確保に向けた取り組みにつなげてまいりたいと考えております。次に、医局とのつながりでございますけれども、現在、医局から出張医を派遣していただいている診療科は、来年度も引き続き、ご協力いただけるよう要請するとともに、常勤医師の確保につきましても、より充実が図られるよう、医局との関係性をこれまで以上に大切にしてまいりたいと考えております。次に、市民合意につきましては、財政推計等に基づく将来負担や医療を取り巻く状況など、しっかりとした情報提供をしながら、市民の皆さんに判断していただく必要があると考えております。このため、市民の皆さんの声をお聞きする場を十分に設定し、市民の皆さんの疑問や不安に対して納得が得られるよう、十分な説明を尽くすとともに、さらに市議会においても慎重審議をいただきながら、合意形成を図ってまいりたいと考えております。いずれにしても、市民が主権者ということでございまして、民意といいますか、市民の意思をしっかり踏まえながら、市民が判断できる情報提供をしっかりしながら進めていく、それがしっかりとした合意形成につながると考えております。次に、空き家等対策計画の策定時期についてでございますけれども、今月から現地調査を開始し、来年度から所有者へのアンケート調査を行うことにより、来年度中をめどに計画を策定してまいりたいと考えております。次に、組織体制についてでありますが、現在、建築技師1名が都市建築住宅課と兼務し、本計画の策定に取り組んでいるところでございますけれども、今後も計画策定や令和3年度からの事業着手に向けて、さらに必要な組織体制の充実に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長職務代理者 高橋泰浄
川上議員の質問にお答えいたします。文化財のクラウドファンディングに対する協力体制についてでありますが、文化財などを適切に保存するためのさまざまな財源確保の1つの方法にクラウドファンディングがありますが、実際にクラウドファンディングを行う際には、関係する地元団体の協力があることで、目標額の達成に非常に近づくものであると考えております。現在、駅舎やSLの修繕について、専門知識のある企業に対し、概算額の調査を依頼しているところでありますので、金額などがまとまりましたら、クラウドファンディングの実施に向けて、関係する団体等と相談しながら、多くの方々の協力が得られるよう取り組んでまいりたいと考えております。
質問 6番 川上美樹
自席より再度お伺いいたします。大綱1点目の病院建設について伺います。市立美唄病院の建替えを選挙公約の大きな論点にし、市民の負託に応え当選した限り、質問の各項目については、多くの市民がわかる、理解できる内容の答弁でなければならないと考えるところです。答弁を伺いましたところ、具体性があまりなく、大変残念に思います。また、先ほど違約金等の返還金については、一般会計からとのことで、当時14万円ほどの市の貯金、いわゆる財政調整基金ですが、現在は、市の貯金である財政調整基金は9億円ほどとなっておりますが、その中から返還するという考えでよろしいでしょうか。そして、今までの建設計画についてですが、市にマッチしないということを主張されておりましたので、どのような規模で、どのような部分を変更していくのかという、いわゆる代替案、今までのはよくない、だから私はこうしたいのだという、かわりになる原案を具体的に示す必要があると思います。そのときそのときで説明が変わったり、今後協議します、早急に対応しますと言いながら、具体案がない抽象的な答弁を繰り返すことは、市民主体のまちづくりどころか、市民不在のまちづくりと言われても仕方ないと思うところです。7月議会でも申しましたが、市長になったら考えるという姿勢であったら、これは市長として大きな問題と考えるところです。市長は、市民主体のまちづくりを掲げ当選されました。しかし、今の答弁では、多くの市民は納得できない、そして我々議員も市民に説明できない、その場しのぎ、思いつきの答弁では、市政の運営はできないと思います。私は、実現の可能性が極めて少ない公約を掲げ、職員に課題を押しつける市政が、本当に市民主体のまちづくりにつながるのか、今の答弁を聞き、大きな不信感を持たざるを得ません。市立美唄病院の建設は喫緊の課題であります。ピンチはチャンスに変えられます。さまざまな立場・意見はありますが、病院建設をめぐって市民が二分されたようなまちにならないよう、市民に愛され、市民が市外の人にも自慢できるような良い病院を目指し、美唄に公立の市立病院があって良かったと思ってもらえるような新たな取り組みを早急に行うべきだと思います。新しい市立病院のソフト面とハード面のあり方について、市長にお伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
市立美唄病院の建替えに関する具体的な内容というご質問でございますけれども、私は、12カ所の地区懇談会、それから病院の職員への説明会でもお話ししましたけれども、基本的に、これから美唄を取り巻く環境、特に施設については、1回建てれば、やはり30年、50年の利用という形になると思ってございます。そういった中で、やはり30年後、50年後を見据えた取り組みを考えながら、そういった観点から、これからの施設整備のあり方を考えなければならないと、私はそのように考えております。すでにご承知かと思いますけれども、国の推計、社会保障人口問題研究所でも、現時点から20年後、人口は約半分になるという予想になっております。今、約2万1,300人ぐらいですけれども、それが約1万人になるという、このような現実がございます。さらには高齢化率、65歳以上の人口に占める割合、現在は42%ぐらいでございますけれども、それが20年後は約56%、約6割近くになる、このような厳しい現実を想定されているわけでございます。これは、今まで日本全体も人口は増加しましたけれども、2008年、2010年あたりから、人口が逆に減ってきているのです。そういった中で、単に国内的な過疎・過密というレベルではなくて、要は日本全体が人口減少に繋がっているという非常に厳しい環境にあると私は思っております。さらに推計でいけば、21世紀末ですが、あと80年後には、なんと日本の人口が半分以下になると、そのような予測も出ております。そういった中で、今回12カ所の地区懇談会に行って、直接市民の皆さんの暮らしの状況について意見交換したわけでございますけれども、非常に厳しい環境です。想像以上にこの10年間によって、大きく地域を取り巻く環境というのは変わっていると考えているところでございます。当然、財政規模、かまどにつきましても、人口が半分になれば限りなく半分に近づくという中で、今後、今維持している行政サービスをどこまでやっていけるのか。水道料、下水道料の値上げの問題もございます。介護保険の保険料の問題もございます。教育も今、中央・東を見ても、大規模校、50年以上建築年次が経ってございます。これも建替えをしなければならない。庁舎も古く耐震化ができていない。もちろん病院もそうです。そういった諸々の中で、なおかつ将来的に人口が減り、財源が厳しくなるという中で、やはり厳しい選択をせざるを得ない。少なくとも今までの病院の検討経過を見ますと、従前の発想によって、なかなかそのような視点がむしろ欠けているのではないかと私は思ってございます。そういった中、結果として市民の疑問に答えられない状況の中で推移してきたのがこの間の経過だと、病院問題については思ってございます。実質、これまでの議会議論の中でも縮小すべきだという批判があったわけでございまして、特に、特別委員会の中でも議会の中でも、記録を読みますと、縮小すべきだという議論になっていたわけでございまして、私はむしろ、そういったこれまでの市長の考え方の転換といいますか、これまでの選挙前の議会の縮小に向けた議論経過、こういった経過を踏まえたら、今私がやっている見直しの形というのは、当然、いわばそういった議会もあり、市長の意を大した形の見直しに繋がっていくと考えているところでございます。そういう意味で、民意といいますか、市民の意思をしっかり踏まえながら、新たな計画を見直すと。それにまつわるいろいろな問題は出てきますけれども、そういった問題もしっかり課題解決しながら、新しい病院づくり、厳しい将来を見通した中でも、持続可能な本当に実現できる病院づくりを進めていきたいと考えてございます。