赤平市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月16日
当市の経済政策と産業活性化のあり方について
2016年6月16日、赤平市議会の一般質問で、若山武信議員が「当市の経済政策と産業活性化のあり方について」質問し、商工労政観光課長 林伸樹、市長 菊島美孝が答弁しました。
- 質問者
- 若山武信 議員
- 答弁者
- 商工労政観光課長 林伸樹、市長 菊島美孝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 5番 若山武信
通告に基づきまして、一般質問を行いますので、答弁のほどよろしくお願いいたします。大綱1、当市の経済政策と産業活性化のあり方についてであります。安倍政権の経済政策はアベノミクスではなく、アベコベノミクスとまで揶揄されており、金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢に限界論が指摘される中で、社会の矛盾やジレンマの意味でアベパラドックスという造語まで出ており、自信を持って始動した経済政策も効果があらわれず、10%の消費税増税も2年半の先送りとなりました。最近の新聞報道にて、企業の利益格差が最大となり、3年で倍の19兆円に、大手に恩恵、中小に打撃との見出しが目に入りました。日本経済は、依然として低迷している状況にあります。消費増税先送りにより収入源が不足すると、国家予算全体に影響してきます。特に福祉政策は今後後退することが懸念され、道内の経済状況も低調ぎみの中で、2015年度北海道の貿易収支は445億円の赤字とのことでございます。そのような状況下で当市の今後の経済政策の行方や産業の活性化はどうすべきなのか。基本的には赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略に基づくものでありますが、具体的にはどのような考え方にて産業全体に、また各企業への活性化策を進めていくのか伺いたいと思います。①、企業への具体的支援について。国の示す総合戦略の名称、「まち・ひと・しごと」を総合戦略会議の議論の中から当市での名称はものづくりのまちを重視した「しごと・ひと・まち」となりました。当市は、赤平市創生戦略の最重要課題に人口減少対策、言いかえれば人口確保対策を挙げております。その柱となるのは、産業の活性化、特に地元企業の育成であり、それに関連する住宅施策、子育て支援策を位置づけております。移住、定住促進政策については総合戦略会議や議会の議論の中から助成措置等も充実し、環境整備が進められ、子育て支援策もみらい部会からの意見や提言、議会の議論も踏まえ、具体的に進められているかに見えますが、基本となる産業の活性化、企業支援についての具体策についてどのように進められていくのでしょうか。私は、今までに将来の企業支援には人材育成が何よりとの考え方をこの場で訴えてきました。しかし、行政として今後どのような形で産業支援、企業支援を進めていくのか現段階での具体的な考え方があれば伺いたいと思います。現在までに起業支援事業や新規就労者助成事業、人材育成・定住促進奨学金制度ができましたが、他の自治体にも同様のアイデアがそれぞれに発表されてきております。現在当市において赤平高校がなくなったことのデメリットは非常に大きく、このことをカバーするためには全ての基準を見直すとか助成額をふやすとかのさらなる支援対策の検討も必要ではないかと私は考えておりますが、いかがなことでしょう。あわせてお尋ねいたします。
答弁 商工労政観光課長 林伸樹(商工労政観光課長は2019年3月まで)
企業への具体的支援についてお答えをいたします。このたび策定いたしました赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略につきましては、赤平市の人口減少対策に向けた最大の強みは優良企業が市内に存在し、働く場があるということであり、その強みを生かし、仕事が人を呼び込み、定着し、魅力あるまちを形成するため仕事の優先性を生かした総合戦略となっており、地元産業の強みを生かした雇用確保と地域産業の振興について平成27年度から31年度までの5年間で各施策を図るとなっております。具体的な施策といたしましては、各企業に聞き取りを行った結果、働く場はあるものの、人材の確保に苦慮されている実情にあるということから、赤平の企業を紹介した情報誌の発行や各企業のインターンシップの受け入れ、近隣の高校への合同企業説明会の実施など、雇用の確保に努めることとしており、おのおの実施に向け、既に動き出しをしているところであります。議員がおっしゃりました企業への支援ということにつきましては、既に企業振興促進条例による設備投資に対して投資額に対する助成、雇用に対する助成、課税免除について制度設計をしているほか、中小企業融資条例による運転資金や設備資金の融資、保証料の補給、利子補給につきましても運用をしております。また、起業支援事業や新規就労者助成事業、定住促進奨学金制度につきましては、しごと・ひと・まち総合戦略において今年度より新たに始まった施策でございまして、まさに今動き出しが始まったばかりでありますので、今後予定しております創生戦略会議の中でPDCAサイクルにより検証してまいりたいと思いますので、ご理解いただければと思います。
質問 5番 若山武信
今の説明によりまして、新しい取り組み、これについてはいろいろと実施に移されているということでございますので、この点については理解していきたいと思っております。続きまして、平成16年度の当市の製造品出荷額は242億1,489万円で、空知において2番目の出荷額でありましたが、平成26年度は214億8,583万円となり、岩見沢市、砂川市、奈井江町に次いで4番目までに大きく出荷順位を落としております。この10年の間に大幅に出荷額を落としたその原因を企業や行政ではどのように分析しているのでしょうか。伺いたいと思います。また、経済低迷の道内において、この空知の中で現在の出荷額を維持し、さらに順位を引き上げるには企業自身の努力に加え、行政からの抜本的な対策が必要かと思います。先日の議会運営委員会の意見書案採択における最低賃金引き上げの審議では、この意見書案が否決となりました。恐らく本会議でも否決されることになることでしょう。国の経済政策における地方の賃金格差のひずみの影響でしょうか。当市の各企業の経済体力では最低賃金の引き上げは無理との考え方が根底にあります。過去には炭鉱のまちとして、現在はものづくりのまちを自負している当市において、いかに企業の体力が今低下しているかという議会での一つの判断ではあります。当市の将来の経済力を考えたとき企業間連携は必然でありますが、行政も企業の中に入り、一体となっての取り組みが必要になってくるのではないでしょうか。場合によっては十分な資金対策も含めた検討が必要かとも思います。製造品出荷額向上への総合的な取り組みについての考え方があれば示していただければと思います。
答弁 商工労政観光課長 林伸樹(商工労政観光課長は2019年3月まで)
製造品出荷額につきましては、平成16年以降に企業の撤退ですとか、リーマンショックによる世界経済の大幅な景気後退、また東日本大震災等による消費の減少等により、平成23年には製造品出荷額が181億6,000万まで落ち込みましたが、各企業における企業努力や産炭地基金の新産業の取り崩しによる設備投資の支援、また企業振興促進条例による支援の拡充を図りながら出荷額の回復に努め、平成26年では214億8,000万円まで回復をしているところであります。いずれにいたしましても、地場産業の安定した経営が製造品出荷額を維持し、地域経済の発展の足がかりとなりますので、今後とも各企業との連絡を密にし、生の声をお聞きしながら各制度等のあり方につきまして検証をしてまいりたいと思いますので、ご理解いただければと思います。
質問 5番 若山武信
取り組みについても理解するところでありますが、出荷額が落ち込んだ原因については私も今聞いて、理解するところでありますけれども、経済不況の同じ条件下で当市だけが落ち込んだのは製品の需要動向の変化や物流の変化等もあったのではと私なりに分析しているところでございます。数多い各企業の体質、体力を強化し、企業全体の出荷額の底上げを図る知恵や強力な財政支援が必要かと思います。かつては産炭地基金の活用もできましたが、現在はなくなりました。新たな独自の財源が必要かと思います。近隣自治体との連携強化に加え、道庁や空知総合振興局との連携等はいかがでしょうか。市長が先頭に立ってのトップセールスも必要でありましょう。行動力のある市長に期待したいと思うところでございますが、いかがなことでしょうか。市長からの答弁をお願いしたいと思います。
答弁 市長 菊島美孝(市長は2017年9月まで)
中小企業者、あるいは小規模事業者等につきましては、厳しさを増す外部環境を生き抜くべくさまざまな課題に取り組んでおります。このような中小企業、小規模事業者を支援するべく当市におきましてはさまざまな支援策を展開しておりますけれども、道や国におきましても予算や税制などさまざまな支援策を用意しておりますが、制度の内容について、これを各企業が把握し切れていないという状況があるかもしれませんので、国や道と連携を図り、各制度の情報提供に努め、近隣自治体との連携につきましても情報共有を図りながら連携について検討してまいります。また、市だけでは、財政状況も勘案し、全ての支援制度を網羅できない部分がありますので、支援制度がそろっていない部分につきましては国や道が補完し、支援するといった連携を行うことによりまして、各企業の要望に応えていくことが必要であります。私自身もそのような制度が必要な場合につきましては、トップセールスとして国や道に働きかけをしてまいりたいというふうに思っていますし、地場企業の安定した経営が大前提でありますので、各企業の要望を把握しまして、本社等にも働きかけをさせていただきながら市と企業がスクラムを組んで産業の活性化に努めてまいりたいというふうに思っております。いずれにいたしましても、いかなる企業も赤平から撤退をしてはいけない、撤退はさせてはいけないという強い信念を持って私は市政に当たっているつもりでおります。本社のセールスも含めまして、国、道との情報を共有いたしまして、商工会議所や企業の方々と連携を密にし、努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
質問 5番 若山武信
ただいまのお話の中で1つ気になるのは、企業がやはりそういういろんな法律を把握していない。これは本当にもったいないなと、こういうふうに思いますので、これはやはり企業の中に入り込んで、調べて、いろいろと連携をとっていく必要があるかなと、こんなふうに思います。菊島市長におかれましては、赤平商工会議所の出身でもありまして、道内の経済界にも通じていることでございます。中央にも人脈がおありのようですので、トップセールスマンとしては最適任者かと思っておりますので、ぜひ当市のためにご奮闘いただきたいと願うところでございます。②、財政調整基金の活用についてであります。総合戦略会議や総合5カ年計画の中で最大の政策課題は人口確保対策でありますが、経済政策においては産業の活性化が最重要課題であり、さきに述べましたように、今後における予算には各企業のさらなる体力強化のための抜本的財政措置が必要と考えております。かつては産炭地基金が存在しており、市内企業の活性化に大きく貢献してまいりましたが、今はその基金もありません。それにかわる資金対策が必要ではないのでしょうか。堅実財政の反面、将来にわたっての先行投資も必要かと思われますし、そのためには財政調整基金の活用も視野に入れる必要もあるかと思うところでございます。現在の財政調整基金は高尾前市長の血と汗の貴重な遺産となったわけでありますが、将来の赤平市のために利用されるのであれば許されることではないでしょうか。いかがなことでしょうか。お伺いいたします。
答弁 商工労政観光課長 林伸樹(商工労政観光課長は2019年3月まで)
財政調整基金の活用についてお答えをいたします。先ほども申し上げましたが、各企業への聞き取りの中で雇用の確保が困難になってきているということから、総合戦略の中でも重点施策として位置づけをしており、また前回の議会の中でも議員から質問のありました人材育成につきましても重要な施策だと考えております。赤平市しごと・ひと・まち総合戦略につきましては、毎年創生戦略会議においてPDCAサイクルによる検証を行うこととなっており、地域産業の振興につきまして各企業の実情を捉えた上で新たな支援策が必要な場合には見直しをしていきたいと思います。財政調整基金につきましては、不測の事態に備えた基金であり、性質が異なるものでありますので、財政調整基金ありきではなく、適切な管理を行いながら、資金が必要な場合につきましては今年度創設されましたあかびら創生基金や国の制度等を活用し、財源の確保を図ってまいりたいと思いますので、ご理解いただければと思います。
質問 5番 若山武信
赤平創生の戦略におきまして、経済政策は最も重要であり、将来の当市に大きく影響してまいります。賃金アップすることで人が集まるというのは、これ基本的な原則でございます。こういうこともいろいろとつながることも企業との連携も必要でないのかなと、こんなふうに思うところでございます。以前の定例会におきまして、当市における財政調整基金の適正額と運用額について質問したことがございますが、当市の将来にとって本当に必要な事業であれば運用してもよいのではと考えております。今年度創設されましたあかびら創生基金には必要に応じて財政調整基金からの繰り入れもできると思いますので、ただいまの答弁で理解をするところでございます。