網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
水谷市政におけるまちづくりの評価と課題と対策について
2025年9月10日、網走市議会の一般質問で、平賀貴幸議員が「水谷市政におけるまちづくりの評価と課題と対策について」質問し、市長 水谷洋一、観光商工部長 北村幸彦、健康福祉部長 結城慎二、市民環境部長 田邊雄三、学校教育部長 高橋善彦、教育長 木野村寧、企画総務部長 秋葉孝博が答弁しました。
- 質問者
- 平賀貴幸 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、観光商工部長 北村幸彦、健康福祉部長 結城慎二、市民環境部長 田邊雄三、学校教育部長 高橋善彦、教育長 木野村寧、企画総務部長 秋葉孝博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 平賀貴幸
-登壇- 約2年半ぶりの一般質問です。よろしくお願いいたします。今年は、網走市役所の新庁舎が開設し、新たなまちづくりがスタートした記念すべき年でもあります。また、2年後には市制施行80周年を迎えるタイミングでもあります。さらに視野を広げると、さきの大戦から80年の節目の年でもあります。こうしたタイミングだからこそ、網走小学校の先にある網走空襲の碑、網走空襲の事実を伝える大切な場所です。網走市はもちろん、教育委員会を含めて、網走市民が力を合わせて、次の世代に網走市における戦争の記憶を伝えること、二度と戦争してはならないという不戦の誓いとともに、しっかり守り伝えていかなければなりません。また、今年は国政選挙も行われ、衆参ともに国会では与党が過半数割れする状況にある中、総理大臣が辞任の意思を表明し、政治に様々な意味で不透明感が出てきている状況にあります。こうした状況にあるからこそ、大切なものは地域にこそあるという言葉に表されるとおり、地域の現実を、地域のリアルを、我々自治体議員がしっかりと把握し、市政はもちろん、道政あるいは国政に、党派を超えてしっかり伝えながら働きかけること、市民に対しても丁寧に事実と現実を知らせていくことが大切な時代になったと改めて感じています。こうした状況下ですから、網走市におけるまちづくりも大きな転換点に立たされているという認識の下、質問してまいりますので、よろしくお願いします。最初に、水谷市政におけるまちづくりの評価と課題と対策についてです。まず、水谷市政における成果を私なりに挙げてみます。新たな人口ビジョンの策定と、それに基づく施策展開がスタートしていること。新庁舎の開庁。医療体制の確保。財政の持続可能性を高める取組。ふるさと寄附の支援制度の拡充。学生活動支援事業からつながるまちづくりへの高校生参画。これは、網走市議会としての取組の成果でもあると自負しております。そして、観光客がコロナ禍前に戻るなど増加したことや、釧網本線の存続に向けた方向感をこれまで導いてきたリーダーシップ、再生可能エネルギーの拡大などが挙げられるでしょうし、廃棄物処理行政については紆余曲折があり、評価してよいかは議論が分かれるでしょうが、ここまで各自治体と協力し、課題をクリアしながら進んできたことについては、私は率直に評価すべきだと考えます。そして、LGBTQに関するパートナーシップの取組、明日はこの問題に最も積極的に取り組んだ市民の命日に当たりますが、ここも前に進みました。また、教育行政について、首長はできるだけその意向を反映すべきではないという水谷市長の政治姿勢を私は高く評価してきましたし、今後は日本酒の醸造と販売などが始まることも挙げられるでしょう。一方で、課題を私なりに挙げてみます。成果と課題が重複するのも一つの特徴だと考えておりますが、まず、医療体制の確保、このことについては、網走厚生病院の整形外科の課題が挙げられますし、医師や看護師の確保についても大きな課題であり、尽きることのない課題があるのが医療の問題だと思います。そして、ふるさと寄附の強化・促進、学生活動支援事業のさらなる運用拡大と、ここから広がる市民との協働がまだ見られないこと。JR路線存続問題は、特に石北本線に強い危機感を私は感じております。さらに、人口減少の緩和策の導入は市民からの期待も多く必要な政策になりますが、まだはっきりとしたもの、具体的性のあるものは見えていないのが率直な印象です。ちなみに、人口減少緩和策の例を挙げるとすれば、婚姻数の増加策に取り組む必要性がまずは挙げられるでしょう。別海町における菊と緑の会の取組などを参考にした友好都市との実務的な連携強化による婚姻につながる出会いの場創出、こうした取組を通じた移住促進策の積極的導入は、身近な自治体での好事例です。また、市内高校の存続の取組から始まる、小中高大が連携した教育のまちづくり推進は、若者の地域定着率向上による人口減少対策導入にもつながります。さらに、廃棄物最終処分場における事業者選定で明らかになったプロポーザル方式のルール確立をはじめとする透明性が高く、開かれたわかりやすい市政のさらなる推進の必要性、廃棄物行政全般に関する対応と理解の促進に意を尽くすこと。そして、不登校対策と学校以外の学びの場の保障、いじめ防止対策の適切な取組の推進、網走市小モデルから潮見小モデルへと代表されるような学力重視からコミュニケーション力重視への教育モデルの転換、学校再編への検討などが挙げられるのではないかと考えるところです。水谷市政は4期目も半ばを迎え、来年は市長選挙を控えている段階になり、集大成の時期といえるのではないでしょうか。これまでの市政運営を振り返って、水谷市長御自身は、水谷市政における成果と課題、それに対する対策についてどのように考えているのでしょうか。見解を伺いたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
平賀議員の御質問にお答えしたいと存じます。市政全般に対する評価と課題ということのお尋ねだというふうに存じます。令和4年の市長選挙におきまして、網走の子供たちの未来のためにとスローガンを掲げ、市政全般に対する20の項目を重点項目として、ピクトグラムで表現し、選挙公約としたところでございます。成果の濃淡はあるところもございますが、おおむね着手及びその成果も出てきているものと考えているところでございます。給食の無償化を保育園、幼稚園から小中学校まで実施し、高校生までの医療の無償化も実現できました。平賀議員が課題として挙げられた医療の確保につきましては、そのときそのときの状況を的確に把握し、今後とも、医療情勢を注視してまいりたいと存じます。その上で、網走厚生病院における常勤整形外科医の確保については、札幌医科大学の整形外科講座の医局から常勤派遣の方向で現在、詳細協議が行われると聞いておりますので、網走市におきましても、整形外科医の確保に向けて、北海道厚生連と十分な連携を図ってまいりたいと存じます。しかし、地域医療体制については、これで十分ということはないと考えておりますので、御指摘のありました医療スタッフの確保も含めて、今後とも、現況を把握しながら、地域医療の確保に取り組んでまいりたいと存じます。ふるさと納税の現況につきましては、質問項目もありますので、後ほど担当から答弁させたいと存じますが、ふるさと納税につきましては、自治体間において真っ二つの認識と現状があるのも事実であり、直ちに廃止を求める自治体もあれば、存続を求める自治体もある中、制度の維持を求めていく立場として、ふるさと納税の趣旨に合った御寄附を頂いていくことが、全体としての維持につながっていくことだと考えております。隣まちなどと比較した中での議論以上に、日本全体としての議論を注視しつつ、いかに我がふるさと網走が元気になり、官製通販とやゆされることなく、ふるさとの品々のラインナップを広げ、応援していただく方を増やしていくことが大切だと考えているところでございます。学生活動支援という観点のお話もございました。そのような中にあって、東京農業大学の授業料をふるさと納税のラインナップに上げることができ、このことは、大学も、授業料を支払う親御さんも、網走市も、農大もメリットがあり、大学側からも、全学において網走へのふるさと納税の呼びかけをしていただいているなど応援いただいていることに、改めて大学関係者の皆様に感謝を申し上げたいと存じます。JR問題について平賀議員から言及がございました、オホーツク圏活性化期成会において、釧網本線部会では私が部会長を、石北本線部会では北見市長が部会長となり、黄色線区と呼ばれる釧網、石北線の維持存続に向けて議論が交わされ、路線の方向感を得ながら対策を講じているところでございます。議員の御指摘の石北線に対する強い危機感とのお話がございましたが、いかに鉄路を残し、デスティネーションとしての網走駅を残していくかという観点での認識の共有が私は何よりも必要だと考えており、その視点で今後とも議論を重ねてまいりたいと思っております。人口減少緩和策の中で、平賀議員から婚姻数の増加策について取り組む必要が論じられ、例を挙げて御教示いただきました。頂きました議論につきましては、私もおおむね同感するところでございますが、やはり踏み込めない分野もあるのだろうと考えているところでございます。少子化対策と子育て支援策は別であるのと同じように、出生率と出生数とは別であることは平賀議員も御承知のとおりだと存じます。結婚されている御家庭のお子さんの生まれる数は、昔とさほど変わらないものと考えておりますけれども、ところが、結婚しない、いわゆる婚外子の子供の数は、諸外国と異なり、日本の場合、増える要素にはなっておりません。そもそも子供が増えない原因は、そのことによって結婚しないことによるものが原因ではないかと考えられるところです。つまり、出会いや結婚ということが、少子化にとっては重要なキーワードになるわけですが、ここで今一度立ち止まって考えなければならないことは、決して出会いの創出をすることや結婚することは、子供を作るため、少子化対策に行われるものではなく、当人同士が人生の幸せを共に歩むことのエピソードなのだと考えるところです。結婚によって子供が生まれることは、あくまでも授かりものであることを踏まえると、少子化対策のための出会いの創出、結婚につなげるというのは、事例の御教示がある中にありましても、私はなかなか踏み込めないものだと考えているところでございます。一方で、幅広い世代の出会い等の創出と結婚はウェルビーイングにつながるとの観点から、このことは考えていきたい課題だと考えるところでもあります。市内高校の存続について、御議論がございました、小学校モデル、いじめ対策、フリースクールなどにつきましては、質問項目も上がってございますので、後ほど教育委員会からその経過や取組などについて御答弁させていただければと思います。最終処分場についての言及もございました。令和4年のごみ減量化懇話会の中で、残余年数は2年という御発言があり、その後、その是非をめぐって、ごみ分別の仕方の変更や徹底を求める議論があったところでございました。それと同時並行して、ごみの1市5町による広域処理の議論も開始されたところです。基本は、いかに最終処分場が延命を図っていくかという観点から廃棄物行政が今般行われているべきと考えており、令和7年5月の時点で、概略ですが、5年の残余年数が確認されているところであり、10月には正式な調査を行い、残余年数を確認した上で、今後についての廃棄物行政を行っていかなければならないものと考えております。いずれにいたしましても、市民の分別に対する深い理解と、埋立て最終処分に係る工夫によって、令和4年度の状況とは異なっております。市民の皆様には御不安を解消いただけるよう、これからも努力してまいりたいと思います。今後の政策課題については、総合福祉センター、こども発達支援センターの移転、消防本部庁舎の建設、市役所跡地の活用の方針の策定、高規格道路の新規事業化と、それに伴う都市計画の変更など、将来にわたるまちづくりの青図を書いていく時期がこれからと考えております。魅力あるまちづくりに向けて、今後とも努力してまいりたいと存じます。
質問 平賀貴幸
ここからは、もう少し具体的なことを質問してまいります。網走市では現在、2度目のガバメントクラウドファンディングが実施されております。このことは後ほど質問させていただきますが、このふるさと納税、先日、新聞報道でも明らかになっておりましたが、改めて伺います。前年度の実績及び今年度の評価と見通しについて、どのようになっているかということですけれども、ほかの自治体との比較は簡単にはできないことは承知しておりますが、あえてそのことを含めて、まずは前年度の実績と今年度の実施状況、特に今年度は寄附サイトによるポイント付与が廃止されますから、ターニングポイントが迫っている状況にありますので、対応状況を含めて見解を伺いたいと思います。
答弁 観光商工部長 北村幸彦
ふるさと寄附の前年度実績でございますが、令和6年度の実績として、例年年末に需要が伸長するカニ製品が好調に展開できたほか、カップアイス・ジェラート等のスイーツが順調に推移したことに加えまして、大手水産会社の御協力の下、ホタテの在庫を一定数確保いただき、ふる さ と 寄 附返 礼 品 と して 展 開 し た結 果 、 約 9万2,000件、約21億円の寄附を頂戴しております。また、地場産品生産性向上設備整備事業補助金を活用した事業者がふるさと寄附返礼品の取扱いを開始したことにより、返礼品のラインナップも増加したところでございます。今年度の取組状況についてですが、ポータルサイトの中間事業者と、ふるさと寄附戦略について協議し、返礼品のさらなるアピールとして、返礼品紹介画像に有名タレントを採用し、タレントによる広告効果を活用した返礼品の認知度向上を図っているほか、宿泊クーポン等に特化した返礼品を掲げる宿泊系ポータルサイトを新たに導入し、さらなる寄附の獲得を目指しております。令和7年10月からのポイント還元サービス禁止についてですが、ポータルサイト個々における運用変更であることから、本市への直接の影響は見込まれないものの、令和5年度と同様に9月の駆け込み需要が想定されることから、トップバナー広告の活用や、検索連動型広告を9月中に集中して実施するなどの取組の強化をしております。また、今年度の見通しについてですが、10月からポイント付与が禁止されることにより、前倒しで寄附を頂いている方も多いと推測され、現時点では前年度を上回るペースで好調に推移している状況ですが、例年同様、年末の駆け込み寄附が見込まれることから、数多くの返礼品のニーズに対応できるよう、事業者の協力の下、ホタテをはじめとした返礼品の物量確保に努めるとともに、返礼品のさらなるアピールのため、検索連動型広告を年末に集中運用しながら、多くの方に網走市を応援していただけるよう最善を尽くしてまいります。
質問 平賀貴幸
このふるさと納税の取組に対しては、これまでも度々議会からの附帯意見にも、体制強化や手法のさらなる工夫を求めることがあったというふうに思います。これらをどのように受け止め、どのように取り組んできたというふうにお考えなのか、できるだけ具体的に成果や課題などの見解をお示しいただきたいと思います。
答弁 観光商工部長 北村幸彦
ふるさと寄附の今年度の取組状況についてですが、本市において最も取扱量の多い返礼品は海産物で、これらをいかに安定した価格で量的にも確保できるかが、ふるさと寄附増額のポイントであり、課題でもあると認識しております。課題解決のためには、返礼品取扱事業者の御協力を頂くことが肝要ですが、先ほど申し上げましたが、今年度のこれまでの状況は、現時点で前年を上回る好調なペースであり、ポイント付与禁止の流れもあるかと思いますが、事業者の御尽力も要因の一つであると思っております。今年度の具体的な取組内容としましては、繰り返しになりますが、タレントの広告効果を活用した返礼品の認知度向上を図っているほか、宿泊クーポン等に特化した返礼品を掲げる宿泊系ポータルサイトの新たな導入、さらに、本市に旅行で訪れた際に利用したサービスについて、旅行後に返礼品として取り扱う「あとからふるさと納税システム」の導入を検討しておりまして、宿泊業、飲食業、体験型アクティビティサービス業での展開を考えております。一部報道では、ふるさと納税のルールが厳格化が進む中、返礼品を原動力に寄附額を伸ばす取組は難しさを増しているとありますが、今年度予算等に関する附帯意見に意を用いながら、情報収集に努め、様々な手法について積極的に取り組み、事業者の御協力を頂きながら強化を図ってまいります。
質問 平賀貴幸
広報を含めてある程度理解させていただきます。これはこれからの議論としてですけれども、今後に向けて財源が必要となるものについて、例えば介護保険や障がい者福祉における人材確保、あるいは医療体制整備が挙げられるのではないかと考えます。高齢者人口の減少に伴って、医療や福祉にかける予算は、特に地方において今後少しずつ縮小していくことが予測されております。しかしながら一方で、新たな網走市人口ビジョンからもわかるように、年少人口及び生産年齢人口の大幅な減少が網走市でも予測されており、人手不足の深刻化はさらに進むと考えます。こうした将来の課題に備えるためにも、今からふるさと納税の仕組みを積極的に活用し、介護や医療の今後の課題対応を見据えた対策を進めることが必要だと思いますが、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
医療や福祉人材の確保については、現在の状況から喫緊の課題であると認識しております。このため、復職支援など、各分野において様々な人材確保の支援策を行っております。いわゆる2025年問題から、今後、医療や福祉サービスのニーズが増えていく一方で、議員のお示しのとおり、今後の人口動態からそのサービスの担い手不足の進行が懸念されております。このため、市としては今後も事業所などと連携し、必要な対策を継続していく考えでございます。また、その財源確保としてのふるさと納税の活用ですが、現在、網走市では、その使途の指定項目に、地域医療体制の維持・充実を設定しておりますが、介護や障がい分野の項目は設定しておりません。今後、新たな支援策を検討する際には、全国の例も参考に、その財源確保の手法について研究してまいりたいと考えております。
質問 平賀貴幸
ぜひ検討を続けていただいて具体化していただければと思いますが、現在、網走市として2度目となるガバメントクラウドファンディングで「野良猫をこれ以上増やさないために」という取組が実施されております。まだ実施期間の最中ですけれども、今回の取組の実施状況と展開について伺いたいと思います。
答弁 市民環境部長 田邊雄三
6月23日から9月20日の期間、目標金額を120万円として、野良猫の不妊去勢手術費の支援のガバメントクラウドファンディングを実施しており、9月4日時点での寄附額は50万2,000円となっております。今回の費用調達により、捕獲器の購入、野良猫の去勢・避妊手術の補助を行っております。今後の展開についてですが、市内で地域猫活動に取り組んでいる方や、近隣で地域猫活動に取り組んでいる団体と連携し、地域の野良猫問題の対策が継続的に取り組めるよう、計画していきたいと考えております。
質問 平賀貴幸
最初のガバメントクラウドファンディングは卯原内の網走市鉄道記念館客車改修で、2017年に実施されておりました。あれから8年たちます。この取組は、事業の実施そのものを含めて高く評価しておるのですけれども、一方で、事業実施後の報告は、活用状況の報告やその後のPRを含めて、私は十分ではないというふうに見ています。改めてこのことを担当課に伺うことはしないのですけれども、2度目のクラウドファンディングはそうならないでほしいと思っております。実施したらそれで終わりではなくて、対応状況を少なくとも年に一度、ある程度継続的にSNSやホームページなどで報告し、寄附者の理解促進に努めながら対応していく必要があると思いますが、見解と認識を伺います。
答弁 市民環境部長 田邊雄三
ガバメントクラウドファンディングの後の対応状況などの報告についてですが、野良猫の問題は、これ以上増やさないために野良猫を避妊・去勢手術して、1代限りの命を全うするには、地域で継続的に取り組むことが必要と認識しております。議員の御指摘のとおり、今後の取組として、ホームページ等を通じて継続的に報告していき、取組への理解と、寄附者への報告をしたいと考えております。
質問 平賀貴幸
ぜひここはドライではなくウェットにやっていただきたいと思います。次に、人口減少の緩和策と、高校生や大学生のまちづくりの参画についてでございます。最初に、私は本年2月に示された人口ビジョンで、25年後の人口が2万1,000人台になるのが不可避だとしても、それでもなおそこに至らないように人口減少の緩和策が、特に若い世代と共に取り組む政策と事業が必要だと、私自身、市民から寄せられる声から強く感じています。市長におかれましてはいかがでしょう。改めて見解を伺います。
答弁 市長 水谷洋一
平賀議員の問題意識と同様でございます。現況を申しますと、農大オホーツクキャンパスには約1,500名の学生がおりまして、その9割以上が道外から入学者、留学生といったことで、極めて全国的にもまれな特徴を持っている大学です。また、キャンパス自体が交流人口の拠点であると考えられるほか、農業、漁業、飲食など、様々な分野での労働力として、また、関連する消費として、地域に大きな経済効果をもたらしているものと思っているところでございます。また、近隣のまちも含めて750名が通学する2校の公立高校についても、多様な教育課程による学びを通じて、地域の人材育成の拠点となっているところです。地元の高校生、大学生、また、若い感性でまちづくりの課題を自ら見いだし、学ぶこと、地場産品の魅力の向上、ものづくりに挑戦することは、地域にとっても未来を担う人材の育成という観点からも有意義と認識しているところですので、こうした取組について現在支援しているところです。こうしたことについて、若い人材がさらに学びを深めていただき、活躍できるよう、地域の関係機関と連携を図りながら、今後とも取り組んでまいりたいと思います。
質問 平賀貴幸
人口減少の緩和策には、高校や大学との連携がやはり欠かせないと私も感じます。先日、日本地域創生学会の首長・教育長勉強会が新さっぽろで開催されまして、堀井伊達市長と竹津むかわ町長、そして岸名寄市教育長から、それぞれ先進的な取組を伺ってまいりました。これらの自治体では総じて、小中高大の連携が強く図られておりました。例えば、高校在学中に地元の大学の単位が取得できる取組がありまして、この取組によって地元の大学の進学率が少しでも上がるような形での取組が見られました。そして、だて学、むかわ学というように、それぞれの地域の学問、課題を中高で学べるような年間カリキュラムとして導入して、地域の課題解決を1年間を通じて取り組む、これは首長部局を含めて予算措置しながらやられておりました。また、名寄市では、高校生の企業インターンを夏休みに実施するということで、より地元の企業を知ってもらうというような取組も見られたところでございます。こうしたことは、地元の高校との連携の中で高校から示されたものもあるということでございまして、岸教育長によりますと、毎月のように高校を訪問して校長などと意見交換するほか、高校のほうも毎月のように教育委員会を訪れるなどして、積極的な垣根を越えた情報交換と意見交換ができる環境を構築されておりました。そこで伺いますが、一つ目は、東京農業大学オホーツクキャンパスに網走市内の高校から在学中に通うことで、在学中に単位を取得する取組による網走市内からの進学率向上を図ることはできないでしょうか。現在の市内高校生の進学率と実数の推移と併せて、見解をお示しいただきたいと思います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
高校在学中に大学の単位を取得することにつきましては、高校生のうちから大学の専門的な学びに触れることで、自身の興味や適性を深く理解できたり、入学前に単位を取得しておくことで、大学での履修期間を短縮し、卒業後のキャリアを早く進んだりすることが可能になるなど、学生にとってメリットのある取組であると認識してございます。また、大学への適性や興味を早期に確認でき、進路選択のモチベーションが高まることが期待できるなど、大学側にとっても進学率の向上が期待されるものと考えてございます。お尋ねの直近3か年の市内高校生の大学進学率に関しましては、令和5年が41%、令和6年が42%、令和7年が46%となってございます。一方、市内高等学校から東京農業大学生物産業学部への進学者は、令和5年が2人、令和6年が1人、令和7年はゼロ人となってございます。この取組を進めるためには高大連携が不可欠であることから、市内高等学校、東京農業大学のほか、町内関係部署を含め研究してまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
ぜひ進めていただきたいと思います。二つ目は、例えば網走学のように、高校や大学に予算措置することで、まちづくりにつながる事業の実施を年間ベースで進めるなど、設置者の壁を超えて取り組んでいる先進自治体の取組を取り入れることが必要だと思います。これには市長部局の関与も確実に必要となると思いますが、先進自治体の取組を参考に、網走市でも進めることは、人口減少緩和策と高校存続につながる第一歩になると考えますが、いかがでしょうか。見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
伊達市における高大連携の取組「だて学」のように、地域の高校が大学から専門的な指導・助言を受けながら地域課題に主体的に取り組むことは、地域課題の解決、大学への入学者増、学生のキャリアデザインにとって、それぞれ有効なものであると認識してございます。市内高校の存続に向けた魅力化という課題におきましては、高大連携による生徒のキャリアデザインへの寄与、東京農業大学への進学者増は、必須の事項であると考えているところでございます。引き続き、様々な視点から、市内2校の高校の特色の強化、魅力化について検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
意識の共有が図られているというふうに思います。次は、インターン活動の強化についてですが、もっと地元企業を高校生や大学生にも知っていただくことで就職へとつながる取組が進むのだというふうに思います。意外に地元網走の企業のことを中高生あるいは大学生は知らないというのは一定の事実なのだろうと思います。名寄市などの先進自治体を参考とした、地元企業への夏休みや冬休みの長期休業を活用した長期のインターン活動の導入を進める考えについてはいかがでしょうか。見解を伺います。
答弁 観光商工部長 北村幸彦
地元企業へのインターン活動の強化についてでございますが、議員お話しのとおり、高校生や大学生に地元の企業を知っていただく取組は大変重要なものと考えておりまして、商工会議所と共催で、地元高校生をはじめとする若者向けの合同企業説明会を開催したほか、高校におけます企業説明会の実施、商工会議所主催によります高校の就職希望者に対するインタビュー、高校の授業の中での企業紹介、商工会議所のホームページ上での企業紹介など、様々な取組を行っているところでございます。インターンシップにつきましては、商工会議所においてオホーツク総合振興局と連携してインターンの受入れ情報を学校に提供しており、中学生では25社、高校生では31社が受入れ可能となっております。長期休業中のインターン活動を推進している自治体もあるとのことでございますが、網走市におきましても、学生や事業者のニーズなどを把握しつつ、商工会議所等と連携しながら、効果的なインターン活動が実施できるよう、他の自治体の取組を含めて研究してまいりたいと考えております。
質問 平賀貴幸
進めていただければと思います。次は、東京農業大学オホーツクキャンパスでは、卒業生による組織的な現役大学生の網走市の企業への就労支援、あるいは網走市への定着支援の取組は見られません。しかしながら、網走市を含めた周辺自治体に一定の就業者があり、起業している方も少なくないほか、一度網走市を離れて就職したものの、網走市への魅力と愛着を感じて戻って仕事に就いている方も増えつつある状況が見られます。こうしたことから、東京農業大学の卒業生による組織的な現役の大学生に対する地元就労促進支援策及び定着促進策の導入は、人口減少緩和策としても労働力不足への対策としても効果的だと考えますが、いかがでしょうか。見解を伺います。
答弁 観光商工部長 北村幸彦
東京農業大学の学生の地元就労対策についてでございますが、過去に東京農業大学生物産業学部協力会の主催で合同企業説明会を実施した経緯はありますが、就職を希望する職種など学生のニーズと合致しなかったものと思われ、学生参加が少数にとどまり、効果的な取組ができなかったこともあり、以降行われていない状況でございます。また、農大生の出身地はほとんどが本州であるため、就職先は関東圏または地元に戻るケースが多く見られる傾向であり、毎年、市内就職者は卒業生の1%程度になっております。議員御指摘のとおり、人口減少が進む中、労働力不足への対応、人材確保は喫緊の課題と認識しておりますので、毎年300名を超える農大卒業生が一人でも多く市内に就労していただくことは、課題解決の一助になると考えております。御提言のありました内容も含めまして、東京農大をはじめ関係機関とも連携しながら、効果的な方策について研究してまいりたいと考えております。
質問 平賀貴幸
次ですが、今、網走市内の高校存続につながる取組が始まったところです。教育委員会は、教育長を含めて名寄市などの取組を参考に、設置者の垣根を乗り越えて高校と積極的に関わり、まちづくりと一体的に取組が進められるような環境の醸成を行うことが少なくとも求められているというふうに思いますが、こうした取組を進める考え方はお持ちでしょうか。見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
市内高校の存続につきましては、今年度6月に教育長を含めました検討協議会を立ち上げまして、2校の特色の強化、魅力ある教育課程・学科の検討を積極的にコミュニケーションを図りながら進めているところでございます。網走市における高校の魅力化におきましては、東京農業大学への接続も重要であると考えておりまして、高大連携も含めた協議を進めているところでございます。
質問 平賀貴幸
答弁を踏まえて伺いますが、市内の高校の存続について、客観的に考えたときに、普通科が果たして2校ともに必要なのか、あるいは高校進学を控える受験生などのニーズとマッチしているのか、そういったことを検討することが必要だというふうに思います。つまり、高校受験を控えている生徒が学びたいと思える科目や内容があるのかどうかということなのだというふうに思います。例えば、漫画やアニメ、各種動画など、クリエイティブなものや映像コンテンツの作成、あるいはマーケティングを学べるような高校が網走市にあってもよいのではないかというふうに思いますけれども、教育長の見解を伺います。
答弁 教育長 木野村寧
市内高校の存続に向けては、2校のそれぞれの強みを生かし、特色と魅力ある教育課程・学科等を提供し、いかに中学生に選ばれる高校にするかという点が重要であると認識しております。今年度6月に、高校、大学、保護者、経済団体の委員で構成する、網走市内の高等学校の在り方検討協議会を設置し、市内高校の存続に向けた協議を進めているところでございます。市内はもとより、市外、ひいては道外からも選ばれる高校を目指し、あらゆる角度から柔軟な視点で検討・協議することが肝要であると考えております。また、その決定に当たっては、中長期的な展望も大変重要ですので、少子化がさらに進展するであろうこの先を見据えた高校の在り方を検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
そういった意味では、教育長こそ教育現場出身であるアドバンテージを生かしていただいて、小中学校や高校、大学などの現場に赴き、実態を把握しながら教育行政の指揮を執っていただきたいというふうに考えますが、いかがでしょうか。率直に見解を伺います。
答弁 教育長 木野村寧
人口減少・少子化がますます進行する地域社会において、児童生徒の実態を正確に把握し、小中高大の連携により、地域愛を育むとともに、主体性の育成、進路意識の醸成に取り組むことは、大変重要であると考えているところでございます。現在、毎月開催している協議会においても、高大連携について意見交換、協議を検討しているところでございます。引き続き、小中学校を含め、市内教育機関全体で連携を図り、社会がどのように変化しようとも、網走の子供たちが自らの夢や希望に向かって自立していく社会でたくましく生きていくために必要な、総合的な人間力の基礎を身につけ加えることができるように、教育行政に取り組んでまいりたいと考えております。
質問 平賀貴幸
質問の視点を少々変えたいと思います。この点も人口減少緩和策に必要な視点とか私は考えますので伺いますが、昨年来、廃棄物処理行政に関してプロポーザルによる実施状況に関する議論が賛否両論議会でもありました。私自身は先日にも申し上げたとおり、プロポーザル事業については、地方自治法が認める範囲であれば、地元企業を守るためにも積極的に導入すべきと理解しております。今後はそのルールを定めるとの議会答弁があることから、その実行を待っての考え方だと思っておりますけれども、透明性を高めながら、プロポーザル事業は可能な限り積極的に取り入れるべきと考えますが、網走市としての見解を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
現在、プロポーザル方式の実施に関するガイドラインの策定に向けて、道内各市の状況を調査し、関係課による課題整理を進めているところでございます。プロポーザル方式を実施する基本的な考え方としては、業務を履行する上で、価格だけではなく、高度な知識、技術、企画力、応用力などが必要となる業務を対象とすることに変わりはないものと考えております。
質問 平賀貴幸
まずはガイドラインの状況を見守りたいというふうに思います。続いて、公価格の設定の考え方による委託料における人件費比率の義務づけも考えておく必要があると昨今の議会質問を見ていると私は感じざるを得ない状況が散見されます。このことも、労働者を守り、ひいては労働者不足から地元企業そのものを守ることに実はつながるのだというふうに考えますが、網走市としての見解を伺います。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
委託業務における人件費比率の義務づけについてですが、公正な競争、不当な価格競争の排除、公共サービスの質の確保といったメリットの一方で、事業者の負担増、チェック体制の確保、事業費の増加といったデメリットも考えられます。また、労働者の賃金が、事業者の給与体系、労働者の経験、技量など、多様な要素の中で決定される中、市が委託を通じて画一的に基準を設け義務づけることは、現状では困難なものと考えております。人手不足、賃金の上昇、価格の高騰など、様々な課題がある中、事業者とは引き続き日頃の意見交換により状況を共有し、課題の解決に努めてまいります。
質問 平賀貴幸
ここはなかなか考え方がいろいろわかれるものですので、また機会を改めて議論させていただきたいと思います。
質問 平賀貴幸
続けて、教育を中心に伺います。最初に、網走市で発生した、重大事態に至るいじめ問題についてです。私は、このいじめを重大事態に認定したことは正しかったと考えますし、学校現場の対応を含めて、教育委員会の対応に不十分なものもあっても対応に間違いが多いわけではないと考える一人ですが、同時に、やはり改善の必要性や、率直に申し上げてどこか自信のないといいますか、遠慮がちな姿勢も感じておりました。特に心配なのは、今回の重大事態に至ったいじめの発生とそれに対する調査に時間を要したにもかかわらず、報告書の内容を含めた教育委員会の対応が、どうにも十分とはいえない点ではないかと私は理解しています。少なくとも報告書の公表とそれに伴う教育委員会の対応を見ている保護者や当時の子供たちは、網走市の大人はいじめにしっかりと立ち向かい、私たちのために頑張ってくれる。そのように受け止めてくれたでしょうか。私はとてもそれを心配するのです。つまりは、こうした思いを持ってくださらないと、少なくともあのときの子供たちは、網走市に積極的に残ろう、網走市で働こうと思ってくれないのではないかと心配するわけです。教育長はいかがお考えでしょうか。見解を伺います。
答弁 教育長 木野村寧
いじめの重大事態認定や、学校教育委員会の対応につきまして、一定の御理解を頂いた上で、御指摘の課題があると再認識しております。今回の事案を通じて、教育委員会として、いじめ問題への対応において、改めてスピード感と透明性、当事者への寄り添いが不可欠であるということを痛感いたしました。今回の反省をいじめ防止の取組における原点と位置づけ、網走市の子供たちが安心して学校生活を送り、このまちで生きていきたい、このまちに貢献したいと思えるよう、教育委員会としていじめに対して毅然とした態度で臨み、子供たちの未来を守るという強い覚悟を持って全力で取り組んでまいる所存です。
質問 平賀貴幸
これは私ども議会も反省しなくてはならない点なのかもしれません。さて、「いじめの重大事態に係る調査報告書を踏まえた学校・教育委員会の再発防止策」がホームページに公表されております。しかしながら、この資料は記者会見でも示されることはありませんでした。これは準備の関係もあって、やむを得ないことだということはわかっております。しかしながら、現在もホームページでの公表にとどまっているのは事実であり、私からするとひっそりと公表されているような印象すらあります。報告書の公表も大切ですが、実はこの再発防止策の公表こそ大事なのではないでしょうか。今月の網走広報には、いじめにおける対応策が詳細に公表されておりましたが、この資料の公表は直接はなされておりませんでした。今後この資料は、市民に対して積極的かつ丁寧に説明され、公表される機会が私は必要だと考えますが、事実経過を含めて見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
いじめの重大事態に関する再発防止策の公表までの経過につきまして御説明をいたします。まず、本年7月4日にいじめ重大事態に関する調査報告書につきまして、市政記者会へ概要を御説明させていただきました。この際、学校と教育委員会が取り組む再発防止策についても併せて御説明しております。その後、7月11日には、7月4日に御説明した再発防止策を追加・修正し、調査報告書と併せて網走市の公式サイトに掲載したところでございます。さらに、より多くの市民の皆様に再発防止策を積極的かつ丁寧に周知するために、今月の市の広報誌にもその内容を掲載したところでございます。掲載に当たり、広報誌の紙面に合わせて内容は一部再構成しておりますが、公式サイトに掲載した資料の趣旨や内容は過不足ないものと認識してございます。今後も、この再発防止策を含め、市民の皆様への情報提供と説明責任を果たすべく、学校との連携も図りながら適切な情報発信に努め、いじめの重大事態に関する再発防止に真摯に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
丁寧な説明がなされるためにああいう形になったのだということは私も理解しておりますが、やはりあれをそのまま直接伝えることこそが大事だったのではないかなというふうに私は思うわけです。あれを今後活用しながら学校現場あるいは教育委員会で生かしていただきたいと思いますが、もう一度答弁をお願いできますでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
やはりこの再発防止策というのは重要でございますので、今後、事あるごとにいじめ防止事業を、いろいろなものがありますけれども、そういったところに絡めて、この再発防止策に関して積極的に周知に努めてまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
直接的な表現こそ伝わりやすいということもありますので、ぜひお願いいたします。いじめに関する対応に関しては、加害者への人権配慮が足りなかったという指摘があります。確かにこれも大事なことです。しかしながら、被害者とその家族に寄り添う姿勢は、前者よりももっと大切なはずではないでしょうか。私はそれが十分だという印象がなかなか持てずにいます。いじめの重大事態に係る調査報告書を踏まえた学校・教育委員会の再発防止策の中に記載されていることで、今もなお当時の被害者やその家族に対して実施できていないことは何でしょう。見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
議員御指摘のとおり、いじめ事案においては、被害者と御家族に寄り添い、その心のケアを行うことが最も重要であると認識しております。いじめ重大事態に係る調査報告書を踏まえた学校・教育委員会の再発防止策につきましては、策定後、幾つかの取組を実行してまいりました。しかしながら、当時被害に遭った生徒や御家族に対して、謝罪を含めた加害側への指導について、学校に十分な対応をさせられなかった点は教育委員会として大きな反省点であると受け止めているところでございます。重ね重ねになりますが、被害者とその御家族に寄り添う姿勢は、再発防止策の根幹をなすものでございます。このたびの御指摘を肝に銘じ、再発防止策を確実に実行し、被害者とその御家族の支援に全力を尽くしてまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
今回の重大事態に至るいじめに対する対応において、学校現場や教育委員会の対応で間違っていなかったこと、正しかったこと、今後もしっかりと臨むのだという内容は、どんな点があるでしょうか。見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
今回の事案におきましては、市教委は学校からの重大事態が疑われる事案の報告を受け、迅速に教育長から市長や教育委員へ報告を行い、いじめ問題専門委員会の開催、その後の重大事態の認定を速やかに行ったところでございます。これにより、組織全体で問題に向き合うための行動が確立されたものと考えてございます。今後は、初動対応のさらなる強化を図り、いじめ防止対策推進法や国のガイドライン、網走市いじめ防止基本方針にのっとり、学校と市教委、保護者や地域が一体となって、重大事態に至る前の段階でいじめの芽を摘むための取組に注力してまいりたいと考えてございます。
質問 平賀貴幸
加害者あるいは加害者の保護者が、たとえどんな態度で臨もうとも、どんな立場であろうとも、毅然とした態度と方針で臨むことが教育委員会には大切です。我々議会も、改めてこうした方針の教育委員会をバックアップしなければならないと思います。もう一度教育長に伺います。いじめには毅然とした態度で臨む、その決意と覚悟を共にお示しいただければと思います。
答弁 教育長 木野村寧
加害生徒の保護者への対応に関する御意見につきましては、真摯に受け止めさせていただきます。また、市議会の皆様からの御支援につきまして、教育委員会にとっても大きな力になるものと考えてございます。教育委員会として、いじめ問題に毅然とした態度で臨む決意と覚悟について、改めてお示しさせていただきます。いじめは、個人の尊厳を深く傷つける行為であり、決して見過ごすことはできません。いじめの加害行為があった場合、この背景にどんな要因があろうとも、いじめは絶対に許されないという毅然とした姿勢で対応してまいります。いじめは、学校や地域社会全体の問題です。いじめの兆候を見逃さず、早期発見・早期対応に努めることはもちろんのこと、いじめを許さないという健全な集団を育むことが、いじめの予防・撲滅の根本であると認識しているところでございます。教員一人ひとりの負担軽減を図り、校長が強いリーダーシップを発揮して、組織的に対応できる体制も整えてまいります。いじめ問題に直面した教職員が心身ともに健康な状態で生徒に向き合えるよう、メンタルヘルスケアも含めて支援も強化してまいります。私たちは、いじめの芽を摘み、真面目に学校生活を送りたいと願う子供たちの学習権を守り、全ての子供たちが穏やかに学校生活を送れるよう、全力で取り組んでまいります。いじめ問題に毅然と、そして組織全体で対応することを、ここで改めてお誓い申し上げます。
質問 平賀貴幸
ぜひそのためにも人権教育含めていろいろな取組をしていただきたいというふうに思いますが、網走市のいじめ対策には、市長部局も積極的関与が必要な段階ではないかと思います。この問題の最後の質問として、水谷市長に見解を求めたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
教育行政というのは、教育委員会がやっているわけでございまして、外部部局における教育委員会政治によって、その教育行政というものは執行されています。首長の意向というのは教育行政に対して左右するものではないという仕組みを私は堅持すべきだというふうに考えているところです。そうした中にあっても、総合教育会議というものが設立されました。これは当時の大阪市長である橋下徹氏が、大阪市内におけるいじめ問題に対応するために市長部局の関与が必要だといったことから、法律を明記して、法律が成立されて、この総合教育会議というものができたということです。そうしたことによって、教育行政にあっても市長部局はこの問題について関与すべきというのが法律の立てつけではないかというような印象を私は持っているところです。その上で、いじめ防止対策推進法、網走市いじめ防止基本方針、こうした方針に基づいて、いじめは、どの学校にも、どのクラスにも、どの子供にも起き得るという認識を改めて組織的に対応することが重要だと考えており、全市的にいじめ撲滅に向けた取組、また、学校教育委員会が強い取組を進めていくよう、今後ともしていかなければならないものだと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
続いて、不登校の増加に関する課題について伺います。義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律いわゆる教育機会均等法は、2016年に成立し、不登校児童生徒の教育機会の確保や、夜間中学校の設置促進などを目的とされております。この法律では、不登校児童や生徒の支援として、学校への登校を強制せず、本人の意思を尊重しながら、多様な学びの場の支援や仕組みを提供すると定められております。網走市の教育現場では、登校を強制せず、本人の意思を尊重するという点は守られているものの、法で定められた多様な学びの場の保障が追いついていないと私は理解します。この状況をどう確認し、どう対応するのか。水谷市長の教育に対するこれまでの方針と考え方を、先ほども答弁がありましたが、私は高く評価しておりますけれども、現状は教育委員会だけでは対応困難な状況に至っているといわざるを得ないのではないでしょうか。積極的な予算の確保を含めて、市長部局も関わらざるを得ない危機的な状況になっていると私は理解していますが、改善策の推進は急務です。不登校の児童生徒及び生徒の推移と、実際の現状での対応状況を含めた教育長の見解を伺います。
答弁 教育長 木野村寧
本市における不登校児童生徒の状況についてでございますが、令和6年度末で101名に達しており、これは平成27年度の22名と比較して約5倍に増加していることになります。また、全児童生徒に対する割合も、当時の0.8%から4.8%へと大きく上昇しております。この状況は、本市の教育行政を進めるに当たって重要な課題の一つでございます。不登校は、子供たちの心身の健やかな成長や将来に影響を及ぼしかねず、その背景も多岐にわたるため、個々の状況に応じたきめ細かな対応が不可欠です。御指摘のとおり、不登校児童生徒の支援には、多様な学びの場の確保が重要であり、その多様性を確保するのに限界があることも事実であり、対応に苦慮している状況でございます。しかしながら、こうした状況を踏まえ、様々な対応策を検討するとともに、その施策について市長部局の協力も得ながら、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの配置に係る予算の確保に至り、今年度より任用することがかなったところでございます。今後も、不登校対応を含めた様々な課題に対する施策につきまして、市長部局と共に連携を図りながら、全力で取り組んでまいる所存でございます。
質問 平賀貴幸
不登校への対応には、保護者への情報提供も欠かせないのだと思います。自分の子供が不登校になった、あるいは不登校になりそうだというときに、教育機会均等法の考え方がわからない、フリースクールの情報を知らない、義務教育後の選択肢が実は複数あることがわからない、こういったことではやはり困るわけです。教育委員会としてはどのように考え、学校現場と連携しながら子供と保護者に向き合っていくのか、見解をお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
不登校となった、または不登校の兆候が見られるお子さんの保護者が、自分の子供に合った教育機会を選択できるよう、教育委員会や学校が保護者の困り感に寄り添ったきめ細やかな情報を提供することは、重要な役割であると認識してございます。具体的には、学校は、担任だけではなく養護教諭、市教委の教育相談員やスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の関係機関と連携して、児童生徒の抱える課題を分析するアセスメントを実施してございます。その上で、既存の教育支援センターやフリースクールへの通所も視野に入れた支援策を保護者と共に考えてまいります。教育委員会は、不登校の児童生徒が安心して教育を受けられるよう、多様な選択肢を提示し、保護者と共に最適な学びの場を探るための支援を、学校や関係機関と連携を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
子供たちの時間は巻き戻しできませんから、一刻も早い対応を求めていきたいと思いますが、そのためにも、6月の一般質問で金兵議員が呼人小中学校における取組と実績を紹介しながら、不登校への対応につながること、そのためにも、企業などと連携した朝の通学時の送迎支援などを求めたことがございました。新年度からの実施が十分に可能な可能な内容だと理解しておりますが、教育長の見解を伺いたいと思います。併せて、フリースクールへの支援が必要な段階にあるのだと思います。市内にフリースクールを増やす取組と併せて、フリースクールの運営支援も、予算措置はもちろんですが、それ以外の方法でも必要と考えますが、見解をお示しいただければと思います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
不登校児童生徒など、多人数の学校環境での適応に苦労されている子供にとって、きめ細やかな指導が期待できる小規模特認校は、有効な選択肢となり得ると認識してございます。通学に際しての足の確保は継続的な課題であり、ライドシェアの実現は有効な対策の一つとなり得るものと認識してございます。しかしながら、導入に向けては、送迎に十分な数の賛同者を得ること、また、制度を導入した際に、保護者が他人の車に子供を乗せることを希望されるかといった点についての把握が必要となってまいります。小規模特認校への通学課題につきましては、公共交通の利用なども含め、引き続き検討してまいりたいと考えているところでございます。次に、フリースクールの関係でございますが、子供たちが学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立していくための選択肢として、フリースクールの存在は有用なものであると認識してございます。現在、市内で開設されているフリースクールは1か所と把握してございます。現状、市としましては経済的支援は行っておりませんが、学校と連携を図りながら、フリースクールの登校をもって出席日数と認めているところでございます。また、不登校児童生徒に対しましては、家庭児童教育相談室の相談員や今年度配置いたしましたスクールソーシャルワーカーによる資源の紹介・周知を行っているところでございます。今後は、需要を把握するとともに、フリースクール運営者ともよく意見交換をしてまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
何らかの形で具体化していただければと思いますが、どうやったらできるかという視点でぜひ考えていただいて進めていただきたいと思います。また、小規模特認校については、私のところは美幌や大空町からも問合せがございました。いろいろなところから期待されているのだなというふうに思いますので、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。さて、私は木目澤教育長の時代に始まった学校教育における網走小学校モデルを高く評価してきた一人です。一方で、その問題点や課題を度々感じることも少なくありませんので、何度となく議会で議論し、是正を求めてきた経緯もございます。不登校の児童生徒が大幅に増加している状況、あるいは狭き門だった教員採用試験が倍率1.1%になるような状況。つまりは、教員の成り手不足と質の問題にも懸念があるとされる状況が現実のものとなっている昨今、私は現在の網走市の教育における網走小学校モデルを中心とした取組について限界を感じております。本年度、北海道教育委員会の新たなモデル事業に潮見小学校が採用され、同じ時期に申請した網走小学校のモデルは採用されませんでした。このことは網走市教育委員会も把握していると思いますけれども、北海道教育委員会は明らかに方向転換しているわけです。網走市教育委員会はこの事実をどのように受け止めているのか、まずは見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
網走小学校は、昨年度までの12年間、北海道教育委員会の学校力向上に関する総合実践事業の指定を受けてございました。この事業は、平成25年度の開始当初におきましては、教育課程や指導方法の工夫改善を柱に、学び続ける学校のモデルを提示し、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する新たな仕組みを構築することが目指されておりました。網走小学校におきましては、この目的に資する数々の成果を上げ、管内はもとより全道においても非常に高い評価を得ていたところでございます。しかし一方で、御指摘のとおり、時代の変化や教育課題の多様化に伴い、従来のモデルだけでは対応が難しい課題が出てきており、北海道教育委員会は、この事業要綱を改正し、管理職のリーダーシップの下、全教職員が一つのチームとなって、今日的な教育課題を解決し、社会に開かれた教育課程の実現を目指しているものと認識してございます。
質問 平賀貴幸
今の見解を踏まえて伺いますけれども、潮見小学校が今年度新たに北海道教育委員会のモデル校に指定されたその内容のうち、注目すべき点、あるいは網走市内の学校に広げていくべき点、こういったものはどのようなところにあると現時点で考えているのか、見解をお示しいただきたいと思います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
今回、潮見小学校が指定校に選定されたのは、社会に開かれた教育課程の実現に合致した取組を計画している点が評価されたものと認識してございます。特に注目すべき点は、家庭・地域との連携・協働を重点項目に掲げ、主体性や他者との関わる力の育成を目指している点でございます。不登校児童の増加や教員確保の課題といった今日の教育課題は、学校だけでは解決が困難であり、家庭や地域社会との連携と協働が不可欠でございます。今回の潮見小学校のモデルは、この新たな視点を明確に打ち出しているところであると認識してございます。教育委員会としましては、この潮見小学校での実践をモデルケースとして、取組の持続可能性を高めるとともに、市内小中学校への成果普及を図ってまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
前向きな答弁と受け止めさせていただきますが、私はこうしたことから考えても、網走市の教育は大きな転換点に来ているというふうに考えますけれども、見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
先ほど御指摘いただきましたいじめ重大事態に関わる一連の対応も含めまして、網走市の教育は大きな転換点に来ていると認識してございます。この転換点は、単にいじめの対応策を強化するだけではなく、子供たち、保護者、地域社会が一体となって、未来に向けた教育の在り方を再構築する契機であると考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
もう少し詳しい内容を伺いたいというふうに思いますが、教育長は久しぶりの教育現場出身の教育長だというふうに私も認識しています。いかがでしょうか、もう少し詳しく見解をお示しいただけないでしょうか。
答弁 教育長 木野村寧
私は、教育行政を担う者として、この転換期をさきの議会でも表明させていただきました所信に基づいて乗り越えていきたいと考えております。具体的には、教育の連続性・継続性として、網走小学校が12年間にわたり取り組んできた学校力向上に関する総合実践事業の成果も土台としながら、目の前の課題や実態をしっかりと見据え、時には立ち止まり熟考する姿勢を大切にし、適切な判断をしてまいりたいと考えております。また、自走する学校を伴走する教育委員会として、教育委員会は、進むべき方向やゴールをしっかりと示しつつ、具体的な手段は学校に任せ支援するという伴走者としての役割を徹底してまいりたいと思います。さらに、児童生徒の主体性・協働性を育む場としての学校として、仲間と対話しながら合意形成を図る、そのような教育の展開を目指してまいります。この転換点を機に、私たちは、網走市の子供たちに持続可能な社会のつくり手として、様々な問題に立ち向かい、それぞれの状況に応じて最適な解決方法を探り出していく力を育成し、多様な個人それぞれが幸せや生きがいを感じられる日本社会に根差したウェルビーイング向上の実現を目指して取り組んでいきたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
今の答弁を踏まえつつ、潮見小学校から始まる新たな学校づくり、教育委員会の方向性も含めてしっかりと見据えながら議論を続けていきたいというふうに思います。もう少し細かい点について伺います。各学校にはクーラーの設置が進められておりましたが、全ての教室に完了したのでしょうか。状況について、見解をお示しください。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
各学校への冷房設備の設置状況でございますが、小学校全9校と呼人中学校には令和6年度中に機器の設置を完了し、普通教室、特別支援教室、職員室及び校長室におきまして、本年度より稼働を開始してございます。また、残りの中学校5校につきましては、同様の教室に対し、本年度末までに設置を行い、令和8年度からの稼働に向けた準備を現在進めている状況でございます。
質問 平賀貴幸
確認ですが、全ての特別支援教室や図書室、理科室などの実習系の教室などにもクーラーの設置は必要だと考えておりますが、その実施状況についてはいかがでしょう。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
冷房設備の整備につきましては、児童生徒が日常の学習活動において主に使用する教室などを優先して行っており、特別教室や図書室、体育館などにつきましては、現在のところ具体的な整備計画は持ち合わせてございません。特別教室や図書室につきましても、児童生徒の学習場所という点におきましては普通教室と同様であると認識しておりますが、今後、さらに少子化が進む中で、各教室の使い方や学校施設の在り方なども勘案しながら検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
それは新年度の予算以降になりますが、何らかの形で検討していくという前向きな答弁だと受け止めてよろしいですか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
できる範囲でという形にはなりますけれども、先ほど申し上げましたように、普段子供たちがいるところを中心にと考えていますので、今後、学校施設の在り方も含めて検討してまいりたいと思っております。
質問 平賀貴幸
図書室を含めて学校になかなか通いづらい多様な学びの場にもなるような場所ですから、財政当局も今の話を踏まえて、ぜひ積極的な予算措置をお願いしたいというふうに思って、次の質問に行きます。いざというとき避難所となる体育館へのクーラーの設置もまだ検討はこれからなのだと思いますが、先日の全国市議会議長研究フォーラムでは、各自治体議会の議員からいろいろとお話を伺ったところ、やはり本市の自治体を中心に相当進んでいるようです。網走市ではどのように考えているのか、もう一度見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
議員のお示しのとおり、体育館を含む学校施設は、災害等の発生の際には地域住民の避難施設として重要な役割を担うものと認識してございます。しかしながら、学校体育館に冷房設備を設置する場合は、普通教室とは異なり、規模や構造、設置する空調の種類、断熱改修の有無など、様々な付帯工事が必要となり、多額の費用を要することが見込まれているところでございます。有事の際には、体育館のみではなく学校施設全体を避難施設として使用することが想定されますので、既に冷房が設置されている普通教室などの活用も有効であるものと考えられるものでございます。現段階では、先ほども申し上げましたとおり具体的な整備計画はございませんが、今後の学校施設全体の在り方や体育館の大規模改修が必要となった場合は、改修費用に対する国の財源動向も注視して検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
まずは体育館以外のところをぜひ積極的に進めていただきたいというふうに思います。次に、学校図書館です。ここは教育における一つの要だと私は考えます。図書の冊数も大切ですが、閉架された図書の学校ごとの割合はどうなっているのでしょうか。また、これを含めた学校図書の鮮度と冊数のバランスはどうなっているのか。このことを明らかにし、課題を整理することが重要だと思います。現在の状況についてどのようになっているのか、見解を伺います。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
学校図書の現況についてのお尋ねでございますが、学校図書の鮮度につきましては、全国学校図書館協議会が定める学校図書館図書廃棄規準である受入れ後10年経過を目安として判断してございます。図書の閉架に関しましては、学校図書館司書を中心に、鮮度、内容等を勘案し判断してございます。保有冊数に対する閉架図書の割合につきましては、小学校で7%、中学校で14%ほどとなってございます。現在、市内15校における図書の保有冊数は12万3,000冊、10年以内図書の割合は約33%となってございます。また、文部科学省の定める学校図書標準冊数の達成率につきましては、小学校で118%、中学校で103%、全体で111%となっている状況でございます。
質問 平賀貴幸
標準冊数をクリアしているというこ と は わ かり ま し た 。閉 架 に つ いて は 小 学 校で7%、中学校で14%ということですが、これは各学校で相当ばらつきがあるのだということも理解しておりまして、閉架が非常に多い学校も実際あるのは教育委員会が把握しているとおりだと思います。そういったことを踏まえると、明らかに改善が必要な状況だと私は考えております。久しぶりに学校図書の鮮度と冊数について質問させていただいておりますが、子供たちの時間は待ってくれませんので、予算措置を含めて大幅な改善をできるだけ急がねばならないのだと思います。改善に向けた教育長の決意と考え方をお示しください。
答弁 教育長 木野村寧
学校図書の充実につきましては、子供たちの資質・能力向上、学習意欲の向上、探究的な学びの支援や多様な価値観との出会いなどの観点から、非常に重要であると認識してございます。学校図書につきましては、毎年度、予算を承認いただき整備を進めておりますが、標準冊数に達していない学校は、小学校1校、中学校1校といった現状でございます。また、整備後20年以上経過した図書が蔵書数全体の約3割を占めており、図書鮮度の面で課題があると認識してございます。子供たちの読書環境を充実させるため、市立図書館の電子書籍も活用しながら、標準冊数100%以上の維持と、図書の鮮度向上に計画的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
質問 平賀貴幸
図書の鮮度がやはり大事だと思います。標準冊数を達成していても鮮度がよくなければ、結局使えない本がいっぱいあるということにやはりなってしまいますので、その辺いろいろな形でぜひクリアしていただきたいというふうに思います。