みんなの議会

赤井川村議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日

子供の生活習慣病について

2021年3月9日、赤井川村議会の一般質問で、湯澤幸敏議員が「子供の生活習慣病について」質問し、教育長 根井朗夫が答弁しました。

質問者
湯澤幸敏 議員
答弁者
教育長 根井朗夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 湯澤幸敏

5番、湯澤です。よろしくお願いいたします。本日は、子供の生活習慣病について教育委員会の見解をお尋ねしたいと思います。2型糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病は、大人になってからの病気と思われがちですけれども、子供でも生活習慣によっては起こり得る病気でもあります。近年の子供の生活習慣の急激な変化、例えば朝食の欠食、学校以外で運動する児童の割合の減少、長時間のテレビ視聴やテレビゲームによる動かない生活パターン、夜更かしによる睡眠不足といった児童が増えており、その結果が肥満をはじめとする生活習慣病予備軍の増加につながっているとの厚生労働省はじめ文部科学省等の報告もあります。子供の生活習慣病の発症そのものは少ないのですけれども、その恐ろしさはトラッキング現象にあると言われています。すなわち子供の頃の生活習慣病予備軍は、そのまま成人期に移行しやすいという現象のことです。肥満についても、肥満度が高値で、かつ小児年齢が高いほど成人後も肥満であるという率が高く、肥満、高血圧、脂質異常症は小児期から成人までトラッキングする、つまり子供の生活習慣病予備軍は成人の生活習慣病に至ると考えられ、早急な予防対策の必要性が迫られているところから、多くの自治体で対策が検討、実施されています。以上申し述べましたように、現在発病はしていないものの、そのまま放置すれば生活習慣病に至るおそれのある子供の生活習慣病予備軍が増加している現状を踏まえ、教育委員会として子供の生活習慣病についてどのように捉えておられるのか、また村内の各学校においてその予防策についてどのように取り組んでおられるのかお聞かせください。

答弁 教育長 根井朗夫

ご質問ありがとうございます。まず、生活習慣病について、その定義といいましょうか、教育委員会としてどのように捉えているかということに対して、文部科学省も定義しているところでありますが、生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症、進行に関わる疾病のことであり、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧、歯周病など、今ご指摘のありました脂質異常症等も含まれるのかなと思いますが、というところでありまして、その位置づけについてですけれども、これらの病気については、生活習慣を改善することで発病の危険性を少なくすることができ、また一度身についた生活習慣を変えることは難しいので、子供のときから健康的な生活習慣を確立していくことが大切であるというふうに捉えています。健康と生活習慣は密接な関係にありますので、本教育委員会としても生活習慣病のための計画的、継続的な指導が必要であると認識しているものであります。次に、各校の取組状況についてですが、本村の各小中学校においては、現在通学中の児童生徒について実際に生活習慣病になっている、あるいはなる可能性があるということは非常にまれなケースではあるものの、将来の病気に対する岐路となる重要な時期であるというふうに捉えると共に、予備軍解消に向けた取組ということについては、議員ご指摘のとおり、今日的な教育課題の1つでもあることから、教科指導による系統的な指導のほか、その要因と言われる三大要素であります運動、食事、睡眠、休養等について、教育活動全体にわたって指導の充実を図ることが大切であるというふうに考えまして、各校ごとに様々な取組を行っているところです。具体の取組としては、運動習慣の定着や体力の向上に向けては、朝の運動朝会、休み時間の縄跳び集会、走力向上のためのいだてん集会等の取組の実施、休み時間を利用した繰り返し体力測定を行うことができる体力向上強化月間の実施など、とりわけ最近ではコロナ禍での運動に関わる様々な制限を克服するために、できる限り短時間に効果的、効率的に体力向上が図れることを目指しまして、意欲的に子供たちが挑戦できる取組を様々工夫して行っているところであります。生活習慣の改善については、議員ご指摘ありましたテレビあるいはゲーム等への対応では、児童生徒の健康に関わる今日的な課題というふうに捉え、外部講師を招いての授業、各種指導資料を用いての指導、また児童生徒あるいはその保護者と行っている面談の機会を通じまして、懸念される、あるいは訴えがあった事例、場合等について、児童、保護者と共にルールづくりについて話し合い取り組むなど、個々の実態に応じた指導をしております。また、今回配布いたしました1人1台のタブレット端末の貸与、これが夜更かしにつながることがないよう、小学校においては使用時間の制限ですとか、時間帯を全ての児童用タブレットに設定して対策をしているところです。食生活についてですが、特に大切であると言われています、ご指摘にもありました朝食について、現在欠食はないとの報告を受けていますが、毎朝児童玄関ですとか朝の健康観察において把握をしております。朝食の取り方に心配のある児童生徒については、聞き取りを継続したり個人面談で状況を把握したりしながら担任あるいは養護教諭が個別指導を行い、不十分な朝食が常態化しないように気をつけているところです。加えて、早寝早起き朝御飯が健康増進には非常に大事である、必要不可欠であるということについて通信ですとか懇談の機会などを通しまして繰り返し伝え保護者の協力を仰ぐと共に、今年度の一斉臨時休校期間については生活自己点検表を子供たちに配りまして、生活リズムの状況把握や指導を行ってきているところです。これらの結果とも言えます肥満の対策ということになりますが、小学校入学時に肥満だった子供が中学校1年生で肥満であるという割合が標準体重の子供に比べると極めて高いという統計結果もございます。また、小児肥満については幼児期の対策が特に重要と認識しているところでありますが、食生活等による生活習慣病予備軍が成人期に移行すると言われていることから、栄養教諭等による食育指導ですとか保健だよりを使った保護者への啓発、参観日等を通した学校、家庭が連携した取組等を行ってございます。これらの取組の結果になりますが、赤井川村における肥満率は他と比較しても低い傾向にありまして、取組の成果が現れているのではないかというふうに考えているところでございます。次に、これが最も重要かつ学校教育の要になるところでありますが、教科指導においてですが、体育科、保健体育科における保健の学習におきまして、小学校においては身近な生活における健康、安全に関する基礎的内容を実践的に、中学校においては個人生活における健康、安全に関する内容をより科学的に、高等学校においては個人及び社会生活における健康、安全に関する内容をより総合的に学ぶものというふうになっておりまして、体系的な学習の積み重ねを行うことになっております。本村の小中学校におきましてもその教育課程におきまして、3年生では単元、健康な生活において健康な生活、1日の生活の仕方、身の回りの環境について、4年生では単元、体の発育、発達におきまして体の発育、発達、心をよりよく発育、発達させるための生活、5年生では心の健康において心の発達、心と体との密接な関係、不安や悩みへの対処等について、6年生では病気の予防において病気の起こり方、病原体が主な原因となって起こる病気の予防、生活行動が主な要因となって起こる病気の予防、さらに喫煙、飲酒、薬物乱用と健康、地域の様々な保健活動の取組、中学校については1、2、3年生、この3年間を通しまして単元、健康な生活と疾病の予防という単元におきまして健康の成り立ちと疾病の発生要因、生活習慣と健康、生活習慣病などの予防、喫煙、飲酒、薬物乱用と健康、感染症の予防、個人の健康を守る社会の取組等について、先ほど申し上げました視点によりまして発達段階に応じた計画的、継続的指導を行っているところでございます。以上、本村における生活習慣病に対する指導は、よりよい生活を送るための健康や命の大切さについて学ぶ機会として、その予防策という観点から、さらに生きる力を育む教育の一環として捉えまして指導の充実を図っているところでございます。以上でございます。

質問 5番 湯澤幸敏

丁寧な答弁ありがとうございます。ただ、この答弁の中身は、子供の健康づくりに対する答弁だというふうに思うのです。もう少し生活習慣病に特化したほうがいいのではないかと。そういう私も、一般の方もそうだと思うのですけれども、子供の生活習慣病ということについて関心も少ないし、そんなに問題視もしていないのです。という人が多いと思うのです。というのも、国が進めている特定健診、特定保健指導、これはご承知のように40歳から74歳までということで、あまりにもそれが推し進められているものですから、その期間が成人病に関する問題なのだなというふうに捉えるのですけれども、特定健診も保健指導も二次予防の早期発見、早期治療なのです。その前の病気にならないという一次予防については、実際に運動教室とかやっていますけれども、もう少し年齢を下げて小学校、中学校、そこまで持っていったらどうかなという感じがするのです。生活習慣病ですから生活習慣による病だというふうに捉えて、子供の生活習慣というのは結局のところ家庭環境によるものが多いと思うのです。その逆もあるのではないかと思うのです。要は、子供たちがしっかりした生活習慣を行えば、家庭に持ち帰って、生活習慣病でもいいのですけれども、それについて話合いをして共有化することで親のほうが変わるのではないか。親が変わって、またその親の祖父母も変わるのではないか。もう少し言えば地域全体が変わるのではないか。そこまで持っていったらいいのではないかなという気がするのです。生活習慣病という言葉はあまり出てこないですよね。中学校には出ていますけれども、もっと前面に押し出して、学校、保護者あるいは地域の中で共有して話し合っていったらいいのではないかと。そのためには、せっかくコミュニティ・スクールというのもできたわけですから、その中で大きなテーマとして考えていったらいいのではないかなということを思うのです。いかがでしょうか。

答弁 教育長 根井朗夫

ありがとうございます。今お話ありました生活習慣病に対する学校の取組についてなのですが、先ほどの答弁の中でも申し上げましたが、生活習慣病に対して議員ご指摘のように今日的な課題であるということについては学校教育の中では非常に重く受け止めてございまして、様々な教育課程全体の中で取り組んでいるところであります。もう一つ、小学生、いわゆる子供たちの発達段階に応じた指導の大切さということが1つあるかなというふうに思いますが、それぞれの発達段階に応じまして、例えば低学年であれば、生活習慣病の何たるかということよりも、規則正しい生活を送ることの大切さであるとか、そういう基礎を培うことで予防につなげていくでありますとか、総合的な視点から指導を行っているところです。お話ありました学校教育の中での取組ということでは、決して軽んじているものではないのですけれども、例えば学校保健法で定める学校健診については、御存じだと思うのですけれども、12項目あるのですが、その中で行われている健診の中では、よくある生活習慣病で検査する血液検査とかこういうのはありません。12項目の検査を通して、それぞれの病気が疑われるようなもの等については検査を促し予防するような手だてを取るとか、そういうようなことも行っているところでもありますし、学校と家庭のお話もあったのですが、子供たちの生活習慣に関わるものの多くは、家庭生活、家庭教育によるところが圧倒的に大きいものであります。家庭教育を改善していくであるとか指導をするに当たってどういう手だてが効果的かといった話であると、家庭学習などもそうなのですが、学校の中で子供たちを指導することで、議員まさにおっしゃったとおり、学校の中での習慣が家庭へ影響を及ぼして改善につなげていくと。なぜかというと、学校教育の中は、先ほども繰り返し申し上げていますように、計画的、継続的な指導が可能な教育現場ですので、そこを有効に活用しながら行っていくという視点で行っているという部分があります。おっしゃるとおり、そういう視点で行っています。先ほど申し上げましたとおり、本村の子供たちの実態は、具体のお話をしますと、中学校の例でありますが、昨年度の統計調査の結果のお話ですが、中学生ですので12歳から14歳、学校保健統計調査結果の平均値というか、肥満度の割合なのですけれども、12.2%から9%が男子、8.5%から7.4%が女子という統計になっています。うちの場合は人数がそんなに多くないので全部での数値でありますが、全部の数値で肥満数値は6%ということになっていますので、取組の成果は出ているかなというふうに考えています。お話ありましたように、コミュニティ・スクールというのは家庭生活も含めて地域と一体となって子供たちのよりよい成長を考えていく組織でありますので、そういう中で話題として学習の中で熟慮を重ねながら、子供たちのよりよい成長に生かしていければいいなというふうに思います。ありがとうございます。

質問 5番 湯澤幸敏

いろいろ対策を考えられていると思うのですけれども、1つ、小児生活習慣予防健診とか、2007年ですか、小児のメタボリックシンドローム診断基準というのがあるわけですけれども、そういったことというのは、これは二次予防になるかもしれませんけれども、やっておられるのですか。

答弁 教育長 根井朗夫

今お話しされた健診とかそういうものについては、先ほど申し上げたとおり、法令の範囲での健診で行っているということで回答させていただこうと思います。その中で懸念される状態であるとかそういうものについては、専門機関に再検査をしてくださいというふうな形で出しているということでご理解いただければと思います。

出典:赤井川村議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる