みんなの議会

網走市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日

行政のデジタル化について

2021年12月14日、網走市議会の一般質問で、村椿敏章議員が「行政のデジタル化について」質問し、企画総務部長 秋葉孝博、市民環境部長 武田浩一が答弁しました。

質問者
村椿敏章 議員
答弁者
企画総務部長 秋葉孝博、市民環境部長 武田浩一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 村椿敏章

-登壇- 日本共産党議員団の村椿敏章です。質問通告に従いまして、質問させていただきます。先ほどの近藤議員と重複する部分もあるかと思いますが、御容赦いただきたいと思います。1項目めですが、行政のデジタル化についてであります。網走市は行政のデジタル化を進め、人口減少、少子化、高齢化に伴う働き手の減少など様々な地域課題に対応するため、急速に進展するデジタル技術を積極的に活用するとして、デジタル推進室をつくり進めているところです。まず網走市のデジタル化がどこまで進んでいるのか、現在市民が市役所を利用する上で課題はあるのか伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

9月1日にデジタルファースト宣言をさせていただき、この間専門的知見から支援・助言を頂くため、フェローを委嘱し、参与を任命しております。これまで参与による管理職研修、デジタルマーケティング研修、若手職員による研究を進めながら、庁内において刊行物のデジタル化、申請書の押印廃止、電子申請サービスの導入、来年度以降に取り組む事業などの調査を実施してきたところでございます。今後、予算編成におきまして、事業の横断的な展開、優先度、効果などを精査してまいります。なお、現在市民の市役所利用に当たって、大きな課題があるとは認識しておりませんが、デジタル化の推進により天候、移動、時間、また新型コロナウイルスの感染など、こうしたことに心配をすることなく行政手続が行える、こうしたことが市民の利便性の向上につながるものと考えております。

質問 村椿敏章

そうすると、現在の市役所のサービスでも特に問題はないけれども、今度のデジタル化でさらに便利になるというふうに認識します。また、今マイナンバーの普及も進めていると思いますが、年度ごとのマイナンバーカードの進捗状況はどのようになっているのか伺います。

答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)

マイナンバーカードは平成28年1月から交付が開始されておりますが、当市におけるカードの交付率は平成28年度末で8.5%、平成29年度末で10.2%、平成30年度末で11.1%、平成31年度末、これ令和元年度末になりますけれども13.8%、令和2年度末で22.5%、そして令和3年度11月末現在で30.5%となっております。令和3年1月から3月にかけて、J-LISがカードの未申請者宛てに申請書を再送付したこと、また令和3年4月末までにカードを申請した方がキャッシュレス決済を利用することでマイナポイントの受取対象となるキャンペーンを実施したことから、令和2年3月末以降の交付率が上昇した傾向となっております。

質問 村椿敏章

最初始まったところから見るとかなり進んできているというふうに認識しますが、マイナポイントですか、が出てきてから増えるようになったということですね。ただ、全国的にはもう38%ということで、ある程度進んではきていると思うのですが、このマイナンバーカードですね、あと2年程度で国民がほとんど持つというような計画もあると思うのですけれども、なぜ普及が進んでいかないのか、そのことについて市の認識を伺います。

答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)

普及状況についての認識でございますが、窓口や電話でのマイナンバーカードについての問合せでは、このカードは何に使えるのか、カードを持つメリットは何なのかという質問が多いことから、持つことによる利便性の周知とともにカードの利便性の向上が必要と考えているところでございます。

質問 村椿敏章

マイナンバーカードの利用の利便性が多くなればもっと普及率も増えるだろうということでしょうけれども、もう一つやはりマイナンバーカードをつくって私の個人情報がどうなるのだろうという、そういう心配も多くの市民は感じているのではないかと思います。個人情報の漏えいや、また政府の隠蔽体質など国民から政府が信頼されておらず、個人情報が政府に渡ってしまうことに対する心配があるからだと私は考えます。そういった部分でちょっと心配な部分があるので、さらに質問させていただきたいと思いますが、今年3月LINEユーザーの個人情報が中国から閲覧可能になっていたことが判明しました。この問題の本質はユーザーへの説明不足とか本人の同意・確認がどうこうという問題ではなく、中国国家情報法によって中国政府が個人情報の提供を強要できる状況で、中国国内の企業に個人情報の閲覧をフリーにさせていたことです。これではLINEユーザーの個人情報が中国政府に流れた可能性があると考えられますが、この問題に対して市の見解はいかがでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今年3月にLINE社の業務委託先の中国企業で、従業員が日本の個人情報データにアクセスできる状態であったこと、またLINE上のデータの一部が他国のデータセンターに保管されていることについて報道がありました。総務省では、LINE社に対し安全管理・措置や利用者に対する説明に関して不十分なところがあると指摘し、不正アクセスや情報漏えいについては確認されていませんが、適切な措置を講じるよう指導をしております。LINE社が講じる措置としては、個人情報について日本国内のサーバーに移管を進めると発表していることから、今後は日本の法令に基づき情報が適切に取り扱われるものと考えております。

質問 村椿敏章

そうですね。今の日本の政府の発表の中では、中国政府や中国共産党から提供は求められたことはないと、LINE社が説明しているというふうに言うことをそのまま受け取って問題ないというふうに言っているということに、本当にどうなのかと私は感じるところなのですが、要は中国国家情報法の第7条には秘密を守る義務があるという規定があります。ということは、個人情報を中国に提供したとしても、LINE社はこれを表にすることはできません。LINE社の説明を真に受けて、真相を追及しない日本政府の個人情報保護委員会の姿勢は厳しく批判されるべきだと考えます。また、問題発覚後に改善されたということですけれども、この問題の検討委員会の宍戸東大教授らは、中国からアクセスがあったことについてはLINE社において経済安全保障への適切な配慮ができていないと認定しているわけです。非常に心配な部分だと考えます。次に、政府が進めるデジタル改革では、基盤となるシステムをこれまで自前でサーバーを設置し管理する方法から、今度は民間企業が所有管理するサーバーを使用するクラウド化に大きく転換します。既に昨年10月から日本の中央省庁向けのクラウドの運用がアマゾン社のアマゾンウェブサービスAWSを基盤として開始されました。このクラウド化に伴い順次政府の保有する情報がアメリカ企業であるアマゾンの管理するサーバーに保存されます。重大なのは、アマゾンのサーバー内に保存されている日本政府と国民の情報にアメリカの諜報機関がアクセス権を持っているということです。その根拠となるのは、2018年3月に成立したアメリカの海外データ合法的使用明確化法、通称クラウド法です。このクラウド法は、データがアメリカ内に存在するか否かにかかわらず、アメリカが自国の企業に対して、所有、保護、管理するデータの提供を求めた場合、企業はこの命令に従わなければならないということを明確にしています。今、政府の進めるデジタル改革は、日本国民全員の情報をアメリカに渡してしまう危険なものと考えますが、市の見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今年3月に政府が示した基本方針では、情報システム方式についてコスト削減や柔軟な情報資源活用の観点から、クラウドサービスの利用を第一候補として検討を行うものと定められ、またクラウドサービスを調達する際は国内法が適用される国内データセンターを採用候補とするよう定められております。政府が共通プラットフォームの基盤として選定したアマゾンウェブサービスのクラウドサービスにつきましては、調達仕様書の中でデータセンターは国内となるよう指示をしていることから、国内法が適用されるものと認識をしております。

質問 村椿敏章

今の答弁ですと、日本のデータは国内に、日本国内のサーバーに保管されているから問題ないだろうという答弁だと思いますが、アメリカのクラウド法では所有、保護、管理するデータの提供を求めた場合、そのクラウドが、サーバーが日本にあるかどうかは別として、どちらでも企業はこの命令に従わなければならないと言っているわけです。これは問題がないわけではないと思うのですけれどもいかがでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今様々、法律の適用の仕方も含めて整理がされているところというふうに認識をしておりますけれども、合意を得ない限りその個人情報、これを日本国外への持ち出しは行わないというのが基本的に定められていますので、これは守られるものと考えております。

質問 村椿敏章

日本国外には持っていかないということを政府は進めているということは認識します。ただ、先ほど言ったようにもし日本にあったとしても、アメリカの企業であるアマゾン社がアメリカ政府から情報を求められたら出さなければならないという法律もあるということを認識しておいていただきたいと思います。そういった問題の中で、EUではこのアメリカのクラウド法に対して、EU各国の政府・機関はアメリカ企業の提供するクラウドからの撤退を進めています。EUにおいては個人情報の保護を求める権利が基本権として位置づけられており、特に民間事業の保有する個人情報に当局が捜査や公共の安全、国家安全保障目的でアクセスすることは明確な法律の根拠と、そして比例原則の遵守、第三者の機関による監督が確立されております。個人情報の海外移転は原則禁止されています。一方、日本では、2018年日本年金機構が年金者の個人情報を中国のサーバーに移転していたことが明らかになりました。この問題も年金機構の業務委託の問題とされ、年金者の個人情報が中国に移転されていたことの重大性は問われないままでありました。国民の大切な個人情報をアメリカや中国などの諜報機関から守るには、国外移転を原則禁止としているEUのように、政府や地方公共団体、民間を問わず、国が責任を持って個人情報の海外移転を規制するべきです。日本もEUのように対応すべきと考えますが、市の見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

政府が進める共通プラットフォームにつきましては、繰り返しになりますが、データセンターを国内となるよう進め、国内法が適用されるものと認識しておりますが、こうした一連の改正による個人情報の保護につきましては国が責任を持つべきであり、国政に関する諸問題につきましては、国会における議論や今後の政府の動向につきまして注視してまいりたいと考えております。

質問 村椿敏章

今の答弁ですと、このデジタル化に伴って個人情報が漏れるとかそういう問題については国が責任を持てというところは当然あるとは思いますが、網走市はやはり市民から預かったデータを今まで管理していたわけですから、国に対してもその辺しっかりするよう求めるということは当然であることでありますから、しっかりとそこは進めていただきたいと思います。次の質問に移ります。個人情報保護についてであります。日本の個人情報保護法は2015年の改悪によって、行政機関や独立行政法人が保有する個人情報を匿名加工した上で民間事業者から利活用する提案を募り、審査を経て提供する仕組みがつくられました。これは本人の同意は不要であります。さらに、今回のデジタル改革関連法では利活用しやすくする仕組みを盛り込みました。幾ら匿名の加工がしてあるといっても、他の情報と組み合わせれば判別される可能性があります。プライバシーに関わる情報を本人の知らぬ間に行政から民間へデータ提供するのがこの間の個人情報保護法改悪の中身でありますが、市の見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

個人情報保護法の改正についてでありますが、今回の改正ではデジタル社会の形成に関する施策を実施するため、個人情報保護とデータ流通の両立を方向性として見直されたところでございます。各自治体などで運用の相違が生じないよう全ての地方公共団体に適用されるガイドラインなど全国的な共通ルールが規定され、本人が特定できないよう個人情報を加工し当該個人情報を復元できないようにした匿名加工情報とした上で、ビッグデータとして社会課題の解決や経済活動の活性化への利活用が期待されていると理解をしているところでございます。市といたしましては、国が示すガイドラインのルール規定類に基づき市が保有する個人情報の適正な管理と運用について、今後法律の施行までに必要な準備に努めてまいります。

質問 村椿敏章

準備を進めるということですね。データを提供するわけですから、非常に心配する部分もあるのでその辺についてしっかり、していっていただきたいと思います。網走の個人情報保護条例がありますが、この保護条例では個人情報の適正な取扱いの確保、また個人情報の開示、訂正及び利用停止、審査請求、事業者が取り扱う個人情報の保護が定められています。現在市が進めようとしているデジタル化により、個人情報保護条例を変更しなければならないのか伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

市の個人情報制度は、デジタル社会の形成を図るための関係法律により改正された個人情報保護法の施行予定である令和5年4月より条例適用から法律適用による運用に変わります。このことから、市の個人情報保護条例につきましては、法律適用により改正または廃止が必要となりますので、国のガイドラインなどの情報を基にどのような変更が必要か現在作業を進めているところでございます。法律適用となるまでは、個人情報の取扱いは市の個人情報保護条例が適用となりますが、現在適用されている個人情報事務を含め、国が示すガイドラインによる全国共通ルールへの対応を図りながら運用していくこととしております。

質問 村椿敏章

そういう流れになるということは認識しました。そして、この仕組みですね、都道府県、政令市に義務づけています。市町村にも広げようとされている、こういうことなのですけれども、自治体の個人情報保護条例も一旦リセットされるということになります。全国の共通ルールを設定した上で、地方自治体独自の保護措置を法の範囲内で最小限にしようとしたものです。一部の自治体では個人情報保護条例を変えて、この加工情報の利活用を始めています。和歌山県、鳥取県、千葉県市川市などであります。情報リセットの最大の目的は匿名加工情報制度と情報連携を自治体に行わせることであります。教育、健康診断、介護サービス、子育て支援といった住民サービスに直結する個人情報の宝庫である自治体が保有する情報を吐き出させようとするものであります。市民の個人情報が日本政府にわたり、そして中国のように監視社会になってしまう危険性があると思いますが、市の見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

改正された個人情報保護法による個人情報の活用に当たっては、繰り返しになりますが、社会全体のデジタル化の実現に向け地方公共団体に法律適用の運用により、国と同じ規律を適用した匿名加工情報としての利活用が想定されているものとなっております。匿名加工情報につきましては、国の定義では特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報としております。また、匿名加工情報は加工の定義、安全管理措置、匿名加工情報作成、第三者への提供に当たっての公表義務など一定のルールの下、提供できるとされているところでございます。匿名加工情報となる前の市が保有、保管する個人情報の管理につきましては、市が行うことに今後も変わりはありません。

質問 村椿敏章

匿名加工情報は復元できないと政府が言っているということで、そこについて信じていくしかないということですね。そう認識します。それにしてもまだまだ心配はあるかなというところであります。今後の見通しについてでありますが、網走市デジタルファースト宣言では、「市民サービスではデジタルの力でもう一つの市役所をつくり、手のひら行政を目指します。行政手続のオンライン化、そして証明書などのコンビニ交付、キャッシュレス決済の導入、高齢者等のデジタル活用支援など」ということを言われていますが、これを確立するためには何が必要なのか。デジタル化するとマイナンバーカードを持たない人は利用できなくなってしまうのではないかという心配もあります。今までどおり、マイナンバーカードを作成していなくても行政手続が行われなければならないと考えますが、見解を伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

オンライン手続には基本的に申請者はスマートフォンなどデジタル端末やネットワーク環境が必要であり、申請を受理する市ではこれに対応するシステムの構築や関係機関との調整が必要になります。また、これまで対面で行ってきた本人確認ができなくなるため、マイナンバーカードが必要となる手続もございます。マイナンバーカードがなくても市の行政手続は行えますが、より多くの方がデジタル化の利便性を享受できるよう施策を展開する一方で、高齢の方へのスマホ教室の開催など、誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を推進したいと考えております。

質問 村椿敏章

今の答弁の中で、マイナンバーカードを持っていないとできないサービスもあるということでありますが、例えばどのような内容なのでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

現在自治体のDX計画、これが進められておりますが、基本的に国のほうで進めている子育て、介護、被災者、これ罹災証明ですが、それから軽自動車の証明申請、手続申請ですが、こうした国が定める申請については、恐らくですが、マイナンバーカードが必要になるかと思います。ただ、個別の手続につきまして、今現在31手続をオンライン化をすると進めているのですが、詳細についてはこれからになりますので、それが示されないとなかなか今現時点で市のほうとしてこれが必要となるというのは、今申し上げられない状況です。

質問 村椿敏章

今後を見守るしかないというふうに認識しますが、今言っているのはまだはっきりしていないというところですか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

現在国が進めているデジタル・ガバメント実行計画の中では、この手続につきましてはデジタル申請ができるようにしますというのは既に示されております。ただ、その申請手続についてマイナンバーカードが必要とするというところまではまだ示されておりませんので、おおむねなのですが、恐らくマイナンバーカードが必要になろうかと思いますが、具体的な必要な申請手続、具体的な様式も含めてまだ示されておりませんので、今現時点でお答えできないと申し上げているところです。

質問 村椿敏章

まだ今の話でいくと、マイナンバーカードをつくらないとやはりできないという、そういう手続が出てくるということだということですね、ということですよね。今の手続はできるのでしょうけれども、将来的にはできなくなるということでいいのでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今私申し上げたのは、電子申請の手続の際にマイナンバーカードが必要になるだろうということを申し上げているだけで、いわゆる紙、申請行為、窓口に来て児童手当なり児童扶養手当の申請をするのは、それはできると思います。以上です。

質問 村椿敏章

失礼しました。電子申請はマイナンバーカードがなかったらできないということですね。今までどおり窓口の申請もできるということですね。それでよろしいということですね、と認識します。次の質問に移ります。政府は昨年マイナンバーカードの機能拡大などを盛り込んだ工程表を取りまとめました。マイナンバーカードの普及を2022年までにほぼ全国民に、地方公共団体情報システムの標準化や運転免許証のデジタル化を2025年までに、それから保険証の利用を2023年度に利用開始としています。しかし、マイナンバーカードの普及率は全国で38.6%にとどまっています。保険証利用は現在6%しか使えない状況です。マイナンバーカードの普及をなりふり構わず推し進めることは新たな混乱を引き起こし、危険を広げるだけであります。いわゆる死の谷と言われるオンライン化が30%程度までは行政事務の効率がかえって低下することになりかねません。既に自治体システムの統一や行政手続のデジタル化には自治体職員などから不安の声が上がっています。関東地方の中核都市の担当者は、「25年度末までの移行は精神論だ」「システム導入の期間は実質3年。全国の自治体の導入がそこに集中すると業者の人的資源が足りない」と期限を迫る政府を批判しています。また、九州のIT企業の担当者は「自治体との相談時間を短くしてしまうと、市町村側がシステムを正しく理解できず操作を誤ってしまう」と警告しています。行政サービスのデジタル化の工程はどのようになっているのか。現在の市民サービスを続けながら移行させるための業務が重なることで、職員への負担が相当重くなると思われますが、市の見解を伺います。また、これに対してどのような対策を講じていく考えなのか伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

議員お話の政府の工程表によりますと、マイナンバーカードの普及は2022年度末にほとんどの住民が保有していることを目指し、自治体の行政手続のオンライン化は2022年度末を、自治体の情報システムの標準化、共通化は2025年度を目標としておりますので、こうした工程表を踏まえ準備を進めてまいります。一連の作業において、一時的に業務量が増加するものと考えられますので、庁内や関係機関、こうした連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。

質問 村椿敏章

わかりました。連携をしながら進んでいきたいと。ただ、先ほど言った事業者が、全部の自治体が自治体システムの統一ですね、共通化に走らなければならないわけですから、そういう部分では人的な配置も、人的に事業者の取り合いになってしまうのではないかという心配もあるのですが、その辺についてはどんなふうに考えているのでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

今政府のほうでクラウドの準備を進めている最中ですので、今現状において当市が業務委託している、いわゆるベンダーが足りないというような、そういったまだ状況ではなくて、これから準備をするということですので、そうした事業者がいないとかそういった状況にならないように、事務につきましては計画どおり進めてまいります。

質問 村椿敏章

わかりました。次の質問に移ります。地方公共団体情報システムの標準化に関する法律、これによって網走市の情報システムがどのように変わるのか伺います。また、市独自の施策をするためのカスタマイズ、これができなくなるとの懸念がありますが、認識を伺います。そして、その場合の費用負担はどのようになるのか伺います。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

標準化法の成立により、令和7年度までに住民記録や介護保険、地方税など17の基幹業務システムにつきましては、基準に適合したシステムを利用するとともに、全国的なクラウドの利用に努めるよう求められます。情報システムの標準化により、維持管理や制度改正時の改修など人的、財政的な負担の軽減が図られるものと認識をしております。また、議員お話のとおり、情報システムの標準化に伴い仕様が統一されカスタマイズは不可能になると認識しておりますが、詳細につきましては今後示される業務ごとの仕様書において明らかになるものと考えております。こうした理由から、費用負担につきましても現時点では不透明な状況となっております。

質問 村椿敏章

ひとつ今言われた中では、カスタマイズについてはできなくなるという認識なのでしょうが、どうしてもカスタマイズしなければならない、網走市独自の政策、施策が出たときにカスタマイズしなければならないという場合はどのようにして行うのでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

それにつきましては今後仕様書が示されますので、できることできないことは明らかになってくると思いますが、現状としてそうしたシステムが複数あることによっての弊害、今回コロナによって国が給付金を支出するですとか、そうしたことがなかなかそれぞれのシステム会社がシステム改修をしないと間に合わないということがありましたので、今回標準化というのが大きな方向性として進みますので、基本的にはカスタマイズ要らないような使い方に努める必要があるものと認識をしております。どちらにしても、詳細がわかるまでどういうことができるのかは現時点ではお示しできません。

質問 村椿敏章

ということは、地方公共団体の情報システムの共通化によって、それぞれの自治体がカスタマイズをしないでも済むようなシステムにするようこれから求めていくということでよろしいですか。そのようにしていく、カスタマイズしないで済むようなものにつくっていくよう、市は標準化に併せて国のほうに意見を上げていくと、そういうことでよろしいですか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

それぞれの自治体が同じようなシステムを稼働をさせて非常に効率が悪いというのに問題点があるということで、今回全国共通でできるものはクラウド化を進めようということです。ですから、同じような税ですとか、保険というのはほぼ計算式も含めて同じですから、そうしたものは統一していきましょうということですから、それに示されたものの中で業務をやっていくということが大事で、プラスアルファ違うことをしようとすれば、それはシステムの中なのか、データを取り込んだ上で何かしなければいけないのかわかりませんが、基本的には共通のものを使っていくことで全国的に経費もスピードも効率化も図ろうとするものでございます。

質問 村椿敏章

ということは、例えば具体的に網走だけしかやってないような施策があった場合、標準システムの中にその部分がカスタマイズというか、その標準システムに組み込めないから、その施策はできませんよと、そういうことにはならないということでいいのでしょうか。

答弁 企画総務部長 秋葉孝博

基本的には全国共通、統一したものに合わせていく必要が方向性としてはあると思います。ただどうしてもやらなければいけないようなことがあれば、それはカスタマイズが可能かどうかについては今後仕様書が示されますので、現時点では不透明ということを申し上げております。方向性的には統一化して、結局統一化してカスタマイズをそれぞれの市町村でしてしまえば、結局スピード、それから何か改正あった場合も全部改修が必要になりますので、今、国、地方一体となって進めようとしている方向性とはそれは異なりますので、基本的にはそのような考え方で取り組んでまいりたいと思います。

質問 村椿敏章

今の説明を聞くと、国が進めているデジタル化に各自治体が一緒になってついていこうというところなのでしょうけれども、各自治体自治体で住民の生活を守るための施策をいろいろ持っているわけですから、それを共通化することによって今までできたことができなくなってしまうようなことがないようにしなければならないですし、今の話でいくと、今のシステムのままでいけば特に支障はないのに、国が一生懸命進めているこのデジタル化によって自治体の負担が非常に重くなってくるのではないのかと。要するに国のシステム、そして今まで持っていた自治体のシステム、これは一緒に合わさらない部分も出てくるわけですから、2つ持たなければならないということになりますよね。そういう部分では非常に非効率なのではないのかなと私は思うのですけれども、今デジタル化はこれからだというところでありますから、これからしっかりと検証していただき、そして個人情報を守ることを市民に示して理解も得ながら進めていただきたいと思います。デジタル化については以上で終わります。

出典:網走市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる