網走市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日
学校教育について
2025年6月24日、網走市議会の一般質問で、石垣直樹議員が「学校教育について」質問し、学校教育部長 高橋善彦が答弁しました。
- 質問者
- 石垣直樹 議員
- 答弁者
- 学校教育部長 高橋善彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 石垣直樹
-登壇- 希政会の石垣です。通告に従い、一般質問をさせていただきます。まずは、学校教育についてです。教育委員会にお聞きしたところ、令和7年4月1日時点で、網走市内の小中学校児童生徒2,001名のうち、令和7年度3月31日時点では小学生41名、中学生60名、合計101名が不登校児であることを伺いました。網走市内小中学校児童生徒の20人に一人、実に5%が不登校児であるということになります。特に中学校においては、749名中101名の8%の生徒が不登校である現状です。ちなみに令和5年度末では86名と、不登校児童生徒数は増加傾向にあると思われます。全国的にも不登校の児童生徒が増加傾向であり、これは社会課題として注目されていると認識しています。そこで伺います。網走市内小中学校における不登校児について、網走市の認識についてお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
本市における令和6年度末の不登校児童生徒数は、先ほど議員がお示しのとおり小学校で41名、中学校で60名となってございます。不登校は児童生徒一人ひとりの心身の健全な成長や将来の社会参加にも影響を及ぼしかねない課題の一つであると認識してございます。また、不登校が起こり得る背景には様々な要因が考えられ、個々の状況に応じたきめ細やかな対応が求められるとともに、不登校はどの子供にも起こり得るものであり、子供たちの些細な変化などに早期に気づき、速やかに対応することの重要性を認識してございます。
質問 石垣直樹
それでは次に、網走市で実施している不登校児への対応についてお示しください。また、その対応の結果についてどのように認識しているのかも併せてお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
不登校児童生徒への対応としましては、個別の状況に応じた支援や、多様な学びの場の提供の取組を推進しているところでございます。個別の状況に応じた支援の実施につきましては、家庭児童・教育相談室による学校訪問を通じて、不登校状況の確認、教員及び保護者への指導・助言を行い、学校と家庭の連携強化を図っております。また、本人や保護者の希望により、スクールカウンセラーとの面接を設定することも行ってございます。多様な学びの場の提供につきましては、学校復帰に向けた支援だけではなく、学校内における別室登校などの対応、放課後学習や面談の実施、自宅での学習支援として学校印刷物の配布や家庭訪問、さらには本人の希望の有無によりオンライン学習も実施してございます。また、教育支援センターの活用と連携を図り、児童生徒が安心して学習できる多様な居場所の提供に努めているところでございます。これらの取組によりまして、一部の児童生徒が学校生活への適応に向けて前向きな変化を見せている事例もあり、今後も全ての児童生徒が安心して学校生活を送れる環境づくりに努めてまいります。
質問 石垣直樹
ありがとうございます。それでは、今まで実施してきた不登校児を増やさない取組、また、これから取り組もうとしている対策について、何かあればお聞かせください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
不登校児童生徒を増加させないためには、未然防止の取組が極めて重要であると認識しているところでございます。先ほどの答弁の繰り返しになる部分もございますが、最初に居心地のよい学級・学校の風土づくりと、登校渋りの早期発見・早期対応に重点を置いてございます。児童生徒の心の変化をいち早く察知して支援につなげるため、家庭児童・教育相談室による各学校訪問を通じて、不登校状況の確認、教員及び保護者への指導・助言の実施を徹底してございます。次に、魅力ある学校づくりを推進しております。中学校区での小中9年間の連携を核とした網走市学校力向上実践事業により、事業改善による児童生徒の心理的安全性の確保や、中1ギャップを未然に防止するための小中連携等に関わる教員研修の充実を図り、子供たちが学校生活の楽しさを実感し、ウェルビーイング実現の意欲を持てるよう、努めているところでございます。今後の新たな取組としましては、令和7年4月から市の会計年度任用職員として、専任のスクールカウンセラーを配置し、より専門的な視点からの支援を強化してまいります。また、学校、保護者・家庭への支援としまして、令和7年7月から専任のスクールソーシャルワーカーも配置するところでございます。教育委員会としましては、これらの対策を着実に実行し、全ての児童生徒が安心して学校生活を送れる環境づくりに尽力してまいりたいと考えているところでございます。
質問 石垣直樹
それでは次に、不登校児のその後について伺います。現在、30日間学校に通わない児童生徒は不登校児となります。また、60日間学校に来ない児童生徒はひきこもりとなるそうです。過去にも網走市内小中学校における不登校児は多数いたかと思います。不登校児の後の進学先としては、単位制通信高校の星槎国際高等学校、N高などが人気があるようです。網走の中学校を卒業してどの程度進学しているのか。中学校を卒業した生徒のその後の動向について、様々なパターンがあると思いますが、もし調査されているのであればお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
各中学校では、不登校を経験した生徒も含め、生徒一人ひとりの興味・関心や適性に応じた多様な進路選択を支援してございます。令和7年3月に市内中学校を卒業した不登校生徒の進学先につきましては、市内高校への進学者が15名、市外高校が4名、通信制高校が1名と把握してございます。
質問 石垣直樹
わかりました。私はこのままではいけないと思います。お話を伺うと多くの保護者は同様な思いでおります。私なりに対策を考えてみました。一つは、まず早急に不登校児の保護者が集まる場所を作るべきです。音更町では、ひきこもり当事者や親らの交流会、こもりびとしゃべり場が6月14日に開催されました。これは町主催で2020年度から毎年開催されているようです。登別では、支援考える会というNPOが設立されました。不登校児の支援を考える会だそうです。弟子屈町のDBA北海道キャンパス内では、不登校児の若者の支援を行う神戸のNPO法人ダルボイ・アカデミーが、不登校への理解を深めてもらうイベントを6月14日、15日に開催したようです。お隣の北見市では、メタバースを活用しての対応が本年度から始まりました。私の周りにいる不登校児の保護者の方に「親が集まる場所が必要か」と伺うと、全ての保護者が「つくってほしい」とおっしゃいます。自分の子供が不登校になると、子供を心配する親、夫婦の仲が悪くなります。あのときああだった、あなたが、自分がこうしたのが原因だなど、学校で何かあったのではないかと、家庭環境が悪化する傾向にあります。それは、子を持つ親としての、子供のことを心配するあまり夫婦で言い合いになる、当たり前のことであろうと考えます。しかしながら、なかなか夫婦で話し合ったところで解決する問題ではありません。地域で解決していかなければならない問題だと思います。昨日、厚木市から議員団が網走市を訪問されました。その際に不登校の話題になり、厚木市のある議員はこうおっしゃっておりました。「学校に行かない選択をした子供の意思を尊重してあげるべきだ」と。確かに憲法26条2項では、国民に普通教育を受けさせる義務と課しておりますが、義務教育の無償を定めています。これは親の義務であり子供の義務ではないということです。なので、子供に義務教育を受ける義務はない。子供の意思を尊重すべきだ。親のエゴだなどと言われました。私はこの言葉に違和感を感じ、感情的になり、言い合いとなってしまいました。私は、義務教育は子供たちが社会に出て生きていける術を学ぶ場であると考えます。それが実現されていない現状を解決するために、まずは不登校児を持つ、同じ悩みを抱える保護者が集まり、話し合う場を設けて、悩みを共有し、必要な手立て、求められている対策、不登校対策のヒントを探ることが必要ではないかと思いますが、網走市の見解をお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
不登校児童生徒を抱える保護者の皆様が、深い悩みを抱え、孤立しがちな状況にあること、また、そのことが家庭環境に影響を及ぼし得ることにつきましても、教育委員会も同様の認識を持ってございます。そのような中で保護者の皆様が安心して悩みを共有し情報交換を行うことができる場の必要性につきましては、これまでも重要な課題と認識をしており、議員から御提案いただいた不登校児童生徒の保護者が集まる場の設置につきましては、その具体的な内容や運営方法、ニーズ等を研究し、保護者の皆様にとって実りある場となるよう、今後検討してまいりたいと考えてございます。
質問 石垣直樹
それでは次に、これはなかなか難しいのではないかと思いますが、現状は学校で嫌なことがあっても、生徒数が少なく、クラス替えをしても苦手な生徒と同じクラスになってしまう現状があります。このような環境では、子供たちに逃げ場がなくなるかと思います。一人で学校に登校しながら、あいつと会いたくない、学校に行きたくないなど、登校時に考えてしまいがちです。そこで、集団登校を行ってみてはいかがかと思います。学年の枠を超えて近所の生徒と登校する。中学校の時期は思春期であり、なかなかほかの学年の児童と接する機会がなくなります。そこを強制的につながりを持たせ、学年を超えた児童のつながりをつくる。その近所のコミュニティは、ときに悩みを打ち明ける場となり得る可能性があるかもしれません。また、兄弟かのように一緒に学校へ行くことで、登校時の学校に行きたくないという気持ちが晴れるかと思います。「○○ちゃんが何時に迎えに来るから急いで用意しなさい」など、親御さんには負担になるかもしれません。しかし、迎えに来てくれるから準備しなければ、迎えに行かないといけないから準備しなければ、学校に行かないといけないから準備するのではなく、ほかの人のために学校に行く準備をして行動する、こういった意識は、行きたくない学校に行くという意識とは別の意識になるかと思います。私も様々思考を巡らせましたが、市街地と農村部の学校で不登校児の割合に違いがあるのではないかと考えました。その理由は何か。違いは、スクールバスによる登校です。スクールバスの登校は、その時間に一定の場所に行かないといけない。そこには学年を超えた児童が乗っている。これから乗車してくる。それ以外は市街地と農村部の学校には学校まで遠いなどしか違いはないかと思います。誰かが待っている、誰かが迎えに来る、この意識が子供たちに与える影響があるのか、ないのか。そういったところから手探りで対策を考えてみてはどうかと思います。このような集団登校は、ひょっとしたら不登校児を抑止する、不登校児を増やさない効果があるのではないかと思います。国や道教委の考えを待つという姿勢ではなく、早急に取り組むべきかと思います。以前に議会で言いました。子供たちの一年は私たちの一年とは比べ物にならない。この意味をしっかりと理解していただき、早急に対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
議員のお示しのとおり、生徒数が少ない学校環境において、特定の生徒との関係性に悩みを抱える場合、子供たちに逃げ場がないと感じさせてしまう可能性があることは、課題の一つであると認識をしてございます。登校時に感じる心理的負担を軽減し、安心感を持って学校に向かえる環境を整えることは、不登校の未然防止において重要であると考えているところでございます。御提案を頂きました集団登校につきましては、その実施に当たって保護者の皆様の御協力や、地域との連携、安全面の確保など、具体的な検討課題もございますので、学校復帰に向けた支援ということだけではなく、全ての児童生徒が安心して学ぶことのできる多様な学びの場づくりに今後もより一層努めてまいりたいと考えているところでございます。
質問 石垣直樹
よくわからない答弁でしたが、網走第一中学校では、不登校について教員、校長が考えを巡らせてくれています。私は第一中学校しか知らないのですが、教員からこの本が不登校対策として素晴らしいと、この著書を読んで講演会をしてはどうかなどの声が上がり、校長が開催できないかいろいろ考えてくれています。現場の先生も一緒に考えてくれているという現実があります。教員と保護者、網走市が一緒になり取り組み、ぜひとも不登校児への対策、そしてこれから不登校とならない対策を図られてみてはと考えます。次の質問に移ります。