網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月25日
校内に不審者が侵入してしまい、児童生徒に危害を加えるような状況の発生を想定した対応策の有無と、その内容について
2019年6月25日、網走市議会の一般質問で、古田純也議員が「校内に不審者が侵入してしまい、児童生徒に危害を加えるような状況の発生を想定した対応策の有無と、その内容について」質問し、学校教育部長 林幸一、企画総務部長 岩永雅浩、社会教育部長 猪股淳一、健康福祉部長 桶屋盛樹が答弁しました。
- 質問者
- 古田純也 議員
- 答弁者
- 学校教育部長 林幸一、企画総務部長 岩永雅浩、社会教育部長 猪股淳一、健康福祉部長 桶屋盛樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 古田純也
次に、校内に不審者が侵入してしまい、児童生徒に危害を加えるような状況の発生を想定した対応策の有無と、その内容についてお伺いいたします。あわせて、小中学校における暴漢対策で使用する備品の現状についてお示しください。現状では、暴漢を取り押さえるためのさすまたが常備されているとお伺いしております。正しい使い方の習得はどのように行っていますか。また、非力な人、力の弱い人では、さすまたで暴漢を取り押さえることは困難であると思われます。そこで、催涙スプレーなども備えておく必要があると考えますが、認識をお聞かせください。
答弁 学校教育部長 林幸一(学校教育部長は2021年3月まで)
不審者が侵入した場合の対応策についてでございますが、各学校におきましては安全教育の指導計画やマニュアル作成をしております。これらの計画の主な内容は、学校の施設、設備の安全点検、通学を含めた学校生活、その他の日常生活における安全に関する指導、教職員に対する研修でありますけれども、学校における侵入者に対する対応につきましては、この中の危機管理マニュアルにおいて対応を定めております。不審者の侵入があった場合には、児童生徒への避難指示、校内への不審者侵入の周知と警察への通報、さすまたなどによる不審者の移動阻止を行うこととしているところでございます。また、暴漢対策用備品の使用方法と現状についてでございますけれども、さすまたは全校に配置しておりますけれども、さすまたの使い方につきましては各学校において、警察署の協力を得て、児童生徒の防犯教室や防犯対策の教職員研修を実施しているところでございます。訓練の内容としましては、実際に警察官が犯人役となり、非常時における指導を受けているところでございます。また、この訓練において、力の弱い職員のさすまたの使用方法などについても指導を受けているところでございますが、議員からお話のありました催涙スプレーについては配置していない学校もありますことから、今後、実効性のある備品の配備のあり方について、学校及び関係機関の意見を取り入れながら検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 古田純也
承知いたしました。危機マニュアルの中に、やはり児童生徒の安全確保のためには、先生方がみずから危険の最先端に立つというイメージを私は思いました。そこで、防犯の観点から警備や暴漢対策のプロフェッショナルでもある自衛官や刑務官、警察官のOBの方々を学校校務補として積極的に採用し、小中学校の安全確保を図る視点も必要であると考えます。学校現場における自衛官、刑務官、警察官のOBの積極的な採用について、どのような認識をお持ちか、今後の方向性をお示しください。
答弁 企画総務部長 岩永雅浩(企画総務部長は2021年3月まで)
学校現場における校務補の採用についてでございますが、学校用務員を含めた職員の採用に当たりましては、職務の遂行に必要な能力の実証によって行っているところでございまして、平等取り扱いの原則からも前職を指定した募集は考えていないところでございます。
質問 古田純也
理解いたしました。続きまして、不特定多数の人が利用できる、簡単に施設に入れる公共の場所、エコーセンター2000について、不審者が利用者に危害を加える状況が発生した場合の対応策の有無と内容についてお示しください。また、対応策がないのであれば、昨今さまざまな事件の発生を受け、対応策をまとめる必要があると思いますがいかがでしょうか。あわせて、エコーセンター2000における暴漢対策用の備品の整備状況もお示しください。不十分な場合は、せめて小中学校と同レベルの備品の設置が必要であると考えますが、認識をお伺いいたします。
答弁 社会教育部長 猪股淳一(社会教育部長は2019年12月まで)
エコーセンターではこれまで、施設内でいわゆる不審者による暴行事案というものは発生しておりませんが、防犯対策といたしましては職員や管理人による定期・不定期の館内の巡回、また監視カメラによる監視などによりまして、館内の安全確保に努めているところでございます。万が一、そのような事案が発生した場合の対応策につきましては、警察への通報とともに、利用者を避難させるなどの安全確保を図る対応となります。ただ、施設としての対応策という点では現在、特段の方策を備えていないということでございますので、類似施設の対応方法なども参考にしながら、マニュアルや防犯用備品の整備について検討したいと考えております。また、暴漢対策用の備品ということでございますけれども、学校で設置しているようなさすまた、催涙スプレーなどについては現在、エコーセンターのほうでは備えていない状況にございます。暴漢への対策という点では、そのような備品の配置というのは大変有効な対策でもあると考えておりますので、その整備について検討していきたいと考えております。
質問 古田純也
私からは最後の質問です。川崎市と東京都練馬区で起きた二つの事件後、大人の引きこもりが世間では注目されるようになりました。大人の引きこもりの方が犯罪を犯すかのようなイメージで報道され、恐怖感を感じる市民もいらっしゃるのではないかと感じております。そこで、大人の引きこもりについて幾つかお伺いいたします。昨年12月の定例会一般質問でも、大人の引きこもりについての質問があり、やり取りがあったことは承知しておりますが、その後、状況の推移も深めつつ伺ってまいります。まず、大人の引きこもりについて、当市の現状ですが、昨年12月の一般質問で明らかになったのは、生活サポートセンターで相談を受けた人数として、平成27年度7人、平成28年度3人、平成29年度3人、平成30年度2人の計15人。また、生活保護受給者で、現在引きこもりの状況にある方は8人ということでございました。そこでお伺いしますが、8050問題として指摘されるような、老夫婦のもとに中高年の方が引きこもっているようなケースも存在しているのか、大まかな現状を明らかにしてください。お伺いいたします。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
当市における8050問題の現状についてでありますが、内閣府の調査によりますと40歳から64歳までの広義の引きこもり群の出現率は1.45%であり、推計数は61万3,000人との結果が3月に発表されております。生活サポートセンターに確認したところ、相談を受けたケースのほとんどが8050問題に該当する状況とのことであり、将来に不安を感じた親からの相談が多いとのことであります。現在、市関係機関により32人のケースにかかわりを持てておりますが、潜在的に相談まで至らないケースもあると推測されます。
質問 古田純也
今後は、8050から9060問題としても呼ばれ、親の介護もかかわり、さらに孤立を深める大きな問題として発展していくようなことだと懸念されているようです。8050問題にしても、大局的な観点から必要なのは、引きこもりの状況の改善であると考えております。支援事業や社会参加の機会をより柔軟、かつ多様に設けていく必要がありますが、市の取り組みの現状と課題についての認識をお示しください。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
引きこもりに対する市の取り組みと課題でございますけれども、引きこもりはさまざまな課題を抱えているケースが多くあり、単に就労支援だけではなく、精神的なカウンセリング、サポート支援体制の構築、保健医療福祉などの専門的なかかわりが重要になると考えております。現状では生活サポートセンターや保健センターにおける相談業務、また生活保護のケースワーカーや介護保険のケアマネージャーがかかわることで必要な支援につないでおりますが、深刻な引きこもりの解消は、多職種が連携した継続的な支援が必要となります。今後、引きこもりの悩みを抱える世帯がふえることが推測されますが、親亡き後の当事者の生活維持や健康など、複合的な問題が生じると考えられるため、相談機関となる生活サポートセンターや保健センターの職員が、各種研修を通じて知識を習得するとともに、引きこもりに対する理解促進を図るため、チラシやホームページを活用し、市民に情報を発信してまいりたいと考えております。
質問 古田純也
承知いたしました。社会参加から就労支援事業への展開、または引きこもりの方々との信頼関係の構築から全てが始まると認識しております。大変、困難を伴う事業でありますが、不可欠な取り組みでもあります。たくさんの職員の方々だけの努力では、なかなか全てを賄うことも難しい面はあるのではないかと思います。そこで、私は中長期的な視野から引きこもりの状況を改善するために、民生委員や高校ボランティアを含め、さまざまな方がかかわる大きな枠組みとして支援体制の構築が必要であると考えております。今後も体制を含め、安心できるような形を進めていただければなと思っております。以上で質問を終わります。