足寄町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月11日
保護者の不安に応える、「生命(いのち)の安全教育」と性教育の充実について
2025年9月11日、足寄町議会の一般質問で、進藤晴子議員が「保護者の不安に応える、「生命(いのち)の安全教育」と性教育の充実について」質問し、町長 渡辺俊一、教育長 東海林弘哉、こども・健康課長 石川建祐、教育次長 丸山一人が答弁しました。
- 質問者
- 進藤晴子 議員
- 答弁者
- 町長 渡辺俊一、教育長 東海林弘哉、こども・健康課長 石川建祐、教育次長 丸山一人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 10番 進藤晴子
議長のお許しをいただきましたので、一般質問通告書に従い、一般質問を行わせていただきます。件名、保護者の不安に応える「生命(いのち)の安全教育」と性教育の充実について。近年、性に関する問題は、低年齢の子供たちの間にも広がりを見せており、インターネットやSNSの普及によって、誤った知識や不適切な情報に触れる機会が増加しています。また、残念ながら、全国では、教員や保育士による学校・園内での盗撮事件など、教育や保育の現場そのものが性被害の場となってしまう事案も報道されており、保護者や地域社会に強い不安を与えています。文部科学省は、令和2年に「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を示し、子供たちが性被害の被害者、加害者、傍観者にならないために、「生命(いのち)の安全教育」を推進しています。足寄町の子供たちの性教育の現状について伺います。1、町内の保育園において、性教育はどのような内容で行われているか。2、町内の小中学校において、性教育はどのような内容で行われているか。3、「生命(いのち)の安全教育」の取組について。4、保護者や地域社会との連携の在り方について。5、国際的基準である「包括的性教育」についてのお考えは。以上です。お願いします。
答弁 町長 渡辺俊一
進藤議員の「保護者の不安に応える『生命(いのち)の安全教育』と性教育の充実について」の一般質問にお答えします。1点目の「町内の保育園において、性教育はどのような内容で行われているか」ですが、現在、町内のこども園・保育所では具体的な性教育は実施していません。保育士は、国が定めた「認定こども園教育・保育要領」「保育所保育指針」に基づいて日常の保育・教育を行っており、同要領・同指針の中では「性教育」という文言は出てきませんが、保育現場では、心身の健康・人権・生命尊重などに配慮しながら対応しています。なお、2点目以降につきましては、教育委員会教育長から答弁させていただきます。
答弁 教育長 東海林弘哉
議長のお許しをいただきましたので、教育委員会から、進藤議員の「保護者の不安に応える「生命(いのち)の安全教育」と性教育の充実について」の一般質問にお答えします。2点目の「町内の小中学校において、性教育はどのような内容で行われているか」ですが、性教育につきましては、学習指導要領に基づき、小学校では体育、中学校では保健体育において主に実施しています。具体的には、小学校において「年齢に伴う体の変化」「心と体の密接な関係」、中学校では「受精・妊娠」「異性の尊重」「情報への適切な対処や行動」等を指導しています。3点目の「『生命(いのち)の安全教育』の取組について」は、指導の手引を参考に、令和2年度から小中学校で「生命(いのち)を大切にする」「加害者にならない」「被害者にならない」「傍観者にならない」等の教育を適宜実施しています。4点目の「保護者や地域社会との連携の在り方について」は、「困ったときに助けてと言える力」「自分の大切な体や心を守るために、その場に応じた行動をとる力」を身につける上で、非常に重要であると考えています。また、中学校では、役場から保健師を講師として招き、「性」に対して正しく、適切な理解を深める特別活動の授業を実施しており、今後とも関係機関の協力を得て、保護者や地域社会との連携を深めていきます。5点目の「国際的基準である『包括的性教育』についてのお考えは」についてですが、教科における生殖の仕組みや感染症予防の知識も大切ですが、「包括的性教育」で掲げる性の多様性、ジェンダーの理解、人権の尊重、発達段階に応じた教育なども今後の性教育の在り方として大切なことであると考えます。ただし、公立の小中学校である以上、学習指導要領に基づく指導が原則となるため、教育内容の充実は段階的に進めざるを得ないことを御理解いただきたいと存じます。近年、幼児や児童生徒が性犯罪に巻き込まれる事件が増加しています。また、教員や保育士が性加害者となる事例もあることから、保護者に大きな不安を与えており、このような犯罪を防ぐためにも「性」に対する正しい知識を指導するとともに、保育所や学校職員への確実な服務規律の指導、保持に努めます。引き続き、子供たち、保護者・地域の皆様に対し、安心・安全な保育・教育に努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げ、進藤議員の一般質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 10番 進藤晴子
では、再質問をさせていただきます。まず、1番目の町内の保育園の性教育の現状ということでございます。まず、この質問をするに当たりまして、性教育という言葉を使うのか使わないのかということでちょっと悩みましたが、一般的に性教育というと、皆さん、町民のこれを聞かれている方もイメージしやすいのではないかということで、性教育という言葉を指導要領に使っていないということを承知の上で使わせていただきました。なので、町長からの答弁では、性教育というものはやっていないという御返答をいただいたわけですが、ちょっと詳しく聞かせていただきたいと思います。これをつくるのに当たって、認定こども園というのが私のほうであまりどういうような組織で、どのような形で、管轄がどこであるとか、そういうことが分からなかったので、保育所のほうに行って確認してまいりました。その中で聞いたのは、認定こども園というのは、今はこども家庭庁であると。ただ、移行したばかりでありますので、厚生労働省から総務省、そしてこども家庭庁にわたってきているので、いまだにまだ違うところからも情報が入ってきて、意外と混乱している状況だというようなお話を聞いております。現場の人たちのやりづらさというのを伺いました。その中で、性教育、指導要領ですね。指導要領の中身をどう子供たちに接しているのかということをお伺いしたところ、まずは、3番目の「生命(いのち)の安全教育」というのですけれども、これは文科省のほうから出ております。ただ、文科省の中の幼稚園児、5歳、6歳、年長さんぐらいの年頃に対してのものは意外と網羅されているのですね、指導要領の中に。詳しく話を聞くと、やはりプライベートゾーンであったりとか、自分を大切にするために、ちょうど性の目覚めの時期でありますので、一番大切な時期かと思います。それをいつもの保育園の生活の中で、トイレであったり、お着替えのときであったり、そういうときには配慮をしているということで、具体的に「生命(いのち)の安全教育」というものを持ってこなくても、もう既に保育所の中ではそういうことをやっているのだなと、先生たちも勉強されているのだなというのが大変分かりまして、安心したところであります。ただ、一つ気になったところが、保育園の人たちも、私が聞きにいったのはどんぐりさんなのですけれども、人数がたくさんいます。免許も認定こども園になったときに、保育士と幼稚園教諭、両方を併せ持った人でなければいけないというところも確認しましたら、5人、きちんと免許も取っていると、教育も受けているということでした。ただ、そうでない方、保育士さんでもない免許を持っていない方、皆さんが子供に接するわけですので、同じような視点でもって、子供に接することができるのかどうかというところが私はちょっと心配でした。特に保育園の中身というのは、親にもなかなか分かりづらい部分もありますので、その辺のことを聞いたときに、やはり同じ視点でもってやれるように私たちは指導しているのですけれどもというお話でした。行政にお伺いしたいのは、今の保育園の現状、スタッフの人数、業務内容、そういうものを全部ひっくるめたときに、本当にあの人数で研修に行かせたり、例えば精神的にもいっぱいいっぱいになったときには、部署を替えたりとかということもされているそうです。それは、やはり園長先生の器量、園長先生次第だと思うのですけれども、そういうものを研修として外に行かせたり、ちょっとお休みさせたり、そういう余裕があるのかどうかというところをお伺いいたします。
答弁 こども・健康課長 石川建祐
研修については、ごめんなさい、回数とかは押さえていないのですけれども、今回のことを含めたいろいろな内容の研修を受けることはやっています。ふだんであれば、平日は保育がありますので、土日の研修とか、あと園内でやる場合、時間外で夜やったりとか、そういったことでやっています。休みに関しては、一般的な休暇を取っていただくような感じで対応しております。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
保育士さんたちのそういう性被害もやはり絶えないといいますか、ありますよね、いまだに。なかなかあれなのですけれども、やはりその原因はもろちんいろいろあるかと思います、ただ、業務が大変忙しいと、子供相手なので、また親の対応もしなければいけないというところもございますので、そういうストレスというのは絶対にあるかと思うのです。その事件の中にはですね、案件の中には。そういうところを、やはり誰かが管理していくということが必要かなと思います。なので、お休みというのは、きちんと年休というのは取れていますか、有給休暇は。
答弁 こども・健康課長 石川建祐
休みに関しましては、今、年休は必ず5日以上取りなさいとか、そういった部分もありますので、必ずそれ以上は取らせるようにはしております。あと、夏休みは3日間あるのですけれども、それも取りなさいと、そういった形で、休みはしっかり取ってもらうようにしております。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。認定こども園どんぐりさんのほうは、休みもきちんと取っているということで安心いたしました。それで、今、上利別のほう、保育所が外の保育所ですね、小規模保育所といいますか、へき地保育所とみんなは言っておりますが、今、二つやっています、螺湾と、あと芽登と。ほかの議員の一般質問の中でもありましたけれども、何人かの子供に保育士が何人と、ちょっとそれはという話もありましたけれども、やはりどうしても人数が少ないわけですよね。その人たちのお休みであるとか、それはきちんと取られているのでしょうか。
答弁 こども・健康課長 石川建祐
へき地保育所に関しましては、休みを取る方がいた場合、代替さんだったり、主査が、今、芽登保育所にいるのですけれども、螺湾の保育士が休みだった場合、芽登から螺湾に行ったりとか、そういったことで対応しております。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
職員の対応はきちんとされているということで受け止めました。では、保育園児、就学前の子供たちに対する性の目覚めのときですね、そのときに性教育が一番大切かもしれないという話に、いろいろ勉強しますとなってきますが、その辺の受け止め方はいかがでしょうか。
答弁 こども・健康課長 石川建祐
町長の回答の中でも、保育現場で心身の健康・人権・生命尊重というところで、これは保育の目標として定められているものなのですけれども、それに基づいて、議員仰せのとおり、保育の中で、プライベートゾーンとか、あと生命の関係は、動物を飼育したり植物を育てたりということをやりながら、教育とかではないのですけれども、実際に日常を通じて学ぶという言い方も正しいのかどうか分からないのですけれども、学んでいくような感じになっていくのかなと思っております。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。多分子供なので、集めて、はい、ちょっとお勉強しましょうというわけにはいかないわけですよね。日頃の生活の中で、それはやはり学びだと思います。一番大切なことを自然に教えていくということが一番大切であって、それがその後の性教育というか、成長発達段階に合わせた中で生きてくると思うので、ぜひ今の取組を私はしていっていただきたいなと思います。あと、性教育に絡んで、先ほど管轄と言いました。こども家庭庁が認定こども園の管轄ですね。なのですが、外の保育所はいまだに厚生労働省という話を聞いております。その時点で、やり方が難しいというか、現場の人はそんなことはないよというふうにおっしゃっていたのですけれども、本当にそうなのですかね。
答弁 こども・健康課長 石川建祐
答弁にもあったとおり、認定こども園の教育・保育要領と、それから保育所保育指針と2パターン、書いたのですけれども、僕も中身を見たところ、内容的には似たような内容で、保育に関してはほぼ同じような内容に近いものがあるので、そういった点で、子どもセンター、保育所内でも特に問題はないのかなという話をされたのかなと思います。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
特にそれは問題ないということで、ただ、性教育だけではなくて、今、話を聞くと、いろいろなところから、こども家庭庁からやれということでいろいろ下りてくることに目いっぱいで、なかなか現場は大変な状況にあるかと思いますので、行政のほうから、その辺はフォローしてあげてほしいなというふうに思います。では、次の2番目の小中学校の性教育の現状についてお伺いいたします。私の調べたのと少し違ったところを確認したいと思います。学習指導要領に基づき小学校では、体育の中で性教育のことはやっているというふうに答弁にありました。理科の時間にもやっているというような話も、私が調べた中であったのですが、これはいかがでしょうか。
答弁 教育次長 丸山一人
お答えいたします。答弁の中で性教育の指導につきましては、保健、あと中学校については保健体育ということで回答しております。ただ、小学校につきましては、理科の生殖に係る部分だとかでも、触れられているといえば触れられております。ただそれ以外でも、学校の現場では、例えば道徳だとか特別活動だとか、そういった時間を活用しながら、様々な形で性教育に関係した指導をしているということでございます。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。道徳や理科、生物の生殖ですか、そちらのほうも使いながら教育をしているということですね。3点目もちょっと絡んでくるのですが、この「生命(いのち)の安全教育」が3点目で適宜実施していますというような御答弁でありました。では、現実に学校教育の中で、多分年間に日本の場合は3時間ぐらいしかないというような話も聞いております。海外は10時間、15時間ある中で、日本は極端に少ないという話も聞いておりますが、その短い時間の中で、この「生命(いのち)の安全教育」を適宜実施とはどのような適宜実施なのでしょうか。お願いします。
答弁 教育次長 丸山一人
お答えいたします。今、議員御指摘のとおり、性教育の時間につきましては、小中とも年間に合わせて二、三時間の時間しか取れていないというのが実情でございます。そういった中で、様々な、後ほど別の項目の答弁でもございますが、外部講師を呼んで、そういった指導をしたりしております。適宜とは、いろいろな形で、ちょっと言葉苦しいのですけれども、先ほど保健体育、体育の中では当然触れられることでありますが、それ以外にでも、例えばどこかの学年で、何かそういった部分でちょっと指導しなければ駄目だなということがあれば、当然その中で学活だとか、そういった形の指導もございますし、いろいろな形で、学校長は工夫して指導するというような形をしているというふうに捉えていただければと思います。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
中学は少しお話を聞ける方がいまして、知り合いがいるもので、その方からお話もちょっと伺ったのですが、小学校では、誰がそういう性教育に、性教育という言葉はあれですけれども、今おっしゃったことを指導されているのでしょうか。担任ですか、それとも特化されて、どなたか養護教諭とかされているのでしょうか。
答弁 教育次長 丸山一人
小学校につきましては、教科担任制ではございませんので、基本的には学級担任が担うということになりますが、当然、養護教諭と連携しながら、内容によって、道徳の時間のこのテーマについては担任だけだとか、この指導については養護の先生が入ってだとか、そういった部分で適宜対応していただいているかなというふうに考えております。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
小学校の場合は、教科担任制ではない、その免許の取り方ですね。学生のときに、中学校は保健体育とかいう場合は、その科目を取って勉強されてくると思います。小学校の先生たちというのはいかがなのでしょうか、そういうことをお勉強されてくるのでしょうか。そういう指導をしなくてはいけないことに対しての、学生のときの勉強内容ですね、学習内容、知識を持っているのかどうかということをお伺いします。
答弁 教育次長 丸山一人
お答えいたします。正直申し上げて、大学のカリキュラムまでは把握していませんが、教師に採用されてから、様々な研修がございます。これは校内研修もございますし、十勝には十勝教育研究所という研修する学びの場もございます。そういった中で、事前に指導する内容につきましては、校長・教頭に報告して確認する、学級主任とも相談しながら、こういった指導ができるか、指導してよろしいかという確認をしますので、そういった研修の場、確認作業の中で指導する内容が決まっていくのかなというふうに思います。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。それは卒後に研修で補っていくという形で、指導要領で御指導されていると思いますので、その中身は、指導要領のことに関しては、卒後に研修で補っていくという形で捉えてよろしいですか。
答弁 教育長 東海林弘哉
もちろん教師になるということは、教職の課程を取っているということになりますので、基本的に学習指導要領の内容については、広く学習して、そして教員資格を取っているということになります。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。指導要領のことに関しては、勉強しておいでになっているというふうに捉えました。では、中学です。中学は教科担任制になっております。いろいろな中学の先生のお話を伺ったところ、3番目も一緒に含めて再質問させていただいておりますが、「生命(いのち)の安全教育」ということに関しては、名前は知っているけれども内容は知らないとか、体育の先生、養護教諭の先生と普通のというかほかの科目の先生たちとの間で、かなり知識といいますか、視点といいますか、違いがあるように、私は素人ですけれども感じました。その辺はいかがでしょうか。
答弁 教育次長 丸山一人
進藤議員の御質問にもあるとおり、文科省から令和2年度に「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を示されました。その後に、文科省のほうから「生命(いのち)の安全教育」についてということで、令和2年度から集中的に取り組みますよと、たしか3か年だったはずなのですが、そうですね、令和2年度から令和4年度までに集中的に取り組みますよというようなことで、様々な資料だとか啓発パンフだとかも通知されてきて、保護者にも周知されていると思っております。その中で、その後もこれは3か年で終わりかといえば、そういうことでは決して考えておりませんので、こういった取組を通じて、現在まで引き続き、「生命(いのち)の安全教育」については取り組んでいただいていると思いますが、議員御指摘のとおり、やはり性教育に関しては、年間2コマ、3コマ、二、三時間しか取れないような中で、どれだけ指導できるかという部分もあります。その中で、先生方、教職員の認識の濃淡も実際あるのではないかなというふうに思います。特に、この令和2年度から令和4年度の集中的な取組を経験していない、特に若い先生については、そういった部分の濃淡もあるのかなというふうに思いますが、今回御質問を受けて、各学校長にも聞いてみましたが、その中でこれに基づいて、基づいてというか、これに関連した指導に心がけているという校長先生ももちろんいらっしゃいますし、そういった中ではつながってきているのではないかなというふうに考えております。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
令和2年にこういう法律ができて、4年、5年たっているわけですけれども、なかなか進んでいないというのが現状かなというふうに思います。それには先生たちがかなり忙しい時間を過ごしているということと、カリキュラムの中で子供に対する時間が3時間しかないということと、いろいろなことがあるかと思いますが、今回この質問をしたのが、もともと一度は性教育に関して教育委員会がどう思っていらっしゃるのか聞きたいなというふうには思っておりました。ただ、この7月、6月、事件がありました。名古屋の教師たちがSNSでつながって、こういう事件が起こり、そして、その後もまだまだ起こり続けている。もう挙げるのが大変なくらい全国で起きております。闇が深いのかなと。文科省のほうから、それはそれで多分そういうこともあるだろうなと、先生たちだけは特別ではないし、性加害については先生たちというよりも、むしろ身内であったり近場の人であったり、そういう被害が多いということも聞いておりましたので、先生だから特別ではないなというふうには自分では認識しておりました。ただ、これがあったときに、ここまで学校の全部を全て点検しろという指示が出たという話を聞きまして、私が思っているよりも、これは大変ひどい状態になっているのだなと、子供を持っている親としては身震いしました。そういう状況にあって、実際、学校からはお便りがあったみたいです。私はちょっと息子からもらわなくて知らなかったのですけれども、そういう発信がなかなかない。北海道新聞などでは、北海道の学校、1,000何校ですか、点検したけれども何もなかったというようなことが、後でちらっと出ておりました。その後で、学校側の対応は、学校の先生たちにスマートフォンを取りあえず学校では使わせないというような話も、そういうものかなと、私はそれだけで終わることではないよねというふうに思って、今回この質問に至りました。先生によって、若干この視点が重く捉える先生とそうではない先生がいるのも当たり前だと思いますが、学校はそうであっては、私はいけないと思うのです。個々の先生はそうであっても。全国でいうと、中学校の場合は、大体50%ぐらいがこれを取り込んだ授業をしているというふうに出ておりました。特に北海道教育委員会は、意外と進んでいると、失礼なのですけれども、ありまして、「生命(いのち)の安全教育」の実践事例ということで、実際の事例を通して発信しております、推進しております。それを学校の校長先生たち、教育委員会はどのように捉えて、今後どうしていきたいのかというところ、私は議員ですので、こうしろとか教育に対してそういうことは言えません。いろいろな事件もありました。政治が介入した事件もありましたが、だけれども、今どう思っているのかというところ、どう進めていきたいのかということを、私は発信してほしいと思うのですね。最後の本題に入ってしまうといけませんので、その辺、教育長から御答弁をお願いします。
答弁 教育長 東海林弘哉
今、進藤議員の切実な思いをお聞きして、本当にそのとおりだなと。全国でいろいろな性被害のニュースが出るたびに、私自身も本当に心を痛めている。ただ、そういう人たちというのは、本当に一部だと私は信じているのです。ほとんどはそうではない。でも、そういう人たちがいることによって、みんなが疑われる。そして、先ほど進藤議員が言われた、保護者も地域の人間もみんな心配している。これは事実だと思うのです。では、その心配を、安心・安全な気持ちに変えていく、つなげていくためには、どうしたらいいのかというところは、まず、今回のしっかり調べる、確認する、調査する、まずそこからスタートしないといけないのかなと。ですから、本来、そんなことをやってという気持ちになる方もいらっしゃると思うのですが、やはりそこからスタートして、新たに子供たちにどういう指導が必要なのか、どんな対応が必要なのかというところを目指していかないと、なかなか解決は難しいかなと思っています。議員が言われたとおり、対症療法だけで、こういうことがなくなるとは思えないです。ただ、僕は日常的に本当に大事にしている言葉、バランスという言葉なのです。先日の校長会議のときにも、このバランスというのを大事にしましょうというお話をしています。昨今、AIだとか何とか、はやりものを随分強調されていますけれども、でも昔からやっていることも大事なことがあるのだ。両方大事なのだ。では、限られた時間の中でそれをどう展開していくかということは、それが私たち教育行政だとか、学校だとか、そういうところに求められているところかなと思います。まだ地域とのつながりだとかというのは、後ほどきっと御質問あるのかなと思いますので、その場面でまたお話をしたいと思います。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
教育長のお考えは分かりました。先ほど、具体的に50%と挙げましたけれども、大体そのぐらいしか進んでいないと。だけれども、取り組もうとしているというふうに捉えてよろしいですか、学校側、教育委員会。分かりました。特に必要ないと思っているわけではないですよね。分かりました。実際、学校の先生に聞いた中でのお一人が言っていたのは、この「生命(いのち)の安全教育」を取り入れて、自分が子供に指導するに当たっては、自分の私見でというふうにおっしゃいました。それは学校の意見でもないし、ただ自分の私見でとおっしゃったのですけれども、やはり歯止め規制というのが気になると。これは、中学校であれば、受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする。どうして子供が生まれてくるのか、その部分だけ切り取って、教育を行っていないと。なので、学習指導要領に関しては、自分も知識もあるし、そういう教育を受けているので、そういう指導はできると。だけれども、それを踏み越えては、僕はやはりちゅうちょすると。そう言われたときに、私はこの一般質問をするに当たって調べた中、教育長はお分かりだと思いますが、2003年、22年前ですね。2003年、東京都の都立の七生養護学校、当時、養護学校と言っておりましたが、そこで取り組んでいた、ここは障害児への性教育を行っていたと。その学校は、知的障害のある小学生から高校生までが通っていて、思春期を迎えて、体や心の変化に戸惑う子が出てきている。それで、生徒同士でのそういうトラブルも起きたり、性的な関係や性的ないたずらというもののトラブルが起きたり、保護者も交えて、当時の教員によって、性器の洗い方であるとか、女性の生理ですね。あと、避妊方法であるとか、気持ちの変化とか、学習指導要領よりももっと深く入って、みんなで話し合った結果、そういう指導をしたと。それに対して、世間の常識とはかけ離れていると都議会議員が非難をし、政治介入ですね。都の教育委員会が教材を没収、校長の降格処分などの処分を下したと。皆さん、どう捉えるかですね。ただ、その後に教員が訴えた裁判で、最高裁は都議会議員などの行為を、教育基本法で禁じる不当な支配に当たると認めましたと。最終的には法は認めたということなのですよね。大変重い。でも、それを見た、それを知って勉強してきて教員になった若い先生たち、教育指導要領以外のことを踏み込んでできるかと、私なら多分できないと思うのですよね。それについては、国会でもいろいろ討論されて、最終的には歯止め規制は撤廃しないということが文科省の今のところのお答えでありますが、ただ、それを受けてでも、やはり50%の学校は何らかの方法で、この「生命(いのち)の安全教育」についてもやっているわけです。それは教員としてのプライドと、子供たちに対する愛情と、そういうものを考えたときに、いや、もうちょっと拡大解釈していいのではないかという形で取り入れていらっしゃるそうですけれども、こういう歯止め規制、歯止め規定でなかなか踏み込めないという、その教員、若い先生たちの状態について、教育長、どう思われますか。
答弁 教育長 東海林弘哉
実は、性教育に関しては、もう何十年も前から、そういうところにすごく課題があって、そういうことが必要だと思っている、例えば養護教諭の方とかたくさんいらっしゃるのですよね。なかなか、でもそれを踏み越えていけない。その理由は幾つかあると思うのですけれども、その一つとして、例えば、最近本当に教育現場でも訴訟問題がすごく多いのですよね。ちょっとした都市になると、もう五つ並行して訴訟処理をしているとか、そういう状況になっています。これが足寄町でもというふうに、未来的にはなってくる可能性はある。そうなったときに、やはりエビデンスというものはすごく大事になる。根拠は何をもってここで指導しているのですかということですね。それから、これははっきりこうですねと確定して言えるものではないのですが、日本人の国民性だとか多様な考え方、多様性、それこそ多様な考え方がございますよね。この性に関する指導についても、物すごく幅広くいろいろな考え方の人がいらっしゃる。ですから、そういうところを、僕はどの意見も大事にしていくということが教育の基本だと思っていますから。ですから、先ほど答弁書にもありました段階的に、段階を踏んでというところなのです。簡単にはいかないのです。学校の校長は、職員を守るのも大事な仕事ですから。では、どうやって守るか。それは根拠をもって日常の教育をするということです。では、性教育、今問題になっていること、そのままでもいいのか。そうはならない。今、学校だけでやっているのを、本当に学校だけに任せておいていいのかという問題もありますよね。多分、進藤議員もそういう辺りは、いろいろなお考えをお持ちだと思うのですけれども、そういうことですとか、やはりいろいろなバランスを取りながら、子供たちの不利益にならない、しかも、そこに関わっている先生方の不利益にもならない、そういうところを考えながら、日常の教育をやっていくというのが大事かなと。例えば、性教育というのはただ性のことを教えるではなくて、これもまさしく生き方指導だというふうに一般的に言われていますし、僕もそう思っています。ほかにも、例えば進路指導。進路の学習も、これ生き方指導ですから、キャリア教育も含めて。全部生き方指導なのです。そうやって絡むということを考えれば、例えば特別の教科道徳、道徳の中にも、例えば相互理解だとか友情だとか、思いやり、生命の貴さだとか、そういう項目で必ずどこの学年も指導することになっているのです。これ、全て共通してくるのです。性教育にもつながってくる。ですから、性教育としては、年間一、二時間しか取っていないけれども、それに関連した教育ということで、相当数の時間を使っている。これ以外にも、学級活動の中でもやっています。それを発達段階に応じて、小学校から中学校まで全部指導している。これを間違いなくやっていますから、それも含めると、相当な時間を性教育にも使っているということになると、私自身は考えています。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
教育長のお考えと、今、学校の中で、性教育という枠組みではない中で、人権も踏まえたということですね。いろいろと大きく捉えて教育をされている。包括的性教育、次のことに入っていくとは思うのですが、その前に、「生命(いのち)の安全教育」が始まって、強化期間で3年間やって、それに対する評価であるとか、いろいろなところでいろいろな意見、論文も出ております。私がこの「生命(いのち)の安全教育」を全部網羅してみたときに、何か違和感があるなと。こういう非常事態なので、まず文科省は、子供たちを守りたい、そういう性被害から守るという、そういう観点でこれをつくっていると思うので、第一段階としてはよろしいかなと思うのですけれども、先ほどの歯止め規制のことであるとか、性教育ではないですね、この安全教育というのは。何となく違和感があるというのは、性というのを非常にマイナーに捉えているというか、ポジティブに考えていない。私たちが人を好きになって、結婚する、しないは別にして、子供を妊娠して、子供を出産して、私も3人産みました。これは大変喜ばしいことで、私の人生の中で一番のメインイベントといいますか、私の誇りでございます。そういうところが、これを読んでいると、何か否定されているような、私はそういうような気になりました。そこが気になって、いろいろ調べていったら、やはり皆さんのおっしゃっていることは一緒です、その評価で。まず、性のポジティブな在り方には全く触れず、子供たちに性に対するネガティブなイメージを植え付けているという、そういう専門家の意見もございました。そういうことも踏まえて、次の包括的性教育のことに関する再質問に移りたいと思います。教育長のほうからも、今、そういう包括的とありましたけれども、これももう10年ぐらいになりますか、そういう話があって。いまだになかなか進んでこない、歯止め規制というのもありまして、なかなか進んでこないというのは、先ほどもいろいろ説明もあったのですが、包括的性教育というのが、教育長は多分必要だと、先ほどの答弁はおっしゃっていたと思うのですが、なかなか進んでこないという原因を、もう一回まとめて御答弁いただけますか。
答弁 教育長 東海林弘哉
先ほど、歯止め規定を超えて指導することは、大事か大事でないかというところは、私自身としては、その意思表示をしているつもりはないのですけれども、性教育そのものを発展させていくことは大事だというふうに考えています。議員御承知のとおり、世界的にはいろいろな国でいろいろな取組がなされていますね。その歴史がスタートから全く違うので、その中にあって、発展的にやっているところは、全てを小さいうちから教えている。それが正しいと思ってやっている。日本は日本の歴史があるので、そういう国のやっていることをやると、多分大変なことになる。混乱して、性教育どころではなくなってしまうのではないかなということがありますから、だから、段階を踏んでということは大事かなというふうに考えています。現状、学習指導要領でいうと、今はもうぱんぱんです。その一時間を生み出すということに本当に大変な思いをして、現場の先生方はやっています。ですから、いろいろな問題が起きたとき、これもやってください、あれもやってください、指導してくださいと出てきますけれども、それをやることによって、当然ほかの時間が削られるわけですから、これも本当に大変です。そういうことを、今、教えなければならないこと、授業としてやらなければならないことを、バランスよくやるためには、いろいろな知恵だとか工夫をしなければならない。もう一つ、今の時代にとても大事なことは、家庭や地域と連携するということです。後ほど、議員からもその話があるかなと思うのですけれども、そういう辺りは、本当に私自身も課題だというふうに考えています。現状でいうと、例えば歯止め規定も、精子、卵子、受精卵は出てくるけれども、受精に至る過程は取り扱わないだとか、そういうふうになっています。中学校も同様に。それがいかがなものかという、いろいろな人の意見もあります。でも、それでいいという人もいるのです。これもまた大きな声であるのですよね。そういう中で、学習指導要領をどういうふうに制定するかというところを、審議会も経てつくっているので、誰か担当が一人二人でつくっているわけではなくて、もう本当に協議をして苦慮して苦慮して、出来上がっているのがその学習指導要領。これを大体10年単位でやる。今、次の学習指導要領の内容について検討されています。これはもう大胆にまた大きく変わってくるのではないかと。時数についても、今の考え方から大きく変わってくる。そういう状況になってきて、初めていろいろなことが実現できることも出てくる。ですから、そういうことに向けて、私たちは、変わったらそこからやりましょうではなくて、今段階からいろいろな準備をしていくということがすごく大事なので、その準備を、例えば性教育についても、そういうことを考えながらやっていくということは、極めて大事かなというふうに考えています。質問の答えになっているかどうか分からないですけれども、以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
分かりました。ただ、学習指導要領は10年単位ですね。本当に大変な思いをしてつくっているということも、私は今回初めて知りましたし、2030年ですか、この次は。多分出るということで、どういうような内容になってくるのだろうというのは気になるところではございます。学習指導要領のことについて、どういうような会議で、どういうような内容を話し合われて、こういう結果に、こういうものがつくられた、その前に、その情報というのは一切出てはこないのですか。
答弁 教育長 東海林弘哉
その情報については、文科省のホームページに随時その会議内容が全部出ておりますので、調べようと思うと、誰でも見ることができる。そして、どんな内容で今審議されているか、どんなことで、今、意見が闘われているのかということも含めて、全部、議事録になって出ていますので、御確認いただければと思います。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
なかなか現場では進んでいかない。適宜、順を追って、少しずつ進んでいくものだとは思いますが、国際セクシュアリティ教育ガイダンスですね、包括的性教育の、それがなかなか取り入れられないということは、今、教育長から説明がございました。では、足寄町の中で、教育振興基本計画をいろいろ眺めまして、第7次の総合計画も見たのですが、この中には、大変分かりやすく、これもSDGsの持続可能な開発目標、17の目標ですね。これが、どういうところで関連しているのかということで載っております。これは大変私たち分かりやすいというふうに思っております。これは世界基準です。SDGsの世界基準を取り入れて、みんなが納得しているということは、性教育も国際基準に合わせていく必要があるのではないかと、ちょっと私は思った次第です。御答弁はいただいたので、それに対しての答弁は要りませんが、なので、日本の外で、海外で取り入れられているものがそのまま日本に通じるとは私も思っておりません。日本の文化であり、そういうものがありますので、奥ゆかしさであるとか、日本人特有の文化、感覚、それを否定するものでは、私は絶対ないと思うのですよね。ただ、どういうふうに取り入れていったらいいのかということを、できればもう少しスピーディーに。国が動けないのであれば、地域で、自治体で、もう少しみんなで話し合っていく必要があるのかなと、私は今回感じました。ということで、すみません、包括的性教育、5番目が先に来てしまいましたけれども、残っている4番目の、保護者や地域社会との連携の在り方について、質問させていただきます。先ほど、教育長からも、後で質問があるかもしれないというような話もありましたが、今回、この質問をするに当たって、私はやはり子供の母親でございます。教育委員会、学校の先生、しっかり頑張れと投げていいのかどうか、すごく自問自答しながら、今回、この質問、ここに立っております。やはり性教育に関しては、やはり家庭での教育が大事だと私も思っております。ただ、親世代、そのじいちゃん、ばあちゃん世代というのは、そういう教育を私たちは受けておりません。国際的基準、何?国がどうやって進めようと思っている、何?全然分かっていない現状なのが足寄町だと、私は思うのですよね。別に足寄だけではございません。そういうときに、子供はどうやって育っていくのだろうと思うと、家庭のサークル、そして学校教育という場のサークル、そして地域、この三つのサークルが重なり合って、子供はやはり育っていくものです。家の中にずっといれば、そうではないかと思いますが、外にやはり子供は出ていくので、みんなが同じ視点でもって教育というのを考えていくというのが、やはり一番正しいことなのかなと思います。そのためには、みんなで意見を出し合う場ではなくて、こういう教育の、今、性教育はこういうふうな考えがあるのだよと、反対の意見もあるよ、そういうのを、私は保護者、学校の先生、そして地域ですね、やはり学んでいくべきなのではないかと思うのです。子供の教育、子供がどうやって育っていくかで、やはり足寄町は変わってまいります。足寄を引き継いでいってもらう子供たちに、やはり私たち自身が、子供の前に、親、大人がアップデートしていかなくてはいけないのかなと、この目まぐるしく変わってくる社会の中で、というふうに私は今回思いました。皆さんが知っている教育評論家の尾木直樹さん、尾木ママということで、皆さん知っていらっしゃると思いますが、この間、7月25日に日本財団ジャーナルに記事が載っておりました。この方は教育評論家ということで、皆さん御存じなのですが、旭川の事件ですね、中学生の女子が性的いじめなども含めて受けて、凍死したという痛ましい事件がございました。そこで委員会を立ち上げて、委員長になっておいでになったのが、尾木さんだという話は聞いております。やはり正しい知識をみんなが知らない、こういうことをしたら性暴力になるのだよということを子供たちも知らない、親も知らない。だから、こういう性暴力はなかなか終わらないのだということで、この性教育の後れ、後れと言っていいのかどうか、日本の性教育に関してはやはり子供たちだけの課題ではなくて、大人や社会全体の課題である。いまだに性教育は、生殖とか性交にまつわる教育、ちょっと下品な言い方すれば、下半身の話と捉えている方が多いと。先ほど教育長もおっしゃっていましたが、性を学ぶということは、生きるという字の生を学ぶこと、生きていくことを学ぶこと、このセクシュアリティは基本的人権であり、子供たちの発達段階に応じて体系的に、私が注目したのは、この体系的にです。体系的に、包括的に学ぶものだと、そういうことを学ぶ機会をつくる必要があるとおっしゃっております。そのときに、いろいろな方を足寄町も呼んで講演をいただいております。この間、ゲイの方もおいでになって、町長も参加して、皆さんいろいろな感じ方をしたのだろうと思いますが、突発的に、今回はこの人を呼んでこよう、講演いただいた。ああ、そうだね、そういう考え方もあるねと、そこで終わってしまっては、せっかくそこで学んだことが生かされてこないような気がするのです。その辺を体系的に、包括的に学ぶためには、教育振興基本計画の中に入れていただいて、段階的に、町民の、保護者の、大人たちの教育を生涯教育の中で、私はしていくことなのではないかなというふうに感じた次第でございます。その辺をお伺いします。
答弁 教育長 東海林弘哉
議員のおっしゃること、もっともだなと思ってお聞きしていました。先ほどから出ている包括的性教育、これのキーコンセプトは八つあるのは御存じですよね。その八つ、時間の関係もあるのですけれども、読んでいいですか。まず一つ目、人間関係。二つ目、価値観、人権、文化、セクシュアリティ。三つ目、ジェンダーの理解。四つ目、暴力と安全確保。五つ目、健康とウェルビーイングのためのスキル。六つ目、人間の体と発達。七つ目、セクシュアリティと性的行動。八つ目、性と生殖に関する健康の八つなのです。これはかなりな部分、学校で取り扱っています。ですから、包括的な性教育というもの、やっていないのではなくて、取り入れながら、いろいろなところで教育が展開しているということを御理解いただければなと思います。ただ、まだ足りないところがたくさんあります。それから、今、地域で学ぶ、そういうものを教育基本計画にもというようなお話もありました。実は私、教育長になってからいろいろ考えていて、どうしても行政、学校、地域という、そのつながり、弱いなと。実は今、五つの学校にコミュニティ・スクールという組織があって、学校運営協議会というものが機能しています。ですから、学校単位で、いろいろな学校の教育に対して、いろいろな地域の、総合的にいろいろ考えてくれる。そういう方々に委員になってもらって、いろいろな協議を進めています。ただ、それは学校単位なのですよね。例えば、今回の性教育のような、こういう課題、これどうでしょうかね、こういうことをもうちょっと地域で考えてみるとか、そういうことはできるでしょうかとか、そういうやり取りができる組織がないのです。これは問題だなというふうに考えています。実は、次年度、足寄学びのネットワーク、これは仮称ですけれども、こういうものを立ち上げようと思っています。足寄町が目指す教育の基本理念を具現化するためのシステムです。今言ったCS、コミュニティ・スクールをつないで、足寄ハブ、足寄教育運営協議会みたいな、どんと一つつくって、そこに情報がいろいろ集まる。逆に情報をそこから出すことができる。それをまた検討してもらって、また上げてもらうとか。例えば、今、働き方改革と教員は随分言われていますけれども、何でそんなものが必要なのだということ、教員だけ特別なのかと思われている方もいらっしゃる。その何でを説明する場所はなかなかないのですね。そういうことを双方向で情報をやり取りしながら、やれる組織をつくりたいと思っています。ですから、今年度、各学校の運営協議会に、担当と僕と行って、そういう説明を今やっています、来年度に向けて。これもやはり段階的にきちんとやっていかないと、いきなりぽんとやってもうまくいかないので、ちょっと時間をかけてやっています。ただ、議員が言われていることを、本当にそのとおり大事なことだというふうに認識していますので、いろいろな手法を使いながらそれを実現する。それは教育委員会の役目だなと思っていますので、努力させていただきたいと思います。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
ありがとうございます。そのようにお考えになっているということは、今日の一般質問の中で、私には大変うれしい収穫でございます。本当に私たちも、先ほど目まぐるしく世の中が変わってきているとありましたけれども、性教育だけではございません。自分の古い認識というか、そういうものを、やはりどんどん新しくしていかなくてはいけない。この間、先ほど言いました、ゲイの方が来て講演していただいたときに、最後に質問を私がしたのです。学校の中で、男の方をパートナーに考える子供が、先生のことが好きになったと、男の先生を。そのときに、その子は先生に気持ちを打ち明けた。そのときに先生は、多分どうしようもなかったのでしょうね、受け止められなかったのだと思います。それを、他の先生に伝えてしまった。それはないだろうと、その方、講演者は言っていました。それはその子の思っていることではないよねと、それはもうみんなに周知したということであろうと。子供にとって、大人でない子供の中で、性自認が違う子たちは人に知られたくないという気持ちがあるのだけれども、でも先生が好きで言ってしまった。それをほかの人にばらした。どうなのだろうといったときに、私は、その方が言われるのはもっともだけれども、学校の先生も多分受け止めきれなかったのだと思うよと、私は思ったのです。そういう教育を受けてきている先生かどうか分かりませんから。それはどうなのでしょうねと言ったら、その人は自然に、でもね、普通女の子から、普通異性から打ち明けられたときに、いや、君は生徒だし、そういう気持ちはないよとやんわり断るでしょうと、それと一緒じゃないのと言われたときに、ああ、そうか、私も構えているなと。いろいろ勉強して、いろいろなところに参加していますけれども、自分の中にもそういう壁というのは持っているのだなというのをやはり感じました。なので、みんながいろいろな思いがあります。だけれども、いろいろな思いがあるけれども、いろいろな人がいるのだよということを、日々バージョンアップして、勉強して、関心を持っていかなくてはいけないのかなというふうに思った次第です。最後になります。まずは教育長ですね。いろいろ聞いてまいりました。でも、教育長のお考えになっていることは、私も大変理解しました。ただ、親としては、今この現状、性被害もある中で、少し学校の中の対応策が親にも伝わったら少し安心かなというふうに思いますので、考えがまとまってからでも結構です。少し発信していただけるとうれしいなと思うのと、学びのネットワークですね、期待しておりますので、その辺も含めて、最後にお言葉をいただきたいと思います。
答弁 教育長 東海林弘哉
私自身は、情報というのは、受けることも発信することも両方大事だと思っているのです。意外と情報を受けるだけで、それをうまく発信できないというケースが、学校の中、教育の現場でもよくあります。ですから、保護者の皆さんと、地域の皆さんと、うまく意思疎通が図られなかったりというような場面も出てくることがあります。そういうことを改善するために、情報の出し方というのはいろいろあるので、そこは工夫していかなければいけないなと思っています。今回の性教育のことに関しても、明日いきなりプリントにして、ばんと出されたら保護者はびっくりしますから。ですから、そういうことではなくて、どういう形で、相手の立場で情報を出していくかということも含めて、そういうことを検討しながら工夫して、今後、議員言われたように努力してまいりたいと思います。以上です。
再質問 10番 進藤晴子
ありがとうございます。一番困っているのは、混乱しているのは、多分現場の保育士、そして先生方かなと思いますので、力になってあげていただきたいなと思います。そして最後です。まちづくりは、いつも私、言っているかもしれませんが人づくり。ものをつくるのは簡単だけれども、人をつくっていくのは本当に難しい。特に、ここにいらっしゃる方は昭和世代の方が多いかと思います。私たちの認識でいくと、今の世の中、どう変わっていくのだろうと、何か怖い感じがしますけれども、その中に子供たちはいます。子供たちが、これからの足寄を創っていく、そういうまちづくりや人づくり、そういう子供たちの健やかな成長をなくして、足寄の未来はやはりないかと思います。そういう意味で、足寄町の町長である渡辺町長、今日のいろいろな教育長とのやり取り、課長とのやり取りをお聞きになって、足寄町の、性教育も含めて、子供たちの教育に関して、お言葉をいただければなと思います。お願いします。
答弁 町長 渡辺俊一
私も思い起こすと、小学校、中学校のときに、性教育というのはどうだったのかなと思いますと、ほとんど覚えておりません。それだけきっと、僕の小学、中学のときに、そういう時間があったのかどうかというのも、はっきり覚えてはいませんけれども、もっと時間数的には少なかったのだろうなというふうに思っています。ただ、今日の議会の答弁の中で、いろいろとお話がありました。そういった中では、時間数は少ないにしても、ただ、そのほかのいろいろな場面場面で、必要な時点時点で、性教育ということでうたってはいないけれども、それに準ずるようなというか、それに通じるような教育というのはされてきているというふうに思っていますし、いろいろな制約などもある中で、保育士さんですとか、それから学校の先生方がそれぞれ自分自身、人それぞれですけれども、考え方もあるかと思いますけれども、創意工夫しながら、生徒に対する指導だとかというのをやってこられているのだろうというふうに思っています。今後の部分でいくと、性教育だとかということだけではなくて、今言われていたような包括的な教育という部分なども含めて、人間関係をどうしていくのかだとか、今、どんどん多様化してきている、性的指向だとかそういった部分も含めて、いろいろ多様化している時代の中で、また、どう子供たちが育っていけるのか、そういった部分を見守っていくためには、もちろん保護者の方たちの役割というのはすごく大事ですし、それから地域の方たちの見方というのも非常に大事なことなのかなというふうに思っています。そういった意味で、今後、人権を基盤とした教育なども含めて、これから進めていかなければならない課題なのだろうというふうに思っています。今すぐどう進めていくのかといった部分はなかなかありませんけれども、この間の、LGBTQだとかの研修会などもやりましたけれども、いろいろな機会を捉えながら、皆さんが今多様化してきているという時代の中で、どうみんなが生きていくのか、そして、それをみんながどう見ているのかといった部分なども含めて、みんなで勉強できるような、そういう場が必要なのかなというふうに感じているところであります。なかなか一遍に進めていけるということではありませんけれども、これから進めていく中での一つの課題として捉えさせていただきたいなというふうに思っております。以上でございます。
再質問 10番 進藤晴子
ありがとうございます。お気持ちはよく分かりました。最後に、これは要望ですけれども、そういういろいろな人たちを連れてくるにも、学びのネットワークをするにしても、お金がかかりますので、少し予算を教育委員会にも、ほかにも教育に関する予算を少しつけていただけたらなということを要望しまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。