赤井川村議会 令和5年第2回定例会 2023年6月12日
農業振興対策の現代化について
2023年6月12日、赤井川村議会の一般質問で、連茂議員が「農業振興対策の現代化について」質問し、村長 馬場希が答弁しました。
- 質問者
- 連茂 議員
- 答弁者
- 村長 馬場希
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 2番 連茂
それでは、一般質問させていただきます。農業振興対策の現代化についてということで、村長に答弁を求めるという形で発言をさせていただきます。変わりゆく時代の中で赤井川村の農業に対する振興対策が停滞している現状について問題の定義と今後の見通しについて質問させていただきます。令和5年度の一般会計予算では、赤井川村の農業振興費が約4,200万、そのうち対策費が1,400万円、これは果たして妥当な額でしょうか。カルデラ味覚まつりでも話題に上ったメロンですが、祭りのそのものが終了し、メロン農家は個人販売以外の生産はなく、村の産品としての役割は終わった感があります。農業者は個人個人が独立したプレーヤーであるという背景によっては、自らが招いた結果でもあると言えますが、根本的なことを探っていけば村の産品を村の政策によって築くことができなかった悪い例でもあると言えると思います。村をPRする最大の産業祭りにメロンやスイカの食べ放題を目玉にするなら、どうしてメロンやスイカを作る農家を守れなかったのでしょうか。相変わらずメロンやスイカの人気は高く、やり方次第では成長作物になり得たはずです。現実に私もメロンを作ってきた農業者として何度も警鐘を鳴らしてきたのに実現できなかったことは残念でなりません。メロンに関してはこのぐらいにしておきますが、このようなことはメロンだけでなくいろいろな農業政策で起こっているというのが現状です。そこで質問ですが、20年程度のスパンで過去の人口動向と今後の予測及び赤井川村における農業者の動向と予測をどのように捉えているかお伝えください。人口減少、特に出生率の減少は国の直近の課題です。腰を据えた歴史学者の分析によると、2100年にはピーク時の人口の3分の1まで減ると予想し、100年後の人口は3,000万人程度、江戸時代初期の人口に戻ると言っています。その頃に我々が生きているわけでもないので、もう少し現実的な数字を紹介すると、総務省が発表している人口予測では2050年、9,515万人、2070年では8,700万人です。赤井川村の農業に就業している人数もここ十数年でかなり減少すると予想できますが、就業人数や事業規模に合わせた政策が行われているでしょうか。特に農業振興補助政策については、私が就農した30年前から大きく変わらず維持させているのに強い問題意識を感じています。そろそろ真剣に議論し見直すべきだと考えますが、村長のお考えをお聞かせください。これからの農業ビジネスは、一、科学や経営学を多用にしたフードバリューチェーンの中に組み込まれていく大規模農業形態、一、野菜の特色を生かした顧客と連携し、生産者の名前が見える小農形態、一、誰もが考えなかった隙間や地域の特色を得たブランドビジネス形態の3つに分かれると言われています。これは、過去に工業、商業が時代に沿った変革を余儀なくされた道と同じです。この変革を見据えた支援を考えるべきです。大綱、選挙演説、所信表明と直近の農業政策をお伺いしましたが、農政に取り組む姿勢は以前より若干弱く感じました。1期目は6次化という目玉のような言葉があったからそう感じるのかもしれませんが、農業支援の現代化について村長のアイデアと行動力をもって取り組んでほしいと思います。馬場村政2期目、農政における重点課題と具体的な対策を再度お聞かせください。最後に、農業者が抱える問題としてコミュニティーの弱体化があります。過去農業者の集まりとして生産部会が幾つかありました。現在もカボチャ部会や花部会など幾つかの部会が存続されていますが、実際にはかなり機能不全を起こしているといっても過言ではありません。人数の減少も加担していますが、コミュニティーへのアプローチ方法が時代に合っていないのではないでしょうか。農業者は個人プレーだからこそ連携や共同やコミュニケーションが必要で、赤井川村の農業を強靱化するための手段の一つです。以前に農政にラインを使った農業者の連携を提案させていただきましたが、実現には至っていません。今までどおり部会に補助金を出すだけではなく、時代に合った農業者のコミュニティーを先導するような政策が必要に感じています。どのような方法が最善かは断言できませんが、農業委員会をはじめ、新規就農者や既存の農業者などの声をしっかりと拾い、強い農業を実現するためにもコミュニティーの構築は欠かせない問題だと思います。今後の政策を期待するとともに、村長のお考えをお聞かせください。以上です。
答弁 村長 馬場希
それでは、連議員からのご質問にお答えさせていただきます。人口動向も含めた農業者の動向と予測をどのように捉えているかについてでありますけれども、令和3年に策定した赤井川村人口ビジョンでは2060年の推計を2パターンでシミュレーションしていますが、いずれも現在の人口を大きく割り込む予測をしています。村ではこの予測を基に2060年の目指すべき人口を1,000人程度としております。また、2000年の国勢調査で村の人口は1,512人、うち農業者人口は235人、直近の国勢調査、2020年調査ですけれども、では人口1,165人、うち農業者人口は193人です。人口比では、この20年で23%減、農家人口比は18%減という推移です。ここから推計すると、人口1,000人程度と考えると農家人口は150人程度と推計されます。次に、農業振興の補助政策について真剣に議論し、見直すべきと思うが、村長の考えはどうなのかというご質問ですけれども、村では現在財政健全化アクションプランの検討協議の中で農業振興対策補助の検証を進めているところであり、農家が今必要とする支援に対し重点的に補助対策を行うよう考えており、来年度には新たな施策を具体化できるよう準備を進めています。農政における重点課題と具体的な対策についてのご質問ですけれども、国の施策や社会、経済情勢の変化、進展にもよりますが、今後も高齢化に伴う離農や後継者不足の進展により農家人口も減少していくものと考えております。基幹産業である農業が持続、発展していくためには、新規就農を含めた担い手の確保と土づくりを基本とした基盤整備が継続的に重点課題であると認識しています。また、具体的な対策としては、作物選定や販売、流通などの経済行為については経営者としての個々の判断や各生産者団体が責任を持って取り組むことだと考えており、村としては具体的な支援策としては労働力の確保対策やデジタルを活用した省力化対策、新たに取り組む農産加工への個別支援対策、被害が拡大している有害鳥獣対策などは今後も積極的に取り組みたいと考えております。次に、時代に合ったコミュニティーアプローチを先導する政策をどう考えているかについてであります。今後の政策を期待すると言われましても、生産者組織の活性化は農家個々の経営基盤の確立や産地を形成する上で欠かせないものではありますが、各組織自身が今後どのような行動を行い、そのために必要な方策は何か議論を重ねた先の課題に対し、村はどのように対応できるかになると考えております。以上でございます。
再質問 2番 連茂
今答弁を聞かせていただいて、再質問を何点かさせていただきます。まず、1点目の人口動向の件なのですけれども、あまりにもざっくりとした数が出てきて、これ本当に大丈夫な数字なのですか。2060年の目指す人口を1,000人程度としていますが、昨年度の10月の広報紙に載っていた赤井川村の人口って1,002人とか3人ぐらいだったのです。それが60年度の目指す人口を1,000人と設定するのだったら、相当減少率を食い止めなければいけないというような、むしろ増やしていかなければいけないというぐらいの考え方ではないかなと思います。果たして本当に1,000人というのを実現するためにどうすればいいかというのを考えられているかどうかというのがちょっと不安です。それと、農業者人口に関してはパーセンテージで追っていっていますけれども、実際にどうなのですか。農業センサスなんかで本当に後継者がいるのか、いないのかという回答まで得ているはずなのです。だから、2060年度には赤井川村には何人の農業者がいて、どのくらいの規模の農家があるというのってある程度絵ができているはず、絵ができていないと逆に政策に向かっていかないというふうに思うのですが、その辺がもうざっくりとした予測しか立てていないので、その辺もっと具体的な数字というのは提示できないのかちょっと疑問です。2番目の補助政策について、これは具体化できるように準備を進めていますというふうな部分でいうと、本当参考までにお伝えさせていただきたいのですけれども、今赤井川で補助政策でやっている3点の補助金の部分をちょっと個人的な考えとしてお伝えさせていただくと、まず蜜蜂の補助なのですけれども、赤井川村で今メロン作っている人はほとんどいないのです。個人でやっている人はいるけれども、村の生産品としてやっているメロン農家さんがいない。多分この蜜蜂というのは、イチゴとメロンだと思うのですけれども、イチゴとメロンが農協だとかに全く出荷されていないのに、全くと言ったらあれですけれども、ほとんど出荷されていないのに補助をつけているのはどうかなと思います。あと、融雪剤、雪解けこれだけ早くなっているのです。結構まいていて、当然雪解け自身の雪解けを早めるための融雪剤としては効果があるかもしれないけれども、農業経営としての効果というのは、僕は今もう効果がないのではないかなというふうに個人的には捉えています。あと、バーク堆肥に対しても全く成分が分からないものを使うというよりかは、やっぱりある程度成分がはっきりしたものを使うというふうに科学的な農業というのを求められているので、多分多角的にやっているビニールハウスの中に今赤井川村が作っているバーク堆肥だとか、とんぷんとかを無造作に入れるということというのはなかなか難しい。当然露地だとかの効果を得る部分はあるのは事実ですけれども、僕としてはちょっと考えづらいかなというふうな気がしています。これは何度も言いますけれども、単純に僕の考え方であって、ほかの農業者はどういうふうに考えているかは分からないけれども、ぜひそういうふうな部分も踏まえて今後の対策補助の検証を進めていただきたいなと思います。あと、最後のところです。各組織自身が今後どのような活動を行いと村長のほうで言われた部分なのですけれども、確かに部会というのは部会の中で成り立っているから、実際にはこの各組織が自分たちで考えて行動してくれよというふうな部分でいうと間違いではないのかもしれないですけれども、昨年度カボチャ部会の慰労会に僕参加させてもらったのですけれども、ほとんど参加者がいない。なおかつ人数がほとんどいなくて、ただ本当慰労会に行って、その中でたまたま僕にターゲットが向いたのかも分からないけれども、これ何とかしてくれよと言っている農家さんがすごくいっぱいいました。例えばほかの生産部会として一緒にまとめてやるだとか、赤井川村のメード・イン・赤井川で何かチームをつくるだとか、そういうふうな部分の考え方というのはないのかと。今まではメロンだとか、カボチャだとか、1つ1つの生産努力、要するに技術向上を図るために部会というのは必要だったけれども、今は生産技術なんかはインターネットの中を開けばすぐ分かるわけです。病気が何かだとか、どうやったらいいのかとか、花落としはどうやったらいいのかとかというのは、インターネットの中ですぐ調べられる。そうではなくて、コミュニティーをつくる場所を何とか考えてほしいというふうな部会の意見が非常に多かったです。だから、その辺も含めて何かアプローチはないですかという質問なのですけれども、それに関してはほとんど各組織で考えてくださいみたいな答弁だとどうもちょっと僕としては納得いかないなという感じがします。その辺も含めてもう一度ご回答いただければと思います。
答弁 村長 馬場希
再質問ありがとうございます。まずは、予測ですけれども、ざっくりとした予測というか、今村で公式に持っている数字としては人口ビジョンでの数字しかございませんので、これの変更をするというときにはまた新たに推計をしていくということになるのでしょうけれども、今はこの1,000人をベースに数値をはじいていくしかないというふうに考えておりますので、理解ができないというふうなことであるとは思いますけれども、村のほうとしての見解としては人口ビジョンをベースに考えているというふうにご答弁させていただきます。振興対策につきましては、連議員の個人的見解ということでお聞かせいただきましたので、そのように押さえておきたいと思います。ただ、蜜蜂については相当前からイチゴ、メロンではなくてカボチャを中心としてやっているということでございますので、その辺は認識を改めておいていただければなというふうに思います。最後の部会のコミュニティーの、それぞれ生産組織ということで、行政にいろいろやってもらいたいという意向は十分伝わってきますけれども、これらの部分については経済行為に対する生産組織の、要するに考え方だとか、販売に対する部分、生産技術に関しては今おっしゃったようにインターネットだとかなんかに書かれますけれども、それ以外の部分については生産組織として市場等の関係だとか、個別、量販店との関係だとかというところでの話だというふうに私どもは理解しておりますので、その部分については生産者団体、もしくは経済団体のほうの中できちんと方向性を決め、その中で要するに行政的に支援が必要だという部分については、村としては必要な部分は支援をしていきたいというふうに考えてございますので、その辺の考え方の整理をしていただければなというふうに思います。以上でございます。
再質問 2番 連茂
まず、言い返すわけではないのですけれども、蜜蜂のカボチャの件に関しては当然僕も分かっています。ただ、メロンとイチゴ用に蜜蜂が1つあって、それに対しても当然村は補助しているのです。あと、カボチャはカボチャで別個に各地に置いてある。だから、2つあるので、僕が今さっき指摘したのはハウス用の蜜蜂に関してはメロンとイチゴというふうに限定されると思いますので、その辺は僕が勘違いしているのではなくて、村長のほうで認識をしっかり持っていただければと思います。あと、それこそ本当に1,000人の中で農業者人口が18%という推測から150人程度というふうに、これ戸数が出ていないので、この150人の中には働き手の奥さんとかも入っているのかどうか、ちょっとその辺よく分からない数字ですけれども、戸数的にはかなりある程度何戸ぐらいになっていくかという傾向だけはちゃんと見て政策をしていただきたいなと思います。秋に生産者部会の中で話したときなんかも、実際に50年後に何軒赤井川の農家が残っているかねという話を、これはお酒が入ったときの中の話なので、今誰と話したとかという細かい話はしませんけれども、かなり低い数の結果が出ていました、戸数的には。この予測ではとてもではないけれども、追いつかないぐらいの進行で農家軒数というのは少なくなっていくと考えて僕は間違いではないと思うので、それに向けた、それを止めるための政策、例えば新規で入れるだとか、Uターンだとか、Iターンだとかという方法に対してもっともっと力を注ぐべきではないかなと思います。後継者問題に関してはそんなに簡単な問題ではないというふうなことは分かっていますが、魅力ある農業をつくる、魅力ある赤井川村をつくるということと非常にかなりイコールに近いものだと思いますので、そちらに向けてぜひ、僕も含めてですけれども、農政含めて頑張っていただきたいなという期待を込めて質問を終わりたいと思います。以上です。
再質問 2番 連茂
はい。