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美唄市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日

市政執行方針について

2019年3月8日、美唄市議会の一般質問で、金子義彦議員が「市政執行方針について」質問し、市長 髙橋幹夫が答弁しました。

質問者
金子義彦 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 金子義彦

平成31年第1回定例会にあたり、大綱1点について、市長にお伺いいたします。市政執行方針についてお聞きいたします。初めに、農業振興について伺います。美唄市の基幹産業であります農業に関しては、平成30年産から国主導の生産調整が廃止され、米の直接支払交付金も廃止となり、本年1月から始まった収入保険制度など、また、昨年12月30日に発効されたTPP11、続いて本年2月1日に発効した日欧EPAなど、農業に与える影響は非常に大きいものと考えております。また、物品貿易をめぐる日米交渉(TAG)についても、実質的な自由貿易協定(FTA)交渉となる懸念があるなど、今後の展開が見通せない状況であり、大きな農業政策の転換期ではないかと考えております。現在、米の需給環境が整い、生産調整が廃止された後も、バランスのとれた需給状態で推移しており、本年1月、農林水産省公表の平成30年産の相対取引価格・数量の速報においても、安定した価格で推移しておりますが、楽観はできない状況にあると考えております。特に、農業保険制度に基づき、本年1月から始まった収入保険制度は、品目にとらわれずに、農業経営者ごとの収入全体を見て、総合的に対応しえる収入保険制度を実施するとなっていますが、農業者が安心して持続的に営農に取り組める制度となっているのか、不安の多いところであります。このような状況の中、2点について伺います。農業振興を図る上で、1点目に、空知農業改良普及センター並びに農業協同組合との連携について、市の取り組み状況を伺います。2点目は、種子法の廃止について伺います。日本の食と農を支えてきた主要農作物種子法が、昨年4月1日に廃止されました。種子法は、国や都道府県に対する公的役割を明確にしたものであり、稲、麦、大豆などの主要作物の種子の維持、開発のための施策が実施され、農業者に安くて優良や種子が、消費者には、おいしい農作物が安定的に供給されてきました。まさに、今日の北海道農業を築いてきた1つと考えます。種子法の廃止により、今後、種子価格の高騰、地域条件等に適合した品種の維持、開発などの衰退が心配されています。また、種子を民間に委ねた場合、長期的には世界の種子市場を独占する遺伝子組み換え企業が、日本の種子市場を支配する懸念も指摘されるなど、大きな問題であります。そこで、北海道でも、この種子法にかわる条例制定に向けた取り組みがされていると伺っていますが、その動向について、また本市の認識について伺います。2つ目は、都市基盤整備について伺います。毎年、今時期の融雪が始まるころ、主に市内の道路に、白い土のう袋が、段差や陥没した穴埋めに置かれているのが非常に目だっております。近隣の自治体ではあまり見ない光景ではないでしょうか。市民の皆様も車や歩行者への安全面や財政面で一時的な緊急措置でやむを得ない対応と思っていただいていると思いますが、残念なことに常態化している現状ではないでしょうか。このような状況は、サイクルツーリズムをはじめ、観光交流人口の増加を目指す本市の取り組みに、少なからずとも悪影響があるものと考えます。融雪期の道路維持管理の現状と今後について伺います。3つ目は、地域医療について伺います。昨年3月22日、平成30年第1回定例会において、実施設計の延期を表明し、以来、市民説明会並びに市民委員会を設置して、50億円に膨らんだ事業費の抑制に努め、市民の理解を得て実施設計に入るとのことでしたが、本年1月に実施設計の入札が行われたと伺っていますが、基本設計と実施設計において、どのようなコストの削減、また、事業費が抑制されてきたのでしょうか。市民の多くの方々は、市立病院建替えに反対されている人は少なく、その多くは、事業費が40億円から知らされずに50億円の事業費になったことで、反対の声が大きくなったのではないかと考えます。また、地域医療体制等調査特別委員会においても、平成30年度だけでも、5回に及ぶ議論を重ねてまいりました。その都度、事業費の抑制をどのように展開するのか、規模は基本設計のままでよいのか十分に検討し、委員会に示すべきとの議論を行ってきましたが、基本設計から一歩も変化が見えてこないのが現状ではないでしょうか。これらの経過を踏まえて、2点について伺います。その1つは、実施設計に至る経過と入札の状況について、その2つは、基本設計事業費50億円と実施設計の比較により、事業費の削減はどのようになっているのか、この2点について伺います。4つ目は、高齢者福祉について伺います。本市においては、人口減少になかなか歯止めがきかない状況にあり、高齢者率も道内179市町村中40番目ぐらいに位置しており、平成31年2月現在では、人口2万1,526人、そのうち65歳以上の高齢者人口は8,933人で、比率で41.5%という現状にあります。このような中、厚生労働省の2015年1月の発表では、日本の認知症患者数は、2012年時点で462万、65歳以上の高齢者の7人に1人と推計されています。認知症の前段階とされる軽度認知障がいと推計される約400万人を合わせると、高齢者の約4人に1人が認知症、あるいはその予備軍ということになります。医療機関を受診して認知症と診断された人だけでもこの数字ですから、症状はすでに出ているのに、まだ受診していない人を含めると、患者数はもっと増えていくと考えられます。本市においても、今後さらに高齢化が進んでいくにつれ、認知症の患者数がさらに膨らんでいくことは確実と考えられます。そこで、本市の認知症対策の推進について伺います。認知症の人数についてはどのようになっているのか、また、認知症の対策と取り組みについて伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

金子議員の質問にお答えいたします。初めに、市政執行方針について、農業振興についてでありますが、空知農業改良普及センター並びに農業協同組合との連携につきましては、本市農業の振興発展に向けて、これまでもさまざまな分野で相互に連携した取り組みを行っており、本市における農作物栽培や新品種の試験栽培、資材の施用試験など、共通課題として取り組む活動では、市、各農協、普及センターのほか、農業委員会、農業共済組合なども参加して、美唄市農業技術員連絡協議会を構成し、毎年、相互に試験課題を提案し、共同作業を進めながら試験栽培や研究を行い、その結果と成果につきましては、各農協を通じて、生産者や生産組合へ提供しているところであります。また、美唄市鳥獣被害防止対策協議会や美唄市耕作放棄地対策協議会、美唄市クリーン農業推進協議会などは、いずれも美唄市が主催し、各農協の担当課や普及センターが構成団体となっているところでありますが、一方、各地域農業再生協議会では、農協が事務局を担い、市や普及センターが構成員として参加し、適切な運営や事業効果を発揮するための取り組みを連携して実施しているところであります。さらに、各農協が取り組む国や道の間接補助事業につきましては、市が道などへの事業申請の窓口業務を行うほか、事業主体に対します補助金の交付決定、完了検定などを行っており、これら事業の円滑な推進には、十分な連携を図っているところであります。このことから、農業における課題や取り組み分野は、非常に広範囲となっているため、今後も緊密に連携しながら、本市農業の振興発展に取り組んでまいりたいと考えているところであります。次に、種子法の廃止につきましては、主要農作物種子法は、戦後の食糧増産という国家的要請を背景に、国や都道府県が主導して優良な種子の生産と普及を進める必要があるとの観点から、昭和27年に制定されましたが、民間企業における種子の開発や供給をしやすいよう規制緩和することとし、平成30年4月1日に廃止されたところであります。これを受けて、北海道は、同法にかわる北海道独自の北海道主要農作物等の種子の生産に関する条例の本年4月1日の施行に向けて、先月、開催された第1回道議会定例会に条例案を提出し、3月6日にこの条例案が可決成立したところであります。この条例は、農作物の安定生産と供給体制の確立を図ること、消費者ニーズにも対応いたしました優良品種の開発や育成を行うこと、優良種子の品質確保と安定供給を持続していくことを定めるものであることから、本市農業の振興・発展にとっても必要不可欠なものであると認識しているところであります。なお、本市におきましては、これまでも、市立試験ほ場で道の水稲奨励品種決定現地調査を継続して実施するなど、優良品種開発の取り組みに連携しているところであり、今後におきましても、道の新たな条例に基づいた取り組みとして、関係機関・団体と連携し、推進してまいりたいと考えているところであります。次に、都市基盤整備について、道路維持管理の現状と今後についてでありますが、市による道路パトロールや市民からの情報をいただき、道路状況を調査し、車両等の通行に支障のないよう努めており、融雪時期の凍上により段差の生じております道路には、毎年、都市整備課、上下水道課あわせて約3万4,000袋の土のうを設置しているほか、簡易舗装合材による舗装道路の穴埋めなども適宜行っているところであります。また、損傷延長が長いものにつきましては、工事により再整備を行っているところでありますが、凍上による段差の解消には、路盤改良を行わなければならず、工事費がかさむことから、進捗が図れない状況であり、現在のところ、16町内会より34路線、約5,720メートルの要望をいただいており、平成26年度から平成30年度までの5年間で、5町内会7路線、約1,285メートルを実施したところであります。今後につきましても、道路パトロールや現地調査により状況を把握し、適切な維持管理を行い、再整備に必要な事業費の確保について、最大限努めてまいりたいと考えているところであります。次に、地域医療について、実施設計の経過についてでありますが、市立美唄病院の建替え及び保健福祉総合施設の整備につきましては、昨年1月に基本設計をまとめたところでありますが、人件費や資材費の上昇による建設コストの増や、解体におけるアスベスト処理費用の増など、概算事業費が増加したことにより、市財政への心配など、事業推進に対する懸念の声が寄せられたため、市民の命と健康を守る市立美唄病院のあり方につきまして、市民及び多くの団体の方々と真摯に議論を深める機会をさらに重ね、多くの皆様方からご理解をいただけるような施設づくりを進めたく、昨年3月に予定していた実施設計を延期したところであります。その後、自治組織代表者会議やまちづくり地区懇談会のほか、病院の建替えなどを中心とした説明会を開催し、直接ご意見を伺う機会を設けさせていただき、より多くの市民の皆様からご理解をいただけるよう努めてきたところであります。さらに、市立美唄病院の建替え等に関する市民委員会を設置し、市民の皆様のご意見なども踏まえご協議をいただき、提言書をいただいたところであります。この提言につきましては、市立美唄病院の建替え等の必要性は理解するものの、将来負担やその他の事業への影響の懸念から、持続可能な自治体経営に向け、事業費の抑制や有効な財源確保に引き続き取り組んでいくことが、附帯意見として付せられたところであります。以上のような経過を踏まえ、市民の皆様のご意見や市民委員会の提言、さらには、市議会における議論などを通じて、市立美唄病院の建替え及び保健福祉総合施設の整備の必要性につきましては、ご理解をいただけたものと考えており、昨年12月に、中断しておりました実施設計を改めて進めていくこととしたところであります。次に、実施設計の入札の状況につきましては、本年1月に指名競争入札を行い、入札の結果、基本設計委託業者と同じ設計事務所に決定し、契約にあたっては、予定工事費内で設計をまとめることを前提に、工事費の縮減を講じながらも、ローコストで高品質の病院建設を目指すこととしており、委託契約期間は、本年9月末までとしているところであります。次に、基本設計と実施設計における建設事業費の比較につきましては、提言書の附帯意見において、少しでも建設及び運営費などの抑制を図るため、病床数など、可能な限り事業費の削減に努めることとされております。また、病床数については、見込まれる患者数などから、適正な規模と考えておりますが、病床の面積を減らして、建設費用を削減したとしても、病床数減に伴う収入減の影響が大きく、経営面ではマイナスに働くことから、基本設計における86床により進めていくこととしております。建設事業費につきましては、最大限抑制に努めていかなければならないものと考えており、今後、実施設計を進めるにあたり、建築構造、電気・機械設備、外構など、細部にわたり精査をし、事業費の抑制と有効な財源の確保にも努め、将来の財政負担を可能な限り抑えてまいりたいと考えているところであります。なお、基本設計との比較内容につきましては、自治組織代表者会議やまちづくり地区懇談会、広報紙、ホームページなどを通じてお知らせしてまいりたいと考えているところであります。次に、高齢者福祉について、認知症施策の推進についてでありますが、本市の認知症の方の数は、厚生労働省から提供されております要介護認定業務分析データでは、平成27年度は認定者が1,775名で、認知症状のある方は959名、割合は54%、平成28年度は、認定者が1,701名で、認知症状のある方は908名、割合は53.4%、平成29年度は認定者が1,365名、認知症状のある方は902名、割合は66.1%で、認知症の方の割合は半数を超え、高い傾向となっているところであります。次に、認知症対策につきましては、認知症になる前の予防、早期発見、認知症になってからも本人が安心して暮らせるための見守りなど、状態に合った支援を行っているところであります。具体的な取り組みを申し上げますと、転倒予防として実施しております貯筋体操は、有酸素運動であり、効果が認められていることから、認知症の予防としても推進しているところであります。次に、早期の診断や治療に結びつくよう、パソコンで簡単に行える物忘れプログラムをおれんじカフェや移動おれんじカフェで実施しているところであります。次に、認知症初期集中支援チームにつきましては、今年度から活動を始め、医療や介護の専門職が自宅を訪問し、専門医への受診を勧奨するなどの支援を開始したところであります。次に、おれんじカフェにつきましては、平成27年度から週1回実施しており、本人の外出機会や社会参加の場として、介護者には介護負担の軽減といやしの場として、一般の方には、認知症の理解や介護の情報を得る場としてご利用いただいており、現在は、新規利用者も増え、年々利用者が増加しているところであります。次に、認知症サポーター養成講座につきましては、中学校や高校、町内会、老人クラブなどで実施し、現在約900名がサポーターとなっており、認知症の理解だけではなく、おれんじカフェのボランティアや、居宅を訪問し話し相手になることで、介護家族の負担を軽減するやすらぎ支援員などとして、さまざまな場面でご活躍いただいているところであります。また、徘徊が心配な認知症の方のために、安心おれんじシールの取り組みを行うほか、サポーターやボランティアなどによる見守り、声かけ模擬訓練を行っているところであります。

再質問 13番 金子義彦

自席より2点ほど再質問をさせていただきます。まず、地域医療について再質問させていただきます。実施設計に至る経過と状況についてはわかりました。実施設計を延期して以降、今日まで、市民の皆様に病院建設に関して、これほど心配や不安、行政に対する不信感を抱かせたのは、当初計画より約10億円増額になったということが大きな要因ではないかと思います。確かに計画当初の総務省の平方メートル当たりの単価をもとに積算された額と、数年後の建設年次における物価上昇、さらには、予期できなかったアスベスト処理にかかる解体費の増など、全体事業費が一定程度増額になることは理解できますが、わかった時点で、速やかに市民の皆様に詳細についてわかりやすい説明がなされていれば、このような状況にはならなかったのではないかと思うところであります。そこで、改めて質問しますが、市立病院の現状は築50年を経過し、耐震化もされていない建物で、先に発生した大きな地震が発生した場合など、崩壊のおそれもあり、心配されるところでありますが、市民の皆様が一番心配されているのは、病院の必要性については理解されつつも、総事業費約50億円、実質、市の負担は20億円弱ですが、財政状況が厳しい本市にとって、本当に将来にわたって大丈夫なのかということだと思います。これまで、議会をはじめ市民説明会や市民委員会などにおいても、少しでも経費を節減するために、病床数を削減できないのか、あるいは保健福祉総合施設は、どうしても併設しなければならないのかなど、コスト削減の意見が大半を占めているのではないかと思います。そこで現在、行われている実施設計の中では、コスト削減に向けて、細部にわたり精査しているとの答弁ですが、どうして病床数の削減は無理なのか、また、病院建設後に予定している保健福祉総合施設は、どうしても建設しなければならないのか、さらに、先ほどの答弁で、実施設計が完成するのは9月末と伺いましたが、もし設計後の病院建設事業費が、これまで議会や市民の皆様に説明してきた事業費より増加した場合、市長はどうする考えなのか伺います。もう1点、高齢者福祉について伺います。認知症対策の推進について再質問させていただきますが、さまざまな取り組みがなされていることについて理解したところでございます。近年、認知症の人やその家族が安心して暮らせる社会、また、まちづくりのための条例の制定に向けた取り組みがなされております。愛知県大府市では、認知症の方が、家族が目を離した隙に外出し、駅の線路に迷い込み、電車にはねられて亡くなり、鉄道会社は家族に対し、700万円余りの請求をしましたが、判決により訴えは退かれたということがございました。この事故をきっかけに、自治体では、認知症の人が行方不明となり、事故に遭った場合、本人や家族を支援する仕組みを定めた条例が制定されたということです。仕組みは、行方不明になるおそれのある認知症の人の家族が、市に登録して、市は本人と家族にかわって保険会社に保険料を支払い、認知症の人が万が一、事故などで他人に損害を与えたとしても、保険会社から保険金が支払われるため、本人や家族の負担を減らすことができるというものです。このようなことは、将来、確実に認知症の人が増えることが考えられる本市にも起こり得ることではないでしょうか。認知症になっても本人の意思が尊重され、住みなれた地域で、自分らしく安心して暮らし続けることができるまちづくりのためにも、新たな救済制度や条例が必要になってくると考えますが、市長の考えを伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

金子議員の質問にお答えいたします。初めに、市立美唄病院の実施設計についてでありますが、基本設計をまとめるにあたりましては、地域医療に関するビジョンやプランなどを策定していく中で、医師会等の関係機関や市民意見、議会議論など、長い年月をかけた経過を踏まえ、最低限必要な機能、持続可能な病院経営、将来の地域医療を考え、限られた立地条件において、患者の利便性を最優先に、効率性なども考慮し、病院スタッフも含めた中で検討を重ね、必要な機能などをコンパクトにまとめた内容としたところであります。基本設計における事業費につきましては、病院の建替えでは、設計・調査などに約1億1,000万円、外構を含む建設工事費に約33億8,000万円、旧看護師宿舎や現病院などの解体費用に約5億3,000万円、医療機器などに約3億3,000万円で、合わせて43億5,000万円となっているところであります。一方、保健福祉総合施設の整備では、設計・調査などに約5,000万円、外構を含めた建設工事に約6億2,000万円、解体費用に約5,000万円、合わせて7億2,000万円で、全体事業費としては、約50億7,000万円を予定しているところであります。この財源としましては、立地適正化に関する交付金などを除き、約37億7,000万円を起債借り入れとし、元利償還時に措置される地方交付税約19億5,000万円を除くと、起債利息約1億7,000万円を含めた市の実質償還額は、約19億9,000万円と見込んでいるところであります。次に、病床数の削減につきましては、入院患者の実績や人口推計をもとに推計した患者数と、求められる回復期病床を導入いたしますと、2030年度に必要と見込まれる病床数を86床と考えておりますので、病床数を削減した場合、受け入れできなくなる患者が想定され、特に療養病床については、市内唯一の病床機能のため、市外の入院先を探すことになります。仮に一般病床と療養病床を8床ずつ減らして、床面積を縮小するとした場合、建設事業費は約6,600万円程度抑えることはできますが、それ以上に、入院収益や地方交付税の減額の影響が大きくなり、経営面ではマイナスに働くものと試算しているところであります。次に、保健福祉総合施設の必要性につきましては、少子高齢化に伴う課題に対応していくため、可能な限り住みなれた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、包括的な支援・サービス提供の体制を目指す、地域包括ケアシステムの中核施設として病院に併設し、地域包括支援センター、保健センターの専門職と病院の医療スタッフを1カ所に集約することにより、ワンストップで健康・医療・福祉の相談が可能となるほか、突発的な事態にも迅速で細やかな支援が受けられるようになり、利便性が高まるものと考えているところであります。今回の実施設計につきましては、外構を含む病院建設工事費約33億8,000万円について進めているところでありますが、基本設計において事業費が増となったことは重く受け止めておりますことから、建築構造、電気・機械設備、外構など、細部にわたり精査をし、予定の工事費内に収めてまいりたいと考えております。仮に建設工事費が想定の工事費よりも超えることとなった場合は、事業の見直しについても検討していかなければならないものと考えているところであります。次に、認知症の条例についてでありますが、高齢化社会における認知症施策の推進は、身近な地域におきまして実施する必要があると認識しているところでありますが、条例案については、これまで本市においては検討した経緯がないことから、まずは他市の状況把握に努めるほか、専門家などのご意見をお聞きするなど、調査研究を進めてまいりたいと考えているところであります。

出典:美唄市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる