美唄市議会 平成30年第3回定例会 2018年9月10日
(1)協働のまちづくりについて/(2)環境行政について/(3)教育行政について
2018年9月10日、美唄市議会の一般質問で、松山教宗議員が「協働のまちづくりについて」「環境行政について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。
- 質問者
- 松山教宗 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松山教宗
平成30年第3回定例会において、大綱3点について、市長並びに教育長に伺います。大綱1点目は、協働のまちづくりについてであります。1つに、まちづくり基本条例についてであります。市長は、本年度の市政執行方針において、本市の市政運営上の最高規範である「まちづくり基本条例」の基本原則である市民主体のまちづくり、情報の共有、協働のまちづくりをもとに、総合計画後期基本計画や総合戦略に掲げた安全・安心で活力あるまちづくりの実現に向けて、市民と協働しながら力強く取り組んでいくと述べられました。しかし、近年、私たち地方を取り巻く環境は非常に厳しい状況が続いており、今後もさらに人口減少、高齢化が進むと、労働力人口は低下し、地域を支える担い手が不足するとともに、社会保障費の増大や税収など、自主財源の減少などにより、行財政運営が一層厳しくなることで、市民サービスは低下し、まちの活力が失われ、また、私たちの生活に直結する税率や公共料金の見直しなどによる家計の圧迫などが懸念されるところであります。国立社会保障・人口問題研究所推計による最新の人口推計によると、今から22年後の2040年には、美唄市の人口は現在の半数以下の1万912人となることが予想されております。推計はあくまでも推計で、現実にこうなると断言できるものではありませんが、やはりこういった推計があるということをしっかりと受け止めて、今後の市の施策を十分に見直すとともに、行政事務の効率化による行政のスリム化を図り、小さな自治体を形成していくことはもちろんのこと、採算が合わないからやらない、しない、行えないではなく、市民サービスを行う上で、どういったことに、どれだけニーズがあるのか、市民の皆さんから十分に意見を聞くとともに、行政運営の面から、多角的・総合的に検討していくことが必要ではないかと考えます。そういった観点からも、安心・安全で活力あるまちづくりの実現のためには、まちづくりの憲法といえる、まちづくり基本条例を原則として、市民主体のまちづくり、情報の共有、協働のまちづくりが非常に重要であると考えられます。全国で初めてまちづくり基本条例を制定したのは、北海道のニセコ町で、平成13年でした。その後、ニセコ町にならい、全国の自治体が制定に向けた動きを見せ、現在は350を超える自治体が制定を終えているところであります。このように、まちづくり基本条例を制定する自治体は増加傾向にあるものの、当然ながら、条例を制定さえすれば、それで良いということではありません。制定後には、その理念を生かしたまちづくりを行うことが必要となってきます。このことから、これまで本市においては、市長によるボランティア活動や自治体活動など、市民が主役・主体となったまちづくりの推進を図ってきたものと承知しているところであり、この考え方に基づき、本年度も広報紙をはじめ、市の公式ホームページやSNSなどの広報活動、また、自治組織代表者会議をはじめ、まちづくり地区懇談会や地域応援チームなど、各種広聴活動を展開し、市民と行政との情報の共有化が進められていることも認識しております。そこで、市長にお伺いします。本市のまちづくり基本条例に関して、1つとして、基本原則である市民主体のまちづくり、情報の共有、協働のまちづくりの考え方について、2つに、市民が計画等の策定段階から参画し、議論が活性化・成熟するための手段について伺います。大綱2点目は、環境行政についてであります。1つに、ペット環境の現状と今後の考え方についてです。現在、日本社会においては、人口減少や少子高齢化、核家族化、情報化、国際化などが進展する中、我が国の経済社会の急激な変化を受けて、人々の価値観や生活様式が多様化している一方で、社会の傾向としては、人間関係の希薄化、地域社会のコミュニティ意識の衰退など、今まさに今後の地域社会のあり方を大きく変える転換期を迎えております。このような中、地方においても超高齢化社会の到来に加え、生活ニーズの変化による核家族化の進展から、高齢者の独居世帯が年々増加するとともに、人口の流出による都市への集中や人と人との希薄化など、社会問題があるのも事実であります。このような社会的背景の中で、大きく変わったものの1つとして、ペットの存在があると思います。ペットといえば、主に犬や猫など小動物ですが、犬の場合、以前は室内で飼育する犬を座敷犬と言っていたことからも、ただ犬といえば、室外で飼育するものだという考え方が主流であったと思います。しかし現在は、ペットも小型化し、猫だけではなく、他のペットについても、室内で飼育されることが多く、飼育のスタイルも様変わりしています。このように、ペットを飼う方のニーズが多様化したことにより、獣医師としても家畜のみを取り扱うのではなく、小動物全般を扱うペット病院を開業している方も多くなっております。また、ペットの愛好家によって、ペットではなく、まさに家族の一員として愛情を注いでおり、独居のさみしさや日常の癒しの対象として、ペットの存在感は大きくなっていることから、ペットフードなど、関連用品やグッズの売り上げも上がり、ペット関連業界の活性化のみならず、経済的にも、その影響は非常に大きいものとなっております。そのような中、新聞やテレビの報道を見ると、ペットが飼われている場から離れて、人にけがをさせるだけではなく、多頭飼いや行方不明、また悪臭やふん尿など、散歩のマナーや衛生管理、公園利用や近隣住民とのトラブルといった多くの問題があることも事実であります。例えば、受動喫煙防止条例のように、愛煙家と愛煙家でない方が、お互いにマナーを守ることが、安全で安心して暮らすことができる社会の実現を目指しているように、ペットを飼う人も飼わない人も、お互いにマナーを守る必要があると思います。そこで、次の5点について伺います。1つとして、本市における保有状況について、現在と5年前との比較、また狂犬病予防注射の件数・実施率について、現在の状況と5年前との比較及び道内他自治体との実施率の比較について伺います。2つとして、ペットに関する周辺環境について、ペットの火葬場利用について、現在の状況と5年前との比較、本市における動物病院数、公営住宅におけるペットの受け入れ状況について。また、これらのことから、本市におけるペットの周辺環境は充実しているものと考えているのか。また、過去5年間のペットに関する苦情相談の主な内容と対応状況及び件数について伺います。3つとして、大規模災害や避難時対応、飼い主の死後の対応など、対策状況についてであります。災害時におけるペット動物等の取り扱いはどのようになっているのか。また、避難所でのペットの飼育場所は、どのように取り決めているのか。また、これまでの災害を教訓として、飼い主とペットが、安全に避難するための早期のルール作りや飼い主が平時から行う対策の意識の醸成などが重要であると考えますが、どのように考えているか。また、盲導犬、介助犬などの身体障がい者補助犬についてはどのように考えているのか。また、災害によって飼い主が死亡した場合、ペット等の対応をどのように考えているのか伺います。4つとして、各公園利用状況並びに利用ルールや苦情など、今後の対策についてです。公園内には、他の小動物などが行き来していますが、細菌や感染症なども懸念されると思います。その対応について伺います。また、本市の各公園等のペット同伴者の利用状況と使用ルール設定はどのようになっているのか。あわせて、利用者のマナー状況や苦情など、禁止区域でのペット同伴者の利用把握状況やその対応などはどうなのか。また、公園施設ルールなどの構築や市民周知などの環境整備などについて、今後どのように考えていくのか。5つとして、条例制定の考え方について、北海道では、動物愛護等に関する条例を定めており、市民が安心してペットと暮らしていくために、本市における条例制定の考えについて伺います。大綱3点目は、教育行政についてであります。1つに、道立美唄尚栄高等学校の現状と課題、今後の考え方についてです。北海道立美唄尚栄高校は、総合学科として普通科を含む本市唯一の高等学校です。本市に現在ある聖華高校は、看護科で専門性が高く、専攻科を有していますが、過去には商業科などを有する南高校、そして工業高校など4校あり、市外からの通学者も多く、学区内にある各高校とも住み分けができ、まちにある高校として、それぞれ4校が特徴を生かしつつ、高等教育施設として、卒業後の進学や就職など、地域に根ざし、まちの機能として一翼を担い、経済的にも賑わい的にも存在感がありました。その中、人口減少が進み、北海道教育委員会のもと、学区内での再編があり、2001年には東高校と南高校の閉校、その後、2013年に美唄高校と工業高校を閉校するとともに、この2つの高校を統合・継承し、さらに市内にかつてあった各校・各科の要素を含んだ総合学科として、新たに美唄尚栄高校が誕生しました。しかし、現在も空知南学区内での人口減少は著しく、道教委からは、尚栄高校の間口減の話も起こり、今後において、依然、予断を許さないのではないでしょうか。学区内においては、平成31・32年度には、間口減が決定している高校や平成33年度には募集停止が決まっている高校など、このままの人口推計の流れを考えますと、次に尚栄高校の間口減の話が再燃する可能性があると考えられますし、あるいは近い将来、募集停止なども視野に入る可能性があると想定されるのではないでしょうか。高校は、本市のまちの機能として、道立教育施設、まちと経済の活性化、若者の声が聴こえる場として、また、地元企業の雇用など、あわせて高校がなければ、早い時期に他地域に離れたり、移住するなど、定住の観点からも重要であり、今後、取り巻く状況を考えますと、厳しくなるのは明らかであり、とても重要な局面を迎えるものと考えます。ある日突然に間口減など、道教委により検討している、または決まったと通知が来る前に、今からそうならないような特徴ある高校として、その予防・体制づくりなど、本市としても本腰を入れて、行政として、まちの関係する団体等と一体となり、尚栄高校とも綿密な情報交換・交流を持ち、スクラムを組み、対策・対応など全市的な体制を整え、尚栄高校の活性化やあり方など、今後も存在すべく考え方など、まずしっかりと早急に構築をしていく必要があると考えます。近隣自治体を見ると、三笠市にある三笠高校は、道立から市立高校となり、普通科から料理専門の学科へと舵を切り、寄宿舎制や料理を提供する店舗、いわゆる高校レストランを出店するなど、専門性に加え、地域と一体となった新たな教育環境のもと、その特徴を生かした新たな方向としての展開を見せ、高校の活性化のみならず、地域経済の活性化にも成功し、今では、まちの顔、都市機能の拠点となっていることは、すでに報道等もされているところで承知のことと思います。また、料理専門学科としての実績も抜群で、コンクールやテレビ番組の企画などでも、優秀あるいは上位の成績を収めるなど、その知名度は全道だけではなく、全国的にも広がっていることから、三笠高校に入学を希望する生徒は、全国各地から後を絶たず、かつて普通科として定員割れが続き、存続問題が起きていた高校とは全く思えないぐらい人気の高い高校となっております。三笠市のケースは、まさに成功例ではありますが、その成功している三笠市でさえ、当初は苦肉の策で、普通科を料理専門学科に、道立高校を市立高校として再出発したことと思います。三笠市でも、当初からこれだけ成功するとは思っていなかったことでしょうし、また、我々もその成功を予想していなかったと思います。このことは、尚栄高校に置き換えることができると思います。今は定員割れが続いており、間口削減の危機にもありますが、三笠市のように、ほんの少しのきっかけで、180度ひっくり返ることもあるのです。北海道教育委員会は、平成30年3月、これからの高校づくりに関する指針を作成しておりますが、その指針においては、現在、学級定員は、1学級40名と定められております。また、そのほかには、可能な限り1学年4学級から8学級が望ましいことや、1学年3学級以下の小規模高校は、原則、再編整備の対象であること、また、1学年2学級以下の高校は、今後の中学校卒業及び定員に対する欠員の状況並びに地元からの進学率を総合的に勘案し、順次、再編整備を進めることが示されております。そこで1つに、市内外から美唄尚栄高校に進学・入学した生徒数と、高校を選択する基準や進みたい学科など、背景の把握、分析、また、卒業生の進学・就職について伺うとともに、地域や企業との交流や関わり方、市内中学校との交流・連携や教育委員会との連携、情報共有など、現在の高校を取り巻く背景や状況等はどのようになっているのか、また、それら課題などについて伺います。2つに、課題に対し、どのような対応をし解決をしていくのか、今後の考え方と方向性について、具体的な取り組みなどを含め、教育長にお伺いします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
松山議員の質問にお答えいたします。協働のまちづくりについて、まちづくり基本条例についてでありますが、初めに、基本原則の考え方についてでありますが、市民主体のまちづくりにつきましては、地方自治の基本精神が、自分たちの地域を自分たちで治めることを踏まえ、地域における課題は、本来、市民が主体的に考え、市民同士がお互いに協力し、補完し合いながら自ら解決していくものでありますが、市民だけでは解決できないこともあることから、市議会や市の執行機関との協働などにより、市民が主体的にまちづくりに関わるものであると考えているところであります。情報の共有につきましては、まちづくりを進める上で、お互いの情報を共有することは必要不可欠で、市民一人ひとりがまちの課題の動機付けとなるものと考えておりますので、市議会や執行機関から市民に対する情報提供をはじめ、市民同士、あるいは市民から市議会や執行機関に対する情報提供も必要であると考えているところであります。協働のまちづくりにつきましては、まちづくりの基本は、市民、市議会、執行機関が自主性を尊重し、対等な立場で相互に補完し協力する協働にあり、市民は、まちづくりの主役であるという自覚を持って、身近な地域の課題から、広く市政全般に関わる大きな問題まで積極的に関わり、活動に参加することが、住民自治の基本であると考えているところでございます。次に、市民が計画等の策定段階から参画し、議論が活性化・成熟するための手段につきましては、市民主体のまちづくりを進める上で大切なことは、透明性、公平性の高い制度により、市民が参加・参画を行いやすい環境を整備することであると考えているところであります。そのため、参画する機会と方法につきましては、審議会等への委員としての参画やまちづくり地区懇談会、市長との対話の日、パブリック・コメントなどで直接意見を伺う機会のほか、アンケートなどによる間接的な意見表明など、個々の事案に応じ、市民から意見を伺う機会を設けているところであります。次に、環境行政について、ペット環境の現状と今後の考え方についてでありますが、本市における畜犬の保有状況につきましては、狂犬病予防法に基づく平成29年度末の登録数が1,041頭、平成24年度末の登録数が1,354頭となっており、5年前と比べますと、約2割減少しているところであります。なお、畜犬以外のペットにつきましては、保有状況を把握していないところであります。次に、狂犬病予防接種の件数及び実施率につきましては、平成29年度は964件で、92.6%、平成24年度は1,254件で、92.6%となっており、5年前と比べると、件数は約2割減少しているものの、実施率はほぼ同じ割合となっているところであり、本市の実施率につきましては、道内35市のうち、1位もしくは2位に位置しているところであります。次に、ペットに関する周辺環境につきましては、ペットの火葬場利用状況につきまして、平成29年度は227件、平成24年度は221件となっており、5年前と比べると、ほぼ同数の利用となっているところであります。また、市内における動物病院は2院となっており、公営住宅につきましては、ペットの受け入れを行っていないところでありますが、本市におけるペットの周辺環境につきましては、ある程度、整っているものとを考えているところであります。次に、過去5年間のペットに関する苦情相談の主な内容につきましては、放れ犬に関するもの、野良猫への餌やりに関するものとなっており、対応状況につきましては、放れ犬は、担当職員が現地に赴き捕獲を行い、野良猫への餌やりは、原因者への注意及び指導を行っているところであります。また、過去5年間の苦情相談の平均件数は79件となっているところであります。次に、災害時におけるペットの取り扱いにつきましては、美唄市地域防災計画におきまして、ペットの飼い主は、ペットの健康及び安全を保持し、適正に取り扱うとともに、飼い主が避難する際には同行するなど、飼い主自らの責任により行うものとなっているところであります。また、避難所につきましては、多くの人たちが共同生活を送られることから、避難所開設・運営マニュアルにおいて、屋外に所定のペット飼育場所を設け、居住スペースへの持ち込みを禁止することを取り決めているところであります。しかしながら、ペットは家族の一員であるという意識が高まっており、責任を持ってペットを飼育するための居場所の確保や、ペットの避難用品の準備など、飼い主の平時から行うべき対策についての意識の醸成など、具体的なペットの同伴避難のルールを決めておくことが重要となることから、他市の状況を調査するとともに、内閣府の避難所運営ガイドラインに基づいた避難所開設・運営マニュアルの早期改訂に取り組んでまいりたいと考えているところであります。なお、盲導犬、介助犬などの身体障がい者補助犬は、別室を準備するなどの配慮が必要と考えているところであります。次に、災害によって飼い主が死亡したペット対応につきましては、動物愛護団体などの関係機関と連携を図りながら、対応してまいりたいと考えているところであります。次に、各公園の利用状況並びに利用ルールや苦情など、今後の対策につきましては、細菌や感染症につきまして、エキノコックス症の感染が懸念されますことから、公園内の清掃時には、動物の排せつ物も注意しながら処理しているところであり、頻繁に出没するような場合には、看板を設置するなど、公園利用者への注意喚起を行ってまいりたいと考えているところであります。次に、公園におけるペット同伴の利用状況とルールにつきましては、本市には、都市公園が17カ所、その他の公園が3カ所で、合計20カ所の公園がありますが、ペットの禁止区域を設定していないため、全ての公園を利用いただけるところであり、ペット同伴の利用状況につきましては、把握していないところであります。また、ルールにつきましては、公園内でのペットの放し飼いの禁止やフンの後始末など、注意看板による周知を行っており、公園利用者からペットに関する苦情やご意見等は寄せられていないところであります。なお、今後の公園の利用につきましては、多くの市民の皆様が利用されていることから、環境整備につきまして、今後、他市町村の状況など調査を行い、公園利用のルールやマナーなど、広報紙メロディーや市のホームページにて、啓発してまいりたいと考えてございます。次に、条例制定の考え方につきまして、北海道におきましては、平成13年に北海道動物の愛護及び管理に関する条例が施行されているところであります。また、北海道と市町村との具体的な役割を明確にするため、北海道動物愛護管理推進計画が策定され、毎年度、空知総合振興局主催の狂犬病予防対策打合せ会議等で、ペットの諸問題に関する情報共有を図り、北海道と連携しておりますことから、本市独自の条例の制定につきましては、現在のところ、検討していないところであります。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
松山議員の質問にお答えいたします。初めに、道立美唄尚栄高等学校の現状と課題、今後の考え方と取り組みについてでありますが、現状について、まず平成30年4月の実績で申しますと、市内中学校を卒業した171名のうち、学区内に進学した生徒は133名で、このうち、岩見沢市内の高校に進学した生徒は99名、三笠は2名、美唄市内は美唄聖華高校が4名、美唄尚栄高校は28名となっております。一方、市外から尚栄高校に進学した生徒の状況は、岩見沢市から23名、三笠市から3名、月形町、空知北学区から各1名、その他地域から8名で、市内外の合計で、定員80名に対して64名の生徒が、尚栄高校に進学したところでございます。これらの結果から、学区内に進学した生徒のうち、岩見沢市内の高校に約75%が進学するなど、地元高校を敬遠し、岩見沢に集中する実態がうかがえるところでございます。また、「高校を選択する基準」につきましては、平成28年度に北海道教育委員会が全道各地の小中高生の保護者などに対して行った「高等教育に関する意向調査」における空知管内の回答では、複数回答ですが、高校選択の理由として、「高校卒業後の進路」が62.2%で最も多く、次いで、「自分の学力」が55.2%、「普通科・商業科等の学科」が41.8%となっております。また、「進みたい学科」については、「普通科」が最も多く53.1%、次いで、「農業科等の職業学科」が20.4%、「総合学科」が12.2%になっており、この回答からも、普通科志向が強いことがうかがえ、尚栄高校の特色でもある総合学科は、生徒の確保に不利な結果となっております。次に、同校卒業生の進路や就職についてでございますが、平成29年度の卒業生89名のうち、指定校推薦枠を活用し、大学や短期大学、専 門 学 校 に 進 学 し た 生 徒 は 合 計 34 名 で 、38.2%となっております。また、就職の状況につきましては、市内企業に11名、道内企業に42名、道外企業に2名の合計55名で、61.8%となっており、卒業したすべての生徒の進路が決まっているところでございますが、北海道教育委員会が実施した調査では、「高校卒業後の進路」は、「大学・短大等への進学」が最も多く58.6%、次いで「専門学校への進学」が27.0%、「就職」が19.3%となっており、この項目からも、就職割合が高く、大学等への進学割合の低い尚栄高校は、不利な結果となっているところでございます。次に、地域や企業との交流や関わり方、市内中学校との交流・連携や教育委員会との連携等についてでございますが、同校では、本市が実施するグリーン・ルネサンス推進事業に参画したり、軽音楽部や農業クラブ、ボランティア部等が市内外のイベントに出展し、市民などと交流を図るとともに、毎年、中学生を対象とした同校への体験入学会の開催や空知管内等の各中学校訪問のほか、中学校において、学校説明会を開催するなど、同校の学校PR、生徒確保に向けたさまざまな取り組みを行っているところでございます。また、教育委員会が中心となって、毎年、市内高等学校と中学校の教頭や進路指導の担当教諭などを招いて、双方の情報共有や意見交換などを図る取り組みを行い、円滑な中高連携に取り組んでいるところでございますが、昨年度、北海道教育委員会の公立高等学校配置計画において、同校の進学者数の減から、新1年生の学級数が1減となり、2学級となったことに加え、平成30年度の同校への進学者数が、定員の80名を16名下回っているほか、市内からの進学者が28名の44%にとどまっている状況になっているところでございます。教育委員会といたしましては、市内にある2つの高等学校を今後とも存続させていくことが、本市のまちづくりにとって必要不可欠であると考えており、今後とも、より具体的に市内高等学校と中学校との連携強化を図るとともに、全庁的な取り組みとして、同校の効果的なPRに努めていくことが必要であると考えているところでございます。
再質問 3番 松山教宗
この場から3点、再質問をさせていただきたいと思います。1つは、まちづくり基本条例についてでありますが、私は、まちの憲法といわれる本市の最高規範でありますこの条例については、市政の推進において、最大限尊重されるべきものであり、この精神は、協働のまちづくりの根幹をなすものと考えております。現在、本市が抱えている少子高齢化を背景とした人口減少の克服や地域経済の活性化など、行政課題が山積している中、この条例の精神にのっとり、説明責任を果たし、市民等と協働して市政運営にしっかりと取り組んでいかなければならないと思います。そうした中、市長は本年3月の第1回市議会定例会の場で、市民及び各種団体との議論を深めるため、予定していた実施設計をやむを得ず延期することを市政報告で述べられ、その対応で、7月に開催した自治組織代表者会議やまちづくり地区懇談会のほか、8月には、市立美唄病院の建替え等に関する説明会を市内各所で7回、さらに市内の各種団体向けの説明会を6回実施されておりました。私もその説明会に参加しましたが、病院の必要性や重要性及び改築・整備にかかる財源確保の考え方や財政・経営の将来推計など、反対の意見もありますが、ある程度の市民との情報の共有化は深まったのではないかと感じております。こうした市民との情報共有を通じた協働のまちづくりを進めていく上では、社会情勢の変化にしっかりと対応したものでなければなりません。制定後、10年を経過したこのまちづくり基本条例では、条例の見直しに関して規定されており、4年を超えない期間ごとに、社会情勢に適合したものかどうか検討することを規定しております。そこで、市長に再度伺います。1点目として、市民への果たすべき説明責任の考え方について。2点目として、制定後10年を経過したこの条例の見直し検討の考え方と手法について伺います。2つ目は、環境行政についてでありますが、今後、ペットの保持者も保持者でない方も、安全で安心して暮らせる共生できる社会環境の維持向上、今回だけでなく、また、今後、大きな大規模災害が起こると想定されますので、その際、しっかりと避難ができ、避難所においても混乱の要因を少なくする上でも、ある程度、現在飼育しているペットの種類や数など、大枠でも保有状況について把握することが必要であると考えます。そこで、まちづくりアンケートなどを活用して、これらの調査をしてはどうかと思いますが、そのことについて考え方を市長に伺います。3つ目に、尚栄高校についてでありますが、今、教育長からご答弁をいただきましたので、課題や今後の対応、取り組みについては理解しましたが、やはり尚栄高校の生徒数を増やしていく取り組みも、間口が減らないような努力をしていくことも、当然やってもらわなければならないことですし、そういったことは、近隣市町のみならず、全道の同じような問題を抱えている高校のある自治体でも、個性化・多様化などを図りながら、実際にはいろいろな手を尽くしてきたことと思いますが、それでも、人口減少や少子化が進展してきた傾向から、どこの自治体においても、思うように間口減を食い止められない状況にあると思います。少子化が進展している中だからといって、有効な打開策を打ち出せずに、尚栄高校は将来、間口減になってしまう、さらには最悪の事態として、閉校となってしまうことは、地域経済の活性化の観点からも、また、美唄市から高等学校をなくさないためにも、何としても食い止めなければなりません。しかしながら、万が一、間口減が避けられない状況となった場合も考え、その影響を今のうちから分析していくことも必要なことではないかと考えております。そこで、今後、尚栄高校の間口が減った場合、本市にとってどのような影響があると考えているのかについて、教育長に伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
松山議員の質問にお答えいたします。まちづくり基本条例についてでありますが、初めに、市民への果たすべき説明責任の考え方についてでありますが、執行機関が行う施策に関しましては、情報の共有化や市民参加を進める上で、市民が十分理解できるような説明が必要となることから、立案から実施、評価といういずれの段階につきましても、わかりやすい説明をする責任があるものと考えており、市民との協働や情報の共有化を図る上で、最も基本的なものであると考えているところでございます。次に、条例制定後、10年を経過したこの条例の見直し検討の考え方と手法につきましては、この条例を定期的に見直しすることにより、時代経過による条例の形骸化を防止し、市民にこの条例に関心を持ち続けてもらうような動機づけになるとともに、条例の理念や内容が期待されたとおり作用されていることを確認することができるものと考えておりますので、4年ごとに庁内職員による検討をはじめ、市民からの意見をもとに、見直しの検討を行うこととしており、次回の見直しにつきましては、平成31年度を予定しているところであります。いずれにいたしましても、私は、協働のまちづくりを進める上では、市民との情報の共有化を図り、行政が説明責任を尽くし、市民と一緒にまちをつくり上げていくことが重要であると考えておりますことから、今後につきましても、多種多様な協働の仕組みにより、未来を見据えた活力あるまちづくりの実現に向けて、取り組んでまいりたいと考えているところであります。次に、ペットの保有状況についてのアンケート調査についてでありますが、今後、集中豪雨・豪雪等の自然災害により、飼育しているペットと一緒に避難する市民の皆様が増えると予想されますので、他市町村の状況を踏まえながら検討してまいりたいと考えているところであります。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
松山議員の質問にお答えいたします。今後、さらに間口が減少した場合の本市への影響についてでございますが、本市の今後の生徒数の見込みでは、平成30年の市内中学校の卒業者171名から、3年後の平成33年には、マイナス31名の140名になることが予測されております。また、空知南学区においても、平成30年の1,280名から、3年後の平成33年には、マイナス157名の1,123名になると推計されていることから、北海道教育委員会の公立高等学校配置計画において、平成31年度から、岩見沢西高校で1間口減、平成32年度から、岩見沢緑陵高校で1間口減の合計2間口の減に加え、平成33年度からは、南幌高校で生徒募集を停止することが決定されたところでございます。少子化の傾向は、岩見沢市も同様であり、このまま生徒数の減少が続けば、岩見沢市内の高校で、空知南学区のすべての生徒数を充足することが可能となり、結果として、岩見沢市から本市の高等学校への入学者は激減することが予測されるところでございます。北海道教育委員会では、今後の空知南学区の生徒数の減少を見込み、平成34年度から平成37年度までの期間に、さらに1から2間口削減の可能性を示唆しております。尚栄高校においても、入学者が減少し、現在の2間口から1間口となった場合、北海道教育委員会が示す統廃合の対象校となることが懸念されるところでございます。仮に同校が廃校となった場合は、市内経済や公共交通機関の縮小のほか、まちづくりの活力喪失、子育て世代の流出や移住・定住施策の停滞など、さまざまな影響があるものと考えているところでございます。
再々質問 3番 松山教宗
それでは1点、再々質問をさせていただきます。尚栄高校についてでありますが、先ほど来の答弁から、生徒確保に向けて、いろいろな対策を講じていることは、十分理解はしました。しかしながら、これまでの生徒数が伸び悩んでいることを考えますと、このままでは、間口減ところか募集停止、閉校になる可能性もあると思われます。さらに、間口が減少しただけでも、本市経済やまちづくりの活力など、さまざまな面から悪影響があるということですから、もし閉校になった場合は、本市にとって大きな打撃となり、さらなるまちの活力低下につながっていくと思います。いろいろな対策を講じたけれども、結局はダメだっただとか、閉校になってしまったというように、一応やりましたというスタンスではないと信じておりますけれども、いま一つ、教育委員会から、尚栄高校は美唄に必要なのだ、絶対存続させるのだという意欲が、あまり感じられないような気がいたします。そこで、改めてお聞きしますが、これまでの対策も含めた対応を検証した結果も踏まえて、今後、尚栄高校が閉校とならないようにするために、教育委員会としては、どのように具体的に進めていくおつもりなのか伺います。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
松山議員の質問にお答えいたします。存続に向けての対応についてでございますが、教育委員会では、これまで、美唄尚栄高校や美唄聖華高校に対しまして、進学や公務員試験を受験するための模擬試験や部活動等の全道・全国大会出場に要する経費の一部を助成するなどの支援を行ってきたところでございますが、特に定員割れをしている美唄尚栄高校の存続は、本市のまちづくりを進めていく上で、何よりも重要であると認識しております。昨日の北海道新聞にも掲載されておりましたが、9月4日付で、北海道教育委員会は、2019年度から2021年度の公立高等学校配置計画を決定したところでございますが、少子化に伴い、留萌市、深川市などの自治体は、道立高校同士の再編により、定員を確保する見通しであること、また、道北の高校では、道立高校と町立高校といった設置者が異なる高校同士の統合を進めていることなど、北海道教育委員会が学級減の方針を示す前に先手を打って、地域が存続に向けた提案をする動きを踏まえますと、私は、高校再編が新たな段階に入ったものと判断しているところでございます。地域に高校がなくなれば、まちづくりは停滞し、1校で3学級になってしまうと教員が減らされ、生徒の勉強や部活動に支障が出ることが懸念されるなど、さまざまな問題が出てくると考えております。このことから、教育委員会といたしましては、高校存続は教育委員会だけの取り組みではなく、まちづくりや市内高等学校卒業者の雇用対策を担う担当課など、関係する市長部局が綿密に連携していくほか、学校関係者や保護者、市民の方々が同じ方向性のもと、具体的施策を検討していく仕組みを構築していかなければならないものと考えているところであり、この仕組みづくりについて、早急に市長部局と協議してまいりたいと考えております。