美唄市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日
(1)行財政運営について/(2)教育行政について
2017年12月11日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「行財政運営について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 川上美樹
質問に入ります前に、発言通告をしておりました大綱2の(4)全国学力テストについての①4月実施の結果についてという質問ですが、同僚議員から同趣旨の質問がございましたので、割愛させていただきたいと思います。議長において、よろしくお取り計らいをお願いいたします。
質問 4番 川上美樹
ありがとうございます。それでは質問に入らせていただきます。平成 29 年第4回定例会におきまして、大綱2点について、市長並びに教育長にお伺いをいたします。大綱1点目は、行財政運営として、人事評価制度について伺います。総務省はかねてより、自治体に対して、人事評価制度の導入を促してきましたが、平成26 年の改正地方公務員法から2年間の準備期間を経て、平成 28 年よりさらに本格化してきました。地方公務員法改正の目的は、人事評価の全自治体への本格的な導入と言われています。地公法第 23 条において「能力及び実績に基づく人事管理の徹底」として、「任命権者は職員の人事評価を、任用、給与、分限、その他の人事の基礎として活用するものとする」として、任命権者は「人事評価の結果に応じた措置を講じなければならない」としています。早くから導入している自治体での人事評価制度の一般的な問題点として、次のことが挙げられています。「人事評価が軽視され形骸化している」「人事評価が給与や処遇に反映されない」「適正な人事配置に至らない」「昇格が年功序列でブラックボックス化している」「外部人材の登用が少ないので内部の論理が横行しがち」「異動が恣意的で専門性の向上に繋がらない」「問題職員も辞めさせられない」等が挙げられているところであります。本市におきましては、導入から1年8カ月であり、今後の充実が図られるものと思います。そこで、これまでにも伺ってきましたが、改めて次の3点について伺います。1 点目として、導入の目的についてはどのように捉えているのか。2点目として、職員への定着度についてはどうか。3点目として、評価制度と行政経営の連動として、政策、施策に沿った組織のミッションを遂行するために掲げている組織目標・人材像に対する評価を今後どのように配置、育成、手当、昇任昇格へと反映させていく考えなのか、市長にお伺いいたします。大綱2点目は、教育行政についてです。1つ目は、市内小中学校における「いじめ」の実態についてです。平成 29 年 10 月、文部科学省の「平成 28 年度児童生徒の問題行動等に関する調査」におきましては、小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は 32 万件を超え、前年度は、約 22 万 5,000 件であったことに対し、約 10 万件増加していることとなりました。いじめ防止対策推進法第 28 条第1項に規定する、いわゆる自殺なども含む重大事態の発生件数は 400 件であり、前年は 314 件、86件の増となり、過去最多となりました。本市におきましては、教育行政執行方針に「豊かな心の育成」とし、子ども自身が主体的に考え行動する機会として「仲間作り子ども会議」を開催し、命の尊さを知る機会を設けているところと伺っておりますが、次の2点について伺います。1点目は、市内9校でのいじめ行為の状況については、どのようになっているのか。2点目は、いじめ行為への対策はどのように考えているか教育長にお伺いいたします。2つ目は、学校におけるセキュリティについてです。平成 29 年の教育行政執行方針にもありますが「学校への外部からの侵入者対策」について述べられております。教職員玄関や生徒玄関は、授業中、施錠されている状態が必要かと思いますが、体育や昼休みの時間帯、行事がある場合など、外への出入りが必要になり、常に施錠することも不可能な場合があるかと思います。そのため、教職員玄関のインターホンは全ての学校に設置すべきと思いますし、生徒玄関には、防犯カメラの設置も、できれば必要ではないかと思います。また、教職員玄関には、まだインターホンが設置されていない学校があると伺っておりますが、このことについてはどのようにお考えか、教育長にお伺いいたします。3つ目は「中学校における部活動の在り方」についてです。学校現場を取り巻く環境が、複雑化・多様化し、学校に求められる役割が拡大する中、教員の長時間勤務の改善が課題となっています。学習指導要領の改訂の動向等を踏まえた、授業改善に取り組む時間や教員が子どもと向き合う時間を確保し、教員一人ひとりが持っている力を高め、発揮できる環境を整えていく必要があります。このような観点から、文部科学省では、平成 28 年4月に「次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のための組織」を省内に設け、部活動における休養日の設定の徹底をはじめとした運営の適正化の必要性等を示していますが、部活動については、教育的効果が十分にあるところと認識はしております。そこで、次の2点について伺います。1点目は、市内の中学校における部活動の加入率、稼動日数や時間、休養日がどのような状況になっているのか。2点目は、教員、保護者、地域住民などから、部活動に対してどのような意見が寄せられているのか。このことについて、教育長にお伺いいたします。4つ目は「全国学力テスト」についてです。「学力向上プロジェクトチーム」による活動状況についてですが、現在どのような状況になっているのか教育長にお伺いいたします。5つ目は、小中学校における「補充学習」や「習熟度別学習」についてです。通常の授業だけでは、なかなか理解度が高まらないという児童生徒について、長期休暇や放課後の時間帯を利用した補充学習は、学力の底上げとして必要と考えます。学力が、全てではありませんが、一日のうち、教室内で黒板に向かって学習する時間が多いのは現実です。その時間帯が苦痛であるならば、解決に向けて補充学習を行うべきと思います。また、児童生徒の理解度により習熟度別に学習することは、結果的には、児童生徒の学力向上につながるものと考えます。そこで、次の2点について伺います。1点目は、現在、市内9校についての「補充学習」の状況についてはどのようになっているのか。2点目は、一部の教科について、習熟度別に学習を行っていると伺っていますが、現在、どのような状況になっているのか、教育長にお伺いいたします。6つ目は、市立図書館についてです。活字離れが進む中、活字情報の総本山といわれる図書館は、その役割が問い直され、少ない予算と人員での活動が余儀なくされています。全国の岐路に立つ公立図書館は、多彩なサービスで来たくなる場所にしなくてはならないと考えます。本市におきましては、指定管理者制度となりますが、市民からいただいたご意見には「今までのサービスを低下させてほしくない」という意見が多く寄せられています。また、昨年 11 月に前総務大臣は、単純なコスト削減を目的に民間事業者に運営してもらっても、必ずしも運営の改善につながらないという認識も示しました。そこで、まちづくりの一貫として、地方創生につながるようにコスト削減に加え、どのように付加価値をつけるかが重要になってくるものと思います。指定管理者は、自治体と協定を結ぶと、一定額の資料費が確保されますが、これを使って、市民サービスの低下なく、また、付加価値を生む工夫をすることが、今後の課題になると思います。そこで1点ですが、今後の図書館における運営の在り方については、どのように考えているのか、教育長にお伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、行財政運営について、人事評価制度についてでありますが、初めに、導入目的につきましては、地方公務員法の改正に基づき、職員が職務を遂行するにあたり、発揮した能力及び上げた業績を把握した上で行われる人事評価で、その評価を任用、給与、分限その他の人事管理の基礎とするとともに、限られた人材の中で、その能力とやる気を高め、効率的かつ効果的な人材育成を図るもので、これまでの勤務評定とは違い、自分で目標を設定し、それに向かって業務を遂行し、それが評価につながるものであります。その中で、評価者である上司との面談の場も設けることとなりますので、コミュニケーションを深める良い機会であり、人材の育成にもつながるものと考えているところであります。次に、制度の職員への定着度についてでありますが、昨年度から導入し、初めての評価が3月に終了したわけですが、初年度ということもあり、職種や職場によっては、目標の設定に苦慮している様子が見受けられる状況にあります。また、自己評価、評価者の評価にバラツキがあるように感じており、今後さらに運用していく中で、制度の見直しが必要と考えているところであります。今年度におきましては、すでに全職員を対象とした研修を終えたところでありますが、今後はさらに、評価の透明性、公平性、客観性を確保できるような制度にしてまいりたいと考えているところであります。次に、任用、給与などへの反映についてでありますが、現在、本市におきましては「人事評価は任用その他の人事管理の基礎として活用する」こととしておりますが、地方公務員法では、「人事評価は任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用する」こととされていることから、法の趣旨に基づき、できるだけ早い時期での活用に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。初めに、本市のいじめの状況についてでありますが、北海道教育委員会で年2回実施している児童生徒に対するいじめアンケートの6月調査の結果では「4月からいじめられたことがある」と答えた小学生が 60 名、中学生が 17 名であります。11 月のアンケートについては、アンケートの様式の変更により「いじめられたことがある」という表現が「4月から嫌な思いをしたことがある」に変わり、これに回答した小学生が 139 名、中学生が 28 名と増加するなど、学校生活を送る中で、さまざまな要因から年度当初と比較し、いじめまたは嫌な思いをしたことがある児童生徒が増える傾向が伺えるところであります。また、アンケートから読み取れる内容につきましては「悪口を言われる」が一番多く、次いで、「叩かれる、蹴られる」「仲間外れや無視される」となっております。次に、いじめ行為への対策についてでありますが、アンケートにより「いじめを受けている」と回答した件数については、いじめの事実がないと確定したものを除いた件数が、各学校のいじめ解消に向けた案件となります。これら案件については、各学校で策定している「学校いじめ防止基本方針」に従い、個人面談や家庭訪問を実施するとともに、いじめの問題を取り上げた道徳の時間や児童・生徒会の中で、子どもたちが主体的にいじめの問題について考える取り組みを行っているところであります。教育委員会といたしましては、これまで教育委員会で作成しました美唄市いじめ防止基本方針により、いじめの相談体制の強化、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置、学校におけるいじめ防止等の取り組みの点検・充実に向けて取り組んでいるところであります。教育委員会といたしましては、いじめは決して許されない、些細な兆候でもいじめの疑いを持つこと、迅速・的確かつ組織的な対応をすること、PTAや青少年育成協議会等との連携や協働体制の構築、さらには警察、児童相談所、医療機関との連携、情報共有を密にし、いじめの未然防止、早期発見、早期解決を図ってまいりたいと考えております。次に、学校におけるセキュリティ対策についてでありますが、小中学校の児童・生徒玄関については、授業中は施錠を基本とし、来校者については、インターホンや受付窓口により、用件や身元を確認するなどした上で対応しているほか、学校行事など、施錠が難しい場合については、管理職や教職員の見守りや巡回などで対応しております。また、夜間・休日等につきましては、警備会社による機械警備により、外部からの侵入防止の対策を講じているところでございます。なお、教職員玄関のインターホンにつきましては、設置に向けて取り組むとともに、防犯カメラにつきましては、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、中学校の部活動についてでありますが、平成 29 年度全国学力・学習状況調査の生徒質問紙の部活動調査結果で申し上げますと、「運動部に参加している」が 51.9%、「文化部に参加している」が 27.9%で、合わせて79.8%となっております。次に、本市の部活動の状況についてでありますが、道教委が本年 10 月に実施した「平成29 年度教職員の時間外勤務等の縮減に向けた重点取組項目等の取組状況調査」の本市分の結果で申し上げますと、本年4月から9月までの平日の活動時間では、市内4校 20 部のうち「2時間以内で活動を終了した」部活は4部で 20%、「3時間以内で活動を終了した」部活は 16 部で 80%となっております。また、休日の活動時間では「半日以内で活動を終了した」部活は6部で 30%、「半日を超える活動時間の日があるが、おおよそ休日の活動の半数未満であった」部活は 11 部で55%、「半日を超える部活時間の日があるが、おおよそ休日の活動日の半日以上であった」部活は2部で 10%、「休日の活動がない部活」は1部で5%となっております。次に、部活動に対してのご意見についてでありますが、保護者からは、顧問の異動に伴う後任の配置や、新しい部の創設などの要望をいただいているところでございます。また、教員からは、教材準備や通勤、家庭の事情で部活動の顧問を続けることが負担であること、また、顧問が不足しているという声や競技経験のない種目を担当しなければならない場合の不安感などを伺っているところでございます。次に、学力向上プロジェクトチームの活動状況についてでありますが、学力向上プロジェクトチームは、市内教職員で構成され、全国学力・学習状況調査や標準学力検査の結果を分析し、本市の児童生徒の学力にかかる達成状況や傾向、課題の把握を行うとともに、その要因を探り、改善に向けた方策を検討し、児童生徒に生きる力を育むことを目的としております。本年度は、従来、小学2年・5年と中学2年の3つの学年で行っていた標準学力テストを、同一学年の経年変化を把握するため、小学校では3年・4年、中学校では1年を追加し、授業改善を図ることとしたところでございます。今後につきましては、義務教育9年間の経年変化を分析し、中1ギャップの解消や教師の授業改善を図るため、さらに、小学6年と中学3年を追加して実施することを検討してまいりたいと考えております。教育委員会といたしましては、プロジェクトチームの分析・改善の内容について、確かな学力育成プランとしてとりまとめ、冊子として美唄市すべての保護者、教職員に配布するとともに、確かな学力育成プラン概要版及び家庭学習の手引きも作成し、保護者、教職員に配布し、家庭、地域、学校が一体となって学力向上の取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、小中学校における補充学習や習熟度別学習の状況についてでありますが、初めに、補充学習とは、児童の理解や習熟の状況等に応じ、授業のほかに、放課後や長期休業中等に行う勉強であり、学習指導要領に示されている基礎的・基本的な内容の確実な定着をねらいとした学習指導であります。本市の小中学校の補充学習の状況についてでありますが、すべての学校において、放課後や長期休業中に3~5日間、チャレンジテストや各自の課題解決のために各学校に登録している地域支援ボランティアや学校サポート事業ボランティアの大学生3名と教師が一体となって取り組んでいるところでございます。次に、習熟度別学習の状況についてでありますが、習熟度別学習は、授業の際に習熟度に応じて複数のクラスに編成し直し、各クラスで習熟度に応じ学習したり、学級内で別々のコースで学習する方法であり、児童生徒を習熟度別・少人数に分けることにより、児童生徒の一人ひとりに目が届きやすく、きめ細かな指導を行うことができ、子どもに確かな力を身に付けさせることができるメリットがあると考えております。本市の小中学校の補充学習の状況についてでありますが、東小学校や東中学校、美唄中学校など、比較的、教師の人数が多い学校で行われており、国語、算数、数学、英語科の教師や加配教員、専科教員等が習熟度別に指導しているところでございます。次に、図書館の運営についてでありますが、これまで図書館では、市民の求める情報や生活を豊かにする知識、学習や研究のために役立つ資料などの収集に努めるとともに、これらを広く市民に提供し、その生涯学習活動に寄与してまいりました。今後の図書館の運営のあり方についてでありますが、指定管理者制度が導入された場合においては、指定管理者と交わす協定書及び管理の詳細を指示する管理仕様書に基づき、図書館の管理運営を代行していただくとともに、その業務の実施状況については、モニタリング調査等により検証評価し、市民サービスの維持・向上に努めてまいりたいと考えております。
再質問 4番 川上美樹
自席より再質問いたします。大綱1点目の人事評価制度についてですが、人の評価が大変難しいものであることは理解できます。ただ、多くの有望な職員たちが、モチベーションを上げ、この制度において客観性・納得性を上げる評価制度を導入し、真に頑張る職員が報われるような評価制度の構築を目指すべきと考えます。大阪府寝屋川市では、市の独自性を持たせ、スキルアップ加算や、部下が上司を評価する、また、同格の職員からも評価される 360 度評価なども取り入れ、職員のやる気を引き出す工夫を行っております。本市におきましては、今後、より良い評価制度を構築していくものと思われますが、現段階でも、例えば一つの例としてですが、国家資格等を取得し、業務知識の専門性を高めた職員、そのことにより、外注を少なくでき、仕事の幅を広げた職員については、面談等で、しっかりとスキルアップの状況を把握し、それを反映した評価制度へと構築していくべきと思います。ぜひとも、その状況を調査し、できることなら、新年度から反映させていただきたいところです。私は、本市の職員が、日々、業務へ意欲的に向かっていくことや、仕事がひと段落した場合も、チームワークで支えあったことを笑顔でたたえあう、そんな職場環境にして業務に取り組んでいただきたいと思います。それには、ぜひこの人事評価制度をより良いものに構築していっていただきたい、そのような思いですが、市長のお考えを伺います。大綱2点目の教育行政についてです。まずは、中学校における部活動の在り方についてです。佐賀県では、最も大会の開催が少ない第3日曜日を完全休養日とし、やむを得ず大会が行われた場合は、他の日曜日と振り替えるようにした事例があります。本市において、例えばですが、第1、第3、第5の土曜日は学習活動を優先させる、さらに、長期休みの前に休業中の活動計画を生徒と保護者に示し、市内の学校へ通知し実施してもらうなどを検討するべきかと思います。さらに、部活動講師の外部委託についても、教師の負担軽減のため、各学校と十分に話し合い、検討をしていくべきと思いますが、教育長のお考えを伺います。次に、学力向上プロジェクトチームについてです。その目的はわかりましたが、今回の結果を見ましても、多くの科目については、まだまだ全国・全道平均を上回っておりません。どの学年においても、毎年、一定の成果を出すことのできるプロジェクトチームの在り方が問われると思いますが、このことについて、教育長のお考えを伺います。次に、補充学習や習熟度別学習についてです。市内の一部では、外部講師を授業に活用していると伺っております。教師の多忙化が問題視されている中、これらのことに民間学習塾の講師の活用を拡充していくべきと考えます。岩見沢市、歌志内市、上砂川市など、すでに空知管内では7市町が実施しており、全 24市町のうち、3分の1となっております。自治体と民間学習塾との連携で、児童生徒の学習を補助する動きが増加してきています。また、英語に堪能だったり、教員免許を取得している地域おこし協力隊の学校での活躍のある自治体もあります。本市においてもぜひ検討し、基礎学力の定着をしっかりと行い、児童生徒が充実した学校生活を送れるよう検討すべきと考えますが、教育長のお考えを伺います。最後に、図書館についてです。具体的なサービスの在り方については、今後、市教委と指定管理業者とで考えられていくものと思います。他市町村の例として、以前の議会にて挙げさせていただきました、TSUTAYA図書館として注目を浴びた佐賀県武雄市の取り組み、また、兵庫県三田市では、視覚障がい者向け利用支援サイトを開設し、音声化対応の図書の貸し出しサービスに乗り出しました。視覚障がい者でなくても、音声化した本を耳でというサービスは、高齢者や福祉施設などでも有効に使えると思います。また、兵庫県明石市の図書館は、JR明石駅前に移転させたことで、学生や若い方の利用が増え、市内交通の便も駅ならば良いため、市民も集まりやすく、足を運ぶ人が増えたという事例、さらに、佐賀県伊万里市では、貸し出すことのほとんどない、いわゆる「動かない本」を、身近な話題や、地元とのかかわりのある人が登場する記事と組み合わせることで関心を持ってもらえるよう工夫をしているとのことです。先日、本市の図書館において、昭和 21 年以前の古い新聞が見つかり、これらのこととあわせて、どんな話題なら利用者の関心を呼ぶのか、さらに、学校図書館と緊密な関係を構築している茨城県潮来市図書館では、図書館に来たことがない市民をどのように呼ぶのかについては、例として、小中学校の卒業記念文集などの地域情報を置くなど、利用者の裾野を広げる努力をしています。活字離れが進む中、図書館を取り巻く環境は厳しいと思いますが、パブリック・コメントの中にある市民の心配を払拭していただき、サービスの工夫で、図書館が地域の拠点として根付いていくようにしていくべきと思いますが、教育長のお考えを伺います。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。人事評価制度についてでありますが、本市の人事評価制度では、国家資格などを取得した場合における評価項目は設定しておりませんが、資質向上、スキルアップのために職員自らが業務に必要な資格の取得に向けて精励することは、「能力開発」や「チャレンジ精神」といった項目におきまして評価しているところであります。今後におきましても、人材育成を主眼としたこの制度を適正に運用して人事管理に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
川上議員のご質問にお答えいたします。初めに、中学校における部活動の在り方についてでありますが、現在、スポーツ庁において、練習時間や休養日の設定、指導の充実、部活動指導員等の活用などについて考慮が望まれる基本的な事項や留意点をまとめた「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインを策定することとしておりますので、このガイドライン」を参考に、保護者や学校現場の意見を聞きながら、担当する教員の軽減負担に努めるとともに、土曜日の部活動のあり方について検討してまいりたいと考えております。次に、部活動の外部指導員の配置についてでありますが、教職員の軽減負担を図るため、文部科学省は、本年度から中学校と高校の部活動の外部指導員を学校職員として位置づけ、教員がいなくても単独で指導や大会への引率を行えるように学校教育法において制度化したところでございます。この制度化に伴い、文部科学省では、教員の働き方改革の中で、指導員の役割や責任の明確化、事故が起きた際の補償等について検討しているところであり、教育委員会といたしましては、これら改革の内容を踏まえ、必要な対応をしてまいりたいと考えております。次に、学力向上プロジェクトチームのあり方についてでありますが、本年度の全国学力・学習状況調査の結果につきましては、小学校・中学校において、全国・全道と比べると、算数Aが全道と同様となりましたが、他3科目は全国・全道を下回り、また、中学校では、数学Bが全国を上回りましたが、他3科目が全道を上回ったものの、全国を下回ったところでございます。この結果を受け、学力向上プロジェクトチームでは、本年度取りまとめた確かな学力育成プランの中で、学校、家庭と地域、教育委員会の取り組みをすみ分けし、学校においては、学習規律の浸透とアクティブラーニングの具現化、ALT・外国語指導助手を有効的に活用した外国語活動等の促進、学びの連続性の観点から、幼保・小中高の連携教育の実践、朝読書の充実と補充的な学習の充実、校内研修、教材研究の活性化についての取り組みの推進を、家庭・地域においては、早寝、早起き、朝ごはんの徹底、携帯・スマートフォン、ゲーム機使用における約束ごとの徹底、家庭学習等の手引き等を活用、地域行事への積極的参加を、また、教育委員会においては、教職員の専門研修の一層の充実、長期休業中における学生ボランティアの活用、地域支援本部事業の活用、ICT整備等、教育環境の充実、家庭学習の手引きの発行等、家庭への啓発活動をそれぞれプランの中で取りまとめたところでございます。教育委員会といたしましては、このプランの内容を学校、家庭、地域、教育委員会が連携して積極的に取り組み、本市の児童生徒の学力の底上げを図ってまいりたいと考えております。次に、公設民営塾の設置についてでありますが、この公設民営塾は、塾や予備校等が少ない地域等において自治体が設置し、民間学習塾が運営する形態であり、近年、塾のない地域にある高校を中心に、全国的には少しずつ増加しているところでございますが、道内の高校、小学校や中学校において、公設民営塾を設置している自治体は、まだ少ない状況となっているところでございます。道内では、足寄町で生徒の学力向上を支援し、進学実績を向上させることで魅力アップを図り、生徒数確保や高校存続を行政として後押しすることを目的に、足寄高校の生徒を対象にした公設民営型の学習塾を開設しているところでございます。本市におきましては、高校が2校あることや、民間学習塾が複数あることなどから、設置が可能かどうか他市町の取り組みを参考に調査研究してまいりたいと考えております。次に、図書館サービスについてでありますが、本市では、これまでも高齢者や視力が弱い方々のため、朗読テープや活字が通常より大きな図書をそろえているほか、図書館から離れた地域の方々にも図書を読んでいただく機会を提供するため、移動図書館事業を実施しているところでございます。情報化社会が急速に進展する中、ネットによる本の購入やSNSを活用し、調査研究や課題解決するなど、ライフスタイルの多様化に伴い、特に若い年代層を中心に、年々図書館離れが進んでおりますが、図書館は、あらゆる情報を1カ所で提供しうるワンストップサービス機関であり、かつ職員がそれを案内するサービス機能を有するなど、書店やインターネットなど、他のメディア提供手段にはない特性を有しているところでございます。教育委員会といたしましては、指定管理者制度が導入された場合、指定管理者と連携し、これら特性を活かしたサービスの構築に努めるとともに、他の自治体や指定管理者制度を導入した図書館の取り組みなども参考にしながら、市民にとって魅力ある図書館づくりを進めてまいりたいと考えております。