赤平市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月23日
環境問題について
2022年6月23日、赤平市議会の一般質問で、安藤繁議員が「環境問題について」質問し、市長 畠山渉が答弁しました。
- 質問者
- 安藤繁 議員
- 答弁者
- 市長 畠山渉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 4番 安藤繁
参与席の皆さん、大変お疲れのところご苦労さまでございます。議席番号4番、安藤繁です。通告に従いまして、質問いたします。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。件名1、環境問題について、項目1、プラスチックごみに係る取組について、要旨1、プラスチック資源循環促進法の施行を受けて当市はプラスチックごみに係る取組についてどのように考えているのか伺います。世界で1人当たりの容器包装ごみ廃棄量は、アメリカの年間約47キログラムに次いで日本が約32キログラムであり、2番目に多くなっております。米国のNGO、ピュー・チャリタブル・トラストの発表によりますと、プラスチック製品の海への流入量は2020年の年間1,100万トンから40年には2,900万トンと3倍近くになり、蓄積されるごみの量は6億トンになると推定しており、流入が問題になっております。この量は、地球上最大動物のシロナガスクジラ300万頭分に相当するとのことです。現在世界の各国の政府や産業界が進めている取組では、40年までに7%だけ海に流入するプラごみの量を減らせるとのことですが、直ちに思い切った変革を行えば80%削減することが可能であるとしております。スイスで開かれました世界経済フォーラム、ダボス会議においてもこのままでは2050年までに魚の量よりプラスチックの量が多くなる可能性があるとの予測が発表されました。また、細かくなったプラスチックごみを魚が飲み込み、それを食べる人間にも影響が出てくるようであります。海洋汚染の一因であり、燃やすと二酸化炭素が発生し、地球温暖化に拍車をかけるプラスチックごみの削減を進めるため、令和元年6月に大阪で開催された20か国・地域首脳会議G20では50年までに海に流れ込むプラスチックをなくするとの目標を立てました。国では、使い捨てのスプーンやフォーク、ストローなどを多く提供する事業者には有料化、代替素材への切替え、ポイントの付与等の対応策を進めた削減策を義務づけております。また、削減策の一環として一昨年7月1日より皆さん御存じのように買物のビニール袋の有料化を実施しており、現在多くの人がマイバッグを使用するようになりました。さらに、家庭から出る食品トレーや文具、おもちゃ、洗面器やバケツのプラスチック製品を一括回収するよう市町村の努力義務とすることを規定したプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案が2021年3月9日に閣議決定され、今年の4月1日から施行されております。新法は、コンビニやスーパー、飲食店や宿泊業などの事業者を対象にスプーンや歯ブラシ、くしなどの使い捨てプラ製品12品目の提供削減を義務づける方針であります。また、新法は、プラスチック製品の提供の削減のみならず、家庭から出るおもちゃ、文具、ハンガーといったプラスチックごみをまとめてプラスチック資源として回収するよう努力義務を課すとしており、回収方法は最終的には各自治体が決めるということにしております。プラごみをリサイクル向けに回収している市区町村の多くは、食品のトレーや弁当容器も対象にしているところもあるようでございます。当市の暮らしのガイドブックでは、ごみの分別と出し方として資源ごみのペットボトルを除いてプラスチック類は燃やせるごみとなっております。プラスチック資源循環促進法の施行を受けて、当市としてはプラスチックごみに係る取組についてどのように考えているのか伺います。
答弁 市長 畠山渉
プラスチック資源循環促進法施行を受けての当市の取組の考え方についてでございますが、ごみの発生量の増大や最終処分場の残余容量の逼迫を背景に従来の燃やして埋める処理から環境負荷が低減された循環型社会への転換が求められ、対応してまいりました。さらに、国では再生資源としての利用が可能なプラスチック使用製品廃棄物に着目し、製造事業者には環境に配慮した製品を設計させ、販売者は無償で提供される製品の削減、市町村は分別収集、リサイクルという新しい役割分担の下にプラスチック資源の循環制度を設け、本年4月より施行されております。しかし、現在まで燃えるごみとして扱われていたプラスチック製品の回収に向けては、運搬コストの増加、異物混入への対処、新たなごみ袋の導入や処理分別施設の協議、さらなる住民への啓発の必要性といった課題があります。また、処理費用は、いずれも自治体負担となりますことから、財政負担は避けられないこととなりますが、中空知衛生施設組合構成市町並びに中・北空知廃棄物処理広域連合構成市町とも足並みをそろえ、2050年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルや将来的な海洋汚染ゼロの目標達成に向け対応してまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 安藤繁
ただいまのご答弁で、プラスチック製品の回収は運搬コストの増加や新たなごみ袋の導入など様々な課題があることは理解いたしました。国では、プラスチックごみの一括回収に係る財政負担増を懸念することが各市町村から出ていることを受けまして、一括回収により負担増になる経費の一部を地方交付税で手当てする考えがあるようでございます。環境省は、一括回収の普及に向け、モデル事業を実施し、必要となる人員体制やコストがどのくらい増えるかなどを検証し、市町村の支援策を検討するとしており、頑張ったところが報われるようにしたいと考えているようであります。また、今近隣市町村で構成する組合や広域連合で足並みをそろえ、2050年に向けて温室効果ガス排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルや海洋汚染ゼロの目標達成に向けて対応していくと、そういう力強い答弁をいただきました。ぜひ頑張っていただきたいと思います。今の答弁にありました滝川市東滝川にある中空知衛生施設組合のリサイクリーンでのプラスチック製品の受入れ、処分体制の整備等については、種々難しい点もあろうかと思います。組合では、今どのような検討や取組がなされているのでしょうか、その点お伺いしたいと思います。
答弁 市長 畠山渉
プラスチック資源循環促進法施行を受けての中空知衛生施設組合の取組状況についてでございますが、今年4月27日に開催された中空知衛生施設組合担当部課長会議においてプラスチック資源循環促進法が施行されたことに伴い構成市町が共通の認識を持って対応していくことが必要であるという確認をしたところであります。これを受け、中空知衛生施設組合では、回収を実施するとなった場合に備えて中間処理施設のために回収したプラスチック類の分別方法や新たな施設の建設の可否、機械の導入、リサイクル先などのほか、環境省が行っているモデル事業の結果など全国の状況や市町村の動向を把握している段階とのことであります。環境省の調査では、家庭用可燃ごみの約12%がプラスチックごみとの統計がございます。現在歌志内市にある中・北空知廃棄物処理広域連合エネクリーンでは、ごみを燃焼させ、発電をし、売電収入を得ております。プラスチックを分別することにより、売電収入が年間約510万円減収すること、燃焼温度が下がり、ダイオキシンが発生するのを防ぐため高温で燃焼させる必要がございまして、燃料使用量が増えることなどにより、広域連合構成5市9町の負担金が上がる懸念もあります。このように中空知衛生施設組合だけではなく、中・北空知廃棄物処理広域連合への影響も考えながら、新しい法律の下、取組を進めてまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 安藤繁
中空知衛生施設組合では、回収を実施する場合に備えましてプラスチックの分別方法、それからリサイクル先の検討など、いろいろ環境省のモデル事業や全国の市町村の動向把握の段階であるということは分かりました。さらに、中・北空知廃棄物処理広域連合との関連もあり、プラごみが少なくなると燃焼させるために燃料をたくさん使うというようなことでありまして、負担金の増額についても十分やはり配慮していかなければならないとは思いますけれども、可及的速やかに取組を始めなければ環境が悪化しまして、燃料費がもったいないからと、そういうことになりますと取り返しができないような状況になると思います。ご答弁によりますと、中空知衛生施設組合だけでなく、中・北空知廃棄物処理広域連合への影響なども考えながら、新しい法律の下、取組を進めていくというご答弁もありましたので、これも本当に、市長、期待しておりますので、頑張って取り組んでいっていただきたいと思います。続きまして、要旨2についてでありますが、地方自治体の取組でありますけれども、神奈川県内の市町村のプラごみゼロの取組ではマイバッグやマイボトルの使用を、うちらのほうも若干やっていますけれども、市民や市の職員に対して呼びかけております。公共施設では、ウオーターサーバー、これを設置しましてマイボトルの普及を図ると、そこまでやっておる自治体もあるようです。また、会議やイベント、これにつきましてはペットボトルの飲料、これを使用せず、アルミ缶の飲料の使用を促進するということで使い捨てのプラスチック容器の削減に取り組んでいるということでございます。さらに、市の指定のごみ袋、それからボランティアによる清掃用のごみ袋、こういった素材につきましても植物由来のプラスチック製品を使用している、こういうところもあるようでございます。環境省の資料では、プラスチックごみの削減に向けた取組を宣言した自治体は2019年11月の67から2020年8月には97に増え、プラスチックごみゼロを目指すことを宣言した自治体は52から80に増加しているとのことであります。現在もっと増えているかもしれません。宣言の主な内容は、繰り返しのようになりますけれども、マイバッグやマイボトルの使用の呼びかけやプラスチックのフィルターつきのたばこの吸い殻のポイ捨ての防止、清掃活動の推進や会議でのペットボトル飲料の配付を禁止したり、庁舎で販売、利用される物品、こういったものをプラスチックの代替素材やリサイクル可能な品に切り替えたりする、こんなことを宣言に盛り込んでいるようでございます。プラスチックごみ削減宣言をしている地方自治体が増えてきておりますが、当市としては今後プラごみ削減宣言をする考えがあるかどうかについて伺います。
答弁 市長 畠山渉
プラごみ削減宣言の当市の今後の取組についてでございますが、令和元年10月23日にプラスチックとの賢い付き合い方に関する知事メッセージを発した北海道をはじめ、宣言の名称は様々でありますが、令和2年10月30日時点で22都道府県を含む全国で114自治体が宣言をしております。また、道内市町村では札幌市のみが宣言をしており、近隣自治体でもしているところはないのが現状であります。赤平市でもこのような宣言はしておりませんが、消費者協会などの各団体、市内の商店や事業者のご協力などにより市民の間でもマイバッグやマイボトルを持ち歩く方が増え、以前に比べプラスチックごみの削減が進んでいると感じておりまして、今後も近隣自治体の動向などを注視しながら、3R運動、リデュース、リユース、リサイクルをさらに推進できるよう取り組んでまいりますので、ご理解いただければと思います。
質問 4番 安藤繁
ご答弁によりますと、当市の実態としては現在宣言はしていないが、消費者協会などの団体や商店、事業者の協力でマイバッグやマイボトルの活用が増え、以前よりプラスチックごみの削減が進んでいると感じているということでございまして、大変喜ばしいことでございますけれども、海洋汚染の一因、プラごみの削減と地球温暖化防止対策をもう一押し進め、子々孫々、未来永劫に快適な生活が可能な地球環境を受け継いでいくためにプラスチック資源循環促進法施行の真意を勘案していただき、市として近隣自治体の動向を注視するのみではなく、プラごみ削減宣言についてやはりいいことでございますので、他市に先駆けて積極的に取り組んでいただくということを強く要望して、この件についての質問を終了いたします。