厚岸町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月7日
(1)防災力の一層の強化について/(2)成人式について
2022年3月7日、厚岸町議会の一般質問で、佐藤淳一議員が「防災力の一層の強化について」「成人式について」について質問し、町長 若狹、教育長 酒井、危機対策室長 四戸岸が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤淳一 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、教育長 酒井、危機対策室長 四戸岸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 佐藤
第1回定例会に当たり、先にご通告申し上げました大きく2項目についてご質問を申し上げます。最初に、防災力の一層の強化についてでありますが、2月25日新年度予算の報道発表が町長からございました。その記事の最後に、町民の命を守ることを最優先にスピード感を持って全力で施策を進めるとのお話が載っておりました。町民感情を共有した発言に大変心強く感じた次第であります。さて、現在、厚岸町では46か所の避難場所・避難所が指定されております。その内、24か所の建物施設が避難所となっております。避難所となっていても備蓄の飲食料品等もなく、残りの避難場所についても場所の指定だけで多くは備蓄が不足しているように思われます。もちろん、限りある予算の中で年次的に整備されていることとは思いますけれども、今後はまさにスピード感を持って整備する必要があると考えますが、今後どのように進めていくのかお伺いを申し上げます。今、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震津波対策が急がれております。そこで厚岸町では、津波の際、避難区域の指定とは別に、町民が感じる避難困難区域はないのでしょうか。一般論としてお伺いいたします。また、過去の質問の中で、避難タワーについても調査、そして研究を進めるとの答弁がありましたが、現在までどのような調査あるいは研究をされ、今後どのように対策を進めていかれますか。伺います。また、現在まで避難階段等の整備が行われておりますけれども、避難タワーあるいは避難ビル等の計画が進まなかった課題あるいは隘路はどんな理由からなのかお伺いを申し上げます。日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策の特別措置法の改正案が今国会に提出されるとの報道があります。南海トラフと同様の財政支援があるのではないかと期待しておりますけれども、仮に特措法が改正となり、5年度に施行されるとすれば、今回の津波避難ビルをはじめ、それらに準ずる必要な施設整備に向けて庁内議論を進めていくべきと考えますがいかがでしょうか。次、2点目でありますが、成人式についてお伺いを申し上げます。このたびの民法改正により、成人年齢が18歳に引き下げられます。令和5年の成人式はどのようになりますか。以上、お伺いし、最初の質問といたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
6番、佐藤議員のご質問にお答えをいたします。1点目の防災力の一層の強化についてのうち、(1)の「建物施設のない避難場所には、テントや暖房器具のない場所もある。今後、段階的に設備していく必要があると思われるが」についてでありますが、津波の指定緊急避難場所につきましては、本年4月からヤマト運輸株式会社厚岸営業所の駐車場を、避難場所として使用させていただくよう準備を進めており、これを含めると47か所となります。このうち、屋外の避難場所で、テントや暖房器具を備えていない避難場所は、住の江や筑紫恋地区などに7カ所あります。これらの避難場所については、冬季の避難を想定すると、テントなどを備えるべきと考えますので、改めて避難場所の状況等を確認しながら、近隣のテント等を備えている避難場所への移動の可否なども考慮しつつ、必要な場所へのテントや暖房器具の配備について検討してまいりたいと考えております。次に、(2)「千島海溝沿いの巨大地震・津波対策が急がれる」のうち、アの「避難困難区域と考えられる地域はないか」についてでありますが、避難困難区域につきましては、北海道から示されている津波避難計画の策定指針において、津波到達予想時間や避難可能距離などから、津波到達時間内に避難目標地点まで到達可能な範囲を設定し、この範囲から外れる地域を避難困難区域として抽出するとされております。厚岸町では、この指針で避難歩行速度の目安としている高齢者の自由歩行速度や群衆歩行速度等を考慮した毎秒1メートル、分速にして60メートルを基準として、津波到達時間内に避難可能な場所を指定避難場所として選定し、さらに職員が実際にゆっくり歩いて確認をしていたことから、これまで避難困難区域として定めている地域はありませんでした。しかし、昨年12月に国が示した日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定において、津波による人的被害の算定で設定した平均歩行速度は、毎秒0.62メートル、分速にして約37メートル、平野部の積雪路面での避難行動要支援者との同行避難では、秒速0.42メートル、分速にして約25メートルであり、町の指定緊急避難場所設定時の歩行速度と比較すると、およそ6割から4割ほどの速度に低下しております。北海道が示す避難計画策定指針において、避難困難区域の抽出に当たっての歩行速度などの基準の改訂は、まだ行われておりませんが、国の被害想定で設定した、歩行速度や避難開始時間などを考慮すると、町内においては港町地区の一部など、最寄りの指定緊急避難場所まで一定の距離がある地域においては、いわゆる避難困難区域となるものと考えております。なお、避難困難区域等の詳細な検証につきましては、北海道防災会議のワーキンググループにおいて、北海道沿岸部の自治体ごとの被害想定のほか、防災対策や減災目標を定める作業が進められており、この想定や目標が公表された後、想定に用いた数値などを基に進めてまいりたいと考えております。次に、イの「過去の質問で、避難タワーについても調査・研究を進めるとの答弁があったが、現在までどのような調査・研究をされたか」についてでありますが、昨年の1月に防災担当職員が別海町野付半島にある避難タワーを視察し、別海町の担当職員から説明を受けるなど、他の自治体の事例を研究しているほか、避難タワーに限らず、町有施設の改修や建設等を行う際に、避難施設として複合的に設備することができないかなど、検討してきたところであります。次に、ウの「避難困難者の最後の砦となるタワーの建設が進まない課題は何か」についてでありますが、避難タワーに関する調査・研究については、先ほどの答弁のとおり行ってきたところでありますが、ご質問にある、建設が進まない課題については、町内に避難困難区域として定める地域がなかったこと、避難施設等を整備する際の参考となる建築物等への衝突による津波の水位の上昇を考慮して必要と認められる値を加えて定める、いわゆる「せき上げ高」となる基準水位が、昨年10月まで示されていなかったことのほか、自治体共通の課題として、施設整備に要する費用が多額であり、その財源確保が困難であることが課題として挙げられます。なお、今後の避難困難区域の見直しにおいて、対象区域となることが考えられる港町地区におきましては、老朽化して耐震性が低い生活改善センターの建て替えを検討してきたところで、令和4年度にその基本設計を行う予定でありますので、この建て替えにあたっては、避難ビルとしての減災機能を備えた集会施設として整備していく方針であります。次に、エの「千島海溝沿いの巨大地震・津波対策について、今国会で改正案が提出されるとの報道があります。南海トラフと同様の財政支援があるのではと期待されますが、仮に特措法が改正となり5年度より施行されるとすれば、今からタワーの建設に向けて庁内議論を進めていくべきではありませんか」についてでありますが、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法の改正については、現時点で法改正に係る国などからの通知はありませんが、議員立法による法改正案の骨子をまとめ、今国会での成立を目指すとの新聞報道等がされているところであります。特別措置法が改正され、南海トラフ巨大地震対策の特別措置法と同程度の支援が受けられるようになると、避難施設などの整備に対する国の補助率の引き上げなどが期待されるところでありますが、その対象となる特別強化地域の具体的な指定基準は、法改正後に国が定めるとされており、まずは、法改正の動向を注視してまいりたいと考えております。また、北海道が示す予定の被害想定や減災目標に応じて避難困難区域等の検証を進めつつ、避難タワーなどの避難施設整備が必要と考えられる場合には、法改正による補助金等の活用も視野に入れながら、避難施設の形態も含めて検討してまいりたいと考えております。私からは、以上であります。2点目のご質問については、教育長から答弁があります。
答弁 教育長 酒井(教育長は2022年9月まで)
私からは、2点目の令和5年の成人式について、「民法の改正により、成人年齢が18歳に引き下げられますが、厚岸町の成人式はどのようになりますか」についてお答えいたします。「ア、対象年齢はどうなりますか」についてでありますが、厚岸町では、例年1月5日に厚岸町成人式実行委員会が主催し、前年の4月2日からその年の4月1日に20歳になる方を対象に開催しております。令和4年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられますが、成人式について対象年齢や開催時期などを定めた法令はなく、実施する各市町村において、対象者の範囲や日程を決めて実施されております。厚岸町では、昨年11月10日開催の厚岸町成人式実行委員会において、18歳は在学中の高校生が多く、受験や就職の時期にあることから、例年通り20歳を対象に開催することが望ましいとの結論となったものであります。また、式典名称は成人式ではなく、二十歳の集いなどに改める予定としています。次に、「イ、18歳で行うとすれば、令和5年は18歳から20歳の方が対象となるのですか」についてでありますが、令和5年では、20歳を対象として開催する予定としているところであります。
再質問 佐藤
再質問させていただきます。この議会の前に、2月に一般質問の通告を出していたものですから、今朝の町長の町政執行方針を聞いていたら、大分聞くことが、この中で答弁のような形でなされておりますので、その点は簡単にご質問いたしたいと思います。最初に、資機材等の備蓄の整備の関係でありますけれども、今度47か所ということで、私、資料いただいたときには46か所でありました。それで、湖南地区の一部についてちょっと見たのですが、46か所申し上げるわけにもいきませんので、例えば消防庁舎を除いた真龍神社の境内から山の手の会館に至るまで、6か所あるのですが、資機材、備品はありますけれども、例えば飲食料の備蓄がないとか、ほかのところを見ると様々そういうような実態にあるわけであります。答弁でもこれから計画的に整備を進めていくということでございますので、そのことできちんとスピード感を持って、いつ来るか分からない災害でございますので、一つよろしくお願いしたいと思います。それで、私が一番その中で心配したのは、実は心和園裏山避難場所というところなのです。裏山避難場所ですから、場所しかないのですよね。避難所がないということなのです。それで、ちょっと以前に質問通告出した後見たのですが、ちょうど雪があったものですから、高台になって、こう上がっていくのですけれども、上がり口も舗装になっているのか砂利道だったかも分からないし、ましてや場所ですから平らなところだと思うのです。これがテント10張りなのですよね。テント10張りで真冬というか、冬期間にもし、もちろんなければいいのですがあったときにテント10張りを張って、心和園にいる要介護者から介護者までを非難させて一晩避難をして泊まり込むとか、そういうときがあったときに、果たしてテントとストーブだけで本当にいいのかどうか。あるいは夜来たときに当直した人だけでいけるのかどうか。それから、冬期間除雪がされているのかどうか。そういうことを考えると、この46か所の中で一番心和園の避難場所が心配だなと思っております。ただ、これも町長の町政執行方針の中で老朽化が進んでおりますから建て替えに向けた具体的な検討を進めてまいりますということでありますので、このときには、もちろん、今の場所から水がつかない高台、少し高いところになるのではないかなと思っておりますけれども、完成に至るまで、もしそういう災害があればということを考えれば、場所ではなくて、例えば、今簡易的な建物でも結構丈夫で、10年や20年もちますから。そういう簡易的な建物でも置かないと、テントとストーブだけでは、果たして高齢者が過ごすことができるのかなと、その辺が心配なのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
答弁 危機対策室長 四戸岸(危機対策室長は2026年3月まで)
心和園裏山の避難場所についてでございますけれども、議員おっしゃいますとおり、確かに心和園の入所者があそこに全員避難するということであれば、テントで冬に過ごすということは大変厳しいものがあるのではないかとは感じるところでございます。心和園においても、独自に避難の計画というものをつくっていただくようにしております。そういった中で、具体的な対応というのは施設として検討されていることとは思いますけれども、この津波の想定される程度にもよりますが、先般の遠地地震のような避難に時間的な余裕がある場合ですと、太田に、ラクトピアに避難するということも考えられることでございますけれども、今想定されている千島ですとかという場合ですと、そういった時間も当然ありませんので、そういった心和園の入所者の避難につきましては、避難困難の区域の検証と合わせまして、当然避難場所についても同時に見直しをかけながら、その辺は心和園とも相談しながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。
再質問 佐藤
現在まで避難タワー、避難ビル等についても調査研究をされたということでご答弁ありました。1月に防災担当職員が別海の津波避難タワーを視察し、別海町の職員から説明を受けるなどいたしましたということでありますけれども、我々議員は前に別海行っているのです。それから、その前には、これは公費で行ったのですが、高知県にも行きました。それから、今年の11月には北海道2か所目の蘭越にも行ってきました。蘭越は津波の遡上高がそう高くないものですから、2メーター50か3メートルくらいの施設なのですが、ただそれは地区が80件くらいある場所に建っているのですけれども、普段災害が起きたときしか使えないということになれば、鍵をどう開けるのだとか、誰が持っているのだということがあるものですから、常日頃、日常的に集会所なんかにも使えるような施設になっておりました。そんなことで、自らダイヤルをあれして、そして使えると。それから、役場の人が来て開けなくても、災害があったときには自分から避難できると。そういう施設でもございました。参考までにお話申し上げました。いずれにしても、町長の答弁にありましたとおり、今度津波避難ビルということでありますから、タワーであれば、まさに災害、津波があったときしか使えないというような施設でありますけれども、今度は避難ビルということですから、もう少し複合的に使える施設になるのではないかなと勝手に思っておりますけれども、これから基本設計やら何やらということになるのでしょうけれども、今ここで答えられる程度で結構ですけれども、こんな機能を持たせるように考えていますよとか、こういう形になりますよとか、津波以外でもこんな施設で利用できますよとか、そういうものがもし説明できるのであれば、せっかくの機会ですからお話いただければありがたいと思います。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
私からお答えをさせていただきます。佐藤議員の今日までの数度にわたる津波タワーの問題、また先ほど私の命を守るということに対する称賛をいただいてありがとうございます。そういう中で、佐藤議員の質問以来、私ももちろんですが、各課挙げて、いろいろな津波タワー、ビル等について情報を収集しているところであります。お話ありましたとおり、高知の黒潮町、そしてまた議員が視察いたした蘭越町、そして別海町、それぞれの情報を集めておるところでございます。そういうところで、やはり質問につながったことをお話させていただきたいと思います。今、質問がございましたとおり、生活改善センターの建て替えについて、佐藤議員の質問に関係あるのです。やはり、それぞれ命を守るということに対してのビルなりタワーの大切さというものを私自体も改めて感じ取ったところであります。そういう意味において、今回建て替えに当たって、やはり防災的な役割も果たす施設をつくるべきだという観点から、今回予算を計上いたしたところでございます。この点については、ご理解をいただきたいと思います。しからば、具体的にどういうものを考えているかということでありますが、現段階は情報だけはいろいろと入れておりますが、基本設計をすることは間違いございません。予算も計上していることですから。その中で、いろいろと協議をしながら、避難防災を維持できる建物にしていかなければならない、そういうことでございますので、現段階で内容を知っていればということでありますが、そういうことで、今基本設計にかかるということだけを答弁とさせていただきたいと思います。
再質問 佐藤
分かりました。今、厚岸町ばかりではなくて、人口が減少しております。自然減あるいは社会減、それに加えて、天寿を全うしないで災害によって命を落とすと、そんなことのないよう、これからも町長におきましては、一層の、できる限りの防災対策を今後とも進めていただきたい。1点目の質問の最後にお願いを申し上げたいと思います。次に、成人式の関係です。教育長、年取ると、何か物事、心配事が多くて困るのです。それで、成人式の話を急に思い出したのですが、来年の話をすると鬼が笑うと言いますけれども。先ほど答弁にあったとおり、式のやり方によっては二十歳でやりますよとか、それから18歳は受験とか就職前に何かやって、月をずらしてやるとかという、内地で調査もあるみたいです。18歳からやるのですけれども、18歳、19歳、二十歳と一緒にこうしないで。そんなこともあるようですけれども、それだと年子の女の子どもがいるとか。そうすると成人式の着物も二組いるとか。そうなると親御さんも経費かかるなと思って、そんな心配があって、実はこんな質問をさせていただいたのです。今度、二十歳の集いということで、二十歳になったらそういう集いをやるということでございますから、そういう心配もなくなりましたので、よかったなと思っております。まだ質問用意したのですけれども、町政執行方針にほとんど町長答弁されているものですから、書いたやつの3分の1しか用足さなくて、大変失礼しました。議長、終わります。