美唄市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月11日
(1)農業行政について/(2)公共交通について
2017年9月11日、美唄市議会の一般質問で、金子義彦議員が「農業行政について」「公共交通について」について質問し、市長 髙橋幹夫、市民部長 村谷宗義が答弁しました。
- 質問者
- 金子義彦 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、市民部長 村谷宗義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 金子義彦
平成 29 年第3回定例会に当たり、大綱2点について、市長にお伺いをいたします。大綱の1点目は、農業行政についてお聞きいたします。その1つに平成 29 年産主要作物の作況について伺います。ご承知のとおり、本市の基幹産業は農業であり、その作物の作況次第によっては、本市の経済や財政状況に影響をきたすものと承知をしているところでございますが、本年は例年になく、積雪が少なく、融雪も順調に進み、比較的早い春耕期を迎え、計画通りの作業ができ、各作物の移植作業も滞ることなく、終えたものと思います。今日まで幸いなことに、全般的に作物の生育に大きな影響を及ぼすような天候不順もなく経過したものと考えます。市長におかれましては、先般、例年行っております作況視察もされ、直接、農家の方にお話を伺った旨の報道もございました。本市で作付された水稲をはじめとする主要作物の作況が、どのようになっているのか伺います。その2つは、排水機場について伺います。近年、全国的に集中豪雨やゲリラ雷雨等の異常気象が頻発しており、昨年8月に連続発生した大型台風による北海道豪雨災害や、今年6月から7月にかけて、梅雨前線及び台風3号による北九州豪雨災害などが、いずれも激甚災害として指定され、大災害の発生が増加傾向にあります。国では、農用地・農業用施設に対する自然災害による被害を未然に防止することなどにより、農業生産の維持及び農業経営の安定を図るとともに、国土保全、地域住民の命や暮らしの安全確保に貢献する各種事業や補助事業を実施しております。現在、本市においては、国営土地改良事業により造成された施設には、国が「地域整備方向検討調査・空知中部地域」を実施しておりますが、この調査の対象外施設も数多くあり、また、近年、流域内の開発や整備など、経年変化によって雨水が流れ出す状況に大きな変化が生じており、現実に湛水被害が頻発している地域もあります。以上のことから、ほ場内の湛水防止のため、流入水を危害なく地区外に排出する設備を有する施設である排水機場について伺います。一として、管理対象施設の事業概要並びに施設の概要について。二として、管理補助事業対象外施設の総事業費の財源内訳並びに施設の管理・改修等にかかわる全体事業計画について伺います。その3つに、基幹排水施設の整備について伺います。現在、国においては、基幹的農業水利施設を計画的かつ機動的に整備・更新するため、空知中部地域の地域整備方向検討調査を実施していると伺っておりますが、先般、中間報告がなされ、「現段階での国営での改修整備は難しいのではないか」というお話も伺っておりますが、地域整備方向検討調査の進捗状況等について伺います。大綱の2点目は、公共交通についてお聞きいたします。本市における高齢者人口は、年々、人口の減少が進むのとは逆に増加している状況にあります。現在では、65 歳以上の高齢者人口も、ほぼ40%に限りなく近い数値になっていると思われます。このような状況の中、高齢者に配慮した公共交通手段として、平成 24 年 10 月より東側地区、平成 26 年4月より西側地区での乗合タクシーが本格運行されました。自宅と主要な公共公益施設を直接連絡可能となるドア・ツー・ドアが実現し、通院や買い物など生活交通が確保され、利用者には概ね好評をいただいているものと認識しています。近年、高齢者による交通事故の多発に伴い、運転免許証を自主返納される方が増えているとお聞きしております。そこで、このような状況の変化に伴い、乗合タクシー運行にかかわる過去3カ年の登録者数と利用者数の推移について伺います。また、乗合タクシー事業が開始されてから今まで、どのような意見や要望が寄せられたのかと、今後の取り組みについてお考えを伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
金子議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、平成 29 年産主要作物の作況についてでありますが、水稲は春先の気象条件に恵まれ、育苗、移植ともに順調に進みましたが、6月の低温・日照不足により初期生育が鈍り、その後、7月の高温・多照により、生育は回復し登熟もおおむね順調で、不稔も少なく、既に一部では刈り取りも始まっており、収量も期待されると伺っているところであります。小麦は、カビや病気はありませんが、7月の高温の影響により、細麦傾向で全体的に収量は多いものの、調製に時間を要しているところであります。既に調製を終えた地域の製品数量では、秋小麦の「きたほなみ」、「ゆめちから」と春小麦の「春よ恋」ともに、平年を下回ったと伺っているところであります。大豆は、6月の低温・日照不足により、生育が停滞しておりましたが、7月の高温・多照で回復傾向となり、例年に比べ、さや付きが良く、収量も期待されると伺っているところであります。玉葱につきましては、6月の多雨により、水焼けが起きたほ場が多く、さらに7月の高温が生育に影響し全体的に小玉傾向でありますが、病気は少なく、品質は良好と伺っているところであります。ハスカップは、5月下旬から6月上旬の寒さが影響し、蜂による受粉が順調でなかったこと、さらに、7月上旬に北風が吹いたことにより、実が擦れて落ちるなどしたため、収穫量については、前年を下回る結果であったと伺っているところであります。次に、排水機場についてでありますが、初めに管理事業概要につきましては、土地改良事業によって造成された排水機場の維持管理を適正に実施することにより、農作物の湛水被害を防止し、農村生活の向上と農業経営の安定を図ることを目的としております。具体的には、国営造成施設である茶志内、上美唄、開発の3排水機場と、道営事業による美唄市所有の沼の内排水機場の合計4排水機場において、点検・整備・修繕を委託や工事により実施しているほか、業務員等による施設の清掃、草刈りやポンプの管理運転等を実施し、大雨に備えた施設・設備の維持管理を行っているところであります。また、各排水機場の建設年度は、茶志内、上美唄、開発の3排水機場は、一次内水排除事業により昭和 46 年に完成し、平成9年に二次内水排除事業により施設の更新を行ったところであります。更新された施設は、3排水機場ともに3機の排水ポンプが設置されており、1秒間当たりの最大排水能力は茶志内が 21.7 トン、上美唄が 21.6 トン、開発が 14.6 トンとなっているところであります。また、沼の内排水機場は、平成元年に完成し、排水ポンプは2機、1秒間当たりの最大排水能力は4トンとなっているところであります。これら4排水機場の排水ポンプの耐用年数につきましては、農林水産省の「農業水利施設の機能保全の手引き」によりますと 35 年となっているところであります。次に、管理補助事業対象外施設についてでありますが、国営造成施設は、補助制度があるものの、道営事業の沼の内排水機場は、施設・設備の維持管理に係る事業費はすべて市の単独事業費となっているところであります。次に、事業計画についてでありますが、国営3排水機場と同様に、沼の内排水機場につきましても機能保全計画を策定し、経年変化によるポンプ施設等の老朽化に対して性能回復を図り、排水機能を維持し大雨の時の稼働に備えているところであります。次に、基幹排水施設の整備についてでありますが、札幌開発建設部が平成 27 年度から実施している国が整備した基幹排水路の再整備を検討する空知中部地域整備方向検討調査は、本年度が調査の最終年度となっているところであります。この調査対象である本市の基幹排水路は、老朽化が著しいことから、市では以前から再整備の必要があると判断しており、調査開始以降、札幌開発建設部と連絡を密にし、地域の要望を伝え、調査項目に反映するよう努めてきたところであります。また、平成 28 年には、美唄市土地改良事業期成会連絡協議会の総会において、構成員の各団体・農事組合連合会などにも情報提供を行い、事業化を求める動きを模索してきたところであり、先月 22 日には、札幌開発建設部から各団体等へ調査の中間報告として情報提供を行っていただくとともに、意見交換会を開催したところであります。この中で、各団体等の皆様から数多くの意見があり、札幌開発建設部としては、この地域の実情を持ち帰って検討し、改めて報告の場を設けることとしているところであります。今後の対応につきましては、各団体等との連携を密にし、排水路改修の実現にむけて、札幌開発建設部へ強く働きかけてまいりたいと考えているところであります。次に、乗合タクシーの利用状況についてでありますが、市民の皆様から寄せられた声の主なものにつきましては、運行区域の拡大や降車場所の増設、運行日数及び運行時間の変更等のご意見やご要望をいただいているところであります。今後につきましては、平成 30 年 10 月を目処に、市民バスなど市内の公共交通の見直しを予定しておりますことから、これに合わせて、公共交通を利用する方々に対してアンケートを実施するなど、利用実態の把握に努めるとともに、実施主体でありますタクシー事業者の方々と協議を行うことにより、より利用しやすい乗合タクシー事業となるよう取り組んでまいりたいと考えているところであります。なお、乗合タクシーの利用状況についての地区別の登録者数と利用者数の推移につきましては、市民部長から答弁させます。
答弁 市民部長 村谷宗義(市民部長は2018年3月まで)
乗合タクシーの利用状況のうち、地区別の登録者数と利用者数の推移につきましては、私から答弁させていただきます。東側地区の登録者数につきましては、平成26 年度は 88 人、平成 27 年度は 95 人、平成28 年度は 100 人となっており、年間利用回数につきましては、平成 26 年度は 1,517 回、平成 27 年度は 1,347 回、平成 28 年度は 1,112回となっております。次に西側地区の登録者数につきましては、日東・茶志内方面は、平成 26 年度は 151 人、平成 27 年度は 155 人、平成 28 年度は 152 人となっており、西美唄・開発方面は、平成 26年度は 110 人、平成 27 年度は 112 人、平成28 年度は 116 人となっており、中村・沼の内方面は、平成 26 年度は 109 人、平成 27 年度は同じく 109 人、平成 28 年度は 114 人となっているところでございます。また、年間の利用回数については、日東・茶志内方面は、平成 26 年度は 1,455 回、平成27 年度は 1,363 回、平成 28 年度は 1,308 回。西美唄・開発方面は、平成 26 年度は 828 回、平成 27 年度は 927 回、平成 28 年度は 938 回。中村・沼の内方面は、平成 26 年度は 909 回、平成 27 年度は 745 回、平成 28 年度は 772 回となっているところでございます。
再質問 13番 金子義彦
自席より再質問させていただきます。それぞれお答えをいただきまして、大変ありがとうございます。排水機場について伺います。本市農業ビジョンによりますと、第7章(5)に農業施設の維持、長寿命化の取り組みの推進として、排水機場、排水路について、大雨時の状況など、地域の実情や道内外における災害発生状況なども勘案しながら、関係機関との協議を行うとともに、整備要望を継続し、事業化に向けた取り組みを推進するとあります。長年、水害により精神的にも経済的にも苦労の絶えない農業者にとって、生命と財産を守る排水機場は、まさに必要不可欠な施設と理解しておりますが、現在、一番構造年数が経過し、しかも管理補助事業対象外である沼の内排水機場の改修等についてと、近年、新たな湛水被害地域における排水機場の新設等について、現在まで市として、関係機関とどのような協議や整備要望を行ってきたのか伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
金子議員の質問にお答えいたします。沼の内排水機場についてでありますが、機能保全計画に基づいて、施設機能の維持、回復を図り運用しているところでありますが、施設の年数も経過していることから、今後は空知総合振興局と協議し、道営事業等による更新も検討していかなければならないと考えているところであります。次に、新たな湛水被害地区における排水機場の新設等につきましては、昨年8月の大雨の際に、市内4排水機場の受益地区以外にある光珠内拓北地区におきまして、ほ場の冠水を確認しているところであります。しかしながら、この地区につきましては、過去に地元から排水機場新設の要望があり、国、道と協議を行いましたが、受益面積が採択要件を満たさないため、事業化できなかった経緯があり、現在、大雨による湛水時には、防災ポンプ等による対応を行い、被害防止に努めているところであります。
再質問 13番 金子義彦
再度質問させていただきます。揚水機場でありますけれども、現在、本市においても、北海土地改良区で管理しております揚水機場については、順次、計画的に道営事業により改修が実施されております。沼の内排水機場の改修については、特定財源の不確定な中、一般財源での対応には限界があると思いますし、施設の性格上、揚水機場と同様に補助事業による計画的な改修が必要であると考えます。また、近年、流域の開発等により、雨水の流入状況に大きな変化が生じて、湛水被害が頻発している地域においては、新たな排水機場の新設を検討して、農用地の被害を防止するとともに、宅地等の浸水も未然に防止することが急務であると考えますが、お考えを伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
金子議員の質問にお答えいたします。排水機場の新設についてでありますが、近年は、台風や異常気象等による集中豪雨の増加などによって、全国各地で深刻な水害・土砂災害が多数発生している状況であります。市としましては、このような集中豪雨となった場合におきましても、市民生活や営農の持続に支障が生じないよう努めていかなければならないと考えており、排水対策につきましても地域の状況を十分把握し、防災対策の強化を図ってまいりたいと考えております。