厚岸町議会 平成15年第1回定例会 2003年3月10日
役場職員の地域活動とその評価について
2003年3月10日、厚岸町議会の一般質問で、音喜多政東議員が「役場職員の地域活動とその評価について」質問し、町長、総務課長が答弁しました。
- 質問者
- 音喜多政東 議員
- 答弁者
- 町長、総務課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 16番
平成15年第1回定例会に当たり、今任期最後の、そして最後の質問者として町政執行の最高責任者であります町長に、役場職員として地域あるいは社会的価値ある活動をされる職員に対しどのように受けとめ、考えておられるのか、その一端をお伺いする次第でございます。まず初めに、今年度の町長の町政執行方針を読ませていただきました。その内容からは、財政的に困難な時代、町政執行上町民との協働関係を強調されているというふうにうかがえます。その意味では、町民に呼びかけている町が町民にそっぽを向いた状態だったり、あるいは自分は関係ないなどというそういうマイナスイメージを持たれていたのでは、本当の意味でのこれからの時代のまちづくりには難しいのではないかと考える次第でございます。そこで、まず第1段階として、役場の職員が地域活動に積極的あるいは非協力的な姿があったとしたならば、その者にどう評価されているのか、使用者の立場いわゆる会社の社長という立場から見て、その感想を率直にお聞かせいただきたいというふうに存じます。企業は人なりという言葉があります。職員も競争率の高い選考された中から採用され、自信に満ちているものというふうに思いますが、人の使い方あるいは職員の評価の仕方で大きく違ってくるというふうに思います。勤務時間帯から一歩離れた地域へ足を入れている職員をどのように評価しているのか、その扱いはどうあるのか、そこを伺いたいというふうに思います。また、3つ目には、組織内部にいてはなかなか自分の評価はしにくいものではないのかなというふうに存じます。町民の皆さんが役場の職員をどのような評価をしていると思うか、そのイメージ、その物差し的な尺度があるとするならばどのようにはかっていらっしゃるのか、その辺を伺いたいというふうに思います。同じ町内に住む者にしてみれば、役場職員の皆さんは地域の模範的な存在の一員であり、私どもよりすぐれた指導者であるというふうに私は考えます。また、その期待も多く持っておると思いますが、地域の構成員としてはその期待にこたえていただきたいと思いますが、そのあるべき姿にどう指導されておりますか、その辺を伺いたいと。最後になりますが、いずれにせよこれからの時代、指導的立場にある役場職員の皆さんが、みずから地域に溶け込んでリードをしていただかなければならないというふうに思います。町が地域づくりとの関係にどう考えているかお伺いし、第1回目の質問とさせていただきます。
答弁 町長
16番、音喜多議員のご質問にお答えをさせていただきます。1点目の職員の地域活動に協力的、非協力的な姿にどう評価しているかというお尋ねでございます。現在、厚岸町内には全地域に全体で33の自治会が組織されており、それぞれ地域特性に応じたさまざまな活動が進められております。住民相互の触れ合いを通じ、地域社会の連帯意識を深め、自主的な活動が活発に展開されることは、これまでのまちづくりに欠くことのできない要因であり、その地域に暮らす皆さんの積極的なかかわりが大切であると思っております。町の職員も地域の一住民であり、他の住民と同様にみずからの積極的な参加によって住みよいコミュニティ社会の形成に努めてほしいと願っておりますし、私は常々職員に対して、積極的に町民の中に入っていって対話や相談をすることに憶病にならず、町民との信頼関係の構築に励むように申しております。職員の自治会活動へのかかわりにつきましてはさまざまな形があろうかと思いますが、市街地の自治会の中には、役員構成の35%以上を町職員が占めているところもありますし、全般的には何らかのかかわりを持っている例も多く見られており、そのような姿を見るにつけうれしく感じております。次に、2点目の職員評価にこの分野の扱いはあるのかとの質問でございますが、地方公務員としての評価につきましては、すべての職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念するという服務の根本原則に基づき、仕事の実績、成果やそれに至る態度、意欲、さらには能力を評価することとなります。勤務時間及び職務上の注意力のすべてを職責遂行のために用い、職務に従事しているかが評価に当たっての前提であり、職務を離れての自治会活動は直接的には評価の対象になり得ないと考えております。次に、3点目の町民が役場職員をどう評価していると思うかについてでありますが、私は町民の皆さんから厚岸町役場の職員は本当によく働いてくれるという評価をもっともっとたくさんいただけるようになってほしいと思っております。これは、個人の無理難題を解決してあげればよいということではありません。私たちが置かれている状況を町民の皆さんにもよく理解していただいた上で、全庁的な視野で何をどこまでやるのか熟慮し、町民の皆さんとともにまちづくりをしていくことが肝要であると考えております。この考えは職員に申し伝えておりますし、お役所仕事だなどと職員の批判がある一方で、役場の職員は変わったというよい評価の声も多くいただいてきており、職員意識の変革のあらわれだと感じております。次に、4点目の、職員も地域構成員としてどうあるべきかという質問でありますが、さきに触れたとおり、職員も地域に生きる一員であることには変わらず、地域の方々とともに、みずからの住みよい地域づくりに励んでいただきたいと思っております。また、これは自治会活動にとらわれませんが、職員が有している知識や情報を住民に提供し、地域社会における問題解決の過程にかかわることを期待しております。最後に、今後の行政推進からより一層の協働が必要ではないかとのことでありますが、私は、かねてより町民との協働によるまちづくりを挙げております。今、分権時代を迎え協働型社会の形成を目指した展開が叫ばれておりますが、行政が住民に対してあくまでも温情的であった時代も、住民が行政に対して依存的であった時代も終わりを告げ、行政と住民がともに自治を担う主体として自立し、持てる力を出し合って、安心して暮らせる地域をつくっていくことが求められています。地方公務員にあっては、住民とともに地域の問題を語り合い、考え、解決に努力する人間であることが望まれていますが、一方、町民に対しては何をどこまで行政にさせるのか、みずからの力でできることは何かがより問われる時代であります。それぞれ持つ役割と協力のあり方を、町民の皆さんと一緒に再度見つめ直しながら、ともに汗を流す協働のまちづくりを模索していきたいと思っております。以上でございます。
質問 16番
大変、町の職員を前にしてタブー視されるような質問をさせていただいて恐縮に存じますが、私は今、町長が言われた言葉を信じ、ぜひそれを形にしてほしいという気持ちでいっぱいでございます。既に、新聞報道等を見ていらっしゃると思います。こういう時代というか、この財政厳しいときに道新等のシリーズもので、やっぱり住民の感情からするとこのようにしたのはだれなんだという、それが住民の一部の気持ちが象徴されているのではないのかなというふうにも思っております。そういった表現の仕方は私は正当でないのかもしれませんが、そのことは町政に携わる私どももまた、執行者である町長もその責任の一端があったのではないのかなというふうに思います。しかしながら、一番町の人方にしてみれば、身近な地域活動や役場の職員によるいわゆるスポーツ活動あるいは青少年育成活動など、いろいろな分野で結構やっていただいている、しかし、やっている者とやっていない者とが極端な差があるするならば、やはりそのところはきちんとみんな平等と言いながらも、やはり何らかの見方というか、そういうものは役場の中にもあってしかるべきなのかなというふうに思います。1つの企業であれば、成果としてはそれはもう、今経済性あるいは商売っ気のない企業というのはないはずでございます。そういう意味では、役場の中は今言われたようにお役所仕事ということが代表的な言い方されていますけれども、しかし、町としても、あるいは自治体としても、そういう民間企業のそういった模範あるいは活力を求めて、そういう運営の仕方をしなきゃいけないんではないかと言われているとするならば、やはり私は職員の労力あるいはそういった地域とのかかわりというものは大事ではないのかなというふうに特に感じます。そこで、こういったことに対して町の職員を管理する立場というか、総務課になるのか職員係になるのか、その辺のところについて今私が指摘したようなものの物差しといいますか、そういう評価制度というんですか、そういったものがあるのか、あるいはそういった訓練というか指導というか学習会というか、そういう職員養成の立場からそういったものがあるのかどうなのか、私はそこにかぎがかかってくるんではないのかなというふうに思います。まず、基本的には言葉だけで終わって、今回も私が質問が終わればそれで終わってしまうのかどうかわかりません。しかし、そういったものはきちんと筋の通ったものが、町としてはこういう指導をしていっている、あるいは、こう町に溶け込んでもらっている施策を起こしているということがあればお示しいただきたいというふうに思います。それから、私が初めて議員になったときに仁木町にお邪魔させていただいて、どうしても忘れられないことがありました。もう既に私は今期任期が終われば16年がたちますが、そのときに町の総務課長さんが若い方でしたがひげを生やしておりまして、町長が説明することには今、町で1つのイベントをやるんだと。そのイベントの中の一員として総務課長がそれに入るので、そのイベントの中にひげが必要なんだと、そういう人物像をつくるのに、それでひげを生やさせているから申しわけないけれどもその辺をご理解賜りたいと、これが職員の地域に溶け込んだ姿なのかなと。それをずっと見てきているんですが、なかなか厚岸町の中でもそういう地域のイベント等で積極的な方もいれば逃げ回る方もいらっしゃるやに聞いていますし、いろいろなことが話としては聞きます。だれもこの話はしたくないと思うんですが、やはりこれからの、しつこいようですが、まちづくりとなると、一般の国家公務員とちょっと違いまして地域に住んでいる公務員はイコール住民と直結しているわけです。そういう意味では、私どもと平等に肩を並べてそれなりのお互いに一つの物事をつくり上げていく、まちづくりをしていくという気持ちで、町から指導してあとはあなたたちがやれということではなくて、そのまちづくりには金をかけて施設をつくるまちづくりもあろうが、いろいろな心の通ったというか、地域同士が通える、そういうまちづくりも私は必要ではないのかなというふうに感じて、この2点について再度町長の方から考え方があればお示しをいただきたいなというふうに思います。
答弁 総務課長(総務課長は2004年12月まで)
お答え申し上げたいと思います。職員と地域のかかわりの基本的な考え方につきましては、先ほど1回目の町長の答弁の中で申しておりますとおりでございまして、質問議員さんの方でもおっしゃったように平等に肩を並べて地域の中で活動していく姿と、こういうものは当然求められていくものだと思いますし、そういったことによって地域の発展があるものと、私もそのように考えております。それから、その中で物差しがあるのかというお話でございますけれども、基本的な考え方として、職員の評価につきましてはやはり勤務にどう従事していったかというのがやはり評価の形になってまいります。勤務時間外のいわゆるプライベートのときにおきます過ごし方というのは、基本的には個々の考え方によるであろうというふうに考えます。ただし、やはりこの余暇、これについては地域活動に積極的にかかわる過ごし方をしてほしいという思いは持っておりますし、町長もかねてからそういった住民とのつながりの中で溶け込んでほしいというような意向は伝えてございます。ただし、職員によってもそれぞれの持っている職務等もございます。中には、参加したくてもどうしても公務の優先の中でそういった時間がぶつかった中で参加ができないと、そういうような問題もありますし、逆に余りにも深く、特殊な例になりますでしょうけれども、深くかかわり過ぎますと、逆にほかの町民から何かいわゆる特別な扱いをしているんじゃないかというような誤解を招くというような逆の面もあります。ただし、いずれにいたしましてもそこに一住民として積極的にかかわっていくというような姿というのは、これは当然のことでございまして、いろいろな研修等の中、外来講習の中でも、やはり職員の意識の中でこういった住民とのかかわり合い、こういったものについてはこれからのまちづくりを進めていく上では欠くことのできないものと位置づけられた中での研修もさせていただいておりますので、こういった中で個々のかかわりの姿というのは変わってくるかもしれませんけれども、私どもの方としてはそういうような中で積極的に地域にかかわっていってほしいと、そういうような思いでおります。
質問 16番
余りぐだぐた言いたくもございませんし、大体わかってくれたのかなというふうに思います。ただ、問題は、私どもから見て地域活動というか自治会活動はさることながら、いわゆる子供たちにスポーツを教えているというか、柔剣道を教えているとか、あるいは青少年健全育成に指導的役割を果たしているとか、それも役場の職員の中にはいらっしゃいますね。そういう姿を見ていると、地域としては非常に子供たちを引っ張っていってくれる、あるいはそういったこれからの子供たちを支えていただいてくれるという、それが時間外で自分の趣味の延長線上にあるかもしれませんが、そういう生かし方をぜひこれからも手を差し伸べるというのか、町としても積極的に考えていただきたいなというふうに思うわけです。当然、メーンはまちづくりということになれば、そこに町からの発信だけではなくて、住民も地域の皆さんも一緒に動かせるスクラムの中に入っていっていただきたいというのが、私はそうしなければならないだろうと思うんです。いつまででも私役場の立場でという、役場の職員だから参加できないとか、あるいはそれに協力できないとかということになると、結局地域の皆さんは特別な扱いにしてしまうというか、最初からもう話の中に入れさせないでしまうとか、そういう状況も聞きますし、そういうことはたくさん私も正直言って見てきています。そうではなくて、やはりそのところは賢明な役場職員ですから、その辺はたくさん言わなくても知っているかと思うんですが、やはり私は最終的には首長の考え方というか、指導力がそこに問われてまちづくり、イコール地域との結びつきがつながってくるなというふうに感じてならないわけでして、ぜひこの時代というか、こういう厳しい時代になれば率先して引っ張っていただきたいというふうに思いまして、最後の質問にさせていただきたいというふうに思います。
答弁 町長
再々質問にお答えをさせていただきたいと思います。今は地方分権時代でございます。こういう時代における自治会あるいは町内会の果たす役割と使命、ますますと大きくなってきております。そういう中で、自治会、町内会といいますのはご承知のとおり世帯が加入すると、個人ではありませんが。しかしながら、そういう重要な今日の役割のある自治会、町内会である中で、これまた職員の果たす責任も私も極めて大きい、そのように考えております。役場だけで仕事をしていればいいんだ、それがまちづくりだというものではないと思っております。いつ、いかなる場合においても、一住民としての責任を果たすというのは、一般町民よりも役場職員が大きいわけであります。そういう意味において、強制はできませんけれども、積極的に参加をし、地域の方々と常に協働のまちづくりを進めていく、これが最も私は町長のみならず役場職員一人一人がそうでなければならないのでなかろうと、かように考えておるわけであります。さらにはまた、今の時代、先ほどご指摘がございました役場も経営だと、私は全くそのとおり考えております。やはり、町職員の意識改革の中で経営感覚を持つということも大事な今の時代でございます。今後とも、私も今まではもう2年町長をやってきましたけれども、やはり全職員を対象とする対話、さらにはまた課長会議、管理職会議においては常に、役場職員は変わらないといけない、やはり時代に乗りおくれてはならない、それと同時にまず大事なのは町民と役場職員の信頼関係が大事であるということを訴えてきておるわけでございまして、今日は大変意義ある極めて役場職員にとっては重要なご意見を承ったわけでありますので、今後とも町長として役場職員がどうあるべきか、常に念頭に置きながら町長としても役場職員を指導してまいりたい、かように思いますのでご理解を賜りたいと存じます。