みんなの議会

網走市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

-登壇-都市空間について

2025年3月10日、網走市議会の一般質問で、古田純也議員が「-登壇-都市空間について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩が答弁しました。

質問者
古田純也 議員
答弁者
市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 古田純也

-登壇- 「2025年問題」と呼ばれる課題が、いよいよ現実のものとなっています。この問題は、人口減少や高齢化、医療・介護の需要増加、労働力不足など、様々な側面から私たちの社会に大きな影響を与えます。これらの課題に対処しつつ、網走市の持続可能な取組に期待を持って代表質問させていただきます。石 破 政 権 は 、 か つ て 国 家 が 主 導 し た 「 強 い 日本」、企業が主導した「豊かな日本」、これからは一人一人が主導する「楽しい日本」を目指していきたいと考え、これを実現するための核心とし「地方創生2.0」を掲げ、強力に進めるとしています。政府機関を地方に移転し、地方の活力を高めることを目指し、デジタル技術を活用した豊かな地方文化都市の創設の推進、観光産業のさらなる高度化と高付加価値を目指し、グリーンツーリズムやワーケーションの制度の拡充、農林水産物の輸出拡大、スマート農業の促進を通じて、地方の産業競争力を高めることを目指しています。これらの政策を通じて、石破政権は地方の持つ潜在力を最大限に引き出し、地方創生を強化しようとしています。当市でも、観光資源の活用、農林水産業の振興、再生可能エネルギーの推進、地域経済の活性化に取り組んでいるところであります。また、学校教育と人材育成の取組については、各学校における基礎教育のみならず地域の歴史や文化などを学ぶ総合学習も実践されています。現状、おおむね良好な市政運営がされています。しかしながら、人口減少問題には歯止めがかからず、2050年の網走市の人口は約2万1,000人と予測されています。これは現在の人口から急激に減少する見込みです。このような人口減少は、地方創生の取組や地域経済の活性化策によって、どのように対応されるかが重要です。網走市が挑む地方創生の強化とは何か、お聞かせください。「米国第一主義」を掲げるトランプ政権が、1月20日から始動されました。為替相場の変動や関税の引上げが日本経済全体に影響を与えることで、地方経済にも影響が及ぶ可能性があると思います。具体的な影響については、今後の政策動向や経済状況を注視する必要がありますが、網走市でも間接的に影響を受けるとしたら、どのようなことが考えられるでしょうか、お伺いいたします。水谷市長の4期目当選後の半期を振り返ると、幾つかの重要な取組が見られます。まず、地域経済の活性化に向けた施策が進められてきました。特に、観光業の振興や地元産業の支援が強化されました。また、デジタル化の推進も重要なテーマとなり、デジタルファースト宣言やDX推進計画が策定されました。これにより、市民サービスの向上や行政における効率化が図られています。さらに、教育や医療の分野でも取組が進み、小学校でのクロームブック、電子黒板の導入、オンライン診療の導入など、網走市の持続可能な発展を目指してきました。4期目折り返しの水谷市政、課題は山積ですが、今後の展望をお伺いいたします。財政についてお伺いいたします。国の令和7年度一般会計予算は115兆5,415億円と過 去 最 大 規模 と な り 、国 税 収 入 も前 年 よ り 8兆8,320億円増の78兆4,400億円と過去最高とのことであります。この国税収入の増を受け、地方交付税が大きく伸び、平成13年度に創設された地方交付税の原資となる国税収入の不足を補う臨時財政対策債の新規発行額が初めて「ゼロ」となるなど、地方財政の改善も進んでいくと期待したいところではありますが、税収の好調は、堅調な企業業績による法人税の増のほか、賃金の底上げや人材不足による若者を中心とした賃金アップによる所得税の増と、輸入している燃料費など為替による額が膨らんでいることや、国内の物価高騰を受けた消費税の増であることから、税収は増加しても、それと同等以上に人件費や委託費などの経費の支出が増え、結果として財政の改善は進まない面もあるのではないかと感じております。また、国債の利払い費を計算する想定金利も、令和7年度は2.1%と、今年度0.2%引き上げていることから、今後も金利が上昇していく局面にあると思われます。そのような中、近隣の地方自治体では物価高騰の影響などにより経費が増大し、令和7年度予算の編成に苦慮していると報道があったところであります。当市においても、近年の人件費や物価の高騰による影響は大きく生じているものと推察しております。特に、施設の管理や運営業務に係る委託料は大きく増加するのではないかと心配しております。これらの高騰による影響も合わせて、これまで行ってきた事業が財政的に継続できなくなるなど、今後の財政運営に生じる影響があればお示しください。また、建設事業は資材高騰、人材不足や働き方改革による労務単価の増などのほか、金利も上昇局面にあることから、総事業費は増大傾向にあると考えております。新庁舎が完成し、消防庁舎整備の方向も決まった今、広域廃棄物処理施設の整備が控えておりますが、耐震不足が指摘されている大型施設の更新についてのスケジュール感についてお考えをお示しください。令和3年度策定の第5次行政改革推進計画では、令和5年度の取崩し可能な基金残高は、計画に基づく基金繰入れを行った後、25億9,700万円、市債残高は335億8,200万円となっておりましたが、令和5年度の決算では、取崩し可能基金残高は51億600万円、市債残高は345億3,000万円となり、基金残高は25億700万円も増加し、市債残高は9億4,800万円の増でありました。大きな枠組みで単純に考えますと、基金残高の増が市債残高の増を上回っておりますので、令和5年度までは計画は達成していると理解したいところではあります。一方、令和7年度予算編成方針の中で示された中期財政収支見通しの令和7年度を見ますと、取崩し可能基金残高が36億7,800万円、市債残高は350億7,400万円とありました。行革計画の見通しと比較すると、取崩し可能基金で14億7,100万円の増、市債残高は30億1,000万円の増となっており、市債残高の増が基金残高の増より15億3,000万円も増えているという見通しになっております。令和7年度は行革計画の最終年度となりますが、現時点での計画の達成見通しについて、どのように認識しているのかお伺いいたします。行革計画との対比では、取崩し基金残高と市債残高に着目すると、財政が悪化していく印象を受けますが、予算編成方針で示される中期財政収支見通しの5か年の収支不足は、直近の令和6年度から10年度で20億7,000万円の不足、前回の令和5年度から9年度は30億9,600万円と、10億2,600万円もの改善が図られている見通しとなっており、将来の財政状況は改善傾向にあると一安心するとともに、持続的な財政運営が図られていると期待しているところです。そこで、見通しの期間は5年間で、毎年ローリングすることから、対象年度が1年度ずつスライドしていくことになりますが、1年度のずれで10億円もの改善が図られる要因についてお示しください。新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されてから5年目となりました。2020年1月に始まった感染の波は、ウイルスの変異とともに繰り返し道内を襲い、今冬もオミクロン株の派生型「JN.1」型の感染者が増えつつあります。治療薬などが普及しましたが、2024年度、死者数はインフルエンザの20倍となっており、高齢者には特に危険性が高いようです。コロナ禍で得た教訓を忘れず、網走市は適切な情報発信、医療提供に努めていただきたいと思います。そこでお尋ねいたします。網走市が地域医療のさらなる発展を目指し、新たな開業医の誘致を積極的に進めていくことに大変期待しておりますが、実際の開業医誘致の見通しについてお伺いいたします。老朽化が進む網走市総合福祉センターが、旧道立高等看護学院への移転に向け、施設改修の基本設計の取組がなされます。そこでお尋ねいたします。現在、多くの高齢者が活用している浴場施設は、移転後はどのようになるのでしょうか。入浴は体を清潔に保つために重要です。特に高齢者にとっては皮膚の健康維持や感染症予防に役立ちます。何より友人知人と会話を楽しむことができ、孤立感の軽減や心の健康維持に役立ちます。今後、独居高齢者の増加を考えますと、大変重要な施設だと思います。浴場施設の持続可能な運営についてお伺いいたします。地域を支える要となる町内会活動が衰退している現状において、課題の一つとして、世代間の交流や若年層への働きかけが十分浸透していない状況があると感じております。一つ例を挙げると、郊外地区ではお祭りなどの行事を通じて、若年層の活躍の場が地域の中で存在していると感じており、幅広い世代が協力しながらお互いの役割を尊重しながら、地域の体制を守っていく必要があるのだと考えています。これらの地域活動を考えると、若年層をどのように取り込むかが課題であり、まちのあらゆる行事に積極的な姿勢で取組をされているボランティアをはじめ、市内の高校生も新たな地域の在り方を模索する上で重要な提案者であると感じています。こうした地域が自発的に取り組む事業については積極的に予算を配分し、市民みんなが地域のために積極的に行動していく体制を整備すべきと考えますが、所見をお伺いいたします。

質問 古田純也

-登壇- 都市空間について質問いたします。今から60年前の昭和39年9月から旧庁舎が供用開始され、昭和、平成、令和と長きにわたり多くの市民に親しまれました。この年は市内24文化団体による網走市文化連盟の結成や網走刑務所が第1回雪像展を開催、知床国立公園指定告示、初の集団がん検診実施、桂ヶ丘グラウンド特設土俵で大相撲網走場所興行、網走バスターミナル落成など、当市にとって大きな進歩を遂げた年でもありました。現在の人口は昭和15年当時と同じであり、その後順調に増え続け、昭和39年の人口は4万8,152人、年齢階層別人口では10歳から14歳が最も多く、15歳以上就業者の約3割が農業に従事していた時代でありました。時は流れて60年、人口が減少し年齢階層別人口も大きく変化しました。中心市街地もにぎわいがピークであった昭和の時代を経て、人の流れも大きく変化してしまった現在、中心市街地の役割も新たな形へと変化しているのだと考えます。新庁舎の開設、高規格道路の延伸、こうした可能性を今後のまちづくりにどのように生かし、発展させていくのか、見解をお示しください。高齢者や学生を含む自家用車を持たない市民が多く存在する中、地域の公共交通の在り方が重要な課題となっております。こうした現状において、どこバスの運行により一定程度の効果が見られるところですが、各方面から通学される市内の高校生にとっては、部活動などで帰宅する際のアクセスが悪く、市議会への要望が依然として多い状況にあります。こうした課題に対し、今後、普及が見込まれるライドシェアの可能性も含め、高校生の通学については、北海道との連携によって、列車・バス通学に対する交通費助成などの検討が必要であると考えますが、見解をお伺いいたします。多くの市民が集うエコーセンターは開設から25年目を迎え、社会教育施設として重要な役割を果たしております。同時に、網走かわまちづくり事業においても周辺の整備が進められ、昨年8月に「流氷街道網走かわまち散策路」、愛称「かわみち」として完成記念式典が開催されました。網走川を中心に発展してきた当市にとって、エコーセンター周辺は、歴史を語る上でも重要な位置づけとなっております。新たな庁舎の位置関係においても、人の流れが期待されるところであります。本年7月12日、13日の2日間にわたるサイクルイベント「オホサイ2025」では、エコーセンターが発着場所となり、全国から参加される多くの方々でにぎわうこととなります。こうしたことから「かわみち」の認知度を高め、周辺整備を進める必要があると考えますが、今後の計画についてお示しください。高規格道路建設予定が決定され、ルート選定、用地買収等、今後新たなる作業が発生します。高規格道路は、観光、医療、物流など様々な分野において必要とされるものです。先に述べたとおり、多岐の分野で必要性の高い道路ですが、そことつながる市道の整備をお聞きいたします。高規格道路の建設完成と、そこにつながる市道整備もしっかりと取り進めていく必要があります。道路整備には資金と時間がかかるものと認識しております。計画性を持って進めるべきことと思いますが、見解をお伺いいたします。先月末、埼玉県八潮市における下水道の経年劣化による地盤陥没事故が起きました。その後、千葉県や大阪府においても、水道管の経年劣化による漏水事故と立て続けに事故が発生しています。全国的に見ても、年間2,600か所の事故が発生している状況にあります。そのような中、過去に網走でも同様な事故はなかったのでしょうか。また、網走でも上下水道管、雨水管などの経年劣化を調査しているのでしょうか。安心・安全に生活するために、早急に見直し・点検の必要があると思いますが、見解をお伺いいたします。地域や施設のLED化を進めることで、エネルギーの節約や環境保護、コスト削減にもつながります。市内の公共施設や公園照明のLED化の進捗率はどのぐらいですか、お伺いいたします。網走市では、「網走市地域再生可能エネルギー導入戦略」を策定し、再生エネルギーの導入を進めています。特に太陽光発電の導入が進んでおり、新電力会社「あばしり電力」が太陽光発電を開始されていますが、今後のさらなる事業展開をお聞かせください。サケの稚魚放流やホタテの稚貝放流に代表される育てる漁業は、網走の水産業に欠かせないものであります。しかし、昨年ホタテの採苗不振があったことから非常に懸念しております。調査研究はされていると思いますが、どのような形として結果になっているのでしょうか。温暖化の影響なのかわかりませんが、魚種が変わっていると関係者からもお聞きしています。加工技術を生かし、今後の水産業に生かせないものでしょうか。調査研究の見通しをお伺いいたします。網走は北海道の最果てに位置し、冷涼な気候で、水田での稲作は難しいとされてきましたが、福田農場の福田稔さんが「陸稲」という畑で育てる方法で米作りに挑戦し、成功を収めています。その昔、開拓者たちは米が栽培でき、たくさん収穫できるよう稲富という地名にまでしたところもあります。米は日本人に欠かせないものであり、今や輸出もされています。酒造りにも欠かせませんし、教育分野においても地場の産物を給食に提供することによって、豊かな心の学びにつながります。この取組は、新しい稲作の可能性を示しており、今後の農業においても注目されていますが、市の見解をお伺いいたします。昨年の春、能取湖におけるホタテ稚貝のへい死被害は1億8,000万粒、金額にして7億円の被害となり、西網走漁業協同組合に激震をもたらしました。西網走漁業協同組合組合員のみならず、当市をはじめとした各種関係機関、その後の対応に苦慮されたことは記憶に新しい。二度と繰り返してはならない事故でもあります。とはいえ、自然相手のこともありますし、へい死原因の特定も、どれをもって特定するかは非常に厳しい状況ではあります。まだ、特定されていないかもしれませんが、今の現状と対策をお聞きいたします。網走湖における魚種はワカサギ、シラウオ、ヤマトシジミの3種類が有名であり、市のホームページにも掲載されていることは御存じだと思います。ワカサギは、昨年の水揚げ調整もあり、ワカサギ釣りや氷下漁もおおむね順調とお聞きしています。シラウオ漁も昨年はおおむね順調、ヤマトシジミの状況も回復傾向にあるとお聞きしています。ヤマトシジミの資源回復に一定の成果は見られると考えますが、具体的には何が資源回復の成果につながったのかお伺いいたします。マイクロプラスチックとは、5ミリ以下の微細なプラスチック類のことで、一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチックに分類されます。一次マイクロプラスチックは、非常に小さいサイズで作られたプラスチックのことです。主にスクラブ剤が挙げられ、洗顔料や歯磨き粉などの製品の一部に含まれていることもあります。こうしたマイクロプラスチックはマイクロビーズとも呼ばれています。マイクロビーズは、数ミクロンから数百ミクロンと非常に小さいため、通常の排水処理施設では除去することができず、川などを通じて海に流入します。流出した微粒子は、環境中に存在する微量な化学物質を吸着し、プランクトンや魚に摂取されてしまいます。一部の国々では、一次プラスチックの規制が始まっています。オランダでは、2016年までにマイクロビーズの流通・製造・販売が禁止されました。フランスでは、2018年以降マイクロビーズを使用した製品の流通ができない仕組みが導入されました。日本では、法律で禁止されているわけではありませんが、業界団体による自主規制の動きが進んでいます。二次マイクロプラスチックとは、製造されたときは大きなプラスチックだったものが、自然環境の中で破壊・分解されてマイクロサイズとなったものを指しております。細かく砕ける理由は様々ですが、現在特に問題視されているのが、海洋に流出することによって発生するものです。陸で製造・使用されたプラスチック製品が海に流出すると、波の作用や紫外線の影響により徐々に劣化し、細かく分解されます。そして、最終的には、目に見えないマイクロサイズとなってしまいます。どちらのマイクロプラスチックも環境への影響が注目されていますが、当市としての考えをお伺いいたします。森林環境税について。令和6年度から導入される森林環境税の目的は、地球温暖化防止、国土の保全、水源涵養、これにより、国民に広く恩恵を与え、適切な森林整備を進めることで、我が国の国土や国民の生活を守ることが期待されています。当市も、この税の使用目的に基づき各種取組を実行すると思いますが、具体的な取組についてお伺いいたします。農業基盤整備について。農業基盤整備とは、生産効率を高め競争力ある「攻めの農業」に向け、担い手への農地集積の加速化や農業の高付加価値化等を推進するための農地の区画整理、農業用排水施設の整備等を行います地域全体の一体的な農地整備、簡易な基盤整備、自走操舵システムなどを活用したスマート農業を進めるためのGNSS基地局の整備や必要な基盤整備、不整形な圃場の区画整理、小区画の圃場の区画拡大、狭い農道の拡幅、排水路の管路化、農用地造成などの工事に併せ、換地などにより土地利用を秩序化するなど、地域全体の一体的な農地整備を行います。高収益作物の導入など、幅広く農業を後押しし、食料自給率の向上と所得の安定化をさせるためには必要不可欠であります。今後の実施予定状況をお聞きします。当市の農業を語る上で、でん原バレイショは欠かせません。でん粉の需要は高く、需要と供給のバランスも悪くなっています。その要因として、種子不足が挙げられます。種子不足を補う方法としてリエントリー事業を進めているところではありますが、まだまだ結果を出せていません。種子生産圃場条件の改正を含めて何らかの手段は必要であります。新しい高収益作物の導入も厳しい状況で、でん原バレイショ栽培はこの先も重要であります。そして、国の重要病害虫ジャガイモシロシストセンチュウの発生もあり、でん原バレイショも大きな打撃を受けました。ジャガイモシロシストセンチュウ抵抗性品種の動向と併せてお聞きいたします。年々増加していくエゾシカの個体数。エゾシカは一夫多妻制で、ハーレムをつくって生活します。メスは満1歳の秋には性成熟に達し、その翌年の出産期には子ジカを産み、その後、死ぬまでほぼ毎年出産します。年率15~20%程度の高い増加率を示し、もし捕獲をしない場合、4年から5年で2倍に増加する計算になります。メスを優先して捕獲することで、将来生まれてくる子ジカの数も減らせるため、効率よく減らすことができると言われております。適正な個体管理が必要です。また、熊の目撃情報、食害も増加傾向にあると思います。どちらも地元猟友会の協力を得ているところです。猟友会の会員数、平均年齢、猟友会との関係性についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染症に翻弄された時期を経て、本格的な観光需要が高まりを見せる中、インバウンドをはじめとした当市の入り込みも大幅に増加しており、新たな観光がスタートしたものと感じております。日本人の国内旅行消費額は1人当たり6万円、一方、訪日外国人旅行消費額は21万2,000円、日本人の3倍となっております。これらの消費をいかにして取り込むかが重要であります。我々日本人の年間消費支出が135万円程度と言われております。人口減少とともに、この消費支出も減少する中で、訪日外国人の存在は大きく、このような現状において、観光は目的ではなく、地域にお金を呼び込むための手段であると言えます。こうした訪日外国人は、日本の様々な地域や食文化に興味を示しており、消費者目線での地域主導の誘客が必要とされております。インバウンドがピークを迎える中、アドベンチャーツーリズムの需要が高まりを見せ、オホーツクの自然を楽しむ旅行客が増加しており、こうした背景には「達成感」+「御褒美」という連携が旅を充実させているものだと感じております。今後、宿泊税を導入するに当たり、地域産業と密に連携を取り、地域経済の発展へとつなげていく中で、観光分野の人材の育成も大きな視点であると考えるところです。徴収する税の事務処理において、受け入れる現場においても人手不足が予想されることから、これらの点についてどのように進めていくのか、お考えをお示しください。網走市の観光として注目されているのは、スポーツツーリズムです。特に自然環境を生かしたアウトドアスポーツやイベントが観光客を引きつけています。例えば、オホーツク網走マラソンなど、これらのイベントは地域の経済に大きな影響を与え、宿泊施設や飲食店、交通機関などが活性化する効果があります。また、スポーツイベントを通じて、地域の魅力を発信し、観光客を増やすということが期待されます。冬季のアウトドアスポーツといえばスキーやスケートですが、現在、気候変動による雪不足が深刻化し、冬季のゲレンデ運営が困難になっております。この課題に対処するため、夏季におけるゲレンデの活用について、自然環境を生かしたアクティビティーを提供し、夏季においても安定した収入を確保し、地域経済の活性化を図るというお考えはあるのでしょうか、お伺いいたします。過日、12月議会において採択となった北海道桂陽高等学校の生徒からの請願は、これからの世代が未来の網走を描く貴重な声であると受け止めております。これまで比較的行政任せとなっていた取組に、自らできることを市民が一体となって考え進めていく新たな形が出来上がりつつあると感じております。庁舎周辺のにぎわいと中心市街地を活性化する点においても、こうした思いをこれからのまちづくりに積極的に生かしていくべきだと考えます。こうした視点を含めたこれからの中心市街地活性化についての見解をお伺いいたします。網走市のDX宣言は、2021年9月1日に行われました。地域の課題に対応し、持続可能なまちづくりを目指すためにデジタル技術を積極的に活用することを表明しました。実際に3年が経過しています。市内でもDXを活用する企業も増え、業務の改善化がなされているようです。また、DXを活用した在宅ワークの推進が、新しい雇用の場として人口流出の防止や地域経済の活性化につながると期待されています。DXを活用した在宅ワーク推進についての考えをお聞かせください。上川大雪酒造様との合意形成がなされ、酒蔵の建設決定のうれしい話も舞い込んできたところです。網走刑務所における木桶の作成や、お酒造りに欠かせない水源の確保など、地元産業との関わり方、関係をどう考えているのかお聞かせください。特定技能1号の外国人材が円滑に働けるよう、市としてどのような支援体制を整えているのか、具体的な取組やサポート内容についてお伺いいたします。町内会は地域社会の要であり、住民同士の絆を深める重要な場です。町内会を通じて、私たちはお互いを知り、困ったときには助け合う関係を築くことができます。これは特に災害時、緊急時に大きな力となり、迅速かつ効果的な支援が可能となります。また、町内会は地域の声を行政に届ける役割も果たしており、地域の課題解決や住民の生活向上にも寄与しています。町内会の存在は、地域の安全と福祉の向上に欠かせないものであると私は思います。しかしながら、住民の高齢化や担い手不足で解散する町内会もあるのが現状です。町内会の解散を防ぎ、活性化を図るための今後の計画や長期的なビジョンについてお聞かせください。中央教育審議会は、紙の教科書の代替教材としてデジタル教科書も正式な教科書に位置づける方向を示しました。教育委員会が、紙かデジタルかを選ぶ方式を検討しております。デジタル教科書のみの学びが可能となる大転換とも言えます。一方で、紙の教科書は、自分のペースで文章をじっくり読んで理解を深められる利点もあります。記憶を定着させ思考力を得る効果は、紙のほうが高いと研究報告もあります。発達期における子供たちに最善な教科書についての在り方をどうお考えなのかお伺いいたします。少子化による中学校卒業生の減少に伴い、市内の高等学校の間口削減や学校再編が懸念されています。今後の存続に向けた具体的な対策があればお伺いいたします。低学年から金融リテラシーを学ぶことの重要性は、多くの専門家により強調されています。お金の使い方や貯蓄の重要性を学ぶことで、子供たちは健全な金銭感覚を身につけたり、お金の管理を通じて責任感や計画性を養うことができます。低学年からの金融教育を推進することは、地域全体の経済的な健全性を高める一助になると思いますが、市の見解をお伺いいたします。以上、市政執行、教育行政執行についての質問を終わります。

答弁 市長 水谷洋一

-登壇- 研政会、古田議員の御質問にお答えいたします。初めに、地方創生についてでありますが、令和7年度を開始年時とする第3期の総合戦略は、農業・漁業・商工業・観光業・医療福祉・金融・労働組合など、各分野の委員18名からなる選択する未来会議で議論を経て、現在、成案化に向けパブリックコメントを募集しております。これまでの五つの基本目標を踏襲しつつ、人材の育成・確保、子育て支援の充実、交流人口・関係人口の拡大、DXとGXの推進などに関連した施策の強化を念頭に、学生や生徒の活動支援、観光DXの推進、教育環境の充実、都市機能の誘導強化、自治体新電力、多文化共生などに取り組むこととしております。国内に目を転じますと、日本の人口減少は止めることは難しく、コロナショックでこの間の人口動態は約20年早まったことが示されております。出生率、合計特殊出生率、婚姻件数、結婚予定者割合、いずれも減少や低下し、昭和22年、第1次ベビーブームで約272万人だったものが、昨年では70万人を下回るなど、人口減少が進んでいる現状にございます。このことは、網走市においても例外ではなく、シュリンクという不都合な事実を受け止め、この状況にいかに適応し、常に改善を繰り返す政策的持続力が大切であろうと考えるところであります。人口減少の中での地域づくりは、これをやれば解決できるといった画一的なモデルは存在しないということを肝に銘じながら取り組んでまいりたいと存じます。次に、第2次トランプ政権における影響についてでありますが、アメリカにおいてトランプ大統領が就任し、先日行われた議会における一般教書演説では、WHO脱退、国連人権理事会脱退、パリ協定脱退、EV義務化撤廃などが演説され、関税についても言及されておりましたが、それは欧州、中国、ブラジル、インド、メキシコ、カナダの国を挙げて関税を課すとの演説がありましたが、日本には言及はございませんでした。他国の関税の実施により、日本株とアメリカ株が下がり、中国株はこれまでは上昇していたことを考えても、議員お尋ねの市内の影響については、識者によって百家争鳴の感もある中、お答えをすることは困難であります。いずれにいたしましても、国内・国外の情勢を注視してまいりたいと存じます。次に、市政について、この2年間を振り返りますと、長年の念願であった新庁舎が、2月25日に園児や関係者の皆様とともに無事開庁を祝うことができました。また、新型コロナウイルス感染症への対応を図りつつ、子育て支援の充実では、小中学校と併せて保育園や幼稚園などの給食費の無償化、高校生以下の所得制限のない医療費の完全無料化、産業の振興では課題解決に取り組む農業者・漁業者への支援、若者の就労支援や外国人技能実習生等の受入支援、学校教育ではエアコンの整備をはじめトイレの改善、照明のLED化、特別支援教育の充実、DXではキャッシュレス決済の導入、観光デジタルプロモーションや医療MaaSに取り組み、GXではあばしり電力の設立により、地域防災力の向上にも寄与したものと考えているところであります。今後さらに人口減少が進み、様々な課題が山積しておりますが、女満別空港網走間の高規格道路の事業化や酒蔵の誘致などを契機として、本市の魅力をさらに高めるとともに、柔軟な市政運営に心がけ、統合計画に掲げる「豊かな自然にひと・もの・まちが輝く健康都市」の実現に向け、全力を尽くしてまいりたいと存じます。次に、物価高騰による財政運営の影響でありますが、令和7年度予算の前年度比較では、人件費は給与改定の影響により1億3,800万円の増加、光熱水費は2,600万円の増加、施設管理委託料は7,200万円の増加、合わせて2億3,600万円の増加となっております。令和7年度の地方財政対策では、給与改定経費として7,700億円、光熱水費や施設管理委託料の増加に対しては300億円が計上されたところであり、一定の配慮がなされておりますが、一方で裁量的な経費の上積みは見込めない状況にありますので、人件費の増加や物価高の動向に注視が必要な状況となっているところであります。次に、耐震基準を満たさない公共施設についてでありますが、消防本部庁舎は、令和7年度は実施設計、令和8年度に建設着手、令和10年度から供用開始を予定しております。総合体育館及び市民会館につきましては、現段階においては、具体的な整備の方向性、スケジュールの検討には至っておりません。なお、総合体育館につきましては、令和7年度に、他の屋内施設も含め施設の在り方について検討してまいります。次に、第5次行革計画についてでありますが、令和3年度から令和7年度までを計画期間とし、期間中に見込まれる収支不足約28億円に対し、事務事業の見直し、予算執行努力、ふるさと納税などの歳入確保により収支の改善を図るとともに、デジタルトランスフォーメーションなどの時流を踏まえながら、市民満足度の向上に取り組むこととしております。議員お示しのとおり、令和5年度末の状況では、市債残高は計画約336億円に対し、決算は345億円と9億円の増となっており、増加の主な要因は道路改修、エコーセンター照明のLED化、小中学校のトイレの改修などであります。取崩し可能な基金残高では、計画で約25億円に対し、決算は約51億円と26億円の増となっており、増加の主な要因は、ふるさと寄附金の増によるものでございます。次に、令和7年度予算ベースとの比較では、市債残高は計画約321億円に対し、予算は約355億円の34億円の増となっております。増加の主な要因は、新庁舎建設、郊外地区の道路改修、小中学校のエアコン整備・端末機器の更新などであります。いずれの事業も、国庫補助金の確保や交付税措置のある起債メニューの活用など、財源確保に努めており、収支に大きな影響を及ぼすものはないと認識しております。なお、基金残高につきましては、決算の状況には変動がありますので、予算ベースでは比較できないことに御理解賜りたいと存じます。これまでに、給食費の無償化、高校生以下の子供の医療費の無料化、開業医の誘致、どこバスの運行、GIGAスクール構想の推進、書かせない窓口の導入、証明書のコンビニ交付、キャッシュレス決済の導入などにより、市民サービスの向上が図られたものと認識しております。引き続き、市民サービスの向上と健全な財政運営の両立を目指してまいります。次に、中期財政収支見通しでありますが、毎年予算編成に向けて、5年分の収支見通しを作成し、中期的な予見性を高めることで健全な財政運営を図ろうとするものであります。議員お示しの令和7年度予算編成時の中期財政収支 見 通 し では 、 収 支 不足 見 込 額 は5 年 間 で 20億7,000万円と、前年の収支見通しから10億2,600万円減少しております。これは近年、給食費の無償化、高校生以下の子供の医療費の無料化など、ふるさと寄附金を活用した事業費が増加傾向にあることから、中期財政収支見通しの作成において、予算の実態に即したものとなるよう、あらかじめ一定額の基金活用を前提としたもので、改善が図られたものではございません。次に、開業医誘致の見通しについてでありますが、開業医誘致は救急医療体制を含めた医療提供体制の維持に向けて、積極的に進める必要があるものと考えております。このため、今後も医師会をはじめ医療機関との情報交換により、医療提供体制の状況や課題の把握に努めるとともに、内科に限らず開業医の誘致に取り組んでまいります。次に、総合福祉センターの今後の入浴体制についてでありますが、センターの移転に合わせ入浴設備につきましては廃止する予定でありますが、現利用者に対して自宅の入浴施設の有無などについて実態調査を行い、廃止後は必要に応じて公衆浴場の利用助成等の措置を検討してまいります。また、現利用者の中には、交流を求める方も少なくないと認識しておりますことから、社会福祉協議会が実施しているお話広場やふれあいの家など、既存の事業等の利用勧奨を行ってまいります。次に、地域が自発的に取り組む事業の予算配分についてでありますが、町内会活動が役員の高齢化、担い手不足、また、コロナ禍で自粛していた行事がその後も再開しない状況にあると認識しております。そのような中、地域団体・グループが取り組む市民活動への補助の要望を受け、市民活動活性化補助金の創設や、生活支援体制整備事業での町内会との連携による地域行事の開催を通した世代間交流事業も実施されているところであります。若年層向けには、大学生や高校生等が行う地域の活性化や課題解決に向けた研究・研修等の活動を支援する学生活動支援事業補助金を7年度には充実した予算にしたところであり、引き続き、地域等が自発的に取り組む事業への支援を行ってまいりたいと存じます。次に、今後のまちづくりの発展についてでありますが、中心市街地の核となる市役所新庁舎が2月25日に開庁し、高規格道路においては女満別空港から網走呼人まで、昨年新規事業化され、さらには中心市街地への延伸に向けて都市計画の変更手続を行っており、令和7年度中に完了する見込みであります。高規格道路は、物流では効率化、安定性、観光では広域観光連携による地域相互の活性化、医療では救急搬送の速達性、安定性、防災では代替性などの確保に大きく寄与することから、市役所新庁舎の開設と併せて、まちを取り巻く環境の変化に合わせた都市計画における基本的方針を定める都市計画マスタープランを新たに定め、まちづくりを進めてまいります。次に、高校生への交通費助成についてのお尋ねでありますが、通学で利用しているJRやバスについては、人手不足に伴う運行体制の見直しも行われており、その中で設定されたダイヤに沿って利用されていると認識しております。公共交通の利用者全体が減少しておりますので、各交通手段の特徴や役割を御理解いただきながら、活用いただくことが肝要と考えております。また、ライドシェアにつきましては、国として活用拡大する方向性でありますが、都市部で運用されている中では稼働があまりない状況と伺っており、ドライバーの確保や安全対策の徹底、運行管理手法や利用者が持つ認識のギャップなど、課題も多いと認識しております。このような中、持続的な交通体系の構築に向け、学生の移動手段を維持するということは重要であると考えており、小清水線や常呂線などをはじめとする路線バスについて運行支援を行っております。高校生への直接の交通費助成につきましては、現在は考えておりませんが、今後の市内高等学校の維持存続の観点から、配置計画やその在り方について協議検討する組織を次年度に立ち上げる予定としておりますので、適切な議論がされることを期待したいと存じます。次に、エコーセンター周辺整備の計画についてでありますが、平成28年から進めている網走かわまちづくり事業において、網走川河口から大曲、湖畔園地まで、昨年、流氷街道網走かわまち散策路として完成し、また、エコーセンター周辺は教育文化・交流ゾーンとして、令和6年3月に都市機能誘導構造検討協議会より提言を受けたところであります。今後、教育文化機能を持つエコーセンターやモヨロ貝塚資料館と交流空間である緑地や散策路一体となった周辺整備を検討してまいります。次に、高規格道路等周辺道路の整備についてでありますが、高規格道路は令和6年4月1日に、一般国道39号女満別空港網走道路として、女満別空港から網走呼人まで新規事業化され、測量や地質調査が始まったところであります。また、新規事業化を目指している網走呼人から網走までは、都市計画変更の協議を進めているところであります。網走呼人から網走までの区間は、三つのインターチェンジが計画されておりますので、接続する道路については計画的に進めていく必要があると思っております。現在、三つのインターチェンジからの接続先は、全て北海道で管理している道道となることが想定されており、北海道との協議も開始しているところです。接続道路の計画も併せて進めてまいりたいと存じます。次に、上下水道の経年劣化の調査についてでありますが、当市においても過去に、上水道では導水管の破断事故、下水道では汚水圧送管腐食に起因する道道網走常呂自転車道の損壊事故がございました。その後、上水道では流量監視システムの増強、下水道ではストックマネジメント計画を策定し対策を行っております。点検調査については、上水道は毎年春秋の2回、導水管の現地点検の実施と日々監視システムによる流量の確認、配水管は夜間配水量の確認体制を強化するなど、目に見えない漏水の早期発見に努めているほか、専門的な知見を持つ民間業者による漏水調査を行っております。また、導水管は平成31年より、国の補助金を活用しながら計画的に更新を行っており、令和6年度現在、全延長73キロメートルのうち47キロメートルが完成し、64.4%更新済みとなっているところであります。下水道では、下水道法による維持修繕基準に基づき、腐食のおそれの大きい排水施設については、5年に1回以上の頻度で点検を行っており、健全性が損なわれた状態が確認された場合は、改築を実施しているところであります。次に、公共施設等におけるLED化の進捗率についてですが、市の公共施設62か所のうち、全LED化が完了しているのは16施設で約26%、一部LED化をしている施設が13施設で約21%、LED化が行われていない施設が33施設で約53%となっております。このほか、防犯灯につきましては全てLED化が行われておりますが、公園の照明につきましては、令和7年度に照明のLED化を予定しており、道路照明と合わせ、ほぼLED化が完了する予定であります。公共施設のLED化につきましては、蛍光管等の供給が終わる時期も見据え、計画的に進めてまいります。次に、あばしり電力についてでありますが、令和5年の潮見地区での発電開始に続き、令和6年には、つくしヶ丘地区、向陽ヶ丘地区、大曲地区での発電を開始いたしました。これら4か所の年間の総発電量は、一般家庭400世帯分の消費量に相当する180万キロワットアワーで、これは市の公共施設の消費電力の約2割に相当し、また、温室効果ガス1,200トンの削減に相当しているところであります。本年6月には、NGKオホーツクに建設した発電所での売電開始を予定しており、さらに、遊休市有地の活用を検討してまいります。また、東京農業大学においては、ゼロカーボンに向けた取組を検討しているとお伺いしているほか、日本ガイシ様からは、企業版ふるさと納税制度により、大型蓄電池、NAS電池の寄附の申出をいただいているところであります。引き続き、あばしり電力が地域により一層貢献できるよう努めてまいりたいと存じます。次に、昨年のホタテの採苗不振についてでありますが、ホタテについては、北海道立総合研究機構水産研究本部により、各種研究が進められているとともに、各漁協において平常時のモニタリングが実施されておりますが、昨年、全道的に発生したホタテ採苗不振については、現段階では原因は解明されておりません。各漁協で行われているホタテ採苗時の海洋環境や浮遊幼生の発生状況のモニタリングデータ等により、今後、水産研究本部等で解析が進められるものと考えているところであります。温暖化の影響する魚種の変化でありますが、近年、今まであまり見られることのなかったブリ、サバ、フグなどがサケ定置網漁で混獲されることが多くなってきております。現段階では、当該魚種に関する積極的な加工技術の開発などは進められておりませんが、今後、漁獲状況や業界ニーズを勘案し、必要に応じて施策を進めてまいりたいと考えております。次に、陸稲についてでありますが、当市の農業は畑作3品を中心とした輪作体系の中で、今後、経営規模の拡大や気象変動により、生産可能となる作物や品種が変化する可能性があるものと認識しております。議員お示しのとおり、気温が低いため米作りはできないとされていた網走で、若手農業者の方が水田を使わない陸稲の栽培に挑戦し、試行錯誤の末、水稲と遜色ない高品質なお米を生産し、学校給食に提供され、大変好評だったとお伺いしているところであります。このような取組に対し賛同する生産者もいらっしゃるということでありますので、市といたしましても、地産地消、食育の観点から、学校給食の利用など応援してまいりたいと存じております。次に、能取湖におけるホタテ稚貝へい死状況の対策についてありますが、市では令和5年4月に、網走市、北海道、西網走漁協、網走水産試験場、東京農業大学により対策本部を設置するとともに、へい死の原因究明と再発防止に向けたモニタリング体制を構築するために、能取湖ホタテ稚貝へい死対策検討委員会を設置し、令和5年から3か年計画で、へい死原因の科学的解明に向けた研究調査を進めております。今回発生したへい死原因としては、しけによる揺れ、濁りによる水温などの環境変化、餌の環境、疾病、融雪による淡水の影響が主な要因として挙げられ、調査が開始されましたが、現在までの調査により、疾病によるへい死は否定されており、また、淡水によるへい死についても極めて可能性が低いことが確認されております。今後、しけによる揺れ、濁りや水温による環境変化、餌料環境について、引き続き調査研究を進め、へい死の原因究明を進めてまいりたいと存じます。次に、ヤマトシジミの資源状況についてでありますが、ヤマトシジミは、気象状況などによる湖内水環境の変化により産卵が見られなくなり、資源が大幅に減少しておりました。市では、2018年に網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会を設置し、関係機関及び有識者による検討を開始するとともに、シジミの産卵に適した塩分濃度とするために、大曲堰の弾力的な運用について河川管理者に要請を行い、その結果、現在、網走湖のヤマトシジミは順調に資源の回復が見られております。しかし、塩分や水温を人為的に完全にコントロールすることは不可能であるため、引き続き、各種モニタリングを継続するとともに、網走湖ヤマトシジミ資源対策検討会にて、関係機関と各種情報を共有し、ヤマトシジミの資源安定化に向けて取り組んでまいります。次に、マイクロプラスチックの環境影響についてでありますが、一般的に海洋におけるマイクロプラスチックの多くは陸域を起源としており、最終的に海に蓄積されることが知られております。2019年に網走川で実施されましたマイクロプラスチックに関する調査では、網走川は、日本の河川の平均よりもマイクロプラスチックが一桁少ないことが確認されておりますが、少ないながらにもマイクロプラスチックが確認されているため、今後どのように減らすかが課題であると認識するところであります。マイクロプラスチックを減らすためには、自然界に破棄されたプラスチックの回収やリサイクルをすることが有効であることが知られております。市といたしましても、ごみの減量や再利用による資源の循環を進めるとともに、網走川流域の会が毎年実施している流域一斉清掃をはじめ、市内各関係機関によるごみ拾いを積極的に支援するなど、マイクロプラスチックを減らす取組を進めてまいります。次に、森林環境税については、地方公共団体へは森林環境譲与税として令和元年から配分されており、当市でも有効に活用させていただいているところであります。活用内容といたしましては、民有林の整備を促進するための補助金の拡大、網走市有林の整備、木育イベントの充実、こまば木のひろばの充実に充てているほか、一定期間施業が行われていない森林所有者に対する意向調査に活用しているところであります。また、新庁舎の整備におきましても、市長応接室、議長応接室のテーブル、椅子、庁内サイン看板などに網走産木材を活用しており、その整備費も森林環境譲与税を活用させていただいているところであります。次に、農業基盤整備についてでありますが、令和6年度は、西部川向地区、藻琴第2地区、南部東第2地区、南部西第2地区の4地区において、暗渠配水の整備、区画整理、土地改良などを実施しており、そのうち、嘉多山や二見ヶ岡などをエリアとする西部川向地区が完了となります。令和7年度からは、新たに字潮見、呼人、八坂、東網走、中園と鱒浦の一部をエリアとする中部北第2地区で事業が開始されることとなっております。農業基盤整備につきましては、農業者が要望する事業量の確保と継続的な実施について、北海道に対し、今後とも要望してまいりたいと存じます。次に、種芋の確保についてでありますが、平成27年に市内で発生したジャガイモシロシストセンチュウは、生産者の協力により緊急防除を実施し、発生圃場のほとんどで検出限界以下となっておりますが、現時点では、防除完了後も種芋生産の再開は認められておりません。また、抵抗性品種については、現在主流のフリアが晩生であり、従来と比較して小玉傾向で茎離れも悪いなど課題もあることから、より生産性の面で優れるユーロビバの活用が本格化する予定ですが、現時点では、市内の生産者が希望する種芋の量が確保されておりません。こうしたことから、早掘りに対応した国産品種の開発も進められておりますが、現在のところ、大きな優位性が認められる品種は登録されておりません。当市の農業において、でん粉原料用バレイショは輪作体系を確保する上で欠かせない作物であることから、優れた抵抗性品種の確保に向け、検出限界以下となったジャガイモシロシスセンチュウ発生圃場での種芋生産については、まずは産地間及び農業者間の考え方を整理した上で必要であると考えているところでございます。次に、猟友会の状況についてでありますが、北海道猟友会網走支部は、網走市関係分の令和6年4月では、会員数は67名、平均年齢は57.7歳となっております。会員数、年齢はともにほぼ横ばいで推移しており、他の自治体と比較しますと比較的恵まれている状況にございますけれども、経験者の高齢化や減少が課題となっていることから、会員確保につながる狩猟免許取得に対する助成などについては、引き続き取り組んでまいります。また、猟友会との関係性についてでありますが、エゾシカの捕獲に関する委託、熊出没時の現地確認や付近のパトロールのほか、猟友会の総会や市の協議会などにおいて課題などを共有するなど、機会あることにコミュニケーションを取らせていただいており、良好な関係を築かせていただいているところでございます。次に、宿泊税の対応についてでありますが、議員御案内のとおり、観光庁の発表においても、特に訪日外国人の旅行消費額が伸びている状況にございます。国の観光立国推進基本計画に示されているように、当市においても観光消費額を向上させることが重要と捉え、今年度は観光消費動向調査を実施しており、一方で、網走市観光協会や市内の体験事業者と連携し、高単価の体験型観光商品の造成、流通、消費額が高いとされるソフトコンテンツを活用した取組を行っているところであります。引き続き、高付加価値・高単価なコンテンツ整備を進め、デジタルプロモーションにより網走の観光の魅力を国内外へ積極的に発信し、効率的な誘客促進を図ってまいります。また、宿泊税の導入に伴いまして、宿泊事業者の負担軽減と混乱が生じないよう、税の事務処理や申告方法について丁寧に説明することを行うとともに、宿泊税に伴うレジシステムの改修やソフトウエアなどの購入に係る支援を行い、受入現場において徴収事務が円滑に進められるよう取り組んでまいります。次に、夏季のゲレンデの活用についてでありますが、当市ではオホーツク網走マラソンやオホーツクシー・トゥ・サミットなど豊かな自然環境を生かしたスポーツツーリズムによる誘客は一定の効果を生み出していると認識しており、強みを生かしたコンテンツの磨き上げを行ってまいりたいと考えております。御提案のありました夏季シーズンにおけるゲレンデの活用につきましては、広大なゲレンデを活用して何が行えるのか、また草刈りなど整備に係る費用もありますことから、観光協会や観光事業者、関係者との議論などを通じ研究してまいりたいと存じます。次に、中心市街地活性化についてでありますが、昨年12月に桂陽高等学校の請願により議会において採択されたことの取組として、令和7年度に高校生及び商店街振興組合や商工会議所など、関係者とのフィールドワークやワークショップを行うこととしております。現時点で想定している内容としましては、フィールドワークによる現状の把握や振り返り、アプト.4を含む中心市街地に求める将来イメージの共創やアイデアの検討を行う予定をしておりますので、このような取組を通じ、若者をはじめとする多くの方々の意見をいただくなど、中心市街地関係者との連携を図りながら、新しくなった庁舎周辺のにぎわい創出、地域の活性化に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。次に、DXを活用した在宅ワークについてでありますが、人口減少社会において多くの業種で人手不足が懸念される中、デジタル化の推進における生産性向上は大切な取組と考えております。その中で、特にコロナ禍以降、新たなワークスタイルとして働く場所を限定しない、在宅でのリモートワークが広く浸透してきたと思いますが、一方、エッセンシャルワーカーなど在宅ワークの導入がなじまない業種もございます。また、体調面での制約や子育て、介護など、日常生活に密接した様々な要因がある中、働き手の流出を防ぐ手だての一つであることから、事業者のデジタル化を引き続き推進する中で、働き方の選択肢が増えていくことは望ましいものと考えているところであります。次に、酒蔵との関係性についてでありますが、これまでも、リエントリー委員である上川大雪酒造株式会社が発注者となって、網走刑務所や市内の観光スポットで木桶を製作し、この木桶で醸造された日本酒が網走木桶仕込みの名称で商品化されております。また、醸造に当たっては、当市の上水を使用することを想定しており、藻琴山の麓から湧き出る網走の良質な水からおいしい地酒が醸し出されることを期待しております。今後、酒蔵が網走の地にできることで、隣接する天都山展望台、オホーツク流氷館をはじめとする観光スポットがにぎわい、観光客の満足度向上のほか、酒かすを利用した新たなグルメ商品の開発、酒蔵ツーリズム等の観光コンテンツの創出など、地元産業と連携した多種多様な取組の可能性を大いに感じているところであります。さらに、日本酒を含む日本の伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録されたことを追い風として、日本酒文化の継承、地域と地酒のイノベーションなど大いに期待するところであります。次に、外国人材の活用についてでありますが、当市において、外国人技能実習生や特定技能1号などの外国人材は貴重な人材となっております。そのため、市では、技能実習生が受験する技能検定受験料に対する補助や入国時研修の際の会場使用料の支援、さらに近年増加している特定技能1号を受け入れている事業者に対して支援を行っております。また、外国人材受入事業の住宅確保の支援や、空室の市営住宅の貸出しなどの住宅対策も開始しているところであり、令和7年度は外国人材向けの日本語講座も開始いたします。今後も引き続き、外国人材の活用に向けた対策を進めてまいります。次に、町内会解散を防ぎ活性化を図る計画、ビジョンについてでありますが、今年度、網走市町内会連合会が平成26年度に実施した町内会実態調査と令和6年度の実態調査の比較からは、コロナ禍の影響が少なからずあり、町内会における新年会、お花見、お祭りなどの交流、親睦を深めるための行事の減少や葬儀の手伝いの減少、ラジオ体操などの健康増進の取組の減少などから、町内会の役割が薄れてきていること、会員の高齢化や町内会活動への協力意識の低下などによる、役員の負担増加や加入率低下などが見られ、町内会の解散にもつながっている要因と推察しているところであります。町内会の解散を防ぎ活性化の取組を検討するためにも、町内会連合会は組織強化の委員会を設置して、市も参加して議論しているところであり、若年層の町内会活動の関わりについて意見の取り込みを行うことや、電子回覧板や役員連絡のLINEの活用など、デジタルを活用した町内会活動の負担軽減など、町内会活動への理解と協力をいただけるよう、引き続き町内会連合会や地域で活動する団体とも連携して、町内会の活性化に努めてまいりたいと存じます。

答弁 教育長 岩永雅浩(教育長は2025年3月まで)

-登壇- 教育委員会関係についてお答えいたします。初めに、デジタル教科書についてでありますが、GIGAスクール構想が急激に進展する中で、網走市内全ての学校においてデジタル教科書が導入されています。児童生徒が当たり前に活用する姿が見られていますが、多様性と包摂性が注目される現在の教育においては、あらゆる可能性のある子供たちに、新しい時代に生きる教育を実現するためには、デジタル学習基盤は子供たちの学びを支える極めて重要なインフラであり、デジタル教科書を含めたICTを活用して学ぶことは必然と言えます。しかし一方で、文部科学省の諮問機関である「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」では、教科の特性に応じてデジタルとリアルのバランスを図りながら、これからの社会を生きる子供たちに必要な資質・能力の育成に取り組むことが必要という指摘がされています。このことからも子供たちの特性や発達段階に応じながら、デジタルと紙媒体の教科書をハイブリッド的に活用した学習指導が望ましいと考えているところでございます。次に、高等学校の関係では、少子化による中学校卒業生の減少、また、高校進学時における生徒の進路選択の多様化などにより、公立高校の今後の維持存続は当市のみに限らず、全道全国的な課題となっております。急速に進む人口減少、少子化において、従来の学級数や間口を維持し続けることは極めて困難であり、適正な規模に再配置しようとすることは、ある程度やむを得ない部分もあると考えております。しかし、高校の廃止や再編については、網走市内のみならず近隣市町の子供たちにとっても、進学先の選択肢が減り、さらには将来のまちづくりにも大きく影響を及ぼす課題であります。そのため、市内二つの高校がそれぞれの役割を明確にして、多様な学習ニーズに対応した教育課程の工夫改善のほか、今後の社会変化に柔軟に対応できるよう、今年度、高校の在り方検討懇話会を設け、市内高校の在り方の方向性、論点整理を今月中にまとめることとしております。これを基に、令和7年度に地域に根差した魅力ある高校づくりに向けて、これを全市的な課題と捉え、学校をはじめ市内関係機関が一体となって取り組む検討組織を新たに設立し、今後の両校の維持存続に向けた具体的な取組などの検討を進めてまいります。次に、金融リテラシーについてでありますが、学習指導要領の改訂により、令和2年度からは小学校、令和3年度からは中学校、そして令和4年度から高校で、金融教育に関わる記述が大幅に拡充され、金融リテラシーを高める教育が必要となっております。現在、市内小学校において金融教育が実践されている事例は少ない実態にはありますが、議員お示しのとおり、金融教育を推進することは、地域全体の経済的な健全性を高める一助になると考えています。特に、低学年からの金融教育の重要性については、子供たちがお金の使い方や貯蓄の重要性を学ぶことで、健全な金銭感覚を身につけ、お金の管理を通じて責任感や計画性を養う力を育むことに有効であると考えているところであります。今後、学校教育の中で金融教育の充実が図れるよう、地域とも連携、協力をいただくなどの取組を、市教委として働きかけてまいりたいと考えております。

出典:網走市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる