浦河町議会 平成31年第2回定例会 2019年3月13日
CAPプログラムを教育現場で活用を
2019年3月13日、浦河町議会の一般質問で、中山康子議員が「CAPプログラムを教育現場で活用を」について質問し、教育長 浅野浩嗣が答弁しました。
- 質問者
- 中山康子 議員
- 答弁者
- 教育長 浅野浩嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 中山康子
質問通告に従いまして1点質問いたします。CAPプログラムを教育現場で活用を。平成28年定例会でCAPプログラムの活用を一般質問しましたが、たび重なる児童虐待の報道に胸を痛め、再度、小中学校での活用を進めてはどうでしょうか。改めてCAPとは、child assault prevention、子供、暴力、防止の頭文字をとったもので、子供たちがいじめや痴漢、誘拐、虐待、性暴力など、あらゆる暴力から自分を守るための人権教育プログラムです。千葉県野田市の小学校4年の女児が学校アンケートに「お父さんから暴力を受けている」と訴えていた回答コピーを父親に渡していたことが発覚し、その対応が問題になりました。子供を守るべき立場の教育委員会の対応の結果が、さらに父親の暴力がエスカレートして、死に追いやったということは否定できません。CAPプログラムのワークショップは、ロールプレイ、役割劇、寸劇です。人形劇を用い、児童生徒または保護者にも大変理解しやすく、万が一の事態で相談することやノーと言える力を身につけてくれる効果があると思われます。保護者や一般町民にも子供への暴力について知ってもらうことになるので、町民の子供への関心、問題への感受性が高まる効果が期待できます。子供のいる家庭への監視ではなく、温かな関心を持つ浦河町民の醸成につながることが期待できます。情報の共有や子供たちの安心・安全を我々がしっかり守ってあげることが重要です。今回の野田市の事件が我が町で起こらぬよう、先駆けてCAPプログラムを教育現場での活用を進めてはどうでしょうか。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
中山議員のCAPを教育現場で活用してはどうかというご質問といいますか、ご提案についてですけれども、CAPにつきましては、今、議員のほうからお話がありましたような内容でありますけれども、一言二言で言いますと、CAPは、暴力防止と虐待防止のプログラム、あわせて子供の人権意識を育むというか、そういった人権プログラムということになります。もともとアメリカで出てきた考えといいますか、活動ですけれども、日本のほうにも伝わって、今、浦河でも進められているところです。それで、当町でのCAPの動きなのですけれども、平成28年4月、議員の一般質問があった同じ年ですけれども、さかのぼって、4月に浦河青年会議所が町民向けに大人ワークショップというのを行っています。これはワークショップ、大きくは大人向けと子供向けというのがありまして、大人向けも教職員向けと、あと保護者向けというような形に分かれています。あと、子供のほうは5種類ほどに年齢によって分かれるのですけれども、青年会議所のほうで大人向けのワークショップというものを幅広く町民に呼びかけて行ったところです。この後、一般質問を受けているのですけれども、うちの教育委員会のほうで、年明けて29年2月に、これは主に教育関係者が多かったのは多かったのですけれども、一般の方にも呼びかけまして、大人向けのワークショップを行ったところです。大体130名の方がご参加いただきました。年度がかわりまして、29年4月なのですけれども、町内の有志の方が日高管内で初めてになりますけれども、うらかわCAPという団体を設立しています。それから活動をいろいろ進めているのですけれども、そういった中で、29年度になりますけれども、4月にできて、7月にはうちの教育委員会のほうで、うらかわCAPと連携しながら、先生向けの研修会をやっているのですけれども、現職教員研修会というものをやっています。ここの中で、CAP教職員ワークショップというものを取り上げたところです。うらかわCAP、団体のほうなのですけれども、団体のほうでは、これまでに堺町小のPTA対象のワークショップ、また、えりも町学校教育研究会、えりもの先生方の団体なのですけれども、浦河にもあります、学校教育研究会というのは。えりもで行っています。また、浦河高校の生徒向けの研修会も行っていますし、あと管内の人権擁護委員の研修会、管内全体の研修会でも、うらかわCAPの皆さんが、CAPはこうだ、また、ワークショップ、こんな形になるということでの普及啓発の活動も行っているところです。同時に、うらかわCAPのメンバーの皆さん方が自分たち自身のスキルアップということで、指導者養成講座というのがあるのですけれども、いろいろレベルがあるようなのですけれども、それも自分たちで受けているところです。こういったうらかわCAPのような団体は、日高管内では一つなのですけれども、全道では七つあるということで聞いています。今後なのですけれども、教育委員会のほうでどうだということで、うちのほうでも、今、ご説明しましたように、28年度と29年度には、うちの教育委員会主催で、これは、なかなかいい活動だ、いいプログラムだということで行っているところです。地域全体で子供を守り育てるためには、このCAPを活用することは必要だなということで思っています。ワークショップの開催は経費がかかったりもします。あと子供ワークショップの場合、小学生だと2時間、時間が、2時限といいますか、それがかかったりとか、あと中学生の場合ですと、100分を2回というような、そういったルールといいますか、あるのですけれども、そういった問題といいますか、課題もあるのですけれども、幸い浦河には、浦河の町にCAPの団体ができましたので、今後、うらかわCAPとも連携をさらに深めながら、先ほどありましたけれども、野田の話もありました。きょうも朝のニュースで愛知県のほうで、小学生の6年生の女の子2人が自殺ではないか、いじめで自殺ではないかというような、そんなお話もありました。ですから、子供たちに大人が暴力とか虐待をしないということももちろんなのですけれども、子供たち自身が自分たちの権利といいますか、安心、自信、自由といいますか、そういった人権教育、そうすることによって、またお互いの人権尊重をしながら、いじめもなくすということにつながりますので、いろいろ課題はあるのですけれども、浦河の子供たちのために、大人たちもどうやって子供を守るかというスタンスで、この活動といいますか、このプログラム、どういった形でか、これから検討していきますけれども、活用していきたいと考えております。以上です。
質問 4番 中山康子
前向きな答弁、ありがとうございます。私も、今、教育長が大体言ってきたところを調べていたり、うちの議員の中でも、質問した後に、すぐ2月10日に大人ワークショップをしたときにも何名か出ていますし、その後、CAPの東町ふれあい会館だったり、堺町小学校でやったり、そのときにお母さんたちとも話す機会があって、最初は、「何、CAP、帽子のこと」とかと思ったりもしたのですけれども、でも実際に、そういうロールプレイを用いたゲームで、中身がこういうことだったのだなというのを初めてわかった。だから、すごくよかったねという話だったのです。これから、まだまだ、いろいろ経てやることはいっぱいあると思うのですけれども、でも、私は、このCAPのグループの熱い思い、ましてや、最初にできたところは札幌、函館、旭川、室蘭、北見、音更、そして浦河なのです。ほぼ大都市の中でできていて、日高管内の1万ちょっとの町でこういうグループができるということは、すごくすばらしいかなと。彼女たちの思いを聞いたら、やはり子供を守ってあげたい、そういう熱意もあったし、きっとご存じだと思うのですけれども、この中には、元浦河町職員の保健師さんもいますし、それから、看護師さんもいます。ソーシャルワーカーとか、結構子供を育てる、見るプロの人たちもいっぱいいますので、私も、少しは子育てを終わっているのですけれども、いい勉強になっているかなと思っています。また、昨年ですけれども、道新に「子どもを守ろう」「嫌という力を育む」、こういう記事が載ったときに、CAPもここで活躍していたり、「お父さんは、僕とお母さんを殴るのだ。何かすると、ずっと外に出される。この前は物置に閉じ込められた」それを打ち明けた子供に「勇気を出して話してくれてありがとう。その子は微笑んだ」、やっぱり言える力を育む。例えば、大人だって、もし胸をさわられたり、おしりをさわられたり、「嫌」と言える人と言えない人がいる。それは子供でも同じだと思うのです。私は、そういう教育というのは、意外と保護者もできないかなと思っているのです。だから第三者的なグループがやってくれたら、すごく学校現場もやりやすいかなと思っているのですけれども。教育長は、ここのCAPのロールプレイの部分とかは受講というか、受けたことはあるのですか。ないのですか。質問なのですけれども。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
受けたことがあるというか、その講座には何回かは出ています。うちでも主催したことはありますし、その団体の会のほうにも行ったことはあります。私も、ある意味では会員にはなってはいるのですけれども。先ほど、お話がありましたように、子供たちの持っているエンパワーメントというか、うちなる力を引き出す、ノーと言えるというか、そこは、そういった家庭での問題もあるし、さっき言いましたいじめのこともあると思うのです。友達同士でもきっちり言えなくて何となくいじめられ役になってしまうとか。あと、権利意識も人権の、先ほど言いましたような意識も持ちながら、あと、最終的には、地域全体でそういった見守ってくれる大人もいる、ちゃんと言える、私も言えるという関係の中で、このCAPがうまく働いてくるかなと思いますので、ですから、今、専ら大人のワークショップが多いのですけれども、子供のほうにも先ほど言いましたような課題は、要するに、お金のこともあるのですけれども、あと、一番は学校の、今は時間数のこともありますので、そういったことの中で、次年度すぐということにはならないと思いますけれども、こういったことで、どこかに組み込めないとか、そういった中で、また、別な学校以外の場面でも、例えば社会教育の場面でも考えられないかなと、今ざっくりといいますか、考えてはいるところであります。以上です。
質問 4番 中山康子
ざっくりでも前向きに考えていただきたいのと、今回、野田市の教育委員会のアンケートのことなのですけれども、浦河町も現実にいじめとか、そういう関係するアンケートとかというのはとっているのでしょうか。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
うちも道教委のほうの関係の調査の流れの中で、そういった調査も行っているところです。ただ、今回、野田の事例がいろいろ報道されているのですけれども、ああいったことは、あり得ないなということで思っています。そういったことがあれば、そういったような態度に出てくる親であれば、まず、逆に言えば、危ないなということで、教育委員会だけでなく、今も既にそうですけれども、役場の各課、保健福祉課、あと子育て医療課、そのほか、もちろん学校ともやりとりしながら、あと必要に応じて児童相談所、あと関係の機関も町内に医療機関もありますので、すぐに集まって、ケース会議をして行いますので、ですから、うちではあり得ない事例だということで考えております。以上です。
質問 4番 中山康子
安心しました。高校生のワークショップをやったときは、私も、後で、記事で見たのと、浦河高校のホームページを見て、通信を見てわかったことなのですけれども、その後に女子高生何名かにお会いする機会があって、「どうだったの」といったら、「すごかった」と。でも、高校生だからなのですけれども。こういういじめとか、性虐待とか、どちらかといったら学習指導要綱なんかも、まだまだ、そこまで踏み込んだような感じ、10年、20年前ですけれども、やっとここ2、3年ぐらい性教育とか、そういうものが少しずつ盛り込まれてきたのかなと思っているのですけれども、もうちょっと日本も、CAPから性教育のほうになってしまうのですけれども、そこら辺の勉強の仕方、我々大人が教えづらいこと、学校の先生もそこまではプロではないにしても、何かそういういじめとか、性暴力とか、関連した部分で性教育なんかもあってもいいのかなと思っているのですけれども。いかんせん、文科省の指導要綱の関係が、まだまだ先に行っていないという状況もあるので、みんなでこうやって声を上げるの大事なのかなと思っているのですけれども。でも、私は2時間のくくりもありますけれども、1年のうちに何とか、まず、親が受けなければならないのです。そこから子供たちにという段階が、このプログラムの中に組み込まれているので、そこを崩すわけにはいかないというふうに聞いているので、そこをうまく浦河町内の小中学校もありなのですけれども、例えば、浦河町のPTA連合の会とか、それから母親研とか、地区Pとか、いろいろあるので、もっとその辺までは、私は進めていきたいなと思っているので、ここは教育長の力で、ぜひとも、ここを乗り越えて、日高で本当に一番こういうことに取り組んでいる浦河というのはすごいなと、絶対思われると思うので、子供たちも、その教育、こういうことで言っていいのだな、隠さないでいいのだな、そういう教育をするのには、私はもってこいのプログラムだと思うので、ぜひ、進めてほしいと思います。もう一度お願いします。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
CAPについては、CAP自体で、先ほどお話がありましたけれども、ブランドではありませんけれども、ルールがあるのですけれども、そういった中でも、大人をやって子供という流れはあると思いますけれども、何か浦河として、もっと普及できないかなということで、団体もありますので、団体のほうとも相談しながら、緩やかなCAPもできないのかなというイメージもあります。そうやっても、きっと基本ルールがあるから、そこにのっとらなければだめだなということもあると思いますので、その辺の間をうまくとっていくような形で、浦河に合ったような形で、子供のそういった力を、そして周りの親たちの理解といいますか、そういったものができるような、CAPを広い意味で活用というか、応用できればなということで考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 4番 中山康子
終わります。