みんなの議会

赤井川村議会 令和元年第4回定例会 2019年12月19日

高齢者福祉施策のあり方について

2019年12月19日、赤井川村議会の一般質問で、能登ゆう議員が「高齢者福祉施策のあり方について」質問し、村長 馬場希、介護保険課長 神信弘が答弁しました。

質問者
能登ゆう 議員
答弁者
村長 馬場希、介護保険課長 神信弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 能登ゆう

2件質問いたします。まず、高齢者福祉施策のあり方についてです。馬場村長は、選挙時のマニフェストにおいて地域の協力で元気いっぱいのじいちゃん、ばあちゃんをふやしますという目標のもと4つの施策を掲げられました。高齢になっても健やかに安心して暮らし続けることができる福祉環境を整えることは、高齢者個々の幸福、QOLの向上にとってのみならず、赤井川村にとって大きな課題である人口減少対策の面からも求められているテーマです。高齢者が転出せざるを得なくなる要因をどれだけ取り除けるかという考え方での検討が必要と考えられます。また、住民に必要とされている事業を展開するにはそれを担う働き手が必要であり、それがきちんと生活できる仕事、ディセントワークであれば住民の雇用の受け皿にもなり得ます。村長のマニフェストは多くの方の共感を得るものと考えますが、具体的な施策の展開に際しては高齢者福祉の充実というだけではなく、人口減少対策、また同じく村の大きな課題として挙げられる働く場所の確保という側面も勘案しながら、大局的な視点で臨んでいただきたいと願いつつ、マニフェストに関連して何点か質問いたします。1、通院や買い物などのお出かけ支援について。車を運転して移動できなくなること、それに伴って通院や買い物などが困難になることは高齢者が転出する大きな要因であると考えられます。具体的にはどのような対策を検討されているのかお聞かせください。1、高齢者住居について。一戸建てに独居の方も多く、日常的な生活の維持、除雪、家事等が困難になることも転出の大きな要因となっていると考えられます。ケアハウス、サービスつき高齢者住宅等住居面での整備について必要性をどのようにお考えかお聞かせください。1、地域全体で高齢化が進み、若い世代も日々の生活に追われるような社会状況の中、地域の協力頼みには限界もあるのではと感じます。地域包括システムの実現を目指し、高齢者個人に対する支援の充実とそれを支える社会基盤の整備を同時に推進する場として地域ケア会議が赤井川村でも開催されています。そこでは地域課題、地域資源をどう捉え、どのような政策形成、地域づくりが検討されているのかお聞かせください。2件目です。開発と環境保全のルールづくりの必要性についてお尋ねいたします。ことしはかねてから進められていた新幹線のトンネル掘削工事、地熱発電の調査に加え、キロロリゾートの今後10年にわたる事業拡張計画が発表されたり、太陽光発電所の開設、風力発電所設置に向けた調査等、何かと開発事業にかかわる話題の多い一年だったように感じます。経済的な効果が期待される反面、どのような開発行為にも必ずついて回るのが自然環境破壊という側面です。赤井川村の観光は、申し上げるまでもなく、自然環境と里山の暮らしが生んだ美しい景観があってこそ成り立っています。無秩序な開発を許してしまうと、結果としてみずからがよって立つ土台を失うことにもなりかねません。10月に開かれたG20観光担当相会合では、主要テーマの一つとして持続可能な観光が挙げられました。外国人観光客の急増で加速度的に開発の進んだ倶知安町、ニセコ町が抱えている課題から赤井川村が学ぶべきことは大変多いと感じます。東日本大震災に伴う原発事故後に急速に広まった太陽光、風力などの再生可能エネルギー発電についても乱立による景観の破壊、大規模な森林伐採が引き起こす保水力の低下、土砂災害の誘発、有害物質を含んだ設備の廃棄等への懸念が指摘され、独自に法整備を行う自治体もふえています。現在観光基本条例制定の準備を進めているという美瑛町の角和町長は、道新のインタビューでルールをしっかり定めることで観光地としての魅力や価値が上がると思うと語っておられます。いわゆる海外マネーを中心とした開発投資熱がいまだ冷めやらない中、自然環境保護、景観、水資源保全等の条例を早急に制定しておく必要はないでしょうか。きちんとしたルールづくりには、悪質な業者の参入を抑止する役目も果たすと考えられます。赤井川村として持続可能な開発のためにどのようなルールづくりが必要か、村長のお考えをお聞かせください。以上です。

答弁 村長 馬場希

それでは、能登議員の一般質問についてお答えさせていただきます。まずは、高齢者福祉施策のあり方についてということで、交通弱者となる高齢者などの対策はどのように考えているかと。交通弱者となる高齢者への対策について、食材を中心とする買い物についてはコープさっぽろおまかせ便が継続されるようコープとのつながりを今後も大事にしたいと考えております。また、介護保険制度における移動手段とは別に交通網の検討については、枝線から幹線へのネットワーク形成の課題解決に向けた地域公共交通活性化協議会の議論を待ちたいというふうに考えております。高齢者の住宅対策についてのご質問ですけれども、ケアハウスやサービスつき高齢者住宅を村営として整備する考えは現在のところ持ち合わせておりませんが、民間参入を否定するものではないと考えております。また、シルバー住宅の2期計画は中止したわけではないため、住民の皆さんの声を聞かせてもらいながら、規模なども含め検討課題であるというふうに考えております。地域ケア会議は地域課題、地域資源をどのように捉え、どのような政策形成、地域づくりが検討されているのかというご質問ですけれども、地域課題は個別のケース会議で検討されたケースを積み上げた上で、介護保険課職員と専門職が客観性を持って分析、集約したものが地域課題となり、その課題解決に向けてケア会議で議論を進め、役割分担を明確にしながら対応に当たるという流れになっております。また、生活支援体制整備事業協議体において現行の地域資源だけでは解決が困難と判断されるものに関しては、地域ケア会議に提案していく流れをつくっていることから、個別ケースの積み上げだけではなく、地域課題としてとられた政策形成、地域づくりにもつなげる体制としています。具体的な取り組みとしては、SOSネットワークシステムの構築と訓練や課題解決に向け役割分担された構成機関の取り組みの確認、新たな地域資源の掘り起こしなどをテーマにして、毎月1回のペースで開催しております。議員は、ご質問に関して地域の協力頼みには限界があると表現されましたが、それはそのとおりだと思います。しかし、本村の協力体制づくりはまだまだ始まったばかりで、住民の中には協力したいけれども、どのように協力すればいいのかわからないと言っていただける方もいます。そのような力を効率的に活用させてもらいながら、体制づくりを推進したいというふうに考えております。次に、開発と環境保全のルールづくりについてというご質問ですけれども、無秩序な開発は当然阻止する必要があります。美しい村を守り育てるためにルールが必要というご意見には同感です。ただ、私は現在国や道が定めている開発や環境保全に関する規制法や抑制法、ガイドラインなどを上回るルールを村独自で定める考えは今のところ持ち合わせておりません。ただし、環境保全の利用、消費と再生のバランスを十分考慮しながら人と自然が調和を保てる村づくりの推進を目標としていますので、関係する地域住民の意見を聞きながら、そのような考えを持った企業と連携しつつ持続可能な開発については指示をしたいというふうに考えております。以上で答弁とさせていただきます。

質問 4番 能登ゆう

まず、順番にお聞きいたします。まず、交通弱者となる高齢者などへの対策ということで、コープとのつながりを大事にという点と、あと地域公共交通活性化協議会の議論を待ちたいというお答えでしたが、馬場村長、選挙時にマニフェストに掲げられたときの馬場村長としてのイメージについてお聞きしたいと思います。村長としてどのような方法が可能か、実現させたいか、そのイメージをお聞きしたいと思います。2点目の高齢者の住宅対策については、シルバー住宅の2期計画は検討課題ではあるというお答えでしたが、シルバー住宅は調理が困難になった方には、自炊が基本の場でもあるので、なかなか栄養面での不安を抱える方などはやはりひとり住まい、難しい点もあります。古平町にはケアハウスやほほえみくらすなど食事の提供も行ってくれるようなサービスを公的にやっているところもあるので、ぜひほかの自治体の例なども見ながら、見守りだけではなく、やはり食事の提供やコミュニケーション、人とのつながりをうまく生み出せるような場として検討していただければなと思いますが、その辺についてのお考えお聞かせください。3点目の地域ケア会議については、質問の趣旨は地域課題、地域資源をケア会議の場でどのように捉えているかという、その内容についての質問でしたので、今現在過程ではあると思いますが、地域ケア会議の中ではどのような村として検討課題があると整理されているのか、その辺についてもう少し詳しいお答えをいただきたいと思います。次、2点目の開発と環境保全のルールづくりについて、国などのルールを上回るものは検討されていないということですが、ただ環境の保全と利用、消費と再生のバランスを十分考慮しながら人と自然が調和を保てる村づくりの推進を目標としているのであれば、やはりあらかじめ決め事をしておかないととめられないのです。近隣の事例を見てもわかるように、いざ開発が進んでしまうときちんとしたルールがなければそれを行政のほうでとめるという選択は全くできないので、その点についていま一度お聞きしますが、美瑛町の町長さんもおっしゃっているように、きちんとルールをつくることが村としてのブランド化にもつながるということもあります。世界に誇るリゾートとしてキロロリゾート、展開していかれるという点についても村として、自治体として国際基準に合わせた、先ほどSDGsのことなど触れられたこともありますけれども、そういう国際基準を満たすような自治体づくりというのも視野に入れて、国や道などよりも一歩進んだルールづくりというのをやはり目指していただきたいと思います。その辺についていま一度お伺いしたいと思います。

答弁 村長 馬場希

それでは、能登議員の再質問についてお答えいたします。まず、公共交通のイメージということで、本当に当初僕がイメージしていた部分ということでいえば、各地域をブロック別に分けて、そういった地域の中で行政のほうで車なりなんなりと、そういう交通手段を用意して、地域の中で運用してもらうというようなことをちょっとイメージして、考えていました。ただ、実際仕事についていろんな方と会話をする中で、地域の中に、運転をするといってもみんな高齢化するのだから、運転させること自体が危ないだろうというような意見もあって、一つの考え方としてはおもしろいねと言われたのですけれども、実現性としてはどうなのかねというようなこともあって、そういうようなことで最初はイメージを、やっぱり地域の協力をもらうということをイメージで考えていました。それが僕のイメージでした。高齢者住宅の部分につきましては、先ほど言ったように、民間で進めるということに関しては特に異論がないので、そういう事業者が出てきてくれれば村としてもきちんとサポートしていきたいなと。ただ、どうしても広域連合の介護制度の中ではエリア内での数量のことだとかいろんな部分があるので、一概に例えば村がつくりたいからはい、どうぞというような話にもならないものですから、そういった部分も考慮するふうには考えていかなければならないのだろうと思いますけれども、村が単独でそういった計画もきちんとクリアしながらやっていくという考え方はちょっと僕はないです。あくまでも要するに民間参入があればそこはサポートしていきたいなというふうに考えております。あと、ケア会議の具体内容については、担当課長から答弁させます。あと、ルールづくりについては、基本原則からいくと、基本的な考え方というか、そういう考え方でいくと、能登議員が言われることというのは正当な考え方なのかなというふうに思いますけれども、ただ先ほどちらっとお話出ましたけれども、SDGsという、要するに持続可能な開発をしながらいかに環境保全をしていくか、経済活動していくかというような部分の考え方というのをやっぱり自治体も持たなければならないというのもわかりますし、ただ我々もそのイメージというのはなかなかまだきちっと確固たるものを持っていません。それで、先ほど研修の中でもちょっとお話ししましたけれども、やっぱりこれは民間のほうが進んでいるのです。だから、そういう考え方を持っている、職員も勉強していかなければならないし、民間の考え方というのもきちんと我々も理解をしながら、そういった民間の手をかける開発的なものというものと連携していければなというのが今の僕の考え方です。ですから、あくまでも村で独自なルールをつくるというよりは、そういうSDGsの考え方を持った企業なんかと連携をしていければなというふうな考え方が僕の今の考え方です。済みません。地域ケア会議について。

答弁 介護保険課長 神信弘

地域ケア会議の地域課題の発見というところにつきましては、私のほうからご説明させていただきます。介護保険課として地域ケア会議を月1回程度開催はしているのですけれども、その中で見出したものということになりますが、SOSネットワークのシステム構築をしていかなければならないということで、今後赤井川村でも高齢者の徘回等が見受けられるだろうということを踏まえて想定をしまして、どういった形でそこをサポートしていくかというところにつきまして職員間で情報を共有しまして、通報等の仕組みづくりをしたところでございます。また、高齢者の権利擁護ということで、携わる職員について考え方がそれぞれ違ったりということもございましたので、それについては医療同意の権利を知るだとか、また制度を利用した高齢者の財産管理だとか、高齢者の虐待、不適切なケアについて職員それぞれが統一した見解で今後もサービスの提供を行えるようにということで、統一の認識を持った中で業務を行えるようにというような形で会議を進めて、実際行いました。また、地域の個別のケースで自立を阻害する要因はどういったことなのか、それに対してどのように解決していくのかというところをそれぞれの専門職が対応をし、解決に向けて行動をとっているというところでございます。また、赤井川村の交通手段というのもやはり交通弱者というところが見えてきたというところもございまして、ただ、今始まりました地域公共交通活性化協議会、その中で含めて今後もそういった課題解決に向けて進めていこうというところでございます。

質問 4番 能登ゆう

今お話しいただいた地域ケア会議の点について、課題として今お話しくださったのですが、政策形成の場としての機能もあります。例えば交通のことについては地域公共交通活性化会議とも連携しながら、どのような方法が望ましいのかということを今後検討されていくのだと思うのですけれども、地域ケア会議自体としてはそういう課題の整理だけではなく、それに対する政策、どのような政策が必要かという点までもし話が、議論が行われているのでしたらその内容をお聞きしたいのが1点と、あとちょっと別の点についていえば、開発と環境保全のルールづくりについて、今馬場村長からお話ありましたように、例えば持続可能な開発についてそういう意識を持った企業と連携するというお話でしたけれども、先ほども申し上げたように、いざ開発が始まってしまえば自治体のほうとしては、意識のある企業とない企業、そうでない企業、企業を選ぶことはできないのです。たとえ自然環境のこと全然ケアしない事業者が入ってきたとしても、きちんとしたルールが先になければそういう事業者の参入を自治体としてはとめることはできないということにもなりますので、もちろんできればいいなという考え方としてはわかりますけれども、現実的に今やはり倶知安やニセコ町などで起こっている事例を見れば決してSDGsなり、持続可能な開発に関心のある事業者ばかりかというと決してそうではないと思います。自治体がやはりその辺の線引き、民間任せにしないで、最後に住民を守るのは自治体ですので、住民の生活環境が損なわれないようにきちんとルール、法制化していかないと、善意ある企業が入ってくればその方たちと協力してというのではちょっと考え方が甘いのではないのかなと思いますが、その点についても最後お聞きしたいと思います。

答弁 介護保険課長 神信弘

地域ケア会議の件でございますが、課題につきましては今現状の資源で解決できるものについては個々に対応をしているということでございますが、今実際積み上げているというような形で、現状としましては政策形成につなげているというような大きなものというのはございません。今後そういった課題を集積した中で政策形成につなげていければというふうに考えております。

答弁 村長 馬場希

能登議員のご意見は承りましたので、ただ基本的に私は今の法律、法令に基づいてきちんとやっていくというの、それを守ることがまずは大前提というふうに考えていますので、それに基づいてそういう開発があればきちんとチェックをしていくという考え方で進めたいというふうに考えております。

出典:赤井川村議会 令和元年第4回定例会 2019年12月19日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる