網走市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月16日
コロナ禍の影響と今後について
2020年12月16日、網走市議会の一般質問で、平賀貴幸議員が「コロナ禍の影響と今後について」質問し、企画総務部長 岩永雅浩、健康福祉部長 桶屋盛樹、観光商工部長 田口徹、学校教育部長 林幸一が答弁しました。
- 質問者
- 平賀貴幸 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 岩永雅浩、健康福祉部長 桶屋盛樹、観光商工部長 田口徹、学校教育部長 林幸一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 平賀貴幸
次の質問に移ります。コロナ禍の影響と今後について何点か伺います。これまで国の事業や北海道の事業はもちろんでありますが、網走市が実施した市民や事業者に対する各種支援事業も多くあったというふうに理解しておりますが、これらは総額でどのくらいになっているのか、改めて確認したいと思います。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
新型コロナウイルス感染症の緊急対策予算の総額についてでございますけれども、4月の第1回臨時会の第1弾から今定例会に提案をしている第13弾までの予算総額は60億4,800万円になります。そのうち、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金など国や道からの財源は51億2,300万円を見込んでございます。五つの対策ごとでは、一つ目は感染症予防対策で約2億3,000万円、二つ目は生活支援対策で約37億2,000万円、三つ目は経済対策で約6億5,000万円、四つ目は新しい生活様式対策で約13億9,000万円、最後に五つ目はその他の対策で約6,000万円でございます。
質問 平賀貴幸
それでは、これまで実施した各種コロナ禍対策の評価というのは、現状でどのようになっているのか見解を伺いたいと思います。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
これまで実施している新型コロナウイルス感染症緊急対策の内容は、ただいま答弁をさせていただいた大きく五つの対策になりますが、一つ目の感染症予防対策では9事業、二つ目の生活支援対策では8事業、三つ目の経済対策では16事業、四つ目の新しい生活様式対策では13事業、五つ目のその他の対策では2事業、合計48の事業に取り組んでまいりました。これらは議会の議論も頂きながら、日々刻々と変わる状況の中で実施をしてまいりましたが、特別定額給付金などは道内でも比較的早く給付を開始し事故なく事業を終えたこと、また緊急宿泊施設利用促進事業も長期宿泊の誘客に効果があり、生活支援や経済対策などは当市において機動的に必要に応じた対応ができているというふうには判断をしてございます。今後も国の追加補正が見込まれることから、状況に応じた対応を迅速に取り組んでいくこととし、全体的な評価はしかるべき時期に行いたいというふうに考えております。
質問 平賀貴幸
これまでに経験のない状況であるにもかかわらず、網走市は積極的に対応をしてきた自治体の一つであるというふうに認識をしております。一方で、学校閉鎖というのが知事の北海道独自の緊急事態宣言でありましたけれども、これについては網走市における新型コロナ感染症の発生が確認されていない中で、北海道の求めに応じたということが果たして適切だったのか。また、その際、自宅待機を余儀なくされた子供たちの学びは十分に保障されていたのか。こうしたことについてはその対応を責めるということではなくて、今後の対応を適切に行うためにも検証が必要だろうという一例だというふうに思います。私は、必要がなかったというふうに考える方も当然いらっしゃるのだろうなと思う例なので、しっかりここは検証しなければいけないことだというふうに思います。さらに、先日のSOMPOボールゲームフェスタにおける初動対応、種々指摘ありますけれども、大きな課題があります。万が一これをきっかけに感染拡大が、しかも情報伝達の遅れが原因で起こったということがもしあったとすれば、責任者の進退に関わるほどの大きな問題が発生するものであったこと、このことは改めてもう少し認識を深めてほしいと指摘をせざるを得ない状況だというふうに思っておりまして、これについても適切な検証が不可欠だという事例だというふうに思います。そのほかにも、これは網走市だけの責任ではありません。法的制約や国や北海道の方針の影響もあるというふうに理解をしておりますが、種々指摘あります市民への情報伝達についてもやっぱり課題はあります。検証を行いながら適時見直しを図っていくことは、不可欠だろうというふうに考えるところです。北海道においては、9月7日ですけれども、北海道における新型コロナウイルス感染症対策に関する検証中間取りまとめを公表しております。網走市においても、こうした対応を進めていく必要はあるというふうに考えますけれども、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
市の新型コロナウイルス感染症対策に関する検証と公表についてでありますが、学校における一斉臨時休業につきましては、感染症の早期収束のための極めて重要な時期であることを踏まえ、多くの子供たちや教職員の健康、安全を考えた対応でありましたが、現在は学校衛生管理マニュアルが改訂され地域一斉の臨時休業は避けるべきとの明記にされているため、今後地域の感染状況を踏まえた対応が必要であるというふうに考えてございます。また、SOMPOボールゲームフェスタの初動対応につきましては反省すべき課題であると考えており、今後市の主催事業で感染者が発生した場合には関係機関と調整を図り、本人からの申出等による事実確認に基づき市の対応等を公表する方向性としたところであります。市といたしましては、北海道が出している検証中間取りまとめといったことでございますけれども、専門的な知見もありませんし、感染症対策に伴う有識者会議の機能を有していないので北海道と同様の検証や取りまとめは難しいというふうに考えておりますけれども、これまで講じてきた感染症対策を担当部署で評価するとともに、関係機関や業界団体等の様々な意見を参考といたしまして、今後の取組に生かしてまいりたいというふうに考えてございます。また、これらの情報につきましては、感染症対策本部で共有し検証してまいりたいというふうに考えてございます。
質問 平賀貴幸
ぜひそういったことを実施した上で、その結果を公表し、議会はもちろんですが市民に共有するという視点も持っていただきたいと思いますけれども、確認したいと思います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
そのことにつきましても、感染症対策本部のほうで意見を交換してまいりたいというふうに考えてございます。
質問 平賀貴幸
すぐに公開をしますという答弁を本当は頂きたいところですけれども、そこは公開されないわけがないというふうに私は思っておりますので、公開されることを前提に見守っていきたいというふうに思います。次に、コロナ禍による企業経営の影響は、大変大きいものがあります。ここも種々議論がありますけれども、雇用調整助成金を含めた様々な対応で何とか対応を施策しているのだというふうに理解をしていますが、一方で雇い止め、あるいは減収など、雇用への影響についても全国各地で深刻化する状況が報道や各調査により明らかになっております。また、医療や介護の現場にも減収、先ほども影響については数字が答弁ありましたけれども、その影響を伴って手当の削減を行うような状況が出ているというような報道もあり問題化しているのもありますけれども、網走市の事業者、各分野でどのような状況にあるというふうに考えているのか見解を伺いたいと思います。
答弁 観光商工部長 田口徹(観光商工部長は2020年12月まで)
コロナ禍による企業経営や雇用への影響につきましてですけれども、本年8月に商工会議所が実施しました新型コロナウイルス感染症の影響に関わる経営状況に関する調査によりますと、本年8月から12月の売上げ見込みにつきましては、前年と比較しまして28%が増加、60%が減少、12%が不明としておりまして、総じて減少の傾向が見られます。このうち、医療、福祉分野の事業者は前年と比較して50%が増加、33%が減少、17%が不明としております。雇用の実績または予定ですけれども、現在のところ雇用、雇い止めが目立つ状況とは網走市内ではなっていないというふうな状況でございます。続きまして、医療、介護の現場についてですけれども、医療機関における現状につきましては、医師会等を通じて確認したところであり、入退院は安定しているものの薬の処方期間の延長や待合が密にならないよう予約の調整を行うなど、外来の減少に伴い前年対比1から2割の減少とのことであります。また、感染拡大により出張医の確保が難しく、常勤医の負担増といった影響も伺っております。現時点では手当の削減を検討している医療機関はございませんが、長期化による影響が懸念されるとのことでございます。介護の分野でございますけれども、市内介護事業所における2月から10月のサービス提供実績に関わる報酬を前年同期と比較したところ、若干影響が生じている通所系事業所がありましたが、複数事業を含めた法人全体としての減収は10%程度にとどまっている状況にあります。また、減収が生じている事業所における雇い止めや手当等の削減につきましては、現在のところ実施していないと伺っております。
質問 平賀貴幸
状況については理解をさせていただきましたが、今日も地元紙の報道にもありましたとおり、求職と求人についてはなかなか厳しい状況もありますので、引き続き様々な形での取組をしていっていただきたいと思いますが、次の質問に移っていきますけれども、網走市内で事業を実施する事業者に対しては法人市民税を納税をするということになるのだというふうに思います。現在、超過課税を実施しているというふうに理解をしていますけれども、この目的と税率及び網走市には実際にどの程度の企業がこの税を納めており、どのくらいの歳入になっているのか基本的な見解を伺いたいと思います。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
法人市民税は、市内に事業所または事務所等を有している法人に課される税で、国税である法人税額に税率を乗じて課税する法人税割額と資本金額や従業員数に応じて定額で課税をする均等割で構成をされてございます。現在当市は安定的な財源確保を目的とし、地方税法に規定された超過税率を採用してございまして、そ れ は 法 人 税 割 で 標 準 税率 6 % に 対 し 超 過 税 率8.4%、均等割につきましては標準税率の1.2倍としているところでございます。超過税率は札幌、室蘭、帯広、苫小牧の4市を除く全道35市中31市で採用している状況がございます。平成31年度法人市民税の納税義務者数は990件、歳入調定額は総額で約3億490万円で、このうち超過相当分は約5,650万円、令和2年度11月末時点では納税義務者数803件、歳入調定額は総額約2億2,720万円で、うち超過相当分は4,490万円となってございます。
質問 平賀貴幸
合計で1億円弱の超過課税があるのだということがわかったところですけれども、厳しい経済状況からも、国も法人税の減額などの措置を検討しているというふうに伺っておりますけれども、網走市が独自に実施できるものがあるとすれば、この超過課税の減額なのだろうというふうに思います。私の知る限り、石川県がこの減額を行うということを報道によって発表しているのみで、今のところそれ以外に実際には広がっていないというふうに思いますけれども、ただ繰り返しますが、網走市として独自に実施できるようなものがあるとすれば、これなのだろうというふうに思うのです。状況によっては、これを実施することも考える必要があるのではないかというふうに思います。全て減免しろと言っているのではなく、減額で率を下げるとかそういうことなのですけれども、実施の可能性についてどうなのか見解を伺いたいと思います。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
近年国におきまして、法人における税負担の軽減が段階的に図られてきておりますけれども、新たな減額等の措置については承知をしてございません。また、当市独自の減額等による法人支援につきましては、財源確保の観点や道東6市におきましても、今御指摘があったとおり、実施しているところはないことなどから、当市でも実施をする予定はございません。一時的に税の納付が困難な法人につきましては、法人市民税に限らず固定資産税なども含め、市税の徴収の猶予の制度を活用いただきたいというふうに考えてございます。
質問 平賀貴幸
ここは必ず実施してくださいというふうに申し上げるつもりはありませんけれども、一つの選択肢としてあるということを明らかにしておきたいというふうに思います。次の質問に移ります。我が国において、自死を選ぶ方々はコロナ禍により年初来の死者の数、10月の時点で超えております。警視庁が発表した同月10月の自殺者数については2,153人、前月から急増しているのですけれども、一方で厚生労働省がまとめた日本の新型コロナウイルスに関する死者の合計というのは11月27日の時点で2,087人となっているのが現状で、自殺を選ばれる方のほうが多いというのが大きな問題になっております。専門家は感染症の拡大が、精神衛生上の危機を起こしかねないと警告を発しています。我が国では長年にわたり、自殺者の多さが問題となっておりまして、WHOによると日本の自殺率は世界でも最も高い水準の一つだというふうに言われていまして、2016年に日本で自殺による死亡した人の数は人口10万人当たり18.5人ですから、西太平洋地域においては韓国に次いで高い割合。また世界の平均は10.6人なので、倍にはいきませんけれども、ほぼそれに近いというふうになっていると思います。それでも厚労省の統計を見ていきますと、2019年までの10年間で自殺者数は減少を続けておりまして、19年の自殺者数は年間2万人ということで、1978年の統計開始からは数えると最も少ない状況になっていました。しかし、本年に入り自殺者は急増しております。10月の女性の自殺者数は、前年同月比で83%という驚くべき増加です。また、男性でも22%増加しておりますが、女性は約4倍ですので、本当に深刻な状況になっていることがわかります。コロナ禍の影響による職業への不安、収入面での不安、子供の健康面や将来への不安が増大している状況にもあるにもかかわらず、相変わらず行政による相談というのは電話が主流となっていることも、この状況に残念ながら拍車をかけているということを言わなければならないのだと思います。6月にも実は同様の質問をしているところでありますけれども、こうした状況について網走市の現状と認識について見解を伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
網走市の相談体制の現状と認識についてでありますが、現行の相談体制につきましては北海道いのちの電話、網走健康ダイヤル24といった電話相談に加えまして、保健所を窓口とした来所によるこころの健康相談、電話、来所、訪問による体制として保健センターを窓口とした精神保健事業がありますが、議員御指摘のとおり、電話による相談が主流となっております。本年1月から9月の相談実績でありますが、北海道いのちの電話は17件、249コール、昨年同期との比較で件数26件、コール数16件の減少。網走健康ダイヤル24は延べ1,099件、昨年同期との比較で142件の減少。この網走健康ダイヤル 24の1,099件のうち、ストレスメンタルヘルスの相談は例年並みで1割程度となっております。また、こころの健康相談は実績1件で、昨年度同期との比較では2件の減少となっております。また、保健センターが行っております精神保健事業による自殺に関する相談につきましては、例年1件から2件といったことでありますけれども、担当職員によりますと、今年度は若干多い印象を受けているとのことでありました。
質問 平賀貴幸
我が国はG7と呼ばれる主要7か国のうち、唯一自殺が15歳から39歳の若者の死因で最も多い国というふうになっています。また、厚労省によると二十歳未満の自殺は、パンデミックが起こる前から増加傾向にあったというふうにされています。国立育成医療研究センターが子供と保護者8,700人以上を対象にネットで実施した最新の調査によりますと、我が国の学童の75%がコロナ禍に起因するストレスの兆候が見られるということの結果も出ています。相談面については、従来から電話による対応だけでは若い世代が相談が難しいことから、SNSを活用した体制の構築を求めてきたところであります。網走市においても、新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金などを活用するなどして、早期にこうした体制を実施すべきと考えますけれども、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
若い世代の相談体制の構築への交付金の活用についてでありますが、当市におきましても、平成31年3月に策定した網走市自殺対策行動計画におきまして、メール、SNSを活用した若者へのアウトリーチを強化するため、相談窓口の開設を掲げており、体制構築に向けて検討を進めているところでございます。一つの方法といたしまして、現在保健センターを窓口として開設をしております自死遺族のためのメールによる相談がありますが、今後対象者を自死遺族に限定せず、心身に関する悩みや健康上の不安など幅広に対応できるよう検討しているところでございます。また、今年度妊産婦等に対するオンラインによる健康相談等の環境を整備したところでありますが、顔の見える相談体制として活用できないかも検討してまいりたいというふうに考えてございます。さらに、厚生労働省におきまして、自殺対策を目的にSNSを活用した相談事業が展開されているため、ホームページやリーフレットで積極的に周知をしてまいりたいと考えてございます。
質問 平賀貴幸
少し前に進んできたなというふうに思いますけれども、ぜひ網走市でも必要になれば独自なものを含めて、今後検討していただきたいというふうに思います。次の質問に移ります。文部科学省が2019年に実施した問題行動・不登校調査結果によりますと、不登校とされるお子さんは小学生で5万3,350人、中学生で11万7,922人、合計で18万1,272人となっております。また、コロナ禍での子供たちの実態を調べている各種調査、こういったものを見ていても全国的に20%を超える学校で不登校が増えたというふうに回答しておりまして、コロナ禍による感染の不安、学校休業や休業明けの心の動きなどが影響しているのだろうというふうに考えられます。網走市においては、どのような実態になっているのか見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)
現在のコロナの状況により、子供たちは不安やストレスを抱えているものと考えております。特に4月、5月が臨時休校になりましたことから、6月の学校再開後は各校で登校が安定しない児童生徒が、少なからずいるとの報告を受けたところでございます。一概に全てがコロナの影響とは言い切れないものの、網走市全体で15名ほど登校が安定しなかったと聞いております。各校では早寝早起き朝ごはんを奨励するなど、保護者と協力して子供の生活リズムが整うよう努めるとともに、コロナウイルス感染症に対する正しい理解への指導や児童生徒、保護者に対する面談などを通して子供の不安や悩みに対応しており、次第に登校が安定してきた児童もおります。しかしながら、休校明けから不登校が続いている児童生徒数が数名おります。コロナウイルス感染症のストレスを含めた様々な要因が考えられるため、一人一人の状況に応じて面談や家庭訪問を継続したり、関係機関と連携したりするなど丁寧に支援を起こってきたところでございます。
質問 平賀貴幸
以前の国あるいは自治体の不登校対策というのは、子供を学校に復帰させることが目標になっていたのだというふうに思います。しかし、2017年に全面施行されました教育機会確保法を受けて、無理に登校させない方針に転換をしておりまして、文部科学省も昨年10月には、民間のフリースクールなど学校外の施設で学んでも、一定の条件を満たせば出席扱いするということを、全国の教育委員会に通知したのは御承知のとおりだと思います。これをもっとわかりやすく言いますと、行きたくなければ行かなくていいのだということを法的に国が認めたのです。大きな政策転換なのですね。これを受けて、網走市はどのような周知や具体的な対応を進めてきたのか見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)
令和元年10月25日に文部科学省から発出された通知、不登校児童生徒への支援の在り方についてでは、不登校児童生徒への支援の視点として、児童生徒が学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて社会的に自立することを目指す必要があること、児童生徒にとっては不登校の時期が休養や自分を見つめ直すなどの積極的な意味を持つことがあること、一方で学業の遅れや進路上の不利益期や社会的自立へのリスクが存在することが示されています。その中では、学校教育は子供の資質を培うことへの役割は極めて大きいとされ、不登校児童生徒の支援につきましては、児童生徒が不登校となった原因を的確に把握、関係機関が情報共有し組織的な支援をしていくことが必要であるとされております。これまでも各校では子供一人一人の状況を把握し、道徳教育や生徒指導を充実させるとともに個別面談やアンケートなどを通して、子供の悩みや不安に対応するなどとして不登校の要因の早期発見、早期解決を図っています。不登校児童生徒の学びの場所として、当市ではクリオネ学級を設置しており、登校や下校の時刻を柔軟に扱ったり、体験入学等の機会を設けたりするなど、利用しやすい環境も整え、各校を通して支援が必要な児童生徒や保護者に周知してきており、現在も数名の児童生徒が学校外の学びの場として活用をしております。指導要録上の扱いにつきましては、クリオネ学級への登校については出席扱いとするとともに、学校への保健室登校や放課後学習につきましても校長の判断により出席扱いとすることができることから、各校では子供の努力を認め、積極的に出席扱いしているところでございます。
質問 平賀貴幸
それでは教育委員会も我々議員も、認識をある程度改めておかなければいけないというか、ニュートラルにしなければいけないのだというふうに私は思います。不登校が増えることが問題なのではなくて、不登校の児童生徒が学ぶ多様な場の確保ができていないことが、実は問題なのだと思うのです。ですから、今後教育機会確保法に基づき、多様な学びの場を保障する取組を、網走市も予算化して事業として着手すべきだというふうに思います。先日、エコーセンターでは、不登校カフェが初めて網走で開催されました。私も実際に足を運んで、北見の市民団体の皆さんから取組についてお話を直接伺いましたし、網走で実際に不登校のお子さんや家族からのお話も伺ったところです。こういった場をしっかりつくっていくことが、これからは必要になるというふうに思いますけれども、見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)
児童生徒の不登校の原因は一律ではなく、家庭環境に起因するものや思春期特有の不安によるもの、既存の学校教育になじめないもの、また本人も家庭も原因がわからないものもあり、対応は多岐にわたっております。各校では事後的な対応だけではなく不登校の未然防止のため、教育相談体制を確立したり、個に応じた指導の充実を図ったりするなどして、よりよい学校づくりを進めてきました。当市といたしましても、各中学校へのカウンセラーの配置や家庭児童教育相談室の相談窓口の周知など、相談体制の整備に努めてきておりますけれども、多様な学びの場を保障する取組につきましては、他市の事例なども参考にしてまいりたいと思います。
質問 平賀貴幸
市民団体によるフリースクールの整備に予算をつけていくだとか、様々な学びやをつくっていくために予算化をしていくだとか、そういったことがこの教育機会確保法では、実は求められているのだということだというふうに思います。それぞれの適性に合わせた学びの場をくぐって次の進学あるいは就職へとつなげていくという、多様な学びの場を整備しなければいけない。つまり、学校だけを整備するという時代ではもうないのだということを、我々はしっかり認識しなければいけないのだというふうに思います。次の質問に移らせていただきます。最後の質問になりますが、ふるさと納税の状況とコロナ禍の市内経済への影響を見据えた取組についての見解を伺ってみたいと思います。まず最初に、ふるさと納税の状況はこれまでと比較してどのようになっているのか、また今年度の見込みはどのような状況なのか見解を伺いたいと思います。
答弁 観光商工部長 田口徹(観光商工部長は2020年12月まで)
今年度のふるさと納税の寄附の件数、金額ですけれども、12月13日現在で4万2,800件の寄附件数、それから寄附金額については11億8,600万円となっております。比較のできる11月末現在では、寄附件数、金額の対前年比は件数が167%、金額は157%となっております。今年度の見込みについては、現時点では正確に予測することは困難ですが、寄附件数は既に昨年度を上回り、寄附額も前年同月比を上回ると考えております。
質問 平賀貴幸
様々な取組が、成果を上げてきている状況もあるのだというふうに理解をさせていただきたいと思いますが、このコロナ禍で網走市内の経済には大きな影響が及んでおります。こうした状況を打破する一つの方策として、このふるさと納税に力を入れる自治体が増えているのも御承知のとおりだというふうに思います。網走市は今年度も積極的な取組を進めてきていることは、先ほどの数字からも明らかだというふうに思います。ところで、国を相手に裁判を行いながら、ふるさと納税の制度への復帰を果たした大阪府泉佐野市がございます。この訴訟には3,000万円がかかったそうですけれども、網走市のような各種ふるさと納税サイトを通じた返礼品の仕組みだけではなくて、さのちょくと呼ばれるふるさと納税の特設サイトを自治体自らが運営しております。ここからのふるさと寄附については中間手数料は引かれませんから、直接市の貴重な財源として活用できるというような取組を取り入れております。また、ふるさと納税を原資として市内で新しい商品やサービスを生み出す事業者に補助金を出す仕組みを整えるとともに、事業企画そのものを公募し、審査を経た上でその企画自体をウェブ、インターネットに公開をして計画を支援したい人がその計画に対して、さらにふるさと納税での寄附をしていくというような新たな仕組みをスタートさせたところです。先日、千代松泉佐野市長に直接お話を伺う機会もありまして、伺わせていただきましたが、ふるさと納税制度がいつまで存続するかも見通せない中がやっぱりあるのだと。地場産業を育成する方向で動くということがさらなる寄附の増加につながるのはもちろんだけれども、現在のコロナ禍で苦しむ企業を救う手段につながるとともに、制度に頼らずに発展できる強い経済の仕組みを構築することにつながるので、こうした取組を進めるのだということでありました。この方法は企業版ふるさと納税にも応用できるのだというふうに私は考えます。網走市も企業版ふるさと納税の取組にぜひとも着手してほしいというふうに思いますし、あわせてこれまでの取組を大きく進め、この泉佐野市のような積極的な手法を進めるべき状況に今この経済状況ですから、あるというふうに考えておりますけれども、見解を伺いたいと思います。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
企業版ふるさと納税制度につきましては、今年度より税額控除割合の引上げや手続の簡素化など大幅な見直しがされ、企業が活用しやすい仕組になったと認識をしております。今後様々な情報収集に努めながら企業に賛同いただける事業の企画、立案など推進してまいります。
質問 平賀貴幸
企業版ふるさと納税については取組が行われるのだろうということで、ここは期待をしていきたいと思いますが、これまでのふるさと納税、企業版ではないほうについても、ぜひ今申し上げたような取組を取り入れながらやっていっていただきたいなと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。こういった取組をすることで、網走の企業がこのコロナ禍に打ち勝っていくという方向性を見据えることができるというふうに私は思うのです。実際に網走市でも似たような取組があるのですけれども、その取組をさらにふるさと納税で応援するというこの仕組みですから、ぜひこの仕組みを取り入れていただきたいと思いますし、さのちょくのような網走市が中間手数料を取らずに、経ずに、直接支援を受けられるような仕組みも含めてやっぱり必要だというふうに思います。その辺についていかがでしょうか。
答弁 観光商工部長 田口徹(観光商工部長は2020年12月まで)
泉佐野のように民間のふるさと納税のサイトを使わないで市独自でやるということですけれども、なかなか金額も大きくなってくると人手もいるということもありますし、クレームの対応、それから返礼品の対応など、各種にわたって管理していただけるサイトというのは結構重要なものでありまして、そのような手法も検討はしてまいりたいというふうには思いますけれども、なかなか今変えていくのは難しいのかなというふうには思っております。
質問 平賀貴幸
外部委託をするという方法もありますので、そこはぜひ考えていただきたいと思いますが、さのちょくのような特設サイトをつくらなくても、先ほど申し上げたように、ふるさと納税を原資として市内で新しい商品やサービスを生み出すような事業をつくっていって、それに対して補助金を渡すと。それをインターネット上に公開をして、それを見た人がさらにその計画に対して、ふるさと納税で応援をするというような流れは、私は今でもつくれるのだと思います。ガバメントクラウドファンディングをちょっと形を変えたものですけれども、こういった形をすることによって市内の企業は目標を持ってものづくりだとか、返礼品づくりをする中で取組ができるので、今より見通しを持っていろいろなものに取り組めると思うのですよ。ぜひ、この方向は実施していただきたいと思うのですけれども、いかがですか。
答弁 観光商工部長 田口徹(観光商工部長は2020年12月まで)
そのような手法についても研究してみたいというふうには思います。
質問 平賀貴幸
ここは引き続き今後に向けて議論していきたいと思いますが、厳しい経済状況があってなかなかものが売れない、人が来ないという状況を乗り切る一つの大きな手段だというふうに私は思いますので、ぜひ実施していただきたいと思います。また、企業版ふるさと納税には、以前も申し上げましたが、首長の動き方一つで大きく変わるものだというふうに思います。これについては、今日の質疑にはならないと思っていますけれども、ぜひ水谷市長の動き方もここは期待をしながら見守っていきたいと思いますので、ぜひ実現へとつなげていただきたいと思います。終わります。