浦河町議会 令和6年第3回定例会 2024年6月26日
日高山脈襟裳十勝国立公園の指定に伴う町の対応について
2024年6月26日、浦河町議会の一般質問で、木下浩一議員が「日高山脈襟裳十勝国立公園の指定に伴う町の対応について」質問し、商工観光課参事 民部宏治、町長 池田拓、教育委員会社会教育課参事 鳥井亀市が答弁しました。
- 質問者
- 木下浩一 議員
- 答弁者
- 商工観光課参事 民部宏治、町長 池田拓、教育委員会社会教育課参事 鳥井亀市
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 木下浩一
発言通告書に従い、1問の質問をいたします。今回は、昨日も大きく報道されました、日高山脈襟裳十勝国立公園の指定に伴う町の対応についてであります。振り返ってみますと、今年5月22日、環境省の諮問機関、中央環境審議会の自然環境部会において国立公園に指定することが決定され、名称も日高山脈襟裳十勝国立公園に決まりました。そして、昨日6月25日、国内35か所目、道内では7か所目の指定になりました。対象の陸域は国定公園時点の2.37倍、24万5,668ヘクタールと国内最大であり、日高十勝管内13市町村にまたがる国立公園が誕生いたしました。当町もこの国立公園の一部を担う自治体として、道内はもとより道外からも注目されることになると予想されます。国立公園は自然公園法に基づく公園計画で、景観や生態系の保全に関わる開発行為が規制されますが、環境省の許認可により、環境の調査、歩道などの管理運営ができるとされています。国立公園は、景観の保全が大前提とはなりますが、自然を生かした滞在型観光の振興が他の国立公園内でも行われているようです。では、浦河町として、国立公園指定に伴って、しっかりと自然環境を守りながら地域の振興、活性化にどう結びつけていくのか、真価が問われることになろうと思います。新聞報道によれば、日高町村会長は「これまで以上に日高管内7町と十勝管内6市町村との連携をさらに強化し、国内外から多くの人が日高を訪れ、地域活性化につながることに期待する一方、多くの人を受け入れる地域としての正念場であると感じている。観光客をどう迎え入れるのか、施設や商店など様々な場面での対応や整備が必要。観光と自然保護の問題など、関係する市町村がアイデアを出し合い、国、北海道とともに取り組む」と述べています。また、浦河山岳会の事務局長は、登山道と山荘の手入れは地元の山岳会がほとんど自腹で行っていると訴え、異常気象による登山道の荒廃、リスクが増える一方で、山岳会の高齢化や担い手不足により自然環境の悪化を危惧していると報じられていました。官民がしっかり意思疎通をし、二人三脚で国立公園に対応していかなければ、他町や他地域との連携も確かなものにはならないのではないかと感じています。その第一歩として、まずは町民に国立公園に関心を持ってもらい、理解してもらうことが重要と考えています。そして、町民の誰もが日高山脈襟裳十勝国立公園に親しみを感じ、観光客を迎えることができれば、まちづくりの一翼になるのではないかと考えています。その点から、次の質問をいたします。①日高山脈襟裳十勝国立公園の指定が近づいていますというか、私が質問した段階ではまだ決定しておりませんでしたが、昨日指定が決定いたしました。現時点で、町はこの指定をどのように捉えていますか。②国立公園化に伴い、当町を訪れる登山者や観光客の増加も予想される。その拠点となる施設、町内で言えば神威山荘や楽古山荘、宿泊施設などが該当すると思われますが、それらに対する町の対応はどのように考えているのか。また、新たな拠点施設を設置する考えはあるのか。③日高山脈襟裳十勝国立公園を広く町民に周知し興味を持ってもらうためにも、町内で行われるイベント、例えば馬フェスタやみなと祭り、産業まつりといったものなどのPR活動も必要であると考えますが、どうでしょうか。以上、伺いたいと思います。
答弁 商工観光課参事 民部宏治(商工観光課参事は2024年9月まで)
私のほうから、木下議員から質問がありました、日高山脈襟裳十勝国定公園の国立公園指定に伴うまちの対応について答弁させていただきます。1点目の、現時点で町はこの指定をどのように捉えているかという部分につきましては、日高山脈襟裳十勝国立公園が昨日正式に決定されまして、7月20日に記念式典が行われる予定になっております。日本最大面積の国立公園の誕生となり、この地域の自然が注目され、浦河町としましても観光や交流人口増など地域が活性化するチャンスと捉えております。今後につきましては、他の行政関係機関や関係団体と連携を図りながら、保護と利用の観点で取組を検討し、魅力を発信していきたいと考えております。2点目の、国立公園化に伴い当町を訪れる登山者や観光客の増加も予想される中で、その拠点となる施設に対するまちの対応をどのように考えているかという部分でありますが、国立公園化に伴う町内の国定指定区域施設としては、現在、神威山荘と楽古山荘があります。両施設については特に改修の予定はありませんが、これまで同様、登山利用者の安全確保のための施設として適切な維持管理をしていきたいと考えております。また、現時点では新しい拠点施設については設置する計画はありませんが、今後設置されます利用総合型協議会の中で各市町村と連携しながら検討していきたいと考えております。三つ目の、広く町民に周知し興味を持ってもらうために、町内で行われるイベントでのPR活動も必要と考えるかという部分でありますが、国立公園化を祝して、浦河町では昨日、議員の皆さんにも参加いただいた懸垂幕を掲揚していまして、また街頭フラッグも設置して町民に周知しております。また、日高振興局を中心に各町を巡回する、現在、文化会館の1階で行われていますパネル展やのぼりなどの普及啓発資材も配布されておりますので、その辺りも活用しながら認知度向上と地域の盛り上げに寄与してまいりたいと思っております。各イベントにつきましても、可能な範囲でPR活動に従事してまいりたいと考えております。現段階では、馬フェスタでのPRブースの設置は検討されております。以上です。
質問 6番 木下浩一
ただいま答弁をいただきました。まず伺いたいのは、昨日、新ひだか町で、管内7町の町長をはじめとする関係者、振興局長も見えたそうですが、その会、セレモニーに浦河町は参加しておりませんでした。これについて、町長はなぜ参加しなかったのか、まずそこを伺いたいと思います。
答弁 町長 池田拓
議会の日程と合致したからではないかな。議会の日程は、ご案内のように議会運営委員会で議会がお決めになっていることであります。議会運営委員会には木下委員も入って、その日程で決めることには賛同していたのではないかなというふうに考えておりますので、これは議会が説明員として私たちに出席を求めているものでありますから、何よりも私たちとしては、町民の生活に直結した補正予算とかそういったようなものを議会に議決していただくためにはこちらのほうを優先した、そういうことでございます。
質問 6番 木下浩一
決めたのは議会運営委員会ですからそれはそれとして、では、このセレモニーが25日にあるということはいつ町のほうに連絡があったのでしょうか。
質問 6番 木下浩一
通告はしていないかもしれませんけれども、伴う町の対応について私は今回質問するわけで、昨日、私が質問を提出した段階ではこの国立公園の指定が25日ということは私も知らなかったですし、新聞報道がされたのが6月22日ですので、我々はそれを初めて見て25日に指定されるのだと。恐らく、でもそういうセレモニーがあることは、町は前もって分かっているわけですから、では、なぜ、例えば議会運営委員会の場でそれが分かっているのであればそういう提案をしていただいても私は構わなかったと思いますし、それからこれに関して情報提供はやはり議会側にしていただきたかったという思いもありますので、あえて質問させていただきました。通告外と言われれば通告外ですので、これ以上言いませんけれども。では、町長がそういう気持ちであれば、例えば副町長なりを出すということは、それは考えなかったのですか。
質問 6番 木下浩一
それも通告外と言われればそうですので、そこはそうしたら取下げというか、これ以上質問はしませんが。今、民部参事の答弁ですと、7月20日に記念式典があると、これはどこでやられるのか分かりますか。
答弁 商工観光課参事 民部宏治(商工観光課参事は2024年9月まで)
記念式典は三石のはまなすホールで行われます。祝賀会については静内のホテルで行われます。
質問 6番 木下浩一
新ひだか町静内駅前のところに環境省の方が常駐される事務所が設置されたということで、本当は浦河にも設置してほしかったなという気はあるのですけれども、これは環境省がお決めになることでしょうから、あれこれここで申し上げることはしませんけれども、せっかくこうやって日本最大の国立公園が日高山脈襟裳十勝ということの名称にもなりましたし、浦河もその一翼を担っている場所でありますので、ぜひ盛大な式典になっていただければというふうに思います。これにはぜひ町長も参加していただきたいというふうに思います。今回、先ほど言いましたけれども、25日に誕生するという報道がされたのが6月22日の日でした。早ければ6月、もしかしたら7月かもしれないという当初予定がありまして、いつ決まるのだろうということで私もやきもきしていたのですけれども、無事、昨日、正式に指定をされたということで、町民の一人としてうれしく思っております。2番の、これがやはり一番、当町としてどうしていくのだろうということで、国立公園になれば今までの国定公園の2.37倍の広さになる広大な国立公園になるわけですから、それを目当てに多くの方々が訪れると、浦河に限らず管内、十勝も含めてですけれども、訪れるということになると。その中で浦河の立場というか、役割はどういうものがあるのだろうか。今、参事も答弁がありましたように、神威山荘だとか楽古山荘といった施設も登山客にとって大事な施設になっています。今の話では改修の予定はないということですが、現状のままでこの二つの施設は大丈夫という判断でよろしいのでしょうか。
答弁 教育委員会社会教育課参事 鳥井亀市
この二つの山荘につきましては、体育施設ということでファミリースポーツセンターのほうで管理していますので、私のほうから答弁させていただきます。神威山荘、楽古山荘、確かにだんだん古くはなってきてはいるのですけれども、先ほど議員もおっしゃったとおり、山岳会などの協力を経て、毎年、環境整備に努めております。そういった中で、我々も消耗品ですとかそういった部分につきましては一応町のほうできちんと予算をつけて山岳会のほうにお願いするという形になっておりまして、毎年、修繕する部分につきましても山岳会の方々と相談しながら修繕したりして使っているところであります。以上です。
質問 6番 木下浩一
築何年か、恐らく30年、40年ぐらいたっておられるのか、私もちょっと実際に現場を見たことがありませんので、申し訳ありません。ただ、懸念しているのは、今、定員が、何人泊まれる施設なのか理解していませんけれども、例えば指定によってどの程度増えるかまだ予想もつきませんけれども、多くの方が訪れる場になった場合に、その対応は町としてできるような準備みたいなものはされておられますか。
答弁 教育委員会社会教育課参事 鳥井亀市
今後、利用人数が増えるといった場合に対しましても、今現在、山荘のほうは、すみません、確かな数字はちょっと今押さえておりませんけれども、30名から40名ほどが泊まれる施設となっております。ただ、毎回、1日にそれだけ来るかというところも全く今のところ押さえ切れておりませんので、そういった部分につきましても、今後、ちょっとどういった形でできるかは分かりませんけれども、利用者のニーズ等を確認しながらその辺は進めてまいりたいと考えております。
答弁 町長 池田拓
この広大な今回指定された国立公園にあって、日高山脈で一つのまちに二つの山荘を持っているというのは浦河だけではないかなというふうに思っています。ほとんどの町は山荘もない、そういう中で浦河町は、古いか新しいかは別にして、楽古岳は楽古岳、神威岳は神威岳、少なくとも二つの山には山荘を準備して、曲がりなりにも管理をして緊急の避難等に利用できるような、そういった形を取っているということをまずご理解いただきたいと思います。13市町村の中で、山荘のない町もあるのです。そこのところもご理解をいただきたいというふうに思います。
質問 6番 木下浩一
よく分かります。二つあるところは恐らくないでしょう。でも、他町は、例えば平取町さんはたしか山荘を持っておられたと思いますし、アポイ岳はアポイのジオパークの指定もあってアポイ山荘のところもございますし。これは各町でこれからどうしていくのか考えるべきだということだと思いますけれども、やはり浦河町として楽古山荘、神威山荘をしっかりと維持管理していただいて、訪れる方に来てよかったと思われるような施設になっていただきたいという思いもありますので、質問させていただきました。先ほど、山岳会と協力してやっておられるということでお話しされておりました。恐らく山岳会の方も大変苦労されながら、山が好きで山を大事にしたい、そこにある山荘を何とか我々の手で守っていきたいという思いもあって町に協力して進めておられるというのは新聞報道を見てひしひしと私も感じました。ですから、そういった方々の意見を十分に聞いた上で、例えば山道を直すだとか、登山道を整備するとかというときにはできるだけ町としても協力していただきたいと。これは国立公園になるといろいろ制約もあるとは思いますけれども、観光としても使える部分も十分あるということですので、その辺を考慮しながらぜひ進めていただきたいというふうに思っています。それに伴って、宿泊施設等も、これは観光客が増えることによって、足りるとは思いますけれども、一気に何千人も何万人も来るということは考えにくいですけれども、やはりそういった宿泊施設にもこの国立公園化によって多くの方がみえる可能性がありますので、おもてなしというか、浦河のよさをぜひアピールいただきながら当町の観光の一翼を担っていただきたいみたいなことも例えば観光協会を通じて話していただくということも、それは検討されておられますよね。
答弁 商工観光課参事 民部宏治(商工観光課参事は2024年9月まで)
今回、国立公園化になりまして、滞在型の観光がメインになるということですので、浦河の観光協会や各事業所などと連携して、周遊観光、観光客の誘致をしていきたいと考えております。
質問 6番 木下浩一
ぜひよろしくお願いいたします。この国立公園化に伴って、先ほど質問でも申し上げましたけれども、日高管内はもとより十勝管内、全部で13町がこの国立公園の中に入る自治体になっています。日高管内7町との連携ももちろんですし、今度は十勝管内とも密接に結んでいかなければ、協力していかなければ本当によりよい公園にならないということも必要だというふうに思っております。ぜひいろいろな機会を捉えて、各管内はもとより十勝の自治体とも大いに交流をいただきたいというふうに思いますので、その点についてもよろしくお願いいたします。三つ目の町民に対してですけれども、やはり町民の中には国定公園から国立公園に変わって、浦河でメリットみたいなのはどうなのでしょうかという声も、私は直接聞いておりませんけれども、ないとも限りません。やはりこのすばらしい国立公園を自分たちの手でというか、自分たちも関心を持っていこうという機運を醸成しなければ、本当にふらっと立ち寄った例えば観光客にもどうでしたかというようなお声がけをできるような、みんなで本当に日高山脈、この国立公園を大事にしているのだよという、そういうような機運がぜひ高まっていただきたいなという思いがあるものですから。例えばイベント等でも、まず国立公園とは何だというところから始めなければならない部分も、私も残念ながら勉強不足で、全てを分かっているかというと分かっておりませんけれども、やはり国立公園になったということは、そこの地域に我々が住んでいるという一つ誇りみたいなものも、道内で7か所しかないわけですから、その中の一つが日高山脈を囲むこの13市町村の住民であるという誇りというか、そういう部分が私は湧いてくるような気もするものですから、ぜひそういう気持ちを町民の方に一人でも多く持っていただきたいという思いがあります。ただいま参事の答弁で、馬フェスタではそういったブースみたいなものを検討しているということですけれども、例えば港まつり、産業まつりとかというそういう部分についても町民に国立公園のPRをする場を設ける予定はありますか。
答弁 商工観光課参事 民部宏治(商工観光課参事は2024年9月まで)
浦河町では様々なイベントがありますので、その中で少しでもこの国立公園のことを自分の財産だと思ってもらえるようなPR活動はしていきたいなと思っております。
質問 6番 木下浩一
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。地域おこし協力隊の隊員さんが、8月4日でしたか、楽古山荘メインで歩くような、その周辺を探索するイベントも予定されていると町のホームページ、SNSで見ました。なかなか行きたくても行けないという部分もあって、ある方がガイドの資格も持っておられる、そういう方がちょっと歩いてみませんかというような働きかけを町民に向かってされているということは非常に私は重要なことだというふうに思っておりますし、彼の力を借りながら、例えば今度は神威山荘のほうをちょっと歩いてみませんかとか、そういうところで町民に一歩でも国立公園の魅力みたいなものを伝えていけるような取組、これは商工観光課だけではなくて企画課も恐らく地域おこし協力隊と関係があると思いますので、その辺をもう初歩の初歩から、第一歩から町民に伝えていく活動をぜひ町ぐるみでというか、町民ぐるみで取り組んでいけるような体制をお願いしたいというふうに思います。なったばっかりでこれからどうやって進めていくのか、本当に官民一体となって取り組んでいかなければならない部分だと思っておりますので、ぜひ民間の力も借りながら、町としても本当に多くの方に浦河を訪れていただけるような取組をお願いして終わりたいと思います。ありがとうございました。