赤井川村議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
新型コロナウイルスの対策について
2020年3月10日、赤井川村議会の一般質問で、能登ゆう議員が「新型コロナウイルスの対策について」質問し、教育長 根井朗夫が答弁しました。
- 質問者
- 能登ゆう 議員
- 答弁者
- 教育長 根井朗夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 能登ゆう
新型コロナウイルスの対策について質問いたします。私たちの生活の様々な分野に影響を及ぼしていますが、今回の質問では特に臨時休校の措置に伴う子供たち、また保護者への対策についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染拡大への対策として、村内小中学校ではまず2月27日から3月4日までの臨時休校措置がとられ、続いて27日に表明された内閣総理大臣の全国一斉の休校要請を受け、休校は春休みまで延長されました。未知の感染症が広がる状況で、休校要請を受け入れることには致し方ない面もあったのでしょうが、いきなりの決定により児童生徒、家庭、学校現場は大変混乱することになりました。そのような状況で迅速に臨時子ども教室を開設し、共働き世帯の子供の居場所を作ってくださったことには、一保護者として大変感謝しております。臨時休校措置の影響と村の対応策について質問いたします。とりわけ約1カ月の授業、部活動、友人と過ごす時間を突然失い、卒業式など人生の節目、大切な思い出となる行事に変更を余儀なくされることとなった子供たちには、村としてできる限りのケアをお願いしたいと思います。状況が日一日と変化する中ですが、現時点でのお考えをお聞かせください。①、学年末とはいえ、小中どの学年でも学ぶべき内容が終わっていない教科が多かったのではないでしょうか。授業ができないことによる学習の遅れを今後どのように補っていくか、お考えをお聞かせください。②、ただでさえ体力低下が指摘される状況で、約1カ月の軟禁状態は育ち盛りの児童生徒にとって非常に酷な話です。様々な行動の制約や生活リズムが崩れることによるストレス、メンタルヘルスへの影響、加えて学校給食がなくなることによる栄養低下、偏りも心配されているところです。児童生徒の体力保持、心身の健康維持のため、休校中または学校再開後に村としてどのような支援が必要とお考えかお聞かせください。③、子供が登校できないことにより、仕事を休まなくてはいけない親も出てきます。特に非正規労働の方々、フリーランスの方々にとっては、そのまま収入減に直結しかねません。休業補償については国のほうでも検討される旨の報道がありますが、まだ具体的な内容は示されていません。村では現状をどのように把握されているかお聞かせください。④、目に見えない脅威、それによる非常事態は、しばしば私たちをパニックに陥れます。3月2日の朝日新聞では、休校中のイタリアミラノの高校校長が学校のホームページ上で生徒に呼びかけたメッセージが紹介されていました。ペスト感染が広がった時代の混乱を描いた小説を引用しながら、そこには外国人への恐怖、感染源のヒステリックな捜索、専門家への軽蔑、デマ、ばかげた治療法、必需品の盗難、全てのことがあり、新型コロナウイルスのような目に見えない敵からの脅威がもたらす最大のリスクの1つは、社会生活や人間関係に毒を盛ることと市民生活を野蛮にすることと説かれています。今回の新型コロナウイルスの感染拡大による社会的混乱を子供たちも否応なく身をもって感じていると思います。自粛ムードの中で子供たちまでもがぴりぴりとして周りの行動を牽制したり疑心暗鬼になったりするとしたら大変悲しいことです。村として子供たちにどのようなメッセージを発せられるでしょうか。以上です。
答弁 教育長 根井朗夫
ご質問ありがとうございます。ご質問にお答えさせていただきます。まず、新型コロナウイルス対策に関しては、2月24日の知事、道教育長連名によるメッセージの後、26日に知事、道対策会議からの要請を受けまして本村小中学校を令和2年2月27日から7日間を臨時休業としたところでしたが、その後、今お話にあったとおり、内閣総理大臣からの全国一律の休業措置要請を受け、春休みまでの臨時休校措置をとったところです。この間、村の対策会議、教育委員会会議、校長会議、教頭会議等を経ながら、感染防止のあり方や今後の教育課程のあり方、学校行事の持ち方やPTA歓送迎会等の行事実施等も含めて、後志教育局、後志町村教育委員会協議会等と連携をとりながら対応をしてきたところです。このたびの対応についてのまず基本となる考えを申し上げます。何よりも子供たちの生命、安全を第一として対応すること、また今回の感染の様子については、子供の重篤な感染被害は多くは聞かれないものの、子供たちが感染の媒体となって高齢者等への感染のおそれがあるということから、その可能性を少なくする必要があること、その上で子供の健康状況、メンタルヘルスや教育課程に関わる未履修や学習内容についての可能な限りの対応を図ることを進めていきたいと考えております。また、子供たちの生命や安全は、大前提として家庭によって守られています。保護者の皆様のご協力をいただきながら取組を進めていきたいと思っています。議員ご質問の①の授業ができないことによる学習の遅れの部分ですとか、②のストレスやメンタルヘルス、体力保持等についてお答えいたしますと、1カ月の臨時休業は子供の学習に大きなマイナスの影響を及ぼすということは間違いないものというふうに考えています。本村小中学校は、それを最小限にとどめる対応を検討、実施してございます。具体的には、北海道では子供たちを可能な限り離す、席を離すということですが、1時間を超えないこと等の対応をとった上で実施する分散登校を提案してございますが、子供たちの個々の様子を確認するとともに個別に対応するため、また集団感染のリスクを可能な限り少なくするために、本村では1週間ごとの教職員による家庭訪問を計画、実施してございます。これは、学習課題の進捗状況を確認すると同時に新たな学習課題を渡し、また子供と先生とのやりとりの中で子供の様子を確認しながら対応することができることから、よりきめ細かい指導が可能となるためです。また、次の訪問時には添削したものを渡して、さらなる指導につなげることも予定、計画してございます。学習課題については、子供の発達段階や進捗状況に応じて担任が作成します。プリント等による復習が主な学習になりますが、これは今後学校がスタートした時点、その時点で履修箇所を完全に定着していることで、新たなこれまで学習していない単元に素早く取り組むことができるためです。また、未履修単元については、未履修箇所の教科書を読んでノートにまとめる等の家庭学習を計画しています。その際、小学校においては、小単元等の区切りごとに先生が板書するものを児童に渡しまして、児童がそれを見ながら自分のノートにまとめる等の配慮を、中学校においては、プリント等で同様の配慮を計画しています。現在の未履修時数についてなのですが、本村においては全校の最大で学級閉鎖があったクラスの56時間ということで、およそ2週間分です。単元末、学年末のまとめの単元の多い時期であるということから、新規履修はそれほど多くは残ってはございません。ただ、新年度に定着確認を行いまして、1週間それに合わせた残単元の履修を行うように計画してございます。また、先ほどの家庭訪問は、子供のメンタル等の様子も確認することができるとともに、保護者からの子供の様子の聞き取りも行うことができるものと考えてございます。これまでの家庭訪問では、子供たちの健康状況は良好で、元気であるという報告を先週末に受けているところです。1カ月の軟禁状態についてですが、家庭での子供への関わりも大変重要であると考えますが、対応が難しい家庭のために臨時子ども教室の無料、終日開催を開催したところです。また、人との関わりを避けた中での自宅周辺での外気を吸う等の散歩等は認めてございます。交通事故に留意して行っていただければというふうに思っておりますし、そのような形で各家庭にも案内を出しているところです。また、今後子供たちが健康で活力ある生活を送っていくための例えば保健だより等のお知らせを各学校からこれから配布するよう指示してございます。学校再開後の栄養状況や体力低下等については、北海道の子供たちというのは冬場を過ごして、春休み明けると体力低下があるとふだんから言われているところでありますが、各学校では体を慣らすですとか体力向上の取組を進めることをこれまでも行っていますが、今年度についてはさらにその程度が著しいだろうというふうに想定されますので、子供の様子を十分に把握した上で対応した取組を行っていきたいというふうに考えています。③の休業補償についてなのですが、具体的な内容が示されつつはありますが、厚生労働省は令和2年3月2日付で「臨時休業等に伴う保護者の休暇取得支援について」により事業者への支援を打ち出しております。小学校等が臨時休業した場合に、その小学校等に通う子の保護者である労働者の休職に伴う所得の減少に対応するため、正規、非正規を問わず、労働基準法上の年次有給休暇とは別途有給の休暇を取得させた企業に対する助成金を創設するということになってございます。支給額は8,330円を日額上限としているということで、適用日は2月27日から3月31日までというふうなことで出していますし、7日の日には新型コロナウイルスの対策本部会議を首相が官邸で開き、表明したところでは、放課後児童クラブの負担増の全額国費の明示ですとか給食休止への影響に対する支援等のことも打ち出してございます。また、教育委員会所管の学校職員等の服務の部分なのですけれども、ここもいろいろ変わってはきていますが、本人が罹患またはそのおそれがある場合、あるいは親族がその可能性がある場合も含めてということになりましたが、小学生、中学生、高校生、特別支援学級も幅が広がりましたが、その保護者である場合の休暇に対する配慮の措置についても、災害時休暇に規定する出勤することが著しく困難である場合とした特別休暇という措置をとることが通知として参ってございます。それから、国は児童クラブへの補償を打ち出しましたけれども、本村は児童クラブがないため、放課後子ども教室を受入母体としたところでしたが、この支援要望は北海道教育委員会に本村のほうからさせていただいているところです。最後の目に見えない脅威についてですけれども、議員ご指摘のイタリアミラノのスキラーチェ校長は、イタリアの文豪マンゾーニの著書を引用しながら、人々が不安になっているときには話を聞いただけで見たような気になってしまうものだとし、こんなときこそよい本を読んでほしいと勧め、集団の妄想に惑わされず冷静に、十分な予防をした上で普通の生活を送ってほしいと呼びかけたそうです。私も全く同様に考えるもので、繰り返しにはなりますが、何よりも大切なものは命、そして健康ですから、まずはそれを大切にしながら、落ち着いて、そしてこんなときだからこそできることを前向きに捉えていってほしいなというふうに思ってございます。ご記憶でしょうか。2007年、平成19年ですか、がばい旋風を起こして甲子園で優勝しました佐賀北高校の野球部の部室には「ピンチの裏側」というメッセージが貼っているそうですが、これを信条としてこの高校は逆境を乗り越えて逆転に次ぐ逆転で見事優勝したそうです。そのメッセージは、「ピンチはチャンス どっさりかまえて ピンチの裏側に用意されているチャンスを見つけよう」と最後をまとめているそうです。対応については、一日一日状況変化もしていますので、国、道の状況を注視しながら、子供たちの様子をつぶさに観察しながら素早い対応をとっていければなというふうに考えてございます。以上でございます。
質問 4番 能登ゆう
前向きなメッセージをありがとうございます。私自身この質問を用意していたのは3月2日の日だったのですけれども、ちょうど休校措置でいきなり子供が家にいるという状況になって、2日の日に子ども教室が再開されたので、5日間くらい急に子供がみんな家にいて、自分の仕事に手がつかない状態という中でようやく質問を用意したので、かなり私自身もストレスというか、ぴりぴりした状態をどうすればいいのか、そんな状況の中で用意した質問ですので、後ろ向きな質問が多かったかなと今読み返すと思います。そんな中で前向きなメッセージをいただいたところなのですが、ただ、急に仕事に行けなくなったりしますと、出た分だけしかお給料、賃金が入ってこない非正規の方ですとか、あとフリーランスの方、そのまま生活不安に結びつくので、幾ら家にいる子供たちにおおらかに接したいと思っても、不安の中で前向きにという、そういうこと自体がなかなか難しい家庭というのもたくさん存在すると思います。それぞれ家庭の状況は違うので一概には言えませんが、みんなが前向きな気持ちになれるような支援というのをぜひ念頭に置いてこれから子供たちのケアに当たってくださればなと思います。その上で再質問ですが、必要な施策なり支援を考えるためにはまず状況を把握しなければいけないと思います。今答弁の中で週1回程度学校の先生が訪問してというお話もありましたが、学校の先生が訪問したところで聞き取った情報なり、それをどの程度教育委員会なり学校3校ある中全体で共有される体制をとっていらっしゃるのか、その点と、あと親なり子供なり、みんなこの先の見通しがない中で自宅にいるという状態なので、困ったこと、相談したいことがあったときに村として、教育委員会でもいいですし、ほかの部署が所管するのでもいいですけれども、村として相談窓口というのがきちんと設置されているのかどうか、今後設置する予定があるのかどうか、その点についてお聞きしたいです。それに加えて、小まめな情報提供、今スマホは誰でも持っているような時代ですので、いろんなメディアを通して情報収集はされていると思いますが、その中にはデマだとか、どれを信じていいか分からない、そんな状況も生まれていると思います。村として、また学校としてきちんとしたメッセージを送るためにも、もうちょっと小まめな情報提供があってもいいのかなと。今は紙で週1回先生が訪問する際に持ってきてくれる資料が全てなのですが、校内のメール配信も整っていることですし、順次決まったことや新しいお知らせがあったら校内のメールも活用されて、村のホームページもいいですし、教育委員会からということで情報発信がもうちょっとあってもいいのかなと思いますが、その点について3点質問いたします。
答弁 教育長 根井朗夫
お答えします。様々な子供たちの休みの間の様子のまず共有の部分についてお話ししますと、今回の部分でいうと先週の金曜日の段階で全ての学校で1回目の家庭訪問が終わったということで報告を受けています。報告の中では、子供たち一人一人については全員が元気に過ごしているということですとか、日常の活動、健康状態、それから学習のほうもきちんとできているよという話を聞いてございます。各学校ごとに時間、日にち、若干ずれている部分はありますが、様子については教育委員会のほうで集約するような形で報告を受けてございます。その状況について私のほうからさらに各校長先生のほうに伝えているというような状況で、情報の共有は十分できているのかなというふうに感じているところです。それから、情報の掲示の関係の部分でいいますと、今回の情報提供については、今日付で新たなメッセージを各学校から保護者宛てにメールで配信しているというふうに思っていますが、昨日知事メッセージが出されるということで、知事メッセージを受けてから正式な文書を配信しましょうということで出したところです。同様にこれまでも、知事ですとか道教育長のメッセージ等がいついつ出されるのでということで、それに合わせてそのメッセージ、文書が確定した後に文書を出すようにということで心がけて今まで来たところでありました。国の施策や道の施策も若干流動的な部分があったかなというふうに思うのですが、なるべく本村においてはぶれないような、そういうメッセージの出し方が望ましいのではないかということから、ある程度確定した状況で最大限早い時期に発信するように心がけてきたところでありました。同じような形で取り組んでいきたいなというふうに思いながら、おっしゃるように、情報がなるべく早く発信できるように努めていきたいなというふうに考えてございます。それから、ホームページも幾つか、例えば最初の段階では子供たちへ学校での消毒の状況を発信してみたりとか、なるべく段階を踏んで発信していましたけれども、それ以降休みに入ってからは大きく更新していませんので、今ご指摘のとおり、ホームページ等も使いながら発信していければなというふうに考えてございます。相談窓口については、各学校には教育委員会に集約するということでお話をしていますし、各学校の担任宛てに、まず子供たちは相談しやすい担任のところに何かあったら連絡してくださいということで案内しているかなというふうに思っています。それから、道の相談窓口のほうの案内文書も、先週の文書あたりではそれを付け加えたやつも発信していたのではないかなというふうに思っていました。いずれにしても現状村内の部分については、教育委員会が集約をした形で進めていきたいなというふうに考えてございます。以上でございます。