赤平市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月11日
認知症について
2014年9月11日、赤平市議会の一般質問で、太田常美議員が「認知症について」質問し、介護健康推進課長 斉藤幸英が答弁しました。
- 質問者
- 太田常美 議員
- 答弁者
- 介護健康推進課長 斉藤幸英
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 2番 太田常美
大綱3、認知症について、①、認知症の状況について。認知症については、現代病と言っても過言ではないと思います。世界中で脳の疾患の特定ができておらず、有効な治療方法や特効薬が見つかっておりません。昨年も質問させていただきましたが、その後市民の認知症の状況について伺います。施設に入院している人、また自宅療養している人など、それぞれに家族が大変な思いをしてさまざまな形で看病していることと思いますが、施設に入っている人と自宅療養の人の人数についてはどの程度把握しているのでしょうか。また、軽度の患者と重度の患者について、その様子についてお尋ねいたします。
答弁 介護健康推進課長 斉藤幸英(介護健康推進課長は2017年12月まで)
認知症とは、一旦正常に発達した脳に何らかの原因で記憶、判断力などの障害が起き、日常生活がうまく行えなくなるような病的な状態をいいます。市内において介護認定を受けている方々のほぼ6割に当たる約500名の方々が軽度なものを含めて認知症の症状があり、市内の介護施設や医療機関に入所や入院されている方々では200名程度、また在宅では300名程度の方々が認知症と思われる何らかの症状があるものと推測をしています。また、地域包括支援センターが65歳以上の介護認定を受けていない市民を対象として3カ年計画で実施している二次予防事業対象者把握事業における基本チェックリスト調査では、認知機能が低下していると見られる方々は現時点で調査済みの約3,000名の約38%にも上り、その方々が将来的に認知症の症状があらわれてくる可能性があるものと思われております。認知症であっても軽度の方につきましては、家族や近隣の方々の理解と支援があれば、在宅での生活を続けていくことは可能であります。また、重度の方では医療機関での専門的な治療を受けている方や認知症対応のデイサービスなどの通所介護を利用する在宅の方、グループホームなどの介護施設で生活をされている方もおります。以上です。
質問 2番 太田常美
わかりました。②、認知症サポーターの育成について。最近近隣市町の芦別市や深川市、沼田町、栗山町など、まちを挙げて認知症サポーターを積極的に養成しております。認知症サポーターは、国の認知症啓発活動の一環で2005年度に養成が始まった自治体などが主催する無料の講座を受けることで誰でもサポーターになることができるそうであります。講師役をするのは、所定の研修を受けたボランティアのキャラバン・メイト、講座は約1時間半で認知症の症状や患者との接し方を学ぶことで、終了後にはサポーターの目印であるオレンジリング、腕輪が配られるそうであります。岩見沢市では、本年度からの4年間でサポーターを5,000人とする目標を決めたそうであります。また、隣の芦別市では1,029人のサポーター、深川市では1,694人、沼田町では339人、栗山町では848人と各市町村でサポーターの育成に努力しております。赤平市として認知症のサポーターについてどのような取り組みをしているのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 介護健康推進課長 斉藤幸英(介護健康推進課長は2017年12月まで)
当市では、認知症の方々への理解と支援を目的として平成20年より認知症サポーター養成講座を開催し、現在283名の市民の方々が受講され、認知症サポーターとなられております。養成講座では、市民を対象とした講座以外にも団体や事業所単位でも5名以上の参加があれば開催をしているところでもあり、今後も認知症に対する理解と認知症の方々及びその家族への支援につながるよう、引き続きサポーターの養成に努めてまいりますので、議員の皆様におかれましても、ぜひ講座を受講され、サポーターとしてご活動くださいますようお願い申し上げます。以上です。
質問 2番 太田常美
わかりました。私もみずからサポーターの受講を受けたいと思います。③、ピック病への対応について。最近認知症に似たピック病というものがテレビ等で放映されておりました。これは、比較的若い働き盛りのサラリーマンや主婦にまでその症状が出てきているそうであります。自分のコントロールができないといったその治療法は、今のところないそうであります。このピック病については、前頭側頭型の認知症のことですが、認知症と少し違い、自分の家の場所がわかり、施設を抜け出して職員が距離を置いて後をつけると、また施設のほうに帰ってくるそうであります。50歳代の男性サラリーマンなどは、自分が病気で会社を休まなければならなくなったときなど、体の調子がまた悪い、それは本人も気がついていない部分で、少し体調がよくなったと思い、会社に行き、上司や同僚からもう少し体調がよくなるまで休んだらどうだろうと言われて、急に椅子を持って暴れるありさまで、凶暴な性格に変わっているそうであります。これは、前頭葉に機能障害が起こり、自分の思ったことに対して否定的なことを言われたりすると暴力的な症状が起き、それをとめると凶暴な性格になるということで、人間性すら破壊されると言われておりました。病気の進行がおくれると、それを治す治療法はないそうであります。女性の場合は、病気などで精神的に落ち込んだときなどになりやすいと言われております。このような症状が出たとき、夫婦どちらかで次の4つのことをチェックするのが肝心なことと言っておりました。第1に、鬱病の症状と間違いやすく、やる気がなくなる、意欲がなくなる、興味がなくなる。第2に、食生活が変わり、同じものばかり食べたり、ふだん食べないものを食べたりの兆候があらわれてくるそうであります。第3に、同じものを大量に買う症状があらわれてくるそうであります。第4に、ふだんの社会生活などで我慢ができない症状があらわれてくるそうで、本人の意思にかかわらず一人で外出して万引きしても本人に自覚がない症状、それと他人の家に入り込み、自覚がないのもまたその一例であります。一度この病になってしまったら、早期であれば抑える薬や治療法があるけれども、早期発見は難しく、重症化していく患者が多く、余りにも施設の中を歩き過ぎるために、今現在デイサービスなどでは1週間を待たず何カ所も断られてしまい、やっとピック病患者を受け入れているという介護施設に奥様を入所させることができ、主人が毎日通い、ピック病の進行をおくらせるために毎日ドライブに誘い、思い出の公園とか花畑などを散歩するのが日課になり、奥さんは主人を認識しておりませんけれども、受け入れできる介護施設があり、本当にうれしいと語っておりました。しかし、この2年ほど前から脳神経外科で認知症かピック病の判断ができるようになったということであります。赤平市でもピック病の患者がどの程度いるのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 介護健康推進課長 斉藤幸英(介護健康推進課長は2017年12月まで)
ピック病につきましては、認知症を引き起こす疾患ではまれなもので、原因不明の大脳萎縮性疾患であり、決め手となる治療法がないため、薬物による対症療法が行われているような状況でもあります。市内で発症している方の全てを把握することは困難ですが、国保加入者のレセプト等により調べたところでは、ピック病と診断されている市民は今のところはいないようであります。また、行政や医療機関におきましては、個人情報の守秘義務が厳密に課せられていることから、患者個人にかかわる情報は十分に守られているものと考えております。以上です。
質問 2番 太田常美
かもしれませんけれども、それぞれの個人情報は守られているのかと、それとピック病についてはがん検診などと同じく早期発見のため事前の検診を受けることはできないものかということをお尋ねいたします。
答弁 介護健康推進課長 斉藤幸英(介護健康推進課長は2017年12月まで)
ピック病は、物忘れなどの何らかの症状が出たときに精神科、神経内科、脳外科においてピック病チェックリストやCT、MRIの検査などによって脳の萎縮加減を調べるなどにより判定をしております。症状がない段階で検診として行うことは、専門医の確保や高度な医療機器が必要とされ、さらには病気が発見されても病気の原因の糸口となる特徴的な病理像がなく、治療法がないため、現状では困難と考えているところです。認知症の発症原因のおよそ2割を占める脳血管障害の場合は、高血圧や高脂血症、さらには肥満などへの対策をとることが予防には有効であり、また認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病でも生活習慣病対策で発症のリスクを軽減できるとされていることから、食事や運動、睡眠などの生活習慣に気を配ることで認知症になりにくくするとともに、発症や進行をおくらせることができると言われていますので、今後も生活習慣の改善や運動習慣の普及啓発を進めてまいります。以上です。
質問 2番 太田常美
ありがとうございました。この問題は以上で終わります。