みんなの議会

紋別市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日

(1)市政執行方針について/(2)市長公約と山﨑市政の具体化について/(3)市長公約に弊害となるものについて/(4)新庁舎建設に伴う財政について/(5)ゼロカーボン宣言について/(6)広域紋別病院企業団について/(7)㈱紋別観光振興公社について

2026年3月9日、紋別市議会の一般質問で、保村幸二議員が「市政執行方針について」「市長公約と山﨑市政の具体化について」「市長公約に弊害となるものについて」「新庁舎建設に伴う財政について」「ゼロカーボン宣言について」「広域紋別病院企業団について」「㈱紋別観光振興公社について」について質問し、市長 山﨑彰則、財政課長 菅原雅志、環境生活課長 笠井愉之が答弁しました。

質問者
保村幸二 議員
答弁者
市長 山﨑彰則、財政課長 菅原雅志、環境生活課長 笠井愉之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 保村幸二

私は、市民の声を代表して、さきの通告に従い、以下、質問いたします。市政執行方針についてであります。昨年6月、市民の圧倒的な支持と大きな期待の下、山﨑市政が誕生いたしました。早いもので、間もなく1年を迎えようとしております。今回の市政執行方針は、山﨑市長にとって初めての本格予算となり、市民も山﨑市政4年間の目指すべき方向が示されるものと期待と関心を寄せていた令和8年度の市政執行方針であったのではないかと思っております。しかし、今議会の冒頭で示された市政執行方針を見て、私は啞然といたしました。また、これを目にした多くの市民も同様の感想であったのではないかと思っております。あとは、厳しく一言で言ってしまえば、予算説明にすぎないというのが私の率直な感想であります。方針を、以下、一部述べさせていただきます。令和8年度は、私が市長に就任してから初めての市政執行となりますので、基本的な考えを述べさせていただきます。私は、まちづくりにおいて、一番重要なものは人であると考えており、人を大切にすることを政治の基本としております。地域を支える事業者、現場で汗を流す働き世代、家事や育児に奔走する子育て世代、未来を担う子どもたち、そして老後を穏やかに過ごす高齢者の方々など、このまちに住む誰もが「尊重されている」と実感できるようなまちづくりを進めてまいりたいと考えております。勤勉で優しい紋別の市民性に溢れた、市民一人一人が誇りと希望を持てる紋別の実現をゴールと定め、令和8年度は、まちの指針となる総合計画の策定を進めてまいります。そして、私は、このまちの新たな始動のかじ取り役として、難局を恐れず、全力で取り組んでいく決意でありますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。このように述べられております。言語明瞭、意味不明であります。これでは、山﨑市長が考えているまちづくりの内容とは、総合計画を策定し、取り組むということとしか私には読み取れません。しかし、総合計画策定の通常的なスケジュールでいくと、策定には2年程度の時間を要すると聞いておりますので、山﨑市政1期目は総合計画を策定して終わりということなのでしょうか。これでは、山﨑市政の残された3年間でどういうまちづくりを具体的に行っていくのか、理解できないのであります。そこで、この方針で述べられているまちづくりを進めるために残された3年間で山﨑市長は何をどう取り組んでいくのか、具体的に、何のために、何を、いつ、または、いつ頃までをめどにというふうに私たち議会にも市民にも分かりやすい言葉と表現でお知らせください。次に、市長公約と山﨑市政の具体化についてお尋ねいたします。市長が昨年の選挙時に発表された選挙公報、政策ビラに記載されている市民との約束である公約について、今回の市政執行方針の中で何ら触れられていない以下の事項についてお尋ねをさせていただきます。質問の1点目でも申し上げましたが、いつ頃までをめどに取り組まれているかなど具体的な答弁をお願いいたします。市長選挙時、「チェンジ&チャレンジ! 紋別新時代へ!」として掲げていた項目のまず、市政を正すことについてであります。市長は、市民の声が届かないまちではいけないと声を大にして叫ばれ、不正の温床を断つ組織改革、市民に身近な市役所づくりを積極的に進めると公約されております。また、選挙期間中のユーチューブでは、より具体的に、市役所の信頼回復、公平な人事制度、若手が挑戦できる組織風土、市政情報の見える化を進め、風通しのよい行政を実現しますとありますが、移動市長室の開設の公約も含め、これらの取組についての項目ごとに、いつ、どのような方法で取り組まれるのか、お知らせください。次に、命を支えるについてであります。前市長時代からもう10年以上経過するオホーツク福祉園の移転改築については、オホーツク福祉園の老朽化が一段と進み、もう待ったなしの状況であり、市長公約にもオホーツク福祉園の移転支援として打ち出されております。これを受け、市長就任後、私たち会派・市民の声との市政懇談の中でも、今年8月にも予定されている補助金申請時をめどに、建設資金面を含めて、市の取組姿勢を打ち出すよう要請もさせていただいたところであります。オホーツク福祉園の利用者や職員のほか、父母の会からの強い要望があることも山﨑市長は十分理解されていることとは思いますので、今の状況と今後の見通しについてお知らせください。次に、まちを支えるについてであります。紋別経済センターの建設支援とありましたが、現在までの状況と今後の見通しについてお知らせください。また、新築するとその建設資金は20億円程度と聞いております。今後厳しくなると予想される市の財政状況からして、この際、新庁舎との建設と併せ、文化会館の教育委員会スペースを紋別商工会議所スペースとすることも一案かと私たち会派で議論しておりますが、いかがでしょうか、所見を伺います。次に、暮らしを守るについてであります。紋太の湯をリニューアルし、高齢者の無料化を図ることについて、前市長時代に風呂を併設した高齢者福祉センターはつくらないとの方針が打ち出されました。幸町、本町、港町、花園町、南が丘町などに住まわれている高齢者からは、住居に近く、交通結節点であり、買物もでき、保健センターにも近い紋太の湯をリニューアルし、曜日や時間を決めて高齢者利用日を定め、無料化を図る案には大賛成との声が選挙戦を通じて多数寄せられておりますが、今後の取組についてお知らせください。次に、未来につなぐについてであります。2拠点移住促進で人口減少に挑むことについてお尋ねします。釧路市では暑い夏を涼しい釧路でとのキャッチフレーズで、2拠点居住も定着しているとお聞きしておりますが、毎年繰り返される酷暑の中で北海道紋別市の快適な夏を提供することは地域特性とも合致し、さらには、涼しい夏を日本国民に提供することが紋別市の使命であり、義務でありさえすると思っておりますが、市長公約に掲げた2拠点移住促進で人口減少に挑むをどう取り組まれているのか、お知らせください。次に、市長公約に弊害となるものについてであります。市長が目指す公約に基づけば、前市長から引き継がれてきた政策や、20年以上前から継続してきた事業や政策の中に、山﨑市長にとって、これから進める政策の実現に弊害となるものがあるのではありませんか。つまり、市長が考える紋別市にとって負の遺産となり得るものが数多くあるのではないでしょうか。具体的におっしゃりにくいこととは思いますが、ぜひ、昨年の選挙で選ばれた紋別市のリーダーとして、この先、勇気を持って取り組んでいただきたいと思います。これから紋別市の財政は誰も経験したことのない未知の領域に足を踏み込むかもしれません。昨年、私が一般質問で申し上げた終わりの始まりを迎えることのないように行政運営をしていただきたいと考えますが、将来の考え方をお聞かせください。次に、新庁舎建設に伴う財政についてであります。新庁舎建設に伴う今後の公債費、つまり、毎年の返済予定額についてお聞きしたいと思います。まだ検討段階かと思いますが、最終的な基金の取崩し想定額と起債借入額と予測される金利についても詳しくお聞きいたします。次に、ゼロカーボンシティ宣言についてであります。紋別市では、紋別市環境基本条例に基づき、環境保全に関する取組を推進するため、第2次となる紋別市環境基本計画を策定いたしました。計画期間は、令和5年を初年度とし、令和14年度を目標年度としております。また、令和3年7月に紋別市はゼロカーボンシティ宣言を表明し、地球温暖化の抑制のための適応策や緩和策などにより、温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするための実行計画―紋別市地球温暖化対策実行計画についても同時に策定いたしました。計画期間は、環境基本計画同様、令和5年度を初年度とし、令和14年度を目標年度としています。そこでお尋ねいたしますが、宣言後の取組として、現在の推進や進捗について、確認のため、具体的な実行手段や今後の実効性の高い取組についてお聞きいたします。次に、広域紋別病院企業団についてであります。経営改善を求められている広域紋別病院企業団についてお聞きいたします。本年度の予算額には、広域紋別病院企業団負担金約5億8,000万円、拡大分として約8億2,000万円、経営支援分として10億円、合計約24億円の予算が組み込まれております。単刀直入に、経営の立て直しや改善策など、あらゆる模索をされているようですが、本当に企業団の存続は大丈夫なのでしょうか。今後の紋別市の経済情勢が揺れ動く中で、こうも毎年20億円以上の予算の計上を続けることは難しくなると思いますし、広域紋別病院企業団規約第14条のルールに基づけば、経営赤字が生じれば、100%、紋別市が負担すると書かれている以上、拠出しなければならないものですが、今後、一般会計からの繰出しや基金の拠出を含め、行政運営や企業団維持をいかに進めていくべきか、市の見解をお知らせください。また、先日の新聞報道に、市立室蘭総合病院が2027年に閉院という記事が掲載されておりました。閉院理由は、一般会計からの繰出金で支援している市が、将来、財政再建団体に転落する可能性が生じたことが理由とのこと、今後、北海道内自治体の動向に影響を及ぼす可能性があるとの報道がありました。これについて、紋別市にとって、対岸の火事ではなく、他山の石とすべきと私は考えますが、紋別市の見解をお聞かせください。次に、株式会社紋別観光振興公社についてであります。約1億6,000万円もの追徴課税を背負うこととなった紋別観光振興公社について、その後の支払いは完了したと報道で知りました。市が大株主であれば当然ご存じだと考えますが、どのような手法で支払いを完了したのか、お知らせ願いたい。また、お知らせいただいた内容次第では、令和8年度の予算にも紋別観光振興公社に対する予算が盛り込まれている関係上、予算案の可否にする判断材料の一つとさせてもらいますので、詳しい答弁を求めます。以上で質問を終わります。再質問については留保いたします。(降壇)

答弁 市長 山﨑彰則

それでは、保村議員のご質問にお答えいたします。初めに、市政執行方針についてでありますが、本方針では、私の市政に対する考えとともに、令和8年度に実施を予定している新規事業等について述べさせていただいており、各事業は総合計画に基づき展開されていくべきでありますが、現状では計画は策定されていないことから、総合戦略等の各計画に基づく事業、取組や課題解決のため、現時点で対応が必要な事項について事業化したところであります。総合計画の策定には時間を要しますが、指針となる本計画を中心に据え、まちづくりを進めていく考えは私の一貫した方向性であり、計画策定をゴールとはせず、最終的に誰もが尊重されていると実感できるまちづくりが実現できるよう、今後も、必要な事業について、議会の皆様のご理解を得ながら取り組んでまいります。次に、市長公約と山﨑市政の具現化についてであります。不正の温床を断つ組織改革、市民に身近な市役所づくりについてでありますが、不正の温床を断つ組織改革のうち、市役所の信頼回復につきましては、令和6年2月、紋別市不正事案等検証委員会からの検証報告を受け、各種研修の実施、随意契約ガイドライン及び契約区分準拠規定の見直しなど、再発防止策に取り組んでまいりました。今後は、紋別市不正事案等調査特別委員会より提出される最終報告を受けた後、改めて再発防止策等を講じるなど、信頼回復を図ってまいりたいと考えております。公平な人事制度及び若手が挑戦できる組織風土につきましては、評価の基準を明確化し、一貫した基準の下での人事評価制度の運用が必須であり、評価結果を職員にフィードバックすることで職員の納得感を高め、特に、若年職員のモチベーションの向上が図れるものと考えております。また、若手職員の意見や発想を柔軟に受け入れる体制を構築することも必要であると考えており、職員間のコミュニケーションを活性化し、協力して目標を達成できる職場環境を目指してまいります。市民に身近な市役所づくりのうち、移動市長室の開設につきましては他自治体の事案等を参考に研究を進めているところでありますが、令和7年第4回定例会で野村議員のご質問にお答えしたとおり、市長への手紙や市長へのメールにより、市民の皆様より直接多くのご意見をいただいており、そのご意見に対して、私が直接目を通し、丁寧に回答させていただいております。また、私自身が、直接、市民の皆様のところに伺い、意見交換を行うことの重要性を感じており、これまでも地域の会合などへ積極的に参加させていただきました。基本的には、今後も、これらの方法を活用し、市民の皆様との対話を深め、身近で信頼される市役所づくりを推進していく考えであります。オホーツク福祉園移転支援の状況と今後の見通しについてでありますが、紋別市百年記念福祉会が運営するオホーツク福祉園とこまくさ学園の移転改築につきましては、施設の建設に当たり、当初、鉄筋コンクリート造での建設を予定しておりましたものの、近年の資材価格や人件費の高騰により、建築構造を木造平家建てに変更して経費を抑え、令和8年度に国の社会福祉施設整備事業費補助金の申請を行い、令和9年度より移転改築事業を着工する予定でありますが、法人の現在の経営状況を踏まえると、建築構造を変更し、経費を抑えてもなお資金が不足すると伺っております。市といたしましては、施設の移転改築に当たって、入所者の方々が安心して暮らせる環境整備を第一に考え、その家族の切実な願いを実現することが重要であると認識しておりますので、まずは、法人として果たすべき責務である上渚滑地区における地元住民の理解を得た上で事業を進めていただきたいと考えており、資金面においての支援につきましては、国の補助金の採択状況にもよりますが、法人より要望などがあった際には、その内容を精査し、協議してまいりたいと考えております。経済センター建設支援の見通しについてでありますが、紋別商工会議所からの要望に基づき、市民の交流スペースや防災拠点等を兼ね備えた公共的な複合施設の建設について内部協議を進めてきたところでありますが、新庁舎の建設など、今後、大規模な公共施設の建設を控えている中、新たな経済センターの移転に伴う財源の確保や維持管理経費など、市の財政運営に与える影響について慎重に検討しなければならないと考えているところであります。文化会館等の既存施設の活用につきましては、施設の有効活用と財政負担の軽減を図る上で重要な視点であると認識しております。今後につきましては、新庁舎移転に伴う既存施設の利活用や改修費用の支援等も視野に入れながら、市内商工業者の支援拠点等として十分な機能を担うことができる施設の整備に向け、紋別商工会議所との協議を進めてまいりたいと考えております。紋太の湯のリニューアルと高齢者の無料化についてでありますが、施設のリニューアルにつきましては、移転、建て替え、もしくは、大規模改修に伴い、多額の費用を要すること、高齢者の無料化についても入浴料の減収や高齢者に対応する人材確保等が課題であることから、施設の運営を行っている紋別ニューシティ開発公社の経営状況や運営支援を行っている市の財政負担に鑑みると、引き続き慎重な議論が必要であると考えております。しかしながら、紋太の湯は、市内唯一の温浴施設として、多くの市民、観光客の方に利用されており、中心市街地の活性化にも大きく寄与している施設であることから、利用者の方が安心して入浴できる環境の整備とサービスの向上を図ることが喫緊の課題であると認識しております。令和8年度におきましては、浴場内の防カビ工事に対する支援について予算計上をしているところであり、老朽化が進む施設の維持と利用者の安全性の確保を図りながら、リニューアルや高齢者の無料化など、今後の施設運営の方向性について紋別ニューシティ開発公社や関係機関との協議、検討を進めてまいります。2拠点居住と移住促進の取組についてでありますが、現在、本市におきましても、おためし暮らし住宅の利用のほか、令和8年度開始の保育園留学事業、移住PR動画を活用した広告展開等により、冷涼な気候、災害の少ない地域であることなど、本市の地域特性をPRしながら、2拠点居住及び移住の促進、関係人口の増加に取り組んでいるところであります。今後につきましても、既存の取組と併せ、国が新たに創設するふるさと住民登録制度など、国や北海道の移住促進制度の活用と観光施策や住宅施策と連携した取組を検討するなど、本市の地域特性や観光資源を生かした情報発信を行うとともに、移住希望者が暮らしやすいと思える環境の整備を図りながら、2拠点居住と移住の促進に努めてまいります。次に、市長公約に弊害となるものについてでありますが、私は、このまちの持続的展開に資する事業、成果が上がっている事業につきましては、事業成立の経過云々にかかわらず、しっかりと継続していく考えであります。長年続いてきた弊害と一言で片づけられるものではありませんが、限られた人員や財源の中で、真に必要な事業なのかどうか、各担当との政策協議の中で、事業経過等を踏まえ、十分に効果検証した上で統合や廃止について精査を行い、健全な行政運営に努めてまいります。次に、新庁舎建設に伴う財政についてでありますが、新庁舎建設に伴う今後の公債費、毎年の返済の予定額につきましては、令和8年度当初予算、継続費において計上している起債予定額の約66億円を令和8年2月時点の金利2.3%、期間25年で借り入れる場合、毎年、約3億8,000万円を返済することとなります。最終的な基金取崩しの金額の想定額と起債額、予測される金利につきましては、現状、基金の取崩しは約20億円を計画しておりますが、毎年の起債返済額を軽減するため、さらなる基金の取崩しを検討しております。具体的な案といたしましては、基金の取崩しを10億円増額し、30億円とすることにより、起債額が56億円に減額されることから、毎年の返済額は約3億3,000万円に軽減されると試算をしております。今後の金利につきましては予測が困難でありますが、仮に金利3%まで上昇した場合の試算では、基金の取崩しを30億円としても毎年の返済額は3億5,000万円になると予測しております。新庁舎建設に伴う財政措置につきましては、令和7年第4回定例会で橘議員のご質問にお答えしたとおり、他の公共施設の整備計画を考慮した上で、令和9年度末の建設工事完了まで、金利の変動状況などを踏まえ、都度、検討を重ね、市民負担を極力抑えられるよう努めてまいりたいと考えております。次に、ゼロカーボン宣言についてでありますが、現在の推進や進捗及び具体的な実行手段につきましては、温室効果ガスの削減を着実に実施するためには全庁的な協力体制が不可欠であります。しかしながら、全庁的な実施体制はもとより、市民一人一人のゼロカーボンに対する機運醸成が図られているとは言い難く、全市一丸となって取り組む推進体制の構築が課題であると認識しております。本市の各公共施設では、順次、照明設備のLED化を進めているほか、住環境ゼロカーボン化推進事業におきましては、市民に省エネ住宅への改修や太陽光パネルの設置に対する補助を実施しております。また、株式会社JEPLANと地域循環共生圏推進に関する連携協定を締結し、ケミカルリサイクルの手法によるペットボトルの水平リサイクルを推進するとともに、本年度完成予定の新紋別リサイクルセンターでは、従来の容器包装プラスチックに加え、新たに製品プラスチックを資源化の対象に追加し、石油資源の使用削減と二酸化炭素排出の抑制に大きく貢献してまいります。今後の実効性の高い取組につきましては、温室効果ガス排出量削減に大きな効果がある再生可能エネルギーの利活用については、特に太陽光発電施設の設置に対する適正なルールづくりが必要であるとの紋別市環境審議会の答申を受け、施設の設置に関する実効性の高いガイドラインを策定してまいります。今後は、全庁的な機運醸成を加速し、市民、事業者、行政が一体となり、本市の豊かな環境を次世代に引き継ぐ脱炭素社会の実現を目指してまいります。次に、広域紋別病院企業団についてでありますが、令和8年度予算における広域紋別病院への負担金、貸付金等が合計で約24億円に上る点につきましては、議員ご指摘のとおり、本市の財政運営にとって極めて重い負担となっております。企業団規約に基づき、発生した赤字については本市が負担することとされており、この状況が長期化すれば、将来的に本市の財政運営に多大な支障を来すというご懸念も十分に理解するところであります。私自身、市長就任に当たり、この数値を改めて精査し、その責務の重さに身の引き締まる思いであります。しかしながら、広域紋別病院開設の原点に立ち返る必要があると認識しております。かつて、この地域には北海道立紋別病院がありましたが、医師不足により、救急医療体制の維持が困難となり、地域医療は崩壊の危機に瀕しました。その際、市民の命を守り抜くという強い意志の下、本市と近隣自治体が結束し、自らの責任において地域の医療を確保すべく設立したのがこの一部事務組合による広域紋別病院であります。開設から時を経て市の行政をあずかる市長という立場となりましたが、広域紋別病院がこの地域における唯一の救急・2次医療のとりでであるという事実は当時といささかも変わってはおりません。先般報道がありました室蘭市の事例では、近隣に代替機能を有する総合病院が存在し、機能分担や集約化が可能であったという背景がございます。他方、本市におきましてはこれに代わり得る医療機関が存在いたしません。こうした地理的条件や医療提供体制の決定的な相違を勘案いたしますと、本市におきましては、事業からの撤退や病院の閉院といった選択肢は現実的に取り得るものではないと認識しております。仮に財政上の課題を理由として支援を放棄することとなれば、それは、直ちに地域医療体制の崩壊を招き、ひいては、市民生活の安全と安心を根底から損なう結果となります。したがいまして、単に過去の経緯を踏襲し、漠然と財政支出を行うということは決していたしません。そのため、病院の運営主体である企業団に対して、設立時の理念を守りつつも時代に即した経営改革を断行するよう強く求めてまいります。具体的には、企業団が現在進めている経営強化プランに基づき、新年度は医師数20名を超える診療体制でスタートできることや病床機能の転換を実施することが報告されております。こうした収益改善に向けた取組の進捗を注視しながら、市の財政負担を軽減できるよう、構成団体の長として厳しく求めてまいります。次に、株式会社紋別観光振興公社についてでありますが、どのような手法で支払いを完了したかにつきましては、自己資金に加え、民間企業及び金融機関から資金を調達の上、納税したとの報告を受けております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

質問 3番 保村幸二

まず、市政執行方針、そして、市長公約と山﨑市政の具体化について、市長公約に弊害となるものについての3点の答弁はおおむね理解いたしました。答弁のとおり、ぜひ、有言実行していただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。1点だけ、市長にお答えをお願いいたしたいと思います。市長公約に掲げているオホーツク福祉園の移転支援についてです。これは、前市長のスタイルとは違いますけれども、移転支援は間違いないですか。

答弁 市長 山﨑彰則

お答えをさせていただきます。移転支援に関し、移転の支援の方法にはいろいろとあると思いますが、当事業所として、どのような移転を、どの場所になど、いろいろな具体策があると思うのですけれども、まずは、補助金をもらうに当たり、市からの意見書を添えなければなりません。それに対しては、何ら私どもとしては異論なく、意見を述べさせていただきたいなと考えております。ただ、資金的な問題に関し、国にどのような形で支援をしていただけるのか、不足額がどのくらい発生しているのか、規模は適正なのか、これらについて私たちがどうぞというものではなく、まずは要望を受けておりますので、しっかりと話し合い、無理なく進めていきたいと思っています。支援をするかしないかに当たっては、人的な支援、意見的な支援、そして、金銭的な支援、どれも慎重に皆さんと話し合いながら進めていきたいと考えております。支援を全くしないという答えではございません。そこはご理解をいただきたいと思います。

質問 3番 保村幸二

理解いたしました。ありがとうございます。せんだって、私は福祉園に行って内部を見せていただきました。外装も内装も、隅々まで、男女の住む棟を閲覧させていただいて、痛切に思ったのは本当に老朽化が進んでいるなということでした。内部の事務所、トイレ、宿泊するスペース、お風呂、全てにおいて古くなっており、よく我慢して使っているなと思いました。もう待ったなしの状況だと思っていますし、適切に本当に対処してもらいたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。質問の内容を変えます。飛びますけれども、新庁舎に関わることでございます。先ほどの答弁内容で20億円から30億円という考えもあると聞きましたけれども、現在の基金の令和8年度末の残高の見込みで、公共施設等整備基金については、現在、79億円ほどあると理解しております。ただ、シミュレーションで、例えば、40億円の取崩しや50億円の取崩しということも考えてみてよろしいのではないかと思います。見解をお尋ねいたします。

答弁 財政課長 菅原雅志(財政課長は2026年3月まで)

お答えいたします。令和8年度の当初予算では、20億円の基金を入れるというような継続費の予算組みをしてございまして、市長答弁にもありましたとおり、現在のところ、30億円までの基金の取崩しというのは議員の皆さんにも、都度、話をしているところです。令和7年度のふるさと納税で想定以上にご寄附をいただいていることもあり、8年度の予算において、公共施設等整備基金のほうに15億円の積み増しをさせてもらっています。ただ、議員がおっしゃっているような40億円や50億円という金額になりますと、基金残高は、先ほどもおっしゃっていたとおり、令和8年度末で79億円程度になりますが、他の公共施設への資金のことも考えなくてはならないこと、また、起債のほうは有利な交付税措置がございまして、借入額66億円、金利2.3%の25年償還で試算したところ、利息も含め、32億円程度の交付税措置があるというような推計結果だったことから、バランスを取った財政運営のためには国のこういった起債を運用したほうがいいという判断もございます。このようなことから、単年ではなく、将来を見据えた財政運営を含めた基金の取扱いを今後も検討していきたいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

質問 3番 保村幸二

今の答弁は理解しました。しかし、100年に1回なのか、50年に1回なのかは分かりませんけれども、高い買物を紋別市はしたわけで、将来の負担が広がらないよう、今ある基金を崩して思い切ったことをやってほしかったなという思いでお聞きしたのです。そうした私の発言も理解していただければなと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。次ですが、また質問内容を変えまして、ゼロカーボンシティ宣言についてであります。これは令和3年度に宣言されましたよね。今は令和8年です。そして、これは中期計画ですから、令和15年以降はまた最終のほうになると思うのですが、紋別市地球温暖化対策実行計画の中に区域施策編というものがあるのです。その中で、温室効果ガスの排出量が書かれている部分があるのですが、平成25年には34万2,000トンCO2、そして、令和元年度には30万トンCO2の排出量となっています。しかし、令和12年度には、30万トンから29万6,000トンと、4,000トンしか減っていないのです。宣言はしたけれども、ゼロカーボンになっているのか、私はそう思うのです。また、いろいろなところを調べると、国は2050年までに温室効果ガスをネット・ゼロにするという方針でやっているのですけれども、平成25年には34万2,000トン、令和元年度には30万トンのCO2の排出量になっているというのはどこの数字を拾ったのでしょうか。私は独自計算したのですが、こういう数字は出てこないのですよ。どうやって出したのか、聞かせていただけませんでしょうか。

答弁 環境生活課長 笠井愉之

お答えいたします。温室効果ガスの排出量につきましては、国が公表してございます二酸化炭素排出量の現況推計データというものでございます自治体排出量カルテを参照しています。本市の持つ排出特性や施策の検討のための指標として国が各種統計を用いて公開しているものでございますけれども、そこに全国の政府統計や都道府県の炭素排出量を簡易的に案分した数値を当てていまして、精度にはやはり限界があります。そのため、本市の各部門での取組がダイレクト、タイムリーに反映されないということがデメリットとしてはあります。対しまして、正確な排出量を求めたい場合につきましては、独自の市の取組を積み上げていく方式でデータを蓄積する必要があるのですけれども、この積み上げ方式に関しましても、サンプルで抽出するなどの方法を取るのが一般的で、サンプルを提供していただく市民や事業者の協力も必要です。そうしたことから、継続的な観測や積算にはまだハードルがありまして、現況は自治体排出量カルテを参照させていただいております。

質問 3番 保村幸二

二酸化炭素の排出のことで、私が自分で勉強したことですけれども、子どもから大人まで、そして、高齢者の方もいらっしゃいますけれども、年間に排出するCO2は320キログラムなのです。これは、森林に群生している木に換算すると約23本分の値に匹敵するというふうに言われています。そして、一般的には1世帯当たりの二酸化炭素の排出量は6,500キログラムなのです。これは、森林といいますか、木で換算しますと約460本分になるのです。そうやって考えると、1ヘクタール、つまり、縦横100メートルのところに約900本の木が立っているという仮定で言いますと、460本で1世帯当たりの排出量の値がプラマイゼロになるということなのです。そうしますと、紋別市が2050年までに排出量をネット・ゼロにすると言ったとき、極論ですが、木を植えていかなければならないのです。でも、それぐらい大変だということなのですよ。紋別市の面積は8万3,000ヘクタールですから、私の独自計算でいくと、1世帯当たり460本必要ですから、1万世帯で計算すると、460本掛ける1万世帯割る900本です。これでいくと5,100ヘクタールの森林を増やさなければならないのです。これはあくまでも一般家庭だけの話で、このほかに企業や事業所がありまして、そこの排出は全く無視している状態です。私は何が言いたいのかというと、ゼロカーボン宣言というのは本当に疑わしいものなのではないかということです。国がやっているから自治体がそれに倣って宣言したということなのかなと思っていまして、問題点がたくさんあるのです。課題が多く、達成は困難だと言われています。そして、実質的に化石燃料を容認しているということがあります。さらに、世界ベースで言うと、国家間での格差があります。発展途上国にとっては不利な状況に陥っているのではないかということです。それから、北海道、本州、四国、九州、沖縄とありますけれども、北海道の中の自治体でも対象範囲や検証基準が定まっていない、不明確であるということがあります。そして、カーボンニュートラルによって、また新たな問題が生まれるのではないかと思っているのです。私が何を言いたいのかということですが、この指針というか、計画に書いていますけれども、これからは庁内の中でも自己啓発といいますか、ゼロカーボンに向かってやっていこうという啓発が必要であるということです。そこで、例えば、エアコンの温度は、夏場、27度ではなく、28度にしましょうなど、これは一般的には決まっていることかもしれないですけれども、地球のことを考えてきちんとやっていかなければならないということの啓発の仕方についてもう一回聞きたいなと思います。

答弁 環境生活課長 笠井愉之

お答えいたします。まず、森林面積は6万5,000ヘクタールぐらいになるのかなと思っています。おっしゃるとおり、家庭部門の排出量を年間約5万トンと推計すると、家庭部門の排出量を相殺することが可能であるということは事実でございます。ただ、本市の排出特性でもありますが、自治体排出量カルテから算出する32万1,000トンの排出量の半数以上が産業部門からの排出となっておりまして、家庭部門はおよそ15%となっております。そのため、市役所や各家庭のみならず、事業所も併せて機運醸成を図っていく必要があると考えてございます。そのための方法ですが、脱炭素に関する国や道の事業所に対する支援など、単純な金銭的な支援のみならず、たくさんのメニューが出されておりますので、そういったものを紹介するということがあるかと思っております。また、多くの自治体が抱えている課題としまして、相談できる体制があまりない、横断的な組織をつくるためには人員が足りないということがあります。それに対して国から提案できるメニューとして人的資源の伴走支援というものがありますので、そういったところと話合いをしながら、住民や事業所などとの合意形成を図り、機運醸成、周知啓発の方法を検討していけたらと考えてございます。

質問 3番 保村幸二

ぜひよろしくお願いいたします。今、自分の会社では一体どれだけの二酸化炭素が排出されているかについて、外部団体が調査するような機関が増えてきているという情報もあります。また、GHGだとか、私はちょっとまだ勉強不足なのですけれども、各事業所がどれだけの二酸化炭素を排出しているかが入札で影響するというようなこともあるという情報も聞いていますから、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。最後に、紋別観光振興公社についてお聞きいたします。申し訳ないのですが、これは理事者の方にお答え願います。これは民間企業からお借りしたというふうに聞いていますが、それはどこか、お答えできますか。

答弁 市長 山﨑彰則

市内における企業でありますが、貸付けを行った経緯は、私もその会議に出ておりますので、分かっております。これを公表していいかどうかの確認を取りましたところ、公表していいということでしたので、公表させていただきます。オホーツク紋別空港ビル株式会社から一時的な融資を行ったというのが実態でございます。自己資金投資後の不足分を空港ビルから借りまして、その後、空港ビルに返済をしていくというような形となっております。空港ビルの代表を務めているのは私でございます。ただ、私の判断だけではなく、取締役会を開き、合意形成を取った後に実行をいたしました。

質問 3番 保村幸二

紋別市と振興公社の関係性について再確認いたします。振興公社は第三セクターですよね。セクターかセクターでないのか、それだけお答えください。

答弁 市長 山﨑彰則

第三セクターか否かという話でございますが、もともとは第三セクターであったのかなと思います。というのは、株式の出資比率が現在24%ぐらいとなっております。したがいまして、民間である株式会社紋別観光振興公社の所有者の一人であります。そして、先ほどのオホーツク紋別空港ビル株式会社も紋別市から出資をしているわけであります。ここで先ほどの答弁にちょっと追加させていただきます。空港ビルがここである程度助けないと、空港ビル会社の存続意義が全く分からないものになります。したがいまして、融資を行ったということを付け加えさせていただきます。それでは、話を戻しますが、どの会社も紋別にとっては大切な会社でありますし、やはり、紋別の足を守ることが大切なことだと思いまして、そういったことから支援を広げさせていただきました。観光振興公社におきましては、今後とも、観光、そして、まちのいろいろな施設の管理等をしっかりと進めていただきたいと思っています。そして、第三セクターか否かということですが、第三セクターであると改めて今ここで申し上げさせていただきます。

質問 3番 保村幸二

第三セクターですよね。間違いないですよね。私はそう思っています。第三セクターに関する地方自治法の規定がありますけれども、最低出資比率の割合が半分以下であろうが、4分の1以下であろうが、これ以上であろうが、以下であろうがですが、例えば、長の議会に対する毎年度の経営状況の提出義務ということが地方自治法第243条の3で―2分の1となっていますけれども、出資比率が幾ら低くても間違いなく第三セクターですよね。今、百条委員会を抱えていますから、あまり話しませんけれども、再発防止策の一つとして、公社というのは第三セクターであるという定義の下でやっていかないと、25%以下だから提出義務はないよと。義務ではないけれども、任意ではいいのではないですか。例えば、定期的に、1年に1回、必ず報告を受けるというふうにやっていかないと、今回のような不正事案に関するものが出てくるのですよ。運転資金が幾らあったのか、私にはそこまで分かりません。しかし、やはり、もっと厳しい目できちんと管理していかないといけないと思います。こういったことが実際に起きたわけですからね。そういったことからも市にはきちんと管理していただきたいなと思います。答弁の内容は納得するものではなかったですけれども、今、市長が答えてくれましたからよろしいです。でも、公社というのは市の第三セクターですからね。第三セクターでないような言い方を先ほどはされ、訂正されましたけれども、第三セクターであると私は認識しています。

答弁 市長 山﨑彰則

保村議員、ご指摘をありがとうございます。今まではそういったことはなかったのかもしれません。しかし、私の代になってから、月々の決算書、そして、試算表をチェックさせていただいており、経営の中身については報告を受けるようにしております。このことだけはお答えをさせていただきたいと思います。

質問 3番 保村幸二

質問は以上で終わりますけれども、最後に一言だけ申し上げます。昨年の選挙において山﨑市政が誕生いたしました。私も山﨑市長を推薦した一人として応援させてもらいました。市長公約を掲げてやってきたわけで、それが今回の市政執行方針の中にきちんと網羅されていると思ったのです。しかし、それが書かれていなかったものですから、今回は厳しい質問になってしまいました。私の質問に対し、答弁をつくられた部課長の皆さんには非常に迷惑をかけたなと思っています。おわびを申し上げます。私としては、市長公約に基づいて庁舎内の全員でコンセンサスをつくって、山﨑市長とともに、公約に基づき、これから進んでもらいたいなと思ったものですから、あえて厳しい質問になってしまいましたが、どうか皆さんにはご理解を願いたいと思います。あまり長くなってしまってもくどくなるので、これでやめさせてもらいますけれども、ぜひ、そのことを念頭に置いて、邁進してもらいたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。以上で質問を終わります。

出典:紋別市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる