赤井川村議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日
村の住宅施策について
2022年12月13日、赤井川村議会の一般質問で、能登ゆう議員が「村の住宅施策について」質問し、村長 馬場希が答弁しました。
- 質問者
- 能登ゆう 議員
- 答弁者
- 村長 馬場希
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 能登ゆう
一般質問いたします。2件、質問いたします。まず、1件目は住宅施策についてです。赤井川村に移り住みたいが、適当な住まいが見つからない。村内で条件に合う住まいを探していたが、見つけられず、結局転出してしまう。そんな事例を耳にすることがここ何年かでより増えたように感じます。せっかくの移住、定住への希望が住まいがないことでかなえられないとしたら、自治体として大変もったいない話です。一方で、村内を見渡すと、ふだんは人が住んでいないと思われる家屋もちらほらと目に留まります。赤井川村の持ち家世帯に占める65歳以上のみ世帯の割合は、平成27年国勢調査の時点でも約4割を占めていました。今後、空き家の増加も予想されます。持ち家は個人の財産であり、その住人と住人につながる多くの人の思いが詰まった場所です。行政の立場として難しさもあろうと思いますが、せめて安心できる住まいの選択肢を用意することはできるのではないでしょうか。まずは、既存住宅の流動性を高めるためのインセンティブとなる施策が必要ではないかと感じます。高齢の持ち家世帯が自宅に住み続けるのが難しくなったときに安心して移り住める住宅の整備と、若い世代が中古住宅をリフォームして住めるような支援を両輪として行うことが現状は効果的ではないでしょうか。その結果、空き家の増加を抑えることができたり、既存の公営住宅に空きが生まれて新たな住人の受皿になるなど波及効果も生まれそうです。以上のような課題感を持ちつつ、村の住宅施策について伺います。1点目です。住むところがないと言われるその現状とその要因を村としてどのように認識されているのか伺います。2点目として、赤井川村公営住宅等長寿命化計画では、課題と施策の方向性が適切に整理されていると思います。先ほど提案したような施策も優良な高齢者向け賃貸住宅の供給の検討、コレクティブハウスなど地域で支え合う高齢者向け住宅の供給の検討、持ち家志向の子育て世帯に対する持ち家の空き家情報の提供とリフォーム支援などという形でしっかりと盛り込まれています。具体的な事業化に向けてどのように取り組まれるか、お考えを伺います。3点目として、老朽化した村有住宅についてです。現在は空き家であり、今後も誰かが入居することを想定していない、そのような状況の村有住宅は何件あるでしょうか。解体除去にも多額の費用がかかり、一遍に行うことは難しいと承知しておりますが、廃屋のような状態で放置するのは周辺の環境にも影響が及びますし、防犯、防災の観点からも好ましくはありません。役割を終えた村有住宅の管理状況と今後について伺います。次に、2件目の質問です。財政健全化に向けた取組について質問いたします。8月に財政健全化アクションプランが公布されました。村としての考え方を示し、住民の皆さんと共有されたことについて意義あることだと考えます。プランの内容から、何点か質問いたします。1点目として、添付された資料では、歳出の特徴として投資的経費事業の有無が行政コストに大きく影響しますと説明されています。ただ、各年度における投資的経費、その他経費増加の要因として挙げられている事業を見ますと、例えば新型コロナウイルス感染症対策事業のように国の交付金や補助金、過疎債などの利用で財源の裏づけがあるものも多いようです。赤井川村において財政硬直化を招いている本質的な課題は、経常的経費の収支バランスが崩れていることだったのではないでしょうか。プランの中では、その部分が明確には触れられていない印象を持ちました。改めて経常的経費の収支バランスをどうするかという観点から、村の考え方をお示しください。2点目です。歳入歳出の見直し項目について、今年度中に検討、来年度実施とされている項目が幾つもありますが、それぞれについて具体的な内容が聞こえてきません。住民の賛否が分かれるだろう事案も散見され、合意形成が間に合うのか疑問に感じています。スケジュール感をお示しください。3点目です。歳出について、金額自体の削減はもちろん大切なことですが、そのお金の使い方についても工夫の余地を感じます。地域内経済循環を高めるような使い方、また地域産業の育成、人材の育成に配慮することは大前提と考えますが、いかがでしょうか。村長のお考えを伺います。また、アウトソーシング等により職員の人件費の抑制を行うとされておりますが、現状では直営だったものを外部委託したことで、かえって歳出増となっている事業や近隣自治体の同種事業と比べ、桁違いの委託料を支払っている事業も見受けられ、アウトソーシングもよしあしと考えます。アウトソーシングありきではなく、まずは必要な業務内容、業務量を十分に精査し、村の規模に見合った適切な体制を選ぶことが大切であるように感じますが、いかがでしょうか。以上です。
答弁 村長 馬場希
それでは、能登議員のご質問にお答えさせていただきます。まずは、住宅施策についてでございます。1点目は、既存の空き家住宅の流動化ですが、村としては議員ご指摘のとおり個人財産であることから、以前よりしりべし空き家バンクの活用を奨励しています。空き家所有者へバンク制度の周知や意向確認も行っており、1軒でも登録してもらえるよう、今後も所有者への働きかけは継続していきたいと考えております。2点目の住むところがないと言われる現状とその要因を村はどのように認識されているのかという点でございますが、村としては住む場所がないという認識はしておりません。公営住宅や貸しアパートなどが空いておりますが、条件で入居ができない方や住宅の規模などの状況で入居を敬遠される方、金額が合わず入居をためらう方など様々な方がいることも認識しております。議員のご指摘のとおり、赤井川村公営住宅等長寿命化計画を策定し、その中で課題を整理し、目標を立てております。その目標に向けた事業化を計画し、道に対して報告を行い、承認を受け、公営住宅の新築及び改築の補助事業を進め、取り組んでおります。具体的には、その時々の入居者ニーズに合った事業の実施、全面改修によるバリアフリーや部屋数の増減、現在はユニットバスの設置などですけれども、これらを行っております。3点目の今後も誰かが入居することを想定していない村有住宅ですが、一般に貸出しできる村有住宅にご指摘の住宅はありません。村有住宅で教員住宅として区分されているもので、しばらく入居者がなく空き家となっている住宅は5戸ございます。今後は、前回の議会で報告したとおり教頭住宅の整備計画を検討する中で取扱いの方向性を出すことになります。また、廃屋のような住宅とのご指摘ですが、村有住宅ではない寿住宅が4戸残っており、年に2戸ずつ解体するよう計画しており、解体までの間は以前議会協議会の中でもご指摘をいただいている空き家の教員住宅も含め、草刈りや雪の処理など最低限の維持管理は引き続き行ってまいります。続いて、財政健全化に向けた取組についてでございます。1点目の経常的経費の収支バランスをどうするかという点につきましては、地方公共団体の財政状況類似団体比較カードからも赤井川村の財政状況の特徴として経常的経費である物件費(電算システム経費や委託業務費)などです。維持補修費、公共施設、道路、橋梁等の維持修繕費、補助費など、各種団体に対する補助や一部事務組合への負担金などです。の割合が高い傾向にあります。村税、地方交付税をはじめとする経常的収入を確保し、経常的経費を圧縮させていくことが収支バランスの均衡、改善を図るものとなります。1年間に入ってくる収入に対して住民の暮らしを支える行政運営経費が過剰ではないかを考えるとともに、地域課題や住民ニーズに対応する事業を行う際には国や道の補助制度等を検討し、極力一般財源の負担が少なくなるよう事業展開を進めていく考えでおります。2点目の住民の賛否が分かれるだろう事案が散見され、合意形成が間に合うのか疑問を感じるので、スケジュール感をとのことですが、複数の案件がありますことから、議会の皆様はもとより、関係する農業団体や住民団体と令和5年度から適宜協議をさせていただき、財政健全化アクションプランの目的である令和8年度の財政健全化に向けて取組を進めていく考えであります。3点目の経費削減と並行して地域産業の育成、人材の育成への配慮の必要性についてですが、人口減少により基幹産業はもとより、今後さらに地域のあらゆる担い手層の減少が確実に訪れるものと認識しております。今後も新規就農者育成支援をはじめ、現在計画を進めている山村活性化支援センターを再活用するプロジェクトを手始めに、国の支援制度などを活用しながら、これらの課題については取組を進めていきたいと考えております。4点目に、必要な業務内容、業務量を精査し、村の規模に見合った適切な体制構築に関してのご質問ですが、議員発言のとおり私もアウトソーシングありきという考えではありません。現在は、民間の経営感覚や人材活用が必要とされる施設と専門的知識や人材を必要とする介護サービスや相談、援助業務については、住民サービスの向上並びに人材の確保を最大の目的として民間事業者に担っていただいております。その結果として、村職員数の減少や人事管理部門、財政部門においても関係業務の削減につながっております。先にも触れましたが、行政分野のみならず、地域の公共サービス全体として担い手層の減少が危惧されますので、村が直接担うことが必要なのか、あるいはアウトソーシングにより民間事業者に委ねることが適切なのかについて、今後も検討しながら適切な行政運営につなげていく考えであります。以上でございます。
再質問 4番 能登ゆう
では、1件目の住宅施策について再質問したいと思います。まず、答弁の順番、質問に対する答弁の順番がちょっと入れ替わったり、1点目の質問が2点目に来ていたりして、ちょっとなかなか再質問もしにくいのですけれども、ある程度その辺はこちらでできる限り整理して再質問をしたいと思います。まず、空き家バンクのお話が出ておりました。空き家バンクの状況を見ますと、赤井川村からは1件も登録されていないという状況が、多分最近もそうなのではないかなと思います。一方で質問、先ほども述べましたように空き家状態の家屋は、かなり村の中を歩いていても目立つという状況、その一方で空き家バンクになぜ登録がないのか、その辺も疑問に感じるところですが、その辺は村のほうでどのようにその状況を把握しているか、認識しているか、その点、1点お聞かせください。また、最初の質問の2点目、中古住宅の流動化を進めるということで高齢者向けの賃貸住宅の供給であるとか、あとは中古住宅のリフォームの支援など両輪として進めるのはどうかという質問をしたのですけれども、その点に対する回答がないので、村のほうの考え方をお聞かせ願えればと思います。以前、中古住宅のリフォームに関しては案などが協議会などで示されたこともありましたので、具体的にどのような事業をお考えになっているのか、また考えてはいないのか、その辺整理してお聞かせいただければと思います。以上、2点です。お願いいたします。
答弁 村長 馬場希
まずは、空き家バンクの関係についてですけれども、議員ご指摘のとおり今のところ登録されておりません。我々も担当のほうで空き家があればというか、見つかれば所有者の方に確認をするということはしております。ただ、最初の議員のご質問にあったように個人の財産で、それぞれの思いで残されているので、我々のほうで何とか登録しませんかというような話をしても、それぞれ個人の持ち主の方の意向がございますので。ただ、空き家になっているという部分を把握したときには、一応所有者を当たってみたりだとか、いろんな事情で貸せないという個人的な問題の方もございますので、そういったところはまるっきりほうってあるわけではなくて、内容を確認しながら呼びかけをさせていただいておりますので、今後においてもそれは継続して、また新しい情報が入ればというような感じでもありますし、機会があれば私なんかも個人的に知り合いの方の空き家があれば、その後考え方は変わっていないですかというようなお声がけなんかもさせていただいておりますので、ご期待に応えられるような、右から左にぱぱっと行くような状態ではないですけれども、一応情報があれば、そういうような形で村のほうも確認をしながらということはやってございます。あと、高齢住宅、あと古い住宅のリフォームというのを議員おっしゃるとおり、前に1度こういう考え方で進めてみたいのですけれどもというようなお話をさせていただいたことがございます。ただ、まるっきりゼロに考えているということではないのですけれども、それより先にまずは今回、前回の臨時議会で予算について了解をいただいたり、条例を了解いただいた、まずは農業施設、新規就農者のというような部分でのところに先に手をつけておりますので、優先順位としてそちらのほうを先に進めたという経過がございますので、今後においてもそういった周りの状況を見ながら、また検討をして、時期を見計らいながら議会のほうにもご相談しながら進めていければなとは思っておりますけれども、優先順位を考えて今のところ、まだそこのところには手をつけていないと、こういう状況でございます。
再質問 4番 能登ゆう
空き家の持ち主の方について、村のほうでもお話しした上で持ち主の方の意向であるとか、それぞれ事情があった上で今空き家バンクには登録がない状況というお話でしたが、そのそれぞれの事情というのをちょっと共有していただけないかなと思います。どんな事情でその中古住宅の流通が進まないのか。なぜかというと、その事情をクリアするような何か施策が打てれば、もしかしたら移って、そこにまた新たな住人が入るとか、そんな動きも出せるかもしれない。そこがやはり行政としてできることのきっかけになるのではないかなと。考え方のきっかけになるのではないかなと考えますので、今お話しいただいたその持ち主の方の意向とか事情、そこら辺について村としてはどのような事情があって、例えば高齢になっても移り住めないのかとか、あと空き家として登録できないのか、そういうのをどのように把握されているか、ちょっと具体的なところをお聞きできればと思います。
答弁 村長 馬場希
あまり具体的にお話しすると、個人が特定されてしまったりする場合もあるので、あまり具体的には言えませんけれども、例えば仏壇が置いてあって親族が集まるのに、まだその仏壇を持っていけないし、あとお墓もここにあるので、まだ誰かに住んでもらうということは差し控えたいだとか、あと売る意向はあるのだけれども、値段が合わないとか、そういったような個々様々な事情もありますし、やっぱり相続の関係で問題になっている部分だとかというのもございますし、理由は様々でございます。以上でございます。
再質問 4番 能登ゆう
理由について、精査した上で有効な施策につなげていただければと思います。次に、2点目の質問について再質問いたします。財政健全化に向けた取組についてということなのですが、1点目の経常的経費の収支バランスということでご回答いただいたのですが、具体的な対策というのがちょっと見えにくいのかなと思いました。アクションプランにも何点か項目載せてあるのもありますし、この際具体的な対策、どのように考えているか、もうちょっと踏み込んで答えていただければと思います。そして、2点目のスケジュール感です。答弁によりますと、令和5年度から適宜協議をさせていただきとお答えだったのですが、アクションプランを見る限り、今年度中に検討を終えて来年度からという事業があったので、そもそも質問をさせていただいております。なので、令和5年からの協議だと全く間に合わないことになりますが、それらは令和5年に持ち越すというお考えなのか、その辺整理してお答えいただければと思います。まず、その2点、再質問いたします。お願いいたします。
答弁 村長 馬場希
すみません。手元に資料がちょっとないので、具体的な事業名というよりは今頭に入っているもので、例えば農業関係でいえば、ここにも書いたようにそれぞれ農業者団体だとか個々の農家さんの意見も聞きながらという部分がありますので、そういった部分に関して令和4年、5年、6年ぐらいまで線を引っ張ってあったのではないかなというような感じがしているのですけれども、その中で協議をしながら見直しするものは見直していくというような格好でやっていますので、例えば令和4年に話を持ちかけて、5年までに方向性を出して6年からだとか、それぞれ事業によって線が伸びていたと思うのですけれども、そういった意味で具体的に今年から動いていて、来年度以降に進めるものとかというような形で読み取っていただければなというふうには考えてございますということと、あと具体的な部分に関していえば、とにかく今実施している事業、住民サービスの部分も含めてですけれども、やはり補助金だとか何かという部分が我々としてはやっぱり見直していく上では重要かなというふうには思っていますので、そういった部分をきちんと各事業ごとに見直しをかけながら、新たにやりたいこともあるものですから、その部分のことをやるには、やっぱり見直しをかけていかないとならないというふうには考えていますので、前もどこかでお話をさせていただいたと思いますけれども、やっぱり積み重ねていってしまうと、どうしても経常経費がだんだん増えていくというような格好がありますので、そういった部分を具体的に一つ一つ事業を見直していきながらやっていくという考え方で進めたいというふうに思っております。
再質問 4番 能登ゆう
スケジュール感のことで、もう一度確認させてください。線が引っ張ってあるのが伸びているといえば伸びているのかもしれないですけれども、あの表を見る限り、何も知らないでぱっとあの資料を見たときに、やはり令和4年、今年度中に検討、来年度から実施と書かれていると、やっぱり読むほうにしてはそうなってしまうので、今お手元に資料ないということですので、ぜひご確認いただき、やはり来年度からになっているものは住民からしても来年度から何か変わっていくのかなと、やっぱり受け止めてしまうと思いますので、その辺は整理して情報発信していただければよいかなと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 村長 馬場希
我々としても出した以上は、住民に見える形で検討しているということをお示ししなければならないなと。絵に描いた餅になってしまうなというのは、もう事務方としては肝に銘じながらやっていかなければならないというふうに思っていますので、その辺は当然住民の方々にお話をしていかなければならない部分もそれぞれありますものですから、そういった活動を今後進めていきたいというふうに思います。