小樽市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日
デジタル化について
2024年3月5日、小樽市議会の一般質問で、松岩一輝議員が「デジタル化について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 松岩一輝 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 松岩一輝
第4項目、デジタル化について、初めに、小樽市自治体DXに関する全体方針についてであります。情報通信技術の急速な発展やコロナ禍において行政のデジタル化の課題が明らかになり、本市では、自治体DXを推進していくための指針となる小樽市自治体DXに関する全体指針が令和5年11月に策定されました。「2 自治体DXに向けての基本的方向性」では、市民の利便性向上、職員の生産性向上、情報セキュリティー対策の強化の3点を掲げ、主な取組事項を明記しております。「3 取組事項」では、その背景と令和9年度までに想定される取組のおおよその時期が整理されております。我が会派といたしましても、これまでに公共施設のWi-Fi設備設置や窓口キャッシュレス決済の導入など、デジタル化をさらに拡大させ、市民の利便性向上と職員の業務効率化について議論を重ねてまいりました。方針を確認すると、令和6年度から9年度にかけて新たに始まる取組や先行して一部実施されるものがあります。初めに、取組は、可能な限り前倒しして実施されることが望ましいと考えられますが、全体的な進み具合と、令和6年度に特に推進する取組について伺います。公共施設の利用促進をするために、オンライン予約システムが整備されたほうが望ましいことは本市も御理解いただいていることと考えますが、導入に向けての検討状況について伺います。所管する公共施設が多数の場合、民間のオンライン予約のシステムを導入したほうが市民の利便性と職員の業務効率化が図られますが、導入と運用には相応の費用が発生します。本市では費用対効果についてどのように考えているのか伺います。札幌市のように利用される市民や団体にIDを交付し、オンライン上で予約状況の確認と利用の申込みを完結できることが望ましいですが、相応の費用がかかります。例えば、運河プラザ三番庫では、直近の予約状況をホームページ上で公開しています。このように、まずは大規模なオンライン予約システムを導入しなくとも、できる限りの対応を各公共施設に求めたいと考えますが、見解を伺います。関連して、生成AIの活用についてであります。生成AIとは、文章などをAIが自動的に生成する技術で、クリエイティブな作品やアイデアの創出、業務の効率化や自動化など、様々な分野で活用が期待されています。一方で、例えばフェイクニュースなどのように偽情報をつくり出すことで社会に混乱をもたらす懸念も指摘されています。日本でインターネットが一般に普及し始めたのは1995年で、今日ではスマートフォンの普及もあり、インターネットは生活や仕事に欠かせないものになっております。このように、生成AIも、市の業務上、必要不可欠な存在になることが予想されますが、生成AIの業務利用に対する認識を示した上で、業務への活用について本市の見解を伺います。次に、タクシー不足についてであります。多くの市民より、コロナ禍以降、タクシーが捕まりにくくなったため、改善を求める声が多数寄せられております。これについては、感覚的にタクシーが少なくなったこと、タクシー会社に電話しても一向につながらず、つながっても数時間待ちで、いつ頃向かうことができるのか分からないと言われ、数時間待つか、諦めてしまうことを私自身も日常的に体験しております。また、夜間営業される飲食店が集中する花園地区の経営者の方などからは、夜間や悪天候時にタクシーに乗ることが難しくなり、売上げにも影響してくると特に改善を求められております。かつてタクシーは、個別移動の色合いが濃いために公共交通機関とみなされてはおりませんでしたが、通称、タクシー適正化・活性化法の第1条の目的に、タクシーが公共交通機関として位置づけられ、同法第7条に、国、地方公共団体、タクシー会社等その他の関係者は、相互に連携を図りながら協力するように努めることが明記されております。高齢化の進む本市では、運転免許証を返納し、タクシーを多用する高齢者の移動手段確保の観点からも、市内のタクシー供給が利用者の需要に影響を与えている昨今の状況について、本市も何らかの対応をすべきであると考えます。広報おたる3月号によると、令和5年12月現在、市内のタクシーは、法人、個人を合わせて約370台、法人事業者では、乗務員不足により、車両の稼働率が53%ほどとありました。それらを踏まえ、本市のタクシーの需要と供給の状況について認識を伺います。市内では、利用可能な配車アプリが少なく、それを用いた配車予約も登録台数が少ないためなのか、うまく利用できないように感じます。特に出張や観光で市内のタクシーを利用される方は、市内のタクシー会社の連絡先が分からないことや、外国人は日本語での電話予約が困難なため、配車アプリの充実が求められます。市内のタクシー会社の配車アプリの導入状況について伺います。導入していないタクシー会社は、主にどのような理由が挙げられるのか伺います。本市が導入を推進するために、できる対策はどのようなことが挙げられるのか伺います。これらの解決策の一つとして、市民からもライドシェアが挙げられております。ライドシェアは、自動車の相乗りサービスとして世界では急速に普及しておりますが、日本では道路運送法の第78条で原則禁止されております。国土交通省は、ライドシェアの制度案を有識者会議に示し、様々な条件を検討し、制度を固め、この春にも道路運送法に基づく通達によってライドシェアを開始するとしています。本市の状況を踏まえ、ライドシェアをどのように考え、今後、対応していくつもりなのか伺います。関連して、来年度予算案に、おもてなし規格認証事業費が計上されております。自治体初の取組とのことですが、取得を目指す理由とその効果、対象の範囲、また、産業港湾部のおもてなし推進事業費との違いについて伺います。タクシー運転手は、日頃から市民や観光客を乗せ、対面でのやり取りが必ず発生する職業です。今後、ライドシェアの導入等により、新しいドライバーが増えることも想定し、既存のドライバーとともに、おもてなしやサービス向上の研修を受けていただいたほうが効果的かと考えますが、見解を伺います。次に、除排雪のデジタル化についてであります。令和5年度第1回除雪懇談会の資料によると、令和4年度の除排雪に関する市民の声は、合計で2,292件、5年平均で2,077件となっています。市民の声の増加要因としては、記録的な気象の発生と除雪作業の遅れとなっています。降雪量や回数については、自然現象なので手の施しようがありませんが、除雪作業の遅れについては、対応次第で問合せや苦情の件数を減らすことができます。初めに、令和5年度の電話やメールなどの受付件数を示し、対応するのにどのぐらいの人数と時間を要しているのか、概算を伺います。除排雪は、七つの地域に区分けされたステーションがありますが、このような方法を取っている理由を伺います。本市では、除排雪の計画や日時を非公表で行っているため、現在の状況が分からない市民が多数問合せをしているものと推察されます。苫小牧市では、以前よりホームページ上で、地域ごとに除雪車の出動状況を除雪中などの文字で市民に知らせる仕組みがありましたが、それでも除雪に関する問合せの急増を受け、GPSを活用し、対象路線の除雪が終われば色が変わる仕組みを導入し、除雪作業の見える化によって市民サービスを向上させようとしています。このような除排雪の見える化の仕組みを本市で導入する際の課題について伺います。市内に点在している人口が減少しても、比例して除排雪しなければならない路線が減ることにはつながらないため、オペレーター不足や人件費、燃料費の高騰も踏まえ、持続可能な除排雪の確保は急務です。全国各地では、AIを用いた実証実験が行われておりますが、本市の除排雪のデジタル化の検討状況について伺います。以上、第4項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、デジタル化について御質問がありました。初めに、小樽市自治体DXに関する全体方針についてですが、まず、取組の進捗状況につきましては、おおむね全体方針のスケジュールどおりとなっております。令和6年度の主な取組を申し上げますと、都市計画関連情報などを公開するGISを前倒しして導入するとともに、キャッシュレス決済を文学館、美術館と総合体育館へ拡充するほか、将来に向けた電子決済などの課題抽出や手続のオンライン化を進めてまいります。次に、オンライン予約システムの検討状況につきましては、これまでの調査から、重複した利用希望があった場合の調整や指定管理者への入金方法などが課題と捉えており、オンライン化に当たって、受付業務の手順の見直しなども必要と考えます。このため、これらの課題を解決できるシステムを調査するほか、システムのデモンストレーションなどを通じて各施設の業務担当者の理解も深めながら、導入に向けた検討を行ってまいりたいと考えております。次に、オンライン予約システムの費用対効果につきましては、市民サービスの向上や業務効率化につながる効果が見込まれるため、導入を進めたいと考えておりますが、導入に当たっては、システムを一つに集約することや利用状況を踏まえた導入施設の検討が必要であると考えております。次に、公共施設の予約状況につきましては、広く市民に利用される施設の一部で公開できていない状況ですが、市民サービスの向上につながるものと考えますので、これら施設の予約状況をホームページ上で公開できないか、検討いたします。次に、生成AIの業務利用につきましては、職員の情報収集や文章作成が効率化されるほか、アイデアを検討する際に支援を受けられるなど、生産性を向上させるものと認識しております。一方、活用に当たっては、正しい回答を導きやすくする質問の方法などを学ぶ必要があるほか、AIの回答が常に正確ではないことへの留意や、著作権の確認、情報漏えいへの対策も必要であるため、実証実験による検証などを通じて検討を進めてまいりたいと考えております。次に、タクシー不足についてですが、まず、市内におけるタクシーの需要と供給の状況につきましては、乗務員不足により、事業者の保有する車両を全て稼働させることができず、利用者の需要に応え切れていない状況にあるものと認識しております。次に、市内のタクシー事業者における配車アプリ導入状況につきましては、市内のタクシー事業者8社のうち4社が配車アプリを導入しております。また、導入していない4社の理由につきましては、費用面や本社の意向などと伺っております。次に、配車アプリ導入の推進につきましては、導入により、利用者の利便性は向上するものと考えていることから、市として何ができるのか、他都市の事例などを調査してまいりたいと考えております。次に、ライドシェアに対する市の考え等につきましては、現在、国が導入予定のライドシェアは、一般ドライバーを活用した制度であり、本市におけるタクシー乗務員不足の解決の一助になり得るものと考えております。しかし、現段階では、制度の詳細が確定しておりませんので、今後、国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、おもてなし規格認証事業費につきましては、小樽観光協会が、小樽版おもてなし認証制度を構築し、観光事業者のおもてなし力の向上に取り組んでいることから、オール小樽でのおもてなし力の向上に取り組むため、まずは、市役所本庁舎を対象に、経済産業省が創設したおもてなし規格認証の取得を目指し、そのための費用や職員向けセミナーに関わる費用を計上したものであります。効果としましては、職員の接遇レベル等が向上することで行政に対する信頼感が高まり、市役所を含めた小樽全体のイメージアップにつながるものと考えております。また、産業港湾部のおもてなし推進事業費は、小樽観光協会の取組を支援するためのものであります。次に、タクシー乗務員のサービス向上等につきましては、各事業者で採用時をはじめとしてサービスに関する研修は随時実施されているものと承知しておりますが、乗務員の接遇がさらに向上することは利用者にとって望ましいことと思いますので、今後は、事業者へ国などが開催する講習等について情報提供してまいりたいと考えております。次に、除排雪のデジタル化についてですが、まず、市民の皆さんからの問合せや苦情の件数等につきましては、令和6年2月25日現在の電話等による受付は2,328件、メールによる受付は117件であり、合計で2,445件となっております。対応に要する人数は除雪対策事業班の職員20名と請負業者7名で合計27名となっておりますが、対応に要した時間につきましては、把握いたしておりません。次に、七つの地域に区分している理由につきましては、作業効率、作業量の平準化、地域性などを考慮し、地域総合除雪として業務を委託しているものであります。次に、ホームページ上で除雪車の出動状況を市民に知らせる仕組みを導入する際の課題につきましては、システム導入に当たり、初期費用やランニングコストが生じること、また、除排雪作業の事前公表やリアルタイムに作業を公表することにより、気象状況で予定を変更した場合、付近住民の混乱を招くことや宅地からの雪出しによる交通障害が発生するおそれがあることが課題と考えております。次に、本市の除排雪のデジタル化の検討状況につきましては、令和4年度にスマートフォンのGPS機能を活用した除雪車両運行管理システムの試行を行ったところであります。また、積雪寒冷地の課題克服に向けた新技術の開発や取組状況などが発表されるイベントにも参加するなど、情報収集に努めております。今後におきましても、他都市の事例も参考にデジタル化について調査・研究を行ってまいりたいと考えております。