美唄市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月18日
(1)商工行政について/(2)後期高齢者医療制度について/(3)教育行政について
2007年9月18日、美唄市議会の一般質問で、吉岡文子議員が「商工行政について」「後期高齢者医療制度について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井道夫、教育長 村上忠雄、教育部長 安田昌彰が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡文子 議員
- 答弁者
- 市長 桜井道夫、教育長 村上忠雄、教育部長 安田昌彰
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 吉岡文子
2007 年第3回定例会にあたり、先に通告のとおり大綱3点について質問いたします。安倍晋三首相が9月 12 日突然辞任を表明しました。首相の所信表明演説に対する代表質問が始まる直前伝えられた辞意表明に、日本中がより大きく揺り動かされました。もともとは参議院選挙の大敗で国民から辞任が求められていた首相です。首相は居直りを続けた挙句、辞任の会見でもブッシュアメリカ大統領らに約束したインド洋での給油活動の継続が困難になったことを挙げ、辞任を局面の打開につなげたいと語っただけです。追い詰められた辞任と引き換えに、国民が望まない政治を押し付けるとは言語道断です。首相には最後まで反省がありません。安倍晋三首相の辞任表明を受け、自民党は後継総裁を決めるための選挙を、マスコミを大いに利用する形で国民の前にパフォーマンスしています。安倍首相は新しい体制の下で、新しい局面を開いてほしいと言いましたが、路線そのものが破綻したわけであり、これまでの路線からの転換、新しい政治こそが求められています。弱肉強食の構造改革路線の抜本的転換。憲法改定という間違った道への固執をやめる。アメリカ言いなり政治を大本から正すことがまさに必要になってきていると考えます。一般質問に入ります。まず、質問の1点目は商工行政についてです。その1点目は本市商業の歴史的推移と将来について伺います。近隣自治体への大型店の出店、自家用車の普及など地元商店で買い物をする市民が少なくなっている。ここ 10 年以上前から商店の経営をされている方からも、買い物をする市民からもこんな話が聞こえてきています。しかし、それも運転が心配な高齢者になり、移動の自由が阻害されることになると、話はまったく違ってきます。多少選択の幅が狭くなったとしても、歩いて買い物に行ける安心は高齢になればなるほど住み続けるための大事な指標となるはずです。昭和 29 年、10 万人弱の人口を記録した本市の賑わいは、いまからは想像もできないほどだったと思います。しかしながら、現在ではひどく寂れてしまっているというのが正直な気持ちではないでしょうか。まず、商店の数、販売額について 1960 年代、70 年代、80 年代、90 年代、2000 年代、現在と年代ごとに伺います。これらの数字を踏まえた上で、市長として本市の商店の歴史的推移と、今後をどのようにお考えなのかお聞きいたします。各商店街ごとの商店の推移を同じく 1960年代から年代ごとに伺います。また、商店街ごとの経営者の年齢構成や今後の経営継続についての意向把握など、行政として行っているのかどうかお聞きいたします。2点目は中心市街地活性化基本計画の現状と今後についてであります。平成 17 年4月に美唄市中心市街地活性化基本計画を策定したということですが、策定後2年を経過して具体的にどのような変化があったのか、今後についてはどのような取り組みを予定しているのか伺います。3点目の固定資産税についてですが、この問題についてでは、平成 16 年第2回定例会でも美唄市内の地域を限りすずらん通、旭通、道道美唄富良野線付近の商業地域について質問しています。3年経って、固定資産税の変化はどのようになったのでしょうか。すずらん通、旭通、道道美唄富良野線付近の商業付近に加えて、大通についてもそれぞれの固定資産税についてお聞きいたします。大綱の2点目は、後期高齢者医療制度についてです。この医療制度については、昨年の医療制度の改革で国民の 75 歳以上の方を1つの後期高齢者という形で新たな医療制度を作るということですが、まだまだ具体的なものはわかってきていません。北海道を1つの広域連合にするという形で、先日広域連合の初議会が開かれたということですが、その中でもまだ後期高齢者医療制度全体についての姿は見えてきていません。改めて市長にお聞きしたいと思います。その1点目は、制度創設の意義とその概要についてであります。またその2点目は、この後期高齢者医療制度における本市の対象人数とその方々の健康保険の加入状況についてです。3点目は、保険料についてです。後期高齢者だけを集めて新たな医療制度を作るということになっていますが、この保険料についてはどのようになっているでしょうか。4点目は、制度の周知方法についてです。後期高齢者といえば、75 歳以上の方への周知ということになりますが、わかりやすい形での周知方法、その点についてお伺いしたいと思います。大綱の3点目は、教育行政について教育長にお伺いいたします。その1点目は、4月に実施された全国一斉学力テストについてであります。この問題について、午前中同僚議員からの質問がありましたが、伺う立場が違いますのでご答弁をお願いしたいと思います。まず、この全国一斉学力テストの実施目的についてお聞きいたします。次に、実施状況や本市における対象人数についてお聞きいたします。また、実施後このテストについて子どもたちに感想を聞くことなどがあったかどうかお聞きいたします。テストの中身については、教育委員会として独自に評価を下したのかどうかお聞きいたします。また、今月結果発表があると聞いていますが、都道府県ごとの点数が公表されるとは聞いていますが、そのほかの公表のあり方についてはどのようなものになると把握しているのかお聞きいたします。個人情報開示請求があった場合についての取扱いについてはどのように対応する予定なのかお聞きいたします。2点目は就学援助についてです。景気回復などという本州方面での情報も聞かれますが、北海道内の景気は一向に回復傾向が見えてきていません。そういった状況の下、この就学援助制度は小中学校の児童生徒を持つ家庭にとって大切な制度であると考えています。過去5年間の受給状況及び基準の見直しについての経過についてお聞きいたします。3点目は、不審者メールについてです。平成 18 年第3回定例会でも質問していますがあれから1年半、調査研究するとの答弁をいただいておりましたが、その後どのようになっているのかお聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。はじめに、商工行政について、本市商業の歴史的推移についてでありますが、商業統計によりますと、卸・小売業の事業所数と年間販売額は、1960 年には 835 店、66 億 4,000 万円。1970 年 838 店、184 億 6,000 万円。1981年 479 店 332 億 7,000 万円。1991 年 444 店、455 億 6,000 万円。2002 年 314 店 315 億円、2004 年 281 店、289 億 9,000 万円となっており、事業所数は 1970 年、また販売額は 1991年をピークに減少しております。次に、各商店街の店舗数の推移についてでありますが、1970 年旭通商店会 29、大通商店街振興組合が 93、峰延商工会 33 の計 155 店。1980 年旭通商店会 27、大通商店街振興組合60、駅前開発振興会 125、峰延商工会 54 の計266 店。1990 年旭通商店会 31、大通商店街振興組合 61、駅前開発振興会 106、昭和商店会25、すずらん商店会 26、峰延商工会 51 の計300 店。2000 年、旭通商店会 24、大通商店会振興組合 48、駅前開発振興会 88、昭和商店会25、すずらん商店会 26、峰延商工会 48 の計255 店。現在は旭通商店会 20、大通商店街振興組合 31、駅前開発振興会 48、昭和商店会18、すずらん商店会 17、峰延商工会 40 の計174 店となっております。商店街区につきましては、1990 年以降大幅に減少しているところであります。なお、南美唄、茶志内地区等の商店街は組織化されておりませんでした。次に市内商業所の年令構成等についてですが、市内 200 事業者を対象に平成 17 年度に実施した商店実施調査によりますと、経営者の年齢構成は 50 代が 29.2%と最も多く、次いで 60 代が 27.7%、70 代が 21.5%となっております。また、「後継者がいる」と回答した割合が全体の 46.8%となっております。これらから 1990 年代後半より市内外に大型商業施設の出店が相次いだことの影響が大きく、現在の市内小売業は極めて厳しい経営環境にあるものと認識しているところでございます。次に、中心市街地活性化基本計画の現状と今後についてでありますが、基本計画策定後、この計画に沿ったTMO構想を平成 17 年 11月に策定、その後TMO計画に着手いたしましたが、昨年8月にまちづくり3法の都市計画法と、中心市街地活性化法が改正され、それまでの法律に基づく支援が受けられなくなったため、改正法に基づき新たな活性化策を検討することとなりました。昨年 11 月に商工会議所が中心となり、商業者や金融機関、市の部長職など 19 名で構成されます「中心市街地活性化協議会準備委員会」が組織され、平成 17 年度に策定した基本計画をもとに新法に基づく中心市街地の具体的な活性化策をこれまで検討してまいりました。準備委員会ではこれまで「コンパクトで賑わいあふれるまちづくり」を基本的方向性とした上で、少子高齢化・人口減少社会を見据えた「時速3kmのまちをテーマとして定め、年内を目処に検討結果をまとめることとなっております。市といたしましては、この結果を踏まえ現在すずらん通商店会のお客さま駐車場として一部使用しております生協跡地を含め、中心市街地の活性化に向けた方向性づくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、固定資産税についてでありますが、宅地の評価方法につきましては不動産鑑定士による標準地の価格をもとに、利便性を換算して路線価を決定し、一筆ごとの宅地の評価を行っております。ご質問の地区を平成 19 年1月1日現在の路線価で申し上げます。すずらん通では1平方 メ ー ト ル あ た り 2 万 5,100 円 か ら 2 万7,900 円までとなっております。旭通につきましては踏み切り付近から東3条通までが1万 6,600 円で、東に行くにしたがい低くなっております。旧旭友ストアー地区につきましては、道道美唄富良野線側が1万 0,500 円、翠明通側が 9,200 円となっております。また、現在の市民生協地区につきましては、道道美唄富良野線側が1万 0,500 円、翠明通側が8,700 円となっております。大通商店街会地区につきましては、旭通区から道道美唄月形線にかけて3万 1,800 円から3万 2,400 円となっております。平成 16 年の路線価と比較いたしますと、すずらん通及び大通商店街では約 31 から 33%の下落で、JR東線側の地区では約 15 から18%の下落となっております。次に、後期高齢者医療制度について、制度創設の意義と概要についてでありますが、老人医療費を中心に国民医療費が増大する中、国民皆保険を維持可能なものとしていくため、高齢社会に対応した仕組みとして、後期高齢者医療制度が平成 20 年4月から創設されることになりました。対象となる方は満 75 歳以上の方及び一定の障害のある 65 歳以上 75 歳未満の方となっており、全道 180 市町村すべてが加入する北海道後期高齢者医療広域連合を中心に運営が行われるものでございます。次に、本市における対象人数と健康保険加入状況についてでありますが、本年8月の加入状況をもとに推計いたしますと 20 年4月の時点で 75 歳以上の方が約 4,200 人、65 歳以上 75 歳未満で障害のある方が約 300 人、合計約 4,500 人の方が対象となり、そのうち国民 健 康 保 険 加 入 者 か ら 移 行 さ れ る 方 は 約3,800 人、他の保険から加入される方は約 700人になるものと見込まれます。なお8月末の本市の人口に占める国保加入者の割合は約 44%、そのうち後期高齢の対象者の割合は約 31%となります。また本市の人口に占める後期高齢者医療制度の対象者割合は約 16%になるものと見込んでおります。次に保険料についてでありますが、保険料率の決定は、11 月開催予定の広域連合議会で決定されることとなっておりますことから、具体的な保険料についてはお示しすることはできませんが、保険料は被保険者全員が負担する均等割と所得に応じて負担する所得割から構成されるものとなっており、昨年北海道で試算したものによりますと1人あたりの平均保険料は年額で約8万 5,000 円程度と見込まれております。また、保険料の徴収方法は年金から引き去りとなる特別徴収が原則とされておりますが、受給年額が 18 万円以下や介護保険料の特別徴収額と合算した額が受給額の2分の1を超える方などは特別徴収対象外となり、普通徴収により収めていただくことになります。なお、政令(案)では所得の低い方には保険料が軽減される措置が設けられるほか、被用者保険の被扶養者から後期高齢に移行される方には加入時から2年間、均等割を2分の1とし、所得割は賦課しないとの経過措置が示されております。最後に制度の周知方法についてでありますが、制度の事前周知といたしましては広報紙メロディをはじめ、国保の更新時にあわせたチラシ等の配布や公共施設等へのポスター掲示、市のホームページ掲載などのほか、広域連合及び北海道においても新聞、テレビ、ラジオ、ホームページ等で広報する計画となっております。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
吉岡議員のご質問にお答えをいたします。はじめに全国学力テストについてでありますが、これは国が全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため、児童生徒の学力・学習状況を把握することにより教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること。また各教育委員会及び学校が全国的な状況との関係において、自らの教育の結果を把握し、改善を図ることを目的として4月 24 日に全国一斉に実施されたものであります。本市における実施状況につきましては、小中学校全 14 校、対象学年の小学生 227 名、中学生 236 名が本調査を実施いたしました。各学校からは混乱なく円滑かつ確実な調査が実施できたという報告を受けたところでございます。調査内容につきましては、教科に関する調査では主として「知識」に関する問題及び「活用」に関する問題が出題され、また質問紙調査では学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する内容が盛り込まれておりました。調査終了後、調査問題について出題の趣旨や正答・誤答の解説などをまとめた解説資料が配布されており、委員会といたしましてはこれら資料により学校現場において日常の学習指導の検証や改善に生かすための工夫がなされていると受け止めているところでございます。児童生徒及び教員からの感想等につきましては、公式に調査しておりませんが、「知識に関する調査は比較的易しかった。」「活用に関する調査は難しかった。」という一部の児童生徒の声が市教委に聞こえておりました。次に、結果の公表についてでありますが、国から示されている内容では、調査によって得られるデータのうち、国が公表するものとしているのが「国全体の状況及び国立・公立・私立学校別の状況」都道府県ごとの公立学校全体の状況、「地域の規模等に応じたまとまりにおける公立学校全体の状況」についてであります。これら国が公表する内容を除くものについては、これが一般的に公表されることになると序列化や過度な競争を招く恐れがあることや参加主体からの協力が得られなくなるなど、正確な情報が得られない可能性が高くなり、調査の適正な遂行に支障を及ぼす恐れがあるものと考えられることから、美唄市教育委員会といたしましては公表された内容以外の情報開示を請求された場合、この考え方に基づき対応していかなければならないと考えているところでございます。次に、不審者メールについてでありますが、全国的に児童生徒等が被害者となる事件・事故等が発生しており、児童生徒の安全確保は喫緊の課題であると認識しております。現在教育委員会といたしましては、不審者に関する情報や児童生徒等への声かけ事案をはじめとする情報などについては事実関係を精査した上で、いち早く「生徒指導情報」として市内の各幼稚園、小中学校及び関係機関へファックスにより情報提供するとともに、市のホームページにも事案を掲載し注意を促しているところでございます。また、迅速な情報提供が必要な緊急の場合も想定されるため、警察署、教育委員会、学校が同時に情報を共有化できるメールネットワークシステムを確立しております。ご質問の不審者情報を保護者の携帯電話に配信するサービスにつきましては、北海道警察のサービス「ほくとくん防犯メール」が構築されており、これにつきまして校長会を通じて周知したところでございます。いずれにいたしましても、地域における防犯の取り組みや警察所等の関係機関とも連携、協力しながら地域ぐるみで児童生徒の安全を守る体制づくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。なお、就学援助制度につきましては教育部長から答弁をいたします。
答弁 教育部長 安田昌彰(教育部長は2007年9月まで)
就学援助につきましては、私から答弁させていただきます。就学援助についてでありますが、過去5年間の受給者及び受給率について申し上げますと、平成 14 年度は 541 人で 23.28%、平成 15年度は 577 人で 25.78%、平成 16 年度は 540人で 24.86%、平成 17 年度は 543 人で 25.46%、平成 18 年度は 529 人で 25.84%となっております。所得基準の変更につきましては、平成 15 年度までが生活保護認定基準額の 1.35 倍以下を対象としていたものを、平成 16 年度 1.30倍以下、平成 17 年度 1.25 倍以下、平成 18 年度 1.20 倍以下、平成 19 年度 1.15 倍以下へ基準となる所得金額の引き下げを行ってきたところであります。
再質問 1番 吉岡文子
自席から再質問させていただきます。商工行政の本市商業の歴史的推移と将来についてのところですが、事業所の数ですがここ数年の減少の度合いの激しさに驚くと同時に、このままのペースで減少していったら商店経営の行く末は真っ暗だというふうなことが言えると思います。1991 年から 2002 年にかけて商店数にして 130 店も減少しています。今後、いまのような同じような状況が続けば、2004 年に 281 の事業所がありましたが、そのほとんどが消えかねない状況にあると言っても過言ではないはずです。休日に市外の大型店舗に行けば、美唄市民に数多く出会うといった、笑って済ませられない状況も市民の多くの方から聞かされます。旭友ストアーの撤退を思い出してみても、市外からやってきた業者は美唄で儲からないとなるとあっという間に出ていってしまいます。車を運転して市外に買い物に行けない高齢者にとっては、歩いて買い物ができる、日常の買い物ができるという環境というのは、その地に住み続けられるかどうかを決定する極めて重要な要素だと思います。先ほど答弁いただきましたが、市内商業者の年齢構成では 50 代以上の経営者が 78.4%を占めて、後継者がいない商店街の方も半数以上を占めているという厳しい調査結果からも見て、行政として商店経営を継続可能に導くための後押しをすることが必要だと考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。固定資産税についてお聞きいたしましたが、この点については 16 年の第2回定例会でも質問し、当時の市長ににべもなく断られたのですけれども、改めてお聞きいたします。先ほどの路線価の答弁でも 8,700 円から3万 2,400 円、3.7 倍も開きがあります。1991年から 2004 年の総販売額は 63.7%にも落ち込んでいます。販売額が減少する中、営業努力をされている商店経営者に今後も継続可能な商店経営を営んでいただくために、期間を限定してでも固定資産税の軽減措置を取り入れるべきではないかと私は考えておりますが、桜井市長はどのようにお考えでしょうか。次に、後期高齢者医療制度についてですけれども、北海道を1つの広域連合とするというお考えですが、広域連合のメリット、デメリットについてどのようにお考えでしょうか。道内 180 市町村の連合の準備負担金が人口180 万人の札幌市も人口3万人を割った美唄市も同額の負担となっていること。医療水準は明らかに札幌市と美唄市では美唄市の方が低くなっています。それでも同額の負担をする広域連合に対し、市民の命と暮らしを守る立場から桜井市長、変更を希望することなどお考えでしょうか。国保の会計から 3,800 人もの高齢者が抜けているということになれば、美唄市全体の国保会計にどのような影響が及ぶことになるのでしょうか。その点について、市長のお考えをお聞きいたします。保険料はまだ具体的に算定されないということですが、先ほどのご答弁で基本的には年金からの天引きで年金額が小額の方や医療保険と介護保険が年金の半分以下になる方は天引きしないということですが、どちらにしても極めて定額の年金受給額のはずです。そういった方に年金を納めなさいと言っても、困難な状況が生まれるはずです。現行の国民健康保険では、高齢者には資格証の発行などは控えるなどとなっていますが、この後期高齢者医療制度においては保険料の滞納に対してどのように対応しようとしているのかお聞きいたします。周知方法についてですが、なにぶん高齢者への周知ですので文章でお知らせしたからよしとするのではなく、環境課がごみ有料化の問題で積極的に出前講座を設けて市民の中に入っていったように、きめ細やかに丁寧に、実際にひざをつき合わせて、顔を見合わせて後期高齢者医療制度についての説明を行うべきだと考えますが、市長の考えをお聞きいたします。教育行政について、学力テストについてですが、私は全国的な規模で行われたこの一斉学力テストについて、当事者である児童生徒の感想を聞くということが、一番大事ではないかというふうに考えていますが、教育委員会として学力テストを受けた児童生徒の感想などを聞くことはしなかったと言っていますが、必要性については感じないということでしょうか、お聞きいたします。また、このテストの後日談ですが、東京都の足立区で成績が不振な生徒のテストを意図的に除外するとか、教室を見回っていた教師が、間違った答えを見付けその生徒に指差しをするなどの不正があったとの報道がありましたが、本市においてはまさかそんなことはありえないとは考えますが、教育委員会としてこの報道があった後、各学校へ問い合わせなど改めて行われたのでしょうか。就学援助ですが、年々基準所得を引下げ、対象家庭を狭めています。しかし、数字を見ると狭めても対象人数はわずかながら増加ということですから、美唄市における子育て世代の家計の厳しさが改めて読み取ることができるのではないでしょうか。基準の引下げの根拠とその影響についてどのようにお考えなのかお聞きいたします。不審者メールの件ですが、先の質問のときにも私は深川市で取り入れられた安心メールのことを教育長にお伝えいたしました。幼稚園、小中学校で取り入れられていて、臨時休校の連絡などもこれを使って可能となり、保護者から喜ばれているという話でした。いまお話をお聞きしますと、北海道警察の「ほくとくん防災メール」にその機能を任せたいということですけれども、平成 18 年の際、調査研究するとご答弁がありましたが、美唄市としては取り組まないという調査研究の結果になったのかどうかお聞きしたいと思います。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問に順次お答えします。はじめに、商業の活性化についてでありますが、中心市街地につきましては現在準備委員会で検討中でありますが、高齢者人口が30%を超える本市にとりまして高齢者に配慮したまちづくりが必要であると認識しているところであります。市といたしましては、今後とも商工会議所など関係団体と連携を図り、商業者の実態把握に努め各種制度等の情報提供などの支援をしてまいりたいと考えております。また、商業者の方には厳しい経営状況でありますが、高齢者ニーズにあった買い物しやすい環境づくりに取り組んでいただくことが大切と考えているところでございます。次に、固定資産税の減免措置についてでありますが、市税の基幹税目として重要な役割を果たしている固定資産税は、所有している固定資産の適正な時価を規準として課税規準額が決定される普遍性の強い地方税であります。この減免につきましては、地方税法第 367条及び市税条例第 70 条で規定されていますが、災害による甚大な損害を受けた固定資産や、貧困による公私の扶助を受けたものの固定資産などと極めて限られたものとなっております。したがいまして、公平な税負担の観点から減免措置につきましては考えていないところでございます。なお市では、商業者など中小企業者のための振興資金融資がございますので、運転資金などへの活用の検討をしていただきたいものと考えております。次に、後期高齢者医療制度の広域連合とする利点及び負担金に対する考え方についてでありますが、運営主体を都道府県単位の広域連合に拡大することによりまして、安定した事業運営が見込まれるほか、事務の効率化が図られます。また北海道の広域連合に対する各市町村の負担金につきましては、共通負担としての均等割を1割とした上で、人口割、高齢者数割により負担割合の調整が行われるところでございます。次に、国保会計の影響についてでありますが、国保被保険者のうち約3割の方が後期高齢者医療被保険者へ移行することが見込まれておりますが、このことにより国保税収納率への影響が懸念されるところでございます。このため、国保税は国民健康保険会計において収入の根幹をなすものでありますので、税負担の公平性という見地からも収納率向上に向けまして一層の努力をしていかなければならないものと考えております。次に、保険料を滞納した場合の措置についてでありますが、高齢者の医療の確保に関する法律に基づきまして、北海道後期高齢者医療広域連合におきまして、滞納が解消されない場合は短期証、資格証の交付が行われるものと承知しております。終わりに、制度の周知方法についてでありますが、制度の事前周知方法につきましては先ほどご答弁申し上げたとおりでありますが、出前講座の活用などを含めまして周知の徹底に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
吉岡議員のご質問にお答えをいたします。まず、全国学力テストについてでありますが、これは先ほど申し上げた調査目的のために、全国一斉に実施されたものでございまして、出題の範囲は調査する学年の前学年までに含まれる指導事項を原則としたものとなっております。これら出題された問題等に対する児童生徒の受け止め方は、個々の学習における理解度・定着度等によりさまざまであると捉えておりますことから、これについては個別に調査を行う必要はないとこのように判断しているところでございます。また、調査終了後に各学校から「混乱なく円滑かつ確実な調査が実行できた」という報告を受けており、その際特に問題点等の指摘がなかったことから、教育委員会といたしましては各学校における調査が当初の目的を十分踏まえた上で適正に実施されたものと判断しており、不正等の調査につきましては行っていないところでございます。次に、就学援助についてでありますが、対象となる所得基準の変更は、平成 16 年度から事務事業の見直しにより全道各市の状況と比較し、平均的な所得基準額まで段階的に所得金額の引下げを行ってきたところであります。しかしこの間、国からの補助金が一般財源化され、交付税措置も低い状況にあるなど財政措置が厳しい状況となったことから一層の見直しを図ったものでございます。なお、基準となる所得金額の引下げによる影響につきましては、少なからずあるものと考えておりますが、対象世帯は狭めたものの、支給品目についてはこれまでどおりとしてきたところでございます。教育委員会といたしましては、子どもたちの教育環境を整えることを目的とした事業であることを十分認識し、今後とも事業を進めてまいりたいと考えております。次に、不審者メールについてでありますが、不審者への対応につきましては学校、教育委員会、警察署等の関係機関が連携を図りそれぞれの役割を果たすことが求められております。保護者等に対するメール配信システムにつきましては、同様の機能を備えたシステムが道警で構築されておりますので、いまのところ整備する予定はありませんが、今後さらに迅速かつ確実な情報の提供に努めてまいりたいとこのように考えているところでございます。
再質問 1番 吉岡文子
商工行政、固定資産税についてのことですけれども、税負担の公平を保たなければならないということは理解できるとしても、このまま手をこまねいていてはあと 20 年後には本当に本市の中心の商店は消えていってしまいかねない状況にあるということも、市長も認識しておられるはずです。私も商売を家業とする家に育ちましたので、父や母の朝早くから夜遅くまで、正月もお盆も働き詰めという生活を目の当たりに見てきました。それでも商売を続けるということの裏には、地域になくてはならない商売だという自負と、ありがたかったよというお客さんの声が経営継続を後押ししていたのではないかと今になってつくづく思います。市内で商店を経営されている皆さんも、きっと同じ気持ちだと思います。商店の経営を後押しする、これだという決定的な決め手が見つからない状況の下、ずるずると商店が消えていくのを見ているだけでなく、いまほど私が申し上げました固定資産税の低減を図り、商店経営の応援をしつつ、市民の皆さんにも商店の存続なしには健全なまちづくりはできないとの理解をお願いしつつ、商店の経営の皆さんには知恵を絞っていただいて、経営を続けていっていただく、こんなことがいま美唄の市長として求められているのではと考えておりますが、市長のお考えを再度お聞きしたいと思います。後期高齢者医療制度についてですが、この質問を準備していた昨日は敬老の日でした。総務省が 16 日に発表した高齢者推計人口によると、65 歳以上の人口が全国で 2,744 万人、総人口に占める割合が 21.5%で、いずれも過去最高を更新したということです。高齢者は多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとすると 1963 年にできた老人福祉法の基本理念で高らかにうたわれています。この理念は、今日の少子高齢化の時代でも普遍のはずです。すべての高齢者が生きがいを持てる社会は、現役世代にとっても安心して老いることができる社会となるに違いありません。ところが、いま高齢者を取り巻く状況はどうでしょう。自民党・公明党の連立政権の下で、高齢者いじめのむごい政治は強まるばかりです。年金などの収入はふえないのに、医療や年金の制度改悪や住民税所得税の大増税が直撃し、連動して国民健康保険料や介護保険料が値上げされ、ただでさえ苦しい高齢者の生活と健康を圧迫している状況です。そこにいま私が質問している来年4月からの実施予定の後期高齢者医療制度は痛みを一層押し付けるものでしかありません。私は老人医療費が増加するのは国民の高齢化が進み、医療が高度になればなるほど当然の結果というべきものだと考えています。そんな中、果たして 75 歳以上の高齢者だけを独立させた医療制度が成り立つのか、甚だ疑問です。そもそもなぜ 75 歳で国民を線引きするような制度を創立しなければならないのか。制度を維持、持続していくとなると医療費の伸びに応じた重い負担、重い保険料の引き上げか、それとも保険給付費を抑えて必要な医療が受けられなくなるのか、どちらを選択しても高齢者にとって過酷な制度になるのではないかと危惧しています。年金からの天引きという点1つをとっても強制的で強引だとの高齢者の声が聞こえてきています。年金からの天引きが政府にとってはどれだけ都合がいいのか、なんとこの高齢者医療制度に乗じて 65 歳から 74 歳の前期高齢者の国保料もいままでの直接納付から年金からの天引きというやり方に変更するという事実上の強制徴収をしようとしています。先ほどの答弁には、保険料を払わない人には保険証を取り上げるということですが、この点は重大な問題だと言えます。保険料すら用意できない人への医療費の全額負担は過酷であり、患者の重症化や医療の排除につながり複数の医療難民、介護難民を生み出しかねません。私たち日本共産党は後期高齢者医療制度については実施を凍結し、制度の全面的な見直しを求めて運動していきたいと考えています。桜井市長におかれましては、この制度につきまして私どもとともに運動していくということはご無理だと思います。運営が広域連合ということについてですが、先ほどの答弁ではメリットのみのお答えでした。私は広い北海道内 180 の自治体からわずか 32 人の広域連合議会議員では、行政区ごとの意見や要望が伝わりにくいという大変大きな欠点があると考えています。また、札幌市も美唄市も同額の均等割についても私が感じたような不公平感ではなくて、当然だという市長の考え方であるというふうに理解しています。私が入手している資料では各都府県の広域連合の取り組みが紹介されていますが、広域連合の経費負担についてはいま私が取り上げました均等割りを組み入れない広域連合も高知や岡山の例があります。また、滞納に対する資格証明証等のペナルティに対しても機械的に発行はしない、慎重に扱うとしている広域連合も長野、愛知、埼玉、東京の例があります。桜井市長におかれましては、美唄市民の命と健康を守る立場から、広域連合議会に対し遠慮なく堂々と美唄市民の思い、願いを発言してこの制度を本当に高齢者のための制度になるようにしていただきたいと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。教育行政についてです。学力テストについてですが、そもそもこの実施を決めた当時の中山文部科学大臣は全国学力テストをやって競い合う教育をと、子どもを競争に追い立てる発言を繰り返してきました。安倍晋三首相は自書「美しい国へ」の中で、全国的な学力調査を実施、その結果を公表するようにするべきではないか、この学力テストには私学も参加させる、そうすれば保護者に学校選択の指標を提供できると書いています。首相の諮問機関である教育再生会議も学力テストの結果をもとにした学校選択性の導入を提言しています。実際にすでに東京都ではテストの結果で予算の配分など学校に格差をつけるということが行われています。全体の教育予算は削減しながら、子どもや学校を競わせてめざましい成果を挙げたところには多くのお金を配分する、競争や自己責任の原理を、教育や学校にもあてはめる。そのためには全国の学校、全国の子どもを1つの物差しでランキングする必要がある、そのための全国学力テストだったと私は判断しています。そしてテストそのものを民間委託するという形で、民間に莫大な国民の大切な税金をかける。子どものことを一番に考えなければならない文部科学省はいったいどちらの方向を見ているのか。そんなお金があるなら少人数学級や特別支援教育のために教員の増員をするべきだと考えるのは、私だけではなく多くの保護者も同じ思いのはずです。文部省はこのテストを毎年行うと言っていますが、年に1回だけのこのテストで子どもの学力をランキングすることではなく、いま一番大切なことは子どもたちの声に耳を傾け、子どもの不安を受け止め、広く深く噴出している子どもたちの生き方への問いをともに考えること。それを子どもたちの援助と教育の大本に据えていくことではないでしょうか。教育長のお考えをお聞きいたします。また、就学援助についてですが、義務教育は無償とするとはなっているとは言え、さまざまな、いろいろなお金がかかってきています。これ以上の基準の引下げをやめ、支援品目の現状維持ではなく、子育て支援の観点からも広げる方向での見直しをお願いしたいと考えますが、教育長のお考えをお聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。固定資産税の軽減と商店経営の応援についてでありますが、固定資産税は適正な時価に応じて課税されるものであります。したがいまして公平な税負担の観点から、減免措置については難しいものと考えているところでございます。いずれにいたしましても、厳しい商業環境の中で商業者が生き残りを図るためには、消費者ニーズを的確に把握し、創意と工夫による魅力ある個店づくりに努めていただくことが何よりも大事と考えてございます。市といたしましては、商工会議所など関係団体と連携を図りながら振興資金融資など各種制度等の必要な情報提供などの支援のほか、美唄市中心市街地活性化協議会設立準備委員会の検討結果を踏まえ、中心市街地活性化に向けた方向性づくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、後期高齢者医療制度についてでございますが、この制度は法律に基づきまして広域連合を設置して実施する新しい制度でございます。その中で、被保険者の実情を踏まえた制度運営となるよう、広域連合に対しまして私もその構成員の1人として強く要望してまいりたいと考えているところでございます。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
吉岡議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、学力テストについてでありますが、この調査はあくまでも「児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより、教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る」という目的のために実施されたものであります。「確かな学力」の育成は、「生きる力」の重要な柱でもあり、新しい時代を切り拓くことができる人間力を身につけていくためにも必要な資質・能力であると考えております。いずれにいたしましても時代の変化に自主的・創造的に対応できる児童生徒を育成するためには、知・徳・体のバランスの取れた教育を実現することが重要である、このように考えているところでございます。次に、就学援助についてでありますが、子どもたちの教育環境を整えることを目的とした事業であることを十分認識し、今後とも事業を進めてまいりたいと考えておりますが、支給品目の課題につきましては現状では難しいものと考えているところでございます。
再質問 1番 吉岡文子
発言の機会をいただきありがとうございます。学力テストのことで教育長にお聞きいたしますが、教育長のおっしゃるように決してランキングを目的にするものではないというのであれば、それを信じるしかないと思います。しかし、文部科学省はこのテストによって結果的に全国をランキングできることが可能になったことは確かなはずです。はじめの取り決めを変更して公表されることのないよう、見守っていかなければならないと思います。先ほどの私の質問の中身ですが、いま教育の現場に求められているのは確かに教育長のおっしゃるとおりの中身ですけれども、私が先ほどお聞きしました子どもたちの声を聞いたり、子どもたちの気持ちに寄り添ったりすることは必要ではないとお考えでしょうか。その点についてのお答えをお願いしたいと思います。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
学力テストについてであります。決して必要ないということではございません。私どもはこの学力テストを行うことによって児童生徒の学力を測り、そして足りない部分を補うということであります。テストにより子どもの指導の指針を得るということでございます。これは学校の教師の本来の私努めであると思うんですけれども、子どもたちが学力において、わからない、不安に感じていることを今回こういった学力テストによってなぜわからないのか、こういったことが指導、分析されてくるものであります。このことによって生徒を指導することにより、生徒はそれを理解し、これは自信をつけていくものであると、このように考えております。そしてそこに生きる力にまたこれはつながっていくものでありまして、教育の基本、底辺には教師と子どもたちの愛情と信頼というものがあると思います。こういった学力においてはこういったことを通じて先生と子どもの間に愛情と信頼関係が育まれていくだろう、これはほかの分野においてもこういうことはあるわけでございますけれども、この学力テストについては、そういったことを通じて教師、生徒の信頼関係が育まれていく、本来の教育現場の形が出てくるものである、このように私どもは考えております。そういった姿勢が、これは時代がいかに変わろうとも児童生徒と教師の信頼関係、これは変わるものではありませんので、こういったことの基本はこれからも私ども見失うことなく見守っていきたい、このように思っております。