蘭越町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月11日
有機農産物と蘭越町の取り組みについて
2026年3月11日、蘭越町議会の一般質問で、北山正一議員が「有機農産物と蘭越町の取り組みについて」質問し、町長 金秀行が答弁しました。
- 質問者
- 北山正一 議員
- 答弁者
- 町長 金秀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 北山正一
2番北山です。私から一つ、1点質問させていただきます。有機農産物と蘭越町の取り組みについて、金町長にお伺いいたします。本町において、若手農業者を中心に有機農産物の栽培が加速しております。昨年の暮れですが、有機農業を推進する団体らんこしオーガニックシードが発足され活動されております。団体は情報発信や普及を図り、共感いただける飲食店など多業種を受け入れていきたいと発信しており、その活動の中で蘭越町の給食センターへの有機栽培米の寄贈を行っており、保護者のみなさんからも好評をいただいているようです。今後は有機栽培野菜の寄贈も行っていきたいとのことでした。国も推進している有機農業ですが、その施策の中にオーガニックビレッジがあります。地域全体で有機農業の生産から消費まで一貫して取り組む市町村がそれを宣言し、普及に取り組むというものです。我が町で発足したらんこしオーガニックシードの取組と同じ趣旨の施策かと思います。今後の町の取組についてお伺いいたします。
答弁 町長 金秀行
北山議員の有機農産物と蘭越町の取り組みについての御質問にお答えをいたします。本町ではらんこし米のブランド化、販路拡大事業を町外有識者により展開をし、有機農業についても検討材料の一つとしております。令和6年2月、森ノ醸造所が原材料に有機のななつぼしを使用すると発表し、6月に醸造所と町が生産者に呼びかけて、7年度から一定数量の有機ななつぼしの提供を募る説明会を開催をいたしました。町内でのまとまった需要が生じ、グループの輪が広がって有機JAS認証を取得した生産者が増えて、昨年12月には有機農業の普及とオーガニックの理解を進める蘭越オーガニックシードが10人で設立をされ、今年度、給食センターに有機JAS認証米60キロの寄贈を受けて、児童生徒にも非常に好評でございました。さて、オーガニックビレッジについては、地域ぐるみで有機農業を目指し生産から消費まで一貫した取り組みの試行と体制づくりを通して、有機推進の拠点地域を創出するもので、その拠点地域をオーガニックビレッジとして自治体が宣言をするものでございます。実行計画の策定や消費拡大の取り組みを支援するとされておりまして、栽培技術の講習、技術共有、新たな販路の開拓、学校や消費地との連携など多岐にわたり多様な取り組みが想定をされます。メリットとしては、環境負荷低減、化学農薬肥料の削減さらには生物多様性保全といった環境面への貢献に加え、ブランド化による高付加価値、地域経済の活性化、学校給食への導入を通じた子どもの食育などが挙げられます。一方、デメリットですが、生産面での高いコストや病害虫リスク、農地確保の難しさ、認証取得の手間が農家の負担となる一方、地域内で行政と農家の連携や地域コミュニティとの接点も課題となるところでございます。有機農業は特に雑草との戦いです。化学肥料や農薬が使えず、収量の低下も想定され、参入には高いハードルがございます。今後の町の取り組みについての議員からの御質問でございますが、町としてオーガニックビレッジを進めるためには、課題の解決はもちろんですが、町内生産者からの意見集約、さらには合意形成にも時間を要し、現段階での宣言というのはすぐにはできない、時期尚早ではないかというふうに考えているところでございます。その一方で、有機農業は世界的な潮流の一つでございます。取り組みは進めていかなければならないという理解をしているところです。給食へ有機米の寄贈について、先ほどお話しましたが、町では来年度から定期的に有機米を購入し、給食で使用しながらクリーンならんこし米としての付加価値の向上など、支援をしていきたいと考えております。先日、北海道農政事務所の職員が来庁され、本町の多様な取り組みが評価された中で、みどり認定という農薬や化学肥料の低減に取り組む生産者を認定する制度について、様々な支援を優先的に受けられると説明を受けましたので、認定者を増やすことも急務であると考えているところです。いずれにしても、各生産者には様々な考えがございます。その中で、慣行と有機のバランスをとりながら、それぞれの良いところをうまく活用して、クリーンなお米の生産地、安全な農業生産に意識の高いまちとしてイメージアップに貢献してまいりたいと考えておりますので御理解を願いたいと思います。以上です。
議員の質問 2番 北山正一
オーガニックビレッジの宣言については、すぐにはできないという回答と受け止めさせていただきました。国が推進するオーガニックビレッジですが、昨年末の段階で全国154の市町村が宣言しておりまして、北海道においては、安平町、旭川市、新十津川町、赤井川村、浦幌町の5市町村となっております。国では2030年までに200市町村まで増やしたいという構想を持っておりまして、もう少しで達成されるような状況でございます。このオーガニックビレッジの宣言には、生産者においては有機栽培の区域を団地化すること、また、消費者においては、価格が上がってしまうという難しい側面があります。役場担当課においても、業務量が今以上に増えることが考えられます。そのような中、蘭越町では有機栽培されたお米を使用した日本酒も順調に生産、販売されており、大変良い評価をされております。メディアにも多数取り上げられ、町のイメージアップにも大きな貢献をもたらしています。奥ニセコの薬膳料理や有機農産物は、この町が目指すイメージに合うことと思います。現段階では難しい側面を持つオーガニックビレッジの宣言よりも、有機農産物の生産と消費に力を入れているまちとしてのPRと、生産側にはこれまで同様の支援、そして新たに有機農産物を活用した飲食店、また、消費者側、普及団体との協力体制にも力を入れるべきと思います。近年、緑の食料システム戦略推進総合対策事業を活用せずに宣言ができるようになったとのことですので、関係団体等と協議を進め、国の動向に注意をしながら、このまちに合った進め方が大事かと思います。改めて町長のお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 金秀行
北山議員の再質問にお答えをしたいと思います。農林水産省では2050年までに環境負荷低減、さらには食料、農林水産業の生産向上を両立をさせると中長期的な生産方針として2021年5月にみどりの食料システム戦略を策定したところでございます。オーガニックビレッジは、みどりの食料システム戦略に基づいて翌年から本格的に開始をして、先ほど議員からもおっしゃられた、現在154市町村が宣言をし、2030年までには200市町村の目標は達成されるというふうに伺っているところでございます。有機JAS認証を取得するためには、慣行栽培からの使用禁止資材の飛来さらには流入をしないほ場の構造が求められます。有機ほ場の団地化が必要になると理解をしております。また生産資材、燃料価格の高騰に加えて、手作業の増加による生産コストの上昇、さらには小規模生産による物流コストの増というのも課題となると思います。生産から物流、消費までの知識、さらには仕組みを理解して進めていく、それには内部等の担当職員等も含めてですね、そのスキルというのも必要ではないかと考えているところでございます。森ノ醸造所について、先ほど答弁をさせていただきましたが、待望のスパークリングの日本酒が完成をしました。これについては街の新たな観光スポットとしても期待をしているところでございます。有機の原材料という話題も取り上げられて、らんこし米のイメージアップにつながる商品が完成したのではないかなということで、私も大変嬉しく思っている次第です。町では健康をキーワードに、温泉とか薬草などの事業としてこれまでも取り組んでまいりました。有機農産物も同じカテゴリーで、イメージ戦略に使えるのではないかなというふうに思っているところです。そのような中で、先ほど答弁をさせていただきましたが、オーガニックビレッジ宣言というのは時期早尚ではないかなというふうに考えております。繰り返しになりますけども、有機の取り組みっていうのは必要だというふうに考えております。給食での定期的な使用による支援など、引き続き生産者へ継続して支援を行ってまいりたいと考えているところです。また、オーガニックビレッジ宣言をしなくても飲食店や消費者へ働きかけや連携をしてはどうかと再質問で御提案をいただきました。私も、この点については非常に賛同しているところでございますので、検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。オーガニックビレッジっていうのは、何回も繰り返しになりますが、宣言というのは時期早尚だということです。ただし、今は慣行と、さらには有機に生産者、それぞれの考えがあります。町として宣言をするというふうになれば、それなりの手順とか、そういうものを踏んでからいかなければならないんではないかなというふうに思っております。そのようなことですので、宣言をせずに、有機に取り組んでいく、そういう選択肢もあるということも考えられますので、この点については内部で十分検討しながら進めてまいりたいというふうに考えております。御理解ください。
議員の質問 2番 北山正一
私も現段階ではオーガニックビレッジの宣言には問題が多すぎるだろうというふうに考えております。本町に合ったやり方で関係団体と協議を深め、取り進めていただきたいというふうに思います。今後も有機栽培をはじめとする産業の発展のために施策を引き続きお願いさせていただいて、質問を終わらせていただきます。
答弁 町長 金秀行
北山議員の再質問にお答えします。町内にですね、せっかく取り組み団体が設立されました。ですから、町としてはその団体に必要な支援とか協力、そういうようなものはですね、コミュニケーションを取りながら取っていきたいと、そういうふうには考えております。ですから、らんこし米だけではなく、いろんな施設園芸とか畑作など、農業は町の基幹産業でございますから、そういうものも有機も含めて、いろんな手段とかその支援、そういうものは今後もとっていきたいなというふうに考えておりますので、御理解を願いたいと思います。以上です。
議員の質問 2番 北山正一
よろしくお願いいたします。