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赤平市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月7日

食の安全保障について

2022年9月7日、赤平市議会の一般質問で、鈴木明広議員が「食の安全保障について」質問し、市長 畠山渉が答弁しました。

質問者
鈴木明広 議員
答弁者
市長 畠山渉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 3番 鈴木明広

議席番号3番、鈴木明広、通告に基づき、質問させていただきますので、答弁のほどよろしくお願いします。それでは、件名の1、食の安全保障について、項目1で化学肥料輸入確保が困難になり、価格が高騰する不透明な時代に対応するための自治体の役割についてお聞きしたいと思います。政府は、令和4年度のコロナ対策予備費に肥料価格高騰対策事業としておよそ790億円を計上しました。化学肥料価格が急騰していることから、海外原料に依存している化学肥料の20%低減を目標にして、堆肥等の国内資源の活用を進めるための取組を行う農業者に対し肥料コスト上昇分の70%を支援することを通じて農業経営に及ぼす影響を緩和する目的です。日本の農業は、戦後農業資材、化学肥料や農薬の原料のほとんどを輸入に依存しております。特に化学肥料の原料は化石資源であり、化石資源は無限でないばかりか現在問題になっていますロシア、ベラルーシ、そして中国などに偏在しております。今後は、これまでのように手に入らない事態になると警鐘を鳴らす専門家は少なくありません。これまでは、これらは金を出せば買うことができるものでした。しかし、我が国は、現在進行しております円安が止められない、金融政策により従前の量を確保するのは難しくなると思われます。この問題を解決するには、これまでのように食料を海外に依存せずにグローバルな生産に頼らず地域で食を回していく政策をつくり、ローカル食のシステムに置き換えていくしかないと思われます。当市では、地域で食を循環する政策をつくり、ローカルな食のシステムの構築に努めるべきであると思いますが、考えを伺いたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

化学肥料輸入量確保が困難になり、価格が高騰する不透明な時代に対するために自治体の役割についてでございますが、現在世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、化学肥料の原料価格が大幅に上昇し、肥料価格が高騰しているところであります。ホクレンから平均78.5%の値上げが発表され、先月には国により増加した肥料費の7割の支援として価格高騰対策が示され、当市においても負担の軽減を図るため、残り3割を支援すべく、このたびの定例会に補正予算を計上したところであります。肥料原料を多く輸入している日本でございますが、中国やロシアからの供給停滞、円安などの影響もあり、原料の調達も含め非常に厳しい情勢であります。日本の食料におきましても外国に頼っており、特に小麦、大豆、トウモロコシなどの穀物においても輸入されております。有事の際には、海外に依存している日本にとって国民の生活に大きな影響があると感じているところであります。海外に依存した生産に頼らず、必要なものはできるだけ地域で作れるように進める必要があり、地域の消費者、学校、企業などの協力もローカルな食のシステムの構築には必要ではないかとも思うところであります。当市の農業は、お米が主体でございますが、麦やソバ、野菜といった作物も生産しており、AKABIRAベースや市内外のスーパーでの野菜の販売と野菜を使用した加工品といった地産地消にも取り組んでおります。また、減農薬米や環境に配慮した生産をし、肥料の軽減に努めている農業団体もおられます。輸入依存している我が国においては、できるだけ地域による資材の低減や作物の生産、販売、消費などの循環は必要であるというふうに考えるところであります。

質問 3番 鈴木明広

食の安全保障というのは、命に通ずる問題なので、ほとんど危機感と共通認識が一致しているので、そんなに議論の余地はないのですけれども、進め方の問題だと思っています。食料自給率がカロリーベースで37%の先進国というのは、日本が異常でございまして、普通は輸出する力がないと、農業に、やはり自立して生きていけないということを考えれば、この問題というのは非常に重要だと思います。そこで、次、項目2としてローカルフード条例制定についてお聞きしたいと思います。5月9日付のJAコム、農業協同組合新聞ネット版によりますと、世界的な食料危機が叫ばれる中、在来種の種を守り、持続可能な地域の食のシステム導入を目指すローカルフード法案を参議院議員の川田龍平氏を中心に取り組んでいるということです。今国会での成立に向けて党派を超えた協力を呼びかけられると報じられておりました。ローカルフード法は、在来種の種が減り続ける中で地域で長年にわたり栽培されてきた地域在来種の種を守り、持続可能な地域の食システムを導入することで生産者や子供たちの命と健康を守ることを目指す法律でございます。川田議員は、鈴木宣弘東大教授などとチームをつくって2年がかりで法案づくりに取り組んできたことであります。6月の時点では、国会でコンタクトできた与野党議員からは賛同を得たが、提出目前ではあるが、与野党の党組織としての賛同を得た形で法律成立を目指し、次期国会で成立を目指すということです。ウクライナ問題で食料安全保障は有事の激震に揺さぶられていると思います。食料自給率が低い日本は、穀物の安定的な輸入量の確保の不安が国民に募ってきております。したがって、食の安全保障のためには、国による立法と地域の実情に合ったローカルフード条例制定が両輪となって回ることが必要かと思われます。これにより地域の農業を守り、化学肥料や農薬への依存を減らし、地域経済と環境と健康を守ることにつながると考えます。当市におけるローカルフード条例についての考えを伺いたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

ローカルフード条例制定についてでございますが、現在国会での成立を目指しているローカルフード法案は種から消費まで地域で食に関わる全ての人を守り、環境、健康とうまく連携できることを目的としております。日本の食の多くは、外国に頼っており、種や穀物、化学肥料、農薬といった原料のほとんどが輸入されているところであります。農業では、化学肥料と農薬を使用し、生産を行っておりますが、環境に配慮した生産をされている農業者もおられます。いずれにいたしましても、外国に依存している中、肥料や農薬の低減を図り、安心、安全な農作物作りに努め、地域で消費され、循環し、環境と地域経済の発展が必要であるというふうに思っております。ローカルフード条例は、現在のところ具体的な検討はしておりませんが、今後国におけるローカルフード法案の動向を注視してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。

質問 3番 鈴木明広

まだ法案が成立しておりませんので、その骨子となる内容とか研究課題が多いと思うので、現状の立場としては理解いたします。ただ、先例として愛媛県の今治市は2006年に今治市食と農のまちづくり条例を策定し、地域での農業と学校給食が基軸となって食と農が発展を遂げています。また、千葉県のいすみ市では、2014年に地域の農家が作る有機米を学校給食で活用する事業が始められ、2018年にはいすみ市市立小中学校で使われる給食米は全て有機米にすることに成功しております。このような先例を考えて当市におけるローカルフード条例についての考えをもう一度伺いたいと思います。

答弁 市長 畠山渉

ローカルフード条例の制定についてということでございますけれども、先ほども申し上げましたとおり現在のところ具体的な検討には至っておりませんので、国におけるローカルフード法の動向、これらを注視してまいりたいというふうに考えております。

質問 3番 鈴木明広

これから研究課題が多いということで、今回はこれにとどめておきまして、法案の動向を見定めてからまた質問させていただきたいと思います。

出典:赤平市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月7日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる