美唄市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月18日
(1)地域医療について/(2)保健行政について/(3)商工業行政について/(4)教育行政執行方針について
2018年6月18日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「地域医療について」「保健行政について」「商工業行政について」「教育行政執行方針について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 川上美樹
平成 30 年第2回定例会におきまして、大綱4点について市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱の1点目ですが、地域医療の充実について伺います。団塊の世代が後期高齢者となる 2025 年に向けて、国は特に在宅医療を推進していく方針ですが、医療資源にも限りがあり、必要な医療サービスをタイムリーに患者に提供するためには、チーム医療の推進が必要です。特に看護師に関しては、医師と共に医療の中核をなす存在であり、現在、国は 2025 年に向けて、特定の医療行為については、医師がいなくても看護師ができるようにと「看護師の特定行為の研修」を推進しているところであります。また、都会志向や高齢化により、地域で活躍する医療スタッフが不足しており、厚労省が昨年実施した首長アンケートでは、5万人未満の市の 61%が「医療スタッフの不足を感じている」と回答がありました。本市の市政執行方針においても「地域医療について職員の資質向上に努めるほか、在宅医療の支援体制など医療機能の強化に取り組む」とあります。そこで2点伺います。1点目は、看護師のスキルアップのための研修と、それに対する診療報酬への加算など、その状況についてはどのようになっているのか。2点目ですが、市立美唄病院における訪問看護の体制など、その状況についてはどのようになっているのか市長に伺います。大綱2点目は、保健行政として、健康施策について伺います。自立して生活ができる「健康寿命」は、世界最高水準に達している「平均寿命」に比べ、男性で9年、女性で 12 年の差があり、「不健康期間」が長く続けば医療費・介護費が拡大し、自治体財政を圧迫することとなります。そのため、現在、21 世紀における国民健康づくり運動「健康日本 21」の第2期が取り組まれており、本市も市民の健康の保持推進として、各種健診への受診を勧め、病気予防に取り組んでいるところだと思います。私は特に、仕事、家事、子育てで多忙な働く世代の市民の健康、女性の健康についての取り組みについて注目していますが、特定健診受診率については、平成 29 年度の美唄市国民健康保険データヘルス計画を見ますと、各年齢階層において増加傾向にあるものの、70歳代で 32.1%、60 歳代が 29.4%、50 歳代が22.1%、40 歳代が 16.8%と、年齢が若いほど実施率が低い現状となっております。そこで1点目ですが、働きざかりの年代の健診受診率について、どのようにお考えなのか。2点目として、健康寿命延伸のための本市の本年度における健康施策の取り組みや改善内容について、市長にお伺いいたします。大綱3点目は、商工業行政について、中心市街地の活性化について伺います。高齢者が多くなったまちにとって、さまざまな都市機能がコンパクトに集積し、アクセスしやすい「歩いて暮らせるまちづくり」が必要となってきます。中心市街地は、公共交通や都市機能・インフラなどのストックがあり、効果的・効率的に都市機能を集積する拠点として重要な候補地といえます。本市の中心市街地はシャッター街も多くなり、生活拠点として中心市街地を再生しつつコンパクトなまちづくりを目指すべきであると考えます。そこで1点目として、「改正中心市街地活性化法」の意義と役割については、どのように捉えておられるのか。2点目として、本市のコンパクトシティの計画に関わる部分での中心市街地活性化法にそった、中心市街地活性化計画や協議会の設置などをどのように考えているのか、市長に伺います。大綱4点目は、教育行政執行方針について、文化財や芸術作品の保護について伺います。本市には、多くの文化財のほか、安田侃氏の彫刻作品をはじめとする芸術作品があります。文化財や芸術作品は、本市の歴史や文化を知ることができ、郷土愛や豊かな心を育むためには、その保存と活用は必要であり、また観光として多くの人が集まる場でもあります。教育行政執行方針では「文化財の保護と活用に努める」「市民の皆さんの創作活動や芸術文化に触れる機会の充実に努める」とあります。そこで1点目ですが、文化財保護にあたる職員の体制については十分なのか。また、保護にあたってどのような課題があるのか。2点目は、文化財について調査研究している市民団体との連携はどのようになっているのか。3点目は、本年度は、文化財における建築物の保全点検の実施を行うとなっていますが、その実施状況についてはどのようになっているのか。4点目は、市教委で所管する安田侃氏以外の美術作品の活用現状はどのようになっているのか教育長に伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、地域医療について、地域医療の充実についてでありますが、看護師のスキルアップにつきましては、全看護職員を対象に、基礎習得をはじめ、医療の安全、感染対策、接遇など、テーマを設けた研修会を毎月開催しているほか、札幌医科大学から毎年講師を招いた研修を行うなど、看護職員のキャリア形成を図っており、看護師長につきましては、認定看護管理者研修を受講しているところであります。なお、診療報酬の算定につきましては、専門研修の受講を要件とするものがあり、市立病院につきましても、看護師が所定の研修を受講した後、施設基準の届け出を行い、認知症ケア加算や在宅褥瘡管理料といった加算を取得しているところであります。今後は、高齢者の増加に向けて、認知症の専門的知識を持つ認定看護師の養成につきましても検討するなど、より一層スキルアップを目指して、レベルの高い看護を提供してまいりたいと考えてございます。次に、訪問看護の状況につきましては、平成 29 年度の訪問件数は 293 件で、30 年度はさらに増えており、訪問看護室の体制といたしましては、昨年 11 月に、南空知医療圏では唯一となる在宅療養支援病院の届け出を行い、24 時間連絡可能としたほか、本年4月からは看護師3名を専従として配置し、市民の皆さんが安心して在宅生活を送れるよう体制の強化に努めたところであります。次に、保健行政について、保健施策についてでありますが、働き盛りの年代の健診受診率につきましては、特定健診は 40 歳から対象としており、生活習慣病の予防を重点に、症状が現れずに重症化したり、心疾患など重大な疾病を将来的にも予防していく健診として重要であると認識しているところでありますが、40 代、50 代の受診率は、全道的にみても低い状況にあるため、課題として受け止めているところであります。このため、現在、これらの世代を含め、健診受診率の拡大につきましては、電話や郵便等で個別の方々への受診勧奨や再勧奨を行うほか、昨年度からは市内の重点地域を選定し、その区域内の対象未受診者宅をすべて訪問し、受診の勧奨と未受診理由の確認、健診の必要性についての説明などを実施しており、本年度も引き続き行うこととしているところであります。次に、健康寿命延伸のための健康施策や改善内容についてでありますが、今年度におきましては、女性を対象とした子宮頸がん・乳がん検診につきまして、これまで偶数年、奇数年の生まれ年に限っていた対象者を、受診する間隔が長期とならないよう、前年度未受診の方へ対象者を一本化し、さらに乳がん検診のオプション項目として、超音波検査を追加することとしたところであります。また、乳幼児健診の際には、管理栄養士による個別栄養相談を実施し、家庭や子どもの生活習慣病予防に備えることとしたほか、対象者の利便性を考慮し、健診や予防接種実施の時間を変更することにより、より多くの方々に対しまして利用機会の拡大を図っているところであります。次に、商工業行政について、中心市街地活性化について、「改正中心市街地活性化法」の意義と役割についてでありますが、中心市街地活性化法は、平成 18 年6月に改正されましたが、その主な改正趣旨は、中心市街地における「都市機能の増進」及び「経済活力の向上」を総合的かつ一体的に推進するため、市町村が作成する基本計画の認定制度を創設し、さまざまな支援策を重点的に講じていくこととしたほか、従来の「市街地の整備改善」と「商業等の活性化」に加え、「まちなか居住」や「都市福利施設の整備」等の支援措置を追加することにより、中心市街地における「都市機能の増進」や「経済活力の向上」を図る総合的な支援法に改められたと承知しているところであります。次に、コンパクトシティ構想にかかわる中心市街地活性化基本計画と協議会の設置につきましては、中心市街地活性化法の改正趣旨でもあります、さまざまな機能がコンパクトに集積した、いわゆるコンパクトシティの構築を目指し、今般、美唄市コンパクトシティ構想を策定したところであり、その実現に向けて、速やかに立地適正化計画を策定するところでございます。なお、法改正後の中心市街地活性化基本計画につきましては、これまで計画策定に係る協議会設立準備会を発足し、協議を行ってきた経緯がありますが、ハード整備の検討などの課題もあり、計画の策定や協議会の設置は行っていないところであります。そのため、中心市街地の活性化につきましては、商工会議所や商店街組織などと随時協議を行いながら、これまでソフト事業を中心に事業を展開してきたところであります。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。文化財や芸術作品の保護について、初めに、文化財の保護業務にあたる職員体制についてでありますが、現在2名の事務職員が他業務との兼務の中で業務を行っているところですが、学芸員等、専門知識を有する職員が配置されていないことから、郷土史料館ボランティア、文化財保護委員のほか、郷土史の研究団体等の協力や助言を受けながら、より多くの方々に美唄の歴史や文化を知っていただけるよう努めているところでございます。また、文化財保護にあたっての課題等についてでありますが、旧桜井家住宅をはじめとする木造建築物や機関車の保全については、経年劣化による破損等を部分的に修復している状況でありますが、長期保全の観点からは建物の状況を把握した上で、計画的な保全策が必要であると考えているところでございます。次に、市民団体との連携についてでありますが、市指定文化財の 4110 形式十輪連結タンク機関車2号と関連する旧東明駅舎については、周辺の草刈りや駅舎内の清掃に加え、小修繕など、市民団体にご協力をいただいているところでございます。また、郷土史料館は、登録いただいているボランティア 11 名のご協力により、館内清掃や自主学習会を年複数回実施しているところであり、今後とも文化財保護に協力していただける市民団体等と連携し、保全活動を進めてまいりたいと考えております。また、本年新たに指定文化財となった友情人形(青い目の人形)は、郷土史研究会にも参加しているボランティアの相談から始まり、登録に至った経緯があるほか、昨年は、屯田兵屋の屋根の一部を建築士会美唄支部の会員にボランティアで修理していただいたこともありますことから、今後ともご協力いただける団体等と連携し、文化財の保護に努めてまいりたいと考えております。次に、建築物の保全点検についてでございますが、本年度は屯田兵屋、屯田兵火薬庫、旧桜井家住宅の木造建築物3棟について、目視による建物の傾き度合いや破損個所の点検調査を行うこととしております。現在、市内建築業者と実施時期や詳細な点検内容について協議している段階であり、積雪前までに業務を終了し、年度内に報告内容をまとめる予定としております。次に、市教委で所管する美術作品についてでございますが、教育委員会で所管している主な作品につきましては、本市にゆかりのある画家・北浦晃氏の絵画や版画が 200 点ほどあり、市庁舎に展示しているほか、毎年 10 月に開催します市民文化祭において、そのうちの数点を展示しているところでございます。本年度は、北浦晃氏の没後5年の節目の年であることから、郷土史料館において、作品展示を予定しているところでございます。なお、多くの作品については、現在、南美唄小学校の空き教室を活用して、劣化しないよう空調管理のもと保管しているところでございます。
再質問 4番 川上美樹
自席より再質問いたします。大綱1点目の地域医療についてですが、有意義な研修や訪問看護についても、対応可能な体制作りに努力されていることがわかりました。スキルアップとともに、研修を受けることで、診療報酬に加算ができるものもありますので、ぜひ可能な限り続けていただきたいと思います。さらに、訪問看護については、医療と介護の連携は必須であり、来るべき 2025 年には、相互のスタッフが情報を共有しながら生活支援等にあたる場面も多くなると想定されます。ケアマネージャーやホームヘルパーなど、多職種にも研修の門戸を開いて、さらに連携を強化しておくべきだと考えますが、市長のお考えを伺います。次に、大綱2点目の健康施策についてですが、多くの改善点が見られ、市民の健康を守るための取り組みに熱意が感じられ、大変評価できるものだと思います。ただ、40 代においての健診受診率が低いことから、私は、中高年の健康施策として、特に 40 代後半からの更年期といわれる時期の女性に対する健康施策について、婦人科検診を広報紙やHPだけではなく、学校のPTAや職場を通じて周知し、中高年女性の心と体の健康増進をはかるべきだと思います。そのためには、情報提供手段の多様化を図るべきだと思います。女性が明るく、元気に、健康で、笑顔が溢れ輝くことは、家庭を、職場を、そしてまちを元気にしてくれるものだと私は思いますが、市長のお考えを伺います。次に、大綱3点目ですが、中心市街地活性化の国のまちづくり支援措置として、道路、住宅、河川、医療、福祉、学校、中小企業や公共交通に至るまで、各省庁から多くの支援措置が用意されています。交付税や税収など歳入が少なくなっている本市にとって、また、コンパクトシティを進める上でも、この計画は産業振興の一部として、策定する方向で関係各課及び団体と協議し進めるべきと考えますが、市長のお考えを伺います。次に、大綱4点目の文化財等についてですが、職員体制については答弁でわかりました。対応の職員については、本市の文化財等についての知識はもちろん、市外から訪れた方へ市内の施設案内なども合わせてできたらと思います。京都の保存協会では、文化財保護に特化したクラウドファンディングで、文化財等の修繕費を募る取り組みもあることから、本市も限られた予算があるものの、関連団体と連携して、保全や活用、資金の調達方法についてもアイディアを出し合うのも良いかと思います。また、美唄で教鞭をとられていた画家の価値ある多くの作品も寄贈されていることから、これを地域資源として、市内外の方々に見ていただく機会を増やして行くことも必要かと思います。そこでお聞きしますが、本年度においての点検結果を想定し、今後どのような保全や活用の在り方がふさわしいと考えているのか。あわせて、北浦氏の絵画の活用について、今後どうするのか教育長にお伺いします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、多職種との研修についてでありますが、昨年、市立病院におきましては、市内の看護や介護に携わる方々にもご案内をして、摂食・嚥下研修会を開催し、多数の参加をいただいたところであります。このような取り組みは、多職種間の情報共有や顔の見える関係づくりを進めるとともに、地域全体のスキル向上も期待されますことから、本年度もこうした合同研修会を開催し、多職種間連携の推進に努めてまいりたいと考えているところであります。次に、女性の方々の健康増進についてでありますが、家庭や地域、社会で活躍している女性の健康増進は、地域を活性化するため大切であると考えているところであります。市といたしましては、びばい未来交響プランの目指す姿である「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」の実現に向け、女性をはじめとした、仕事や子育てで多忙な、働く世代の方々に対しまして、健康づくりの関心を高めることができますよう、美唄市PTA連合会などの団体へ周知や健康教育への働きかけをすすめるとともに、積極的な受診機会の確保のために、家庭や職場におかれましても、協力や支援が得られるような取り組みを推進してまいりたいと考えてございます。次に、中心市街地活性化基本計画の策定についてでありますが、基本計画の策定につきましては、商業施設等の再編のみならず、都市福利施設や公共施設等の市街地への集積、街なか居住など、商業者や市民との合意形成のもと、ハード整備とソフト事業の両面からの施策や取り組みが必要となってまいります。このため、現在、地方創生交付金を活用して、中心市街地元気創出事業やまちなか交流広場管理運営事業など、中心市街地の活性化につなげるためのソフト事業を展開しておりますが、今後におきましては、こうした事業に加えて、商工会議所が中心となって、新たに中心市街地における空き店舗の状況調査、商店街の顧客のニーズ調査、地域経済動向調査などを実施することとしており、商店街の活性化に向けましては、商店街自らが商店街活性化計画の作成を検討しているところであります。このことから、市といたしましても、これらの取り組みとの連携を図るとともに、立地適正化計画や公共施設等総合管理計画なども踏まえ、中心市街地活性化基本計画の策定の必要性について、商工会議所や商店街組織などとも協議をしてまいりたいと考えているところでございます。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。木造建築物の保全・活用のあり方と、北浦氏の作品の活用についてでございますが、木造建築物につきましては、本年度中に木造建築物の調査結果が示される予定となっておりますが、いずれにしましても、木造建築物の長期保全には、相当額の整備費用がかかることが想定されますことから、今後におきましては、美唄市総合計画との整合性を図りつつ、整備の優先度、緊急性や財源確保策と含めまして、今後の保全や整備のあり方を他市で行っているクラウドファンディングの手法も含めながら検討してまいりたいと考えてございます。また、北浦氏の作品につきましては、より多くの方々に見ていただけるよう、その方法について調査研究してまいりたいと考えております。