浦河町議会 令和5年第2回定例会 2023年3月14日
いじめの実態について
2023年3月14日、浦河町議会の一般質問で、神原富三夫議員が「いじめの実態について」質問し、教育委員会管理課長 佐々木俊也、教育長 浅野浩嗣が答弁しました。
- 質問者
- 神原富三夫 議員
- 答弁者
- 教育委員会管理課長 佐々木俊也、教育長 浅野浩嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 神原富三夫
今回は1件について質問いたします。いじめの実態について。私は過去に、いじめの質問について関連を含めると5回質問していますが、しばらくいじめの話が世間の口から耳に入っていなかったので、近頃はなくなっていたのだと思っていたら、いやいや、そうではありませんよとの話を耳にして、今回の質問になりました。私は幸いのことに小中・高といじめに遭ったこともないし、もちろんいじめられたことも、また校内でそんな話を聞いたこともありませんでしたが、高校を卒業して30年後のクラス会の二次会で、女性の方から中学生のときに実はいじめに遭って学校もろくに行かなかったとの話を耳にしました。この方はほとんど休学していて、私の記憶の中では同級生だったとの認識は全くありませんでしたし、幼なじみの同級生に教えてもらって初めて知ったぐらいでした。この人は中学生の頃の話でしたが、50歳も過ぎてから、この話を初めて言ったそうです。経験上、不幸な人生を歩んできた人は、このような楽しい集まりには来ないものだと思っていたので少し驚きました。前回同様の質問をしたのは2012年9月議会で、いじめはあるのか、あったのか。また2015年には9月議会で、いじめ対策は万全かとの表題でした。質問をしてしばらく時間がたって、浦河町にいじめや不登校がなくなったのだと思っていたので、改めて伺いたいと思います。教育長の今年度の教育行政執行方針にも、いじめの問題には力が入っているようでしたので、詳しくお話を伺いたいと思います。一つには、過去5年間の小中学校でいじめの件数と不登校の生徒は何人ぐらいいたのか。また、いじめの原因はどのようなことなのか。また3番目には、対策として、学級、学校として、また家庭との情報を共有しているのか。4番目に、解決者はどのようにされたのか。5番目として、どうしたら再発を防げるのか。また、いじめとは若干関連があると思いまして質問しておりますが、6番目に朝ご飯を食べないで登校する生徒がいると聞いていましたが、学校や教育委員会は承知しているのかということで質問をいたします。よろしくお願いいたします。
答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)
おはようございます。私のほうから、神原議員ご質問のいじめの実態についてご答弁いたします。まず、一つ目の過去5年間の小中学校別のいじめの件数と不登校の生徒の人数でございますけれども、まずいじめの件数です。いじめの調査につきましては、今年度は既に終了しておりますので、平成30年から今年度令和4年までの件数でご答弁いたします。まず平成30年度、小学校についてはゼロ、中学校については1件。令和元年度につきましては、小学校が6件、中学校が1件。令和2年度につきましては、小学校が4件、中学校がゼロ。令和3年度につきましては、小学校が39件、中学校が1件。令和4年度につきましては、小学校が108件、中学校が8件です。次に、不登校の児童・生徒でありますけれども、不登校の調査につきましては毎年度4月に実施をしておりますので、ここでは平成29年度から令和3年度の人数をお答えいたしたいと思います。まず平成29年度、小学校につきましては2名、中学校につきましては3名。平成30年度につきましては、小学校が4名、中学校が4名。令和元年度につきましては、小学校が1名、中学校が10名。令和2年度につきましては、小学校が4名、中学校が18名。令和3年度につきましては、小学校が5名、中学校が12名であります。次に、二つ目のいじめの原因はどのようなことかいうことで、まずいじめの実態調査の中では、いじめを受けた児童・生徒から回答結果で多かった主ないじめの内容といたしましては、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる、ぶつかられたり、たたかれたり、蹴られたりする、仲間外れ、集団による無視をされる、こういった回答が全体の8割を占めております。その中で、ご質問のいじめの原因でございますけれども、児童からいじめられたと回答があった場合、学校ではまずいじめられた側と、いじめたとされる側の児童・生徒双方に聞き取り調査を行います。その聞き取りの中で、いじめたとされる側の児童・生徒に、いじめを行った理由を尋ねますと、まず悪ふざけはしたが、いじめをしたという認識はなかったや、自分も相手から同じことをされた、相手の振る舞いが気に入らなくて無視をした、こういった回答が多いというふうに、いじめの原因として学校のほうからは報告を受けております。次に、3番目の対策として、学級、学校全体と家庭と情報を共有しているのか。それと4番目の解決はどのようになされたか。この二つの質問については一括でご答弁いたします。まず、いじめを発見した場合、各学校ではそれぞれ策定しております「学校いじめ防止基本方針」に基づきまして対応を行うこととしております。対応の流れで説明いたしますと、まず実態把握のための聞き取り調査を行います。いじめられた側といじめたとされる側の児童・生徒のほか、周りの児童・生徒からも聞き取り調査を行った結果を基に、いじめとして認知をいたします。その後、学校では管理職を含めた複数の教員で構成するいじめ防止対策委員会を設置しておりまして、この委員会でいじめの内容を情報共有いたしまして、今後の具体的な対応方針や、それぞれの役割を協議してまいります。次に、学校の主な対応といたしましては、いじめをした側、いじめを受けた側、両方の児童・生徒への具体的な指導と心のケアを行い、双方の保護者へも、いじめがあったことの事実と学校の対応について説明をいたします。さらに家庭内での指導についても依頼をするようにいたします。次に、経過観察からいじめの解消までということで、いじめを認知して対応を行い、その後いじめがなくなった後につきましても、現在3か月間は経過観察を行うこととしております。この期間、定期的に当該児童・生徒と面談を行って、その後いじめが続いていないか、現在も嫌な思いが続いていないか、こういったことを確認いたしまして、3か月後の最終確認を行った結果、最後に対策委員会の協議を経て、いじめが解消されたものと判断することといたしております。次に、5番目のどうしたら再発を防げるのかというご質問でございます。まず学校では、再発防止に向けた取組を実施することについても、このいじめ防止基本方針に定めております。町内の一小学校の再発防止に向けた取組を例として申し上げますと、まず生徒指導、相談体制の強化、構内研修の充実、道徳の時間での指導の工夫、個人が生きる授業づくり、いじめに関する集会活動、家庭との連携強化、このような項目を挙げて毎年学校全体で組織的に取り組んでいくこととしております。教育委員会におきましても、学校が実施する年2回のいじめ実態調査以外にも、学校のほうから毎月いじめ・不登校の状況報告をしてもらい、常に最新の状況について学校と共有した中で、教育委員会が配置しております児童・生徒相談員、スクールソーシャルワーカーが学校訪問した際、当該児童への声かけや見守り、面談などによるサポートを行っているほか、学校からのいじめ事案に対する協力要請や指導、助言、こういった依頼があった場合には連携協力して再発防止に努めるようにしております。最後に、6番目の朝ご飯を食べないで登校する生徒、学校と教育委員会で承知しているかというご質問でございます。毎年度実施しております全国学力・学習状況調査では、小学校6年生と中学校3年生を対象として学力テストと併せて日常生活における質問調査が行われておりまして、その調査の一つに、朝食を毎日食べているかという質問項目があります。また、同様に毎年度実施しております全国体力・運動能力、運動習慣等調査におきましては、これは小学校5年生と中学校2年生を対象に調査が行われておりまして、その調査の中でも、朝ご飯を食べているかという質問があります。これらの調査結果は学校ごとにフィードバックされておりまして、小学校では5、6年生、中学校では2、3年生の実態を把握することができております。ただ、ほかの学年については調査がありませんので、把握ができておりません。ただし、体調不良で保健室を利用する児童・生徒、不登校ぎみで教室に入れず保健室登校となる児童・生徒につきましては、養護教諭が朝食の摂取について聞き取りして把握を行っております。先ほどご答弁しましたとおり、こうした児童・生徒からの相談やサポートを当教育委員会の児童・生徒相談員やスクールソーシャルワーカーが対応することが非常に多くありますので、特に体調面に不安がある児童・生徒の個々の情報として、朝食の摂取につきましては常に学校と共有するように対応しております。
質問 5番 神原富三夫
先ほど、1番の私の質問の過去5年間の小中学校のいじめの件数と不登校の生徒は何人いるか。正確に数字を挙げていただきましたのは本当にありがたく思いますし、また、この結果を見て非常にびっくりしました。これを見ていると、平成30年度ぐらいまでは本当に少なかったのですけれども、小学校のいじめの件数が令和2年度、コロナが始まってから4件、3年度が39件、4年度が108件と極端にどどんと増えました。やはりこれはコロナの影響があるのかなとか、ふと思ったりしたのですけれども。そしてまた、代わりに中学生のほうではずっとそういうものが少ないのですよね。3年度に1件で、そして4年度に8件と。いずれにしても少ない数。ところが、今度は不登校を見ると、反対に中学生のほうが多くなってくる。これは2年度が18人、そして3年度が12人。戻るけれども、元年度は10人。そういうふうに高学年になってくると不登校が多くなってきて、そういう違いというふうなのは、どういうふうに考えていますか。いじめの件数が小学校のほうが多くて、中学生になると不登校が多くなる。この辺はどういうふうに分析されているのでしょうか。
答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)
まず、いじめの件数が増えた理由なのですけれども、いじめの調査自体については、これまでと変わっておりません。ただ、旭川の大きないじめの事案があった以降、いじめの件数のカウントについてはある程度徹底された部分があります。まず児童・生徒が、いじめアンケートで回答した後、先生たちが実態把握を調査するのですけれども、その際、従来までは、いじめた側の生徒に聞き取りした結果、これについてはいじめではなく悪ふざけであった、いじめていると思わなかった、あるいは自分もその子に同じように嫌なことをされていた、いわゆるけんかです。こういったものについては、これまでいじめとしてカウントがされていませんでした。もう一つは、調査時点で既に仲直りをしていた、解決をしていたということについても、調査結果としては、いじめとしてカウントされずに報告がありました。これらについては、今までほとんどいじめとして認知していないので、件数としては報告されていなくて、今は文科省、道教委につきましては、既に解決している事案、これについてもいじめとして認知すること。それから、いじめていないといっても、受けた側が苦痛を感じていた場合、その場合については、いじめとして認知して、学校として対策を講じること。こういうことは、結果、全国的にも、ほかの小中学校、全国の小中学校についても、増加している理由がここにあります。それから、不登校が増えている部分の関係でございますけれども、いじめと直結している部分というのが、不登校の調査の結果として、原因がいじめだといった回答は実はあまりありません。どちらかというと、いじめではないのですけれども、友人関係に問題があって不登校になっている。あるいは家庭の環境関係。あと無気力ですとか倦怠感、そういったものが原因となっているというふうに挙がっております。以上です。
質問 5番 神原富三夫
ただいまの分析の結果を見ますと、私はコロナの影響が大分あったのかなと、勝手に思っていたけれども、あまりそういうことではないというような結果でした。なるほど。それはそれなりに安心なのですけれども、数字的には、こういうのが増えているということでは、決して安心できるような状態ではないですと、それなりの分析はして。それで、今、原因はどのようなことなのかというようなことも、今、述べていただきましたので、そのような原因を取り除く、そういう取り除くケアの仕方については、実際に相談員とか養護教諭とか、何かいるようですけれども、そういう人たちの働きというのはどういうふうになっていますか。
答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)
働きというのは、どういうようなことで。まず、いじめのほうの関係につきましては、先ほどお話ししましたとおり、学校では対策委員会を設けて、そこは管理職も入っての対応になります。それぞれに役割分担をするという中では、いじめは、いじめられている側のケアももちろんそうですけれども、いじめている側のほうにつきましても、指導ばかりではなく、これからいじめをしていかないためのケアの部分を行っております。不登校の関係につきましては、どうしても学校に来られない理由がそれぞれある中で、家庭も含めてケース会議等を行って対応したり、療育機関のほうに結びつけたり、また今実際に来られないお子さんについては、教育委員会のほうでは登校支援、下校支援ということで少しでも学校に向かう取組をしているほか、どうしても来られないお子さんにつきましては、元気プログラムのほうで対応を行っております。以上です。
質問 5番 神原富三夫
3番目の対策も、今の話を聞いていますと、共有しているということなのですけれども、いじめに遭った内容はいろいろあって、今のお話ではあるのだけれども、いじめに遭った人の家庭、親にとってはすごく腹立たしいことだと思うのです。そういうときに、その学級、家庭の方から、対策、解決に対する学校側の態度、行動に対して不満を持っていると。そういうような事例というのは何件かありますか。どうでしょうか。
答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)
確かにそのような事例はありますが、今いじめた側、いじめられた側、双方の保護者のほうに説明をいたしまして、例えば、その中で保護者同士が謝罪をしたりだとかというような形の対応も取っていただいていまして、そこの部分について、不満があった場合には教育委員会のほうにも、そういったお話を受けて、うちのほうからも、今後の対応については学校に指導するような形の対応は取っております。以上です。
質問 5番 神原富三夫
確かに、今の課長の答弁のように、そういうこと大切だと思います。不満を持って、いつまでもやっていると、そういうことって子供に影響しますし、そういうことは避けるべきだと思いますので、家庭の親との対応、あるいは加害者と被害者の間を調整して穏やかな解決策をしなければ、いつまでも根に持つということがあって、それからまた再発されても困りますので、その辺は本当に大事なことだと思います。それで、再発はどうしたら防ぐことができるかということも関連していますから、これ以上のことはあまり言いませんけれども、とにかく再発防止に万全を期すると。今回、先ほどもお話ししましたように、教育長の執行方針の中にも、いじめの問題が書かれておりましたので、教育長の思いも相当強いものがあそこに表れているのだろうなと思って考えておりましたけれども、教育長もぜひその辺に力を入れていただいて、再発防止に少し力を入れてほしいと思うのです。私、今、親鸞聖人の書いた本で歎異抄というのを読んでいます。私の頭の中は煩悩が多いものだから、とてもああいう立派な人たちの考えにはとても理解できていないし、ついていけないのだけれども、いつも悩みながら本を読んでいましたよ。しかし、人間の心に煩悩がある限り、こういうのは昔から続いていくし、大人の世界でもいじめというのはありますから、だからいいという問題ではなくて、どうしたら子供にいい環境の下で育っていってほしいか、ということでこういう質問をしているわけですけれども、大変難しい問題で、教育をやっている人にとっては永遠のテーマかもしれないけれども、ぜひ親と断絶にいかないように努力していただきたいと思います。最後に、朝ご飯を食べない、6番目の。これの調査をしていると言っていますけれども、実際に浦河町でこういうことがあるのかどうか。というのは、私、三十数年前にPTA会長をやったことがありますけれども、そのとき当時の先生から、そういう同じようなことを言われたのです。それがいまだにこういうふうにあるのかなと。これだけ裕福な日本の社会において、年末になったら、まだ炊き出しをやっているということがニュースになったり、あるいは子ども食堂というのが、えっと、あったりするのですけれども、そういう実数というのは取っていますか。また、浦河町に子ども食堂というのは、そういうのはあるのでしょうか。もし承知していたら教えていただきたいと思います。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
食べていない実数、これにつきましては先ほど課長のほうで、全国の学力・学習状況調査と、あと体力の調査がありまして、学力のほうでは小学校6年生と中学校3年生。体力のほうでは小学校5年生と中学校2年生ということで、先ほど数字を述べたところであります。子ども食堂については、当町では行っていないところであります。いずれにしましても、食育といいますか、朝ご飯を食べて元気よく学校に行って、いろいろなものを吸収して、昼には給食を食べて、また家に帰って行くという、そういった食の大切さ。そういったことから基本的な生活習慣もついてくると思いますので、課長のほうからも答弁しましたけれども、学校、特に養護教諭を中心に、細かくそういった状況を各学校のほうで、先ほどの調査は調査でしたところですけれども、押さえながら、指導が必要な子供については指導していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。以上です。
質問 5番 神原富三夫
最後に教育長が答弁してくれたので安心しました。教育方針に教育長の立派な方針が書かれていたので、きっと教育長が答弁してくれるだろうと思って私は期待をしていたのですけれども、最後ですけれども出てくれたので、ああ、そうなのだなと思っておりました。ぜひ大人の社会がそうだから子供の社会も仕方ないのだというふうに捉えないで、家庭の人たちも何とか学校時代にはいい思い出を残して卒業していただきたいなということで力を尽くしていただきたいと思います。以上です。終わります。ありがとうございます。