赤平市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月6日
児童福祉について
2022年9月6日、赤平市議会の一般質問で、安藤繁議員が「児童福祉について」質問し、市長 畠山渉が答弁しました。
- 質問者
- 安藤繁 議員
- 答弁者
- 市長 畠山渉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 4番 安藤繁
議席番号4番、安藤繁です。通告に従いまして、質問いたしますので、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。件名1、児童福祉について、項目1、保育所での事故防止、安全対策について、要旨1、全国的に保育所の事故が増えておりますが、当市ではどのような原因でどのような事故が何件起きているのか伺います。内閣府は、7月7日に全国の保育園や幼稚園、認定こども園において子供がけがなどをする事故が2021年度に2,347件あったと発表しております。令和3年1月から12月に起きた事故に関する自治体の報告を内閣府が集計したものであり、死亡事故と治療に30日以上かかるけがなどを伴う事故を対象としております。死亡事故は5件であり、昏睡中やバス内に置き去りになり、熱中症で死亡に至った件や園の庭で遊んでいての事故などが含まれるとのことです。15年以降事故件数は増え続けておりまして、死亡事故の累計は60件にも上ります。その他の事故の2,342件のうち8割が骨折事故で、やけどは10件、意識不明の例が14件あったということであります。昨日も静岡県牧之原市で3歳の幼稚園児が送迎バスに取り残されまして、死亡するという痛ましい事故が起きております。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。このような中で全国的に保育所の事故が増えていますが、当市ではどのような原因でどのような事故が何件起きているのか、ありましたら伺います。
答弁 市長 畠山渉
保育所での事故防止、安全対策についてでございますが、今年4月に入り、1件、子供同士の遊びの中で転倒した際に骨折した事案が発生したところであります。当市といたしましても事故等がないよう、子供たちに対し最大限注意しておりますが、保育業務の中では乳幼児の主体的な活動を尊重することは成長過程において大切なこととされております。このようなことから、けがなどが発生する可能性も否定できないものと認識しているところであります。これらを踏まえ、職員における事故防止対策はもとより、保育所内外の施設環境を維持するため定期的に安全管理点検を実施しながら、重大な事故とならないよう安全管理に努めているところでございます。
質問 4番 安藤繁
今年の4月、骨折事案が発生したとの回答でございますが、教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン、これに記載されているように乳幼児がけがが一切ないということは私もないと思います。当市で内閣府調査対象の死亡並びに重篤な事故、こういうものがないということは保育士さんの日頃のたゆまぬ努力の成果だと認識いたします。今後も小さな事故にも十分留意し、検証し、今後とも重大事故のないよう万全の対応に努めていただきたいと思います。続きまして、要旨2についてでありますが、名寄市立大学の猪熊弘子特命教授でございますが、昨年10月の幼保無償化のスタートにより幼稚園や保育所の3歳から5歳児の利用料が原則無料になる一方、保育士の人手不足などの課題は積み残されている、国の規制緩和で2021年以降認可保育所でもうつ伏せ寝や就寝中、食事中の窒息、プール遊びでの死亡事故が増えている、事故は保育者が人手不足のために子供から目を離す時間が長かったり、経験不足の場合に起きているということでございます。埼玉県の認可保育所でのプールの死亡事故、これにつきましては20名の園児に1人の保育士を配置して、滑り台を片づける際に3分間現場を離れておりまして、安全管理義務を怠ったということで元の園長と元保育士に禁錮1年、元園長が執行猶予4年、元保育士は3年の有罪判決となっております。また、善通寺市では、雲梯で遊んでいた児童が首を挟まれまして低酸素脳症で9か月後にお亡くなりになっております。裁判所は、遊具の危険性を放置、組織として過失があるとして運営法人に対して3,100万円の支払い命令を命じております。藤岡市の保育士のヤナギサワマリコさんによりますと、国の基準では4歳以上で児童30人に職員1人、1、2歳児では6人に職員1人となっておりますが、国の配置基準の職員数では子供一人一人の気持ちを受け止めることはできない、コロナ対応の全てが時間外の作業になってしまう、コロナで密にならないようにと指導しておきながら30対1では密にならずに保育するのは不可能ということを話しております。今日もテレビで朝出ていましたけれども、保育研究所の村山祐一所長は平均的規模の保育所、園児96人では国の配置基準より約2倍の職員を配置していると分析し、国からは配置基準を基にした補助金しか出ないため、1人当たりの賃金が低くなってしまうとしております。通常の職務に加えまして、コロナ感染症防止対応もある中で当市は事故防止のための対策と職員の体制は整っておるのでしょうか、また賃金の実態はどうなのか、併せて伺います。
答弁 市長 畠山渉
事故防止のための対策と職員体制は整っているのか、また賃金の実態についてでございますが、初めに事故防止のための対策についてですが、子供を預かる保育現場では食事中や所外活動など様々な場面で重大な事故やけがに遭わなかったものの、危険を感じて冷やっとしたことやはっとした事象のことを通称ヒヤリ・ハットといいます。このような事象が発生したときには、関わった保育士は報告書を速やかに作成し、職員会議の中で報告することとしております。こうした事象について保育所内で危機意識を共有しながら、危険防止対策について協議を行っており、改善できる点についても意見を出し合い、実践しているところでございます。次に、職員体制についてでございますが、文京、若葉の両保育所は国の基準を満たしており、適切に配置している状況であります。また、賃金体系につきましては、赤平市職員の給与に関する条例に基づいております。今後におきましても新型コロナウイルス感染防止対策と事故防止対策に努めてまいりたいと考えております。
質問 4番 安藤繁
事故防止につきましては、危機意識を共有しながら防止対策の協議をし、改善できる点は実践している、また職員体制は適切に配置し、国の基準を満たしており、賃金もまた市の職員給与に基づき支給しているということであり、理解いたしました。全国福祉保育労働組合のアンケート調査によりますと、福祉の労働者92.7%は仕事にやりがいを感じていると、しかしながら一方で賃金が低い、それから労働で体がもたないという理由で辞めたいという回答をした割合が67.5%にも達するということでございます。今後とも賃金や保育士の適正な人員配置など働きやすい職場条件を整え、事故のない安全な保育環境の確保に努めていただきたいと思います。再質問になりますけれども、保育士はあまり入れ替わりがなく、子供の状況を熟知した経験豊かな職員が固定していることが望ましいということが言われますけれども、私もそういうふうに思いますが、当市の状況について伺います。
答弁 市長 畠山渉
経験豊かな職員が固定化していることが望ましいとのご指摘でございますが、当市における人員配置の考え方といたしましては一定期間が経過した職員には保育所間の異動について適宜実施しているところでございます。主な理由といたしましては、該当職員には様々な環境を提供することで職員同士の交流が図られること、また新たな地域との関わりを持つことなど多様な経験を積むことで職員の成長にもつながるものと考えているからでございます。今後におきましても文京、若葉両保育所の年齢構成や経験年数なども踏まえ、適切な配置に努めてまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 安藤繁
今の答弁でございますが、私としましてはやっぱり経験豊富な職員が一定期間固定していることも大切なことでないかと思われます。子供の健康状況や行動パターン、こういったものを熟知している職員がいることが子供に安心感を与え、事故防止につながると推察するところであります。赤平市といたしましては、職員同士の交流を図り、新たな地域との関わりを持ち、多様な経験を積むことで職員の成長につながるよう適宜保育所間の異動をしているというようなことであります。保育所間の異動でありまして、あまり短期間での頻繁な異動でなければ、それはそれで結構なことではないかというふうに思います。続きまして、事故が起きたときにやはり損害賠償というものが生じてくると思います。そういう場合の対応策等につきまして伺います。
答弁 市長 畠山渉
事故が起き、損害賠償が生じた場合等の対応策についてでございますが、重大な事故等は決してあってはならないことであるというふうに思っております。しかし、どんな注意を払っていても子供たちが自由に動き回った結果として大きな事故、けがに発展してしまう可能性がございます。また、保育士に明らかな過失がなかったとしても、偶然な事故もあり得るものと考えております。こうした事故等に対応するため、身体の賠償や財物損害の賠償、訴訟費用等の保険金が支払われる学校共済賠償責任保険に加入しております。引き続き事故等の防止対策を講じながら、安全で安心な保育環境の充実に努めてまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 安藤繁
事故が起こった場合の対応として、市では学校共済賠償責任保険に加入しており、身体や財物損害の賠償、訴訟費用など保険金の支払いがされるということであります。金銭的には、これで結構なことだと思いますけれども、そのほかに事故に遭った児童やご家族への誠意あるアフター対応、さらに他の園児や保護者についても適切な事故報告や今後の事故防止対策について理解をしていただき、円満解決に向けて努力をしていただきますよう要望し、この件についての質問は終了いたします。