美唄市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月6日
(1)行財政運営について/(2)商工業振興について/(3)医療行政について/(4)教育行政について
2020年3月6日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「行財政運営について」「商工業振興について」「医療行政について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 川上美樹 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 天野政俊
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質問 6番 川上美樹
令和2年第1回定例会にあたり、大綱4点について、市長ならびに教育長にお伺いします。大綱1点目は、行財政運営について、令和2年度当初予算についてです。少子高齢化、人口減少、格差といった地域課題に全力で取り組み、市民の力で美唄らしい未来を切り拓くことを約束して、市長は、一期目における初めての予算を編成されました。令和2年度は、一般会計の当初予算が161億7,055万8,000円で、昨年度の当初予算と比較して6億5,885万円多く、4.2%多くなっております。その中身を分析しますと、一般会計では、普通建設事業費が昨年に比べると43.7%多くなり、金額としては4億1,857万5,000円が多くなっています。その財源は何かと申しますと、過疎債を活用した予算を組まれている。つまり、過疎債は借金であり、将来、返さなければならないものです。今後、美唄市が持続可能な自治体として、運営できるのでしょうか。次の3点についてお伺いします。1点目は、令和2年度の予算編成の基本的な考え方はどのようなものか。2点目は、これまでの普通建設事業の状況について、新年度予算に対する取り組みについて、事業実施に伴う財源手当について、健全化判断比率である実質公債費比率、将来負担比率について予算ベースでどのようになるのか。3点目は、将来に向けて、市民や職員への負担について、どのように考えているのか、市長にお伺いします。大綱2点目は、商工業振興について、スポーツビジネス起業化支援事業についてです。5月からスタートする北海道ベースボールリーグについて、リーグに参画する球団が美唄にできるとのことです。本事業は地方創生や経済波及効果などの観点からも、重要な取り組みと思います。そこで次の3点についてお伺いします。1点目は、本事業に対する市の認識や対応はどのように考えているのか。2点目は、旧茶志内小学校を球団の活動拠点とすることに対する住民説明会についてはどのようなものだったのか。3点目は、廃校利用に至るこれまでの経過についてはどのようなものだったのか、市長にお伺いします。大綱3点目は、医療行政について、新市立美唄病院の医療構想についてです。市長就任から9カ月目を迎えようとしており、選挙の争点ともなった、新しい市立美唄病院についてですが、どのように進んでいるのか、以下の点について伺います。1点目は、実施設計に向けたスケジュールや進め方等については、どのようになっているのか。2点目は、現在の市立美唄病院における改修計画はどのようなものか。3点目は、市外の病院への送迎バス、通院バスについては、どのようになっているのか。4点目は、退職される医師もいらっしゃるとお聞きしておりますが、医師の確保についてはどのようになっているのか。5点目は、救急医療にも携わっていただいている美唄市医師会の医師の方々とはどのような協議をされているのか。6点目は、新病院について、市民の皆さんが納得し、愛される病院となるための市民合意についてはどうなっているのか、市長にお伺いします。大綱4点目は、教育行政についてです。1つ目として、サテライト・キャンパスについてです。サテライト・キャンパスは、札幌国際大学と協働した取り組みを行っていくため、桜井元市長と大学が、平成21年7月に連携協定を締結したことから始まり、今日に至るまで多くの講座が開かれていました。しかし、令和2年2月18日火曜日の北海道新聞朝刊には、4月からのサテライト・キャンパス事業の終了だけでなく、各大学との協定についても解消すると掲載がありました。そこで、次の3点について、市長ならびに教育長にお伺いをいたします。1点目は、今までの取り組みと成果についてはどうだったのか。このことについては教育長にお伺いします。2点目は、大学・商工会議所など、関係機関との協議内容についてはどうだったのか、市長にお伺いします。3点目は、市長公約で小中一体となった生涯学習センター構想に取り組むとありましたが、まさにサテライト・キャンパスは、生涯学習事業の核ともいえる事業だと思いますが、サテライト・キャンパス事業の終了ということについては、次の展開の意図があってのことと思います。今後の施策や事業など、何をどのように取り組んでいく考えなのか、市長にお伺いします。2つ目として、郷土史料館について、通年開館と入館料の無料化についてです。郷土史料館の昨年までの利用状況、入館者数、入場料と健全化計画以前の通年で開館していた時の利用状況をお聞きします。また、どういう議論を経てこうなったのか、教育長にお伺いします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えします。行財政運営について、令和2年度当初予算についてでありますが、初めに、令和2年度の予算編成の基本的な考え方につきましては、第6期美唄市総合計画の最終年度として、これまでの各事業の検証を行った上で、地域経済の活性化や環境の整備、安全・安心の確保、人づくりの4つの柱を重点施策の展開方法とし、予算編成に努めたところでございます。次に、普通建設事業につきましては、令和2年度においては、総合計画の進捗状況を確認しながら、多くの市民の皆さんの声に耳を傾け、道路や公共施設などの必要な整備に取り組み、建設事業を中心とした社会資本整備予算を確保したところでございます。また、普通建設事業の財源としましては、国や道の補助金の確保のほか、過疎対策事業債など、有利な財源の活用により、将来負担の軽減を図った結果、現時点で健全化判断比率に大きな影響はないものと見込んでおります。次に、市民や職員への負担の考え方につきましては、私は、今後の財政運営において、本市、将来人口の推移を見据えながら、必要な行政サービスを行っていくものと認識しており、現在策定中の次期総合計画については、長期的な財政推計を策定し、人口規模が縮小しても持続可能な自治体経営にしっかりと取り組んでまいります。次に、商工業振興について、スポーツビジネス起業化支援事業についてでありますが、2016年に設立されました一般社団法人北海道ベースボールアカデミーが運営する北海道ベースボールリーグは、美唄市と富良野市の2球団が加盟し、本年5月よりスタートする予定であります。美唄の球団としましては、市内の経済界有志や市民が参画する「美唄ブラックダイヤモンズ」が昨年11月に設立され、国内外から18名の選手が市内に移住して、プロ野球選手などを目指して活動する予定と伺っております。経済効果といたしましては、移住に伴う直接的な効果として、総務省家計調査の定住人口一人あたりの消費額で試算した場合、年間で約3,500万円の地元消費が想定されることになります。このほかに、この事業による定性的な効果といたしましては、若者の移住によるイメージアップ、地元企業の労働力不足の解消、地域のイベント参加やボランティア活動による地域貢献、市民の元気創出などが期待されるところでございます。また、北海道初の独立リーグという話題性も相まって、美唄の情報が全国に発信され、美唄市応援団づくりや関係人口を創出・拡大する機会にもつながるものと考えております。こうしたことから、市といたしましては、北海道ベースボールアカデミーの取り組みに対して、活動拠点としての旧茶志内小学校の貸与や地域おこし協力隊制度により、スポーツビジネスの起業化に向けた支援を行うとしたところでございます。次に、周辺地域の住民への説明につきましては、各町内会長へ個別に説明を行うとともに、球団関係者と2月27日に住民説明会を行ったところであります。参加者からは、概ね好意的なご意見をいただいたところでありますが、引き続き、球団と連携を図りながら、地域住民との交流の場を創出するなど、市民に、より応援していただける球団運営となるよう、必要な助言などを行ってまいりたいと考えております。次に、廃校の利用に至るこれまでの経緯につきましては、学校廃校後に地元地域としての利活用の予定がないことを確認した後、昨年1月に美唄市ストックマネジメント推進検討職員会議において、茶志内小学校の跡利用について協議を行った結果、公共施設としての活用は、今後行わないと決定したところでございます。このため、8月1日に告示を行い、公売手続きを行いましたが、競争入札の応募がなかったところでございます。その後、11月に北海道ベースボールアカデミー及び美唄球団より、活動拠点としての賃貸についての要請があり、本市の活性化につながるものと考えたことから、施設の貸し付けを行うこととしたところでございます。次に、医療行政について、新市立美唄病院の医療構想についてでありますが、北海道が策定した地域医療構想の進捗につきましては、2月10日に南空知保健医療福祉圏域連携推進会議及び地域医療構想専門部会が合同開催されており、私からは、市立美唄病院の建替え計画に向けた考え方を近隣首長の皆さんに説明させていただいたところでございます。南空知構想圏域では、「数年以内に建替えを予定している病院における将来の役割・機能の在り方」、これを重点課題としておりまして、また、新たに北海道から岩見沢市立総合病院と北海道中央労災病院との再編・統合に向けた論点提起が示されたこともあり、今後、具体的な取り組みに向けた集中的な議論が行われますことから、新病院の規模・機能等につきましては、この経過も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。また、実施設計に向けたスケジュールにつきましては、地域医療構想の協議を踏まえ、新年度より、基本構想・基本計画の策定に着手し、市立美唄病院の建替えに伴う市民委員会を設置して議論を進めるとともに、市民の皆さんから寄せられたご意見を反映しながら、私の任期内に実施設計に取り組んでまいりたいと考えております。次に、現施設の改修につきましては、療養環境の維持や改善に向けた対応が必要であると考えておりまして、経年劣化が進んでいる設備等について整備を予定しております。令和2年度予算では、具体的に申し上げますと、管理棟屋上防水や病室内の必要な修繕等を予定しており、今後におきましても、優先順位を決め、必要な改修等を行うなど、患者の皆さんも含めた住環境の改善に努めてまいりたいと考えております。次に、近隣市への通院バスにつきましては、将来的な医療の広域連携を見据え、今後、病院の診療科など、経営形態がある程度、具体化した段階で、医師会との合意形成やバス事業者、沿線自治体、受け入れ先の医療機関など、関係機関との協議を踏まえ、市民の利便性の高い通院バスの運行手段の確保に向け、検討を進めてまいります。次に、医師の状況につきましては、常勤医6名のうち、院長を含む2名が3月末で定年退職を迎えますが、欠員に対しましては、最大限確保に努めてまいります。また、4月からの診療体制につきましては、新たに週1回、札幌医科大学から呼吸器内科医の派遣をいただく予定となっており、医師の確保につきましては、これまでと同様に大学医局のほか、北海道東京事務所、公益財団法人北海道地域医療振興財団を訪問し、市立美唄病院の現状を説明し、医師の派遣や求人に対する情報の提供を受け、医師と面談しているところであり、引き続き、求人活動に最大限努めてまいります。次に、美唄市医師会との協議につきましては、基本構想・基本計画の見直しにかかる今後の進め方について、医師会会長と意見交換をしており、6月に開催される医師会総会において、計画素案(案)の説明をさせていただく予定としております。次に、市民合意につきましては、財政推計等に基づく将来負担や医療を取り巻く状況など、しっかりとした情報提供を行いながら、市民の皆さんに判断していただく必要があると考えております。このため、基本構想・基本計画の作成に向けて、市民委員会において議論を進め、自治組織代表者会議、まちづくり地区懇談会など、市民の皆さんの声をお聞きする場を十分に設定し、議論経過につきましても、市のホームページや広報紙メロディーにより報告してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、市民の皆さんの疑問や不安に対して納得が得られるよう、十分な説明を尽くし、市議会において、ご審議をいただきながら、合意形成を図ってまいりたいと考えております。次に、サテライト・キャンパスについてでありますが、大学・商工会議所等、関係機関との協議内容につきましては、本事業は、市と教育委員会、美唄商工会議所、美唄地域人材開発センター運営協会、美唄観光物産協会により運営協議会を組織し、事務局を教育委員会に置き、3大学等のご協力により運営しておりますが、昨年12月、役員会メンバーに事業終了の提案を了承していただくとともに、運営協議会として事業終了を決定したところであります。これをもとに、教育委員会により、連携協定を終了する旨、3大学へ訪問してご説明し、了承を得たところでございます。次に、生涯学習事業の今後の取り組みにつきましては、これまで8年間のサテライト・キャンパス事業の成果を踏まえ、生涯学習の新たな事業展開の方向といたしまして、地域の人材や文化資本の蓄積を目指した「市民との協働による 地域に根ざし、暮らしに学ぶ市民の、市民による地域学、美唄学」の確立に向けた取り組みを重点的に推進してまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。サテライト・キャンパスの今までの取り組みと成果についてですが、この事業は、平成24年度から講座の開催と地域と大学との連携による協働事業を実施し、今年度で8年となりました。8年間で講座は102回開催し、延べ1,847名の方が参加しました。協働事業は57の事業を実施し、大学生や児童生徒など、合わせて5,213名が関わりました。講座の状況については、当初、1講座平均約20名の参加がありましたが、減少傾向にあり、講座内容や実施回数など、受講しやすい構成を目指しましたが、本年度においては約15名となり、講座運営について、課題の残るものとなりました。協働事業については、主なものとして、尚栄高校への出前授業を毎年実施し、生徒達が大学の専門的な授業を受けることができたほか、札幌大谷大学による「がんばれ美術の時間オオタニアートキャラバンin美唄」を平成26年度から6年間で8小中学校にわたり実施し、延べ215名の大学生などが632名の児童生徒と一緒に事業を行い、子ども達の感性が助長され、美術教師に採用された大学生もいたと聞いております。また、札幌国際大学とは、保育所、幼稚園や老人福祉施設でのふれあいコンサートを平成26年度から平成30年度まで実施し、4年間で22施設、延べ1,184名の子どもたちや施設入所者へ音楽を届け、それぞれ成果があったものと考えているところであります。次に、郷土史料館の利用状況と議論経過についてでありますが、冬季閉館を始める前年の平成20年度では、総入館者数2,527人で、うち幼児が126人、小中学生が742人、高校生以上の大人が1,659人でした。平成30年度は総入館者数2,383人で、うち幼児が179人、小中学生が453人、高校生以上の大人が1,751人でした。それぞれ入館者数を比較すると、開館期間が12カ月から6カ月と半分になっておりますが、ほぼ同数程度の入館となっており、依然として、一定の利用があるものと考えております。また、平成20年度からの入館者のうち、11月から翌年4月までの冬期間の入館者は884人で、冬期間にも郷土史を学ぶ小学生が授業で入館するなど、利用されておりました。入館料は、平成20年度が23万2,040円、平成30年度が15万2,060円となっております。近年は、こども絵画展や懐かしの映画の上映など、入館無料の事業への利用もあり、一部、有料入館者の利用にもつながってはいるものの、入館料の減少傾向が見られます。冬季閉館となった議論経過については、平成20年度に財政健全化計画を策定する中で、利用人数の減少などを理由に郷土史料館の運用を検討することとなり、設備の老朽化対策のため、予算の捻出も難しい時期でもあったことから、冬季期閉館を決めたところです。
再質問 6番 川上美樹
自席より再質問をさせていただきます。まず、大綱1点目の行財政運営について、令和2年度当初予算についてです。長期的な財政推計を策定し、持続可能な自治体経営に取り組むということですが、人口減少、高齢化が見込まれる中、財政規模の縮小は避けられない問題であると考えます。令和2年度の当初予算においても、確保された財源として、有利な財源である過疎債といっても借金であり、市債の発行額が前年度よりも増加することで将来負担が懸念されるところでもあります。人口減少が進むということは、将来的に市の主要な収入である交付税等の減少につながる事だと思いますし、小学校の改修や消防車両の更新等で億単位の予算増が見込まれたとしても、市の全体事業をさらに精査した上で予算の総額を抑えていくことが、持続可能な自治体経営につながっていくものと考えます。そこで、今回の予算編成に伴う協議経過と政策判断について再度、市長にお伺いします。次に、大綱3点目の医療行政について、新市立美唄病院の医療構想についてです。1つ目の今後のスケジュールについてですが、令和2年度に基本構想、基本設計の策定に着手し、市民合意を得た後に、令和4年度、市長の任期最終年度には実施設計に取り組むというスケジュールの答弁をいただきました。私としましては、前回、実施設計に取り組んだ段階で白紙に戻したという事実がありますので、今回はぜひ、工事への着手まで進んでほしいと考えております。時間が経過いたしますと、どうしても市民からは「市立美唄病院は本当に必要なのか」という意見も耳にします。改めて、市立美唄病院の必要性とともにスケジュールについて、早期に進めていくことについてはどうなのか、市長のお考えを伺います。次に、現病院の改修についてですが、優先順位を決め、必要な改修を行っていくとの答弁をいただきましたが、病院内北側の窓枠から北風が入り、入院している患者さん、また、通院の方からも「病院に行くと風邪を引く」という声が多く聞かれます。布団を何枚もかけて寝ておられたり、一定の時間になると暖房も切る部署もあることで、職員も仕事に支障がでるのではないでしょうか。市立美唄病院の必要性と建替えについては、市長の考えとしてあるのですから、新しい病院ができるまで、現在の病院も直していかなければなりません。ですから、早期に工事着工が必要ではないかと思うわけです。改修については、現状をしっかり把握して行わなければならないと思いますが、このことについて、どうお考えなのか、改めて市長にお伺いします。次に、通院バスについてですが、近隣市病院への通院バスの運行を考えていると市長の公約として掲げられておりました。多くの市民が期待をしております。答弁では、医療の広域連携を見据え、ある程度、どのような規模、機能の病院なのか、具体的になってから関係機関との話し合いをするとありました。公約に掲げられたので、例えば、国道を通過するなら、陸運局の許可はどうなのか、一番大事なのは、受け入れ先病院は良いと言っているのでしょうか。中央バスが現在、走っております。また、砂川市への通院となれば、途中の奈井江町などはどのようなご意見なのか、いかがでしょうか。これらのことがクリアされなければ、実現が大変難しいと思います。このことについては、どうお考えなのか、市長のお考えを伺います。次に、大綱4点目の教育行政についてです。1つ目として、サテライト・キャンパスについてです。総務省では、産学官金による取り組み「ローカル10,000プロジェクト」と称し、産業界、大学、自治体、金融機関との新たな連携や取り組みにより、新技術の研究開発や新事業の創出を図ることを推進し、それに対する交付金も用意されています。また、「ふるさとワーキングホリデー」と称し、都市に暮らす若い人たちが、一定の期間、地域に滞在し、働いて収入を得ながら地域の人たちとの交流や学びの場などを通して、通常の旅行では味わえない、地方をまるごと体感してもらい、地域とのかかわりを深めてもらおう、移住・定住にもつなげようと推進しているところです。そのような国の動きの中、大学のもつ高い教養をこの本市で受講することができたり、大学生の若者が本市の子ども達とふれ合うことで教職に就いたこと、多くの成果があります。本日、東京都では、2020年オリンピック、パラリンピックを記念して、世界の子ども達が各国で描いた絵をつなぎ合わせ、世界平和を願う「世界一大きな絵」の展示がされています。大谷大学学生と東小330名による、サテライト・キャンパスで作った絵が、世界の子ども達の絵とつなぎ合わされ展示されています。サテライト・キャンパスとしての今後の大学との取り組みはなく、さらに、大学とのつながり、つまり協定ですが、平成21年に始めて、桜井元市長が締結した大学との協定を解消してしまうとの答弁ですが、新聞報道では外部講師より市民が講師になった地域学に転換するとの記載がありました。市民を講師にした地域学は良いとしても、大学とのつながりまで、なぜなくしてしまうのか、国の考えと逆行していると思います。そこで、大学との連携協定の終了について、再度、市長のお考えを伺います。次に、市民合意についてですが、「4月からの新事業について楽しみにしていた」、「新聞報道を見たが、どうなっているのか」、「急なことで驚いている」という多くの市民から声が寄せられております。今までの講座で、なかなか受講者が集まらなかったなど、ニーズの再検討が必要だというものについては、新年度、いったん見直しのため休止という形をとるとか、あるいは、令和2年度はこのまま継続するが、事業の見直しを大学や市民の皆さんとの合意形成を図った上で、令和3年度は事業の見直しをするという順序でしたら理解できます。今回のサテライト・キャンパスは、市民の合意は得られていないと感じますが、このことについてはどうお考えなのか、再度、市長にお伺いします。次に、今後の取り組みとして、生涯学習の考え方と将来考えられている生涯学習センターについてですが、私は、将来できるであろう生涯学習センターにおいては、現在行われているサテライト・キャンパスのような事業が、生涯学習の一環として相応しいものと考えますが、このことについては、どのようにお考えか、再度お伺いをいたします。2つ目として、郷土史料館について、通年開館と入館料の無料化についてです。本市が、一般会計の財政状況が悪くなったことや、市立美唄病院の不良債務などの影響で、平成20年から8年間にわたって行った財政健全化計画の中で、郷土史料館の冬期間の閉鎖や施設整備費も抑えてきたところですが、令和2年度のこの時期に通年開館をし、入館料を無償化するとのことですが、どのような考えでこのように判断したのか、教育長にお伺いします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員の質問にお答えします。当初予算に係る協議経過と政策判断についてでありますが、第6期美唄市総合計画の最終年度としまして、これまでの事業の執行状況を検証した中で、長期的展望に立ち、段階的に予算査定を行いながら、施設の老朽化対策など、必要不可欠な事業に関して重点化を図っているところでございます。次に、市立美唄病院の必要性とスケジュールについてでありますが、市立美唄病院の目指す方向といたしましては、超高齢化社会を迎え、激変する人口構造と、これに伴い変化する疾病構造や医療需要の変化に対応した医療提供体制の整備が必要であると考えております。現状といたしまして、高齢者、特に後期高齢者の疾患は、完治しないものも多く、医療そのものを超高齢化社会に合ったものに変える必要性があり、病気のこれまでの完全治療を目指した「治す医療」から、生活の質を維持向上させ、患者さんの生活全体を支援する「治し支える医療」への転換が求められていると考えているところでございます。私といたしましては、市立美唄病院が救急医療など公的病院の担うべき役割をしっかりと果たしつつ、「病院中心の医療」から、介護・福祉と連携する「地域完結型医療」への転換を図り、多職種連携による地域包括ケアシステムを構築するなど、これから美唄市が迎えるであろう超高齢化社会に必要な医療ニーズに合った病院づくりを目指してまいりたいと考えております。また、スケジュールにつきましては、基本構想・基本計画の策定後、令和3年度より基本設計を医師会や市民の皆さんとの合意形成を図りながら策定するとともに、私の任期最終年の令和4年度には実施設計を行い、新しい病院の早期建替え計画に向けて、本格的に取り組んでまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、地域医療構想を踏まえながら、市立美唄病院が地域で果たす役割、他の医療機関との役割分担など、将来的な市民の医療ニーズに応えられるよう、新しい病院建設を進めてまいりたいと考えております。次に、現病院の改修につきましては、今後、建替えを予定していることから、大規模な改修は考えていないものの、経年劣化した施設への対応は行っていかなければならないものと考えております。そのため、そのときの状況に応じながら、適切な療養環境の維持を図り、必要な修繕等を行ってまいります。次に、通院バスにつきましては、昨年8月に札幌運輸支局に対しまして、近隣市への通院バスの運行について確認したところ、さまざまなご意見をいただいており、今後とも将来的な地域医療の姿を見据えながら、急性期や高度医療が必要な市民の皆さんに対しまして、適切な医療の提供ができるよう、通院バスの運行のあり方について検討してまいります。次に、連携協定の終了、今後の生涯学習の考え方、生涯学習センター構想についてでございますが、各大学との協定内容につきましては、主に美唄サテライト・キャンパス事業に指導・助言などの協力を行っていただくもので、その他として、インターンシップやフィールド調査などの取り組みの場を提供する内容となっておりましたことから、事業終了に伴い、協定書につきましても終了させていただいたところでございます。次に、市民合意につきましては、これまで実施してきたサテライト・キャンパス事業の事業成果を踏まえ、今後の生涯学習の新たな事業展開について、市民の皆様へ説明してまいりたいと考えております。次に、今後の生涯学習の考え方につきましては、これまでのサークル活動や生涯学習機会の提供に加え、地域の人材や文化資本の蓄積を目指した事業の確立に重点的に進めてまいりたいと考えております。次に、生涯学習センター構想につきましては、小中学校と一体となった図書館や公民館等の機能を有するものを考えているところでありますが、具体的にどのような機能を持たせるかについては、構想を練り上げていく中で検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、これらにつきましては、教育委員会と十分連携を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。私は、本年、沼貝村から130年、市制施行から70年という節目の年を迎えることになると言ってございます。こういった中で、市政執行方針でも申し上げましたが、過去を今に生かし、未来につなぐという強い信念と行動力が求められていると考え、謳っているところでございます。こういった中で、これまで培ったかけがえのない美唄の地域の力、市民の力を発揮して、これから迎えるであろう、どんなに人口減少や高齢化が進んでも、だれ一人置き去りにしない、ともに支えあい、分かち合う地域づくりに向けて、勇気を持って挑戦する初年度と位置付け、全力を挙げて取り組んでまいりますと述べたところでございます。やはり、そこに暮らしていると、隣人、同胞に思えたり、だから、やはり誰かの身に困ったことがあれば助け合うし、自分の身に良いことがあれば、皆で分かち合うという、そういうことが自然にできる、美唄市民同士、皆さんとは、ある面で運命共同体であると、そういう帰属意識といいますか、それと美唄に暮らす喜びと誇りを共有できるということが、これからの自治体運営の中に、どう組み込んでいくかということが、非常に重要な問題だと私は考えております。過去を振り返れば、炭鉱閉山の後、急激な人口減少局面において、ちょうど半世紀前、開拓郷土史料室が設置されております。その10年後、40年前ですが、そこで開基90年、市制施行30年の記念事業として、この郷土史料館が建立されたという歴史的経過がございます。私は、先人がそういう急激な人口減少、地域がかなり危機的な状況の中で、美唄の培った歴史文化、そういった美唄の培った生きる力だと思うのですけれども、そういったものをしっかり確認しながら後世に伝えていくということが非常に重要だと、そういう思いのもとに、先人達は、郷土史料館を設置したと私は考えてございます。こういった取り組みは、今後、美唄市が迎えるであろう急激な、新たな人口減少、高齢化という美唄市が受けるであろう構造的な変化の中で、やはり、1つには雇用の創出、経済をはじめ、2つ目には、支えあい、分かち合うこと、これは福祉・医療等で、さらに3つ目、生きるための力を次代に伝えること、これは教育文化だと思います。この1つとして、非常に私はこれからのまちづくりにおいて、死活的で重要な課題であると考えているところでございます。そういった中で、今年、沼貝村から130年、それから市制施行70年という中で、私は大事な記念事業として、先人にならって、もう一度、美唄の歴史を掘り起こし、それを後世に伝えていくという大事な作業だと、私は思ってございます。そういった中で、郷土史料館を再生するというか、そこをやはりそういったことの拠点にするべきであると、やはり先人の例にならって、私は取り組めると考えて、今回、予算を提案したところでございます。過去の総合計画の位置付けにおきましても、郷土史料館については、冬期休館により、小中学校や市民の利用の要請に十分応えられていないため、通年開館に向けて検討するとともに、郷土の歴史や自然などを学ぶ場として利用が広がるよう、利用方法等について見直しを図りますと、このように総合計画の中の前期・後期含めて課題として位置づけられているところでございます。私としましては、そういった過去の歴史、それから総合計画上の現在の位置づけ、そういったものを踏まえながら、今般、計画上の最終年度でございますけれども、そういった流れを踏まえながら、かつ、また130年、70年という記念すべき年にあたって、1つの記念事業として先人の例にならって、今回、予算化した経緯でございます。ご理解いただきたいと思ってございます。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
川上議員の質問にお答えいたします。郷土史料館の通年開館と無償化についてでありますが、郷土史料館については、我々の偉大な先人である美唄市民の熱意によって、半世紀前の「開拓郷土資料室」の設置、さらには40年前の開基90年、市制施行30年の記念事業として、郷土史料館が建設された経過があります。次に、総合計画での位置付けにつきましては、郷土史料館の通年開館、無償化について、第6期美唄市総合計画「びばい未来交響プラン」後期基本計画(平成28年度~32年度版)ですが、「第2章 人と文化をはぐくみ交流が広がるまちづくり、(9)芸術・文化・生涯学習、第2 歴史・文化財等の伝承と活用の、課題と施策と方向性」として、「郷土史料館については、冬季休館により小中学校や市民利用の要請に十分応えられていないため、通年開館に向けて検討するとともに、郷土の歴史や自然などを学ぶ場所として利用が広がるように、利用方法等について見直しを図ります」と位置付けられております。このように、5年以前から議論され、この計画に位置付けられておりました。郷土史料館の取り組みとして、令和2年度より、地域に根ざし、暮らしに学ぶまちづくりの一環として、郷土史料などを活用しながら、子どもたちに住んでいる美唄に対する誇りや愛着を育むとともに、市民との協働により、美唄の歴史や美唄の良さ、それらの再発見につなげる活動などを進めることを考えております。そのため、市民の皆さんが情報を持ち寄り、共に語らい、自らが地域の宝となる文化財や貴重な史料、記憶や情報などを認識し、将来の子どもたちや市民に伝えていく環境を整えるため、郷土史料館を拠点施設と位置付け、通年開館できるよう空調設備を整備し、あわせて入館料の無償化についても総合計画の最終年度に提案させていただいたところでございます。
再質問 6番 川上美樹
自席より再度、質問をさせていただきます。大綱3点目の市立美唄病院についてですが、市長は通院バスの運行を考えていると公約で掲げられておりましたが、公約は本当に実現できるのでしょうか。このことについて、どのように考えているのか伺います。大綱4点目のサテライト・キャンパスについてですが、私は、2月18日の新聞報道のあと、協定を結んでいた3つの大学に取材させていただきました。市民講師による地域学も当然良いと思いますが、大学の持つ高い教養と知恵は、持続可能なまちづくりを進める上での貴重な資源であり、重要なパートナーとなり得る存在です。まちづくりの課題に関する研究や教育分野のみならず、 まちづくりを支える人材育成や社会人教育、まちの賑わいづくりなど、大学は多面的な存在価値があり、これらをまちづくりに活かすことが行政として求められているのではないでしょうか。本市は、保育士不足の中、複式で保育を行っている状況と聞きます。例えば、大学の保育科に奨学金を市として出し、大学に通っていただき、本市で保育士として働いてもらう、そうすれば、いずれ結婚し、子どもも産まれということにもつながるのではと思います。取材をした中で、昨年12月、年も押し迫った中、突然、新年度のサテライト・キャンパス事業は解消しますと連絡が来た大学としては、驚きとともに、今まで積み重ねたきたことはなんだったのか、それを思うと、今後のつながりは難しいとおっしゃる大学の中、協定は解消したが、再度、つながりを再開しても良いと言っていただいた大学がありました。いかがでしょうか市長、まだ、間に合います。大学とのつながりを再開し、今後については、改めてそのあり方を考えてみてはいかがでしょうか。このことについて、市長がどのようなお考えなのか、お伺いをいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
川上議員のご質問にお答えいたします。初めに、通院バスについてでございますが、新たな市立美唄病院につきましては、地域医療構想の議論を踏まえながら、基本構想・基本計画を取りまとめていくこととしており、通院バスの運行につきましても、関係機関との協議を踏まえ、病院の形態がある程度具体化した段階で、必要に応じた運行体制の確保を図るため、さまざまな方策を検討してまいりたいと考えております。次に、教育行政、サテライト・キャンパスについてでございますが、今後のまちづくりにおいて、大学との関係、川上議員がおっしゃられたことに全く異論はありません。同感でございます。ただ問題は、1つの段階として、協定を組むか組まないかということと、大学との連携をどう図るかということは1つ違うのではないかと思ってございます。先ほども申しましたが、今までいろいろな大学との関係は美唄市は持ってございます。アルテピアッツァもそうですし、宮島沼もそうですし、雪冷房もそうでした。そのような中で、今般、そういう固定的に長期的に連携協定を組むというケースは、1つのまれなケースだと、逆に私は思っています。そのような中で、一応事業を前提とした協定でございますから、事業を終了するにあたって、1回、解除するということは、特に私は、無理して解消しただとかそういうことではなくて、1つの段階を踏まえて、次のステップとして、施策転換を図るという意味では、初めがあれば終わりがあるということだと思ってございます。そういった意味では、大学との関係性については、何ら変わるものではありませんし、これから大いに、大学との連携は必要に応じて、課題別に取り組んでまいりたいと思いますし、実態として、いろいろな他の大学のインターンシップもアルテピアッツァで1週間か2週間受け入れていますし、そういった可能性は十分、門戸を開きながら、積極的に大学との連携は、今後とも図ってまいりたいと考えてございます。