厚岸町議会 平成14年第1回定例会 2002年3月8日
(1)BSE問題について/(2)防災対策について
2002年3月8日、厚岸町議会の一般質問で、谷口弘議員が「BSE問題について」「防災対策について」について質問し、町長、農政課長、総務課長が答弁しました。
- 質問者
- 谷口弘 議員
- 答弁者
- 町長、農政課長、総務課長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 11番
本定例会一般質問に当たりまして、通告しておりました2点についてお伺いをいたします。まず、第1点目はBSE問題であります。昨年、国内で3頭の感染牛が発見された以降、依然としてこの問題は酪農家の経営にとっても消費者においても不安を脱し切れないでおり、現在までどのようなことが明らかになっているのか、原因等についても明らかになってきているのか、また今後の見通しについてお伺いをいたします。次に、BSE問題が発生後、特に酪農家の大きな問題はさく乳牛の更新が思うように進まないことであります。廃用牛の出荷停滞等は現在どのようになっているのか。町内酪農家においてどのくらい出荷が停滞しているのかお伺いをいたします。さらに、BSE発生後にとられている対策がどのようになっているのか。また、その対策が各農家に受け入れられているのかをお伺いいたします。今後進めなければならない課題についても、厚岸町の対策とともにご説明をお願いをするものであります。この問題の最後は、今牛肉の消費が大きく落ち込んでおり、消費を持ち直す先き行きが今になってさらに遠のいているように思います。BSE問題を悪用したあの雪印だけかと思っておりましたら、次々と虚偽表示の問題が発生しており、これでは安全な食品を求めている消費者の気持ちを逆なでし、信頼を失うばかりか、今何とかBSE問題を克服し、安全な食料を消費者に届けようとしている生産者に大きな打撃を与えるものであり、この問題に早急に取り組んでいかなければならないと考えておりますが、このことについても考え方をご説明お願いいたします。2点目は、今年で十勝沖地震から50年たったわけでありますが、その間にもチリ地震津波や釧路東方沖地震など、数々の地震津波による被害を厚岸町内においてもさまざまではありますが、被害を受けているわけであります。時間がたつとどうしてもこれらに対する危機意識が薄らいでくるのでありますが、現在防災対策はどのように行われているのか。現在までに整備されております避難施設、避難路などの管理状況はどのようになっているのか。また、今後の整備計画等についてお伺いをいたしまして、私の第1回目の質問といたします。
答弁 町長
11番、谷口議員のご質問にお答えをいたします。BSE問題での現状と対策についての、そのうちまずBSEの発生感染についてどこまで明らかになったのかというご質問でございますが、昨年9月に国内初のBSE患畜が発生した以降、与えた飼料に肉骨粉が混入していたことが原因との発表があり、その製品特定のため国内外において追跡調査が行われております。オランダルートの動物性油脂やイタリアルートの肉骨粉が取りざたされておりますが、現在まで国内で感染が確認された3頭の牛との接点は明らかになっておりません。また、一部に母子感染を疑う向きもありますが、BSEの研究が進んでいるイギリスの獣医研究所は2月26日までに母子感染する可能性を否定する報告をまとめ、汚染された飼料を感染源としてBSEの発生が続いていることを強く示唆したとの報道に接しております。本町としては、これまでと同様に感染源の徹底究明を国に強く求めてまいります。次に、廃用牛の出荷停滞等による町内酪農家の損害はどのようになっているのかというお尋ねについてであります。昨年10月に行った調査では乳牛の出荷繰り延べ確当牛は町内で約 1,000頭、1戸当たり7頭から8頭という結果が出ております。昨年1月から3月の乳廃牛価格は1頭当たり10万円前後で推移しており、これが販売できないことによる損害は、単純計算で1戸当たり70万円から80万円ということになります。しかしながら、今年に入りまして、暴落を続けていたF1とホルスタインの初生価格が底値を脱出し、回復の兆しが見えていることや、固体販売収入の減を生乳生産でカバーしようとする動きもあってか、育産牛や初妊牛、経産牛の価格が高値基調に回復していること。さらには廃用牛の農協などの買い取りに助成措置が講じられることなどにより、トータルとしては酪農家の経営収支への大きな影響が回避できそうな情勢も最近になって生まれてきております。ただ、数件の肉専用種飼育経営については、販売頭数の減少や販売単価の下落により、販売収入は大きく減少しておりますが、今のところ関連対策で影響が補われているものの、今後牛肉消費の回復が図らなければ出荷遅延牛を多く抱えていることから、資金繰りに支障が出ることが考えられます。次に、今までとられた対策と今後の課題についてのご質問であります。現在、全国的な牛の固体識別システムを確立のための自証装着を2月12日の町営牧場を皮切りに、順次各農家で実施しておりますが、この作業の円滑な推進に向け、農協などと連携して作業日程の調整や労力の支援を行ってまいります。畜産農家への経済的支援につきましては、国において廃用牛の屠畜を進めることに重点を置いた助成措置が2月1日から実施されておりますし、BSE発生農家の経営再建を支援するための業界団体が準備を進めている互助制度に対し、国が4分の3を助成するなどの支援措置が検討されており、BSE被害の農家救済対策は充実しつつあると考えております。なお、これらの制度は国と農家が費用を負担し、事務処理も農協系統を通じて実施されるものであり、町の関与は全くないものであります。町としての今後の課題は、国や関係機関に対し、引き続き畜産農家の被害救済対策の充実を求めるとともに、現在検討中のBSE発生時の危機管理体制を早急に確立し、牛肉消費拡大の取り組みへの支援にも努めてまいりたいと考えております。最後に、牛肉の消費が落ち込んでいるが、その対策はというお尋ねでございます。JA北海道中央会やホクレンなどでつくる北海道農業団体BSE対策本部は、昨年10月から北海道産牛肉の愛食運動を展開中であります。また、釧路太田農協は、道産牛肉緊急消費拡大事業を導入し、町内学校給食への牛肉の提供やコンキリエでのイベント開催など、冷えきった消費の回復に懸命な努力を続けておられます。厚岸町としては、こうした消費回復の取り決めを側面から支援するとともに、適期をとらえて牛肉の安全性がより高まっていることを消費者に訴える活動を取り組んでまいりたいと考えております。次に、防災対策についてのご質問にお答えをいたします。1番目の避難路、避難場所の管理状況はどのようになっているかについてでありますが、当町は平成7年度から平成9年度までの3カ年で避難場所について47カ所を選定し、避難場所をあらわす案内標識を取り付け、このうち36カ所に太陽電池等を、5カ所に備蓄庫、4カ所に階段、3カ所にトイレを設けたところであります。これら避難場所の選定に当たっては津波を想定したものであり、仮に津波が発生した場合における避難路については、住民の方々が避難場所に到着するための最短の町道等を利用することとしております。避難場所等の管理状況でありますが、避難場所の巡回を行い、避難場所としての機能が保たれているかどうかを点検し、その状況によって避難場所の草刈り、降雪時の除雪などに努めております。また、太陽電池等についても毎年点検を行い、不良箇所が発生した場合は逐次修理を行っております。次に、今後避難路、避難場所等の整備計画と避難場所の変更、追加はあるかとのご質問でありますが、前段で申し上げました避難場所の整備にあたりましては各自治会や町民の方々の意見をお聞きし、できる限り素早く、かつ容易に安全な場所に避難ができる場所の選定を行ってきており、既に町民の方々には避難場所として定着しているものと考えますし、現段階で避難場所の増加や他の場所への変更は考えておりませんが、高齢者等のいわゆる災害弱者と言われる方々に対する対応策を各自治会と相談の上、検討しなければならないものと考えております。最後に、防災対策についての町民への徹底はどのように行われているかについてお答えをいたします。「災害は忘れたころにやってくる」とよく言われますし、だれもが災害に対しての意識を持って常日ごろから災害に備えることが大切であり、行政といたしましてもその啓蒙をしていくことが大切であると考えております。これまでに「地震、津波災害から身を守るために」という保存版防災マップを町民全世帯に配布しているほか、避難場所一覧を各集会所に掲示しておりますし、折に触れチラシの配布や広報「あっけし」に防災に関する事項を掲載しているほか、防災無線による防災思想の普及に努めてきておりますが、今後もさらに継続してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 11番
今、町長からお答えをいただいたんですが、このBSE問題が引き起こしたことが非常に、牛だけで今なくなってきて、豚から鶏から何を消費者は信じて買ったらいいのか、安全な食料を果たして手に入れることができるんだろうかというような事態になっているわけですね。その一方で、真面目な農家の方々が一生懸命丹精込めてつくり上げたものが市場では非常に信頼をされない状況になってしまっているということを払拭しなければならないというふうに思うんです。そこで、今回この感染が発生して以降の大きな問題は、やはり国の対応が非常にまずかった、こういうことだったのではないかというふうに私は思うんですよ。それで、年明けてから厚生文教常任委員会で視察を行いました。この問題ではありませんけれども、そこで本別町にお伺いしたときに町長に対応していただきましたんですが、そこでのあいさつの中で、やはり非常に怒っているんですよね。町長みずからがやっぱり自分の町の基幹産業をどう守るのかということを本当に真剣に考えておられるんだなというふうに思ったんですよ。これはやっぱり今回の問題というのは、国の対応がまずかったことに大きな問題があるんだというところにはっきりと言っているわけですね。これ、何か一部では農家の方々に問題があったのではないかというような方もいますけれども、この肉骨粉の問題で言えばいろいろなところからいろいろな指摘があって、肉骨粉については使ってはいけないよ、こういうことに対して日本政府は抗議までして安全なんだというようなことを言ってずっと使わしてきているわけでしょう。そういうことに対してやはり今回の問題というのは政府の責任というのは非常に大きな問題があったのではないのかなというふうに考えますが、これらについてやはり厚岸町としても国の対応についてきちんとした態度をとっていかなければならないのではないのかというふうに考えます。厚岸町の農業委員会で意見書を採択するにあたって大変この問題で国に補償を求めるなんていうことはとってもじゃないけれども、できないなんていう意見もありました。しかし、今国に補償を求めるというのは当たり前になっていますね。そういう状況でありますから、この問題についてはやはり厚岸町としても最も大きな原因はそこにあるんだということをはっきりさせる必要があるのではないのかなというふうに考えますが、いかがでしょうか。それから、この廃用牛の問題なんですが、今町長がおっしゃっておられましたけれども、今国は数々の対策をとっておられまして、農林省が行っている対策だけでも簡単に言えば17項目ぐらいにわたるのかというふうに思うんですけれども、その中には肉牛だけの問題だとか、流通にかかわっての問題だとかありますから、すべてが厚岸町内の酪農家に関する問題ばかりではないなというふうに思うんですけれども、今回廃用牛をきちんと流通させるということで、農協等が買い上げて一定の場所に一時保管をするということになっておりますけれども、これはどのように行われていて、大体乳用牛だったら今4万円ですか、引き取りをする価格は。そういうふうになっていると思うんですけれども、町内ではこれについてどのような施設で、どのように扱われているのか、これについて説明をしてほしい。これをやるにあたっても、今回国がやるためには簡易な施設を改修するため、あるいは輸送費、それから程度なんですよね、今きっと国が見ているのは。だから、実際管理にあたって必要な費用というのはどのように見ているのか。それが今屠畜場の方にきちんと回っていっているのかどうなのか、これらについて説明をお願いをしたいというふうに考えます。それから、町長がさきの議会で、厚岸町としても対策の協議会を立ち上げて、先月の21日に協議会をやるんだという説明をされておりましたけれども、この協議会の内容について少し詳しくご説明をいただきたい。どういう構成を持って行われているのか。あるいはその中での話し合いの内容はどういうことで、その後どういう対策協議会が動きをしたのか、これについて説明をしていただきたいというふうに考えます。もう一つお伺いしたいんですが、一番農家が恐れていることはBSEが発生しないかどうかということだと思うんです。農業委員の人たちが集まった場所で話されておりましたけれども、今農家の方々は「もう地雷の上にいるようなもんだ」という感想を漏らしておりました。いつ、どこで、どの牛が感染牛と言われるかわからない状況に、同じようなえさを食べさせているわけですから、当然どの農家もそのことについては非常に不安な状況にあるわけです。そうすると、例えばそれが発生した場合の対応というのは、早急にとっていかなければ、現在猿払では離農を余儀なくされていますね、今まで感染牛が出た農家はね。そういうことを厚岸町では絶対に出さないんだという対策を厚岸町としても持っていかなければならないのではないのかなと。農協とか、そういうところとの連携も当然必要なんですけれども、そういう場合に早急に対応できるような体制をとっていただきたいというふうに思うんですが、その点についてはいかがなんでしょうか。あとこの疑似患畜の問題は、今後どういうふうになっていくのかお伺いをしたいというふうに考えます。それから、今の牛肉の消費の方ですね、問題は。今、若干上向いているんだというような話がされておりましたけれども、やはりこの問題については一向に逆に流通過程での問題が消費を落ち込ませているんではないのかというふうに思うんですよ。今回BSEの問題で言えば、検査をして市場に出回ったものはもう絶対安全なんだということですね。これについてはいろいろな立場で研究されている方も、あるいはBSEを検査する体制も世界に誇れるレベルの体制がもう日本にはあるんだと。だからそういう牛肉は絶対に出回っていかないんだという体制がとられているということだと思うんですよ。それをやっぱり消費者にわかっていただかなければならない。そして、やはり生産地である町でもありますから、これらに対しては関係機関に強く働きかけると同時に、やはり町民にもその辺のアピールをきちんとしていかなければならないのではないのかなというふうに考えますが、この点についていかがでしょうか。それとやはりとんでもないことをやった、そういうところはやっぱり告発をしてもらうというか、そういうこともきちんとやっていかなければ、せっかく真面目に生産している生産者のそういう気持ちを逆なでする、経営意欲を失わせる、そういうことになっていっては困ると思うんですが、今後の取り組みについてお伺いをいたします。防災対策でありますけれども、今町長から説明されましたけれども、厚岸はこの問題ではやはり積極的に取り組まれて、全戸に防災無線も設置するという点で言えば非常に体制としては早くに体制を整えたのではないのかというふうに考えます。しかしながら、こういう災害というのは時間とともにやっぱりお互いに記憶も薄れてまいります。それから、そういう危機意識も薄らいでくるということだと思うんです。そういうことで言えば、防災の日に一時的に全町的に避難訓練を行ったりするのがある意味では当たり前だし、今後も続けていかなければならないのではないのかと、いうふうに思いますけれども、やはり1年間のどこかどこかで節目をつくりながらやはり防災意識を持ってもらうということが大事だと思うんですね。ついこの間は十勝沖地震が50年前に起きたわけでしょう。だからこういうことがありました、こういうことがありました、そのときの被害はこうだったんですよということもやはりきちんと知らしめていくことが大事ではないのかというふうに思うんですが、その点についてはいかがなんでしょうか。それから、防災マップとか避難場所等について集会施設等に掲示しているというふうにお話しになっておりましたが、だんだん見づらくなっているのもたくさんあるんですよ、もう相当古くなっているし。それとやはりあれはもう少し地域限定で大きくしたものを地域に合ったもの、全町をカバーしたものじゃなくて、地域に合ったものをやはりつくるべきではないのかと。若いうちは見やすいかもしれないんですけれども、やはり先ほど町長もおっしゃっておられましたけれども、災害弱者に対してはやっぱりちょっと冷たいのではないのかというふうに思うんですよ。ですから、そういうものもやはり一定程度では更新をしていくということが大事ではないのかというふうに考えますが、いかがでしょうか。それと避難場所なんですが、避難場所各地にあります。そして、災害によって避難方法というのは違うわけでしょう。津波が来たとき、あるいは津波が来るかもしれないけれども、こういう場合はこういうふうにしてください。それから、地震の場合にはどうしてくださいというふうになっていて、何かの津波の被害のときにどこかのグラウンドの真ん中に人が集まったとか、そういう話も聞いたことがあるんですよ。ですから、その災害にあわせてどの場所に動けばいいのか、そういうことをやはりきちんと適当な時期に地域の住民に話をするというか、そういうことをしていくことがその時々に合わせてやっていくことが必要ではないのかというふうに考えますが、いかがでしょうか。それともう一つお伺いしたいんですが、避難路の問題なんですが、例えば盛んに昨日は塚田議員が床潭漁港の問題を話しておられましたけれども、床潭は大きな地震の際にはたびたび被害を受けている。十勝沖地震のときには特に大きな被害を受けたということなんですが、床潭においての避難場所、避難路、これについて少し詳しく説明をお願いしたいというふうにお願いいたします。
答弁 町長
再質問にお答えをさせていただきます。まず、BSE問題に関しての国の責任が極めて大きいというお話がございました。対応が悪いということでございました。私も全くそのように考えております。先ほど本別町長のお話が出ましたけれども、釧路管内町村会といたしましてもこの問題は地域経済に大きな影響を与えるものとして積極的にその対策、対応について国に強く要請をいたしておるわけでございまして、何も本別町長だけではなく、我々厚岸町としても基幹産業として守るために首長としての責任の中で全力をもって取り組んでおりますことをご理解を賜りたいと思うわけであります。そこで、まず昨年の9月21日、厚岸町議会として狂牛病について万全な対策を求める要望意見書というものが出ました。さらにはまた昨年の10月29日にはお話にございましたとおり、小沢会長さんを中心としての厚岸町農業委員会からも抜本的な対策を求める要望意見書が提出をされておるわけでございます。私もこれに沿って厚岸町長として何度も上京をいたし、農水省を初め関係機関に強く要請をいたしておるところでございます。また、最近では本年度の2月14日、釧路管内の町村会の大きな重点項目としての課題の中で、さらに農水省を初め関係機関に強く要請をいたしておるわけでございます。そういうことで、今後農水省等も中心になってその原因等が明らかにされてくるとは思います。また、お話にございましたとおり、消費の拡大というものも大きな課題でもございます。これらについても行政としても積極的に取り組んでまいりたい。そこで、先ほどお話ございました厚岸町BSE対策協議会の件でございます。これは昨年の12月25日に設立をさせていただいたわけでございます。まず、メンバーにつきましては、私が会長であります。また、農協関係、消費者関係、また学識経験者等網羅しての協議会でございまして、事務局は厚岸町役場の農政課に置いておるわけでございます。どういうお話があったかということでございます。この中では畜産農家の経営状況や町内の食肉関連業者の経営状況、さらにはまた消費対策などの情報交換を行った次第でございます。なお、また保管管理の問題、さらにはまた絶対出さないという対策の問題、疑似患畜の問題、または消費者に対する理解の求め方等々のご意見がございましたけれども、この問題については担当課長から答弁をさせます。さらにはまた防災対策としての防災意識の高揚、また地域に合った防災対策を講ずべきではないのか。さらにはまた避難場所、避難路の問題等につきましては、担当課長から答弁をさせます。
答弁 農政課長(農政課長は2004年12月まで)
まず廃用牛の対策について申し上げたいと思います。町内の取り組みの状況についてというお尋ねでありました。廃用牛対策につきましては、農林水産省が一定の方針を出しておりまして、答弁でも申し上げましたように、事業として補助制度を設けております。この補助制度は大きく7つの項目に分かれておりまして、その農家に関係する部分の大きなものとして、先ほど質問にもありましたように、廃用牛の一時集約管理施設確保事業、いわゆる一時管理をする施設を整備する。あるいはそれにかかるえさ代、こういったものについて国が助成をするというところ。それから、もう一つは計画出荷処理販売促進事業ということで、農家が主に屠畜場に出荷するにあたっての条件整備というのが直接町内の酪農家に関する助成としてはあるわけでありますが、そのほかにも屠畜場が今廃用牛の受け入れを渋っております。それはその屠畜場でもし患畜が発生した場合、その屠畜場の経営にかかわるということで、そういった受け入れを渋っているという状況があります。それを解消するための費用の助成というのもこの制度の中には含まれております。それで、厚岸町内で今どういう取り組みが行われているかということでありますが、一時集約管理施設事業につきましては取り組みが行われておりません。その理由として、これは私どもの勝手な推測かもしれませんが、厚岸町は町営牧場を持っておりまして、冬期舎飼い、今年は後ほど補正予算でも提案いたしますが、なかなか今時期は牛がどんどん減っていく時期なんですが、農家に戻っていく時期なんですが、なかなか戻っていかない。こういう状況になっておりまして、そういった町営での施設があるためにぎりぎりまではそこに預託するということによって、多少は一時管理の必要性が解消されているんではないかというふうに考えております。したがいまして、町内の農協においても適当な施設もないということから、この助成に乗るという今のところ動きはないようであります。2つ目の計画出荷処理販売促進事業については、現在各農協におきまして、これから1年間の廃用牛の出荷計画の立案を行っております。それに基づきまして、先ほど質問者からありましたように、乳用牛、乳を絞る牛でありますと、1頭当たり4万円以内の助成が行われるということになっておりまして、これは出せば4万円ということはありませんで、売れた価格を差し引いてということになりますが、現状は売っても逆に手数料がかかるというような状況になっておりますので、4万円という場合もあるかもしれませんが、そういう制度になっている。この制度を利用することによって、価格が下がっていることを補填する効果は出るのではないかというふうに考えております。以上が廃用牛対策の主なもので、町内における動きでございます。それから、BSEを絶対発生させない対策、これは原因究明に尽きると思っております。原因がはっきりしない以上、どういう対策を立てればよいのかということがなかなか見えてこないというのが現状でありまして、先ほど答弁でも申し上げましたように、原因の徹底究明について国に強く働きかけを続けていくということにしたいと思っております。ただ、万が一町内でBSEが発生した場合、どういう対応が必要かということについては、釧路家畜衛生保健所などの聞き取りによりはっきりしてきております。その一つは、発生した場合、短期間にえさの履歴、いわゆるどういうえさを与えたかというその履歴を調査するという必要があります。これは膨大な作業でありますが、これを短期間に行わなければならない。それから、もう一つは、今のところBSEが発生した農家の周辺、一緒にいた牛が疑似患畜として認定を、えさの履歴によって認定をされるわけですが、認定をされた後、その牛を移動させるまでにかなり時間がかかる。いわゆる焼却処分をするにしても一気に焼却する場所がないということで、何日間かはそこにとどまらせなければならない。しかし、農家から一気にこの牛を焼却場へこの日は何頭、この日は何頭、この日は何頭というふうに小分けに連れて行かれるのは農家にとっては忍びないだろうということで、疑似患畜に認定された牛についてはどこか1カ所に集めて、運ばれるまでの間、乳を絞らなければならない、こういう作業が出てまいります。この場所を確保するということ、あるいは乳を絞るための道具を確保するというようなこと、あるいはえさを確保するというようなこと、こういった大変な作業があるであろうというふうに考えておりまして、例えばいわゆる移動式のミルカーとか、そういったものがどこに何台あるのかという調査を今しているところでありますが、今牛の耳に標識をつける作業が大変忙しいものですから、農協の方々とも詰めた話はまだできておりません。そういう意味では少しおくれておりますが、早急にそういう対策を立てなければならない。さらには新聞でも報道されておりますが、3例目がありましたその農家が再建を果たしたという記事が出ておりました。その中では地域の周りの人たちの支えが何よりの力になったと。ですから、農家に対する精神的なケアというのも大きな課題になってくるというふうに言われておりますので、その対応等についても危機管理対策の中に含めていかなければならないというふうに考えております。それから、消費対策に関してでありますが、今日まで農水省やあるいは団体から「牛肉は絶対安全です」というようなチラシを配ってくださいというような要請が何回かありました。農政課に直接要請のあったものについては、その中に「飼料、えさは絶対安全です」というふうに書いてありましたので、これを配るというのは、その時点でいかがなものかという判断をいたしまして、今のところ配っておりません。そういったこともありました。いわゆる「牛肉は絶対安全です、えさは絶対安全です」というものを現時点で配ることが消費者の不安を取り除くことになるであろうか。逆に今またさらに輪をかけて流通問題が起きておりますが、こういう状況の中で「絶対安全です、安全です」ということは言い切れるのかどうかということに疑問があるもんですから、現在まだそういうPRはしておりません。科学的な根拠に基づいて、例えば人間が新型のクロイツェルヤコブ病に感染する確率というのは非常に低いわけでありますが、それを科学的に訴えていってもなかなか理解されないだろうということもありまして、今後ますます検査体制が充実をしまして、少なくとも牛肉が正常な流通になれば牛肉の安全性が高まることは間違いありませんし、現状においても人間が発病する危険性というのは非常に低いということから言いましても、時期を見てそういうことをPRをしていかなければならないというふうに思いますが、現時点においては例えば町営牧場で牛に標識をつけましたという報道をしていただきました、お願いをして。こういう安全対策を一歩一歩確実に進める、生産者が努力をしている、そういう姿を知ってもらうことによって消費者の信頼を勝ち取っていくことしかないのではないかというふうに思っているところでございます。それから、疑似患畜の問題について今後どうなるのか。いわゆるこれは伝染病かどうかという議論になっているわけであります。今のところ家畜伝染病予防法に基づいてその発生した牛と周りにいた牛、同じえさを食べていたと思われる牛が疑似患畜といって淘汰されるわけです。伝染病かどうかという議論はいわゆる細菌であるとかウイルスによって感染するというものではないという状況からいって、伝染病と言えないのではないかという議論が起きております。今日の新聞にも武部農水相も「家畜伝染病予防法の範疇に含めるかどうかについて検討が必要だ」というような答弁をしているようでありますが、そういった議論が起きております。ですから、無理に周りにいたものを殺さなくてもいいのではないか。絞れる間は絞って、経過を見ていくということの方がむしろ原因究明にもつながるのではないかという意見も農家や業界団体からも出されております。そういった状況にありますので、今後伝染病かどうか、疑似患畜の対応についてまだ先は見えておりませんが、いろいろな動きがあるものというふうに考えているところでございます。
答弁 総務課長(総務課長は2004年12月まで)
私の方からは防災対策についてのご質問についてお答えをしたいと思いますが、昭和27年3月4日にこの十勝沖地震津波というものが発生しておりまして、50年を経過したわけでございます。それ以降、チリ地震津波あるいは釧路沖地震、東方沖地震ということで、厚岸町は大きな地震あるいは津波による災害を受けてきておるわけであります。これから年次も経過してまいりまして、記憶あるいは危機意識というものも時間がたつにつれて薄くなってきているということでございます。これまでも厚岸町は避難訓練あるいは防災マップの発行、チラシ等々でこの防災意識というものに関する啓発啓蒙を行ってきておりますけれども、これらは今後も継続して実施してまいりたいというふうに考えております。さらに、ご指摘がありました各地区集会所の防災マップでありますけれども、確かに字が小さ過ぎるというご指摘のとおりだと思います。これらにつきましては早急にその地域型のマップ、ちょっと研究をさせていただきたいと思います。それからあわせまして平成7年から過去6回ほど防災訓練を実施しておりますけれども、この訓練の時期、方法等もあわせて検討しなければならない時期に来ているだろうというふうに認識をしております。さらには、これまでは地震、津波対策ということで重点的にこれらの対策を行ってきておりますけれども、それら以外の防災対策についてもそれぞれ自治会等にご相談を申し上げて、その対策について対応してまいりたいというふうに考えております。それから、床潭地区の避難路、場所等についてでございますが、まず西側につきましては高島氏所有の裏山、ここに防災場所を設定しておりまして、階段も設置をさせていただいております。それから、中央及び東側につきましては、床潭神社横に避難場所を整備をいたしまして、ここに備蓄庫あるいはテント、これらを備えております。それから、被害が甚大かつ長期化した場合を想定いたしまして、ピリカウタ広場、ここを設定をさせていただいております。現在、実は床潭末広間道路、これを道の代行事業で実施をしていただいておりますけれども、特に東側の方々、この床潭末広間道路に上がっていく方法、擁壁だけではどうにもならんということがございまして、ここの地区に約六、七十メートルごとのスパンで、全体で6基の階段を設置していただくように、これまで要望をしてきております。平成13年度では既に2カ所の階段工事を施工中というふうに聞いております。残り4カ所につきましては、今後地元地権者の協力がいただければ、どうも私のところではその場所で勘弁してほしいというお宅も今いらっしゃるようですので、この地権者の協力がいただければという前提条件がありますけれども、残り4カ所を継続して実施していただきたいという要望を上げております。以上であります。
質問 11番
今、町長あるいは課長の方から詳しく説明いただいたんですが、やはり今農家の方々がこの問題を早期に鎮静化していただきたいというか、そういう気持ちだと思うんです。ただ残念ながら、今回こういうふうに発生が確認されたということからすると、大体後六、七年は全く今後出ないというような心配を、監視をしているような状況にはならないよという研究者の意見がありますよね。そうすると、そういう中でやはりどれだけ迅速に対応していくのか、これが問われているんではないのかなと。今まで結果的には後手後手後手という形で対応におくれがあったことが今回の問題を大きくしてしまった、その原因だと思いますので、これらについてやはりきちんとした対応をとっていただくということと、やはりもし発生した場合の農家をどうやって守っていくのかと。ですから、この疑似患畜の問題は特に対応を早くとっていただきたいなと。どういう、疑似患畜というふうに引き続きやるのか、それとも発生した牛だけで済んでいくというふうにしていくのか、この辺の対応はやはりきちんと農家等の、実際に携わっている農家なんかの意見も聞きながら、十分に反映されながらどういう対応の仕方がいいのかを早い段階で結論を出すような方向に持っていっていただきたいというふうに考えます。それと、消費の問題ですけれども、今課長がおっしゃったとおりだと思うんですね。それで、農林省は何か3月から女優を起用をして15秒間の何か宣伝スポット、テレビとかラジオ、そういうものに放送予定していくんだと。あるいは今後牛肉の特販セールとか焼肉キャンペーンだとか、ホテルでの牛肉料理のキャンペーン等を実施していくというふうに農林省では言っているんですが、そのほかに学校給食の問題が言われておりますけれども、厚岸町ではほとんど使われていないというふうに聞いているんですが、その牛肉の価格の問題等からいって、そういうことで「安全だよ」と言えば、今逆に「本当に安全なの」というのが現状ではないのかなというふうに思うんですね。こういうことに対してはやはりこれだけ信頼を、酪農家の責任でないにもかかわらず、それに悪のりした業者がたくさん次から次と明らかになってくるということで言えば、非常に大変な状況に担当者はあるんではないのかというふうに思うんですが、これについての対応を進めていただきたいというふうに考えます。それから、防災対策についてお伺いいたしますが、今課長が十勝沖地震は昭和24年3月4日とおっしゃいましたよね。(発言する声あり)
質問 11番
27年でしょう。24年と言ったよ。(「27と言ったそうです」の声あり)
質問 11番
そうかい。大した違いはありませんけれども、たまたま私小学校1年生でしたから。この問題で厚岸は大変な被害、きっと町内で、お金の換算の仕方いろいろありますから、大変な被害だったなというのは、この地震が一番ある意味では大きかったのではないのかなというふうに思うんですよ。そうすると、やはりそういうところからどんどんあって、釧路沖だとか東方沖地震に結びついていって、厚岸町がこういう対応を次から次ととってきたということだと思うんですが、やはり今課長がお答えになりましたようなことをやっていただかなければ、本当に時間とともにどんどんそういう危機意識というのはなくなるし、そんなにいつでも心配ばかりをしていてもまずいのではないかという意見もありますけれども、やはり一定の時間で、一定のやっぱりインパクトのある対策というか、そういうものを常に植えつけていくような対応をしなければならないのではないのかと。余り我々が厚岸はもういられないんだというような気持ちになるような変な発表されても困るんですけれども、やはりこういうことをすると一定程度は安心ですよということをやっぱり常にとれるような体制をとってほしいというふうに考えます。それと避難場所の問題なんですが、今床潭は西、中央、東の方ですか。東の方は今階段を設置中と、ところどころにね。70メーターぐらいの間隔でというような話でありましたけれども、特に西から中央にかけては、後ろは床潭の沼ですね、学校とか。そうすると、あのあたりに住んでいる人が高いところまで行くというのは相当の距離がありますね、お互い、こちらに畠さんもいらっしゃいますけれども、あのあたりがある意味では逆にどうなのかというふうに考えるんですが、例えば床潭小学校は避難場所としてはふさわしくないのかどうなのか。相当丈夫なものではないのかなというふうに考えるんですが、そういう場合には使える施設ではないのかということをちょっとお伺いしたいんです。それと、やはり津波はどういうふうに来るかわからないということを考えれば、例えばどういう方向であのあたりの人が避難すればいいのか、そういうことというのはどのように明らかにされているのか。その辺についてもお伺いをしたいというふうに思うんです。例えば、昨日も盛んにお話しされておりましたけれども、東側から来るのか西側から来るのか、そういう場合もいろいろあると思うんですね。余り近くで起きればもう対応のしようがないというか、そういう問題もあるんでしょうけれども、一定の予想、予報が今充実してきている状態の中での、そういう対応策は今どのようにとっているのかお伺いをいたします。
答弁 町長
再々質問にお答えをさせていただきます。BSE問題は、国の責任であることは確かであります。しかしながら、厚岸町にとりましては酪農業は基幹産業であります。基幹産業を守るというのは厚岸町のこれまた責任でもございます。そういう意味において今後とも積極的にBSE対策については厚岸町としても取り組んでまいりたい、そのように考えております。国におきましては、感染経路の究明や関連対策などに全力に取り組んでいるんだ。さらにはまた屠場ですべての牛に検査を行っているんだ、全頭検査ですね。しかしながら、消費が一向に高まらないということはやはり風評被害であります。そういう面につきましては、やはり何といっても発生原因を究明するということが大事でありますが、時間のかかることでもございます。そういう面におきまして、厚岸町におきましても消費拡大のために積極的に取り組んでまいり、酪農業の振興のために全力を尽くしてまいりたい、そのように考えておるわけであります。また、やはり何と言いましても、次の質問にもかかるわけでありますが、安全で、安心である町づくりというものが大事であります。そういう意味において安全で安心して食べられる牛肉というものが信頼回復につながるわけでありますので、この点にも留意をしていかなければならないというふうに考えております。続きまして、防災対策であります。これは行政のみならず、町民挙げて防災対策の高揚に努めていかなければならないわけであります。そういう意味におきまして、今厚岸町には自治会というのが33あります。そのうち沿岸地区の15の自治会で組織をいたしております自主防災組織というものがございます。さらにはまた毎年10月に避難訓練をいたしておるわけでありますが、今ご質問がございましたとおり、自主防災組織の活動を通じて意識の啓蒙を図っておりますところでありますが、しかしながら、かつては27年の大地震、津波、さらにはまた平成5年には釧路沖地震、平成6年には北海道東方沖地震と、地震多発地帯でもあります。当地域においても津波が大変心配な地域でありますので、その対策等に万全な対応をしていかなければならない、これは当然のことでございます。今後とも全力を尽くしてまいりたい、かように考えております。(「床潭、床潭」の声あり)
答弁 総務課長(総務課長は2004年12月まで)
床潭小学校を地震、津波の際の避難場所にというお話でございますけれども、実は床潭小学校が存在している場所は海抜10メートル以下の場所でございます。平成6年、7年にかけて避難場所を設定する際にある一定の基準を設けました。それは、海抜10メートル以上のところ、しかもなおかつ場合によってはそれ以上のところに避難できる高台ということを一定の基準に考えております。現在、床潭小学校では避難訓練の際にはそれぞれ一番近い床潭神社横ということで設定をして訓練をしていただいております。床潭小学校も新しくなったわけですから、かなりの強度はあると思いますけれども、その10メートル以下の場所に設定するというのは、これは危険が相当伴うものだというふうに認識をしております。さらには床潭小学校が実際に床潭を襲われる津波が発生した場合、その建物が残っていて使え得るという状況が確認できたときには、二次的な避難場所としてその場所を設定したいというふうに考えております。