当別町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月21日
(1)ベビーケアルーム設置について/(2)町全体での環境問題の取り組みについて/(3)町民生活の質の向上のための企業立地促進条例について
2022年6月21日、当別町議会の一般質問で、櫻井紀栄議員が「ベビーケアルーム設置について」「町全体での環境問題の取り組みについて」「町民生活の質の向上のための企業立地促進条例について」について質問し、副町長 増輪肇、教育長 本庄幸賢が答弁しました。
- 質問者
- 櫻井紀栄 議員
- 答弁者
- 副町長 増輪肇、教育長 本庄幸賢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 櫻井紀栄
議長の許可をいただきましたので、一般質問を始めます。初めに、ベビーケアルームの設置についてお伺いいたします。ベビーケアルームというのは、授乳だけではなく、おむつ交換や離乳食、寝かしつけや着替えなど幅広い乳幼児のケアに利用する空間のことです。ゼロ歳から1歳はいつ泣き、ぐずるか分かりません。おなかが空いたとき、眠たいとき、甘えたいだけなど理由やタイミングも様々です。買物や用事を済ませたくても逃げ場がないため店を出たり、途中で帰宅するしかありません。そういったときにさっと入れ、周囲の目を気にせず、赤ちゃんと向き合い落ち着かせることができる場所は、子どもを連れて外出をするお父さんやお母さんにとってもほっとできる場所であります。本町において、ゆとろには玄関入って左手に授乳室があります。しかし、役場庁舎には1階の住民環境部横の打合せ室がおむつ替えスペースとして利用できるよう設置してありますが、専用室にはなっていません。以前出先で授乳室を利用しなければならない機会がありました。残念なことに授乳室がない施設でしたので、身障者用のトイレを使用してくださいと案内されたことがありました。食事はトイレで行えません。授乳もトイレで行うということのない社会になるといいなと実感した経験でした。利用者が使用して気持ちがいいと思えるような授乳室を造ろうと思うと、壁や内装工事、備品などを含めると500万円ほどかかってしまう場合もあり、金額面やスペースの面で施設側の設置のハードルは高い現状があります。市販の商品には可動式の授乳室があります。工事の必要がなく、フレキシブルで場所を選ぶ必要がない完全個室の授乳室ケアルームもあります。畳1枚分ほどの広さなので、赤ちゃんだけではなく上の子どもも一緒に入ることができ、ソファーと椅子をつなげるとおむつを替えるスペースになり、1か所で授乳とおむつを替えることができるものや安全面でも最大限の配慮がなされていたり、優しさを感じる素材やデザインにこだわった商品があり、コストは工事設置に比べて4分の1程度で導入可能だそうです。先日恵庭市の道の駅で使用しましたが、とても使いやすい空間でした。内閣府の国際意識調査では、日本人の6割強が子育てしにくい国だと回答しています。産後鬱や孤独な子育てなど、近年母子を取り巻く課題がクローズアップされています。子ども連れでもストレスなく外出できるだけでリフレッシュすることができます。当別町では新しい施策が実を結びつつあり、そのかいあって人口が増えてきていますので、さらに子育て世帯を優しくサポートする取組が必要と感じますが、子ども連れの保護者にとってベビーケアルームはトイレと同じぐらい必要性の高いものであります。今後町の既存及び新規建物の整備計画の中にベビーケアルームの設置予定があるのかどうかお伺いいたします。また、行政単独で今後整備するのは難しいと考えます。民間との連携が重要と考えますが、事業者がベビーケアルームを設置しようとする際に町が補助する仕組みづくりを整備してはどうか、2点お伺いいたします。次に、町全体での環境問題の取組についてお伺いいたします。地球環境の変化は都市では感知しにくく、自然に近い暮らしほど直接の被害を受けます。日本のプラスチックのリサイクル率は3割にとどまり、国内の処理は追いつかず、発展途上国に押しつけており、望ましい資源循環にはほど遠い現状があります。人工的な素材であるプラスチックは分解されにくく、土に返りません。5ミリ以下に微細化したマイクロプラスチックが北極から深海や空気中の中から検出されています。プラスチックの消費量は今なお増加しており、このまま行くと2050年には魚よりもプラスチックごみのほうが海中で多くなるという試算もされています。脱プラは私たちが地球での暮らしを次世代につなぎ、持続可能にしていくためには避けられません。根本的な解決には国、世界レベルの施策が欠かせず、個人レベルでできることをするのも重要であり、どんなに微力に見られても町民の意識向上が大切であります。姉妹都市であるスウェーデンは、御存じのとおり環境先進国とし名高く、毎年発表されるSDGs達成度ランキングでは常に上位を維持しており、2021年の報告書では2位に選ばれています。日本はというと、気候変動対策や陸上や海洋の持続可能性が課題とされ18位にとどまっています。スウェーデンの景観や太陽の恵みに感謝し、豊作と健康を祈る夏のお祭りでもある夏至祭の文化を取り入れてきた当別町としても、こういった環境社会システムも取り入れることにも姉妹都市である意義があります。先日フランスとスペインが相次いで野菜や果物のプラスチック包装を禁止することが発表されました。ヨーロッパ諸国では、プラスチック使用を大幅に減らして循環型経済社会への移行を積極的に推し進めています。買物に行く際にはマイバッグはもちろんのこと、ネットや麻袋に野菜を入れるなどの取組をしています。もともと海外では棚の上に野菜をどっさり積んで売るスタイルが主流でしたが、日本も一昔前の八百屋ではプラスチック包装はされていませんでした。世界の社会変化の流れにより、プラスチック包装の野菜や果物を減らさねばならない未来もそう遠くありません。そうなったとき、今のうちから動き出してライフスタイルを少しずつ変えてきた消費者が新しい社会でストレスなく上手に社会変化についていけるはずです。脱プラスチックを町全体で推進していくために、プラスチックの包装をしない取組が必要だと考えます。まずは、町に近い運営のふれあい倉庫や道の駅の野菜販売からプラスチック包装をやめてはみてはどうか。町民の意識向上のため、広報でゼロカーボンシティの取組を実施している人や事業者を取り上げた特集記事を作成し、周知活動をしてみてはどうか伺います。ゼロウェイストは無駄、浪費、ごみをなくすという意味で、そもそもごみを生み出さないようにしようとする考え方です。各国ではゼロウェイストを目指してリデュース、リュース、リサイクル、ロットを進めています。ロットには腐敗という意味があり、家庭やお店から出た生ごみを肥料に変化させて土に返すことを意味しています。2019年の環境省の発表では、日本は焼却炉の数が世界一多く、その維持管理に大金が使われています。生ごみをコンポストできるものとして分別している国もたくさんある中、日本では可燃ごみとして収集している自治体がほとんどです。コンポストのメリットとして生ごみが減ることはもちろん、いい堆肥ができることです。また、80%が水分と言われる生ごみは焼却時にたくさんのエネルギーを使い、二酸化炭素を排出することから、ごみ処理の環境負担が減ることも挙げられます。当別町としても以前からコンポストの補助事業を実施しており、町民の方も積極的に活用してもらいたいと感じます。しかし、現在町内で購入の補助対象となるコンポストの商品は屋外で使用するものであり、庭がない家庭ではコンポストを利用できないという課題があります。日本では、昔から生ごみを田畑の肥料として有効活用してきた歴史があり、最近では家庭ごみ削減目的や地球に優しい暮らしとしてコンポストが注目されていることから、ベランダや屋内用のコンポストの商品も出てきています。スウェーデンでは4歳から環境教育が始まり、森のムッレ教室と言われる野外授業では森の妖精のムッレさんに感謝しながら自然と触れ合います。食べ残しのごみなどを土に埋め、次に来たときにどうなっているかを遊びながら生分解テストをして、ごみが土に返ることを学びます。スウェーデンの小学校では、環境教育が義務として認識されています。例えば幼稚園などで出た生ごみをコンポストで堆肥にし、子どもたちが食事や野菜作りを体験し、当別高校の園芸科の土づくりに利用してもらうなど、当別町ならではの取組ができるかもしれません。減ごみは家庭内での努力が必須です。町では、コンポストの補助事業も継続して実施しています。生ごみ堆肥化の利用数拡大のために屋内用のコンポストも条件に合うと考えますが、対象になるのでしょうか。補助事業の対象となる商品を取り扱う事業者へ商品の見直しを呼びかけてみてはどうか伺います。幼児期からの環境教育も今後重要な視点になってきます。ゼロカーボン推進計画策定の中に環境教育を盛り込み、幼保小中高において一貫した環境教育を推進してみてはどうか伺います。最後に、町民生活の質の向上のための企業立地促進条例について伺います。住民サービス向上のための事業は、町だけの事業実施は難しい現状があります。自治体と民間企業が協力、連携することでそれぞれの強みを最大限に生かした公共サービスが提供できるようになり、自治体だけではなく民間企業にも大きなメリットをもたらします。町としては、これまで担ってきた事業に関わるリスクを民間に移すことでリスクを軽減できるとともに、財政支出の削減効果が期待できます。民間事業者は新たな投資機会を獲得することができ、長期的に安定した収入が見込め、企業としての信頼性が高まる効果があります。住民は柔軟で、よりきめ細かいサービスを受けられます。今後民間の力を借りて事業を行う際には、企業立地促進条例を利用しながら町に企業が進出されることが想定され、受け入れるためにはより充実した支援の拡充が必要と考えます。企業立地促進条例の中で想定している要件から外れてしまう事業者が進出することも考えられますが、対象を広げていくために要件を見直してはどうか。以上、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
答弁 副町長 増輪肇
櫻井議員の一般質問にお答えをいたします。初めに、ベビーケアルームの設置についてでございます。既に町の施設におきましてはゆとろ、また道の駅にベビーケアルームを設置をしておりますし、そのほかにも民間施設として福祉ターミナル、認定こども園、おとぎの国にも設置をされておりまして、これらは施設利用者に限らず利用可能と伺っているところであります。いずれにいたしましても、子どもや子育てに優しい環境を整えていく、このことはまちづくりを行っていく上で大変重要な視点でありますので、町有施設へのベビーケアルームの設置について可動式の採用といった部分も含めて検討を加えてまいります。なお、民間事業者に対する補助に関するご質問につきましては、補助を行っていくということを今お話をするよりも社会全体で子育てを応援しようという機運が現在高まっている中、民間事業者におきましても社会の一員として取り組んでいただけるよう町も啓発を努めてまいりたいということでございます。次に、脱プラスチックを町全体で推進をしていく、この考え方についてのご質問であります。プラスチック資源の循環に関しましては、この4月にプラスチック資源循環促進法が施行されました。今後この法律に基づいた具体的な方策が国より示されるものと考えてございますが、町といたしましてはこれらの動きを見定めて取組を進めてまいります。ただ、町としましては脱プラスチックの流れをつくり出し、実行していくというためには行政による規制や制限などだけではなく、事業を営まれる方々や消費者である町民一人一人の意識を変えていくということが重要な課題ではないのかというふうに考えておりますので、まずは行政、事業者、消費者が一体となった取組ができるように周知、啓発に努めてまいります。なお、ふれあい倉庫や道の駅の野菜販売からプラスチック包装をやめてはどうかとのご提案につきましては、消費者側の感覚といったものもあり、商品の鮮度保持、また衛生上の観点から代替品が導入可能だといった部分なども含めて社会の脱プラスチックの流れに遅れを取らないように取り進めを行っていきたいというふうに思っているところでございます。次に、ゼロカーボンの取組について町民意識の向上のため広報で周知をしてはどうかとのご質問でございます。今までも広報で事業者と連携した木質バイオマスの取組など、ゼロカーボンについての特集を組んで周知啓発を行ってまいりました。昨日鈴木議員の一般質問に対する町長の答弁のとおり、ゼロカーボンシティの実現に向けて町の特色を生かした推進計画を策定中であります。今後もその意義や啓発を含め、広報の特集などを活用しながらしっかりと周知をしてまいりたいと存じます。次に、コンポストの補助事業についてのご質問であります。町では生ごみの有効利用とごみの減量化の推進のためコンポスト容器の設置を推奨しておりまして、購入費用に対する一部補助を行っているところであります。1つ目の屋内用コンポストの補助も対象になるかというご質問でございますが、現行の補助要件は屋内用、屋外用にかかわらず生ごみを減量し、または堆肥化できるもの、有効容量が10リットル以上のもの、また外部に悪臭を発散させることなく、かつ害虫等が発生しない構造、材質であることというふうにしておりますので、議員からお話がございました屋内用のコンポスト容器、これについても補助の対象となるということで考えてございます。また、2つ目の商品を取り扱う事業者の方々へ商品の見直しを呼びかけてはどうかというご質問、ご提案でありましたけれども、これにつきましては取扱い商品については最終的な判断は事業者の方々となりますので、町といたしましては屋内用のコンポスト容器も補助対象ですよということを登録販売店に対し周知をするということにとどめたいというふうに思ってございます。次に、町民生活の質の向上のための企業立地促進条例についてのご質問であります。ただいま議員からご質問ございましたけれども、議員がどのような事業者、事業を想定されての質問なのかというのはちょっと存じませんけれども、町民サービスの向上と企業立地促進条例の目的といったものが直接結びつくというふうには考えておりません。また、町と民間事業者とが連携をして事業を行う場合に企業立地促進条例を利用していくというようなお考えのように受け取りましたけれども、そのような場合この条例を使うというよりも個別具体的な事案ごとに対応策を講じるべきというふうに考えております。なお、この企業立地促進条例は議員もご承知かと思いますけれども、平成30年10月に改正を行いまして対象業種を拡大をした、また対象要件の緩和、優遇措置の拡充といったものを図っておりまして、その結果といたしまして現在8件もの企業がこの条例に基づく優遇制度を活用していらっしゃいます。さらに、現在進行中の案件もございまして、町内での事業投資の動きが活発化しているという状況でございます。事業投資の動きは、まさにこの条例の趣旨であります本町経済の発展という部分に着実につながっていると認識をしておりまして、現時点でさらなる見直しについては考えておりません。以上、櫻井議員の一般質問に対する答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 本庄幸賢(教育長は2022年9月まで)
櫻井議員の一般質問にお答えいたします。ゼロカーボン推進計画における一貫した環境教育についてのご質問でございますが、まず環境教育について少しお話をさせていただきます。現在認定こども園では教育・保育要領、学校では学習指導要領によって年間指導計画が立てられて、それぞれの成長段階に応じた教科横断的、総合的な学びが展開されています。特に現在の学習指導要領の中では、教科での学習のほかに全学年で行われる道徳教育の目標の中に、環境の保全に貢献する日本人を育成するための基盤となる道徳性を養うということが明記されております。そういったことで、内容の充実が特に図られているところであります。さらに、当別町の現状ですが、当別高校と連携した食育、田植や稲刈り体験、花壇づくり、中学校区での小中合同による行事など異校種間連携による取組も活発に行われているところであります。次に、議員ご発議のゼロカーボン推進計画における一貫した環境教育についてのお答えですが、ゼロカーボン推進計画には町民対象にエネルギー利用に関する環境教育が盛り込まれていると聞いておりますので、学校との連携を検討していきたいと考えます。また、これからの社会を担う子どもたちに環境教育が重要だという議員のお考えは当然のことだというふうに私も考えます。私といたしましては、学校と連携をしながら教科内、教科外などいろんな場面を通して環境や環境問題に対する興味、関心を高め、保全に必要な知識、技能、態度を育む教育を進めていきたいというふうに考えております。以上、櫻井議員の一般質問に対する私の答弁とさせていただきます。