みんなの議会

美唄市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月9日

(1)教育行政執行方針について/(2)卒業式・入学式の在り方について

2009年3月9日、美唄市議会の一般質問で、米田良克議員が「教育行政執行方針について」「卒業式・入学式の在り方について」について質問し、教育長 板東知文が答弁しました。

質問者
米田良克 議員
答弁者
教育長 板東知文

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 米田良克

2009年第1回定例会に当たり、大綱2点について教育長に質問をいたします。1つ目は、議会初日に行われました、教育行政執行方針についてお尋ねをいたします。1年間美唄市教育委員会として、どんなふうに教育行政を進めていくかという、これが具体的、あまり具体的ではないかもしれませんね。その大綱が示されて、それに沿って仕事をされるということでありますので、これについて順次お尋ねします。その1つ目は、小中学校教育ということであります。この中に「教職員と児童生徒、教職員相互のより一層の信頼関係」という言葉が出てまいります。この上に立った学校教育活動を推進するというふうにあります。その信頼関係をどう築くかということについて考え方をお尋ねをいたします。教師が児童生徒を指導するに際して、信頼関係ができているということは基本だと思います。これを築くことができれば、日常の教育活動のほとんどは順調に進む事ができると思います。教師が信頼されるには、どのような指導姿勢で児童生徒に接する事が大切というふうにお考えになるか、そのことをまずお尋ねをいたします。そうはなりたくない姿として、子ども達の信頼を全く得られない場合というのがあります。これはその原因を教師が自ら静かに振り返って、謙虚な気持ちで自分の指導を反省する、そういう姿勢が基本だと思いますが、いかがでしょうか。それで原因がわからない場合は、仲間の教師達に相談をする、率直な助言をもらうという、そういう事で方向が見える場合もあると思います。しかし、なかなか原因が見つからない事もあります。そういう場合の解決策をどのようにお考えになるかお尋ねをいたします。また、この方針の中では、より一層の信頼関係という言葉も出てまいります。そのような状態というのは、どんな指導の中で形成されるのか。これもお尋ねします。今年の方針は、より一層の信頼関係の上に立った学校教育活動推進とあります。全ての学校で、より一層の信頼関係が実態としてあるという前提とも受け取れるわけですけれども、そういう受け止め方でよろしいのか、そのこともお聞きをいたします。2つ目は、今お尋ねしたすぐ直後に、「学校教育活動を推進すると共に、学校支援地域本部事業の推進により」と出てまいります。これについては、12月議会で同僚議員の一般質問で取り上げられた中身もあるわけですけれども、改めてその内容について、説明をお願いしたいというふうに思います。この事業を具体的にどう推進をし、どの辺りを到達目標にしているか、そして、学校や教職員がこのことにどのように関わるのか、これも質問をいたします。3つ目は、新学習指導要領の移行期の作業ということが出てまいります。新しい学習指導要領の変更内容の骨格をお尋ねをしたいということと、移行期の考え方について、その内容、そして、方針の中にある円滑な移行と言うものの具体的な姿をお聞きをいたします。2つ目は、確かな学力の向上についてお聞きをいたします。この方針の中には、標準学力検査や全国学力テストを活用し、学校と一体となって学習指導の改善を図るというふうにありますが、これらは19年20年と取り組まれた中身でありますので、その取り組みの状況と21年度の計画をお聞かせをいただきたいというふうに思います。この記述の中では、基礎基本の確実な定着とそれらを活用する力の育成を目指した事業の展開、児童生徒一人ひとりが学ぶ意義を理解すると共に、きめ細かな指導により、わかる喜びを実感し、学ぶ意欲の向上や学習習慣の定着が図られるよう努めると、全くそのとおりだというふうに思います。しかし、標準学力検査や全国学力テストを活用して、19年20年と取り進められた具体的な状況、それをお聞きをしたいということです。それからもう1つは、総合的な学習の時間の取り組み内容をお尋ねをいたします。移行期の取り組みによるということで言えば、時間数の変更もあるかと思いますが、概括的な取り組み内容をお尋ねします。キャリア教育についても説明をお願いします。3つ目として、豊かな心の育成についてお尋ねをいたします。少し古いんですが、平成8年度の執行方針を見たんですが、この中には、「特別活動については、望ましい集団活動を通して、自主的実践的な態度を育てることが大切です。この為、教職員と児童生徒及び児童生徒相互の人間的触れ合いを基礎とした学級活動、児童会、生徒会活動やクラブ活動を積極的に進めるための指導に努めると共に、家庭や地域社会との連携を深めて、各学校の創造的で特色ある活動を推進する」、ということが書かれてあります。今回の方針には、学級活動、児童会・生徒会活動などに触れた部分がありません。これらについての考え方をお尋ねをしたいということです。この豊かな心の育成については、方針の3ページに書かれておりますけれども、ここで触れられている中身と今申し上げました特別活動に関する内容、この関わりがどんなふうにお考えになっておられるのか、そのことをお尋ねをいたします。次に、健やかな体の育成という項目があります。子ども達が自ら喜びながら健やかな体を育成することになるものとしては、学校とは関係ないんですけれども、遊びがありますね。子どもは遊ぶのが仕事だという言葉もあります。学校教育と直接関わらないんですけれども、この遊びというものについての考え方をお聞きをしたい。そして、この項目の中にある新体力テストの実施というふうにありますが、この新体力テストを必要とする考え方についてお尋ねをいたします。次に、5つ目として、信頼される魅力ある学校づくりという項目についてお聞きをいたしますが、その1つは、学校評価の充実により、学校運営の改善に努めるという事で、信頼される魅力ある学校づくりというものと、学校評価を充実させるということとの関わりについてお聞きをしたいということです。2つ目は、地域ぐるみの危機管理体制の確立という事があります。これについても学校の関わり方ですね。これについてお尋ねをいたします。それから、特別支援教育でありますが、障害のある子ども達のニーズに応じることは、私は、安心して登校ができる、そして安心して学習ができるということだと思いますけれども、その体制づくりに取り組む姿勢をお聞きをしたいということです。3つ目は、教職員の研修機会の充実ということが取り上げられております。これは、こういうふうに表現されています。「このため、校内研修の充実や、学校職員評価制度の活用を通して、個々の教職員の意欲をより高めるとともに」というふうにあります。校内研修の充実は理解をいたします。ただ、学校職員評価制度の活用が、個々の教職員の意欲をより高めるということになるということには甚だ疑問を感ずるところです。これは、昨年の6月議会だったでしょうか、一般質問で取り上げさせて頂いてお尋ねをいたしましたが、学校職員評価制度が行われることによって、かなり負担が具体的に増えるという内容だというふうに理解をしておりますので、この事の充実、活用ということが研修意欲の高まりにつながるというふうにはなかなか理解し難い、その点をお尋ねをしたい。そして、ほかのことも書かれておりますけれども、私は前にも現在の学校の教職員が極めて多忙の毎日を過ごしているということを取り上げてお聞きをしました。12月議会でも同僚議員がこの問題を取り上げられましたけれども、何と言っても日常的に非常に仕事の上で余裕がない、こういう状況の中で意欲を持って研修に取り組むというのは大変難しいというふうに考えるわけです。そういう多忙化する日常で、資質の向上を図るということの可能性をどのようにお考えになっているか、お聞きをしたいということです。大綱2点目は、卒業式、入学式のあり方について、お尋ねをいたします。その1つ目は、日の丸・君が代の強制についてであります。これも12月議会でも取り上げさせていただきましたが、まず、卒業式、入学式の意味とその内容について考えてみたいというふうに思います。卒業式というのは、卒業する児童生徒、そして入学式は新たに入学する児童生徒が中心になる行事、主人公の行事ですね。卒業式では、小学校であれば、一人ひとりの子どもが6年間のいろいろな思い出、親しんだ担任の先生や学級の友達との別れ、今思い出に変わろうとしている校舎やグランド、初めて経験する複雑な思いの中での別れというもの、一方、6年間という時間を終える達成感、4月から始まる中学校での生活への期待と不安、自分に関わってくれた人達へのさまざまな思い、感情としては喜び、満足、希望、不安、別れの悲しみ、感謝、期待など複雑に入り混じったものがあると思います。保護者の方々としては、6年間の、あるいは誕生からの12年間の体験や思い出で一気に胸がいっぱいになる。大きな喜びは当たり前として、思えば実に多くのドラマがあったことをかみしめる、我が子への心からの祝福と我が子を称える気持ち、この子の成長に関わって来れたことへの感謝などがあるかと思います。学校としては、この最大の行事を全体の祝福の気持ちをどう表現するか、会場はもちろん、玄関、廊下、校門の看板までどんなふうにあるべきかを考えて準備をするわけです。在校生や先生方の祝意が表れる式での組み立てをする。前日までに準備を進める子ども達の歌の練習や、式を組み立てる流れの練習などが重ねられて、段々と完成された卒業式に近づいていき、そしてその喜びの日を迎えるということになりますね。中学校であれば、3年間を振り返ったときに、友達と心を通わせた日々、学習が難しかったこと、受験で悩み考えたこと、思い出がいっぱいに詰まった修学旅行、練習の苦しみをみんなで乗り越えた部活動、親との苦い経験などなど、短い3年間ですが、たくさんの自分の歩みの跡がそこにはあると思います。そして今日最後にそれぞれの道へ向かって進む為の別れというものがあるということです。入学式では、卒業生を送り出した学校が、新しい年に新しいメンバーを温かく迎える、これも学校としては大きな行事です。小学校は、学校という場に初めて自分を置く子ども達を、安心と喜びを感じてもらうように迎え入れるために学校を挙げて努力をします。1年先輩の新2年生が、1年前の自分達の経験を胸に、先頭になって心からの歓迎をしますね。参加されている保護者の皆さんが安心してこの学校なら我が子を預けることが出来ると、そう思ってもらうことも大切です。会場になる体育館をどのように設営するか、新入生の笑顔を思いながら、知恵を絞り工夫を凝らすと思います。中学校のことまで言いませんが、このような卒業式あるいは入学式の中に国歌斉唱という形で君が代が入ります。そして会場には、周囲の設営飾り付けとは関係なく、日の丸を中心に3旗が下げられます。学習指導要領にそのことがあるからという理由です。卒業式のあるべき形や内容からの発想ではないと私は思います。国旗国歌法の制定や、学習指導要領における記述の変化などを見る時に、教育的な考え方は残念ながらほとんど見えません。国旗国歌法の制定直後からの全国での一斉の強制の動き、突出した東京の状況、教育の場で地域性を考え、学校それぞれのあり方論議を経て方向を探るような動きは皆無で、問答無用の権力行政むき出しのものだったと思います。全国的に見れば、この問題で議論することすら諦めてしまっている状態が一般的です。卒業式、入学式では無条件で日の丸が会場の中心に掲げられ、全員起立で君が代を斉唱する。小学校入学から、この経験を積み重ねた子どもはどんな大人になっていくでしょうか。何事であれ、異論があればそれを口に出し、自らの考え方で行動する、そのことを教えないまま成長していいのでしょうか。日の丸・君が代は絶対の存在であると、このように考える大人になったら、大日本帝国憲法下の天皇制国家と同じことになります。これらについて考え方をお尋ねをしたい。もう1つは、憲法と1947年にできた教育基本法、現在の教育基本法とは違いますね。日の丸・君が代の強制の関係についてお尋ねします。日本国憲法は、国民主権を柱にすえています。12月にも申し上げましたが、日本国憲法の誕生は、憲法改正による形はそうですね、憲法改正によるものですが、実際には全く新しい憲法の誕生で、求める理念も大日本帝国憲法とは別物の新しい国の姿になりました。思想良心の自由も保障しています。2年3カ月前に強行された教育基本法改正は、そのよりどころとなる憲法が何の変化もないのに、勝手に下位の方だけを変えるという極めて乱暴な行為でした。内容は、憲法の理念を消したり、捻じ曲げたりする信じがたいものとなりました。この歴史に残る悪行の指揮をとったのは、あの安倍総理でした。勝手な思い上がりと郵政選挙で生まれた300議席の衆議院での圧倒的な優位を利用して、多くの教育関係者の反対や慎重審議の声を無視しての強行でした。強引な国会運営はこの後も続き、国民の多くは安倍総理と彼のお友達内閣の危険な性格を見抜きました。7月の参議院選挙では、歴史的な大敗を喫し、現在のねじれ国会と呼ばれる状態をつくることになりました。選挙に敗れた責任をとることもなく、総理の座に居座り続けた安倍さんは、間もなく過去に例のない無様な退陣をすることになりました。彼が声高に唱え続けた憲法改正は、その後、誰も口にしなくなった。今はそういう状態です。12月にも申し上げたことと重なって申しわけないんですけれども、こんな乱暴な政治手法によって誕生した現行教育基本法ですが、法は法として扱われ、判例教育三法の改正も行われ、改正教育基本法の精神を受けた学習指導要領の改訂も行われました。これがその移行に入るということですね。昨年取り上げました教員免許の10年での更新制度もこの関連法改正によるものです。これまで何の問題もなく運用された制度が突然変わってしまって、時間と費用をかけて講習を受けなければ、教員が続けられなくなったんですね。合理的な理由づけは全くありません。こんな理不尽なことが法の名で行われていいとは思いません。改定学習指導要領も多くの問題を抱えています。愛国心だけの問題ではありません。これまでの議論で、この日の丸・君が代をめぐる議論で、学習指導要領に規定されているからとの考え方が教育長から述べられてきました。しかし、それを言うなら憲法を守る考え方が第1に来なければならないと私は思います。子どもも大人も、一人の人間としてその人権を尊重する、これが大前提になるはずです。卒業式、入学式での日の丸・君が代の強制は、これを受け入れ難い人にとっては、考えの否定であり、気持ちを踏みにじられるに等しいものです。教師であっても、自らの思想良心に反する行動を強制されるべきではありません。日本国憲法の精神を尊重して、強制による実施はしないとの判断を求めたいと思います。いかがでしょうか。

答弁 教育長 板東知文(教育長は2010年3月まで)

米田議員のご質問にお答えします。初めに、小・中学校教育についてでありますが、信頼関係づくりについてでありますが、教職員が児童生徒との間で信頼関係を築くためには、受容と共感の姿勢を基本にして、子どもの側に立った指導を行うことが大切であると考えております。また、教職員相互の信頼関係づくりのためには、情報を共有し、一人で悩みを抱え込むことなく、気軽に相談することができる風通しの良い職員室づくりが重要であります。そのため、校長・教頭が率先して教職員に声をかけ、信頼関係を積極的に構築していくよう努めてまいります。次に、学校支援地域本部事業についてでありますが、地域の力やボランティアの活用により学校を支援し、教職員の負担を軽減することにより、教師と子どもが向き合う時間の充実を図っていこうとするもので、平成20年度から3カ年の国からの委託事業として取り組むものでございます。本市においては、昨年12月に国からの採択を受け、南美唄をモデル地域として取り組みを開始したところであり、20年度事業としては、実行委員会の立ち上げ、事業内容の理解、ボランティア登録への啓発、周知活動に取り組んだところでございます。事業の組み立てとして、1つには、学校を中心とした地域にあるさまざまな関係団体のつながりを強化し、青少年の育成事業や、地域の見守り、環境整備などの支援に結びつけていくこと。また、2つ目には、学校が求める人材の発掘や養成を行い、ボランティアにより学校を支援していくデータバンクを構築していくことを考えており、この2つを柱として平成21年度、22年度の2カ年で、旧西美唄中や、旧茶志内中を含めた中学校区を単位とした6地域に活動を広げていこうとするものでございます。次に、新学習指導要領の移行期についてでありますが、平成21年度から移行期間に入り、小学校は平成23年度、中学校は平成24年度から新学習指導要領が完全実施されます。これは、現行学習指導要領から新学習指導要領にスムーズに移行するための措置であり、できることから先行実施することを基本とし、道徳教育、特別活動、総合的な学習の時間は21年度から、理科、算数、数学は一部を追加して実施します。また、小学校は5、6年生に新設される外国語活動は、美唄市では21年度10時間程度、22年度20時間程度を先行実施してまいります。新学習指導要領における生きる力の育成という基本理念は変わらず、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和を重視しております。特に各教科における基礎的、基本的な知識・技能の習得や、それらの活用を図る学習活動を充実する観点から、授業時数が増加されます。次に、確かな学力の向上についてでありますが、初めに、標準学力検査や全国学力学習状況調査の取り組み状況につきましては、各学校ごとに自校の分析、考察を行い、学校改善プランを作成して、学習指導の改善を図っております。平成21年度につきましては、標準学力検査実施4年目となり、初回受験した児童生徒が2回目の受験を迎えることから、プロジェクトチームを立ち上げ、これまでの学習指導の改善状況の検証を行うこととしております。次に、総合的な学習の時間についてでありますが、授業時数が段階的に縮減されることから、各小中学校においては、これまでの実践を整理して、目標に照らし合わせながらの活動内容の見直しが必要になります。また、中学校におけるキャリア教育については、生徒の職業観や労働観の育成を目指した職場体験学習として、市内外の企業や事業所等と連携しながら進めているところでございます。次に、豊かな心の育成についてでありますが、学校教育において豊かな心を育成する為の大きな柱は、全教育活動で行われる道徳教育と、児童生徒の受講指導力の育成を図る生徒指導であると認識しているところでございます。また、学級活動や児童会、生徒会活動、クラブ活動等の特別活動につきましても、他者との関わりを通して個性を伸長し、豊かな人間性や社会性、自立性を育てるものと考えているところでございます。次に、健やかな体の育成についてでありますが、子どもにとっての遊びは体力、運動能力を始め、人間関係づくりや社会性、自主性や創造性などを培う大切な時間であり、心身の健やかな発達にとって無くてはならないものと認識しているところでございます。また、全国体力運動能力運動習慣等調査につきましては、各学校が、各児童生徒の体力の状況を把握し、児童生徒への教育指導の改善等に役立てるものと考えているところでございます。次に、信頼される魅力ある学校づくりについてでありますが、初めに、学校評価の充実により、開かれた学校づくりがより一層進められることが大切であると考えております。この為、学校が自ら保護者や児童生徒の思いや願いを把握し、評価することにより学校改善に役立てるとともに、地域にとってより学校を身近に感じてもらえるよう、学校が教育活動情報を広く発信していくことが、信頼される魅力ある学校づくりにつながっていくものと考えております。次に、地域ぐるみでの危機管理体制の確立につきましては、学校を中心とした、地域関係団体等の連携が重要となってまいりますので、学校支援地域本部事業の取り組み等を通じて、地域全体で子どもを見守り、育む取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、障がいのある子どもへの対応につきましては、学校において個々のニーズをしっかりと把握し、対応を行うということが大切であると考えております。この為、市内学校関係者、保育所、幼稚園、行政関係者等で組織し、特別支援教育に関する研修や個別支援について検討を行う、美唄市トータルマネジメント連携協議会の機能の活用や、美唄養護学校との連携により、障がいのある子ども達への支援の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、教職員の研修機会の充実についてでありますが、学校職員評価制度につきましては、教職員それぞれが1年間の目標を設定し、校長等との懇談や指導・助言を通して、自己の取り組みを客観的に把握することにより、自己啓発に結びつけることなどを狙いとしております。この取り組みが適切に行われることにより、学校職員の意欲や資質が高められるとともに、学校内における信頼関係がさらに構築され、学校の活性化が図られていくものと考えております。次に、研修につきましては、児童生徒の指導に携わる教職員は、専門職として自らの資質向上を図ることが必要であると考えております。また、長期休業中の研修につきましては、積極的に推進すべきものと考えております。その実施に当たっては、その教員に必要であるか、研修としてふさわしいものであるかという視点から、校長の承認を得て行うものと考えております。次に、国旗・国歌についてでありますが、卒業式は、卒業生の巣立ちに際して、これまでの学業に努めた成果を認め、これからの前途を祝福する場であり、また、入学式は、新入生にこれからの学生生活に希望を持たせる場であると考えているところでございます。これらの学校行事は、児童生徒はもとより、教職員、保護者、地域の皆さんにとって、大きな節目として、思い出に残るものであり、その目的や意義を踏まえて実施することが重要であります。次に、学校教育における国旗・国歌の取扱いにつきましては、法令に基づき適正に実施することが大切であると認識しているところであります。もちろん憲法につきましても、教育基本法の前文においても、「ここに我々は日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り開いていく教育の基本を確立し、その振興を図るためこの法律を制定する」とあり、日本国憲法を遵守するのは当然の前提だというふうに考えているところでございます。

質問 8番 米田良克

一通り答弁をいただきましたが、大体もう一度お尋ねをさせていただきます。1つ目の小中学校教育についてでありますが、信頼関係ということで考えますと、学校における校長の果たす役割が大変大きいということを常々申し上げてきました。そのため、校長の考え方というものが職員の気持ちに通じるものがあるかどうか、それによって信頼関係が築かれていくかどうか、これが決まっていくというふうに私は思っています。この考え方について、どのようにお考えになるかお尋ねをいたします。それから、学校支援地域本部事業ですが、言われている事柄については理解しました。この事業が、南美唄地域で既に着手されているということでありますけれども、これが市内全体に広がるということになるわけで、この事業を進めるために新たな負担が学校にかかるということになれば、一層教職員の多忙化が進むということになるわけでして、そうならないということにすべきだと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。それから、小学校の外国語活動について、具体的に始まるということを今お聞きをしました。従来、小学校では外国語指導をするということは、行なわれていないわけでありまして、美唄の小学校での準備の状況がどんなふうになっているか、そのことをお尋ねをしたいというふうに思います。次は、確かな学力の問題ですね。標準学力検査のことをお聞きをしました。もう1つは、全国学テですね。正式な名前ではありませんけれども、私は、これを続けるということについては、ちょっと意義が認めがたいという考え方を持っておりまして、過去にも申し上げましたが、中止すべきでないかというふうに考えています。この点について改めて考え方をお尋ねしたいというふうに思います。それから、豊かな心の育成についてです。これは、豊かな心の育成という言葉、確かな学力とか、言葉で表現していきますけれども、豊かな心の育成ということについては、学級活動ですね、それから児童会、生徒会の、児童会、生徒会とくくって言ってしまいますけれども、その内容は、かなりいろいろな分野にわたると思います。非常に幅の広いものです。それから、クラブ活動とこういうものが大きな意味を持つというふうに考えています。今回の教育行政執行方針でそれらについて触れられていないということについては、ちょっと疑問を感ずるわけなんです。それで、その点についていかがかなということをお尋ねをしたいということです。これは、改めて申し上げますが、「豊かな心の育成につきましては、道徳教育や生徒指導の充実を図るとともに、自然体験やボランティア活動など、地域の人々と多様に触れ合う機会の充実に努めてまいります。また、いじめ、不登校、問題行動などに対応するため、命を大切にする教育を推進するほか、児童生徒の小さな変化を的確に捉えるための教育相談機能の充実を図り、問題の早期発見、早期対応に向けて、学校、家庭及び関係機関の連携強化に努めてまいります。」後段の部分のいじめ、不登校、問題行動などへの対応ということでは、今この問題これらの対応を避けて通ることはできないという状況だということは十分承知しています。これらについては、なんら私としても異議を申し上げるつもりはありません。ただ、前段の豊かな心の育成については、道徳教育や生徒指導の充実を図るということが、まず一番先に出てくるわけですね。私が子どもの親だとして、そして我が子の学校生活に何を望むかということを考えたときに、毎日学校へ喜んでいくと、できるだけ早く学校へ行こうという事で、喜んで行くということは、子どもが喜ぶ要素が幾つもあるということだと思うんですね。これが豊かな心を育てるということの教育に対する学校の構えとして、まず道徳教育であるというふうに出てくるというのは、何とも抵抗があるということなんですね。ただ、道徳教育というのは非常に広い意味を持つということも承知はしています。とかくはその道徳教育と言うと、その時間割の中に組み込まれた道徳の時間というものをどうしても考えがちなものですから、あるいはそういうことではないのかもしれません。それから、生徒指導という言葉も、かつては生活指導という言い方をしたんですけれども、それが生徒指導という言い方に変わってきたんですね。それは経過があるわけですけれども、そうすると、子どもの育ちを待つというよりは、指導が先行するという感じが、この言葉にもやっぱりあるんですよね。私の経歴からする抵抗感というのが、そこにはあるかもしれません。ほかの方とは違うものが。ただ、どうしてもさっき親が何を望むかというふうになったときに、喜んで行くということは、子どもが学校で伸び伸びと活動できることだと思うんです。伸び伸び活動するということを道徳教育というもの、あるいは生徒指導というのはどうしても一定の枠があると、枠付けの中で子どもを指導しようという感じがぬぐえないというものがあるものですから、それよりは、やっぱり学級活動とか、児童会、生徒会活動とか、クラブ活動とか子ども達が自分達でつくり上げていく活動というものに、もっと力が注がれるということが基本ではないかなと、そういう疑問を持つわけなんですね。それでそこの考え方をお訪ねをしたいということです。これも昨年と大した変わらないんです。ただ、新学習指導要領では、やはり道徳教育に力が入るようになってきているんですよ。学習指導要領が変わることによって、やっぱり各教育委員会が打ち出す方針にも変化が見えてきているという部分もあるかと思います。その辺の考え方をお聞きをしたいということです。それから、次の健やかな体の育成の問題ですが、今いただいた答弁について何の異議もありません。美唄はそこまで当てはまるかどうかわからないですけれども、よく言われることは、今の子どもには遊びの時間が少ない。子どもはうまく遊んでいるのかもしれません。遊んでないように見せかけて。子どもというのはそこら辺はなかなかうまいですから、しかし、やっぱりもっと子どもが少なくなったというのもあるかもしれませんね。街灯で遊んでいる子どもがほとんどいないというのが実態だと思うものですから、遊びの時間というものを、子供たちが持つというのはなかなか難しいかなとも思うんですけれども、美唄の子どもたちについては、まだ深刻な状態ではないよというふうに受け止めていいのか。その辺、教育委員会として、どんな受けとめ方をされているのかお尋ねをしたいということです。それから、信頼される魅力ある学校づくりのことですが、開かれた学校にするということに依存はありません。ただ、教師の学校評価の充実によりというくだりで、ちょっと質問させてもらったものですから、さっきもちょっと言いました学校職員評価制度というのが始まったんですね。それから、給与について言えば、査定昇給制度というのが始まって、これも評価の対象になるということで言えば、教師の周囲には、評価、評価、評価というものが幾つも一気に表れたという感じなんですね。これも改正教育基本法と関わりがあるのかなと、一々検証していませんけれども、そういう疑問もあるんですけれども、常に評価されるということを考えながら活動しているということになれば、それは、教師が伸び伸びと活動するということにはならないのではないかと、常々申し上げていますが、教師が伸び伸びしない学校で子どもが伸び伸びはしないと。親の願いは、やはり子どもが伸び伸びと学校で活動してほしいということだと、そういう点であまり評価、評価というのはいかがなものか、心配しなくていいのかなと、そういう懸念を持つという事でお尋ねをしております。それから教職員の研修の問題です。今答弁をいただきましたけれども、私は今のような答弁ではちょっと賛成しかねるという気持ちでおります。果たして本当に学校職員評価制度は、今のお話のように機能するんだろうかと、これは甚だ疑問だなという事ですね。学校の中での信頼関係の実態というものを含めて疑問があります。ということで、もう一度お尋ねをしたいということです。それから、卒業式、入学式の問題ですが、常々言われる学習指導要領については、何回も申し上げていますから、余り言いませんけれども、大綱的基準ならば認められますよという考え方、私はその旭川学テ裁判での最高裁判決をよりどころにしたいという考え方に立っています。ただ、その後、最近の裁判の動きで言えば、卒業式、入学式での不起立とか歌わないとか、こういう問題の裁判では、新たな判決が出ている。それは、歌うことや起立を求めることに問題はないということを最高裁が言っているんですね。教育委員会が求めても、校長が求めても、それは問題ではないという事で、訴える側からすれば、敗訴という結論が出ています。私は、この最高裁判断については、小法廷判断ですけれども、憲法に真正面から取り組んだ判決とは思えない、かなり政治的な色合いがあるんではないかなと、私自身はですよ、そういう考え方をしています。日本国憲法のもとで、日本人として育ってもらう、そういう姿勢で教育を行うということになるのであれば、憲法の精神をしっかり受け止めた日本人として育てるべきだというふうに思います。自分の考えを持つ、それに従って行動できる、場合によっては主張もできる。そういう一人の国民に育てなければならない、間違っても強制による指導、指導という言葉が当たるかどうかわかりませんけれども、これをすべきではないというふうに考えます。教師についても、個々の考え方は尊重されるべきが当然だというふうに考えますが、そのことを改めてお尋ねをしたい。

答弁 教育長 板東知文(教育長は2010年3月まで)

米田議員のご質問にお答えします。初めに、小中学校教育についてでありますが、初めに、教職員相互の信頼関係づくりにつきましては、校長は学校の最高責任者として、自らリーダーシップを発揮し、学校の教育目標達成に向けて、教職員に指導、助言しながら信頼関係を構築することが重要であります。その為に、日常的に教職員とのコミュニケーション、意思疎通に努め、教職員個々の考えを把握しながら、校長の経営方針の共通理解を図るよう、校長会や学校訪問等あらゆる機会をとらえて指導としてまいります。次に、学校支援地域本部事業につきましては、教職員が子どもと向き合う時間を確保することがこの事業の目指す大きな目的であることから、地域の関係団体等に事業趣旨の理解を図りながら、全市的に展開してまいりたいと考えているところでございます。次に、小学校における外国語活動につきましては、昨年11月に空知教育局が、また、12月に市教育委員会が研修会を実施したところであり、各小学校では、それを踏まえて校内研修を行い、現在、教育課程の編成をほぼ終えている状況にございます。次に、確かな学力の向上についてでありますが、全国学力学習状況調査につきましては、国においては、全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため、生徒児童の学力や学習状況を把握分析し、結果を検証し改善を図ること。各教育委員会、学校等においては、全国の状況との関係において自らの教育の結果を把握し、改善を図ること。また、各学校においては、各児童生徒の学力や学習状況を把握し、教育指導や学習状況の改善等に役立てることをそれぞれ目的に実施しているところであります。このため、各学校においては国や道レベルの調査結果を踏まえ、自校の児童生徒の結果を分析考察して、指導改善を図っているほか、各児童生徒に対し、自身の学力や学習状況を把握し、改善に役立てることができるよう、結果の個人データを配布しているところでございます。このように、調査結果が各校に還元され、教育指導や児童生徒の指導に活用されることから、本調査を行う意義があるものと考えているところでございます。次に、豊かな心の育成についてでありますが、学級活動や児童会、生徒会活動、クラブ活動等の特別活動は、望ましい集団活動を通じて、他者との関わりの中で、個性を伸長し、豊かな心の育成に大きく関わるものと認識しているところでございます。教育委員会といたしましては、学校の全教育活動で行える道徳教育の中に、特別活動における豊かな心の育成の観点も含めて捉えているところでございます。次に、健やかな体の育成についてでありますが、本市においては、大都会と比べて遊びの時間が確保されずらい状況には至ってはいないものの、子どもの数の減少とともに、屋外で遊ぶ子どもの姿は確実に少なくなっているものと認識しているところでございます。遊びを通じて子ども達が学ぶものは大変大きいことから、遊びやすい環境を整えていくことは大切なことであり、地域の教育力を高め、子ども達を地域ぐるみで育んでいくことが必要であると考えているところでございます。次に、信頼される魅力ある学校づくりについてでありますが、学校評価につきましては、個々の教職員を評価することが目的ではなく、開かれた学校づくりの観点から、広く地域保護者に情報発信しながら、学校教育を理解していただき、地域や保護者の願いや要望を把握しながら、学校改善に役立てるものと考えているところでございます。次に、学校職員評価制度についてでありますが、この制度については、専門職としての教職員、個々の資質を高めることを目的として実施されているものであり、それぞれ一人ひとりが1年間の目標設定をしっかりと行い、それに向けた取り組みのあり方について、校長等から指導助言を受けながら進めていくものであります。このような取り組みの中で、校内におけるコミュニケーションが図られ、教育活動への意欲が向上していくものと考えているところでございます。次に、国旗・国歌についてでありますが、学習指導要領の総則におきまして、豊かな心を持ち、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し、未来を拓く主体性のある日本人を育成すると述べられております。したがいまして、自国の国旗や国歌を適切に指導することにより、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に貢献する人間を育成することができるものと認識しているところでございます。

質問 8番 米田良克

幾つかもう一度質問いたします。学力テストの問題です。各学校についての効果と言いますか意味合いを答弁されました。これは結果として、やはり、全国規模でしっかりテストをやったわけですから、その結果が各学校に、あるいは個々の子どもに還元されるという場面として出てくるというのは、それは当然のことかなというふうに思います。ただ、元々そういうことを各学校が求めていたわけでは決してないと思います。テストをやったからにはそういうことをしなきゃならんということかなということを思います。それと、これは昨日の北海道新聞なんですが、日曜日に本のことをいろいろ紹介する欄があります。現代読書ナビとかというタイトルがついていますけれども、そこで「まち場の教育論」という本と、「全国学力テストその功罪を問う」と、2冊の本が紹介されています。紹介している人は教育評論家の尾木直樹さんという人なんですね。その中で、学テの問題のことをちょっと紹介したいと思うんです。これは「全国学力テストその功罪を問う」という、岩波で出した本についての紹介なんですけれども、全国学力テストのメリットデメリットを教育社会学的視点からとらえる、志水宏吉という人が著者なんですが、全国悉皆調査は10年に1回でよく、途中5年目位に教育課程実施調査をやれば十分で、むしろデータ分析に力点を置けと主張する、政治主導のテストや競争のための結果公表は下位自治体の自尊感情を傷つけるだけで効果はなく、断固すべきでないと明言する。一部分ですけれども、そういう紹介の仕方を尾木さんはしています。もう一冊の「まち場の教育論」についても、いわゆる競争をあおるアメリカ流の新自由主義の考え方というものについては、これも教育にどんどん取り入れられてきたけれども、それは決して正しくないということでの紹介をされています。私はやはり、例えば大阪の知事の動き、あれはあれで評価される方もいらっしゃるかもしれません。私は全く反対だなという考え方で見ていますし、それから秋田県の動きとか、やはり、本来でないですね。元々文科省が考えていた調査の流れに沿ったものじゃない動きがそれぞれの自治体で勝手に出てくるということですね。そういう状況もあるわけで、そういう問題をはらんでいるという事は、既に40年以上も前に実証済みなんですね。ですから、これはやはりやめるべきだという事を改めて申し上げなければならないということなんです。地方教育委員会としての判断というものが活きる場面でありますから、私は改めてそれを求めたいというふうに思いますのでお考えをお聞きしたい。それから、豊かな心の問題では、特別活動の意義を認識されておられるということについては、それはそれで結構だというふうに思います。ただ、特別活動を大枠道徳教育の中においてという考え方は、やはり同感するというか賛成はできないという考え方なので、もし、何かありましたらお尋ねをしたい。それから、教職員研修です。評価制度はということで教育長から答弁がありましたけれども、基本的には教職員の管理統制強化という意味合いがあると私は思っています。それは、管理統制下に置くべき場所として学校は最もふさわしくない場所なんですね。それは教育とか、学校のあるべき姿には完全に逆行するものではないかということです。むしろ信頼関係を基本にした学校という、教育長が述べられたそういう部分で是非追記をしていただきたいと思いますし、それから、何と言ってもさっき申し上げた、勤務実態ですね、積極的な改善を図っていただきたい。そうすることによって、研修をする気持ちのゆとりが出てきて、やはり子ども達に還元できるいい勉強をしなきゃという気持ちになって、先生方が努力をされるのではないかというふうに思うんですね。教育委員会はぜひそういう条件整備に努力をしていただきたいと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。最後に、日の丸・君が代の問題なんですが、なかなか議論がかみ合いません。これは毎回そうなんですけれども。1つだけお聞きしたいんですが、タイトルが「高校生からわかる日本国憲法の論点」という本があるんです。伊藤真という人が書いているんですけれども、伊藤真さんという人は、いわゆる法学者とかそういう立場の人ではありません。司法試験の予備校をつくったんですね。これは大学の法学部から目の敵にされたんですけれども、ところが抜群の合格率で司法試験の合格者をどんどん出したという人で、いろいろ法律に関する著作を出しながら、今も教育機関、それから各地でいろんな考え方について述べるという活動をしている人です。この人の本の中にこういうくだりがあります。タイトルはこういうふうに書いております。「内心を表明しない自由、個人を尊重し、その違いを認める人権概念を支えるのが19条の思想及び良心の自由です。これは内心の自由とも呼ばれる重要な人権です。心の中で何を考えているかは人それぞれ違いますし、それは人間の人格を決める大きな要素ですから、この自由が認められなければ、個人を尊重したことにはなりません。いかなる思想や良心を持っていても、それについて国家がとやかく言うことはできないのです。とやかく言われる以前に、自分がどのような思想や良心を持っているかを表明するよう国家から強制されることもありません。つまり、江戸時代に隠れキリシタンが突きつけられた踏み絵のようなものは許されない。それが沈黙の自由と呼ばれる権利で、憲法19条は、それも保障していると解釈されています。何を考えているかが表に出なければ、その考えを改めるよう強制されることもありません。沈黙の自由は、言わば思想良心の自由を守る為の防波堤のようなものです。」あとちょっと省略をしますが、「だとすれば、学校の卒業式や入学式のたびに問題になる、日の丸・君が代はどうでしょうか。例え法律で国旗・国歌だと決まっていても、一人ひとりの個人がそれに対して、どのような考えを持つかは自由です。理由はどうあれ国旗や国歌として認める人もいれば、認めたくない人もいます。そして認めない自由は19条で保障されるので、その内心を表明する必要はないはずです。しかし、君が代を起立して歌うことが全員に強制されれば、自らの良心に従ってそれを拒否することで内心が表に出てしまいます。つまり、日の丸・君が代の強制が国民に踏み絵を突きつけるのと同じ事で、沈黙の自由を認めた憲法19条に反している疑いが極めて大きいと考えられます。」これは伊藤真さんの考え方としてちょっとご紹介したんですけれども、私も、強制にあたるということは、憲法19条に違反していると、ですから、強制はやめるべきだということを改めて申し上げてお考えをお尋ねしたい。

答弁 教育長 板東知文(教育長は2010年3月まで)

米田議員のご質問にお答えします。初めに、全国学習学力状況調査についてでありますが、その実施目的により、各学校においては、国や道レベルの調査結果を踏まえて、自校の児童生徒の結果を分析考察して、学校改善プランを作成し、学力向上に取り組んでいるほか、結果の個人データが各児童生徒に配付され、自身の学力や学習状況を把握し、改善に役立てることができることとなっております。このようなことから、本調査を行なう意義があるものと考えているところであり、やはり、全ての子ども達の基礎学力を支えるという、公立学校の基本的使命に即して行われるものというふうに考えております。次に、豊かな心の育成についてでありますが、道徳教育は、教科指導、道徳指導、特別活動、総合的な学習の時間等全ての教育活動を通じて行えるものと考えております。特別活動は望ましい集団活動を通じて、他者との関わりの中で個性を伸長し、自己を生かす能力を養うことを目標としており、その活動における豊かな心の育成の観点も全教育活動で行われる道徳教育に含めてとらえているところでございます。次に、教職員の研修についてでありますが、教職員の研修は、専門職として自ら資質の向上を図ることが必要であると考えており、その機会の充実や環境づくり、情報提供に努めてまいりたいと考えているところでございます。最後に、国旗・国歌についてでありますが、卒業式や入学式において、適正に実施することは、あくまでも学習指導要領に基づき行われる教育活動の一環であり、また、それは強制ではなく、適切に指導するものであると考えているところでございます。

出典:美唄市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月9日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる