みんなの議会

網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日

「-登壇-研政会の古田です」

2025年9月9日、網走市議会の一般質問で、古田純也議員が質問し、農林水産部長 佐藤岳郎、学校教育部長 高橋善彦、市民環境部長 田邊雄三が答弁しました。

質問者
古田純也 議員
答弁者
農林水産部長 佐藤岳郎、学校教育部長 高橋善彦、市民環境部長 田邊雄三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 古田純也

-登壇- 研政会の古田です。通告に従い、質問させていただきます。海洋プラスチック問題とは、自然環境で分解されにくいプラスチックごみが不法投棄やポイ捨てなどによって海に流出し、海洋生態系や経済、人体へ悪影響を及ぼす深刻な環境問題です。プラスチックは細かく砕かれ、マイクロプラスチックになり、食物連鎖を通じて有害物質を濃縮する可能性も指摘されており、2050年には海洋中の魚の重量をプラスチックが上回るとも予測されています。そこで、お尋ねいたします。市内沿岸部における海洋プラスチックの実態調査は行われているのでしょうか。網走市沿岸に漂着するプラスチックごみの種類や量など、把握状況をお聞かせください。

答弁 農林水産部長 佐藤岳郎

マイクロプラスチックに関する実態調査の実施及びごみの種類や量の把握状況についてでありますが、網走市の沿岸部における海洋プラスチックの実態に関する情報などは、市では把握をしておりません。また、沿岸に漂着するプラスチックごみの種類、それから量などに関する調査・研究についても、市には知見がない状況です。一方で、河川につきましては、2019年に網走川において網走川流域の海及び美幌博物館でマイクロプラスチックの調査が実施されている状況となっています。

質問 古田純也

現状はわかりました。今、御答弁頂きました、2019年に網走川で調査が行われた。これは以前も3月に会派代表質問で質問させて御答弁頂きましたが、2019年に網走川で実施されたマイクロプラスチックに関する調査では、網走川は日本の河川の平均よりマイクロプラスチックが1桁少ないことが確認されたと御答弁頂きました。採取、また、分析された調査の数字の評価は、どのように受け止めているのか、お伺いいたします。

答弁 農林水産部長 佐藤岳郎

2019年に実施されました、網走川におけるマイクロプラスチック調査の数字の評価についてでありますけれども、網走川で確認されましたマイクロプラスチックの平均重量につきましては、1立方メートル当たり0.061ミリグラムと、日本の河川におけるマイクロプラスチックの平均重量、これが0.44ミリグラムとなっておりますけれども、この7分の1ということで、非常に少ないことが確認されたところであります。このマイクロプラスチックは一般的に都市化と関連することが知られておりまして、当該流域地区の人口密度が低いことも結果に反映されていると思いますけれども、併せまして、各自治体におけるごみの削減、リサイクルの取組、また、網走川流域の会で実施されております流域の一斉清掃も少なからず影響しているものと考えております。今後についても、マイクロプラスチックごみを捨てないことが何よりも肝要でありまして、また、この流域の会の清掃活動などにより、マイクロプラスチックごみの削減に対する意識の醸成というものが重要だと考えておりますので、この活動に市としても積極的に支援していきたいと考えているところです。

質問 古田純也

大変少ない数字、そして、意識を高めるための一斉清掃が毎年行われているということで、今後もその取組に対して期待したいと思います。次に、網走市で生まれ育った子供たちが、地域の自然環境と深く関わりながら、持続可能な未来について考える力を育むことが重要だと考えております。特に、近年、深刻化している海洋プラスチック問題は、網走市の豊かな海と密接に関係しており、子供たちが身近な課題として学ぶ価値が高いと感じております。そこで、お尋ねいたします。網走市内の小中学校において、海洋プラスチック問題を扱った授業や学習活動は、現在、どのように実施されているのでしょうか。環境教育の一環として、海洋ごみの調査や清掃活動などを通じて子供たちが主体的に学べるプログラムの導入について、見解をお聞かせください。

答弁 学校教育部長 高橋善彦

小中学校におきましては、網走の豊かな自然環境を題材とした環境教育を推進しており、海洋プラスチック問題についても各学校で特色ある取組を行っております。小学校では、理科の授業でプラスチックが自然界で分解されにくいことや、海洋プラスチックごみを誤食するウミガメの事例などを通して、児童が海洋環境保全の重要性を肌で感じられるように学習をしております。中学校でも、理科、社会科、英語の教科書において海洋プラスチック問題が取り上げられております。また、児童会・生徒会活動やPTA活動、地域住民の方々と協力する勤労生産・奉仕的行事としまして、海浜清掃を実施したり、北海道博物館の学芸員による出前授業を行ったりしている学校もございます。子供たちは各教科等で学んだことを基に、海洋プラスチック問題をはじめとする環境問題について自ら課題を探求する主体的・対話的で深い学びを推進しております。このように、小中学校において海洋プラスチック問題に関する主体的な学習の充実が図られているため、海洋ごみの調査や清掃活動などを全市的な統一プログラムとして新たに導入することは、現時点では考えていません。しかし、今後も各学校の先進的な取組を共有し、子供たちが網走の豊かな自然を守ることに貢献し、未来の社会を自らの手で切り開く力を育んでいけるよう、教育委員会としても引き続き推進してまいります。

質問 古田純也

各学校、特色のある学びをしながら、また、小さいときから自然環境保全について意識を高めるというところも、本当に実状をお聞かせいただき、ありがとうございます。続きまして、網走市は、清掃活動を可視化し、共有することで環境意識が高められるのではと、SNSを活用し、世界132か国以上で利用されている参加型アプリ、ピリカを2024年8月に導入しました。ピリカは海洋プラスチック問題に対し、独自のテクノロジーと市民参加型のアプローチ型で取り組んでいる非常にユニークな存在です。実際、網走市がピリカを導入した経緯について、お尋ねいたします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

ごみ拾いSNSのピリカは、海洋汚染や生態系に影響を与える一因であるポイ捨てごみの自然界への流出問題がきっかけで開発されたと伺っております。当市が自治体版ピリカを導入した経緯として、海洋プラスチック問題が直接のきっかけではありませんが、従前より多くのボランティア団体や個人によるごみ拾い活動が行われてきた一方で、ポイ捨てが後を絶たず、美観を損ねる事案も散見されている状況にあったため、活動を見える化できるピリカを活用し、ごみ拾いの実施状況を定量的に把握することで、ごみ拾い活動の活性化や効果測定に活用できないかと考え、導入したところです。

質問 古田純也

導入経緯についてはわかりました。最近、青いごみ袋を持って街中を歩いている方が見受けられるのですけれども、実際、現在の登録者数の推移についてお尋ねいたします。また、今後の登録の促進に向けた広報、啓発の取組についても、現時点での方針、計画があればお示しください。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

ピリカの登録者数ですが、8月末現在で154件となっております。自治体版を導入した昨年8月は69件であり、約2倍にはなりましたが、導入当初と比べ、最近の新規登録のペースは緩やかになってきており、引き続き市広報やリユース展などのイベントの機会を通じて、周知に取り組んでまいりたいと考えております。

質問 古田純也

登録数が伸び悩んでいるという部分をお聞きしましたが、今月20日にピリカまつりin ABASHIRIがエコーセンターで開催されるようです。全国から注目を受けたピリカーと言われる、ピリカを登録されている方が集結されるようですが、そこで、今後の取組として、このごみ拾いイベントで観光誘致できないものかと考えました。環境と観光、そして、地域の活性化の三位一体の取組にして、非常に魅力的な観光資源になるのではないでしょうか。網走市のように自然環境が豊かで地域の特色が際立っている場所で、ごみ拾いイベントを観光誘致に結びつけるのは大いにあると思います。ただ、清掃活動だけではなく、自然を守る旅、流氷と海岸を美しくする旅など、ストーリー性を持った体験型観光として魅力化するという考えについて見解をお伺いいたします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

今月20日に開催予定のごみ拾いイベントですが、日頃からピリカを活用してごみ拾いをしている方、また、関心をお持ちの方に参加していただき、実際のごみ拾い活動や講演会を通じて、ポイ捨てごみ問題への理解と参加者間の交流を深めてもらうことで、ごみ拾いの輪を広げていくことを目的に行おうとしております。道外からも、数名ですけれども、網走に来られ、イベントに参加する方がいらっしゃいますが、講演会をウェブ上でライブ配信する方法により、全国のピリカーに参加してもらうことを想定しており、現時点でこの取組を観光と結びつけるところまでは考えておりません。一方で、今回のイベントでは網走市の見どころの一つである能取岬周辺のごみ拾いを計画しておりますが、日頃のごみ拾い活動を含め、ピリカに投稿することで、網走の魅力を発信し、それが網走へ行きたいという動機になる可能性もあるかと思いますので、議員の御提言も踏まえながら、今回のイベントに臨みたいと考えております。

質問 古田純也

わかりました。以上です。

出典:網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる