浦臼町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月29日
農産物の輸出を今後行うべきと考えるが
2016年6月29日、浦臼町議会の一般質問で、小松正年議員が「農産物の輸出を今後行うべきと考えるが」について質問し、産業建設課長 大平英祐、町長 斉藤純雄が答弁しました。
- 質問者
- 小松正年 議員
- 答弁者
- 産業建設課長 大平英祐、町長 斉藤純雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 8番 小松正年
平成28年度第2回定例会に当たり、議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。今回は、農産物の輸出に関して、町長に質問させていただきたいというふうに思っております。2018年度には、生産調整(減反政策)が見直されると同時に、米の直接支払交付金反当7,500円の廃止がされるというふうになっておりまして、またTPPによる影響や少子高齢化、人口減少よる食糧需要の低迷が予想される中、国の農産物消費拡大策のほかに、供給先の拡大として、農産物の輸出を促進すべきというふうに考えます。道は、道産食品輸出拡大戦略推進協議会の中で、2018年に道産食品輸出額1,000億円の実現を目指すとし、JA、北海道中央会や道漁連、日本貿易振興機構(JETRO)などと連携し、オール北海道で輸出拡大に取り組むとし、道内経済の成長戦略の柱に位置づけました。国についても、農林水産食品の2020年、輸出1兆円目標達成を目指すとしております。道内におきましても、日本貿易振興機構と羊蹄山麓7町村でJETRO・羊蹄輸出協議会を設立し、道産食品の輸出拡大の動きがあり、道内でも農産物輸出の動きが出ているところでございます。このほかにも、川西農協の長芋だとか、沼田町の雪中米を台湾に輸出とか、近隣でもそういった動きがあります。空知総合振興局と管内24市町のオール空知で取り組む北海道空知地域創生協議会が発足し、設立総会が行われました。米やワインなど地域資源のイメージアップを共通ロゴ・キャッチフレーズを作成してPRするとしております。ここで農産物輸出を取り組むことができないか、また中空知、ピンネ農協など、農産物輸出促進協議会を設立してはどうかということで、米を主体として農産物の輸出を生産者の所得安定につなげ、産業基盤の確立、活性化につながるというふうに考えますが、町長のお考えを伺います。
答弁 産業建設課長 大平英祐
小松議員のご質問にお答えいたします。世界の人口は、現在約73億人で、年間1.18%の割合でふえ続けております。食料不足が現実のものとなっている一方、人口減少時代を迎えた日本では消費が減退傾向にあり、小松議員の言われる海外へ販路を求める動きが活発化していることは承知しています。米につきましては、国が提供する受給見通しを踏まえ、生産者や集荷業者・団体が中心となって需要に応じた米生産に取り組むことが重要とされ、現在、道段階の検討組織において、平成30年度以降の生産調整のあり方について検討を進めているところと認識しております。また、TPPが発効となった場合、マイナス面としては、安価な輸入農産物が国内市場に流入し、国産農産物の受給バランスが崩れることが挙げられていますが、TPP相手国に対する関税撤廃をプラス面としてとらえた場合、良質な国産農産物の強みを生かし、海外へ輸出することは新たな需要の開拓という面で有効な手段の一つとなり得るものと考えるところであり、国も輸出に向けた取り組みを本格化しております。しかしながら、農産物や農産加工品の輸出においては、その品目や輸出先により、相手国が求める多様な基準をクリアしなければならないなどの難しい面もあること、また輸出自体が生産者の所得安定に直結するものか、現時点では不明確な点もあるものと認識しております。北海道空知地域創生協議会につきましては、去る5月31日に設立総会が行われ、空知の地方創生を進めるため、さまざまな課題解決に向けた取り組みをすることとしておりますが、当面は首都圏を対象とした地場産品の販路拡大、移住定住対策を目的にしており、すぐに輸出に取り組んでいくという状況にはなっておりません。米の品質管理やロット数確保など安定供給を考えた場合、JAが中心となって進めることが最善と考えます。JAピンネでは、平成27年度からの第6次地域農業振興計画書の中で海外輸出について、ホクレンと調査研究を連携するとありますので、現状を見守ってまいります。以上です。
質問 8番 小松正年
今回、このような質問をさせていただいた大きな理由として、自治体の今一番の課題は人口問題にあるということから、このような質問をさせていただいたところでございます。2014年5月の日本創成会議座長の元総務大臣増田寛也氏が発表しました「地方消滅」というこの本もありますけれども、このような少子高齢化と人口減少が続けば、全国自治体の半分に当たります896の自治体が消滅の危機に至るというような警鐘を鳴らしたところでございます。全国自治体の20歳から39歳までの若年女性の人口の割合が2010年から2040年の30年間の間に50%を下回ったところが、この896の自治体に当たり、そこが消滅可能性があるというふうに発表したわけで、各方面に大きな波紋を呼んだところであります。ちなみに、浦臼町はマイナスの68.8%でございます。若年女性増減率の全国1位のところが石川県にあります川北町というところで、ここはプラスの15.8%とふえているのですね、30年たっても。ここはなぜふえているかといいますと、ここは企業誘致型といいまして、日本ディスプレイという大きな事業所があるのですけれども、そこの影響であるというふうに思っております。次に申します第2位が秋田県の大潟村です。この大潟村はプラスの15.2%。あそこの大潟村というのは私も30年ぐらい前に農民協の視察で研修に行かせていただいたのですけれども、今現在は3,200人ぐらいの村ですね。そこで平均の作付面積が20町ぐらいです。そして農業1世帯当たりの所得が1,400万円。浦臼町にもかなりたくさんの方がこれぐらいの規模でやっておられるということで、大潟村はこういう農業基盤がしっかりしていて、所得も上がっていてということで、大規模な経営をしている、基盤整備もして効率もいいのですね。横が90メーター、奥行き140メーターの田んぼが整然と並んでいるわけです。1枚が1町2反5畝の大きな水田で経営をしています。これも基盤整備の重要性ということで、これはやっぱり必要なのではないかなというようなことを実感したわけなのですけれども、それはさておいて、キャノングループにありますキャノングローバル戦略研究所の研究主幹という人で山下一仁さんという人が論文を書いているのをちょっと見ましたのですけれども、この大潟村が人口減少、自治体消滅と無縁なのはなぜかということで、ちょっと論文が書いてあったのですが、これは大型の農業で収益性が高いと。それから、効率化して生産性が高いことによってこういうことになっているのではないかというふうなことを読んでいます。私は、そのほかにも理由があるというふうに思います。ここ30年ほど前に行って、やみ米の問題だとか、そういったことでいろいろ騒がせた場所でもございますけれども、いい、悪いを別にして、このあきたこまち生産協会という、米を直播で販売している会社があるのですね。もう一つの農協と言われていて、かなり大きな組織になっていますけれども、そこではいろいろな米を袋に入れたり、そういう雇用の受け皿ですね、人を雇う受け皿、そういう雇用の場、それから直播するために本当に苦労してそういう努力をしています。こういうものが今の大潟村が今の現状になっているのではないかというふうに私も考えるところです。その山下氏によれば、農業のグローバル化によって、さらなる成長すると、これは余地があるのではないかと。それには人口減少によって胃袋の数が少なくなる、要するに国内市場が縮小していく中でも、農産物を輸出するしかもう方法がないのではないかというふうに言っているのですね。アジアの中には、富裕層がかなり、中国なども日本の人口以上にいるのではないかというぐらい富裕層がおります。そして、香港の市場なども見てみますと、中国産のコシヒカリがキロ150円ぐらい。日本のコシヒカリがキロ380円ぐらいで売買になっているそうなのですけれども、それでも買う人がいると。日本製の日本の米の品質だとか、安全性だとか、そういったものがやっぱりその富裕層にかなり好まれているということで、可能性としては輸出における可能性があるのではないかというふうに結んでいます。そういった中で、空知または農協などと連携して、農産物の輸出促進の協議会を設立して、輸出に対するそういうものに対して、町として何か挑戦しなければ、今後いけないのではないかというふうに思うのですけれども、このことについて再度伺いたいというふうに思います。
答弁 町長 斉藤純雄(町長は2020年3月まで)
私も小松議員の考えと基本的には同じであります。人口減少が進んで、今年間7万トンぐらいの米が余る。それから、TPPが進めば、また同じぐらいの米が入ってくるというような状況の中で、なかなか米の単価も上がっていかないだろうと。そして、新たな販路ということで考えれば、当然アジアとか富裕層、今言われたようなところへ売りに行くということは、基本的には僕は同じ考えであります。ただ、私が思うのは、もっと詳しいお米の問屋といいますか、JAピンネがもっとこういう状況を5年も10年も15年も前からわかっていて、まだホクレンと調整をするという計画のその文言を見ると、やっぱりちょっとどうなのかなという気がします。当然、そちらの方から話が来る、それからこちらからするということについては、どちらでもいいのですけれども、私は核となるのは農協さん、お米をほとんど集めているのですけれども、そういったところが本気になってやるということであれば、当然町としてもできるだけその中に入って、進めていきたいと、そういう気持ちはございます。以上でございます。
質問 8番 小松正年
ただいま、町長の答弁をいただきまして、全くそのとおりかなと私も思います。今現在も間接的ではございますけれども、単協からホクレンへ、ホクレンから全農で、全農から輸出ということで、どれだけ浦臼町の米が行っているかわかりませんけれども、間接的には若干量ではあるけれども、輸出がされているのは現状だと思います。そこにいかに単協が強くアピールして、その部分について考えるかという部分は、町長の考えと私も同じなのですけれども、この山下氏によれば、このままでいくと、減反政策がなくなって、TPPが入ったりなどすると、平均単価、米1俵が7,500円の米価になるのだろうというような予測をしているのですね。今7,500円のお米をつくっている浦臼町の農家で、やっていける農家はいないのではないかと思いますけれども、こういった中でどこがもうかるかというと、その安いお米を商社が買いつけて、商社がどこかに輸出すると、そういうようなことも考えられるわけです。そういうふうなことになる前に、事前にもっと農協あるいはホクレンがこういうような農産物の輸出を真剣に考えていただきたいなと、そういった一つの方向を浦臼町もアピールして、こういうふうにやったらどうだというような働きかけも一つお願いしていただきたいなということで、ちょっと質問ではありませんけれども、お願いということで、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。